会社がブラックすぎる!ブラック体験談とブラック企業に入社してしまったときの対処法を解説

編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
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「会社がブラックすぎる」「この会社ってブラックなんじゃないだろうか」など、勤務先の労働時間や給与形態に悩みや不満を抱えている人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ブラック企業の特徴や、実際にあったブラック企業での体験談についてご紹介します。

また、自分の会社がブラック企業だと分かった時の対処法などについても紹介しているので、「もしかしたら自分の会社や働いている環境はブラックかも…」と不安を感じている方は、自分の会社に当てはまる内容がないか確認しながら読み進めてみてください。

目次

会社がブラックすぎる?ブラック企業の特徴|4つの評価軸

まず、この項目ではブラック企業の特徴についてご説明しましょう。厚生労働省では、ブラック企業についての特徴として、以下の3点を挙げています。

給与・金銭面

サービス残業で残業代が支給されない

労働条件・待遇面

定時退社や有給休暇が認められない

社風

パワハラやモラハラが当たり前

【参考記事】確かめよう 労働条件|厚生労働省

それでは、以下で一つずつ解説します。

給与・金銭面|サービス残業が常習化しており残業代が支給されない

ブラック企業の特徴のとして、サービス残業の常習化休日出勤への賃金の未払いが挙げられるでしょう。サービス残業とは賃金が支払われない残業のことを差します。

本来、残業代は、通常の労働時間に追加して働いた時間を差し、給与と同じく働いた時間に応じて賃金が支払われるものです。労働基準法では「時間外労働」「休日労働」「深夜労働」に対して賃金が発生すると定めています。
【参考記事】労働基準法 | e-Gov法令検索

なお、一定の超過労働をおこなったことを想定し「みなし残業代」としてあらかじめ給与に残業代が含まれている企業も存在します。

ただ、与明細を確認した際、労働時間を超過して働いたにも関わらず、このみなし残業代や通常の残業代も含まれていないという場合には要注意です。

労働条件・待遇面|定時退社や有給休暇が認められない

二つ目として、定時退社や有給休暇が認められないというケースもブラック企業の特徴として挙げられます。

企業や業種によっては、繁忙期のときだけやむを得ず退社時間が過ぎてしまう、休みがとりにくいといったケースも考えられます。

ですが、常習的に定時退社が認められない状況が続いている場合や、有給休暇を申請しているのに認めてもらえないといったケースは、ブラック企業に該当する可能性があるといえるでしょう。

社風|パワハラやモラハラが当たり前

3つ目はパワハラやモラハラなどハラスメントが横行しているというケースです。

ブラック企業は基本的にコンプライアンス意識が低い傾向にあります。厚生労働省の発表しているブラック企業の特徴には、下記のように規定されています。

② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い

引用元:確かめよう 労働条件|厚生労働省

コンプライアンスとは、企業が守るべき企業倫理や社会規範のことを差します。

「上司が部下をいつも怒鳴りつけている」「女性に対するセクハラ発言が当たり前」など一例ではありますが、上述した状況などが横行しているのに会社側で改善する傾向がなければブラック企業といえるでしょう。

会社がブラックすぎる社員の「体験談」

この項目では、ブラック企業に勤めていた社員の体験談をご紹介します。

体験談 一覧
  • 必要経費を自腹で切らされた
  • 休日も出勤させられた
  • サービス残業が当たり前だった
  • 天災があっても定時出勤が当たり前だった

    それぞれ詳しくみていきましょう。

    体験談① 必要経費を自腹で切らされた

     

    SNSでは、ミスで発注した分の自腹を迫られた、という投稿も見られました。

    業務上必要なペンやメモ帳などの備品などを自腹で買うケースはあるかもしれませんが、普通の企業では、明らかに高額となる備品などを自腹で購入することはありません。

    たとえば、仕事で必要になるパソコンや電子機器など、比較的に高額となることが分かっている物を自身の意志とは関係なく購入しなければならない、というケースがみられる場合は注意しましょう。

    体験談② 休日出勤を強制させられた

    体験談の2つ目は、休日出勤に関してです。

    労働基準法第35条によると、企業は従業員に対して毎週少なくとも1回、もしくは4週間に4日以上の休日を与えなければいけません。

    (休日)
    第三十五条 使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。
    引用元:e-Gov法令検索

    しかし、ブラック企業では従業員を過酷な労働環境で働かせるため、休日が出勤日として扱われているケースもあるようです。SNSでは以下のような投稿も見られました。

    体験談③ サービス残業が当たり前だった

    ブラック企業でよくあるケースとして、残業を始める前にタイムカードを切るのが暗黙の了解となっていたり、そもそもタイムカードや時間管理のシステムが存在していなかったりするケースもあり、そういった企業では実際に残業した時間は給料に反映されないことが多いようです。

    SNSではサービス残業が100時間を超えているという声もケースも見られました。

    体験談④ 天災があっても定時出勤が当たり前だった

    労働契約法第5条において、企業は従業員に対して安全の配慮義務があります。

    (労働者の安全への配慮)
    第五条 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
    引用元:e-Gov法令検索

    例えば、地震や大雪などの天災の場合、企業は従業員に対し休暇やリモート勤務の指示を出すなど、安全を確保するための対応が求められるでしょう。SNSでは、こういった声も見られました。

    https://twitter.com/ffxi1031/status/767564318262960133?ref_src=twsrc%5Etfw

    自分の会社がブラックすぎる時の対処法とは?

    ここまでの内容で、自分がブラック企業にいるかもしれないと自覚した人は、早急に下記の対応をとることがおすすめです。

    • 転職を検討する
    • 労働基準監督署に通報する
    • 会社に労働条件の改善を要求する

    それぞれ詳しく説明していきます。

    転職を検討する

    会社自体のコンプライアンスが低く、状況の改善が望めない場合は現在勤めているブラック会社を辞め、別の会社に転職することがおすすめです。

    ただ、ブラック企業はサービス残業や休日出勤が多く、仕事終わりに転職活動をしようと思っても時間が確保しづらい傾向にあります。

    転職を検討した際は、転職サイトと合わせ、転職エージェントとの併用もおすすめです。
    転職エージェントの面談後、条件に合った求人の紹介や面接日程の調整など、企業側とのやり取りを代理でおこなってくれるため、日々の業務で忙しい場合でもエージェントに一任でき、負担を軽減しながら転職活動をおこなえる可能性があります。

    労働基準監督署に通報する

    労働基準監督署とは、企業が労働基準法を守り運営しているかを管理する国の機関です。労働者の通報などにより、企業が労働基準法に違反していると判断すれば、労働基準監督署が企業に対して、立ち入り調査や警告をおこないます。

    労働基準監督署は相談料も無料で、匿名での相談も可能なため、会社側に知られずに相談できるという点は大きなメリットといえるでしょう。

    しかし、相談をしたとしても対応の有無については労働基準監督署が判断するため、相談したからと言って確実に解決するとは限りません。

    労働基準監督署が対応する可能性が高いケース

    労働基準監督署が対応する内容は、労働基準法に関連した違反についてです。下記の項目に関しての相談であれば、企業に調査や警告をするなどの対応をしてもらえます。

    • 残業代の未払い
    • 長時間労働
    • 不当な解雇やリストラ など

    さらに、企業側が警告を無視し、改善も見られない場合には送検されるケースもあります。

    送検されれば厚生労働省の公表する「労働基準関係法令違反に係る公表事案」に載ってしまうので、企業の信用を守るためにも、労働基準監督署によって警告や調査をされた企業は、指摘された内容の改善をおこなう可能性が高いでしょう。

    労働基準監督署が対応する可能性が低いケース

    一方で、労働基準監督署が対応できない内容もあります。それは、労働基準法の違反には該当しないと判断されたケースです。例としては以下の3つが挙げられます。

    • パワハラやセクハラ
    • 社内のいじめ
    • 労働基準法に違反していない解雇

    パワハラやいじめは、会社全体の問題ではなく個人間の問題として取り扱われてしまうケースがあります。パワハラやいじめなどを受けた証拠が少なく、調査するものでないと判断されると対応してもらえない可能性が高いのです。

    個人間の問題の解決には「総合労働相談コーナー」への相談が適切です。

    総合労働相談コーナーは労働局や労働基準監督署などに設置されている相談窓口のことで、いじめや嫌がらせ、パワハラなど、あらゆる分野の労働問題を相談の対象としています。

    【参考記事】総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省

    会社に労働条件の改善を要求する

    外部に相談する前に、会社内の上司や人事に相談して労働改善を要求する方法もあります。

    企業の規模にもよりますが、企業全体を通し、一部の部署のみがブラックだった場合は部署異動や社内ルールの追加などの対応がおこなわれる場合もあるためです。

    なお、会社に相談する場合にはメリットとデメリットがあるので注意しましょう。

    メリット

    会社に相談するメリットは対応が早い点です。人事部などの労務を取り扱う部署で問題だと判断されれば、すぐに対応してもらえるでしょう。

    ただ、人事部などですぐに対応できるのは通常の企業であって、ブラック企業は会社全体で従業員の労働環境をコントロールしている場合もあります。

    人事部などで取り合ってもらえない、上司に相談しても何も改善されない状況であれば、会社の相談は諦めて外部機関にすぐ相談しましょう。

    デメリット

    会社側に相談することで、相談した人物が特定されてしまう可能性があります。会社内で外部に通報しそうな人間を特定されることで、より労働環境が悪くなったり、不当な解雇をされる可能性があります。

    ブラック企業だとわかった時点で、社内での相談は難しいということを覚悟しなければいけません。上述した労働基準監督署以外にも、相談する先は多数あります。例としては以下の3つです。

    • 労働条件相談ほっとライン
    • 法テラス
    • 弁護士

    まずは相談することで、次に取るべき行動が分かるはずです。自分の悩みを話して効果的な方法を知る方が良いでしょう。

    会社がブラックすぎる時に使いたいおすすめの転職エージェント5選

    転職を検討した際は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

    長時間労働や休日出勤などが根付いた環境だと、転職活動に割ける時間も少なくなり、思ったように転職活動が進まない可能性があります。

    転職エージェントは、求人紹介から転職に関わるサポートを幅広くサポートしてくれるため、効率的に転職活動をすすめられる可能性が高くなります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

    1.リクルートエージェント

    リクルートエージェント

    リクルートエージェントは、転職をするならまず登録すべき転職エージェントです。

    業界最大級の求人数の多さと、キャリアアドバイザーによる充実したサポートが特徴として挙げられるでしょう。とくに、リクルートエージェントのもつ非公開求人数は、2022年8月時点で20万件と業界最大級です。

    また、専属のキャリアアドバイザーのサポートが充実しており、自己分析や向いているキャリアについてのアドバイス、応募文の添削や面接練習まで対応しています。

    2.マイナビエージェント

    マイナビエージェント

    マイナビエージェントは大手企業からベンチャー企業まで幅広い求人カテゴリがあり、若い人材を求める企業の求人数が多い傾向にあります。

    特に20〜30代向けの営業職求人や、エンジニア関係の求人を多く取り扱っており、営業職やエンジニアに興味のある人におすすめです。

    3.doda

    doda

    doda転職に関する学びコンテンツや、キャリアアドバイザーサポートも充実しているため、転職に慣れていない方にもおすすめできるエージェントです。

    独自のコンテンツの充実さが強みで、キャリアタイプ診断や履歴書講座、面接の悩み相談室など、転職する際の不安に寄り添ったコンテンツが豊富ため、自分の強みを生かした履歴所づくりや面接をスムーズに進めるための知識を得たい方は登録してみましょう。

    4.type転職エージェント

    type転職エージェント

    type転職エージェント首都圏での転職に強みをもつ転職エージェントです。

    求人のカテゴリで多いのは営業職やエンジニア職で、非公開求人数が豊富な点も強みのひとつと言えるでしょう。カウンセリングや面接のアドバイス、転職相談会などのサポートも充実しており、転職の悩みを解決しながら転職を進められます。

    求人数はリクルートエージェントやdodaと比べてやや少ない傾向にあるため、他の転職エージェントとあわせて利用するのが良いでしょう。

    5.doda X

    dodaX

    doda Xは、通称「ハイクラス転職」と呼ばれる、年収や専門性の高い求人に絞った転職サービスです。

    doda Xは年収600万円以上の求人がほとんどで、30代以上の転職や、専門知識やマネジメント経験がある人におすすめのサービスと言えるでしょう。doda Xは複数の転職エージェントを利用する場合にもおすすめです。

    ブラック企業からの転職に関するQ&A

    ここからは、ブラック企業から転職する場合によくある質問をまとめました。今回紹介するのは以下の4つの質問です。

    • 辞めるのが怖くて言い出せないのですがどうすべき?
    • 面接でブラック企業と見抜くコツはある?
    • いつも募集をしてる会社はブラック企業が多いって本当?

    では、それぞれ解説していきます。

    Q.辞めるのが怖くて言い出せないのですがどうすべき?

    ブラック企業は、高圧的な上司が多く辞めたくても伝えられないと悩む人が多いかもしれません。

    労働基準法によると、労働者は基本的に退職の自由が保障されており、退職の旨を説明すれば誰でも退職ができます。

    会社側から脅されたり、何か自分で言い出せない事情がある場合は、退職代行サービスを利用するといいでしょう。退職代行サービスとは、その名のとおり退職を代行して行うサービスです。本人の代わりに弁護士や代行サービス事業者が退職の意思を伝え、退職手続きを進めます。

    会社の人と顔を合わせることなく退職を進められるため、ブラック企業に勤める人が退職する場合に効果的なサービスです。ただ一定の費用がかかるため、まずは自分で退職の意思を伝え、それでも承諾されない場合に利用するようにしましょう。

    Q.面接でブラック企業と見抜くコツはある?

    面接でブラック企業を見抜くコツは2点挙げられます。面接時間と面接時の会話です。

    まず、面接時間が5分以下などの短い企業は注意しましょう。

    面接は企業と応募者との意思確認の場です。その時間を大切にしない企業は、すぐに人材の欲しい企業、もしくは応募者に対して関心がない可能性があります。

    また、面接時の会話において会社の労働条件の質問に答えない、結婚や妊娠などについて個人的な質問をする場面がみられる場合も注意しましょう。とくに、結婚や妊娠に関する個人的な質問は立派なセクハラ行為に当たります。

    どちらにせよ、面接で気になる対応や違和感があれば入社を見送ることも視野に入れましょう。

    Q.いつも募集をしてる会社はブラック企業が多いって本当?

    常に求人を出している場合、ブラック企業が含まれている可能性が高いといえるしょう。

    もちろん、中には思ったように応募が集まらず、求人を出し続けている企業も含まれています。

    求人が掲載されている期間が長いからといって、一概にブラック企業であるとはいいきれませんが、通常、求人票に掲載する期間は1ヵ月程度です。求人が増える時期も春採用(2〜3月)と秋採用(8〜9月)の2つの時期に分かれ、その時期に十分な人材を確保できた企業は求人を止めます。

    もしも、気になる企業が求人を長期間出しているのであれば、転職エージェントに内部事情を知らないか聞いてみることもおすすめです。

    まとめ

    本記事では、ブラック企業のブラックすぎる体験談や、自分の会社がブラック企業だと判断した場合の対処方法、おすすめの転職サイトについて紹介しました。

    ブラック企業の体験談は衝撃的なものが多く、通常の会社ではなかなか聞かないような内容が多いです。自分の勤める会社がブラック企業の特徴に当てはまれば、早急に対応することが大切です。

    もし働いていてきつい、ブラック企業かもしれないと感じたならば、転職を検討してみるのも良い選択でしょう。

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