転職エージェントを辞めたいと考えている方のなかには、上記のような不安や悩みを抱えている方もいるでしょう。

確かに、転職エージェントを退会する際、キャリアアドバイザーのサポートが全て無駄になる可能性も否定できません。

本記事では、転職エージェントは途中で退会してもよいのかについて解説します。転職エージェントを利用していて、転職についての方向性が変わりつつある方は、記事の内容を参考にしてください。

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転職エージェントはいつでも辞めることができる！

転職エージェントの利用者は、辞めたいときにいつでも辞めることができます。

とくに、転職先が決まっていないときや、選考途中のタイミングでは申し訳ない気持ちになる場合もあるでしょう。

しかし、転職エージェントをどのように利用するかは求職者が決めることです。自分の意思で自由に決めることができます。サポートをしていたとはいえ、キャリアアドバイザーは他人です。

他人が人の人生に口出しをする権限はないのです。途中で辞めたからといって罰則金などを支払う必要もなく、担当者に伝えればいつでも退会できます。

ただ、注意点として転職エージェントを退会する際は、問題のある辞め方をするのは避けましょう。途中で退会する行為は、いってしまえば担当のキャリアアドバイザーのサポートを無駄にすることにもつながります。

人生に関わる大事な選択なので、過度な罪悪感を抱く必要はありませんが、担当者や応募先の企業に迷惑にならないような配慮が大切です。

転職エージェントを無断で退会したり、応募先の企業に選考辞退の旨を伝えなかったりすると、退会後の対応に支障をきたすおそれがあります。

転職エージェントを退会する際は、なるべく相手側に迷惑がかからないよう、誠実な意思をもって退会しましょう。

転職エージェントを退会する方法

転職エージェントを辞める方法は、基本的に以下の3つが挙げられます。

• 電話で直接伝える
• メールで退会する意思を伝える
• 退会フォームから連絡する

上記の方法は、なぜ退会したいかの理由を考慮して選ぶとよいでしょう。

たとえば、担当者に手厚いサポートを受けている最中に、一身上の都合で辞める際は電話で直接感謝の気持ちを伝えるのがおすすめです。メールなどの文字で伝えるより、自分の口で直接話した方が相手に気持ちが伝わります。

良質なキャリアアドバイザーには、サポートについての感謝の気持ちや、途中で辞めることに対し申し訳ない気持ちがたくさんあるはずです。

文字の場合はどうしても単調な印象を与えてしまい、気持ちを十分に伝えられないかもしれません。担当者に感謝しつつ辞める際は、できるだけ電話で退会する旨を連絡するのが得策です。

一方で、担当者との間に原因があった際は、メールや問い合わせフォームの方がよいでしょう。電話で直接伝えようとすると、言葉選びを間違えてしまったときに事態をややこしくする可能性があります。

文字に入力して伝えた方が、どのような表現だと相手が不快に思わないかを考えることができます。退会理由が担当者に関係する場合は、メールで穏便に伝えるようにしましょう。

転職エージェントによっては、退会フォームを設けていないサービスも存在します。フォームがない場合は、メールで退会についての連絡を送るようにしてください。

【例文5選】転職エージェントを退会する際のメールの送り方

転職エージェントを退会する旨の連絡をメールで送る際、伝え方がわからず迷う場合もあるでしょう。

本項目では、転職エージェントを退会する際、どのようなメールを送ればよいかを例文とともに解説します。

転職エージェントを辞めたいのに伝え方がわからない方は、以下の例文を参考にしつつ、退会に踏み切ってみましょう。

担当者との相性が合わない場合

担当者との相性が合わずに転職エージェントを退会する際、ほかの理由よりも言葉の選び方に気をつける必要があります。

相性が合わない状況にもさまざまな事例があるでしょうが、とくに不快な経験をした場合などは注意が必要です。

以下に、相性が合わずに退会するときの例文を紹介します。担当者が理由で転職エージェントを退会したい方はぜひ参考にしてください。

件名：今後のご利用に関してまして

○○様（担当者の名前）
 
お世話になっております。■■（自分の名前）です。
いつも私の転職活動をサポートしていただき、誠にありがとうございます。

突然で申し訳ございませんが、貴社の転職エージェントを退会させていただきたく、ご連絡を申し上げました。

これまで、○○様には貴重なお時間をいただきながら、親身に相談にのっていただいておりました。しかしながら、転職について私との考えに相違がみられる場面があり、最適解がわからなくなってしまいました。

転職について、自身でもう一度考え直してみようと思い、退会を決意した次第です。現状のまま転職活動を続けていては、不安が拭えず失敗してしまう可能性があるため、納得のいく転職ができるにはどうすべきかを考える時間が必要だと考えております。

勝手な判断で大変申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
貴社の益々のご活躍を、心よりお祈り申し上げます。

■■（自分の名前）

退会理由について触れる際は、できるだけ直接的な表現を避け、自身についての内容を伝えるのがおすすめです。担当者が不快に思うこともなくなるため、穏便に退会できる効果があります。

転職活動を中断する場合

転職活動を中断する場合は、担当者によい印象をもたれるよう工夫しましょう。

担当のキャリアアドバイザーも、時間を割いてサポートをしてくれます。

サポートしてくれたことに関する感謝の気持ちを述べ、今後利用を再開する可能性も同時に伝えるのがおすすめです。

○○様（担当者の名前）

お世話になっております。■■（自分の名前）です。
いつも私の転職活動をサポートしていただき、誠にありがとうございます。

これまで○○様には、お忙しいところ貴重なお時間を割いていただき、転職活動をサポートしていただきました。しかし、現段階では自分自身のスキル不足が懸念され、再度経験を積み直す必要があると判断いたしました。

誠に勝手ながら、一度転職エージェントを退会させいただきたく思います。今までたくさんのご協力をいただいたにも関わらず、このような形となってしまい、大変申し訳ございません。

経験を積み、スキルを身につけた際は再び転職活動をはじめたいと考えています。その際は、また○○様にサポートしていただけたら幸いです。

末筆ながら、○○様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

■■（自分の名前）

上記はあくまでも例文です。キャリアアドバイザーからのサポートで好印象なものがあれば、サポート内容を付けくわえたうえで感謝の気持ちを述べてもよいでしょう。

別の転職エージェントで転職が決定した場合

転職活動をしている方のなかには、複数のサービスを同時に利用している方もいるでしょう。ひとつのサービス内で転職先が決まった場合、ほかの転職エージェントを途中で退会しなくてはいけません。

転職先が決まった際に退会するときの例文を、以下に紹介します。

○○様（担当者の名前）

お世話になっております。■■（自分の名前）です。
いつも私の転職活動をサポートしていただき、誠にありがとうございます。

転職活動をサポートしてくださっている中、申し訳ございませんが貴社のサービスを退会させていただきたく思い、ご連絡申し上げました。先日、私自身で応募した企業の内定が決まり、内定先への転職を決意した次第です。

これまで○○様にご尽力いただいたにも関わらず、途中退会という選択を取ってしまい、大変申し訳ございません。また、お忙しい中○○様にサポートをしていただき、不安な気持ちを和らげながら転職活動に励むことができました。あらためて、感謝申し上げます。

末筆ながら、○○様の今後のご活躍を、心よりお祈り申し上げます。

■■（自分の名前）

別の転職エージェントで転職が決まったからといって、ありのままの理由を正直に伝える必要はありません。自分でも転職活動をおこなっていたことと、担当者に対して感謝の気持ちを述べれば問題はないのです。

今回の例文も、ひとつ前の項と同様サポートについて感謝している項目があれば、付け足して述べてもよいでしょう。

自分の都合で途中退会する際は、担当のキャリアアドバイザーにできる限り感謝の気持ちを述べることが大切です。

選考や面接の最中に辞めたい場合

選考や面接の最中に辞めたい場合は、できるだけ早めに退会したい旨を伝えましょう。選考や面接がおこなわれているということは、企業からも時間を割いてもらっている状態です。

連絡が遅れれば遅れるほど、キャリアアドバイザーや企業に大きな負担をかけてしまうため注意が必要です。

○○様（担当者の名前）

お世話になっております。■■（自分の名前）です。

今回、転職活動のサポートにくわえ、数多くの求人を紹介していただき誠にありがとうございます。勝手な判断で申し訳ございませんが、現在受けている選考の辞退ならびに、貴社のサービスを退会させていただきたく思いご連絡いたしました。

現在選考を受けている求人なのですが、勤務内容や必要なスキルなどを考慮し、自身の力不足が懸念されるため今回の判断とさせていただきます。   今まで多くのサポートをしていただいたにも関わらず、このような結果となってしまい、とても心苦しく思っています。○○様には、多くの求人紹介や心強いサポートをしていただき、大変感謝しております。

繰り返しになりますが、選考の機会を設けていただいたにも関わらず、選考辞退とサービス退会という選択にいたってしまい、大変申し訳ございません。

末筆ながら、○○様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

■■（自分の名前）

選考や面接の途中で転職エージェントを退会するのは、キャリアアドバイザーにとっても企業にとっても大きな負担がかかるでしょう。

自分のために多くのサポートをしてくれたことについて、とくに感謝の気持ちを述べるよう心がけてください。

内定獲得後に退会したい場合

内定獲得後に退会したいときの例文を、内定を承諾する場合と、内定を辞退する場合のふたつのパターンに分けて紹介します。

内定の承諾を機に退会する場合の例文

現在利用しているサービス経由で内定が決まり、内定先の転職を決意した際の退会は、それほど問題はないでしょう。

ただ、担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれたからこそ、転職先が決まったという結果に対し感謝の気持ちを伝えるのは大切です。

○○様（担当者の名前）

お世話になっております。■■（自分の名前）です。

この度は、○○様の親身なサポートにより、A社から内定をいただくことができました。つきましては、当社の内定を承諾したく思います。

転職先の決定を受け、貴社のサービスを退会させていただきたく思い、ご連絡申し上げました。今回の転職活動においては、○○様の全面的なサポートがあったおかげで内定を獲得できたため、大変感謝しております。

書類の添削や面接の練習、応募先の企業決めなど、すべてのサポートが役立ちました。お忙しい中、転職活動をご支援いただき、誠にありがとうございました。

今後は、ご紹介いただいた転職先で存分に活躍してまいります。
末筆ながら、○○様の今後のご活躍のほうも、心よりお祈り申し上げます。

■■（自分の名前）

内定承諾に関する感謝の気持ちは、可能な限りたくさん伝えるとよいでしょう。キャリアアドバイザーも、今後のサポートにおいての励みになります。

内定の辞退と同時に退会する場合の例文

内定を辞退する場合の例文を紹介します。内定辞退後の退会は、キャリアアドバイザーや企業に一番大きな負担がかかります。

退会自体はできますが、できるだけ内定辞退のタイミングで辞めるのは控えるべきです。

○○様（担当者の名前）

お世話になっております。■■（自分の名前）です。
いつも私の転職活動をサポートしていただき、誠にありがとうございます。

先日、○○様からご紹介いただきました求人から内定をいただき、承諾するか辞退するかを考えておりました。お待たせしてしまい、申し訳ございません。

今回、A社の内定について検討させていただいた結果、勝手ながら辞退させていただきたく思いご連絡申し上げました。A社の勤務地を考慮すると、自宅から距離があり通勤が難しいと判断し、辞退を決めた次第です。

これまで、多くの時間を割いたうえで数多くのサポートをしていただいたにも関わらず、今回のような決断となってしまい大変申し訳ございません。

つきましては、A社の担当者様へ内定辞退のご連絡をしていただければ幸いです。今まで、お忙しい中全面的にサポートしてくださり、本当にありがとうございました。

末筆ながら、○○様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

■■（自分の名前）

内定辞退の旨を連絡する際は、多くの労力を使わせてしまったことと、全力でサポートしてくれたことに感謝の気持ちを述べましょう。キャリアアドバイザーと企業の採用担当者は、選考のための時間確保から入社の準備までたくさんの労力を使っています。

ぎりぎりのタイミングで内定を辞退することとサービスを退会することが、どれほどの負担になるのかをきちんと考えましょう。

転職エージェントを退会する際の注意点

転職エージェントを退会すると、タイミングによっても異なりますが、少なからず担当者や企業に迷惑がかかります。やむを得ず退会する際は、相手の負担が軽くなるよう配慮することが大切です。

転職エージェントを退会する際の注意点として、以下の内容を解説します。

• できるだけ早めに退会することを伝える
• 辞めたい理由を明確にする
• 再登録した際は担当者が変わる可能性がある
• 履歴書などの登録情報は削除される

「転職エージェントを辞めたい」と考えている方は、以下の内容を参考にしましょう。

【関連記事】転職エージェントでのトラブル事例を解説｜注意点と解決方法

できるだけ早めに退会することを伝える

転職エージェントを辞めたいと考えている際は、退会することを早めに伝えましょう。担当のキャリアアドバイザーは、転職活動において日々サポートに時間を費やしています。

転職活動では、自己分析から書類の対策、面接の練習など順序をおってサポートをおこなうものです。退会の連絡が遅くなった場合、多くのサポートをおこなってきた分の労力が無駄になってしまいます。

選考に入っている段階で退会を申し出たときは、企業にも迷惑がかかるおそれもあるのです。

転職エージェントを辞めたい方は、できるだけ早めのタイミングで退会の意思を伝えるようにしてください。

辞めたい理由を明確にする

転職エージェントを退会する際は、辞めたい理由を明確に伝えるのがおすすめです。

理由によっては、正直に話したり、明確に話したりするのに気が引ける人もいるかもしれません。

しかし、辞めたい理由を明確に伝えると、転職エージェント側にとってもよい学びとなるのです。辞めたい理由を知った担当者は、「今後のサポートはこういうところに気をつけよう」と、日々研鑽を積みながら改善を試みます。

注意点として、適当な理由で誤魔化したり、お茶を濁したような言い方で済ませたりするのは控えるべきです。

転職活動から逃げたと思われる可能性もあり、再登録する機会があったときに不信感をもたれるおそれがあります。

転職エージェントを辞めたい方は、退会時に理由を明確に話すようにしましょう。

再登録した際は担当者が変わる可能性がある

転職エージェントを退会するときは、再登録するときのことを考えてください。再登録した際、担当者が変更される可能性があるためです。

担当者は何人もの転職希望者をサポートしています。再登録したときに、自身を担当していたキャリアアドバイザーがほかの利用者を担当しているケースもあるのです。

キャリアアドバイザーによって、サポートのしかたや温度感は異なります。前回の担当者がよかったとしても、次の人と相性がよいとは限りません。

一度転職エージェントを辞めたあとに再利用する予定のある方は、キャリアアドバイザーが変わる可能性も視野に入れておきましょう。

履歴書などの登録情報は削除される

転職エージェントを辞める際、今まで登録されていた履歴書などの情報は削除されることを念頭に置きましょう。

同じ転職エージェントをもう一度利用するときは、再び個人情報を入力したり、履歴書を記入したりしなくてはいけません。

ひとつ前の項にあるように、同じ転職エージェントに登録する際は、同じ情報を入力しなくてはいけないことを把握しておいてください。再登録する可能性がある方は、履歴書などの入力情報を別の場所にコピーしてメモするのもおすすめです。

ただ、転職エージェントのサービスによっては、退会してから5年間は登録情報を残しているところもあります。

もし、情報を残されるのに抵抗がある場合は、削除依頼をおこなえば問題ありません。サービス概要を確認しつつ、どの転職エージェントに登録するかをあらかじめ決めるのもよいでしょう。

【参考記事】よくある質問｜リクルートエージェント

転職エージェントの退会でよくある質問

転職エージェントを辞めたいけど、退会するうえで心配事がある方に向けて、以下によくある質問をまとめました。

転職エージェントの退会に関して、疑問点や不安な点がある方は、今のうちに確認しておきましょう。

退会する際に引き止められないか

転職エージェントを退会する際は、基本的に止められることはありません。

ただ、サービスや担当者によっては引き止める場合もあるでしょう。引き止められたとしても、気にせず退会する旨だけを伝えれば問題なく辞められます。

退会しても連絡はくるのか

転職エージェントは、退会後に連絡がくることはありません。

ただ、サービスや担当者によっては退会後も連絡がくるケースがあるようです。内容にもよりますが、退会後に連絡がきても、返信する必要はありません。

個人情報は削除されるか

転職エージェントを退会したあとは、基本的に個人情報は削除されます。

しかし、サービスによっては数年間残るケースもあるようなので、自身の情報が残るのに抵抗のある方はメールなどで削除依頼を送りましょう。

転職エージェントを辞めた際にペナルティはあるのか

転職エージェントを辞めた場合、利用者側にペナルティはありません。

しかし、無断で辞めるなど問題のある辞め方をすると、今後サポートをしてもらえなくなる可能性があるため注意が必要です。

退会した後に再利用したい場合はどうすればよいか

退会後に再利用する際は、同じ手順で登録すれば問題ありません。

【うまく転職活動が進まない方向け】おすすめ転職エージェント3選

転職活動が思うように進まず困っている方もいるでしょう。

本項目では、転職活動を効率的にサポートしてくれる転職エージェントを紹介します。

転職活動がうまくいかない方、一人でおこなえるかが不安な方は、以下の転職エージェントに注目してみてください。

まとめ｜転職エージェントの退会はいつでもできる！

転職エージェントを辞めたいと考えるのにはさまざまな理由があるでしょう。転職エージェントを退会すること自体は問題ないのですが、辞め方には注意しなくてはいけません。

担当のキャリアアドバイザーは、利用者のために時間を割いてサポートしてくれます。途中で退会するということは、担当者の労力をなかったことにするのです。

ただ、転職活動は人生に大きく影響します。「キャリアアドバイザーの労力が無駄になるから」と、無理して続ける必要はありません。

転職エージェントの退会はいつでもできます。心苦しい気持ちもあるかもしれませんが、正当な理由があった際は早いうちに退会したい旨を伝えましょう。