「介護士は退職代行で辞められるの？」
「退職代行で介護士を辞めるメリットやデメリットを知りたい」

このように考えている方もいるでしょう。

介護士で仕事を辞めたいけれど、退職代行を使って大丈夫なのか悩んでいるかもしれません。

料金や手順など、よくわからないまま利用すると失敗や後悔につながりかねないため、正しい理解が必要です。

本記事では、介護士が退職代行を使うべき理由や使うメリット・デメリットについて解説します。退職代行で辞めるべき職場の特徴も紹介しているため、参考にしてください。

事前に読みたい⇒退職代行サービスとは？利用すべきケースやおすすめの業者を解説

介護士でも退職代行を使って辞められる！

退職代行サービスは、職種にかかわらず誰でも利用が可能です。

労働者が自らの意志で退職することは法律で認められており、たとえ退職代行サービスを使っても、会社が退職を拒むことはできません。

その場合、退職の申し入れから2週間が経過した日が退職日となります。

（期間の定めのない雇用の解約の申入れ）

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

（引用：民法第627条）

もし会社の就業規則に「退職の意思は1ヶ月前までに通知する」などと記載されていても、基本的には民法のほうが優先されます。

介護士が退職代行で辞めるべき職場の特徴3つ

介護士が退職代行で辞めるべき職場の特徴は次の3つです。

関連記事：退職代行サービスはどんな人が使う？利用者の特徴6選を徹底解説

給与や勤務時間などの労働環境が悪い

給与や勤務時間などの労働環境が悪い職場は、退職代行で辞めるべき職場の典型的な例といえます。

介護業界は慢性的な人手不足にあり、給与も低めです。さらに夜勤を含めたシフト制が基本で、状況によっては残業や休日出勤が発生することも多々あります。

しかし、長年勤めていたり、自分が辞めると人手が足りなくなると考えたりして退職を言い出せず、我慢を続ける方も多いのです。

そんな時こそ退職代行を利用し、言いづらいことを代わりに伝えてもらって後腐れなく辞めるのが賢い方法でしょう。

人間関係でトラブルが起きやすい

介護の現場は、人間関係でトラブルが起きやすいといえます。

基本的に平均年齢が高めかつ女性の割合が多いため、派閥ができやすい傾向にあるためです。

また資格の有無で仕事内容や給与に差が出ることから、妬みが生まれ、いじめやパワハラに発展するケースも多くあります。

肝心の仕事内容よりも人間関係で悩んだり、大きなストレスを感じたりするようなら、別の職場を探したほうが自分のためになるでしょう。

慢性的に人手不足で平均年齢が高い

介護業界は慢性的な人手不足や、資格がなくても働きやすいパートの募集が多いことから、入職者の平均年齢が高めです。

すると10〜20代で専門学校や大学で資格を取った若者は、体力仕事や夜勤を多くまわされるなど、働きにくさを感じやすくなります。

また人手が足りないため休みたい日に休みを取れない、残業が多いといった状況にもなりがちです。

その場合は同じ介護職でも、スタッフ数が多く若者の割合が多い職場を検討したほうがいいでしょう。

介護士が退職代行を使うメリット5つ

介護士が退職代行を使うメリットは次の5つです。

就業規則にかかわらず最短即日で辞められる

退職代行を使うと、サービスや状況によっては最短即日で辞められます。

会社の就業規則では「退職の1ヶ月〜3ヶ月前までに退職を申し入れる」と定められていることが多く、気にして言い出せない方もいるでしょう。

しかし、実際は民法のほうが優先されるため問題ありません。

そもそも、退職の申し入れから2週間待つというのは、会社の了承が得られなかった場合の話です。退職代行サービスがうまく話をまとめてくれれば、互いに合意してその日のうちに退職が可能です。

万が一合意を得られなかった場合は、有給休暇が残っていればそのまま出勤せずに辞められます。

関連記事：退職代行で可能な「即日退職」の仕組み｜すぐに辞めたい人が押さえるべきポイント

上司や同僚と顔を合わせなくていい

退職代行を使って辞めると、上司や同僚と顔を合わせなくていいのが大きなメリットです。

エン転職の調査では、20代〜40代の退職代行を利用した理由は次のようになっていました。

理由	割合
退職を言い出しにくかったから	50％
すぐに退職したかったから	44％
人間関係が悪かったから	32％
パワハラやセクハラの被害に遭っていたから	31％
退職を認めてもらえなかったから	27％
入社して間もなく相談しづらかったから	24％
体調が悪かった・精神的に不調だったから	22％
引き止められたから	19％
自分から伝えるのが面倒だったから	8％

半数の人が「退職を言い出しにくい」と答えており、人間関係の悪さやパワハラ・セクハラの被害、退職を認めてもらえないなどの理由も見られます。

このように直接言い出しにくい、顔を合わせずに退職を済ませたいという事情を持つ人は多く、退職代行はまさにその希望を叶えられるサービスといえるでしょう。

交渉や書類手続きなどのサポートが受けられる

退職代行は、サービスによって次のようなさまざまなサポートが受けられます。

ただ退職意志の伝達で終わるのではなく、退職完了までの無料相談や転職サポートなど、退職後のことまで考えたサービスが多く存在します。

また、労働組合と提携している退職代行サービスであれば、万が一会社とトラブルになったときや有給消化の交渉も可能です。

自分が必要とするサポート内容からサービスを選べるのも、退職代行の大きなメリットといえるでしょう。

引き止めや説得される心配がない

退職代行で辞めると、引き止めにあったり説得されたりする心配がありません。

退職意志の伝達から書類手続き、貸与品の返却まで、すべての作業において出社や会社の人間に会う必要がないためです。

万が一会社から直接連絡がきても自分では対応せず、退職代行サービスに間に入ってもらいましょう。

「引き止められると断りきれない」「説得に弱い」という人ほど、第三者である退職代行の力を借りて、感情抜きで辞めるのが利口なやり方です。

うつ病やバックレへ発展する前に辞められる

退職代行は、うつ病やバックレで辞めることを防ぐ役割も果たします。

ストレスの多い状況を我慢して働き続けると、うつ病になったり、限界を超えてバックレたりしまうことは珍しくありません。

そうなると自分にとっても会社にとっても悪い面のほうが大きく、きちんとした形で辞められる退職代行を使ったほうがお互いのためです。限界を超えてしまう前に、退職代行の利用を検討しましょう。

関連記事：退職代行とバックレの違いは？バックレるデメリットやおすすめの退職代行を紹介

介護士が退職代行を利用するデメリット2つ

介護士が退職代行を利用するデメリットには、次の2つがあります。

代行費用がかかる

自力で辞めるのと違い、退職代行を利用すると代行費用がかかります。

運営元やサービス内容によって異なりますが、退職代行の費用相場は以下のとおりです。

運営	費用相場
一般法人	2万円〜3万円
労働組合	25,000円〜3万円
弁護士	3万円〜10万円

一般的なサービスで2万円〜3万円ほどかかるため、人によってはデメリットに感じるかもしれません。

面倒を全部引き受けてもらうための必要経費だと思える人は、利用を検討してみてもいいでしょう。

関連記事：退職代行の利用に必要な料金は？依頼金額の相場から7社を徹底比較

業界内で噂になる可能性がある

退職代行を使って辞めると、介護業界の中で噂になる可能性も考えられます。

同業者が地域の中でつながっているケースは多いため、どんな辞め方をしたかは人づたいにすぐ伝わります。すると転職時に悪いイメージがつき、不利になる恐れもあるでしょう。

ここ数年で退職代行の知名度は上がったものの、年配の人ほど辞め方としていいイメージは持っていないのが実情です。

転職への影響が気になる場合は、転職先を遠いエリアや知り合いのいない施設にすることも検討してみてください。

看護師が退職代行を使って介護士を辞める手順

退職代行を使って介護士を辞める手順は次のとおりです。

関連記事：退職代行サービスを利用する際の流れ6ステップ｜利用時の注意点も解説

1.利用する業者を決めて申し込む

まずはどのサービスを利用するかを決定します。

有給消化などの交渉が前提であれば、労働組合と提携または弁護士監修のサービスがおすすめです。

スピードを重視する場合は、24時間対応やLINE完結を売りにしているサービスを選んでください。

どのサービスも相談は無料でできるため、自分のケースでどれぐらいの時間がかかるかや、料金の目安をあらかじめ聞いておきましょう。

2.料金を支払う

料金やサービス内容を確認し、納得したうえで支払いをおこないます。

ほとんどの業者が、クレジットカード支払いや銀行振込に対応しています。もし不安な場合は、後払いや全額返金保証がある業者を選ぶといいでしょう。

支払いをおこなったあと、退職日の希望や勤務先情報などをヒアリングシートに記入してください。

3.業者を通じて退職意思を伝える

業者を通じて退職の意志を会社に伝えます。進捗状況はメールやLINEで知らされるため、連絡を待っていれば大丈夫です。

会社が退職に合意すれば即日退職ができます。もし合意が得られなかった場合は、2週間経過した日が退職日となります。

4.必要書類の提出や貸与品を返却する

こちらから必要な書類があれば提出し、会社からの貸与品は返送しましょう。

手続きは郵送で可能です。会社の人間と直接会う必要はありません。

5.書類を受け取って退職する

退職日を過ぎ、離職票などの必要書類を受け取れば、無事退職完了となります。

関連記事：仕事辞めたらすることは？退職後の重要な4つの手続きや流れを解説

介護士向け退職代行サービスを選ぶポイント3つ

介護士向け退職代行サービスを選ぶポイント3つを以下にまとめました。

即日退職に対応している

即日退職に対応しているサービスなら、スピーディーな退職が実現できます。

24時間対応とうたっていても、中には返信が遅いサービスもあります。するとその日のうちの退職がかなわない可能性も否定できません。

24時間365日、深夜や早朝・休日でもきちんと連絡がとれる業者を選ぶと安心です。

関連記事：退職代行で可能な「即日退職」の仕組み｜すぐに辞めたい人が押さえるべきポイント

返金保証がある

全額返金を保証しているサービスを選ぶのも重要です。

法律の仕組み上、たとえ会社がゴネても退職できないケースはほとんどありません。しかし、過去には悪質な業者がお金だけ取って逃げる事例もあったため、全額返金をうたっているサービスのほうが安心して利用できるでしょう。

同じ理由で、後払い制が選べるサービスもおすすめです。

弁護士監修または労働組合が運営している

退職代行を利用するなら、弁護士監修または労働組合が運営しているサービスを選んでください。

民間業者ができるのは会社に退職の意向を伝えることだけです。労働組合や弁護士が持つ「交渉権」がないと、有給消化や退職金、未払給与の支払いなどを会社に求めることはできません。

安すぎるサービスや実態が不明なサービスは、交渉権を持たずにサービスをおこなっている可能性があるため注意しましょう。

介護士におすすめの退職代行サービス3選

ここからは、介護士におすすめの退職代行サービス3選を紹介します。

関連記事：退職代行おすすめランキング13選｜サービス内容や料金・評判を比較

退職代行Jobs

退職代行Jobsは、24時間365日LINE対応している退職代行サービスです。

退職届や業務引継書のテンプレートが無料でもらえるほか、有給申請や転職など各種サポートが充実しています。

必要な場合のみオプションで交渉ができ、相談は何度でも無料です。

通常料金27,000円（税込）のところ、本記事から申し込むと25,800円（税込）で利用できます。サポートを受けながら即日で退職を目指したい方におすすめです。

関連記事：退職代行Jobsの口コミ紹介！メリットや注意点、評判、料金などを解説

退職代行ガーディアン

退職代行ガーディアンは、労働組合法人運営歴20年の実績がある退職代行サービスです。

パワハラや引き止め、嫌がらせにあった場合は、ガーディアンの交渉員があらゆる労働法を行使して追求してくれます。

違法・ブラック企業であっても過去に辞められなかったケースは一度もなく、安心して利用できるでしょう。

もちろん、料金は24,800円（税込）のみで追加料金はかかりません。

強い態度で会社へ交渉してくれるサービスを探している方は、退職代行ガーディアンを検討してみましょう。

関連記事：退職代行ガーディアンの口コミ・評判・体験談は？料金や注意点なども解説

退職代行OITOMA

退職代行OITOMAは、業界最安水準の料金で利用できる退職代行サービスです。

弁護士監修ながら料金は24,000円（税込）で、もちろん追加料金もかかりません。現金後払いや全額返金保証にも対応しているため安心です。

これまで5,000人以上の退職実績があり、Googleマップでも高評価を得ています。

さらに希望があれば退職後の転職サポートも無料で受けられるため、心強い味方となってくれるでしょう。

実績のあるサービスで確実に退職したい方は、ぜひOITOMAの利用を検討してみてください。

関連記事：退職代行OITOMA（オイトマ）の口コミ・評判・体験談は？料金や注意点なども解説

まとめ

介護士は常に人手が足りない現場な上、上下関係の激しい世界です。仕事は好きでも、仕事環境に悩んでいる方は少なくありません。

もし退職を言い出しづらかったり、心身に不調をきたしているのに辞められずに悩んでいたりするなら、退職代行の利用を検討しましょう。

退職代行なら同僚や上司と顔を合わせず、最短即日で辞められるため、ストレスを最小限に抑えられます。

辞める際のトラブルを防ぎたい場合は、労働組合と提携もしくは弁護士監修のサービスを選ぶのがおすすめです。

本記事を活用し、自分に合った退職代行サービスを見つけてください。