SIerへの転職を考えている方は、積極的に転職エージェントの利用をしていきましょう。

特に、エンジニア向けの転職エージェントであれば、SIer求人も豊富にあり、担当アドバイザーからエンジニア転職やSIer企業に関する有益なアドバイスをもらうことができます。

本記事では、SIer転職におすすめの転職エージェント8つと、転職エージェントの選び方、利用方法などについて解説します。

参考にしていただき、実際にいくつかの転職エージェントを使うところから転職活動をスタートさせていきましょう。

関連記事：IT転職エージェントおすすめ比較28選！エンジニア向けに徹底解説

SIerに強いおすすめの転職エージェント8選

こちらの項目では、SIer企業への転職におすすめの転職エージェントを8社ご紹介します。

エンジニアやIT業界向けの転職エージェントであれば、業界を「SIer」で絞って検索してみても結構多くの求人が出てきますので、SIer求人が多い転職エージェントを中心にご紹介します。

レバテックキャリア｜SIerの求人が豊富！上流工程で転職したい方向け

レバテックキャリアは、エンジニアに特化して15年上の転職支援をおこなってきた転職エージェントです。

IT分野に特化してきた人材企業だけあり、キャリア相談以外の技術的な相談にも対応できるアドバイザーが在籍しています。

SIer求人も十分掲載されていますので、数やスピードよりもじっくり転職活動を進めていきたい方におすすめの転職エージェントです。

ITやエンジニア職に特化していることもあり、他の転職エージェントにはみられない質の高い求人も期待できます。

ビズリーチIT｜年収800万円以上のSIer求人が充実

ビズリーチITは、スカウトサービス「ビズリーチ」が運営するエンジニア向けの転職エージェントです。

スカウトサービスとは、サイト上で自分の経歴を登録しておくことで、あなたに興味を持った企業からスカウトが届く転職サービスの1つです。

自分が考える希望の外からのオファーもあるため、転職の選択肢を広げてくれることも多いです。

もともとビズリーチ自体がハイクラス向け転職サービスということもあり、年収が高いエンジニア求人が多くあります。

管理職クラスの求人も多く、エンジニアの中でもジェネラリスト方面でのキャリアプランを考えている方におすすめのサービスです。

マイナビIT AGENT｜1万件近くのSIer求人の掲載あり

マイナビIT　AGENTは、大手人材会社のマイナビが運営するエンジニア向けの転職エージェントです。

SIer求人の多さもトップクラスで、1万件近くのSIer求人が掲載されていました。

マイナビエージェント自体が20〜30代の若手転職に強みを持っていますので、特に20〜30代でSIer転職を考えている方におすすめの転職エージェントです。

Geekly｜SIer企業ごとに検索をかけられる

Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントで、エンジニア求人を豊富に保有しています。

SIer求人も8,433件（※2024年11月時点）と多く、さらにSIer企業のタイプを「独立系」「ユーザー系」「メーカー系」とを選んで検索をかけられる点が便利です。

GeeklyにはIT専門のアドバイザーが100名以上在籍しており、エンジニア転職の悩みを安心して相談することも魅力です。

Direct type｜エンジニア専門！登録するだけでスカウトが届く

Direct typeは、ITエンジニアに特化したスカウト型の転職サービスです。大手企業からスタートアップ企業まで、1,600件以上のIT求人を扱っています。

経歴や希望条件を登録すれば、待っているだけで企業からスカウトが届くので、手軽にあなたに合う求人と出会えるでしょう。

職種や言語など、あなたの経験や希望を細かく登録できるため、精度の高いマッチングが期待できます。

Green｜中小・ベンチャーのSIerに転職したい方向け

Greenは、IT・Web業界の求人が豊富にある、カジュアルな転職を売りにした転職サイトです。

転職エージェントと異なり、担当者が付かないサイト型の転職サービスですが、企業の採用担当者と直接やり取りをしたり、面接前にカジュアル面談をおこなったりすることができます。

転職する前から応募先企業の内情を知ることができやすい転職サイトですので、特にネット上でもあまり情報が出てこない中小のSIer企業転職で活用できるシーンがあるでしょう。

リクルートエージェントIT｜SIer求人が最多

リクルートエージェントは、大手リクルートが運営する総合型の転職エージェントで、その中でIT特化の求人特集がされています。

エンジニアなどのIT系職種の求人だけでも10万件以上あり、SIer求人も57,764件（※2024年11月時点）が検索にヒットしました。

大手の安心感と45年以上にわたって蓄積してきた転職ノウハウが強みで、初めて転職エージェントを使う方にも始めやすい転職エージェントに挙げられます。

応募書類添削や面接対応のサポート、転職ノウハウのオンラインセミナーなども充実しているため、転職に不安がある方に幅広くおすすめできます。

ワークポート｜タイプごとにSIerの求人を検索できる

ワークポートは、ITやWeb系の転職に強みをもつ転職エージェントです。

SIer求人も豊富に取り扱っており、2024年11月時点で11,559件のSIer求人がヒットしました。

また、「メーカー系」や「ユーザー系」など、SIerのタイプごとに求人を探すことができ、SIer企業の求人探しもしやすくなっています。

転職エージェントの一般的なサポート、キャリア相談だけでなく、サイト上で履歴書や職務経歴書を簡単に作れるツール「レジュメ」や、スケジュール管理に役立つアプリ「eコンシェル」など、転職活動に役立つサービスが整っています。

SIerへの転職でエージェントを選ぶときのポイント

SIerへの転職におすすめの転職エージェントをご紹介しましたが、どれが良いのか迷ってしまう方も少なくないでしょう。

SIer向きの転職エージェントを選ぶ際は、次の項目に注目してエージェントを絞っていくことである程度数を絞ることができます。

SIer求人の多さで選ぶ

SIer企業に転職すると決めている方は、公開求人でSIerに絞って検索をかけ、SIer求人の多さで利用する転職エージェントの優先順位を決めていく方法が簡単です。

エンジニア向けの転職エージェントであれば、どのエージェントでも数千から数万件のSIer求人を保有しています。

該当する求人数が多ければ、それだけ選択肢が増え、転職もしやすくなるでしょう。

各エンジニアの項目で記載している直近のSIerの求人数を参考に、利用する転職エージェントを絞っていきましょう。

SIerの求人数が多い転職エージェントであれば、そこからさらに「ユーザー系」や「メーカー系」など、SIer企業の種類を絞って選んでいくこともできます。

業界に対する理解度で選ぶ

転職エージェントを利用する場合、担当者がSIer業界の特徴や仕事を理解していることも大事です。

業界に対する理解をしていないと、利用者の希望と紹介求人の条件に不一致が多く生じやすくなります。

広告で目にするような大手の総合型転職エージェントは、求人数は多くなっていますが、担当者がSIer企業の事情までを理解していないこともあります。

SIer企業に転職するのであれば、担当者にも業界知識があるエンジニア向けの転職エージェントを利用していくと良いでしょう。

担当者がエンジニアの仕事や業界の動向に対して理解していることで、求職者の意図を汲み取った求人紹介をしてくれたり、一歩進んだ転職のアドバイスを受けられたりしやすくなります。

サポートの充実度で選ぶ

転職エージェントは、求人紹介以外にもさまざまなサポートをおこなってくれます。

応募書類の添削や面接対策などのサポートが代表的です。

他にも、応募先企業との交渉や推薦状の作成、企業に対してヒアリングを実施してくれるところもあります。

また、エンジニア向け転職エージェントであれば、採用選考でのコーディングテストの模擬を実施してくれるケースもあります。

これらのサポートはどの転職エージェントでも基本的に利用できますが、エージェント会社の運営方法や担当者によっては、サポートが形骸化しているようなこともあります。

転職に対して不安なことがある方は、積極的にサポートを利用し、充分なサポートを提供してくれるエージェントをメインに選ぶと良いです。

担当者の質で選ぶ

転職エージェントを選ぶ上で、担当者との相性も大事になります。

転職エージェントの担当者も人間ですから、性格ややり方の違いが出てきます。

また、あなたの状況や考え方によってもその人との相性の違いが出てくることでしょう。

例えば、積極的に連絡をくれる担当者に対して、「頼もしい」と思う人もいれば、「煩わしい」と思う人もいます。

担当者との相性がどうしても悪い場合は、無理にその人とのやり取りや転職エージェントの利用を続ける必要はありません。転職エージェントの運営に連絡すれば担当者を変更してもらえますし、他の転職エージェントを試す選択もあります。

安心して任せられる担当者が見つかるまで、いくつかの転職エージェントを比較してみても良いでしょう。

SIer転職でエージェントを使うメリット

こちらの項目では、SIer転職でエージェントを利用するメリットをご紹介します。

結論を言うと、無料でさまざまなメリットを受けることができるため、お試し感覚からでも転職エージェントを使ってみて損はありません。

条件が良い非公開求人を保有している

SIer企業には、条件が良い大手企業がいくつもあります。

しかし、これらの人気企業の求人は、なかなか市場に出て来ず、限られた方しか応募できません。

転職エージェントでは、サイト上に載せられている求人以外にも非公開求人を保有しており、非公開求人の中に人気企業や好条件の求人が隠されていることが多くあります。

非公開求人の詳細は、エージェントに登録しないと見ることができないため、登録して非公開求人が見られるようになるだけでもメリットに挙げることができます。

募集企業の詳細を教えてくれる

SIer企業にもさまざまな種類があります。

特に、下請けSIer企業に転職してしまうと、残業時間が多い、給料が低い、スキルが身に付かないなどと、良い部分が少なくなってしまいます。

転職を後悔してしまい、短期間で再び転職してしまう原因になってしまうことになりかねません。

しかし、これらの実際の労働時間や給料形態、業務内容などは求人票だけでは判断しにくい部分もあります。

転職エージェントでは、求職者以外にも企業側からヒアリングをおこなっています。

気になる企業があった場合、担当者に質問することで企業の詳細が知れる点も大きなメリットと言えるでしょう。

キャリアアドバイスや転職サポートを無料で実施してくれる

一部有料プランがあるサービスもありますが、転職エージェントの利用料金は基本的に無料です。

求人紹介以外にも、書類添削や面接対策などのサポート、キャリアアドバイス、キャリア診断なども無料で利用できます。

転職は滅多にするものでもありませんので、久しぶりの転職でわからないことや悩みが出てきてしまう方も多いでしょう。

無料で転職のサポートを受けながら、実際に求人を探すこともできるため、転職活動において非常に心強い存在になってくれます。

応募企業との連絡や日程調整を代行してくれる

転職活動でも、複数の企業に同時進行で応募し、企業担当者とのやり取りも増えてきます。

転職活動に専念できる状態なら対応はできるでしょうが、多くの方が現職で働きながらの転職活動になります。

そうなると、応募先企業との連絡やスケジュール調整などが大きな負担になってしまいます。

転職エージェントを利用すれば、エージェントの担当者が企業の採用担当者との間に入ってくれ、あなたの連絡やり取りやスケジュール調整を一元管理してくれます。

代わりに雑務を引き受けてくれることで、利用者は、求人選び、面接準備などの転職活動や、現職での引き継ぎなどの退職準備に専念することができるようになります。

転職活動の負担を軽減してくれることも、転職エージェントを利用するメリットにあります。

給料や条件の交渉を代行してくれる

転職エージェントは、求人を出している企業側ともコミュニケーションをとっており、求職者側からの要望を伝えてくれる場合もあります。

スキルに自信がある方であれば応募先企業に給与交渉を提案できる場合もありますし、就業時間等の調整を希望していることなどを交渉してもらえるケースがあります。

自分一人だけで転職活動をしようとすると、どうしても採用されることが最優先になり、交渉することに消極的になってしまうことが多いでしょう。

「もう少し条件が良ければ応募したいのに…」という求人でも、交渉次第で希望条件に近づけていくことができることも転職エージェントを利用するメリットです。

SIer転職でエージェントを使うデメリット

転職エージェント利用には多くのメリットがありますが、少なからずのデメリットがある点にも注意しましょう。

転職エージェント利用で起こり得るデメリットには、次のようなものが挙げられます。

あくまでも「こういうケースがある」ということであって、担当者や転職エージェントによってはこれらのデメリットが無いことも多いです。

もしデメリットで挙げたことが起きた場合は、担当者や転職エージェントを変更することで問題解決できることが多いです。

しつこい連絡がある

転職エージェントの口コミでは、「連絡がしつこかった」という内容を目にすることがあります。

転職エージェントは、希望条件に合う求人がある度に積極的に連絡されるため、「連絡がしつこい」と感じてしまうことがあるかもしれません。

あまりにも連絡が多いようであれば、担当者に対して連絡頻度を落としてもらったり、送信時間の調整をしてもらったり、要望を出してみましょう。

また、希望条件が甘いことも考えられますので、もう一度転職先に求める条件を練り直して伝えてみても良いでしょう。

転職を急かされる

今すぐに転職するつもりがない方でも利用できますが、転職エージェントは転職を勧めてくることが基本です。

いますぐ転職するつもりがない方でも、「今が転職のチャンスですよ」などと強くおすすめされると、そのことがストレスになってしまうこともあります。

転職エージェントの仕組みとしては、自社経由で転職先を決めてもらうことで、転職先企業から紹介料を貰うことができます。

そこで転職エージェントの担当者には転職してもらうことが目的にあります。

中には、利用者のことは考えずに強引に転職を勧める担当者もいます。

そのような担当者に当たってしまった場合は、担当者や利用する転職エージェントの変更を検討してください。

希望条件と紹介求人がマッチしない

転職エージェントでは、希望条件をヒアリングし、希望に沿った求人を紹介してくれます。

しかし、ヒアリングした希望条件に合わない求人が紹介されてしまうケースもあります。

主な理由は2つ考えられ、1つはヒアリングが不十分だったケース、もう1つが転職エージェント側に条件を満たす求人があまりないケースです。

ヒアリングが不十分だと感じられる場合は、もう一度担当者に希望条件を伝え直しましょう。

率直に伝えることで、紹介求人が改善されてくることも多いです。

やむなく条件に合わない求人も紹介されているケースもありますので、改善が見られない場合、他の転職エージェントも併用すると良いです。

公開求人でSIer求人が少ないエージェントや、地方での転職などではどうしても条件に合う求人が出にくくなります。

複数の転職エージェントを使うことで、求人の少なさをカバーしましょう。

転職エージェントを使ってSIer企業に転職する流れ

こちらの項目では、転職エージェントを使ってSIer企業に転職する大まかな流れをご説明します。

転職エージェントを利用する前には、事前に全体の流れをイメージしておきましょう。

1.登録

転職エージェントを利用するには登録が必要です。

氏名や生年月日、メールアドレス、転職状況などをサイト上で入力することで登録完了します。

詳しい内容は後のヒアリングで聞かれますので、登録時の回答は数分で終わるでしょう。

登録後は、担当者が割り当てられ、担当者から登録したメールアドレスや電話に連絡が届きます。

担当者から今後の流れについて説明されますが、基本的には次のヒアリングに進んでいきます。

2.ヒアリング

登録後は担当者と面談をおこない、転職に対する考えや今後の方針、希望条件を擦り合わせていきます。

面談では、履歴書や職務経歴書の内容を基にヒアリングがおこなわれることが多いため、事前に作成をお願いされるケースがあります。

エンジニア転職の場合、スキルや経歴に関する情報をより深くヒアリングされることが多くなりますので、スキルや成果物、保有資格など明確に伝えられるように準備しておくとスムーズでしょう。

ヒアリングを基に求人が紹介されますので、譲れない希望や条件は本音で伝えられるように準備しておきましょう。SIerへの転職を決めている場合も、どのタイプのSIer企業に転職したいかまで決めていると、ヒアリングがスムーズに進みやすいでしょう。

転職エージェントによって面談方法は違いますが、直接面談、電話、WEB等複数の方法が用意されており、都合に合わせて選択できることが多いです。

3.求人紹介

ヒアリングで伝えた内容を基に、条件が一致する求人の紹介がされていきます。

紹介された求人の中に気になる求人があれば、詳細を調べてもらうこともできます。担当者とコミュニケーションを取りながら、納得して応募できる求人を見つけていきましょう。

デメリットでもお伝えしたように、紹介求人が希望に沿っていないケースが出てきてしまうこともあります。そのケースでは、希望条件をもう一度擦り合わせたり、担当者や転職エージェントの変更を検討したりしましょう。

良い担当者であれば、一緒に納得できる求人探しをサポートしてくれますので、協力しながら求人を探していきましょう。

一方、あまり良くない担当者は一方的に求人を送ってくるだけで対応が悪い場合があります。

求人だけでなく、担当者の良し悪しも判断できると良いです。

4.応募

応募する求人が絞れてきたら、担当者に応募したいことを伝えます。

今後の手順については企業の選考方法によって若干違いますが、まずは応募先企業に合わせて履歴書や職務経歴書の作成をおこないます。

事前に作成していた応募書類をそのまま使うケースもありますが、応募先に応じて新たに変更を加えた方が良いケースもあります。

担当者と話し合いながら必要書類を準備しましょう。

転職エージェントによっては、マイページなどに履歴書や職務経歴書のベースを登録しておき、担当者が応募企業用に添削・修正して応募してくれることもあります。

5.選考

応募後に選考試験や面接を受ける流れは、通常の転職活動と同じです。

転職エージェントを利用している場合、担当者が企業との連絡やり取りや日程調整を担当者がおこなってくれる場合がありますので、任せられる部分は任せてみてください。

選考前に、応募先の詳細を知りたい場合や条件交渉がしたい場合には、担当者に相談して、応募先企業に応じた対応が取れないかどうか相談してみてください。面接に不安がある方は、担当者と面接対策をすることもできます。

6.内定

企業から内定をもらえた場合、入社するかどうかを決め、入社手続きをおこなっていきます。

現職がある方は、今の職場の退職手続きも同時におこないましょう。

転職エージェントの担当者は、現職の退職や入社準備に関する相談にも応じてくれます。不安や不明点があれば、遠慮なく相談してみてください。

SIer向けの転職エージェントを使いこなすコツ

転職エージェントを利用することで、基本的に上記のような流れで入社まで進んでいきます。

担当者のサポートを受けながら進めていくことができますので、特に迷うこともなく転職活動ができるでしょう。

しかし、転職エージェントを利用する方がもう一歩踏み込んで積極的に転職エージェントを活用することで、さらにより良い転職活動にしていくことも可能です。

こちらの項目では、転職エージェントを使ってSIer転職を成功させるコツをご紹介しますので、取り入れられる部分を実践してみてください。

複数の転職エージェントを使ってみる

転職エージェントは1つに限定して利用する必要はありません。

気になる転職エージェントに登録してみて、求人や担当者が良かったところに絞っていく方法がおすすめです。

何度か触れているように、転職エージェントの良し悪しは担当者に左右される部分も大きいです。

複数使ってみることで、どの担当者と一番相性が良いかも判断しやすくなります。

求人も転職エージェントによって違いますし、非公開求人まで含めて幅広く紹介してもらえる体制を整えておくと転職もスムーズになります。

ただし、複数に登録しすぎて担当者との面談や連絡に追いつかなくなることは避けておきましょう。

現在の仕事の状況などを考えて、2〜3社程度に留めておくことがベストです。

ヒアリング前には自分の考えをまとめる

転職エージェントの登録後は、担当者との面談がおこなわれ、希望条件などを伝える流れです。

一度面談の前には自分自身で考えをまとめておくと良いでしょう。

面談前に自分の考えが整理できていないと、担当者のペースに流されてしまったり、十分に希望を伝えられずに後悔してしまったりする原因にもなります。

事前に転職先の希望や経歴などをしっかりまとめておくことで、担当者とのコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。

担当者と協力体制を取る

転職エージェントを利用すれば、求人紹介や応募の手続き、日程調整など、担当者が自発的にサポートしてくれます。

このような転職に関する行動の手間が省ける点は転職エージェントを利用するメリットにも挙げられます。

しかし、だからといって担当者に任せっきりにすることは良くありません。

自分の意思をあまり伝えなかったり、連絡が遅かったりしていると、担当者からは「転職意欲が低い人」と判断されることもあります。

担当者から転職意欲が低いと受け取られてしまうと、他の求職者への対応を優先してしまうようになります。具体的には、人気求人を他の求職者に優先的に紹介されたり、連絡が行き違いになったりします。

転職エージェントを利用する際は、担当者に任せっきりにするのではなく、一緒に協力体制で転職活動をおこなっていくことを意識してみてください。

相性が悪い担当者は変更する

何度かお伝えしていますが、転職エージェントの良し悪しは担当者との相性が大きく左右してきます。

担当者との相性が悪いと感じた場合は、転職エージェントの運営会社に伝えて変更できますので、遠慮なく変更を希望しましょう。

伝える際は、どのような理由で変更を希望しているのかの理由を添えておくと良いです。

次のような担当者は質が低いと感じられますので、変更を検討する対象に挙げられます。

SIer業界の転職事情

最後に、SIer企業へ転職する際に知っておくべきSIer転職の特徴をご説明します。

SIerといっても、転職先のSIer企業のタイプによって特徴が違います。違いを理解して、どの方向性への転職を希望するのかを絞っていきましょう。

SIer企業の種類

SIer企業は、大きく次の4つの種類に分かれます。

それぞれの特徴や必要スキル、キャリアプランが変わってきますので、ご自身の考えや経歴に合ったSIer企業に絞っていきましょう。

エンジニア転職に強い転職エージェントに相談すれば、ご自身の経歴からどのSIer企業が向いているかのアドバイスも貰えますし、求人を探す際もSIer企業の種類を絞って探してもらうことも可能です。

SIer転職のパターン

SIer企業の転職でも、大手に転職するか中小に転職するかで業務内容や仕事の幅、働く上での条件が違ってきます。

SIer企業の転職の場合、大手が良いとは一概に言えませんので、ご自身の考え方と合った転職先を選んでいきましょう。

SIerへの転職で有利になる資格やスキル

SIerへ転職するときは、特定の資格を保有していることで有利になります。

SIer転職で特別必須な資格はありませんが、次の資格は転職で有利に働かせることができます。

転職するタイミングで時間の余裕ができる方は、資格取得を目指してみても良いでしょう。

SIer転職でおすすめのタイミング

SIerからの転職を考えている場合は、20代のうちにおこなうのが最もおすすめです。

なぜなら20代はポテンシャル採用が見込める年代であり、「SIerを辞めたい！」と感じている場合でも、次の転職先が見つかりやすいからです。

もしこれからSIerへの転職を考えている場合でも、基本的には早ければ早い方がよいといえます。

30代に突入すると一定のスキルやマネジメントの経験を求められますので、転職先の幅が狭くなってしまう可能性が高いです。

SIerへの転職は未経験でも可能？

SIerへの転職は、未経験でも充分に可能です。

ただし先述した通り、SIerは「独立系」「メーカー系」など種類が幅広くあるため、転職先企業のリサーチは必須です。

自社開発のSIer企業では即戦力を求められることが多く、完全未経験から入るのは難しい傾向にあります。

大手SIerや優良企業への転職を希望している方は、スクールや個人での学習をもとに、実績をアピールできる状態にしておくのが望ましいです。

SIer向け転職エージェントに関してよくある質問

最後に、SIerに強い転職エージェント利用に関してよくある質問と回答を紹介します。

SIer向けの転職エージェントは無料で使える？

SIer向けの転職エージェントは、登録から内定に至るまで全て無料で利用できます。

これは転職エージェント側が求職者ではなく、企業から紹介料として報酬を受け取ることで運営していることが理由です。

一部ビズリーチのように有料会員を設けているサービスもありますが、基本的には無料で使えるサービスといった認識で問題ありません。

転職エージェントと転職サイトの違いは？

転職エージェントとサイトは、それぞれ「担当者がつくかどうか」でサービスの内容が異なります。

上記画像の通り、転職エージェントでは担当者がつき、求人探しから選考対策、年収交渉に至るまで全てサポートしてもらえます。

一方で転職サイトではこれらを全て自分でおこなう必要があるため、慣れていない方や忙しい方にとっては手間がかかるのがデメリットです。

効率的に転職活動を進めたいのであればエージェントを、自分のペースで求人を探したいのであればサイトを利用するとよいでしょう。

SIerの平均年収は？

2024年にdodaが発表した「平均年収ランキング」によれば、SIerの平均年収は「465万円」と発表されています。

年代別の年収もあわせて以下に記載します。

年代	平均年収
20代	393万円
30代	533万円
40代	663万円
50代以上	759万円

ITエンジニア全体の平均年収が「452万円」であることを踏まえると、SIerの平均年収は比較的高いといえます。

ただし具体的な業種や個人の経験・スキルによって年収は大きく異なりますので、あくまでも目安としてください。

SIerからの転職先はどんなところがある？

SIerからの転職先としては、以下のような職種が挙げられます。

それぞれ詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

関連記事：SIerから転職したい！辞めたい理由やおすすめの転職先を解説！

SIerに向いている人の特徴は？

SIerに向いている人の特徴は以下の通りです。

SIerではクライアント企業から要望を聞き取り、クライアント・開発側の双方が納得する形で計画を立て、落とし込む必要があります。

反対に、SIerに向いていない人の特徴も紹介します。

SIerは「上流工程」と呼ばれる工程を担当することが多く、プログラミングがメインで働きたい方にとっては「思うように開発ができない」とストレスを抱える可能性があります。

またクライアント・開発側を巻き込んで企画をする力が求められますので、マネジメントをせず黙々とひとりで仕事をしたい方には不向きです。

下請けSIerはやめとけって本当？

下請けSIerが「やめとけ」と言われる理由として、以下のような背景が挙げられます。

IT業界では「多重下請け構造」が常態化していますので、下請けになればなるほど給料は低くなり、テストやコーディングといった簡単な仕事が回ってきます。

そのぶん未経験から入りやすいという利点もありますが、転職する際は長期的な視点を忘れず、慎重に検討するようにしてください。

関連記事：SES・下請けSIerはやめとけ…？3ヵ月で残業なしの上流工程へ転職する方法

まとめ｜Slerに転職する際は自分に合ったエージェント選びが成功のカギ！

本記事では、SIer転職でおすすめの転職エージェントと選び方、メリット・デメリットなどを解説しました。

本記事でご紹介したようなエンジニア向けの転職エージェントであれば、SIer求人も豊富にあるため、効率的に転職を進めやすくなるはずです。

おすすめの使い方は、転職エージェントを2〜3社を利用してみて、実際の求人を見たり、担当者と面談をしたり、求人紹介を受けたりして、一番相性が良い転職エージェントに絞っていく方法です。

特に、転職エージェント利用では担当者との相性が非常に重要になってくるため、自分自身の考えや希望は遠慮なく本音で話して、協力体制で一緒に転職を成功させていくビジョンを持って利用しましょう。