看護師は退職代行で辞められる？おすすめサービスや利用するメリットを解説

「看護師は退職代行で辞められるの？」
「看護師が退職代行で辞めるメリットやデメリットを知りたい」

このように考えていませんか？

看護師で仕事を辞めたいけれど、退職代行を使って大丈夫なのか気になる方は多いでしょう。料金や手順など、よくわからないまま利用することに不安を感じるかもしれません。

そこで本記事では、看護師が退職代行を使うべき理由や使うメリット・デメリットについて解説します。利用方法やおすすめの退職代行サービスも紹介しているため、退職代行を使うべきか悩んでいる方は参考にしてください。

看護師が退職代行で辞めたほうがいい職場の特徴

看護師が退職代行で辞めたほうがいい職場の特徴は次のとおりです。

関連記事：退職代行サービスはどんな人が使う？利用者の特徴6選を徹底解説

長時間労働が当たり前のブラック企業である

長時間労働が当たり前のブラック企業で働いている場合、すぐに退職代行で辞めるべきです。

看護師は仕事の特性上、不規則な勤務になりがちなことは否めません。

それに見合う待遇があればいいですが、長時間労働や残業・休日出勤などを当然のものとされていたり、36協定が結ばれていなかったりするなら、立派な労働基準法違反になります。

大きい病院や古い体質の病院ではとくにその傾向が顕著なため、変わってくれることを期待するよりも、もっといい待遇で働ける職場を探すべきでしょう。

関連記事：会社がブラックすぎる！ブラック体験談とブラック企業に入社してしまったときの対処法を解説

体調不良があっても休みや退職を認めてもらえない

ストレスによるうつなどの体調不良があるのに休ませてもらえない、辞めさせてもらえないなら、退職代行で即日退職するのがおすすめです。

仕事のストレスで精神疾患をわずらう人は年々増えており、2021年の厚生労働省の調査によれば、過去1年間にメンタルヘルス不調で1ヶ月以上休業・退職した労働者のいる事業所割合は10.1％でした。

つまり、労働者の10人に1人はメンタル不調によって休職や退職に追い込まれているのが現実なのです。

無理を重ねると転職活動どころか、この先働き続けることも難しくなってしまいます。自分の健康を第一に考えて決断してください。

派閥やパワハラがあり精神的ストレスが大きい

看護師は女性比率が高い職種のため、派閥があったりパワハラを受けたりしがちな環境です。そんな女社会についていけない、と感じる女性は少なくないでしょう。

たとえ看護師の仕事にやりがいを感じていても、人間関係がうまくいっていなければ長く勤めることは難しいといえます。

それなら退職代行を利用してでもすぐに辞め、次を探したほうが自分のためです。

関連記事：パワハラ（パワーハラスメント）の定義とは？3つの要件と6類型を徹底解説

看護師が退職代行を利用するメリット

看護師が退職代行を利用するメリットは次のとおりです。

就業規則に関係なく最短即日で辞められる

退職代行を利用すると、就業規則に関係なく最短即日で辞められます。

即日対応をうたっている業者なら、合意を得て当日中に辞められるよう会社に働きかけてくれるためです。

もし会社の了承を得られなくても、無期雇用の場合、法律上は労働者が退職の意思を伝えて2週間が経過すると退職できると定められています。

（期間の定めのない雇用の解約の申入れ）

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

（引用：民法第627条）

一般的に、企業の就業規則では「退職の1ヶ月〜3ヶ月前までに退職を申し入れる」と定められています。退職までに期間があるため、その間働き続けることに抵抗を感じる人も少なくありません。

しかし退職代行ならその気まずさもなく、思い立ったらすぐに辞められるのが大きな利点です。

関連記事：退職代行で可能な「即日退職」の仕組み｜すぐに辞めたい人が押さえるべきポイント

上司や同僚と顔を合わせずに済む

退職する際、上司や同僚と顔を合わせずに済むのも魅力の1つです。

エン転職の調査によれば、20代〜40代の退職代行を利用した理由は次のものでした。

理由	割合
退職を言い出しにくかったから	50％
すぐに退職したかったから	44％
人間関係が悪かったから	32％
パワハラやセクハラの被害に遭っていたから	31％
退職を認めてもらえなかったから	27％
入社して間もなく相談しづらかったから	24％
体調が悪かった・精神的に不調だったから	22％
引き止められたから	19％
自分から伝えるのが面倒だったから	8％

退職の言い出しにくさや人間関係の悪さを挙げている人が30〜50％おり、ストレスの大きい退職手続きを他人に任せたいニーズが高いことがわかります。

とくにパワハラやセクハラなどの被害があれば、それ以上顔を合わせずに辞めたいと思うのももっともです。

引き止められる心配がない

退職代行を使うと会社とは間接的なやりとりのみになるため、引き止められる心配もありません。もし会社側が退職の際にゴネたとしても、退職代行サービスがきちんと対応してくれます。

そのため「引き止められてついズルズル働き続けてしまう」といった方にはぴったりです。

交渉や書類手続きなどのサポートが受けられる

退職代行では、各種交渉や書類手続きのサポートを受けられるのも特徴です。

たとえば、労働組合と提携していたり弁護士が監修していたりする業者なら、次のようなサービスがあります。

もし自分で辞めた場合、脅されたり言い出せなかったりして不利な条件になることも考えられます。

「きちんと有給消化して辞めたい」「もらえる退職金はしっかりもらいたい」など、トラブルにならずに交渉を有利に進めたい場合は、退職代行を使うのがおすすめです。

関連記事：退職代行は弁護士に相談したほうが安心？業者と弁護士それぞれの違いを徹底解説

うつ病やバックレへ発展する前に辞められる

なかなか退職できない状態が続くと、うつ病やバックレへ発展するリスクがあります。

看護師は患者さんの命を預かる責任の重い仕事であり、精神的なストレスは計り知れません。

また夜勤のある勤務形態の場合は生活リズムが乱れがちで、ストレスや心身症に繋がりやすくなります。うつ病になってしまうと今後の生活に大きく影響するため注意が必要です。

また、不満を抱えたまま無理を押して働き続けると何もかもどうでもよくなり、衝動的に無断欠勤をしてそのまま辞めてしまう、いわゆるバックレをしないとも限りません。

バックレは社会人としてのマナー違反であり、その後の転職活動にも響きます。

いずれにしても、限界まで我慢する前に退職代行を利用することが賢い選択だといえるでしょう。

関連記事：退職代行とバックレの違いは？バックレるデメリットやおすすめの退職代行を紹介

看護師が退職代行を利用するデメリット

看護師が退職代行を利用することには、次のようなデメリットもあります。

代行費用がかかる

退職代行の利用には費用がかかるため、人によってはデメリットに感じるかもしれません。

運営元やサービス内容によって異なりますが、大まかな費用相場は以下のとおりです。

運営	費用相場
一般法人	2万円〜3万円
労働組合	25,000円〜3万円
法律事務所	3万円〜10万円

一般的な民間サービスを利用した場合、2万円〜3万円程度が目安となります。

安いと感じるか、高いと感じるかどうかは個人の価値観ですが、辞める手間や時間を省くためのコストと考えて判断しましょう。

関連記事：退職代行の利用に必要な料金は？依頼金額の相場から7社を徹底比較

業界内で噂になる可能性がある

退職代行を使って辞めると、業界内で噂になる可能性はゼロではありません。

医療業界は狭く、人の噂が伝わりやすいものです。また地域間・看護師間の繋がりも強いため、転職先に直接的には知らされなくても、人伝いに利用がバレるリスクがあります。

最近は退職代行サービスの知名度も上がりましたが、とくに年配の人は辞め方としていいイメージを持たないかもしれません。

不安な場合は、転職先を現職から離れたエリアや違う科にすることも検討しましょう。

看護師が退職代行を利用して辞める手順

看護師が退職代行を利用して辞める手順は次のとおりです。

関連記事：退職代行サービスを利用する際の流れ6ステップ｜利用時の注意点も解説

1.利用する業者を決めて申し込む

まずはどのサービスを利用するか決めます。

有給消化などの交渉をしたい場合は労働組合と提携または弁護士監修のサービスを、即日でやめたい場合は24時間対応やLINE完結できるところを選びましょう。

相談だけならどのサービスも無料で利用できるため、あらかじめ自分のケースでどれぐらいの時間がかかるかや、料金の目安を聞いておくと安心です。

2.料金を支払う

料金やサービス内容に納得できたら、支払いをおこないます。

多くの業者はクレジットカード支払いや銀行振込に対応しています。不安であれば、後払いや全額返金制度に対応している業者を選びましょう。

支払い後、希望退職日や勤務先の情報をヒアリングシートに記入します。

3.業者に退職意思を伝えてもらう

その後、業者が退職代行を実行します。

進捗はメールやLINEで報告してもらえるため、自分は連絡を待つだけです。

会社が退職に合意した場合は即日で、合意が得られなかった場合でも2週間で退職となります。

4.必要書類の提出や貸与品の返却をする

必要な書類があれば提出し、会社からの貸与品は返送します。この作業は後日ゆっくりおこなっても問題ありません。

手続きは郵送で可能で、会社の人間と直接のやりとりは発生しないため安心してください。

5.書類を受け取り退職する

退職日を過ぎ、離職票などの必要書類を受け取れば、無事退職完了となります。

看護師におすすめの退職代行サービス3選

ここからは、看護師におすすめの退職代行サービスを紹介します。

関連記事：退職代行おすすめランキング13選｜サービス内容や料金・評判を比較

退職代行Jobs

退職代行Jobsは、労働組合と提携・弁護士が監修している退職代行サービスです。

必要な場合のみ、組合費用を払って交渉にあたってもらえます。

24時間対応のため最短30分で辞められた実績があることから、スピード感を求める方に向いているでしょう。

さらに退職完了後の転職・引っ越し・給付金のサポートが充実しており、基本的な手続きを任せたい方にもぴったりです。

早く辞めたい・手厚いサポートを受けたい方は、退職代行Jobsの利用を検討してみてください。

退職代行ガーディアン

退職代行ガーディアンは、東京都労働委員会に認証された合同労働組合が運営する、高い信頼性を持つ退職代行サービスです。

労働組合法人が運営するため、違法性の心配なく、会社との交渉が可能。有給休暇の取得や退職日の調整、未払い賃金・残業代の請求など、依頼者の労働条件に関する交渉を代行できます。

料金は一律19,800円（税込）とリーズナブルで追加料金は一切なく、即日退職にも対応。出社や上司との連絡は不要で、LINEでの相談から手続き完了まで全て任せられます。

退職代行OITOMA

退職代行OITOMAは、24,000円（税込）の市立料金で利用できる退職代行サービスです。後払いが可能な点や全額返金保証があるなど、安心して使えるサービスが整っています。

弁護士監修の退職届テンプレートがもらえる点も便利です。

サポートは追加料金なしで退職完了まで無制限で利用でき、転職サポートもついています。不安な方は、まずは一度相談してみるといいでしょう。

看護師が退職代行を利用する際によくある質問

ここでは、看護師が退職代行を利用する際によくある質問に回答します。

看護師が退職したいときは誰に言うべき？

看護部長や看護師長など、直属の上司に伝えましょう。

同僚に先に言ってしまい、同僚から上司に伝わると印象が悪くなるため注意してください。

奨学金があっても辞められる？

労働者には自由に辞める権利があるため、辞めること自体は可能です。

しかし、一定期間働くことを条件に病院に奨学金を肩代わりしてもらっていた場合、残りの期間分の返済が必要なことがほとんどです。

分割払いにできるかは病院によるため、相談してみましょう。

会社から連絡がきたらどうする？

基本的に、自分で対応する必要はありません。

連絡があったことを業者に伝え、業者から連絡を入れてもらいましょう。

退職代行を使うと転職先にバレる？

業者経由でバレる可能性はほぼありません。

以前は転職先が前職について調べる「意識調査」の慣例があったものの、個人情報保護の観点から現在はなくなっています。同様に、前職の会社が個人情報を第三者に提供することも禁じられています。

退職代行業者も当然プライバシーを遵守しているため、利用を外部に漏らすことはないでしょう。

ただし、人の口に戸は立てられません。業者経由ではなく、病院の人間から噂が広まるリスクは覚悟しておきましょう。

関連記事：退職代行を利用しても転職先にバレる心配なし｜理由やバレてしまうケースを解説

まとめ

退職を言い出しづらい、引き止めにあっている、心身に不調をきたしているといった状況の場合は、退職代行の利用がおすすめです。

看護師のように激務やストレスにさらされやすい、また職場の派閥ができやすい仕事の場合、自力で辞めることが難しいケースが多く見られます。

退職代行なら会社の人間と顔を合わせることなく、最短即日で辞められるためわずらわしさがありません。

もし辞める際にトラブルになりそうなら、労働組合と提携もしくは弁護士監修のサービスを選んでおきましょう。

自分に合った退職代行サービスを見つける手助けとして、本記事を活用してください。