SIerからの転職理由とは?転職におすすめの職種・業種も10個紹介!

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ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。

SIerから転職したいけどおすすめはどこ?

SIerから転職するために何から始めればいい?

SIerから転職するときの注意点や成功のコツは?

Slerから転職したいと考えている方は少なくないでしょう。拘束時間が長い割に成長につながらないことを不満に思っている方や、業務に対する作業時間が足りないことで満足のいく仕事ができない現状が気に入らない方もいるはずです。

転職を成功させるためには、転職先の職種・業種や企業の情報をチェックするだけでなく、ご自身が今後どうなりたいかキャリアプランを立てる必要があります。


そこで本記事では「SIerからの転職」について詳しく解説しています。SIerのおすすめ転職先候補10選だけでなく、転職成功のためにやるべきこと、転職エージェントのおすすめ5選も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

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目次

SIerから転職したいと思う理由

この項目では、SIerから転職したいと思う理由について上流SIer、下流SIerの2点に分け、ご説明します。

上流工程SIerによくある転職理由

上流工程のSIerはクライアントから案件を受け、要件定義や企画・設計を担当します。
なかには、プログラミングを2次請けや3次請けへ依頼するケースも見られるため、上流工程のSIerの方の中でも「プログラミングに携わりたい」と考える方は、やりたいことができないと感じ転職したいと思うこともあるでしょう。

もちろん、上流工程、下流工程も対応するSIerの方もいるため一概にはいえませんが、上流工程の業務内容が多いSIerの場合は、直接プログラミングに携わる機会も減ることから「スキルが身に付かない」と感じ、転職を検討するケースも見られるようです。

下流工程SIerによくある転職理由

下流工程のSIerは、納期に追われて作業スケジュールがきつく、労働時間が長くなりがちです。1次請けのSIerがクライアントから受注して、2次3次の下請けに開発やテストを依頼します。
クライアントの納期やリリース日は変わらないため、下請けの企業はスケジュールが過密になるケースもあるでしょう。

また、業界の構造上、下流工程のSIerは給料が低くなりがちです。
1次請け大手SIerが大きな収益を得ても、2次3次と下流になるにつれて収益が低くなっていきます。給料もそれに合わせて下がっていくため、下流のSIerは給料の低さを理由に転職したいと思う人も見られるようです。

 

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Sierで働くメリットとデメリット

Sierという職種にはメリットやデメリットも存在しますので、Sierからの転職を考えられる際にはメリットとデメリット比較することも重要になります。

Sierで働くメリット

Sierで働くメリットには主に3点があげられます。

  • 大規模案件に携わることが可能
  • 給料が高い職種
  • エンジニアスキル以外のスキルも身に付きやすい

Sierは案件の上流工程の業務となることから給料が高いことが魅力とされています。

また、顧客とのコミュニケーションスキルなども重要なため、プログラミングなどのエンジニア固有のスキル以外も習得が可能な職種となります。

Sierで働くデメリット

Sierという職種にはデメリットも存在しています。代表的なデメリットを紹介します。

  • 業務内容が変化しやすい
  • スケジュールが厳しく、納期に対する負荷が高い
  • エンジニア固有のスキルや経験は習得しにくい

Sierは案件毎に顧客のニーズも大きく変わることから業務内容が変化しやすく、大規模な案件に携わる故に納期に対する業務負荷が大きい点が代表的なデメリットとされています。

また、エンジニア以外のスキルも求められることが多く、プログラミングなどに関わる機会が得にくい点でエンジニアとしての経験値は積みにくい職種にもなります。

SIerからの転職がうまくいかない理由

SIerから転職したいのになかなか転職先が決まらないと悩んでいるなら、以下の点に問題がないか確認してみましょう。

転職の目的が明確でない

どの業界に転職する場合も同じですが、目的を定めず転職活動をしている場合「なかなか理想の転職先に出会えない」「選考に通らない」といったことが起こりやすくなります。

・今の会社に不満がある
・人間関係に問題を感じた
・もっと給料の高いところに転職したい

これらは、転職を考えるきっかけになりやすい理由です。しかしこれを志望動機にそのまま書いたり、面接で露骨に答えてしまったりしては選考にも通りにくいでしょう。

・この人は不満があるとすぐに辞めてしまうかも
・スキルもビジョンもないのに年収アップを望まれても……

と、採用担当者の印象を悪くしてしまうかもしれません。

・自分のやりたいことは〇〇で、現職ではそれを叶えるのが難しい。〇〇に専念するため転職を考えた
・自分はコミュニケーション力に自信があり、人を取りまとめるのが得意。将来的にはこれを活かしプロジェクトマネージャーとしてチームをまとめる人材になりたい。

など、具体的で明確な転職目的を定めておくようにしましょう。

自分のやりたいことばかりに視点が向いている

転職先で「〇〇の開発がしたい」など、やりたいことが決まっているのは良いことです。しかしそればかりに目がいって、転職先企業で自分がどのように役立てるのかを考え、アピールできなければ選考には通りません。

企業の採用担当者は、求職者がどのような点で自社に貢献してくれるのかを見ています。「この会社なら自分のやりたいことを実現できる」と伝えることは大切ですが、さらに踏み込み、自分のやりたいことが転職先企業にどのようなメリットをもたらすのか、目線を転職先企業に向けて考えることも必要です。

転職先の業務内容と自分のやりたいことがマッチしていない

転職活動の際は、転職先の情報をできるだけ詳しく調べておくことが大切です。求人の内容を見て自分のやりたいこととマッチしていると感じでも、実情は異なる場合があります。

また、プログラミング技術を磨きたいと考えている方が、上流工程に携わることの多い大手SIerを目指せば、そもそも転職先の業務内容と自分のやりたいことがマッチしない可能性があります。

運良く内定が取れても、自分の思っていた仕事とは異なり納得がいかない場合、また転職をすることになりかねません。

転職エージェントを利用して転職活動を進めれば、キャリアアドバイザーが企業の詳しい内情を教えてくれることがあります。転職先の業務内容やその目的が自分のやりたいことや身に付けたいスキルとマッチしているか相談し、納得してから応募することが大切です。

企業が欲しい人材としてマッチしていない

企業が欲しい人材でなければ、いくら応募しても採用されないでしょう。

たとえばユーザー系SIerの求人に、「企画から開発までできる人材」と書かれていたとします。

実務経験があり、自分にマッチする求人だと感じても、これだけでは企業がどのレベルの人材を必要としているのかわかりません。また、インフラ、通信、ハードウェアなどどの分野を経験している人材を必要としているのか、幅広い経験を持っている人材を求めているのか、スピード感のある対応ができる人材を求めているのかなど、欲しい人材像を掘り下げればいくらでもあります。

企業が欲しがっている本当の人材像は、個人で転職活動をしていたのではなかなかわかりません。このような場合も転職エージェントの利用は有効です。どのような人材を必要としているのか、採用担当者の本当のところをヒヤリングしている場合もあるため、応募前に詳しく教えてもらえる可能性があります。

自身のスキルが不足している

応募求人に対して自身のスキルが足りていないことも、選考に通らない原因です。「プロダクトマネージャーの経験がある方」「運用・保守の経験が3年以上ある方」などと求人に記載されている場合、少なくとも条件を満たしている必要があるでしょう。

また、キャリアアップのために上流工程の多い大手SIerに転職を目指しても、下流工程にしか携わったことがなく経験も少ない場合、スキルが足らないと判断されるかもしれません。

少しのスキル不足程度なら、他の強みをアピールすることで内定を取れる可能性もありますが、明らかなスキル不足の場合は転職がうまくいかない原因になります。

自分の強みをうまくアピールできていない

実は多くの強みを持っているにも関わらず、うまくアピールできていない場合もなかなか転職先が決まらない原因になります。

先術もしたように、転職活動をおこなう際はまず自身の強みやスキルの棚卸しをすることが大切です。これまでにどのような業務に関わってきたのか、携わった業界やフェーズ、細かな業務内容を書き出します。そのほかコミュニケーション力や提案力、リーダーシップなどのポータブルスキルも洗い出してみましょう。

アピールできる強みを自分で理解しておけば、質問されたときにもスムーズに答えられうまくアピールできるようになります。

給与が下がることを容認できない

現在大手SIerに勤務しているものの、上流工程ではなくエンジニアとしてプログラミングのスキルを上げたいと考え、Web系や自社開発エンジニアへ転職した場合、転職によって給与が下がる可能性は十分あります。

しかし前職の給与は維持したい、前職より給与アップを望んでいる場合、良い転職先に出会うのは難しいでしょう。

給与アップなどの条件を叶えるために転職するのか、自分のやりたいことのために転職するのかはよく考えて望まなければ転職活動はうまく進まないでしょう。

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SIerからのおすすめ転職先10選

ここでは、SIerからのおすすめ転職先候補を10種類紹介します。SIerの方はどのキャリアパスを選ぶか迷うこともあるでしょう。

SIerからの転職は、職種と業界を掛け合わせて考えると、さまざまなキャリアパスが考えられます。それぞれメリットとデメリットがあるため、転職したい理由や保有しているスキルなどを踏まえて適切な転職先を見つけていきましょう

1.中堅・中小SIerから大手SIerへ転職

上流SIerの多くは大手企業です。大手SIerに転職すると、働き方が大きく変わります。

また、1次請けであることで企業が大きな収益を得られるため、給料も高くなることが多いでしょう大手SIerでの主な業務は以下のとおりです。

  • 要件定義
  • 企画、設計
  • 下請けのエンジニアの工程管理

実際に開発したりプログラムを構成したりするのは下請けのエンジニアで、あなたがプログラミングとかかわることはほとんどありません。
企業の規模によっては、充実した福利厚生やキャリアアップ、高いノウハウや技術の吸収などが期待できます。

大手SIerに必要なスキル・経験

大手SIerに求められるスキルや経験は以下のとおりです。

  • コミュニケーション能力
  • マネジメントスキル
  • 論理的思考力
  • ITスキル

クライアントとやりとりしたり、大規模チームのプロジェクトの管理をしたりするため、マネジメントスキルやコミュニケーション能力は必須です。またプロジェクトを遂行するために、ITスキルや論理的思考力も必要と考えられます。

大手SIerに転職するメリット・デメリット

大手SIerに転職するメリットは以下のとおりです。

  • 大手企業のため、福利厚生や給与が良く残業時間も少ない
  • 大規模なプロジェクトに携われる
  • 高度なノウハウやスキルを学べる

また、下流工程から上流工程に移るため、下流の人たちがやりやすいように仕事を回すことも可能となるでしょう。

一方、以下のようなデメリットがあります。

  • 責任が大きく競争が激しい
  • 開発の機会がないためスキルは身につきづらい
  • 年功序列で実力があっても評価されづらいことがある

もしあなたがプログラミングスキルの習得を目指しているのなら、大手SIerにいくと後悔するかもしれません。

2.大手SIerから中堅・中小SIerへ転職

大手のSIerから中堅のSIerに転職すると、1人でプロジェクトの管理を任せられたり開発したりする機会が多く得られます。技術力をもっと高めたい人には中堅・中小SIerがおすすめです。
大手企業と比べて実際に手を動かしていく作業が多く、幅広い知識が身につけられます。

中堅・中小SIerに必要なスキル・経験

中堅・中小SIerに必要なスキル・経験は以下のとおりです。

  • マネジメントスキル
  • システム開発スキル
  • コミュニケーション能力

SIerの中には未経験・初心者も採用する企業もありますが、研修があまり充実していないこともあるので注意が必要です。
また、チームで動くためコミュニケーション能力やマネジメントスキルも求められます。

中堅・中小SIerに転職するメリットとデメリット

中堅・中小SIerに転職するメリットは以下のとおりです。

  • 幅広い知識や技術を身につけられる
  • 実際に開発に携われる
  • 会社の成長を肌で感じられる

また、人材を十分に確保できている大手のSIerに対し、中小企業は人員不足で1人あたりの負担が大きいとの声も少なくありません。

開発だけではなく、その他のさまざまな幅広い知識や技術を身につけられるのは中小SIerならではのメリットと言えます。

一方で以下のようなデメリットがあります。

  • 安全性や将来性に不安がある
  • 下流工程のため収入は下がる
  • 研修や教育が整っていない可能性がある

大手企業に比べると、やはり給料や研修などの待遇については劣ってしまうでしょう。研修や教育が十分に整っていない場合は、自身の成長が難しいと感じることもあるかもしれません。

3.ユーザー系SIerへ転職

ユーザー系SIerは、一般企業の情報システム部門から切り離され、独立してできた企業です。親会社から、基幹システムやインフラの構築や運用を直接依頼されて行っています。商社系や金融系などさまざまな企業があります。

どちらかと言えば、上流工程にあたり親会社からシステム開発の依頼を請けて、実際の開発は下請けに依頼をすることが多いです。納期や予算などのストレスをあまり感じることなく働きたい人に向いているでしょう。

ユーザー系SIerに必要なスキル・経験

ユーザー系SIerに必要なスキル・経験は以下のとおりです。

  • ITスキル
  • マネジメントスキル
  • プロジェクトの遂行能力
  • システムの開発ごとに応じたプログラミングスキル

親会社の課題を解決できるシステムを考えて、スケジュールどおりに進行することが求められます。

SIerを経験していれば、ユーザー系SIerへ転職しても活躍できるでしょう。特に大手のSIerは上流工程の特徴が同じなため、スムーズに仕事に入れるはずです。

ユーザー系SIerに転職するメリットとデメリット

メリットは以下のとおりです。

  • 元請は親会社で大企業のことが多く経営が安定している傾向がある
  • 比較的仕事がスムーズに進みやすく、ストレスも少なく安定して進められる
  • 親会社から安定した継続の発注がある
  • 労働規定は大企業の親会社に準ずるため、福利厚生や給料がいい

デメリットは以下のとおりです。

  • 親会社のものだけなので、似たような仕事が多く変化がない
  • 上流工程が多いためスキルが身につきにくい
  • 親会社の経営状況を受けやすい

このように、親会社の影響を受けやすいことはメリットともデメリットとも言えるでしょう。

4.SIerからITコンサルタントへ転職

SIerからITコンサルティング会社に転職するキャリアもあります。クライアントの課題を解決するために、ITの知識やスキルを活用してどのように取り組むか戦略を練ります。

上流工程のSIerが行う要件定義以前の段階で、そもそもシステムを組む必要があるか、どんなシステムなら課題を解決できるのかを考える仕事です。

コンサルタントとしてだけではなく、自らプログラムや仕様書を作成したり、プロジェクト全体の管理をするマネージャー的業務も担当したりします。

ITコンサルタントに必要なスキル・経験

ITコンサルタントに必要なスキルや経験は主に以下のとおりです。

  • 論理的思考能力
  • コミュニケーション能力
  • 冷静に物事を分析・判断ができる力
  • 高いストレス耐性
  • 上流工程での業務経験(企画、設計、要件定義など)

大きなプレッシャーや責任が伴うため、ストレス耐性が高い人が好ましいでしょう。また、比較的激務になりやすいため、忙しくてもこなせる要領や冷静な分析力・判断力が問われます

SIer勤務時に、上流工程での経験があるとITコンサルタントに活かしやすくなるため、上流工程に勤めていたSIer経験者はITコンサルタントに転身する人も多いです。

ITコンサルタントに転職するメリットとデメリット

メリットは以下のとおりです。

  • 超上流工程のため、高収入が狙える
  • 総合的なビジネススキルが身につく

クライアント企業の経営を担う重要な仕事のため、うまくいけば達成感も収入も他の仕事より大きなものになるでしょう。

一方、デメリットは以下のとおりです。

  • プレッシャーが大きく残業が多い
  • クライアントの上層部と常にやりとりするためストレスが大きい
  • 常に最新のIT技術やニュースを学び続ける必要がある

このように、仕事内容や働き方における難しさが主なデメリットです。転職難易度が高いため、「レバテック」や「マイナビITエージェント」などの転職エージェントを活用し、サポートしてもらうことがおすすめです。

5.SIerからWeb系に転職

SIerからの転職では、Web系の企業を選択する人も少なくありません。「自分でもっと手を動かして開発したい」「スピード感のある業界で働きたい」という方に向いています。

SIerでは、企画や設計、開発などさまざまな工程を分業して行うウォーターフォール型開発がされていますが、Web系企業ではアジャイル型開発を取り入れているところが多いです。

1人で企画から開発までこなしたい人には、SIerではできないためWeb系企業の方が向いていると言えるでしょう

Web系企業に必要なスキル・経験

必要なスキルや経験は以下のとおりです。

  • 設計や開発の経験
  • プログラミングスキル
  • コミュニケーション能力
  • 柔軟性や対応力

Web系の企業では、特にプログラミングスキルが重要視されます。スキルが低いと感じる方は、独学やスクールで学び直し自分で制作や開発などのアウトプットをする必要があります。

またSIerとして開発や設計に携わってきた経験は、Web系企業でも活かせます。特に、ノウハウが蓄積されていないWeb系の企業で重宝されるでしょう。

Web系企業に転職するメリットとデメリット

Web系企業への転職には、以下のメリットがあります。

  • 設計から開発まで担当できる
  • 開発スピードが速い
  • 修正がしやすい

Web系では下請けに依頼せず自社で対応するため、開発スピードや修正を早く行えます

デメリットは以下のとおりです。

  • 仕様変更や追加・修正など依頼されることが多い
  • 給料が低く低くなる
  • 流行や求められるスキルが変わりやすく、常に勉強する必要がある
  • スキルが低いとついていけない

このように専門性やスキルが必要なため、Web系企業への転職を目指す場合は勉強が必要でしょう。

6.SIerからSESに転職

IT業界にはSESという業態の企業もあり、SIerが転職する選択肢のひとつとしてあげられます。SESとは「System Engineering Service」の頭文字をとったもので、主な業務は他社プロジェクトに自社のエンジニアを派遣することです。

他者から依頼があると、SESは適切なエンジニアをクライアント先に派遣して、技術力や労働力を提供します。基本的には自社でシステムを構築することはありません。

SESに必要なスキル・経験

SESに転職するなら以下のスキルが必要です。

  • コミュニケーション能力
  • 業務遂行能力
  • 幅広い知識やスキル

毎回異なる取引先と適切にやり取りするには、コミュニケーション能力が欠かせません
また、納期に追われることはないものの、業務遂行力が問われます。案件ごとに必要なスキルや知識が変わるため、さまざまなことを勉強する必要があります。

SESに転職するメリットとデメリット

SESに転職するメリットは次のとおりです。

  • 納品義務がなくクライアント折衝がないためストレスが少ない
  • 色々なクライアント先で仕事ができる
  • 任されたところだけ仕事をするため、仕事量や責任が少ない

SIerでクライアント折衝や納期がきつくて疲弊した方は、SESに転職すると大きなストレスから解放されるでしょう。

一方で以下のようなデメリットがあります。

  • 下請けになり仕事量も少ないため給料が下がる
  • プロジェクトによって当たり外れがある
  • 中にはブラックなSES企業もある

SESは下請けのため給料は低くなります。給料のギャップに悩む可能性を踏まえ、自身に適しているかどうかを考えましょう。

また比較的ストレスが少ないと言われるSESですが、中にはブラックな企業もあるため、転職エージェントを活用したり評判・口コミを見て事前に見極める必要があります

7.SIerから自社開発エンジニア

SIerから自社開発エンジニアに転職する人もいます。次に紹介する社内SEと混同しがちなため、違いを把握しておきましょう。

2つの違いは、開発するシステムのユーザが異なることです。「自社開発エンジニア」は自社で社外の人が使うシステムを企画・設計から開発まで担当するエンジニアのことで、「社内SE」は社内で使用するシステムの構築や社員のトラブル対応などを行います。

自社開発エンジニアは、プログラミングが好きで楽しく開発できる人やいろいろな技術、ビジネスモデルに触れていたい人におすすめです。

自社開発エンジニアに必要なスキル・経験

自社開発エンジニアに必要なスキルや経験を紹介します。

  • プログラミング言語を使用した開発経験
  • 新しい技術やサービスを考えられる発想力
  • プレゼンテーション能力

自社開発では、プログラミング言語を使用して新しいサービスを開発するためコードを描いた経験や、発想力が必須となります。また、サービス開発をするために、会社の上層部へプレゼンをする能力も必要です。

自社開発エンジニアに転職するメリットとデメリット

自社開発には主に以下のようなメリットがあります。

  • 企画段階から関われる
  • スケジュールや納期の調整がききやすい
  • 自社のメンバーで行うためコミュニケーションがとりやすい
  • ユーザーの反応を確認できる

下流工程のSIerでは企画や設計に関われませんが、自社開発では企画から携われます

受託でなく自社開発で行うからこそ、スケジュール調整や納期に幅をきかせられたり開発メンバーとコミュニケーションが取りやすかったりします。
また、身近なWebサービスを自分で作れることも自社開発のメリットと言えるでしょう。

一方、次のようなデメリットがあります。

  • 業務内容が幅広いため、開発スキルだけでは評価されない
  • 低スキルや開発未経験では転職は難しい
  • サービスの売れ行きが会社の経営を左右する可能性もある

業務内容の多くが上流工程に寄っていたSIerの方の場合、開発の機会がなく経験やスキルが不足している可能性があるため、自社開発エンジニアへの転職は難しい傾向にあるといえます。まずは独学やスクールなどで、スキルをつけてアウトプットをする機会を増やしていく必要があるでしょう。

8.SIerから社内SEに転職

近年はSIerから社内SEに転職する人も増えています。上記の自社開発エンジニアと混同しがちなため、注意しましょう。

社内SEとは、その名のとおり自社内のエンジニアのことで自社のシステム管理を行っています。主な業務は以下のとおりです。

  • 自社のIT戦略
  • 社内のシステム構築や運用・保守
  • 社内のシステム使用方法の問い合わせや故障の対応
  • 社内システムのセキュリティ対応

残業時間も少なめで、プライベートを充実させたいSIerの人におすすめのキャリアパスです。

社内SEに必要なスキル・経験

社内SEに求められるスキル・経験は以下のとおりです。

  • ITスキルや戦略立案能力
  • システム設計やプログラムの作成、保守点検まで一連の業務
  • コミュニケーション能力
  • ハードウェアやソフトウェアの知識・スキル
  • 社内の事業に対する興味や理解

社内SEに転職するメリットとデメリット

社内SEに転職することには、以下のようなメリットがあります。

  • SIerと比べると残業が少なく、無理なスケジュールもない
  • 顧客に振り回されず落ち着いた環境で作業できる
  • 社内の人たちに直接感謝されることが増える
  • 自社の経営戦略に関われることがある
  • 業務範囲が広く、幅広い知識やスキルを得られる

デメリットは以下のとおりです。

  • 会社の経営に関わることもあるため責任が重い
  • 誰でもできる初歩的な作業依頼や質問も多い
  • 企業規模によっては自分以外に対応できる人がいない
  • 年収が下がる可能性がある

業務範囲が広く幅広い知識やスキルを得られますが、サポートしたり質問をしてくるのは社内の人たちで、ITの初心者であることが多いでしょう。非常に簡単な作業も対応しなければならないこともあります

あなた以外に社内SEがいない場合は、負担が集中する可能性もあります

9.SIerからフリーランスエンジニアに転身

フリーランスエンジニアは企業に属さず個人として活動するエンジニアです。クラウドソーシングサービス企業であるランサーズの調査によると、2018年から2021年にかけてフリーランス人口が500万人も増加しているとのことです。

【参考記事】フリーランス実態調査 2021|ランサーズ

サラリーマンではなく、自分に裁量権のある個人で活動したい人にはおすすめのキャリアパスと言えるでしょう。

フリーランスエンジニアに必要なスキル・経験

  • プログラミングスキル
  • 自己管理能力
  • 営業力
  • コミュニケーション能力
  • 税金や社会保険の知識
  • 開発経験2年以上

SIerや他のキャリアパスと違い、フリーランスは会社に属さないためスキルだけでなく営業力や自己管理能力がとても重要になります。自分で案件をとってくることができ、怠けたくても自分を律して確実に納品しなければフリーランスとして活動できません。

他にも、確定申告を自分で行う必要があり、税金や保険の知識も習得しなければなりません。

フリーランスエンジニアに転身するメリットとデメリット

フリーランスならではのメリットは以下のとおりです。

  • 受注する量や内容を自分の裁量で決められる
  • スキルや実績があれば会社員よりも稼げる
  • 内容によっては時間や場所を選ばず自由に働ける

一方で以下のようなデメリットがあります。

  • 営業や確定申告など全て自分でこなす必要がある
  • スキルが低いと案件を継続してもらえない
  • 社会保険や失業保険がない
  • トラブル時には全て自分で対応する必要がある
  • 休んでしまうと収入が低下する

このように一般的にはデメリットの方が多く考えられますが、1000万円以上稼いでいるフリーランスがいることも事実です。フリーランスは高いスキルと実績がないと依頼を継続してもらえないため、この2点を突き詰めていくことが重要です。

10.SIerから一般企業の情報システム部へ転職

SIerから一般企業の情報システム部門へ転職するのも1つの方法です。自社サーバーやネットワークの構築や運用、保守を行い、トラブル発生など万が一の事態に備えて対策します。SIerとして今まで培ったスキルや経験を活かせるため、転職しやすいでしょう。

情報システム部の業務は主に以下の4つがあり、それぞれ必要なスキル・経験が異なります。

  • 基幹システム構築・運用
  • 保守インフラ構築
  • 運用・保守サポート
  • ヘルプデスク

以下で詳しく見ていきましょう。

一般企業の情報システム部に必要なスキル・経験

情報システム部に必要なスキルは次のとおりです。

  • マネジメントスキル
  • コミュニケーション能力
  • プログラミングスキル
  • システム設計や開発の実務経験
  • システム開発スキル
  • 臨機応変に対応できる力

特に上流工程での経験は情報システム部門で役立つため、大きく期待される可能性もあります。

一般企業の情報システム部へ転職するメリットとデメリット

情報システム部門に転職するメリットは以下のとおりです。

  • 企業の中で経営や経営、サポート部門などさまざまな役割をもてる
  • 初めての業界に触れられる
  • ビジネスマンとしての総合的な力をつけられる

一方、以下のようなデメリットもあります。

  • ITツールやDXの推進により、今後情報システム部は不要となる可能性がある
  • 情報システム部門はアウトソーシングに変化しつつある

情報システム部門に転職するかどうかは、今後のIT業界の動向を予測して決める必要があります。

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SIerからの転職の難易度

SIerからの転職は難易度が高いと言われています。例えば、大手SIerからの転職では以下のような理由で転職難易度が高くなる傾向にあるようです。

  • 開発経験がなくスキルが低いため、下請けで即戦力になりづらい
  • 上流工程で勤務しており年収が高く、転職後も落としたくないと思っている
  • 40代を超えており、高く評価されるような実績がない

しかしSIerからの転職は、職種や希望条件などを絞らなければ決して難しくはありません。

キャリア転職専門サイトのtypeは、総務省の2022年のデータをもとにITエンジニアの新規有効求人倍率の推移をグラフに表しています。

1│ ITエンジニアの有効求人倍率(新規)推移|人事向けお役立ち情報お届けブログ by type・女の転職type部
引用元:1│ ITエンジニアの有効求人倍率(新規)推移|人事向けお役立ち情報お届けブログ by type・女の転職type部

このように、2019年12月から2022年12月にかけて、20代〜30代のITエンジニアの応募者数が1.5倍に増加していることがわかりました。

年齢が高かったり転職回数が多かったりする場合は不利になることもありますが、それ以上の魅力となる実績やキャリアがあれば即戦力として採用される可能性があります。

SIerが転職する前に考えるべきこと

SIerから転職を考えている方は、転職する前に一度立ち止まって考えるべきことがあります。「本当にSIerを辞めても大丈夫か」という点を再考する必要があり、なぜ辞めたいのかをもう一度整理しましょう。

  • その理由が転職することで解決できるのか
  • その理由は転職しなくても解決できるのか

例えば自分のスキル不足によるものなら、スキルを身につければ解決する可能性もあります。また、上司や先輩と合わない場合、会社を変えたところで同じ悩みを抱える可能性があるでしょう。

大手のSIerには以下のようなメリットもあるため、辞めてしまうと後悔するかもしれません。

  • 億単位の大規模プロジェクトを上流工程で担当できる
  • 福利厚生が手厚く、高収入で会社の経営が安定している

ただ、もしも病気になるほど精神的につらいなどの事情があれば、早期に退職し、病院で診察を受けることを優先すべきでしょう。いずれにしても、後悔しないために一度立ち止まって考える必要があると言えます。

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SIerが転職を成功させるためにやるべきこと

SIerが転職を成功させるには、事前の綿密な準備が必要です。

以下の4つのことを意識して取り組みましょう。

  1. 転職の目的や叶えたいことを明確にする
  2. ポートフォリオを用意する
  3. 情報収集する
  4. 3年後どうなりたいか考えておく

1つずつ詳しく解説していきます。

転職の目的や叶えたいことを明確にする

まずは転職の目的や叶えたいことを明確にしましょう。

「SIerがつらくて辞めたいから転職するのか」、「やりたいことが今の会社でできないから転職するのか」では全く違います。目的が明確になると、行くべき転職先や身につけておくスキル・知識も決まってくるため、綿密な準備ができるようになります。

逆に目的が不明確では、転職をしても自分の転職目的が果たせているかがわからないため、成功率は下がるでしょう。

ポートフォリオを用意する

エンジニアにとって、就職時や転職時のポートフォリオは非常に重要な存在です。採用担当者の方に、簡潔かつ的確にあなたのことを伝えられるからです。

あなたがどれだけ優秀なエンジニアでも、ポートフォリオがなければスキルを証明できないため、なかなか信頼されにくいでしょう。

どのようなスキルを持ち、何ができるのかを相手が判断できるポートフォリオが必要です。企業によっては不要な場合もありますが、なるべく用意するようにしましょう。

情報収集する

転職は情報獲得スピードが大切なため、さまざまな部分にアンテナを張っておき、情報収集に漏れがないようにしましょう。

もし情報収集ができていないと、あなたに合った求人が別の人に取られてしまう可能性があります。さまざまな手段がありますが、以下の方法で情報を集めるとよいでしょう。

  • コミュニティに参加
  • TwitterなどのSNSを活用
  • ニュースをチェックする
  • 経済誌・専門誌・四季報などをチェックする
  • 有名エンジニアのSNSやブログをチェックする
  • 転職エージェントに登録して相談する

業界や職種に対する理解を深めると、知識が身につくだけでなく、より自分に合った職を見つけやすくなります

また転職エージェントを活用すれば、業界の動向だけでなく、自己PRや面接のアドバイスももらえたりします

3年後にどうなりたいかを想像する

将来的なビジョンを明確にしておくことも、転職を成功させるために有効です。

実際、面接で「3年後の自分」について質問されることがあります。これは企業が入社意欲を推し図るためや自社とのマッチ度を確かめるため、求職者が明確なキャリアビジョンを持っているかを確認するためなどの理由でおこなっているものです。

そのため3年後のビジョンが明確な求職者は、入社意識が高いと判断されやすく転職成功につながりやすいと考えられます。

入社してからどのようなスキルを磨き、3年後にどうなっていたいか考えておくことは、自身の転職の目的を明確にするうえでも有効でしょう。

SIer企業の種類をおさらい|年収アップやスキルアップを狙うならどこがいい?

ここであらためてSIerにはどのようなタイプの企業があるのかと、年収アップやスキルアップを狙う場合にはどのタイプのSIerを選ぶべきか解説します。

メーカー系SIer

メーカー系SIerとはハードウェアやサーバーなどを製造している、大手コンピューターメーカーが親会社のSIerです。プロジェクトの多くは親会社が受注したものの下請けで、システムには親会社やその関連会社の製品を使用するのが一般的です。

有名企業のシステムなど、大規模案件に関わる機会が多いのが特徴です。安定性や高年収を得たい場合は、選択肢になるSIerです。

ユーザー系SIer

ユーザー系SIerは金融や通信、商社、社会インフラなどコンピューターメーカー系以外の大手企業を親会社に持つSIerです。親会社のシステム開発、保守、管理のほか、関連会社の案件を取り扱います。業界に関する専門知識が求められるSIerです。

独立系SIer

独立系SIerはメーカーなどの親会社や関連会社を持たず、SIerを専門としている会社です。あらゆる企業のシステム開発や保守、管理を請け負っているのが特徴です。SIerの多くは独立系SIerで、顧客のニーズに合わせてハードウェアやソフトウェアを提供できるのが強みです。その分スキルアップを目指しやすいのが特徴です。

外資系SIer

外資系SIerは、外資系IT企業の日本法人が、日本向けにSIサービスを提供している企業です。海外の技術を日本に導入したり、日本企業の海外進出をサポートしたりするためのシステム開発が主な業務です。日本企業とは企業文化が異なり、成果が昇進や収入に直結しやすいのが特徴です。

コンサル系SIer

コンサル系SIerは、DXの推進にともないコンサル業に進出したSIerや、コンサルティング企業がSIer業界に進出したものを指します。クライアント企業のシステム開発だけでなく、経営戦略のサポートまでおこなうのが特徴です。

責任ある仕事をしたい、大きなやりがいを感じたい方に向いているSIerです。

SIerに役立つ資格

SIerでは特別な資格が求められるわけではありません。しかし資格があればスキルレベルを客観的に証明できるため、取得しておいた方が転職に有利な場合もあります。以下でおすすめの資格を7つ紹介します。

【国家資格】基本情報技術者

基本情報技術者はIPA(情報処理推進機構)がおこなう国家資格のひとつで、ITを活用したサービスや製品の開発に携わる際に必要な、基礎的な知識を付けているかどうかが試される資格です。

クライアントのニーズに合わせてシステムの設計・開発ができるか、汎用製品の最適な組合せでシステムを構築できるか、IT戦略に対して予測や分析・評価ができるかなどの基本的な知識や技術が問われます。基本情報技術者では上位者の指導の下、これらができるかどうかが判断基準となります。

参考:基本情報技術者試験 _ 試験情報 _ IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

【国家資格】応用情報技術者

応用情報技術者はIPA(情報処理推進機構)がおこなう国家資格の中で、基本情報技術者の上位資格として位置づけされている資格です。ITを活用した戦略の立案や、ITを駆使してクライアントにとって価値のあるシステムを構築できる技術や知識が備わっているかが問われます。

参考:応用情報技術者試験 _ 試験情報 _ IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

【国家資格】プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの現場を統括する責任者なら取得しておきたい資格です。これもIPA(情報処理推進機構)が提供する国家資格のひとつで、難関資格に位置します。プロジェクトマネージャーとしての実績がなくても受験可能で、有資格者も少ない資格であることから、転職の際に有利に働きやすい資格といえるでしょう。

参考:プロジェクトマネージャ(IT) - 職業詳細 _ job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

【国家資格】システムアーキテクト

システムアーキテクトは、情報処理技術者試験で最上位に位置する難関資格のひとつで、IPA(情報処理推進機構)が提供する国家資格です。上流工程を担当するエンジニアの高度なIT知識とシステムアーキテクトなど、業務を円滑に進めるための専門的な知識とスキルが試されます。

論述式の試験では120分で2,000〜3,000文字程度の論文を書かなければならないなど、試験内容も難関なため簡単に取得できる資格ではありません。しかし取得できれば、他の転職者と差別化の図りやすい資格です。

参考:システムアーキテクト試験 _ 試験情報 _ IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

【国家資格】中小企業診断士

中小企業診断士は、主に中小企業に対して経営コンサルタントをおこなう職種で、国家資格として中小企業診断士という資格があります。

一見SIerには関係のない資格に見えますが、中小企業診断士の勉強をすることで、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーへのキャリアチェンジやステップアップがしやすくなるでしょう。

ただし、試験は難関で、経済学や経済政策、企業経営論、財務・会計など経営に関する幅広い知識を身に付けなければいけません。その分取得すれば、転職に有利に働くだけでなく、仕事の幅を広げることができ、将来的なキャリアアップにもつながる資格です。

参考:中小企業診断士資格取得を目指す方に中小企業診断士試験のご案内です

【民間資格】Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマは、Java言語に関する民間資格で、日本オラクル社が主催、提供しています。Javaは汎用性が高く、世界中で安定した需要を持つ言語です。SIerからSIerに転職する場合だけでなく、開発に関わる職種に転職するなら持っておいて損はないでしょう。

Oracle認定JavaプログラマはBronze(ブロンズ)、Silver(シルバー)、Gold(ゴールド)の3つのレベルに分かれており、Silver、Goldは世界共通の資格です。Bronzeは入門者向けの資格で、Silverは上位者の指導のもと開発ができる技術者向け、Goldは上級者向けとなっているため、ご自身のレベルや転職によって求めている職種、将来のキャリアに合わせて取得するとよいでしょう。

参考:Java SE 11 認定資格 _ オラクル認定資格制度 _ Oracle University

【民間資格】ORACLE MASTER(オラクルマスター)

ORACLE MASTERは、世界で大きなシェアを誇る「Oracle Database」に関する技術力を証明できる民間資格です。案件によってはSIerにORACLE MASTER資格取得者を指定されることもあるなど、SIerにとっては注目しておきたい資格といえるでしょう。

Oracle認定Javaプログラマと同様にBronze(ブロンズ)、Silver(シルバー)、Gold(ゴールド)の3つのレベルがあり、Silver、Goldは世界共通の資格です。

参考:ORACLE MASTER Portal - be an ORACLE MASTER - _ オラクル認定資格制度 _ Oracle University

【民間資格】シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、シスコシステムズが提供する民間資格です。取得すれば、ネットワークエンジニアに必要な知識やスキルを持っていると証明できます。

エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクト5つのレベルがあり、ネットワークエンジニアの基礎知識から、大規模なネットワークのトラブルサポートができるレベルまで、ご自身のレベルに合わせて取得できます。ネットワーク系のSIerを目指すなら持っておいて損のない資格でしょう。

参考:認定 - トレーニング & 認定 - Cisco

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SIerからの転職におすすめのタイミング

SIerから転職を考えているなら、タイミングも重視しておきましょう。

まずひとつのタイミングとして考えたいのが「25歳」です。25歳までの転職であれば、第二新卒の採用枠も望めるため転職先の選択肢が広がります。また社会人になって3年程度と浅く、現在の職場のやり方に染まりきっていないうえ、ある程度の社会人経験を積んでいるため人材として魅力があります。

次のタイミングとしては「30歳」です。とくに28歳~30歳頃の転職は、キャリアアップを目指す方にとって最適なタイミングでしょう。30歳を超えると経験やスキル、マネジメント力が求められるようになり、ハイクラス転職は目指しやすいものの、転職先の選択肢が徐々に狭まってきます。

「25歳」「30歳」は節目になりますが、転職を考えたら早めに行動することが大切です。転職活動を有利に進めたいなら、転職エージェントをうまく活用しましょう。

SIerからの転職を成功させたいなら転職エージェントを使おう

転職活動を始めても、実際には自分がどこの職種や企業に合っているかがわからず、不安を覚える方も多いでしょう。優良求人は競争率が高く、すぐに採用が決まってしまうなど自分だけで探すのは困難です。

エンジニア専門の転職やITに特化した転職エージェントを利用すると、優良求人の紹介や応募文、面接のサポートを受けられたりするのでおすすめです。

転職活動においては、多くの情報をいかに早くつかんで活用するかが重要です。SIerが転職を成功させたいのなら、転職エージェントの力を借りて活動しましょう

この項目では、転職時におすすめの転職エージェントを5つご紹介します。

マイナビITエージェント

マイナビIT AGENT

マイナビITエージェントは、株式会社マイナビが運営するIT業界専門の転職エージェントです。IT業界の知識や経験が豊富な専任アドバイザーが転職活動を無料でサポートしてくれます。

マイナビITエージェントの特徴

マイナビITエージェントの特徴は以下のとおりです。

転職エージェント名 マイナビITエージェント
運営会社 株式会社マイナビ
求人案件数 63,471件(非公開:17,887件)
主な年齢層 20〜40代の業界経験者
おすすめポイント ・転職後の定着率97.5%
・非公開求人も入れると圧倒的な求人件数
・ITに精通したアドバイザーが入社まで徹底サポート
対象地域 全国
おすすめな人 応募分の添削や面接対策のサポートをしっかり受けたい人

\転職後の定着率97.5%/

※登録は無料です

レバテックキャリア

レバテックキャリア

レバテックキャリアエンジニア向けの優良求人を多数保有している転職エージェントです。IT職種に特化しており、キャリア相談から、求人紹介、添削や面接まで徹底的にサポートしてもらえます。

レバテックキャリアの特徴

レバテックキャリアの特徴は以下のとおりです。

転職エージェント名 レバテックキャリア
運営会社 レバテック株式会社
公開求人案件数 20,274件
主な年齢層 JAVAを主なメインスキルとする20〜30代経験者
おすすめポイント ・元々システム受注の会社でアドバイザーの専門知識が豊富
・紹介の求人に対する満足度は94%
・利用者の平均年収80%アップの実績あり
対象地域 全国(75%が東京都)
おすすめな人 できるだけ早く転職したい方・IT業界でキャリアアップしたい方

\紹介求人満足度94%/

※登録は無料です

ダイレクトタイプ

ダイレクトタイプ

ダイレクトタイプは、転職エージェントというよりも、スカウトサービスとして開発されたアプリです。忙しい人でも、待っているだけで企業からスカウトされる可能性があります

ダイレクトタイプの特徴

以下にダイレクトタイプの特徴を記載します。

転職エージェント名 ダイレクトタイプ
運営会社 キャリアデザインセンター
公開求人案件数 1,600以上の企業が登録中
主な年齢層 20〜50代のエンジニア経験者
おすすめポイント ・厳密にはエージェントでなくエンジニアのスカウトサービス
・忙しくても登録して待っているだけで効率よく転職活動可能
・職務経歴書を簡単に作れる
対象地域 全国
おすすめな人 働きながら待ちの転職活動をしたい方
スカウト待ちをメインにするなら
※サイト登録・相談は無料です

ウィルオブテック

ウィルオブテックキャリア

ウィルオブテックは、IT専門の転職エージェントで2名の専属アドバイザーが徹底的にサポートをしてくれます。年収を上げること前提としているので給与アップが期待できます。

ウィルオブテックの特徴

こちらはウィルオブテックの特徴を紹介しています。

転職エージェント名 ウィルオブテック
運営会社 株式会社ウィルオブ・ワーク
公開求人案件数 1,240件
主な年齢層 20~30代のエンジニア経験者
おすすめポイント ・専属のアドバイザーが2名で徹底サポートしてくれる
・7割が非公開求人で、企業と繋がりが深くベストな提案が可能
・年収アップが前提。中には150万円以上あげた方もいる
対象地域 全国
おすすめな人 年収をあげたい方・転職活動を徹底サポートしてほしい方

年収UP前提

※サイト登録・相談は無料です

Geekly

Geekly

GeeklyIT業界やゲーム業界に特化した転職エージェントです。求職者のスキルや経験に合った適切な企業を紹介してくれます。

Geeklyの特徴

Geeklyの特徴は以下のとおりです。

転職エージェント名 Geekly(ギークリー)
運営会社 株式会社Geekly(ギークリー)
公開求人案件数 19,140件
主な年齢層 20〜40代
おすすめポイント ・専任担当者が書類作成、あなたの強み発見などをサポート
・81%の利用者が年収アップの実績
・求人紹介からマッチング、内定までのスピードが速い
対象地域 全国
おすすめな人 年収をあげたい方・ゲームやWeb業界に転職したい方
IT・ゲーム業界への転職なら

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SIerからの転職を考える際によくある質問

SIerから転職する際の良くある質問を紹介します。

Q1.SIerの転職に年齢制限はある?

SIerからの転職に年齢制限はありません。しかし転職先によっては、転職成功率が変わってくるため早めの転職がおすすめです。

25歳までなら第二新卒での採用も可能なため、転職先の選択肢も広がるでしょう。キャリアアップを目指すなら30歳までを目安にしておくとよいでしょう。異業種・未経験職種への転職を考えるなら、遅くとも35歳くらいまでに転職するのがおすすめです。

Q2.SIerからの転職が難しいと感じた場合にはどうすればいい?

SIerからの転職が難しいと感じた場合は、自分に何が足りていないか振り返ってみましょう。スキル不足であれば、もう少し現職で経験を積んだり資格を取得したりする方法もあります。

Q3. 中堅・中小SIerから大手SIerへ転職する際の注意点は?

中堅・中小SIerから大手SIerへ転職する際は、現職より責任感のある仕事が多い、競争が激しい、そもそも開発機械がなくスキルが身に付きにくいなどのデメリットがあることを押さえておきましょう。

上流工程に携わりたいのか、エンジニアとしてプログラミングスキルを高めたいのか、自分のやりたいことを明確にしておくことが重要です。

Q4.大手SIerから中堅・中小SIerへ転職する際の注意点は?

大手SIerから中堅・中小SIerへ転職する場合、将来性への不安や、給与が下がる、研修制度が整っていないなどのデメリットが考えられます。たとえ給料が下がっても、エンジニアとしての幅広い知識を身に付けたい、会社の成長を共に感じたいなど、明確な意思を持って転職を考える必要があるでしょう。

Q5.SIerからITコンサルタントへ転職する際の注意点は?

ITコンサルタントはSIerでの仕事とは業務内容が異なります。クライアント企業の経営に関わる仕事のため、大きな責任がともなう点は押さえておかなければならないでしょう。残業が多くなりがち、経営陣とのやり取りをしなければならない、常に最新の情報を学び続ける必要があるなどのデメリットを理解しておく必要があります。

Q6. SIerからSESに転職する際の注意点は?

SIerからSESに転職するなら、年収が下がる可能性がある点に注意が必要です。SESはSIerのように納品義務がないため、納期によるストレスからは解放されるかもしれません。しかし基本的に下請けになるため、転職で給与に重点を置いている場合は注意が必要です。

Q7.SIerからの転職を成功させるためのポイントは?、

SIerからの転職を成功させるためには、転職の目的を明確にすることが大切です。なぜ現職では自分のやりたいことが実現できないのか、詳しく分析しておきましょう。自分のやりたいこと、叶えたい条件にばかり目を向けず、「転職先で自分のやりたいことができ、それが転職企業にとってどのようなメリットをもたらすか」まで考えておくと、転職活動がぶれにくく選考にも通りやすくなるでしょう。

まとめ:SIerからの転職はエージェントを活用して納得のいく企業を見つけよう

今回はSIerからの転職に関して、おすすめの転職先や成功するために必要なことなどを紹介しました。

SIerの勤務がつらい、やりたいことができていないなどの悩みがある場合は、転職を検討してみましょう。ただし、自分1人の力で転職しようとすると失敗しやすいため、以下のような転職エージェントの活用がおすすめです。

  1. マイナビITエージェント
  2. レバテックキャリア
  3. ダイレクトタイプ
  4. ウィルオブテック
  5. Geekly

転職活動を成功させて納得のいく企業を見つけるためにも、ぜひ検討してみてください。

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株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。