フロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの設計・構築において欠かせない役割を担う職業のひとつです。需要が高い一方で、平均年収や他のエンジニアとの年収差、年収アップの方法などが気になる方もいるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、フロントエンドエンジニアの平均年収は「595万円～867万円」とかなりばらつきのある結果になっています。勤続年数やスキル、雇用形態によっても年収が大きく変わり、高収入を目指すことができる職業といえそうです。

そこで今回は、フロントエンドエンジニアの平均年収のほか、年収を上げるために必要なスキルについて解説します。在職中の方もこれからエンジニアを目指す方も、ぜひ参考にしてください。

【関連記事】IT・WEBエンジニア転職サイトおすすめ比較ランキング｜20代・30代・未経験・スカウトや後悔しない転職エージェント

フロントエンドエンジニアの年収は？

まずはフロントエンドエンジニアの年収についてご紹介します。

フロントエンドエンジニアの年収について公的調査などはありませんが、求人サイトなどのデータによれば、フロントエンドエンジニアの平均年収は次のような結果が出ています。

求人ボックス 給料ナビ	【正社員】 平均年収：595万円 【派遣社員】 平均時給：2,248円（年収約359万円）※ 【アルバイト・パート】 平均時給：1,302円（年収約208万円）※ ※8時間勤務を月20日とした場合
indeed	【平均基本給】 年収：約734万円
SOKUDAN	平均年収：867万円 平均時給：4,303円

このように比較してみると、フロントエンドエンジニアの平均年収はかなりばらつきがあることがわかります。

SOKUDANが発表したフリーランスのフロントエンドエンジニアの平均年収がもっとも高く、また年収800万円以上が56％を占めるなど、かなり高い給与水準となっています。

【参考記事】
求人ボックス　給料ナビ｜フロントエンドエンジニアの年収・時給　
indeed｜給与調査｜フロントエンドエンジニア　
SOKUDAN｜フロントエンドエンジニア平均年収・時給　フリーランス調査

年収相場は年代や経験によって異なる

フロントエンドエンジニアの年収は、年代や経験年数によっても相場が異なります。

厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査を基に算出されたデータによると、Webサイト開発に携わるエンジニアの年収は550.2万円です。

年齢別の年収を見てみると、20～24歳の年収は322.45万円ですが、25～29歳では434.18万円と100万円以上アップしています。

最も高い年収は50～54歳の701.75万となっており、年代によって大きく差があることがわかります。

【参考記事】
厚生労働省｜職業情報提供サイトjobtag｜システムエンジニア（Webサイト開発）

次の項目では、フロントエンドエンジニアの年収を経験年数別にみてみましょう。

経験年数別に見るフロントエンドエンジニアの年収

フロントエンドエンジニアは他のITエンジニアと同様に、経験年数やスキルが年収に大きく影響してきます。

先ほどの厚生労働省のデータを基に、経験年数別の年収推移を算出します。

1年目

フロントエンドエンジニア1年目は、早ければ高校卒業後、遅くて大学院の修士課程修了後と仮定すると19歳～25歳頃にあたります。

大学院博士課程修了や第二新卒も含めると仮定しても、フロントエンドエンジニア1年目はほぼ20代で構成されていると考えてよいでしょう。

この年代の年収額から算出すると、フロントエンドエンジニア1年目の年収額は約333万円です。30代前半の年収を含めたとしても約380万円ほどでしょう。

１年目
～19歳：245.23万円	平均年収額：約333万円
20～24歳：322.45万円
25～29歳：434.18万円

【関連記事】未経験でも大丈夫？フロントエンジニアに転職するためのノウハウを公開！

2年目

フロントエンドエンジニア1年目から単純計算すると、年齢は20～30代前半ごろまでと仮定できます。

厚生労働省のデータでは30代前半の年収は500万円を超えています。この年代から平均年収額を算出すると、フロントエンドエンジニア2年目では年収400万円台となり、1年目と比べて100万円近くアップする可能性があります。

２年目
20～24歳：322.45万円	平均年収額：約424万円
25～29歳：434.18万円
30～34歳：518.27万円

3年目

3年目では、まだ20代後半から30代前半の方がほとんどでしょう。第二新卒などで30代からフロントエンドエンジニアになった方を含めたとしても、30代後半までで構成されると考えられます。

平均年収を算出すると約518万円ですが、スキルによってはもう少し高めの年収も狙える可能性があります。

３年目
25～29歳：434.18万円	平均年収額：約518万円
30〜34歳：518.27万円
35〜39歳：601.69万円

5年目〜10年目

5年目から10年目ともなると、22歳でフロントエンドエンジニアになった方なら30代、30歳でフロントエンドエンジニアになった方であれば40歳と、30代・40代の方の割合が多くなるでしょう。

平均年収額は約544万円と、3年目からあまり上がっていないように感じます。しかし20代後半から30代前半と、30代前半から30代後半ではそれぞれ80万円以上の差があるため、仕事の幅やポジションによって年収額に大きく差が出ることが考えられます。

５年目〜10年目
25～29歳：434.18万円	平均年収額：約333万円
30〜34歳：518.27万円
35〜39歳：601.69万円
40～44歳：625.56万円

年収1,000万円は目指せるのか

フロントエンドエンジニアとして働いた場合、将来的に年収1,000万円を目指したいという方も多いでしょう。

結論として、フロントエンドエンジニアが年収1,000万円を目指すことは可能です。

その理由や年収アップの方法をご紹介していきます。

スキルや経験によって年収1,000万円は可能

持っているスキルや経験年数、実績によっては、フロントエンドエンジニアとして年収1,000万円を実現することができます。

ただし、実際に年収1,000万円に達しているフロントエンドエンジニアの数は多くはありません。

2020年時点ですが、エンジニアtypeが転職サイトtypeに登録している30代エンジニアの年収を調査したところ、年収1,000万円を超えるのは全体のわずか1.6％だそうです。

【参考記事】
エンジニアtype｜「30代で年収1000万円エンジニア」を目指すには？上位1.6％を目指す20代SEが今からできること

年収1,000万円のエンジニアが少ない理由のひとつとして「このスキルを持っていれば年収が上がる」といったような、明確な区切りがないことが考えられます。

もちろん、今よりも年収を上げる方法はいくつかありますが、それらを全ておこなったからといって、確実に年収1,000万円に達することができるわけではないことは頭に置いておきましょう。

次に挙げるのは、リクナビNEXTで年収1,000万円を想定年収としている求人情報を抜粋したものです。

給与	想定年収：800万～1,200万円
仕事内容	・アーキテクチャ設計、技術選定 ・難易度の高い機能の企画、設計、開発 ・コードレビュー ・チームメンバーへの技術的なフォロー ・経験の有無に関係なく、組織の可能性を拡げるような様々な業務への挑戦
求める人材	【次のいずれかでの開発経験】 React、Next.js、Vue.js、Nuxt.js、TypeScript   【歓迎】 ・エンジニアとしての自分の興味範囲だけではなく、ビジネス全体に対する責任を持って考えられる方 ・強いチームを作れる、その一員となれる意欲のある方 ・幅広い業務、裁量を十分に楽しめ、能動的に動くことができる方   【学歴】 大学、大学院
詳細	リクナビNEXT

給与	想定年収：500万～1,200万円
仕事内容	・新規メディアサービス（アニメ・マンガ・ライトノベルなどエンターテインメント関連のサービス）のフロントエンド開発 ・UI/UXデザイナーやバックエンドチームと連携しながら業務を実行 【業務詳細】 ・ユーザビリティにこだわったフロントエンドの実装 ・APIとのつなぎ込み   【使用技術】 React、Next.js、TypeScript、enzyme、mobx、styled-components、Storybook、Recoil、TanStack Query、Jest、React Testing Library （個々の技術は入社後に習得できれば未経験可）
求める人材	【必須】 MVVMフレームワーク（Angular、Reactなど）の開発経験3年以上   【学歴】 大学　大学院
詳細	リクナビNEXT

給与	想定年収：700万円～1,100万円
仕事内容	UXリサーチやUIデザインについての深い理解をもとに、ユーザーテストの結果からソフトウェアによって解決できる課題や改善点を見つけ、顧客体験を実現   【具体的な内容】 ・グローバルな開発基準に即した高レベルのソフトウェアを実現させる ・ユーザーにとっての使いやすさに妥協せず、開発品質とヴェロシティとの両立を実現する ・UXデザイナー、UIデザイナー、バックエンドエンジニア等チームメンバーと協力しながらユーザー視点でUIの実装をおこなう ・5～10名程度のチームメンバーのマネジメント業務　など
求める人材	【いずれか必須】 ・複数言語のプログラミング経験 ・技術トレンドを把握し、積極的に新しい技術を取り入れられる ・直近3年以上の開発経験 ・英語でのコミュニケーション（読み書き程度） ・3年以上のチームマネジメント経験   【歓迎】 ・ビジネスレベルの英語力（会議参加, 資料作成） ・Flutterでの開発経験 ・AtomicデザインベースのUI開発経験（アニメーション含む） ・Webアプリケーションやスマートフォンアプリの開発経験 ・車載HMIのフロントエンド開発経験 ・大規模システム開発経験   【学歴】 大学　大学院 【語学】 英語　初級
詳細	リクナビNEXT

求人内容を見てみると、単にフロントエンジニアの経験だけでなく、チームマネジメント能力や高いビジネススキルをもった人材が求められていることがわかります。

それでは次に、年収を今より上げる方法についてご紹介していきます。

年収アップを目指すには

年収アップを目指す具体的な方法は4つあります。

• スキルを上げる
• 上位ポジションに就く
• 独立する
• 転職する

スキルを上げる

何よりもまず、フロントエンドエンジニアとして年収を上げたい場合は、スキルアップをおこなうことが大切です。

とくにHTMLやCSS、JavaScriptは必須スキルのため、フロントエンジニアとして高収入を狙うのであれば扱えて当たり前と考えておくほうが良いでしょう。

自身のスキルを把握する方法のひとつとして、資格取得もおすすめです。フロントエンドエンジニアの場合、次のような資格を取得しておくと、市場価値を測るうえでの目安にもなります。

• Webクリエイター能力認定試験
• HTML5プロフェッショナル認定試験
• CIW JavaScript Specialist

React・TypeScript・Vue.js、このあたりの技術を利用した開発経験がある人は多くの自社開発企業が探しており、1年くらい経験がある人で取り合いの状況です。

注意点は「バックエンドとの連携がわからず、画面だけ作れる人」の需要はほぼない点です。

最初にフロントエンドだけ勉強するのは悪手です。

— IT菩薩＠モロー（キッカケエージェント） (@it_bosatsu_moro) February 3, 2022

上位ポジションに就く

立場が上がればその分給与に反映されるため、年収アップを目指す方はぜひ上位ポジションを狙うべきでしょう。当然ながら上位ポジションに就くためには、企画力や実行力はもちろん、チームをまとめる力やコミュニケーション能力も不可欠になります。

とくに、エンジニアを目指す方の中には、他者とのコミュニケーションがあまり得意でないという方も少なくないかもしれません。

しかし、顧客の要望を汲み取ったり成果物について説明したりなど、プロジェクトを円滑に遂行するためにコミュニケーション能力は大変重要です。

年収アップを目指すのであれば、スキルや実績と同じようにコミュニケーション力や傾聴力も磨いておきましょう。

独立する

平均年収でお伝えしたように、フリーランスのフロントエンドエンジニアは比較的収入が高い傾向にあります。

もちろんコンスタントに案件を獲得できる実力がなければ、フリーランスとしてやっていくのは難しいですが、十分な実績があったり専門性の高いスキルをもっていたりするのであれば、独立するのもひとつの方法です。

転職する

十分な実績やスキルがあっても今の職場で年収アップが見込めない場合は、転職することで年収を上げられる可能性があります。

大手企業への転職だけでなく、中小企業やベンチャーであっても、ポジションによっては今より高収入になるケースもあるでしょう。またマネジメントの実績やスキルがある場合は、上流工程や一次請負の企業への転職も期待できます。

フロントエンドエンジニアとしての転職以外では、Webディレクターやサーバーサイドエンジニアなど、経験を活かして異なる領域へ転職することもひとつの方法です。

近年ではフロントエンドに加えて、データベースやサーバー、バックエンドなど、幅広い知識とスキルを持ったフルスタックエンジニアが求められることも増えています。

フロントエンドエンジニアの場合、サーバーサイドやWebデザインのほか、SEOの知識を学ぶことでWebマーケティングとも相性が良いためおすすめです。

おすすめの転職エージェント

転職での年収アップを考えているフロントエンドエンジニアは、転職エージェントに相談してみましょう。

転職エージェントを活用することで、自分の市場価値が明確になるだけでなく、転職やキャリア形成についてのアドバイスを受けることができます。

ここでは、フロントエンドエンジニアにおすすめの転職エージェントを6社ご紹介します。

マイナビクリエイター

マイナビクリエイターは、マイナビグループ傘下の株式会社マイナビワークスが運営するIT・Web・ゲーム業界専門の転職サービスです。

マイナビクリエイターの強みは、ポートフォリオ作成支援サービスのMATCHBOXを無料で利用できる点にあります。

過去の制作物や案件の画像をアップロードし、説明を加えるだけで簡単にWEBポートフォリオやPDFファイルを作成できるので、転職活動の準備を効率良くできるでしょう。

公開求人数	4,820件
非公開求人数	非公開
主な対応地域	東京、大阪、福岡、名古屋など全国
運営会社	株式会社マイナビワークス
公式サイト	https://mynavi-creator.jp/

リクナビNEXT

• 非公開求人からのオファーを受けられる
• サポートコンテンツが充実
• 海外の求人も多数掲載

リクナビNEXTは株式会社リクルートが運営する転職サイトです。

女性向けや第二新卒向けなど、さまざまな転職状況に合わせた求人特集を多数掲載しているため、希望の求人が見つけやすくなっています。

また企業からのオファーも受けることができるため、転職の選択肢が広がります。

サービス名	リクナビNEXT
運営会社	株式会社リクルート
公開求人数	101,788件※
非公開求人数	不明
対応地域	北海道・東北・関東・北信越・東海・関西・中国・四国・九州・沖縄・海外
公式サイト	https://next.rikunabi.com/

フロントエンドエンジニアとは

エンジニアの仕事は業務内容によってさまざまな呼び名がありますが、実際は業務を兼任していたり、下流工程しか携わったことがなかったりというケースも少なくありません。

そのため年収を上げたくても実績を積めなかったり、市場価値が高いにも関わらず年収が低いままだったりということも考えられます。

そこで、フロントエンドエンジニアの仕事とはどういうものかを改めてご説明するとともに、混同しやすい他のエンジニア職との違いについても解説していきます。

業務内容

フロントエンドエンジニアは、ユーザーがWeb上で直接目にする部分の設計や構築といった開発業務や、カスタマイズやアップデートなどをおこなう仕事です。

Webデザイナーがデザインした内容を基に、HTMLやCSSでのコーディング、JavaScriptを使ったプログラミングのほか、Web上に実装するアプリケーションとの連携をおこなったり、サーバーやデータベースなどのバックエンドとの連携などもおこないます。

フロントエンドエンジニアになる場合、HTMLやCSSのコーディングのみをおこなうコーダーから始め、マークアップエンジニアを経てフロントエンドエンジニアになるのが一般的です。

マークアップエンジニアとの違い

マークアップエンジニアとフロントエンドエンジニアは同じ意味で扱われることが多い職種ですが、厳密にいえばフロントエンドエンジニアの業務のひとつにマークアップエンジニアの業務が含まれているイメージです。

コーダーがコーディングのみをおこなう仕事であるのに比べ、マークアップエンジニアはSEOを意識したコーディングが求められるため、サイト構造やユーザビリティを理解する必要があります。

またマークアップエンジニアは主にHTMLやCSSのみを使用しますが、フロントエンドエンジニアはさらにJavaScriptやPHPといった他言語の知識と構築技術が求められます。

バックエンドエンジニアとの違い

バックエンドエンジニアは、サーバーサイドエンジニアとも呼ばれ、主にサーバーやデータベースなど、ユーザーが直接操作することのできない領域のシステム構築をおこなうエンジニアです。

たとえば、ユーザーがECサイト上でマイページを開くと、自分の名前や住所といった顧客情報を見ることができます。

この顧客情報をサーバー側で管理するためのシステム構築をおこなうのが、バックエンドエンジニアの仕事であり、「ユーザーがマイページを開いた際、サーバーに対して顧客情報を表示するようリクエストする」といったWebサイト側のシステム構築をおこなうのがフロントエンドエンジニアの仕事です。

バックエンドエンジニアはこのほかに、サーバーの運用保守も業務に含まれるため、セキュリティに関する知識なども有している必要があります。

業務内容や扱う言語の難しさなどから、フロントエンドエンジニアよりも年収が高い傾向にあることも特徴の1つといえるでしょう。

Webデザイナーとの違い

Webデザイナーはレイアウトや装飾、フォントなどといったWebサイトの見た目や見え方をデザインするのが仕事です。

一方でフロントエンドエンジニアは、そのデザインを基にプログラミングをおこないます。

どちらもWeb上の画面設計に関係する仕事のため混同しやすく、プロジェクトによってはフロントエンドエンジニアがWebデザインをおこなうケースもあります。

年収アップに必要なスキル

ここでは年収アップに必要なスキルをかんたんにご紹介します。

開発スキル

開発スキルにおいては、WordPressをはじめとしたCMS構築のスキルも持っておくとよいでしょう。

またBootstrapやBulma、React、Next.jsといった、フレームワークやライブラリの知識はもちろん、大規模開発ができるTypeScripや、PHP、Python、Rubyといったバックエンド側のプログラミング言語のスキルなどを身につけておくと、転職の際にも役立ちます。

僕が今からプログラミングを学習するならReactを勉強します。

様々な企業のフロントエンドで使用され需要もあり、初学者でもとっつきやすい。

バックエンドはSaaSに持たせポートフォリオ作成。

参考までに！#駆け出しエンジニアと繋がりたい

— ゆうだい | 元工場フリーランスエンジニア (@Yudai_35_) November 8, 2023

やはりフロントエンドもバックエンドも両方書ける人の需要が高い。特に副業案件においては。ここを分業すると、両方にタスクを分けて投げて、両方に共有する時間を作って…とコストが嵩むし、シンプルにクライアントととして面倒くさいしやりにくいから。

— 堅実カイジ｜エンジニア副業戦略 (@kenjitsu777) November 8, 2023

とくにJavaScriptはWeb開発の世界標準のうえ、WebサイトだけでなくWebアプリケーションやスマホアプリ、ゲーム制作などにも用いられています。

さまざまな業界で使用されるため、必須とされる求人も多いことから、JavaScriptのプロフェッショナルになることも年収アップにつながる方法です。

デザインスキル

Webデザインのスキルを上げておくのも良いでしょう。

基本的にWebサイトのデザインはWebデザイナーが行いますが、企業や案件によってはUI・UXの設計や実装もフロントエンドエンジニアが担当するケースもあります。

自身が担当しないまでも、Webデザインの基本的な知識や、どのようなUIが使いやすいのかを知っておくことで、ユーザー目線で開発することができるでしょう。

マネジメントスキル

上位ポジションや高収入を狙うのであれば、マネジメントスキルを身につけましょう。

チーム全体のスケジュール管理や調整、工程の管理など、マネジメントをおこなううえで管理能力はもっとも重要です。またプロジェクト進行の際は、チームを牽引したり他部署と連携したりなど、コミュニケーション能力も欠かせません。

マネジメント経験があるフロントエンドエンジニアの場合、転職の際も高収入を狙える可能性が格段に高くなるため、ぜひ身につけておきたいスキルといえるでしょう。

フロントエンドエンジニアの需要

フロントエンドエンジニアの需要は、短期的に見れば非常に高いと考えられます。

コロナ禍によるデジタルシフトが加速したこともありWebサイトは現在も増加傾向なうえ、Webサイトのマルチデバイス対応が追いついていないケースがあることなども要因のひとつです。

一方で需要を長期的に見た場合、フロントエンドエンジニアの将来性を正確に測ることは難しいといわれています。

なぜならAIの技術向上によってIT業界そのものの変化が加速しており、今後どのように影響してくるかが未知数であるためです。

実際に、フロントエンド開発を自動でコーディングするサービスがリリースされるなど、フロントエンドエンジニアの仕事がAIでまかなえる部分も出てきています。

これらをふまえると、今後フロントエンドエンジニアの仕事は、より専門的なスキルが求められる可能性が高くなると考えられます。

まとめ

フロントエンドエンジニアとして年収を上げるためには、フロントエンド以外のスキルも身につけておくことで市場価値を上げ、年収アップにつなげることができます。

またキャリアプランとして、フロントエンドの経験を活かした職種への転職も視野に入れておくと、将来的な選択肢を広げることができるでしょう。

転職の際は、転職エージェントを活用することでも、自身のキャリアを見直すことができます。ぜひスキルや選択肢を広げて、年収アップを実現してみてください。