「今よりも年収を大幅にアップさせたい」
「ハイクラス層へ入り込みたい」
「新たなキャリアアップへ進みたい」

そのような思いをもちながらも、どういった流れで転職活動を進めればよいのかわからない方もいると思います。

ハイクラス転職を叶えるためには、ハイクラス層に特化した転職サイトを利用するのが先決です。数多くの高収入、高待遇の条件が揃った転職サイトを利用すれば、満足のいく転職が実現できる可能性は大きくアップします。

本記事では、ハイクラス転職におすすめの転職サイト、ハイクラス転職サイトのメリット・デメリット、活用ポイントなどについて詳しく解説します。

本記事を読み込めば、ハイクラス転職における必勝パターンを理解できるでしょう。ぜひご一読ください。

【20代向け】ハイクラス向け転職サイト4選

まずは、20代向けのハイクラスに強い転職サイトを2つ紹介します。

マイナビエージェント

20代から30代の転職に強みがある「マイナビエージェント」は、人材大手「株式会社マイナビ」が運営しています。未経験可な求人も多く、若さやポテンシャルを重視した企業も少なくありません。

転職初心者の場合、まずはとにかく相談したいという方がほとんどです。マイナビエージェントは、相談の時点から親身になって話を聞き、一番理想とする転職についてのアドバイスや提案をしてくれます。手厚いサポートに定評があり、転職が初めてでも安心して任せられるでしょう。ハイクラス求人も取り扱っており、年収アップを狙った転職も可能です。年収800万円以上の公開求人数だけでも、2万件以上あります。

転職に役立つノウハウや役立つ情報コンテンツも充実しているので、ぜひチェックしてみてください。

扱っている求人の業種・職種は幅広く、それぞれの業界に精通したキャリアアロバイザーがサポートしてくれます。アフターフォローも丁寧で、入社後も不安や心配があればすぐ対応してくれるでしょう。

転職スタートからゴールまで、常に寄り添ってくれるマイナビエージェントをぜひ利用してください。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは国内最大手の転職エージェントです。ハイクラス転職に特化しているわけではありませんが、70万件以上（※1）の豊富な求人を保有しているため、幅広く仕事を探せます。

非公開求人数も約34万件（※1）と多く、管理職やマネージャー職・外資系企業・年収1,000万円以上など希望条件を細かく指定して検索可能です。

転職支援実績No.1（※2）で経験豊富なキャリアアドバイザーが多数在籍していることから、「希望条件が身の丈にあっているか」などといった面でも的確な判断が期待できるでしょう。年収を含む条件交渉をキャリアアドバイザーがおこなってくれるのも心強い点といえます。

（※1　2024年5月時点）
（※2　厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および 4ヶ月以上の有期雇用の合計人数・2022年度実績を集計・2023年6月時点）

ASSIGN

ASSIGN（アサイン）は、20代から30代のハイクラス求人に特化した転職サイト・エージェントです。

これまでの経歴と価値観からAIがキャリアのシナリオを提示したり、ラーニング・セミナー・コラムなどキャリアのサポート機能があったりと、便利なアプリも用意されています。

さらに若手ハイエンド特化ならではのダイレクトスカウトも受け取れるため、キャリアの幅を大きく広げられるでしょう。

いきなり求人を紹介するのではなく、「好き」を基にした価値観からキャリアプランを設定し、必要なスキルを逆算する方法で提案をおこなってくれます。

従来の型にとらわれず、1人ひとりに合ったオーダーメイドのキャリアプランを作成してくれるため、まずは気軽に相談してみましょう。

AMBI

AMBIは20代に特化したハイクラス向け転職サイトです。求人を検索して自ら応募できるほか、スカウト機能もあるので、思いもよらない好条件のオファーが届くこともあるでしょう。

「プラチナオファー」と呼ばれる、企業やヘッドハンターが強く興味を持っている特別なスカウトもあるので、内定がぐっと近くなるのも魅力です。

会員になれば、自分の市場価値がすぐにわかる診断ツール「ジブン分析」が利用できるのもメリットでしょう。仕事の価値観や得意な職務などもわかるので、今後のキャリアプランを考えるのにも役立ちます。

なお、年収が400万円以上でなければ登録できません。20～30代ですでに高収入を得ている人がさらにステップアップを目指すためのサービスですから、現在年収が400万円ない方は別のサービスに登録しましょう。

サービス概要
サービス名	AMBI
運営会社	エン・ジャパン株式会社
公開求人数	147,942件
非公開求人数	非公開
対応地域	北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、福岡など全国

【30代向け】ハイクラス向け転職サイト4選

次に、30代向けのハイクラスに強い転職サイトを4つ紹介します。

ビズリーチ

テレビCMでも馴染みのある「ビズリーチ」は、幅広い年代に圧倒的人気を誇っています。これまでのスキルや経験を活かした即戦力としての求人が多く、30代や40代でさらに上を目指したい方に特におすすめです。

10万件を超える求人の約1/3は年収1,000万円を超えるハイクラス求人で、プロフェッショナルな人材を求めている企業が多くあります。

業種・職種も幅広く、スキルや経験を活した新しいチャレンジも可能です。管理職・経営幹部などの役職求人も多く、やりがいのある仕事と出会えるでしょう。ビズリーチは無料利用も可能ですが、有料登録することでさらに転職活動がしやすくなります。

利用可能なサービスが広がり、転職活動を積極的におこなえます。転職に成功したらビズリーチからのお祝いもあるのでモチベーションも上がるでしょう。ぜひ理想的な転職をビズリーチで目指してください。

リクルートダイレクトスカウト

「リクルートダイレクトスカウト」は30代以降でハイクラス転職を目指す方におすすめです。年収800万円から2,000万円を超える求人を豊富に扱っており、年収アップを狙った転職ができます。在籍しているヘッドハンターはハイクラス転職に関する深い知見があるため、転職が初めての方も安心です。

リクルートダイレクトスカウトでは、企業の採用人材の要件と転職希望者のレジュメをAIが分析し、高いマッチング率のスカウトが届きます。条件や待遇など条件に合ったスカウトが届くので、転職の失敗を最小限に抑えられるでしょう。

レジュメは匿名なので、勤め先にバレてしまうこともありません。対応地域は全国なので、地方から都内へ上京したい方・都内から地元に戻って働きたい方など、それぞれのニーズに合った職探しが可能です。30代のハイクラス転職は、リクルートダイレクトスカウトで効率よく進めていきましょう。

ランスタッド

ランスタッドは、1960年にオランダで設立された会社です。そのため、海外に独自ネットワークがあり外資系・グローバル企業に関して他にはない強みをもっています。日本では北海道から九州まで117ヶ所、世界では39ヵ国・4,400以上の拠点を構えているのが特徴です。

国内企業だけでなく、外資系やグローバルな挑戦をしたい方はぜひ利用してください。年収800万円を超えるハイクラスな求人も豊富にあり、理想の転職を実現できるでしょう。ハイクラス求人は2024年3月現在5,000件を超えており、様々な業種・職種があります。

全体求人の約8割が非公開です。他にはない特別なハイクラス求人を見つけたい方、海外でのチャレンジや新しい挑戦をしたい方に特におすすめです。30代のスキルや経験、チャレンジ精神を活かした転職は、ぜひランスタッドで実現させましょう。

type転職エージェントハイクラス

「type転職エージェントハイクラス」は、年収800万円から1,500万円以上のハイクラス求人が約1万件を超えています。これまで培ってきたスキルや経験、実績を活かしたハイクラス転職を目指したいならぜひ利用したいサービスです。

type転職エージェントハイクラスでは面談に力を入れており、これまで面談を受けた転職希望者の満足度は約83％と高く評価されています。キャリアに関するアドバイスや紹介求人数、説明の充実度に重きをおいた面談で、しっかりと転職希望者の要望や悩みに寄り添ってくれるでしょう。

ひとりのアドバイザーが転職希望者に対する支援と、企業の情報収集の両方を担当しており、スピーディーで的確な情報提供に期待できます。豊富な求人から自分にぴったりの転職先を紹介してほしいという方は、ぜひ利用すべき転職エージェントです。

【40代向け】ハイクラス向け転職サイト3選

続いて、40代向けのハイクラスに強い転職サイトを2つ紹介します。

LHH転職エージェント

40代のハイクラス転職におすすめの「LHH転職エージェント」は豊富なネットワークを有しています。大手企業から中小企業、外資系など幅広い業種・職種の求人を扱っており、独自求人も豊富です。国内企業はもちろん、グローバルに活躍してみたいという方に特におすすめの転職エージェントといえます。

LHH転職エージェントを利用して転職した方の中で、約10人に1人は年収1,000万円以上の転職に成功しているのもポイントです。また、転職者全体で見ると平均101万円の年収アップという実績があり、収入が減ることを危惧している40代にぜひ利用してほしいサービスといえます。

LHH転職サービスのコンサルタントは各業種のプロフェッショナルです。職種別の担当制で産業・業界ごとのチームに細分化するといった体制をとっています。転職希望者の専門領域に精通しているため、市場価値を正確に捉え適切なアドバイスや求人紹介をしてくれるでしょう。今後のキャリアに悩んでいる方はぜひLHH転職エージェントを利用してみてください。

ミドルの転職

「ミドルの転職」はミドル世代のハイクラス求人に特化しており、年収1,000万円を超える求人も少なくありません。キャリアアップはもちろん、年収アップを狙った転職がしたいミドル世代におすすめです。若手向けの求人数は少ないですが、その分キャリアを積んだ即戦力となる40代の求人が豊富にあります。

スカウト機能を利用すれば高品質な求人と出会えるチャンスです。今後のキャリアプラン、職務経歴、語学力などを匿名で登録するだけで、ヘッドハンターや企業からスカウトが届きます。スカウトは転職希望者それぞれのレジュメを読み込み限定した人材にだけ送っているので、内定確率が高いのも特徴です。

また、ミドルの転職は自分で求人検索して応募できます。「とりあえず色々な求人を見てみたい」「自分のペースで転職活動を進めたい」といった40代の方は、ミドルの転職をぜひ利用してください。スカウトサービスと自らの応募という2つの方法で、理想にぴったりの転職を実現できます。

サービス概要
サービス名	ミドルの転職
運営会社	エン・ジャパン株式会社
公開求人数	22,882件 （希望年収1,000万円以上）
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、愛知、大阪、福岡、など全国／海外
公式サイト	https://mid-tenshoku.com/

エンワールド

エンワールドは、外資系企業を中心に年収1,000万円以上のハイクラス求人を扱う転職エージェントです。

拠点は東京・大阪・名古屋の3ヵ所で、20年以上の転職支援実績があります。国内の約3,200の主要な外資系企業のうち約87%の企業との取引があるなど、広く深いネットワークが持ち味です。

27の国籍にまたがる多様な職種に精通したコンサルタントから、グローバルな視点でキャリアアドバイスを受けられる点も魅力です。

さらにエンワールドでは内定がゴールではなく「入社後の活躍」に重点を置き、中長期視点でのキャリアを見すえた仕事紹介をおこなってくれます。入社後も1年間はアンケートを通じたサポートがあるため、心強い味方となってくれるでしょう。

【50代向け】ハイクラス向け転職サイト3選

次に、50代向けのハイクラスに強い転職サイトを2つ紹介します。

パソナキャリア

50代のハイクラス転職におすすめの「パソナキャリア」は、年収800万円以上の求人を豊富に扱っているので、高年収を目指したい方にぴったりです。61.7％が年収アップの転職に成功した実績があり、50代でも今まで以上の好条件で働ける場所に出会えるでしょう。

パソナキャリアは女性のハイクラス転職にも強いのが特徴です。「女性が活躍」「女性管理職30％以上」などのこだわり条件で検索できるので、女性が自分らしく輝ける職場を見つけられます。業種・職種も豊富にあるので、理想的な転職が叶えられるでしょう。

パソナキャリアは限定求人を1,500件以上保有しており、他にはない特別な求人との出会いも期待できます。「転職条件を妥協したくない」「迅速丁寧な対応で効率のいい転職活動がしたい」という50代に特におすすめの転職サービスです。

doda X

dodaXは企業から直接スカウトが届きます。現職が忙しく中々時間が取れない方でも、効率よく転職活動が進められるでしょう。年収800万円から2,000万円以上の高収入を実現するハイクラス求人を豊富に扱っており、年収アップやキャリアアップを実現できます。

企業から直接スカウトが届く「スカウトサービス」をはじめ、優秀なヘッドハンターからスカウトが届く「ヘッドハンティングサービス」、求人担当者が転職希望者にマッチした求人を紹介してくれる「求人紹介サービス」の3つのサービスでスムーズな転職活動が可能です。

どのサービスも無料で利用できるのもポイントといえます。気になる求人を見つけた場合は、dodaXを介して自ら応募することもできるので、希望に沿った理想の転職を実現できるでしょう。50代の経験やスキルを求めている企業が豊富にあるので、ぜひdoda Xで新しいチャレンジをしてみてください。

ロバート・ウォルターズ

【年代別】ハイクラス転職における実態

続いて、ハイクラス転職における実態について解説します。具体的には以下のとおりです。

• 年収1,000万円以上の割合は3.5%
• 20代のハイクラスの転職
• 30代のハイクラスの転職
• 40代のハイクラスの転職
• 50代のハイクラスの転職

理想的なかたちでハイクラス転職を叶えるために、転職市場の実態を把握することはマストです。

年収1,000万円以上の割合は3.5%

令和3年の調査によると、年収1,000万円以上の割合はわずか3.5％と、決して多くはありません。

男性全体の5.4％、女性全体の0.8％という結果です。

つまり、男性は10人に1人、女性は125人に1人が年収1,000万円を超えていることになります。

年収1,000万円以上の給与所得者は男性が圧倒的に多く、女性の割合は極めて少数であることがわかります。

【参考】【令和3年度】民間給与実態統計調査

まず大前提として、年収1,000万円を稼げる仕事は限定的です。

前項目でも触れたように、年収1,000万円以上を実現している層は3.5％という少数であるため、そこに当てはまる仕事の絶対数は少ないといえます。

年収1,000万以上を実現できる仕事の例として挙げられるのは、国家資格の必要な医者や弁護士、税理士、公認会計士などです。これらの仕事における共通点は、「専門性が高く、責任が重い」ということです。

これらに当てはまらずとも、年収1,000万円を狙える仕事は存在しますが、いずれの場合でも、極めて高い専門性が求められるのは間違いありません。

高収入の壁を越えるためには、ふさわしいスキル・経験が必要であることを頭に入れておいてください。

20代のハイクラスの転職

ハイクラス求人は一般的に30代〜40代が中心であり、20代は多くないのが実態です。

令和元年度の厚生労働省「賃金構造基本統計調査の概況」でも、年収1,000万円以上の20代は1%にも満たないことがわかります。

そもそも20代向けのハイクラス求人が少ない中で、高い専門スキルや実績をアピールする必要があり、ハードルはかなり高いといえるでしょう。

さらにハイクラス求人では即戦力となることが期待されるため、現職での年収が500万円以上あるなど、一定レベルを求められるケースがほとんどです。

とはいえ、20代はスキルによってはどんどん年収アップが狙える時期でもあります。いきなりハイクラス転職が実現できそうになければ、年収500万円・600万円と段階を踏みながらキャリアアップを目指してもいいでしょう。

30代のハイクラスの転職

一般的に、ハイクラス求人の対象として設定されるのは30代からです。

30代は早ければ役職がつき始める時期でもあり、実績やスキルの面で、20代と比較すると応募できる求人の幅も大きく広がります。

キャリアコンサルタントから見ても企業にアピールできる部分が増え、よりよい条件で転職できる可能性が高まるでしょう。

さらに30代は40代・50代に比べると柔軟性や適応力があると判断されやすいことから、ハイクラス転職の成功率がもっとも高い時期といえます。そのため、ハイクラスでのキャリアアップを狙うなら30代のうちから転職活動を始めるのがおすすめです。

40代のハイクラスの転職

40代になると、スキルや経験の積み上げとともにすでに年収もある程度高まっていることがほとんどです。そのため、40代後半になるにつれ求人数は少なくなる傾向にあります。

特にマネージャークラスなどすでに役職がついている場合、外部で新たに求人を出すケースはあまり多くありません。

とはいえ、豊富な社会人経験やマネジメント能力に期待して出される求人も一定数存在します。基本的には外に出ない非公開求人が多いため、複数の転職エージェントに登録して選択肢を広げることが重要です。

50代のハイクラスの転職

50代のハイクラス転職は、求人がまったくないわけではないものの、かなり厳しいといえます。

令和元年度の厚生労働省「中途採用に係る現状等について」によると、35歳未満は「積極的に採用したい」とした企業が44%に対し、45歳以上55歳未満は3％、55歳以上は1%まで減少します。

つまり、ハイクラスに限らず50代の転職ニーズそのものが少ないと言わざるを得ないのです。

とはいえ、ベンチャー企業がベテラン層を求めていたり、専門性の高いスキルを持つ人材にスカウトが集中したりする実例も存在します。需要を満たせる場所をうまく見つけられれば、50代でのハイクラス転職も実現不可能ではありません。

ハイクラス向け転職サイトを利用するメリット

続いて、ハイクラス向け転職サイトを利用するメリットを解説します。具体的には以下のとおりです。

ハイクラス特化型の転職サイトには、その他の転職サイトでは味わえない独自のメリットが存在します。

詳しくみていきましょう。

魅力的な求人が多数ある

ハイクラス向け転職サイトには、高収入・高待遇といった魅力的な求人が数多く掲載されています。

転職市場において、ハイクラス層は高いスキル・経験を培った優秀層としてみなされていることから、ハイクラス層に特化した転職サイトは、誰もが羨まむほどの優良求人を多く取り扱っています。

ハイクラス層以下の求職者もターゲットにしている、一般的な総合型転職サイトでは出会えないレア求人も存在し、非公開求人の中には最大手企業も求人が眠っている可能性もあるのです。

ハイクラス向け転職サイトは、ハイスペック人材にしか与えられないレア求人が存在する特別なサービスです。

選考対策を受けられる

ハイクラス向け転職サイトの中には、キャリアアドバイザーのサポートを導入したサービスが存在します。

キャリアアドバイザーによるサポート内容の一例は以下のとおりです。

上記の中でも、特筆すべきサービスは「履歴書の添削や面接対策」です。数多くのハイクラス層の転職実績をもつキャリアアドバイザーによる選考対策を受けられるため、選考通過率の改善が期待できます。

なお、キャリアアドバイザーは過去の転職実績に基づいて対策を打ってくれるため、選考対策のクオリティは高精度です。

選考対策をおこなって選考通過率が上がれば、内定までの所要期間も縮まり、スピーディーな転職を実現できる可能性があります。

ヘッドハンティングメールをもらえる

ハイクラス向け転職サイトへ会員登録すれば、ヘッドハンターからオファーメールを受け取れます。

ヘッドハンターとは、企業への応募などで転職意思を示していない求職者に対して、おすすめの求人をアプローチする存在です。転職サイトにおいては、会員登録をおこなった求職者当てにヘッドハンティングメールを送る役割があります。

ヘッドハンティングメールのメリットは、こちらが受け身であっても求人紹介を受け取れることです。

転職サイトへ登録したはいいものの、求人探しになかなか時間を割けない方にとって、ヘッドハンティングメールは気になる企業を効率的に探せる方法のひとつです。

なお、ヘッドハンターは求職者の内定を目標としてアクションをとっているため、多くのヘッドハンティングメールを受け取れるというメリットも存在します。

ハイクラス向け転職サイトを利用するデメリット

続いて、ハイクラス向け転職サイトを利用するデメリットを解説します。具体的には以下のとおりです。

デメリットをあらかじめ理解すれば、欠点をカバーするための対策を打つことができるでしょう。

希望求人が見つかるまで時間がかかる

求人を探す際の希望条件が細かすぎる場合、理想の求人を見つけられない場合があります。

大前提として、希望条件へ完璧にマッチした求人を探すことは困難に近いです。しかし、希望条件の妥協点を見出さないまま、求人探しを続けた場合、気になる求人を見つけられない可能性が高まります。

「希望求人が見つからない＝応募できない＝選考に進まず、転職活動の進みが遅くなる…」という悪循環に陥る可能性があるため、希望条件にこだわりすぎない姿勢も必要です。

ひとつの転職サイトだけではなく、複数の転職サイトを併用すれば企業探しの幅を広げることができます。

ヘッドハンターから連絡が頻繁にくる

ハイクラス向け転職サイトへ登録すると、ヘッドハンターから頻繁に連絡が届くため、時として「連絡がしつこい」と感じる可能性があります。

メリットの項目で述べたように、ヘッドハンターには求職者宛てに求人紹介のメールを送る役割があります。

ヘッドハンターは、求職者の内定獲得へつなげることをミッションとしているため、求職者へのアプローチがどうしても頻繁になってしまうのです。ヘッドハンターから届いた連絡でメールボックスが埋まってしまうため、「転職を急かされている気がする」というプレッシャーを感じる恐れもあります。

周囲から急かさずにマイペースに転職活動を進めたい方にとって、ヘッドハンターからの連絡は少し煩わしく思うかもしれません。

人気求人の場合、競争率が上昇しやすい

高年収を謳う求人、誰もが知る人気企業の求人は、応募が殺到しやすいため、競争率が高い傾向です。

人気求人ばかりに応募した場合、常に競争率の高い状況で選考を受けることになるため、なかなか選考を通過できず、転職活動が理想通りに進まないというジレンマを感じる恐れがあります。

応募先企業は1社にのみ絞るのではなく、最低でも10社ほどには応募するとよいでしょう。人気求人をメインに応募したい場合は、15社前後に応募したほうがよいかもしれません。

応募倍率は求人ごとに大きく異なるため、選考の進みをみながら、希望条件をある程度緩和して応募することをおすすめします。

ハイクラス転職に求められるスキル

続いて、ハイクラス転職に求められる3つのスキルについて解説します。

これらの能力があれば、自身の市場価値の高さを企業に対してアピールできます。

詳しくみていきましょう。

専門知識・技術力

1つ目は、業種・職種などの特定領域における専門知識や技術力の高さです。

どのような業界においても、年収1,000万円を実現させるためには、業界内でTOPクラスのスキル・経験を手にしていなければなりません。即戦力として現場を牽引し、売上貢献や業務効率化などの目に見える成果を出すことが求められるスペックです。

中には専門知識を示すために、宅建士やFP1級などの資格をアピールする方もいますが、資格をもっているだけでは意味がありません。なぜなら、資格はあくまで一定の知識をもつことを示すバッジに過ぎないためです。

年収1,000万円を実現させるためには、前職で培った現場での実績を強くアピールすることが求められます。

マネジメントスキル

2つ目は、人材育成・教育をこなせる高いマネジメントスキルです。

組織構築・拡大のためには、メンバーが成長し続けることが求められるからこそ、人材育成・教育をおこなう役割を担う存在が必要です。

優れたマネジメントスキルをもつ人材は、組織構築において必要不可欠な存在として重宝されます。管理職・マネージャーとしての役割を果たす能力がある人材は、年収1,000万円を狙うこともできます。

「ハイクラス転職ができる条件＝成果・売上をつくる力が高いプレイヤー」とみなされることも少なくありませんが、昨今の転職市場においては、マネジメントスキルの高いゼネラリストの市場価値も非常に高いのです。

提案能力・問題解決能力

3つ目は、顧客が抱える課題・ニーズを汲み取り、適切な提案をおこなえる能力です。

特に営業・コンサル系の職種においては、提案力・問題解決能力の高さが顧客の課題解決を大きく決定づけます。結果的に売上を左右するため、必要不可欠な能力といっても過言ではありません。

特に、大規模なプロジェクトに携わる仕事においては、一契約あたりの売上も高単価です。高単価な商材を取り扱う業種に身を置く場合は、年収1,000万円以上を狙うのも夢ではありません。

ハイクラス向け転職サイトの活用ポイント

続いて、ハイクラス向け転職サイトの活用ポイントを解説します。具体的には以下のとおりです。

いずれも一切のコストがかからない方法ですので、転職を成功させるうえで取り入れない手はありません。

詳しくみていきましょう。

気になる求人には早く応募する

気になる求人が見つかったら、すぐに応募することが鉄則です。

一般的には、転職サイトにおける掲載求人の掲載期間は、1ヵ月間などとあらかじめ設定されており、掲載期間が終了するまで掲載され続けます。

しかし、人材が充足した場合などは、掲載終了前に求人がクローズしてしまう場合があります。一度クローズしてしまったら、募集が再開されるまで企業との接点を設けることはできないため、気になる求人はもはや「早い者勝ち」なのです。

また、ハイクラス求人の掲載頻度自体が少ないケースが多い傾向のため、気になる企業には早めに応募するようにしてください。

経歴やスキルは正直に伝える

転職サイトに登録する経歴・スキルは、噓偽りのない内容で留めておいてください。

仮に経歴、スキルを誇張したままで企業の選考を進んでしまった場合、企業が求めるスキルとのギャップが生じてしまうためです。

最悪のケースは、入社後に「聞いていた話と全然違う」というミスマッチを企業からもたれてしまう可能性もあります。業務スキルに付いていけないことに加えて、会社から不信感をもたれてしまっては、本末転倒といえるでしょう。

また、転職エージェントを介して企業マッチングをお願いした場合も、経歴・スキルに嘘偽りがある状態では、エージェントとの信頼関係にも悪い影響が及ぼされます。

誇張することなく、あなた自身のリアルな経験・スキルをもって勝負するのが正しい転職活動の進め方です。

複数の転職サイトを併用する

複数の転職サイトを併用すれば、気になる企業を見つけられる可能性が高まります。

自分の希望条件に100%マッチした求人を見つけることは困難に近いですが、できるだけ自分の希望に合った求人を見つけたいと誰もが思うことでしょう。

希望条件に近い求人を見つけるためには、様々な転職サイトを通じて、多くの求人を調べる方法がベストです。様々な求人をリサーチしていった中で、特に気になる企業をピックアップすれば、希望条件に合った求人をさらに厳選できます。

ひとえにハイクラスに強い転職サイトといっても、「30代の転職に強い」「コンサル業界に強い」などのように、転職サイトごとに強みも異なりますので、様々なタイプの転職サイトの併用をおすすめします。

希望条件に優先順位をつける

希望条件に優先順位をつければ、あなたに合った企業と出会える可能性を捨てずに転職活動を進められます。

既に何度か述べているように、100%理想といえる求人に出会える可能性はゼロに近いといえます。希望条件の中で、絶対に捨てられない要素を取捨選択し、それに合った求人は応募先企業の候補として控えておくスタンスが大切です。

具体的には、希望条件のうち、1位は年収、2位は勤務地、3位は職種…などのように、希望順位を1～3位で順序付けすることをおすすめします。

希望条件の優先順位は、選考状況を加味しながら、柔軟な姿勢で優先順位を見直していくとよいでしょう。

レスポンスはこまめに返す

応募先企業やヘッドハンターからの連絡は、できる限りこまめに返すことをおすすめします。

こまめに連絡を返した方が、企業やヘッドハンターから好印象をもってもらいやすいですし、やり取りがスムーズに進めば、結果的に転職活動が順調に進みやすいからです。連絡が滞った場合、返信自体が億劫になってしまう恐れもあります。

テンポのよいレスポンスを心がけることは、結果的に内定までの所要期間も短縮させることにつながるため、最終的にあなたへプラスに返ってくるといえます。

ハイクラスに強い転職サイトでよくある質問

最後に、ハイクラスに強い転職サイトでよくある疑問について回答していきます。

これらの疑問を払拭して、クリアな状態でハイクラス転職へ挑む舵を切りましょう。

年収いくらからハイクラスに分類されますか？

明確には決まっていませんが、一般的には年収800万円以上の求人が「ハイクラス」とされています。

中には1,000万円以上をハイクラスと指す場合があったり、それより上の年収2,000万円クラスを「エグゼクティブ」と表現したりなど、転職サイトによってさまざまです。

さらに細かい希望額がある場合は、ハイクラス向け転職サイトで条件を指定して探すといいでしょう。

ハイクラス転職サイトは無料ですか？

基本的には、無料で利用可能です。

有料プランを導入している「ビズリーチ」や、有料制の転職セミナーを実施する転職サイトを利用する場合は料金がかかりますが、基本的には無料で利用可能と捉えて問題ありません。

非公開求人は危ない？

非公開求人は、危険ではありません。

非公開求人は一般公開されていない求人であり、応募後に始めて企業情報が求職者へ公開されます。

最初の段階のみ情報開示されていないだけなので、気になる求人なら応募してみることをおすすめします。

転職サイトに登録すると勤め先にバレますか？

勤め先が求人に使っているのと同じ転職サイトに登録した場合、バレる可能性があります。

たとえば「スカウト機能」を利用すると、企業側は求職者の情報がある程度わかってしまいます。

特に職務経歴書に独自のプロジェクト名や組織名があると、見る人が見れば特定することは不可能ではありません。職務経歴書には具体的なプロジェクト名は明記せず、実績だけを書きましょう。

また、会社のパソコンからログインすることで履歴から利用がバレたり、利用画面を社内の人間に見られたりする可能性があるため、社内での転職サイトの利用はやめたほうが無難です。

20代でハイクラス転職は難しいですか？

20代でハイクラス転職を目指すなら、高い専門スキルや実績を積まなければなりません。

現在の会社でなるべく多くの実績を作っておくことで、ハイクラス転職を希望した際に大きなアピール材料となります。

転職先には将来性があり、年齢に関係なく評価される実力主義の会社を選ぶといいでしょう。20代の管理職が在籍するかどうかもチェックしてみてください。

ハイクラス転職できる年齢はある？

ハイクラス転職においては、年齢よりもスキル・経験が重視される傾向です。

40代以降から長年の経験とスキルを活かしてハイクラス転職を叶える方もいますが、20代からハイクラス転職を実現する方もおります。年齢ではなく、実力次第で高年収を狙える点がハイクラス転職の魅力といえます。

ハイクラス向けの転職サイトで新たなキャリアステージへ進んでいこう

本記事では、ハイクラス転職に強いおすすめの転職サイト、転職サイトのメリット・デメリット、活用ポイントなどについて詳しく解説しました。

年収1,000万円以上のハイクラス層へ入り込むためには、それらに見合ったスキル・経験のアピールが必要です。

その第一段階として、効率的にハイクラス求人を探せる転職サイトを活用することは、極めて有意義な方法であるといえます。

本記事でも触れたように、総合型の転職サイトと比べて、ハイクラス求人は絶対数が少ない傾向です。複数の転職サイトを併用して、あなたにマッチした希望求人を探してみてください。