保育士でも年収600万円は実現できる！達成する方法と年収アップのコツ

政府の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均年収は令和4年度の時点で372万円だとわかりました。

保育士が年収600万円を達成するためには、さまざまな努力が必要です。

本記事では年収600万円を実現させる方法とコツについて紹介していきます。

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保育士で年収600万円は時間をかければ達成できる

本章では、保育士全体の平均年収と公立・私立保育士の年収をお伝えします。

結論からいうと、保育士全体の平均年収は372万円のため、現状のままでは年収600万円を達成するのは難しいといえます。

しかし、スキルアップや転職をすることで年収600万円を目指せるでしょう。

実現したい方は、後述する「保育士で年収600万円を目指す方法」を参考にしてください。

保育士全体の平均年収

政府の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均年収は令和4年度の時点で372万円です。

全職種の平均年収は435万円のため、他職種と比べ年収が低いことがわかります。

職種	平均年収
保育士	372万円
全職種	435万円

保育士の中には役職持ちや勤続年数が長い方のデータも含まれているので、新人保育士だとこの平均年収を下回る可能性があります。

公立保育士と私立保育士の平均年収

公立保育士と私立保育士かによって、平均年収は変動していきます。

一般的には公務員の立場になる公立保育士の方が、年収や給与が高いといわれています。

こども家庭庁の「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」の情報をもとに各職種・役職の年収をまとめてみました。

役職・職種	公立保育園勤務の年収	私立保育園勤務の年収
保育補助	178.4万円	268.3万円
保育士	363.7万円	362.1万円
主任保育士	674万円	507.5万円
園長	759.5万円	679万円

保育補助を除いて、公立保育士の年収の方が高いことがわかります。

公立保育士は公務員扱いになるので、勤務年数によって年収が上昇していくのが特徴です。

主任保育士や園長という役職にステップアップすれば、年収600万円以上も実現できるでしょう。

関連記事：【2025年最新】保育士の年収を徹底解説！月収や手取りは今後上がるのか

保育士で年収600万円を目指す方法

保育士で年収600万円を実現するためには、以下のとおりいくつか方法があります。

公立保育園の主任保育士になる

公立保育園に勤務している保育士は公務員扱いになります。

公務員は勤続年数によって年収が上昇するのが特徴です。

公立保育園の主任保育士になれば、年収600万円も実現可能といえます。

しかし、主任にステップアップするには豊富な保育士経験が必要です。

最短10〜15年後に挑戦できるため、早く年収をあげたい方は賞与が4ヶ月以上の保育園に転職すると良いでしょう。

ただし人手不足のオープニング園の場合、保育士経験が5年目あれば挑戦可能です。

私立保育園の園長になる

保育士が年収600万円を達成するためには、私立保育園の園長を目指すのもおすすめです。

保育士歴が10年以上あれば問題ありません。

ただし園長にキャリアアップするには、総合職保育士になる必要があります。

総合職保育士とは、保育士として働いた後はさまざまな職種にキャリアチェンジできる働き方です。

主任保育士や園長だけでなく、本社で事務や人事などを担当する可能性があります。

総合職保育士・園長の求人は非公開で募集していることが多いので、保育業界の転職に強いエージェントに登録する必要があります。

賞与が4ヶ月分以上支給される保育園に転職する

保育士が年収600万円を達成するには、基本給が高く、賞与が4ヶ月分以上支給される保育園に転職することをおすすめします。

基本給が月30万円以上もらえるなら、理論上年収600万円は達成できるといえます。

利用する求人サイトにもよりますが、例えば東京都だけでも賞与4ヶ月以上が支給される保育士求人は400件ほどありました。

初年度は賞与が4ヶ月以上もらえない職場もあるものの、2年目以降なら満額支給されるでしょう。

転職する際に年収交渉する

豊富な保育士経験がある方や保育に役立つ資格を保有している場合は、年収アップを目指せる可能性があります。

現在の職場で給与改善が期待できない場合は、転職するのも良いでしょう。

転職先で年収交渉をすれば、年収600万円以上を達成できるかもしれません。

もし年収交渉が苦手なら、転職エージェントに任せてみてください。

年収アップを実現できるおすすめの転職エージェントを知りたい方は「保育士が年収をアップさせたいなら転職エージェントの利用がおすすめ」を確認してみましょう。

関連記事：保育士が転職する方法は？内定までの流れやベストな時期・注意点まで徹底解説！

保育士経験を活かせる副業を始める

公立保育士は公務員扱いのため「地方公務員法第38条」によって、基本的には副業が禁止されています。

ただし、パートやアルバイトの場合は副業できる可能性があります。

勤務先の自治体によっては正規職員でも副業を許可しているところもあるため、確認してみましょう。

私立保育士やパート・アルバイトの場合は、保育士経験が活かせる副業を始めてみるのも良いでしょう。

例えば、ベビーシッターや子育て系のWebライターなどです。

特にWebライターは期日に間に合えば、いつ作業しても問題ありません。スキマ時間を有効活用して、稼ぐことも可能です。

【番外編】保育士経験が活かせる職業に転職する

保育士という職種で年収600万円を目指すよりも、転職した方が早く実現できる可能性があります。

保育士経験が活かせる職業でおすすめなのが以下の2職種です。

関連記事：保育士資格を活かせる仕事や職場とは？保育園以外の施設から一般企業まで幅広く紹介！

個人事業主のベビーシッター

保育士経験を活かして、個人事業主として独立するパターンです。

保育園と比べ、電気代や絵本代などがあまりかからないため保育士よりも平均年収は高めです。

自分でシッター代を決められるので、高収入を得られる可能性があります。

しかし集客やライバルとの差別化ができず、最初のうちは、うまく稼げないこともあるでしょう。

保育園を運営する会社のスタッフ

保育士として3年以上経験を積んだら、保育園の運営スタッフとして転職するのもいいかもしれません。

保育園の運営スタッフなら、年収400万円〜600万円以上を目指せます。

運営スタッフにキャリアアップするには「本部職への昇格可能」と記載されている保育士求人に応募すると良いでしょう。

本部職へ転職できれば在宅ワークができるので、より働きやすくなるはずです。

保育士が年収600万円を達成するためにできること

保育士が年収600万円を達成するためにできることは2つあります。

資格を取得する

運動保育士やリトミック指導者など、保育に役立つ資格はたくさんあります。

資格取得前に特別手当がもらえるか職場に確認してみてください。

特別手当の支給がなければ、資格を取得しても給与が上がらない可能性があるためです。

もし資格を活かして給与アップを実現したいなら、特別手当が支給される求人を選びましょう。

関連記事：保育士の給料は20万円以上もらえるのか！年収アップの方法を解説

キャリアアップ研修を受講する

キャリアアップ研修とは、保育士の処遇改善とスキルアップを実現する研修のことを指します。

厚生労働省により、2023年から受講必須になりました。

受講することで、最大月4万円の給与アップが見込めます。また保育士が専門リーダーなど、新設された役職にステップアップする際にも必要です。

保育士のキャリアアップ研修で学べる内容は8つあります。受講時間は1つの分野につき15時間ほどです。実施団体によってはオンライン受講も選べます。

8つの専門分野のうち、必要なものを選択して履修しましょう。

キャリアアップ研修を受講すれば、新設された役職にステップアップも可能です。

役職	就任要件	昇給額
職務分野別リーダー	1分野以上の研修を修了 3年以上の保育士経験	月5,000円
専門リーダー	4分野の研修を修了 7年以上の保育士経験 職務分野別リーダー経験	月4万円
副主任保育士	マネジメント+3分野の研修を修了 7年以上の保育士経験 職務分野別リーダー経験	月4万円

一度キャリアアップ研修を修了すれば、別のエリアの保育園に転職しても証明できます。

転職の際に有利になる可能性があるため、ぜひ受講しておきましょう。

関連記事：保育士の処遇改善等加算とは？キャリアアップで給料が4万円アップする仕組みについて

保育士が年収をアップさせたいなら転職エージェントの利用がおすすめ

保育士が年収をアップさせたいなら、以下の転職エージェントを利用してみてください。

高年収・好条件の求人を多く扱っているため、収入アップを期待できます。

保育士人材バンク

保育士ワーカー

保育士ワーカーは、保育業界の転職エージェントの中でも長きに渡り運営されているサイトです。

取り扱い求人数は公開求人だけでも2.4万件以上あり、好条件の求人も豊富に取り揃えています。

求人情報には記載されていない、職場の人間関係や保護者の雰囲気などもわかります。

普通では知ることができない情報をアドバイザーから聞けるため、転職後のミスマッチを避けられるでしょう。

レバウェル保育士

保育士の年収に関するよくある質問

保育士の年収に関するよくある質問をまとめました。

まとめ

保育士の平均年収は令和4年度の時点で372万円だとわかりました。

年収600万円以上を目指すためには、さまざまな努力が必要です。

以下6つのことを実践することで、年収600万円以上を実現できるでしょう。

給与アップが見込める総合職保育士や園長といった求人は、非公開になっていることが多いです。

好条件の職場に転職したい方は、一度転職エージェントに相談してみてください。