「入社した会社に数ヶ月しかいないけど、もう仕事を辞めたい…」
「仕事を始めたら一年間は耐える方がいいって聞くけど本当なの？」

そのようなことで悩んでいませんか？

入社した会社で思うようにいかず、転職したいと考えてしまうことありますよね。

でも一年未満で転職はしない方がいいと聞くことが多かったり、転職自体が不安でなかなか一歩踏み出せないという方も多いかもしれません。

結論、一年未満でも状況によっては退職しても問題ありません。

なぜなら、会社自体に問題があったり、ストレスで体調不良になってしまったりする場合は長くいるほうがデメリットになってしまうからです。

入社して数ヶ月で転職したいけどなかなか一歩踏み出せない方は、ぜひ最後までご覧ください。

関連記事：第二新卒におすすめ転職エージェント22選を徹底比較｜失敗しない選び方を解説

実は多い！仕事を一年未満で辞めている人の割合

実は、仕事を一年未満で辞めている方は多くいます。

令和2年に厚生労働省が発表した資料では6ヶ月未満で7.8％、6ヶ月以上1年未満で9.9％の人が退職していることが確認可能です。

全体で合わせて17.7％になるため、およそ5分の1が一年未満に辞めていることがわかります。

とはいえ、一年未満で退職をすると経歴に傷がついてしまうため、転職の時に影響が出てしまいます。

企業の採用担当者によっては「うちの会社に入社しても同じように一年未満で退職されたらどうしよう」と考えてしまい、あまりいい印象ではなくなってしまうことが多いのです。

ですが、会社の状況や自分の心身の健康によっては、絶対一年続けなくても大丈夫です。まずは、状況を見て一年未満で退職するか判断するようにしましょう。

参考元：令和２年転職者実態調査の概況（個1.直前の勤め先及び現在の勤め先の状況）｜厚生労働省

一年耐えなくても大丈夫！今すぐ辞めるべき仕事の特徴5選

ここでは今すぐやめるべき仕事の特徴を5つ紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

ハラスメントを受けている

会社でハラスメントを受けている場合、すぐに辞めてしまっても大丈夫です。

なぜならハラスメントの対象になってしまっている場合は、ストレスから体調不良になる可能性があるからです。

ストレスによる体調不良になってしまうと、慢性的な不調につながってしまったり、仕事が出来なくなってしまったりする可能性があります。

以下が会社の中でよくあるハラスメントの一覧です。

パワーハラスメント	上司が部下に対して物理的または精神的に攻撃をすること。 暴力や人格否定など。
セクシュアルハラスメント	職場内で不要なボディタッチ、性的な思考や行動を詮索すること。 承諾もなく触ったりプライベートなことを聞くことなど。
アルコールハラスメント	お酒を飲む場面において発生する迷惑行為のこと。 無理やりお酒を飲ませるなどの行動。

また、ハラスメントが起きてしまっている場合、会社全体の管理体制に問題ある場合が多く、様々な面で影響がでてくる可能性があるため早めに離れるようにしましょう。

関連記事：パワハラの相談はどこでできる？相談できる窓口を7つ紹介

仕事内容や労働環境が話と違っている

入社する前に確認していた仕事内容や労働条件などの情報が実際と違った場合は辞めても問題ありません。

なぜなら入社前に聞いていた話と違う会社は、都合が悪いことは隠して見過ごしている場合がほとんどです。

たとえば、聞いていた給料より少なくなっていたり、残業が手当の対象ではなかったりといった状態です。

労働環境の詐称は行政処分などの刑罰対象になるため、会社自体の社会的信用を失うこともあります。

転職前の会社に問題があると最悪の場合、転職の際に悪い印象がついてしまう可能性もあるため、早めに離れた方がよいでしょう。

ストレスで体調不良を起こしている

仕事のストレスによって体調不良を起こしている場合は、転職を視野に入れた方がよいです。

なぜなら、体調不良が長引いて悪化すると、心身ともに壊れてしまい仕事ができなくなる可能性もあるからです。

心身が壊れてしまうと日常生活にも影響が出て完治するのに時間がかかるため、初期症状で気づいたら対処するようにしましょう。

具体的な初期症状は以下の通りです。

頭で大丈夫だと思っていても、症状として体に現れる可能性があるため、いつもと違うと感じたら、無理はせずに病院へ行くようにしましょう。

長時間労働になっている

慢性的に長時間労働を強いられている場合は、一年未満で離れても大丈夫だと考えられます。

労働時間が長引いていると心身ともにストレスがかかり、体を壊してしまう可能性があるからです。

もちろん繁忙期は数週間から数ヶ月の間で長時間労働が発生してしまう場合もあるため、一概に長時間労働が悪いわけではありません。

ですが、会社の状況的に長時間残業が当たり前になっていると注意が必要です。

会社によっては残業代が発生しない、有給申請を認めてもらえないなどの可能性があります。

残業代や有給申請が認められない場合は違法である可能性が高く、体も壊してしまうため早く辞めても大丈夫だと考えられます。

厚生労働省が定めた36協定の中では、残業は月に45時間以内、年間休日は105日以上が正常とされています。これを超える場合は長時間残業となるため基準として覚えておきましょう。

参考元：３６協定で定める時間外労働及び休日労働について留意すべき事項に関する指針｜厚生労働省

有給休暇が取得できない

一年も耐えなくてもいい会社の特徴は、有給休暇の取得ができないという面が挙げられます。

なぜなら本来、社員が保有している有給は申請をすれば受理されるものだからです。

もし、他の人と有給が被っている場合や休まれると困る日だった場合は、会社側から有給日の変更を申し立てられます。

ですが、正当な理由もなく完全な拒否の場合は違法になるため、労働環境が悪い可能性があります。

不当な理由で拒否された場合は労働組合か労働基準監督署に相談するようにしましょう。

また、有給取得のルールとして年間10日以上の有給取得日数がある場合は、5日以上の有休取得が必要になります。

年間の有給取得日数が5日を下回った場合も違法になるため、自分の有給の管理を徹底するようにしましょう。

仕事を一年耐えるメリット4選

ここでは仕事を一年耐えるメリットを4つ紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

職歴に傷がつきにくい

仕事を一年耐えてから辞めるメリットは職歴に傷がつきにくくなることです。

数ヶ月で仕事をやめてしまっても職歴に残るため、事情を知らない場合は「すぐに辞めてしまう人」と印象がついてしまう可能性があります。

転職での面接で必ず前職の退職理由を聞かれるため、内容によっては仕方ないと感じてくれる場合もありますが、採用担当者によって受け取り方が変わってきます。

ですが、無理に一年続ける必要はありません。

数ヶ月で辞めてしまった場合は早期退職を素直に認め、退職理由をポジティブな理由にすることでいい印象に変えることができるでしょう。

一人前の社会人として成長できる

一人前の社会人として成長できることも一年耐えるメリットとして挙げられます。

とくに一年間で会社の中の立ち回りや基本的なビジネスマナーを学べるため、一人前の社会人としての基礎ができるようになります。

たとえば、覚えられることとしては以下の通りです。

また、一年間の仕事や会社の流れをある程度理解できるようになるため、最初の時に感じていた辛さがなくなっている場合もあります。

一人前になって初めて理解できることも増えてくるので、そのタイミングで辞める判断をしても遅くはない場合がほとんどです。

会社の全体像が見えてくる

一年働くことで会社の全体像が見えてきます。

なぜなら、最初の数ヶ月では忙しさから周りが見られないことが多いが、徐々に慣れていくにつれて仕事の流れや周りの動き方が見えてくるようになるからです。

また、会社としての評価や福利厚生など全体を見れるようになるため仕事以外でも充実する場合があります。

客観的に会社を見ることで新しく感じることが増え、辞めたい気持ちがなくなっている可能性もある点は一年耐えるメリットと言えるでしょう。

貯蓄ができるため余裕が生まれる

一年間働いて貯金をしておくと、心の余裕が生まれることもメリットとして考えられます。

貯金ができるようになると「転職しても大丈夫」と前向きに考えられたり、一瞬仕事がなくなっても貯金を切り崩しながら自分に合った仕事を見つけられたりします。

反対に、貯金がない状態だと転職が不安になったり、一歩踏み出しづらくなったりすることが多いのです。

不安でなかなか踏み出せずにタイミングを逃してしまう場合や、焦って転職をして合わない会社に入社してしまう可能性もあるため、一年で貯金をして判断できるようにした方がいいでしょう。

仕事を一年耐えるデメリット3選

ここでは仕事を一年耐えるデメリットを3つ紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

問題が悪化する可能性がある

問題を放置した状態で仕事に耐え抜いた結果、悪化してしまう可能性があります。

たとえば、人間関係で問題があった場合、時間が経つごとにどんどん関係が悪くなり、職場環境がギスギスしたり、ストレスからメンタルが崩れてしまったりします。

もちろん時間が経つことで修復することもありますが、お互いに歩み寄ることがないと悪化する場合がほとんどです。

時間を無駄にしてしまう可能性がある

一年間耐えてから辞めた時のデメリットとして時間を無駄にしたと感じてしまいやすいのです。

辞めたい気持ちのまま一年耐えてもずっと辞めたいままだった場合は、最初のうちに辞めておけばよかったと感じてしまいやすいからです。

また、一年耐えた後に未経験転職をする場合は、前職で培った経験もあまり役に立たなくなるため後悔してしまう可能性があります。

ストレスで体調不良になる可能性がある

1年間ストレスに晒され続けてしまうと体調不良になる可能性があります。

心身ともに崩れていても、耐えないといけないと我慢をし続けることで、壊れてしまう可能性があるからです。

一度体調不良になった場合は休みを取るなどして仕事から離れるようにしましょう。

気持ちが落ち込みやすくなったり、食欲不振になったりと症状が出てしまう場合は無理をしないことが大切です。

在職中にやっておくべきこと4選

ここでは在職中にやっておくべきことを4つ紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

できるだけ現状の問題を解決させるよう行動する

在職中は、現状の抱えている問題点を解決させるように行動しましょう。

なぜなら、問題点を解決させることで辞めたい気持ちが減ったり、働きやすくなったりする可能性があるからです。

一年耐えて問題を解決させると決めた場合は「〇〇のせいで」のように他人や環境のせいにするのはやめましょう。

「自分の〇〇が問題だった可能性があるから次から〇〇のように改善しよう」と自分ごとの問題として改善を心がけるといいでしょう。

自分一人で解決が難しい場合は、上司や先輩にお願いして環境や方法などを変えていくことが可能です。

一年間続けることで問題が解決して働きやすくなっていたり、問題解決能力のスキルがあがったりするため社会人としてさらに大きく成長できるでしょう。

仕事のことを周りに相談する

一年がそろそろ経つタイミングでも辞めたいと考えている場合は、周りの信頼できる人に相談するようにしましょう。

相談する時に、自分の意見を口に出すことで考えがまとまったり、他人の意見を聞いて客観的に物事が見えるようになったりするためです。

注意点として、他人の意見はあくまで参考にしつつ自分の選択をしていくことが大切です。

仕事のことを相談する時は信頼できる人にしましょう。

おすすめの相談先は転職エージェントのアドバイザーです。転職のプロから客観的な視点で転職へのアドバイスをしてもらえます。

転職エージェントの利用は無料なため、気になった方は利用してみましょう。

自己分析をする

転職すると決めた場合、自己分析をしましょう。

なぜなら、自己分析をすることで転職に必要な価値観に気づくことが出来るからです。

自己分析では具体的に以下の内容を考えるようにしましょう。

自己分析をしないと価値観が曖昧になってしまいます。

価値観が曖昧だと転職の内容に一貫性が生まれづらく、採用担当者からの不信感につながってしまいます。

転職の価値観を定めるためにまずは自己分析から始めましょう。

転職エージェントを使って転職活動を始める

転職活動をおこなう際は、転職エージェントを利用してみましょう。

なぜなら、転職エージェントを利用することでプロのアドバイザーがあなたのペースに合わせて転職のサポートをしてくれるため、スムーズに転職がしやすくなるからです。

転職エージェントがしてくれるサポートは以下の通りです。

初めての転職で不安な場合は、転職エージェントに相談することでプロと一緒に転職ができるためおすすめです。

入社して1年で転職する時におすすめの転職エージェント

ここでは入社して1年で転職する時におすすめの転職エージェントを3つ紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

ビズリーチ

よくある質問

ここでは仕事を一年間耐える時によくある質問を3つ紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

一年未満で退職する場合、退職金は出ますか？

結論、一年未満で退職金が出ることは少ないです。

なぜなら退職金は、勤続年数によって金額が変わってくるシステムになっており、一年未満の場合はほとんどの企業で退職金が出ないことが多いです。

企業によっても違うため、事前に社内規則を確認するのをおすすめします。

何年働いていたら仕事に慣れてきますか？

一般的に、一通りの仕事を覚えて慣れてくるのに3年ほどかかるといわれています。

最初のうちは目の前の仕事をこなすのに精一杯で、初めての仕事でどうしたらいかわからないことが多いため、慣れるのに時間がかかってしまいます。

3年目になってくると仕事の流れを掴めていたり、わからない時の対処法が理解できていたりするため、スムーズに仕事を進めることが可能です。

退職代行を使って退職しても大丈夫ですか？

結論、退職代行を利用しても大丈夫です。

なぜなら、ハラスメントを受けていて直接言いづらかったり、精神的負担がかかってなかなか言い出せなくなったりする場合があるからです。

退職代行を使うとプロの代行会社の方がスムーズに退職の手続きを行ってくれるため、精神的負担を減らすことができます。

注意点として、退職代行を使うことを習慣にしてしまうと、何度も早期退職を繰り返してしまう恐れがあります。どうしても必要な時に利用することをおすすめします。

関連記事：退職代行おすすめランキング13選｜サービス内容を比較

まとめ

今回は、入社してからまもなく仕事を辞めたいと考えていても一年間耐えるべきかを解説してきました。

結論、以下の条件に当てはまっている場合は転職を考えても大丈夫です。

上記の内容は、会社の管理体制が違法である場合や、ストレスによって心身ともに病気になってしまう可能性があるものです。

まずは、自分の身の安全が大切なため、無理をしすぎないのが得策といえます。

ですが、早期退職をすることでキャリアに傷がついてしまうこともあります。

今の状況だけでなく長期的にみて転職を選択するようにしましょう。

転職をする際は、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントでは、転職のプロがあなたの状況や経験に合わせて転職のサポートをしてくれます。非公開を含めた多種多様な求人から、求職者にあった仕事を紹介してもらえるため長期で働ける仕事がみつかりやすいのです。

仕事が忙しい方は代理で進めてもらえるため、スムーズに転職活動が進められます。

初めての転職で不安や悩みが多くても一緒に解決してもらえるため安心した転職が可能です。

転職の不安は大きいですが、プロと一緒にあなたに合った転職先をみつけていきましょう。