フロントエンドエンジニアは、Webサイトやサービス、アプリケーションなどのユーザーの目に触れる部分を開発する職種を指します。

日本ではIT人材の不足が深刻化しているため、フロントエンドエンジニアの需要は今後も高く、転職で年収アップを実現することも難しくないでしょう。

そこで本記事では、フロントエンドエンジニア転職におすすめの転職エージェント10つと、転職エージェントを選ぶ際のポイントや使い方について解説します。

転職を視野に入れているフロントエンドエンジニアの方は、ぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】IT転職エージェントおすすめ比較28選！エンジニア向けに徹底解説

フロントエンドエンジニアにおすすめの転職エージェント8選

まずは、フロントエンドエンジニアにおすすめの転職エージェントを8社ご紹介します。

主にITやWeb業界に強く、エンジニア職の求人が多い転職エージェントを中心にご紹介します。

エージェント名	公開求人数	特徴
レバテックキャリア	2,149件	15年以上にわたるサービス実績
ビズリーチIT	2,084件	年収800万円のエンジニア求人多数
Geekly	2,575件	IT・Web・ゲーム業界専門転職エージェント
マイナビIT AGENT	322件	大手のIT特化転職エージェント
ウィルオブテック	126件	2名体制の徹底サポート
Direct type	記載なし	IT向けスカウト転職サービス

それぞれの転職エージェントの特徴は次のとおりです。

レバテックキャリア｜IT・Web業界に特化の転職エージェント

レバテックキャリアは、15年以上のエンジニア支援実績を持つIT・Web分野に特化した転職エージェントです。

フロントエンドエンジニア向けの求人に絞って検索もでき、2024年11月時点で約2,149件と求人数も充実しています。

IT分野に特化した転職支援を行ってきた経験から、転職に関する相談だけでなく、エンジニアとしての技術的な相談にも対応してくれるアドバイザーが在籍している点も特徴です。

エンジニアの求人数も他の大手転職エージェントと比べて遜色なく、満足できる求人を見つけることができるでしょう。

また、分野がITやエンジニア職に特化しているため、給料や労働条件などの質の高い求人も期待できます。

ビズリーチIT｜ハイクラス向けスカウト転職サービス

ビズリーチITは、スカウト型サービス「ビズリーチ」が運営するエンジニア向けの転職エージェントです。

スカウト型サービスとは、サイト上で自身の経歴を登録しておくことで、あなたに興味を持った企業からオファーが届く仕組みです。

通常、転職先を探す際は自分の希望する条件に合った企業を選んでいきますが、スカウト型では自分の希望の外からのオファーもあるため、転職の選択肢を広げてくれることも多いです。

また、ビズリーチ自体がハイクラス向け転職サービスになっていますので、年収800万円以上のフロントエンドエンジニア求人も多数見られました。

今までとは少し違った方法で、キャリアアップや給料アップ転職をしてみたい場合におすすめです。

Geekly｜IT・Web・ゲーム業界専門転職エージェント

Geeklyは、12年にわたるIT・Web・ゲーム業界の転職実績がある転職エージェントで、エンジニア求人を豊富に保有しています。

インフラエンジニア関連の求人が若干多めではありますが、開発の求人も十分あり、フロントエンドエンジニアの転職にも十分役立つ転職エージェントです。

転職後の定着や活躍にも力を入れたアフターフォローを目標としており、高いマッチング力と状況に合わせたサポート力を強みに持っています。

マイナビIT AGENT｜大手のIT特化転職エージェント

マイナビIT AGENTは、大手人材会社のマイナビが運営するエンジニア向けの転職エージェントです。

求人数の多さが特徴で、公開求人だけでも6万件以上、非公開求人も1万件以上あります。

エンジニア求人だけでも2万件以上の掲載があるため、様々な業界・企業のフロントエンドエンジニア求人を見つけることができるでしょう。

また、転職後の高い年収アップや定着率の結果も出しており、求人の質にも自信を持っています。

ウィルオブテック｜ITエンジニア専門転職エージェント

ウィルオブテックは、総合人材サービス企業の株式会社ウィルオブ・ワークが運営している転職エージェントです。

フロントエンドエンジニアの求人は126件（※2024年11月時点）と少なめですが、その分求人の質に自信を持っており、転職後の年収アップ率や定着率が高い実績があります。

半数以上が非公開求人と割合が高いため、登録してみてより良い求人に出会える可能性も高いでしょう。

また、ウィルオブテックでは他のエージェントと異なり、担当者が2名体制で手厚くサポートをおこなってくれるのが特徴です。

じっくり満足のいく転職をしたいエンジニアの方におすすめの転職エージェントです。

サービス概要
サービス名	ウィルオブテック
運営会社	株式会社ウィルオブ・ワーク
公開求人数	120件（フロントエンドエンジニア求人）
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国／海外
公式サイト	https://willof.jp/techcareer/

type転職エージェントIT｜IT・Web業界特化の転職エージェント

type転職エージェントITは、IT・Web業界への転職に特化したサービスで、豊富な業界知識や経験を持つキャリアアドバイザーが多数在籍しています。

また、「フロントエンドエンジニアの仕事内容」や「転職成功のポイント」といった有用な転職ノウハウが満載のコンテンツも揃っているので、ぜひご覧ください。

type転職エージェントITでは、業界経験者向けの求人が中心となっており、一定以上のスキルや経験が求められます。

そのため、他の転職エージェントと比較して質の高い求人が多く、年収アップやキャリアアップを実現する転職が可能です。

さらに、フロントエンドエンジニアとしての経験を持つキャリアアドバイザーも在籍しているため、業界の特性や具体的な仕事内容について詳しく相談することができます。

サービス概要
サービス名	type転職エージェントIT
運営会社	株式会社キャリアデザインセンター
エンジニア求人数	7,392件
対応地域	全国・海外
公式サイト	https://type.career-agent.jp/service/it.html

リクルートエージェントIT｜大手のIT特化転職エージェント

リクルートエージェントは、大手リクルートが運営する総合型の転職エージェントで、IT特化のサービスも用意されています。

IT系の職種だけでも10万件以上、エンジニアの求人は6万件以上掲載されており、未経験からフロントエンドエンジニアへの転職を考える方にも利用しやすいです。

また、大手ならではの安心感と、45年以上にわたる転職支援の実績が特徴で、さまざまな転職サポートを提供しています。

初めて転職エージェントを利用する方や転職に不安がある方におすすめです。

サービス概要
サービス名	リクルートエージェントIT
運営会社	株式会社リクルート
エンジニア求人数	65,554件
対応地域	東京・名古屋・大阪・福岡など全国／海外
公式サイト	https://www.r-agent.com/it_engineer/

【関連記事】【100名に独自調査】リクルートエージェントの評判はひどい？口コミから実情を調査

Direct type｜IT向けスカウト転職サービス

Direct typeは、エンジニア以外の転職サービスも手がける「type」が運営するエンジニア専門のスカウトサービスです。

Direct typeの特長は、スマホアプリを通じてスカウトを確認できる点で、仕事の合間や移動中などのスキマ時間を活用して転職活動を行うことが可能です。

口コミでは、大手企業の求人が多いとの声が多く、大手企業への転職を目指す方や、転職活動にあまり時間をかけられない方に特におすすめの転職サービスです。

未経験におすすめのフロントエンドエンジニア向け転職エージェント2選

この章では、未経験からフロントエンドエンジニアを目指す方におすすめの転職エージェントを紹介します。

ユニゾンキャリア｜20代限定でフロントエンドエンジニアを目指せる

ユニゾンキャリアは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。

20代限定で未経験からのIT転職をサポートしており、5,000社を超える優良企業を取り扱っていることから、ミスマッチをなくしたい方におすすめです。

在籍アドバイザーはIT業界に精通しているため、未経験からフロントエンドエンジニアになるためのロードマップを聞くことで、より理想の転職に近づくでしょう。

Green｜ポテンシャル求人が充実

Greenは、IT・Web業界の豊富な求人を提供する、カジュアルな転職を特徴とした転職サイトです。

2024年11月時点で「業種未経験歓迎」「職種未経験歓迎」のフロントエンドエンジニア求人は462件と、比較的充実しています。

Greenは担当者が付かないサイト型のサービスなので、企業の採用担当者と直接コミュニケーションを取ったり、面接前にカジュアル面談を行ったりすることが可能です。

転職前から応募先企業の内部情報を把握しやすく、特にネット上では情報が少ない中小企業への転職活動において非常に役立つシーンが多いでしょう。

フロントエンドエンジニアが転職エージェントを選ぶときのポイント

ここまで、フロントエンドエンジニアにおすすめの転職エージェントを10社ご紹介しました。

その中から実際に利用する転職エージェントを選んでいく際には、以下のポイントに注意して選んでみましょう。

フロントエンドエンジニア向けの求人数の豊富さ

転職エージェントを選ぶ際に、まず重要なのが求人数です。

求人数が多ければ多いほど、転職先の選択肢が広がり、転職成功の可能性が高まります。

一般的に、大手の転職エージェントは豊富な求人数を持っていますが、さまざまな業界、職種、企業が混在しています。

希望する職種がフロントエンドエンジニアに決まっているのであれば、エンジニアに特化したエージェントを選ぶことで、より効率的に質の高い求人を探せ、より効果的なサポートが受けられます。

エンジニア分野への理解度

上記でご紹介した転職エージェントはIT業界やエンジニア職に強い転職エージェントでまとめていますので、基本的にフロントエンドエンジニアの仕事内容や転職事情にも精通しています。

アドバイザーと一度話してみて、あなたの仕事に対する理解度を確認してみるのも良いでしょう。

もし、あまり理解が感じられない場合は、アドバイザーや転職エージェントを変えて、他の選択肢を検討することも可能です。

キャリアアドバイザーとの相性

転職エージェントを利用すると、担当アドバイザーがサポートについてくれますが、そのアドバイザーにも良し悪しがあります。

中には、転職を急かしたり、高圧的な態度を取られたりするなど、あまり良くないアドバイザーが担当になることもあります。

もし、そうしたアドバイザーが担当になってしまった場合は、転職エージェントの運営会社に連絡することで、新しい担当者に変更してもらうことが可能です。

キャリアアドバイザーとの相性も考慮しながら、転職エージェントを選びましょう。

必要とするサポートが提供されているかどうか

転職エージェントの利用を検討している方は、サポートの充実度にも注目しましょう。

エンジニア向けの転職エージェントであれば、エンジニアの転職事情や面接対策についても詳しく、有益なアドバイスが期待できます。

場合によっては、コーディングテストの対策をおこなってくれるケースもあります。

また、転職エージェントでは応募前に企業の内部事情を教えてくれるようなサービスを受けられる場合もあります。

転職エージェントの利用開始時には、アドバイザーとの面談が行われるため、その際にサポート内容について確認してみることをおすすめします。

フロントエンドエンジニアが転職エージェントを利用するメリット

フロントエンドエンジニアの転職には、転職エージェントの利用が非常に効果的です。

こちらの項目では、フロントエンドエンジニアが転職エージェントを活用する際に、具体的にどのようなメリットがあるかを解説します。

利用料金は完全に無料

ほとんどの転職エージェントは利用が完全無料ですので、利用者は費用について心配する必要はありません。

転職エージェントは、求人の紹介や応募だけでなく、キャリアプランの相談、面接対策、コーディングテスト対策などもおこなえ、これらのサービスも全て無料で利用できます。

転職エージェントが無料で提供される理由は、求人を掲載している企業から紹介料や掲載料を受け取るビジネスモデルを採用しているからです。

よって、利用者が費用をかけずにより充実した転職活動を進められることは、大きなメリットと言えるでしょう。

他のエージェントでは得られない非公開求人を紹介してもらえる

多くの転職エージェントは、非公開求人を保有しています。

非公開求人とは、特に条件の良い求人や人気企業の求人で、応募が殺到する可能性が高いものが多くなっています。

非公開求人は、転職エージェントに登録しなければ紹介されないため、ネット上では知ることができません。

転職エージェントを利用することで、高条件の求人に出会えるチャンスが広がることは大きなメリットです。

フロントエンドエンジニアの求人は企業によって待遇が違うことも多く、転職エージェントによっては人気企業の求人を非公開で保有している場合があります。

多くの優良求人を見つけるためには、転職エージェントに登録して非公開求人を知れるようにしておくと良いでしょう。

企業の詳細情報を提供してくれる

転職エージェントは、求人を掲載している企業の人事担当者ともコミュニケーションを取っているため、実際の職場の雰囲気や業務の実情について詳しく把握していることがあります。

また、企業が求める人材の特徴を理解していれば、効果的な選考対策を立てる手助けをしてくれるかもしれません。

応募先の職場が自分に合っているかどうかを判断するための貴重な情報源にもなります。

一方で、現場と人事部が連携していない企業では、採用担当者がエンジニア職について十分に理解せずに求人を出していることもあります。

エンジニアに特化している転職エージェントであれば、このような現場とのズレを察知してくれる場合もありますので、入社後のミスマッチを防ぐ助けになるでしょう。

面倒な連絡や日程調整を代行してくれる

転職活動において面倒になるのが、応募先企業とのやり取りです。

問い合わせから応募書類の送付、面接の日程調整など、転職活動では多くの細かなやり取りが発生します。

複数の企業に同時に応募する際には、適切にスケジュールを管理しないと、面接が重なったり、書類の取り違えが生じたりする可能性があります。

しかし、転職エージェントを利用すれば、こうしたやり取りを全て任せることができます。

面接日や入社日の調整も行ってもらえるため、現職に就いている間でも、スムーズに転職活動を進めることができるのが大きなメリットです。

給与や条件に関する交渉をおこなってくれる

転職を考える理由は人それぞれですが、年収アップや残業の減少といった具体的な希望を持っている方も多いでしょう。

しかし、自分から年収や待遇について交渉するのは勇気が要りますし、「お金のことばかり気にしている」と誤解されるリスクもあります。

そこで、転職エージェントを利用することで、担当のアドバイザーが利用者の代わりに条件の交渉を行ってくれます。

担当者を交えてうまく交渉できれば、より満足のいく転職を実現しやすくなります。

また、「興味がある求人はあったものの、条件が少し希望と異なる」といった求人も、交渉によって選択肢に加えやすくなる点もメリットです。

フロントエンドエンジニアが転職エージェントを利用するデメリット

転職エージェントを利用することには多くのメリットがありますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。

これらのデメリットは、適切な転職エージェントや担当のキャリアアドバイザーを選ぶことで回避可能ですので、どのようなデメリットがあるかを事前に把握しておくことが重要です。

連絡が過剰だと感じることがある

転職エージェントを利用することで、「連絡が頻繁すぎる」と感じることがあるかもしれません。

エージェントは適した求人が見つかるたびに連絡をしてくるため、自然と連絡が多くなりがちです。

もし連絡がしつこく感じる場合は、「週に1回」「特定の曜日だけ」「平日の〇時から〇時まで」など、希望する連絡時間をあらかじめ伝えておくと良いでしょう。

転職を急かされる印象を受けることがある

転職エージェントの主な目的は、利用者に自社経由での転職を実現させることです。

これは、自社経由での転職が成立することで、紹介料などの売上が発生するビジネスモデルになっているからです。

各キャリアアドバイザーにはノルマが設定されている場合もあり、これに伴い、多少強引に転職を勧められることもあります。

特に、転職の意思が固まっていない方や、希望条件が明確でない方は、無理に勧められたり、ミスマッチな求人を提案されたりして不満を感じることがあるかもしれません。

ただし、転職エージェントに勧められたからといって、必ずしも転職する必要はありません。

自分自身でしっかりと考えを整理し、転職や応募をするべきかどうかを判断することが重要です。

もし強引なアドバイザーやエージェントに不満を感じた場合は、担当を変更してもらったり、利用を辞めたりすることも検討しましょう。

自分の希望に合わない求人を提案されることがある

転職エージェントを利用していると、希望する条件に合わない求人を提案されることがあります。

その理由としては、「キャリアアドバイザーが求職者の希望を正確に理解していない」ことや、「そもそも希望条件を満たす求人が存在しない」といったことが考えられます。

特に、理想が高い希望を担当者に伝えている方は、希望に合致する求人が見つからず、類似の求人が提案されることもあります。

原因としては、担当者と十分な意思疎通が取れていないことが多いと考えられますので、もう一度希望条件のすり合わせをおこなうことも検討しましょう。

フロントエンドエンジニアが転職エージェントを利用する流れ

転職エージェントの利用にあたって、エージェントごとに多少の違いはありますが、基本的には次のような流れで進められていきます。

利用前には、全体の流れを把握しておくと良いでしょう。

①登録

まずは、転職エージェントの登録フォームに氏名や生年月日などの必要情報を入力して、登録手続きを行います。

登録が完了すると、転職エージェントから入力したメールアドレスに登録完了の通知が届くか、電話で直接連絡が入ります。

この際、次のヒアリングのための日程調整や、転職エージェントの利用方法についての説明が行われます。

②ヒアリング

担当のキャリアアドバイザーが付く際には、求職者一人ひとりの経歴や希望を把握するためにヒアリングの機会が設けられます。

この時、あらかじめ履歴書や職務経歴書を持参するように求められることがあります。

今すぐ転職を考えていない方にとっては手間に感じるかもしれませんが、履歴書などの情報をもとにヒアリングが進むため、ぜひ前向きに取り組んでみてください。

また、後で応募書類の添削をしてもらえる機会もありますので、あらかじめ準備しておくことで転職活動がスムーズに進行します。

③求人紹介

ヒアリングで伝えた条件を基に、マッチする求人が紹介されます。

紹介数を重視する転職エージェントの場合、個別に求人情報が送られるのではなく、複数の求人がまとめてメールなどで送られてくることがあります。

届いた紹介求人の中から、応募したいものを選んでいきましょう。

気になる求人があれば、職場の環境や雰囲気など、求人情報には記載されていない詳細について担当のキャリアアドバイザーに確認すると、より具体的な情報を得られます。

④応募

応募を決めたら、担当者に応募したい旨を伝えましょう。

履歴書や職務経歴書は、転職サイト内で作成したものをそのまま利用する場合と、別途用意する必要がある場合があります。

最近では、オンラインで手続きが完結できるように、マイページなどから履歴書や職務経歴書を作成できる機能も提供されています。

オンラインを利用して、担当者が書類を添削し、応募先に送ることも一般的になっています。

⑤採用選考

採用選考では、採用担当者が提出された応募書類を確認する書類選考が行われます。

この選考を通過すると、次は応募先企業の採用担当者との面接に進むことになります。

エンジニアの転職の場合、企業によってはコーディングテストが実施されることもあるため、事前にキャリアアドバイザーと相談し、対策を練っておくことが重要です。

転職エージェントによっては、コーディングテストの模擬練習を提供しているところもあるので、不安がある方はそのようなサポートが受けられるエージェントを選ぶと良いでしょう。

⑥内定・入社

内定を無事に獲得したら、内定を受諾し、入職日を決定していきます。

在職中の方は、退職日を設定し、業務の引き継ぎや社内、取引先への挨拶を行う必要があります。

内定を受けた後は、残りの手続きに手を抜きがちですが、この段階でしっかりと退職の準備を進めないと、スムーズに退職できなくなる可能性があるため、注意が必要です。

担当のキャリアアドバイザーがいる場合は、退職に関するアドバイスも遠慮なく相談してみてください。

良好な関係を築いていれば、退職から入社までの期間に関する相談にも応じてくれることでしょう。

フロントエンドエンジニアが転職エージェントを効果的に使うポイント

上記の内容が転職エージェントの基本的な利用の流れですが、利用者が工夫を加えることで、さらに効果的に活用することができます。

これから転職エージェントを利用する際は、以下のポイントに注意してみてください。

複数の転職エージェントに登録する

本記事で紹介した転職エージェントについては、1つに固執せず、複数に登録して比較しながら利用することをおすすめします。

複数のサービスを使うことで、サービスの質を判断しやすくなり、単純に受けられる求人の数も増えます。

また、良い求人が見つからない場合には、「他のサイトにはこのような求人がありましたが…」と提案することも可能です。

フロントエンドエンジニアの転職では企業や分野が幅広くあるため、できるだけ多くの転職エージェントを利用して、さまざまな視点から求人を探してもらうと有効でしょう。

しかし、あまりにも多く転職エージェントに登録すると連絡の管理が難しくなるため、自分が管理できる範囲内に留めておくことが重要です。

おすすめとしては、2〜3社程度が多すぎず無理なく利用できます。

ヒアリング前に転職に関する考えを整理する

登録後はキャリアアドバイザーとのヒアリングが行われますが、その前に自分の考えを整理しておくことをおすすめします。

ヒアリングでは必要な情報をアドバイザーが引き出してくれますが、しっかり準備をしていないと、希望を伝え忘れたり、アドバイザーの意見をそのまま受け入れたりする可能性があります。

ヒアリング前には、転職先に求める条件やこれまでのキャリアの振り返りを行っておくと良いでしょう。

連絡にはできるだけ迅速に対応する

転職エージェントを利用開始すると、アドバイザーから個別にメッセージが届くようになります。

返信をできるだけ早く行うことで、担当者も積極的にサポートしてくれる可能性が高まります。

転職エージェント側の立場からすると、「とりあえず登録しただけ」といった転職に対する意欲が低い利用者の対応は後回しにされがちです。

アドバイザーとの良好な関係を築くためには、転職の意思が強いことを示し、連絡には迅速に反応することが重要です。

転職に対して積極的な姿勢が伝わると、良い求人を優先的に紹介してもらったり、質問に対して素早く返答してもらえたりするなど、サポートがより充実するようにもなります。

担当者の変更が可能であることを理解しておく

キャリアアドバイザーにはさまざまなスタイルや対応があります。

担当者の反応が遅れることで、良い条件の求人を逃したり、希望に合った求人を見つけてもらえなかったりすることもあります。

このように、担当者との相性が悪いと、転職活動が長引いたり理想の求人に出会えなくなったりして、転職エージェントに登録した意味が薄れてしまいます。

また、転職活動中はアドバイザーとのやり取りが頻繁になるため、相性が悪いとストレスを感じやすくなり、転職活動がさらに辛くなる悪循環に陥ることもあります。

もし担当者との相性に不満を感じた場合は、会社のサポート窓口に変更希望を伝えてみましょう。

アドバイザーの変更は一般的なことであり、転職エージェント側も求職者がスムーズに転職できるよう、迅速に対応してくれるでしょう。

フロントエンドエンジニアの転職事情

こちらではフロントエンドエンジニアの転職事情についてご紹介します。

フロントエンドエンジニアの仕事内容

フロントエンドエンジニアは、バックエンドエンジニアが作成したプログラミングやWebデザイナーが作成したデザインを基に、ユーザーが直接触れる部分の構築や開発を担当します。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションのユーザーインターフェースを構築する職種です。主にHTML、CSS、JavaScriptを使用して、デザイナーが作成したビジュアルを実現します。

また、レスポンシブデザインを採用し、さまざまなデバイスで快適に表示されるように対応もおこないます。

フロントエンドエンジニアは、ユーザーが使いやすいWebサイトやアプリケーションを実現するために欠かせない役割を担っています。

フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違い

フロントエンドエンジニアは、ユーザーの目に見える部分の見た目や使いやすさを求めて業務をおこないます。

主な使用言語はHTMLやCSS、JavaScriptです。

一方で、バックエンドエンジニアは、ユーザーの目に見えない裏側の部分を担当します。使用言語はJavaやRuby、PHPなどが多くなっています。

それぞれ、違う言語や考え方で業務をおこないますが、フロントエンジニアもバックエンドエンジニアも1つの製品やシステムを作るために連携が必要です。

フロントエンドエンジニアに必要なスキル・知識

フロントエンドエンジニアとして必要なスキルや知識は下記の通りです。

ユーザーが直接触れる部分を担当するフロントエンドエンジニアには、多様な技術が必要とされるため、幅広いスキルが求められます。

その中でも特に重要なのが「コーディングスキル」と「フレームワークやライブラリの知識」です。

すべての技術をマスターすることは難しいかもしれませんが、少なくともHTML、CSS、JavaScriptは十分に使いこなせるようにしておくことが大切です。

フロントエンドエンジニアの転職に役立つ資格

フロントエンドエンジニアとして働くために必須の資格はありませんが、持っていると転職に有利になる資格があります。

資格を取得することで、自分の能力を効果的にアピールできるため、ぜひ下記の関連資格の中から役立ちそうなものを検討してみてください。

ただし、すべての資格を一度に取得する必要はありません。

無理のない範囲で知識やスキルを磨きつつ、効果的に資格を取得していくことが大切です。

未経験からフロントエンドエンジニアになる難易度

未経験からフロントエンドエンジニアへの転職を目指すことは可能です。

IT業界全体のエンジニアが不足しており、エンジニア採用を強化している企業が増加しているため、未経験者でも意欲や適性次第では採用の可能性もあります。

ただし、フロントエンドエンジニアの中途採用の求人は、ほとんどが即戦力を求められているため、最低限のスキルと知識は身につけておく必要があります。

未経験からフロントエンドエンジニアを目指す場合は、スクールを利用してプログラミング等を学んだり、非正規雇用からでも開発の現場に携わってみたり、積極的にエンジニア職に触れていきましょう。

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まとめ｜フロントエンドエンジニア転職は自分に合ったエージェント選びが成功のカギ！

フロントエンドエンジニアへの転職を目指す場合、エンジニア向けの転職エージェントを複数活用し、キャリアアドバイザーと連携しながら希望に合った求人を探すことをおすすめします。

転職エージェント選びで最も大切なのは、担当のキャリアアドバイザーとの相性です。

自分の悩みや希望を気軽に話せるアドバイザーを見つけられれば、転職成功の可能性が大いに高まります。

興味のある転職エージェントに登録し、実際に面談を受けてみて、信頼できるキャリアアドバイザーと心の底から働いてみたい企業を見つけていきましょう。