エンジニアが目指すべきキャリアパスとは?判断ポイントや転職事例も解説

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「エンジニアのキャリアパスがよくわからない」「転職する際に役立てたいが、どうすればよい?」など、エンジニアのキャリアパスについてお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「多様化の時代」といわれ、業界やトレンドの変化が著しい現代社会では、エンジニアも流れや状況を意識しながらキャリアパスを考えることが重要です。

本記事では、エンジニアの業種別のキャリアパス事例や考える際のポイントについて解説します。

これから転職を考えている方やご自身のキャリアパスをじっくり検討したいという方は、ぜひ参考にしてください。

目次

エンジニアの業種別のキャリアパス事例

エンジニアは、大きく分けて次の5つの業種に分けられます。

  • 開発エンジニア
  • Webエンジニア
  • インフラエンジニア
  • 上流工程エンジニア
  • その他のエンジニア

この章では、5つの業種ごとに考えられるキャリアパス事例をご紹介します。

開発エンジニアのキャリアパス

システムの開発設計をおこなう開発エンジニアのキャリアパスは、次の3つが考えられます。

  • システムエンジニア
  • アプリケーションエンジニア
  • 組み込みエンジニア

システムエンジニアのキャリアパス

システムエンジニアの主な業務は、オフィス内に関連するシステムの構築です。クライアントとヒアリングをおこない、要望に適した仕様によってシステムを開発していきます。

使用言語はJavaやC言語で、平均年収は約498万円です(※2023年10月現在)。

オフィス内のシステムに関連する業務が多く、代表的なものとしては金融機関におけるシステムの構築や会計ソフトの開発などが該当します。

クライアントからのニーズを上手に引き出しながらシステムを開発するという仕事の特性から、開発ディレクターやプロジェクトマネージャーへのキャリアチェンジが可能です。

また、キャリアパスを考慮する場合は、次の4つの資格を持っていると転職時の年収アップも期待できます。

 基本情報技術者試験(FE)

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催。システムエンジニアが最初に取得することの多い国家資格。

 応用情報技術者試験(AP)

幅広い知識と応用力を持ち、質の高いパフォーマンスを発揮できることを証明する基本情報技術試験の上位資格。

 システムアーキテクスト試験(SA)

IPAが主催。システムの調査・分析や機能・要求仕様を取りまとめる職種を担当できることを証明する上級エンジニア向けの資格。

 ネットワークスペシャリスト試験(NW)

IPAが主催する情報処理技術者試験の上位資格のひとつ。ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指したい方にもおすすめ。

アプリケーションエンジニア

アプリケーションエンジニアは、主にWebやスマートフォンのアプリケーションの開発をおこないます。

使用言語は、JavaやC言語、Objective-C、Swift、Kotlinなどで、平均年収は約574万円です(※2023年10月現在)。

経験を積んで使用言語の選択肢を広げれば、ほかの業種にキャリアチェンジできます。特に、Webサービスを主流とする昨今は、スマートフォンのアプリケーション開発のニーズが高まっています

キャリアパスを考慮する際は、先述の基本情報技術者試験(FE)、システムアーキテクスと試験のほか、次の2つの資格を取得しておくと転職時にも活用できます。

 C言語プログラミング能力認定試験

サーティファイ情報処理能力認定委員会が実施。企業にも信頼されている、C言語を使った仕様のオペレーティングシステムを理解していることの証明するための民間資格。レベルは1~3級の3段階。

 Javaプログラミング能力認定試験

サーティファイが実施。職種システムの流れを把握し変更仕様に沿った、プログラムの保守能力を証明するための民間資格。レベルは1~3級の3段階。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、JavaやC言語、アセンブラなどの言語を使用したプログラムをパソコンや電子機器などに組み込む業務をおこないます。

炊飯器や冷蔵庫、携帯電話、産業ロボット、携帯ゲーム機など、身近な日用品の機能に関わるため、需要は安定しており、平均年収は、約501.2万円です(※2023年10月現在)。

これから技術的に進化を見込めるドローンやゲーム機器などの製品やハードウェアの組み込みができれば、幅広い業界で活躍できます。

キャリアパスを考える場合は、次の3つの資格を取得するとよいでしょう。

 組み込み技術者試験制度(ETEC)

社会法人組み込みシステム技術協会(JASA)の実施する認定資格。レベルは、中級者レベルのクラス1と上級者レベルのクラス2の2種類。

 エンベデットシステムスペシャリスト試験

IPAが実施。IoTを含む組み込み系システムの開発に関する、知識や技能を証明する情報処理技術者向けの認定資格。

 OMG認定組込み技術者資格試験(OCRES)

国際標準化団体OMGの実施する認定資格。BPM、SysML、UMLの3種類。各コースに初級・中級・上級のレベルがあり、上位資格は下位資格の取得を前提とする。

Webエンジニアのキャリアパス

Webエンジニアは、総合的なWeb系のシステムに関わる業種で、次の2つのキャリアパスが考えられます。

  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebサービスのフロントエンド側の設計や構築、カスタマイズなどをおこないます。

HTML・CSS・Javascript・PHP・JQueryなどの言語を使用し、Webデザイナーが作成したデザインを正しく表示させることが主な業務で、平均収入は約599万円です(※2023年10月現在)。

デザイナーとコミュニケーションを図る機会も多く、トレンドの変化の激しいWeb業界で最新技術をキャッチアップする必要があります。使用言語の数に比例して、仕事の幅は広がるでしょう。

Webディレクターなどへのキャリアアップが考えられますので、Webデザインに興味のある方におすすめです。

キャリアパスを考慮する場合は、次の3つの資格を取得すると転職時に年収アップも期待できます。

 Webクリエイター能力認定試験

サーティファイが主催する。CSSを用いたレイアウト指定を重視し、ユーザビリティに配慮したWebページの作成能力を証明するための認定資格。

 HTML5プロフェッショナル認定試験

LPI-Japanの実施する、フロントエンドエンジニア向けの基本的な認定資格。Web業界で必要な広範囲の基礎知識が集約され、認定日から5年を経過すると再取得が必要。

 ウェブデザイン技能試験

特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施する、Webデザインの知識・技能に関する認定資格。1級・2級は実務経験者向け。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、フロントエンドエンジニアの反対概念で、データベースやウェブサイト間のデータ処理など、ユーザーが直視する領域ではない部分の業務をおこないます。

使用言語は、PHPやRuby、Pythonなどで、平均年収はスキルやキャリアにもよりますが、約400万円~800万円です(※2023年10月現在)。

フロントエンドエンジニアとの連携も多く、フロントエンド側の視点があると活躍の場が広がります。

継続的に需要を見込める職種ですので、将来的にはWebサービスに関連する開発ディレクターやプロジェクトマネージャーなどへのキャリアアップがおすすめです。

プログラミングスキルに加え、フレームワークやミドルウェアなどの知識を習得しておけば、転職活動でも経験やスキルを活かした年収アップを期待できます。

また、キャリアパスを考慮する場合は、次の2つの資格を取得しておきましょう。

 PHP技術者認定試験

一般社団法人PHP技術者認定機構が主催。専門分野に精通したモジュールの作成やカスタマイズ能力を証明する民間資格。レベルは、初級・上級/準上級・認定ウィザードの3つ。

 Oracle認定Javaプログラマ試験

オラクル社の認定する、レベル別にJavaの知識と技能を認定するベンダー資格。初学者向けのブロンズ、初級プログラマー向けのシルバー、中級~上級プログラマー向けのゴールドがある。

インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアは、名称のとおりインフラに関するIT基盤の構築や整備、保守などを担当する業種で、主にシステムを動かすサーバーの設計や構築などをおこないます。

このインフラエンジニアのキャリアパスとして考えられる業種は、次の4つです。

  • ネットワークエンジニア
  • サーバーエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • クラウドエンジニア

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアの主な業務は、ネット接続の回線の構築です。具体的には、秘匿性の高い自社ネットワークの構築や大勢のユーザーが利用できるネットワークの構築などをおこないます。

使用言語は、CiscoやLAN、Wi-Fiなどで、平均年収は約448.3万円です(※2023年10月現在)。

企業規模によっては、設計から保守までを一環して担当する場合もあり、未経験の場合は運用・保守から始めて設計・構築に職種の領域を広げていきます。

サーバーとコンピュータを連動させるため、ネットワークエンジニアは、サーバーエンジニアとシステムエンジニアの間に立つ役割を担っているといってよいでしょう。

キャリアパスを考慮する場合は、基本情報技術者試験のほか次の2つの資格を取得しておくと、転職活動でもアピールできます。

 ネットワークスペシャリスト試験

IT人材育成センターが実施する経済産業省の認定資格。情報処理技術者試験のなかで最高難易度スキルレベル4に相当。論述形式の出題があるのも特徴。

 CompTIA

CompTIAの主催する、ITネットワーク業務の基本概念や、実務に従事することを証明する国際的な認定資格。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、業務システムを運用するサーバーの設計や構築をおこないます。

使用言語は、Linuxやオンプレミスなどで、平均年収は約463万円です(※2023年10月現在)。 

サーバーの構築は各業界・システムに必要で、共通する部分も多いため、経験を積めば幅広い業界に転職できます。

キャリアパスとしては、クラウドサービスのサーバーを設計・構築するクラウドエンジニアも考えられますので、情報処理技術者試験のほか、次の2つの資格を取得しておくとよいでしょう。

 MCP(マイクロソフト認定資格)

マイクロソフト社が実施する、マイクロソフト製品に対する知識や技術を持つことを証明する民間資格。レベルは、初級・中級・上級の3種類。

 ITILファンデーション認定資格

英国企業AXELOS社が実施。ITサービスマネジメント能力、およびITILの基礎知識の習得を証明するための認定資格。日本で非常に人気が高い。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアの主な業務は、自社システムのセキュリティの設計や構築・運用などで、どの業界でもセキュリティは必要とされるため、需要の高い業種です。

企業の運営やシステムセキュリティの構築、運用に関する専門的な知識が求められます。業界や部署によっては企業の存続を左右するため責任も大きく、平均年収も約597万円と高めです(※2023年10月現在)。

セキュリティエンジニアは新しい職種でもあり、幅広いキャリアパスを描くことができます。マネージャーや起業などの選択肢も考えられ、セキュリティコンサルタントやホワイトハッカーなどにキャリアアップできます。

キャリアパスを考慮する場合は、次の5つの資格を取得すると、転職時にもアピールできます。

 シスコ技術者認定

シスコシステムズ社のセキュリティ分野の認定制度で、資格有効期限は3年間。上位資格は、下位資格の取得が必要。


 CCNA Secrity

1~3年の実務経験を持っている方を対象とする、初級レベルのセキュリティ技術に関する資格。


 CCNP Security

3~5年の実務経験者が対象。コア試験と選択式のコンセントレーション試験の2つに合格する必要がある。

 CompTIA Secrity+

セキュリティを重視した2年以上のITシステム管理、テクノロジーに関する情報セキュリティ、幅広いセキュリティコンセプトに関する知識の習得を証明する、世界共通の認定資格。

 情報処理安全確保支援士

独立行政法人情報処理推進機構が主催。日本のサイバーセキュリティ分野の国家資格。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、インターネット上でWebサービスを提供するサーバーの設計や構築などをおこないます。

主にAWS(アマゾンウェブサービス)やGCP(Googleクラウドプラットフォーム)などのクラウドサービスに携わり、平均年収は約597万円です(※2023年10月現在)。

フロンドエンドエンジニアや、サーバー側で扱うデータの管理をおこなうサーバーサイドエンジニアなどのスキルを身につければ、フルスタックエンジニアにもキャリアチェンジできます。

キャリアパスを考慮する場合は、次の4つの資格を取得しておきましょう。

Cisco Certified Network Associate (200-301 CCNA)

シスコシステムズ社が認定。ネットワークの基礎やアクセス、IPコネクティビティ、IPサービス、セキュリティの基礎などに関する知識や、スキルの取得を証明するベンダー資格。

 CompTIA Cloud+

米国国防省指令によって認定。ITシステム運用の広義なクラウドベースのインフラストラクチャのスキルを持っていることを証明する、クラウド系で唯一の認定資格。

 Google Cloud認定資格

Googleが提供する、クラウドコンピューティングサービスに関する知識を問われる認定資格。

 Linux技術者認定試験(LinuC)

Linuxスキルの保持を証明する世界共通の認定資格。Linux管理者の向けのレベル1、Linuxエンジニア向けのレベル2、Linuxエンタープライズ・プロフェッショナル向けのレベル3がある。

上流工程エンジニアのキャリアパス

上流工程エンジニアは、ウォーターフォール型開発における要求定義や外部設計の工程に関わり、主な業務はヒアリングや予算・納期の調整、設計書の作成などです。

上流工程エンジニアのキャリアパスとしては、次の2つが考えられます。

  • プロジェクトマネージャー
  • ITコンサルタント

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトが円滑に進むようシステム開発におけるマネジメントをおこないます。

平均年収は約629万円で(※2023年10月現在)、ほかのエンジニア系の業種に関連しているため、プロジェクトマネージャーを最終的な目標にしているエンジニアも少なくありません。

経験を積んで業界の幅を広げれば、ITコンサルトへのキャリアアップも可能です。

キャリアパスを考慮する場合は、IPAの実施するプロジェクトマネージャー試験の資格を取得しておくと、プロジェクトを成功させるさまざまな要求に対応できることをアピールできます。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、IT技術やツールを駆使し、企業の経営課題を解決するために戦略を立てて提案する業務をおこないます。コンサル業ですので、IT技術に関する知識に加えてコミュニケーション能力も必要です。

エンジニアのなかでは上位職種で、最終ゴールとして目指しているエンジニアも多く、平均年収も約644万円と高めです(※2023年10月現在)。

キャリアパスを考慮する場合は、先述のプロジェクトマネージャー試験に加えて、次の4つの資格を取得しておくとよいでしょう。

 中小企業診断士

一般社団法人中小企業診断協会が実施。中小企業の経営的な課題を分析し、助言する専門家であることを証明するための国家資格。

 ITストラテジスト試験

IT人材育成センターが実施。経営戦略に基づいたIT戦略の提案や、IoTを利用したITシステムの企画など、ITコンサルタントの仕事と関する深い知識を持っていることを証するための国家資格。

 ITコーディネータ

ITコーディネータ協会が実施。経営や職種計画のニーズをふまえ、経営サイドからIT技術を戦略的に活用するために助言・支援する人材であることを証明する、経済産業省の推進資格。

 PMP

アメリカに本部のあるプロジェクトマネジメント協会が実施。体系的なプロジェクトマネジメントの方法論に基づき、実践的なノウハウの習得を証明するための国際資格。

その他のエンジニアのキャリアパス

エンジニアには先述したもの以外にも、次の7つの業種があります。

  • 社内SE
  • ブリッジSE
  • セールスエンジニア
  • フィールドエンジニア
  • 品質管理エンジニア
  • フルスタックエンジニア
  • データサイエンティスト

この章では、この7つの業種で考えられるキャリアパスについて説明しましょう。

社内SE

社内SEは、自社内のシステムエンジニアで、企業規模によっては社内システムのメンテナンスなど技術サポートをおこなう場合もあります。

平均年収は約521万円で(※2023年10月現在)、使用言語は、システムエンジニアと同じくJavaやC言語などです。

キャリアを積み、クライアント先のシステム開発をおこなうシステムエンジニアに転職すれば、さらに仕事の幅を広げられます。

キャリアパスを考える際に取得すべき資格は、システムエンジニアと同じです。

ブリッジSE

ブリッジSEは、日本とオフショアとして、開発コストの安価な海外企業との間に立ってマネジメントをおこなう橋渡し的な役割を担います。

平均年収は約400~950万円と幅が広く(※2023年10月現在)、SEとしての知識だけでなく、語学や海外文化の知見も必要です。

昨今は、海外への職種委託が増えている傾向もあり、ブリッジSEは需要の高い業種のひとつといえます。

キャリアパスを考慮する場合は、先述のPMPやプロジェクトマネージャー試験に加えて、アメリカ合衆国の教育試験サービスが実施する英語能力テストのTOEICで700点以上のハイスコアを目指すとよいでしょう。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、営業と技術者の両方の資質を問われ、クライアントへの営業のためにニーズのヒアリングや運営サポートなどの技術的な知見を求められる業種です。

平均年収は約518万円で(※2023年10月現在)、複数の業界で経験を積むことで仕事の幅も広がります。

キャリアパスを考慮する際は、先述の基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、ITストラテジスト試験に加え、特定非営利活動法人セールスコーチング協会が実施するセールススキル検定の認定資格を取得しておくとよいでしょう。

フィールドエンジニア

フィールドエンジニアは、クライアント先に出向してシステムの導入や保守をおこなうため、取引先の企業で取り扱うシステムに関するスキルを求められます。

平均年収は約486万円で(※2023年10月現在)、経験を積んで対応できる仕事や業界の幅を広げられればキャリアチェンジも可能です。

キャリアパスを考慮する場合は、MCP資格に加えて次の2つの資格を取得すると、転職時にアピールできます。

 ITパスポート試験

経済産業省が認定。IT系の国家試験のなかでは基礎的知識を問われる入門レベルで、最低限押さえておきたい資格。

 機械設計技術者試験

一般社団法人日本機械設計工業会が実施。機械設計技術者の総合能力を問われる認定資格。実技を含む1級、実務上の知識を問われる2級、機械工学の基礎的な知識を問われる3級がある。

品質管理エンジニア(QAエンジニア)

品質管理エンジニア(QAエンジニア)はテストエンジニアともよばれ、生産されたソフトウェアのテスト計画を立て、仕様の抜けや漏れ、バグなどの不具合を確認して品質を向上する業務をおこないます。

仕様や設計に問題がある場合は、開発者に新たな仕様や設計を提案することもあるため、プログラミング・ソフトウェアの開発・テスト技法・品質マネジメントに関する幅広い知識が必要です。

平均年収は約500万円程度ですが(※2023年10月現在)、資格やスキルによって大きく左右されます。

経験を積み、海外でも通用する規格の知識を習得して外資系などに転職できれば、年収アップも期待できるでしょう。

キャリアパスを考慮する場合は、品質に関する次の3つの資格がおすすめです。

 ソフトウェア品質技術者資格認定

一般財団法人日本科学技術連盟が主催。ソフトウェアの品質に関する基礎知識から、技法までの必要な知識の取得を証明するための資格で、初級・中級がある。

 JSTQB認定テスト技術者資格

ソフトウェアテスト技術振興協会(JSTQB)が主催。レビュー評価からソフトウェアの品質に関するまでの知識と、ソフトウェア技術者のテスト技術を証明するための世界共通の国際資格。

 IT検証技術者認定試験(IVEC)

一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が主催。エンジニアのテスト現場での実務を問われる資格。7つのレベルがある。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアは、システム開発に幅広く携わる業種で、HTML・CSS・JavaScript・PHPなどの言語に関する知識に加え、インフラの構築などに関するスキルも必要です。

また、Webサービスに関わるフルスタックエンジニアは、フロントエンドの制作やバックエンドの開発、インフラの構築やスマホアプリの開発などを一人でおこなう場合もあるため、大規模な開発のできないベンチャー企業などで特に重宝されています。

平均年収は、キャリアに応じて約400~700万円程度と幅が広く(※2023年10月現在)、対応言語の幅を広げれば、開発ディレクターやプロジェクトマネージャへのキャリアアップも可能です。

キャリアパスを考慮する場合は、先述のプロジェクトマネージャー試験やITストラテジスト試験に加えて、情報処理推進機構が主催し、情報システムの要件定義や開発指導などを戦略的に具現化できることを証明するシステムアーキテクト試験を取得するとよいでしょう。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、Python・R言語・SQLなどの言語を用いてデータを集計・解析した結果から、ビジネスの意思決定をサポートします。

平均年収は、約694万円と高く(※2023年10月現在)、統計の知識とともにデータを集計・解析できるプログラミング的な要素など、技術から分析までの幅広い知見や能力が必要です。

キャリアパスを考慮する場合は、次の6つの資格を取得しておきましょう。

 データサイエンティスト検定 リテラシーレベル

一般社団法人データサイエンティスト協会が実施。ビジネス課題を解決するビジネス力、情報処理などのデータサイエンス力、データを実装・運用するデータエンジニアリング力を証明するための資格試験。スキルレベルは、アシスタント・アソシエート・フル・シニアの4つがある

 OSS-DB技術者認定試験

特定非営利活動法人LPI-Japanが実施する、オープンソースデータベース技術者を認定する民間資格。レベルはシルバーとゴールドの2種類。

 オラクルマスター

日本オラクル社が実施。データベースの運用・管理、アプリケーションの開発・運用などの知識の習得を証明する資格試験。4つのレベル:ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナの順で難度が高く、シルバー以降は世界で通用する。

 統計検定

統計検定センターの実施する、統計の知識や活用力を証明できる全国統一試験。1級~4級のほか、統計調査士・専門統計調査士・データサイエンス基礎・データサイエンス発展・データサイエンスエキスパートの5種。データサイエンス系は、2021年以降に新設。

 データベーススペシャリスト試験

経済産業省の認定する、データベースの技術的な専門性を証明する国家資格。システム開発の上流工程のスキルを重視し、データ管理者の能力検定としての傾向が強い。

 G検定・E資格

どちらも日本ディープラーニング協会(JDLA)が運営。G検定は、AI・ディープラーニングの活用リテラシーの習得やAIの理解を認定。E資格は、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法で実装する能力や知識を証明できるエンジニア向けの資格。

エンジニアに関する現代のキャリアパスの傾向

グローバル社会といわれる昨今、エンジニアに関する現代のキャリアパスは、以前とくらべて多岐にわたり、変わりやすい傾向にあります。

キャリアパスの多様化

エンジニアのキャリアパスは、各企業の提供するWebサービスが多岐にわたることに比例して多様化しています。

かつては、開発職でキャリアを積んで上流工程を担当するという流れが中心でしたが、最近は、マネジメントに限らず、技術者の高い専門性が問われる傾向にあります。

これは、グローバル社会で転職先に多くの企業を選択できることや、技術が発展して複雑になり専門的な職種に細分化されていることが大きいでしょう。

業界・トレンドの変化

インターネットの普及により、今や世界的に業界やトレンドの変化が非常に激しい時代です。

以前は、エンジニアといえばシステム開発や運用・保守などが主な職種でしたが、最近ではAIやクラウド、ビッグデータなどの導入によって、これらの領域におけるニーズも高まっています

今後、エンジニアがキャリアパスを考える際は、ひとつの領域や技術に固執せず、業界やニーズの変化に応じて柔軟にキャリアプランを立てるべきでしょう。

エンジニアがキャリアパスを考える5つの重要性

エンジニアがキャリアパスを考える重要性は、大きく分けて5つあります。

自分の現状と今後に必要な技術を把握できる

まず、自分の現状と今後に必要な技術を把握できることです。

キャリアパスを考え、自分の持っているスキルやこれまでに培ってきた経験ときちんと向き合うことで、将来的にキャリアアップを図るにはどんな技術が必要なのかを明確にできます。

ライフプランを見据えて検討できる

キャリアパスを考える際は、ライフプランを見据えて検討することをおすすめします。というのも、キャリアパスは、ライフプランと深い関係にあるからです。

たとえば、結婚や出産、マイホームの購入時期などのライフステージの変化を念頭に置けば、支出や貯蓄または資格取得のための勉強時期など、転職やキャリアアップを図るタイミングを想定できます。

キャリアパスを考えて目標を設定するのは大事ですが、ライフプランを見据えていなければ、途中で経済的に苦しくなるかもしれません。

だからこそ、「今後どんな人生を歩みたいのか」というライフプランをイメージしながら、キャリアパスを考えたほうが効率的なのです。

ライフプランとうまくバランスを取れるようなキャリアパスであれば、安定した人生を歩むことができるでしょう。

変化の激しい業界で常に成長できる

エンジニアが、ニーズやトレンドの変化の激しいIT業界でキャリアパスを考えることは、常に自分を成長させる環境を作り出すことにもつながります。

今後、どのような分野でニーズが多いのか、何がトレンドになるのか、時流を見ながら必要な資格の取得やキャリアを検討・実践すれば、エンジニアとしてさらに上を目指すようになるでしょう。

その結果、将来的なキャリアパスの選択肢が増え、転職を志望する企業の業界の幅も広がります

転職時の面接対策に活用できる

キャリアパスは、転職時の面接対策にも活用できます。

新卒の就職活動とは異なり、転職活動の面接はこれまでのスキルや実績に加え、将来的にどんなキャリアパスを思い描いているのかを問われるケースも少なくありません。

事前にしっかりと自分のキャリアパスを検討して面接で明確に説明できれば、転職を志望する企業も自社で採用すべき人材かどうかを的確に判断できます。

転職先の企業で高収入を期待できる

キャリアパスをきちんと考えておけば、転職先の企業で高収入も期待できるでしょう。

どの職種でどんな道に進んでキャリアアップを図るのかを想定し、求められるスキルの関連資格を事前に取得することで即戦力としての能力を証明でき、収入がアップする可能性も高くなります。

そのためにも、どの業種に進みたいのか、そのために必要な資格は何かを見極め、ご自身の描いたキャリアパスを目指すことが大切です。

エンジニアのキャリアパスの種類

エンジニアのキャリアパスの種類は、主に次の4つです。

  • スペシャリスト
  • ジェネラリスト
  • マネージャー
  • フリーランス

それぞれの特徴やメリット・デメリットを正しく把握し、どの道を進むべきかをじっくり検討しましょう。

スペシャリスト

エンジニアのスペシャリストとは、プログラミングや開発で高いスキルを発揮できることを意味します。

たとえば、ひとつのことに特化したデータベースエンジニアやセキュリティエンジニア、または部署やチームの責任者などです。

エンジニアのなかでもキャリアパスを狭く深く捉え、コツコツとキャリアを積み上げたいという方に向いています。

ジェネラリスト

ジェネラリストは、スペシャリストに対局し、幅広いスキルを求められます。エンジニアの場合は、システムの開発から運用に至るまでの工程を包括し、リーダーやマネジメント的な立場を担うことになるでしょう。

ジェネラリストは、エンジニアとしての技術的な要素だけでなく、柔軟に物事に対応できコミュニケーションスキルの高い方に適しています。

マネージャー

エンジニアのマネージャーは、チームや担当者全体の管理職としてサポートする役割を担います。さらに、開発システムやチームに適した人材を見出し、うまく活用できなければなりません。

マネージャーは、エンジニアとしてのスキルに加えて経営的な視点も求められるため、人材の育成や経営に興味を持っている方に向いています。

フリーランス

エンジニアのフリーランスは、組織で働くことを想定するスペシャリスト・ジェネラリスト・マネージャーの3つと異なり、職種を自由に変えられるため、幅広くキャリアパスを描くことが可能です。

その一方、サービスに関する営業や経理的な職種、納期などのスケジュール管理を含め、全て自分でこなさなければなりません。

従って、自己管理能力が高く職種全体を俯瞰し、何かあれば調整できる方に適しています。

エンジニアがキャリアパスを考える際の4つのポイント

エンジニアがキャリアパスを考える際は、次の4つのポイントをしっかり押さえることが大切です。

未来をイメージし、大きく方向性を決める

まず、最初のポイントは、未来をイメージして大きく方向性を決めることです。

少なくとも、自分が管理職と専門職のどちらに向いているのかは考えておくべきでしょう。

以前は、専門職のキャリアアップは難しいとされていましたが、最近ではエンジニアの選択肢も幅が広がり、どちらを目指してもキャリアアップを実現できる環境にあります。

だからこそ、キャリアパスを考える際は、未来をしっかりとイメージしながら自分に適した方向性を見定めることが重要です。

知識やスキルの棚卸しと自己分析をおこなう

知識やスキルの棚卸しと自己分析をおこなうことも、大事なポイントのひとつです。

新卒の就職活動とは違って、これまでの経験によって知識やスキルは確実に増えています。

よりよい職場に転職したいと思っている場合はなおさら、キャリアパスを考慮しながら知識やスキルを棚卸しして、自分が将来的に何をしたいのかを客観的に分析してみましょう。

現状と目指すポジションを把握する

3つ目のポイントは、現状と目指すポジションを把握することです。

どんな業種を目指せば、エンジニアとして自分が今まで培ってきた知識やスキルを発揮できるのか、を考えてみましょう。

転職活動やキャリアアップを見越して、今後どんなスキルを必要とするのかを事前に把握しておくと、自分にとって最適で筋の通ったキャリアパスを描くことができます。

実現するまでのプランを計画する

キャリアパスを実現できるよう、具体的にプランを計画しておくのもポイントのひとつです。

漠然と思い描くだけでは、キャリアパスは実現できません。知識・スキルの棚卸しや自己分析によって自分の現状やポジションを把握したら、どうすれば不足分を補えるのか、今後の計画を立てましょう。

たとえば、プログラミングの使用言語を増やしたい場合は、どのくらいの期間にどの程度の勉強時間を確保すべきかを考える必要があります。綿密に計画して実践に移せば、自分の描いたキャリアパスを確実に実現できるでしょう。

キャリアパスを意識するエンジニアに特におすすめの転職エージェント3選

レバテックキャリア

レバテックキャリア
レバテックキャリアの特徴
  • 15年以上IT・Web業界に特化
  • ITエンジニアが利用したい転職エージェントNo.1
  • 現場社員から収集した企業の内部情報を共有

 

レバテックキャリアは、IT・Web業界の転職支援において15年以上(※1)の歴史を有する転職エージェントです。

 

職種ごとに分かれたキャリアアドバイザーのサポートに定評があり、ITエンジニアが利用したい転職エージェントNo.1(※2)を獲得した実績もあります。

 

また、企業の内部情報の収集に力を入れており、現場社員からヒアリングした生きた情報を共有してもらえることも特徴です。

 

社員のマネジメント方法や職場の雰囲気・スキル感など、入社前に知っておきたい情報を得られることは、転職の失敗を避けるためにも有効といえます。

 

(※1)レバテックキャリアの公式ホームページより
(※2)日本マーケティングリサーチ機構調べ 「2021年1月期 サービスの比較印象調査」1位

 

サービス名 レバテックキャリア
運営会社 レバテック株式会社
公開求人数 21,424件(※3)
非公開求人数 非公開
おすすめポイント
  • 応募前に企業の詳しい情報を把握できる
  • ITエンジニアのキャリアについて相談できる
  • 年収アップに期待できる
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト
(※3)2023年12月時点

 

マイナビITエージェント

マイナビITエージェント
マイナビITエージェントの特徴
  • 企業規模や募集職種など、取り扱い求人の幅が広い
  • 企業情報の収集を担当するリクルーティングアドバイザーが在籍
  • 非公開求人多数

 

マイナビITエージェントは、人材紹介企業大手の株式会社マイナビが運営する転職エージェントで、IT・Webエンジニアの転職に特化しています。

 

業界の転職事情に詳しい専任のキャリアアドバイザーが、ベンチャー企業から大手企業まで、さまざまな選択肢の中から最適な求人を紹介してくれます。

 

ITコンサルタントやインフラエンジニア、社内SEなど募集職種が幅広く、非公開求人が多数あることも、大手エージェントならではの特徴でしょう。

 

また、企業の情報収集を担当するリクルーティングアドバイザーが在籍しており、企業が求める人物像や内部情報を把握したうえで応募に進めるのもうれしいポイントです。

 

応募書類の添削や面接対策などの転職支援も充実しているため、一人で転職活動を進めるのが不安な方にもおすすめのサービスといえます。

 

サービス名 マイナビITエージェント
運営会社 株式会社マイナビ
公開求人数 17,289件(※)
非公開求人数 6,311件(※)
おすすめポイント
  • 幅広い選択肢の中から自分に合った求人を見つけられる
  • 企業の詳しい情報を教えてもらえる
  • 初めての転職活動でも安心の転職支援
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト
(※)SE・システムエンジニア(IT/通信/インターネット)、2023年12月時点

 

Geekly

geekly
Geeklyの特徴
  • IT・Web・ゲーム業界の求人多数
  • IT業界に特化した口コミサイトがある
  • 11年以上蓄積したノウハウをもとに求職者をサポート

 

Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントで、非公開求人を含めて27,000件超(※1)と、圧倒的な求人数の多さが特徴です。

 

11年以上にわたって蓄積されたノウハウを活かした転職支援が魅力で、たとえば、応募書類を添削する専門チームがあったり、コンサルタントの専門分野が職種別に細分化されていたりと、きめ細やかなサービスで転職を成功へと導いてくれます。

 

また、同社が運営する「Geeklyレビュー」では、企業で実際に働く社員から寄せられた口コミを閲覧できます。

 

応募前に活用すれば、社風や実情を把握でき、自身のアピールポイントの整理にも役立てられるでしょう。

 

(※1)Geeklyの公式ホームページより

 

サービス名 Geekly
運営会社 株式会社Geekly(ギークリー)
公開求人数 19,627件(※2)
非公開求人数 非公開
おすすめポイント
  • 幅広い選択肢の中から希望に合う求人を見つけられる
  • 東京23区内の求人が見つかる
  • 応募書類の作成をサポートしてもらえる
対応地域
東京23区内が中心
公式サイト
(※2)2023年12月時点

 

最後に

昨今は、ワークスタイルも多様化しており、ニーズやトレンドもめまぐるしく変化しています。

だからこそ、エンジニアも、自分のキャリアパスを思い描きながら具体的なプランを計画し、実践することが大切なのです。

特に、転職を検討されている場合は、ライフプランとのバランスも意識しながらキャリアパスを考えてみましょう。

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株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。