トレーニングが好きな方やスポーツが好きな方は、就職先のひとつとしてスポーツクラブを検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

スポーツクラブに就職するには、スポーツクラブの特徴を理解してメリットデメリットを把握することが大切です。

本記事では、スポーツクラブの特徴や就職する方法を解説します。スポーツクラブへの就職が成功するポイントも紹介していますので、スポーツクラブへの就職を考えている方はぜひ参考にしてください。

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スポーツクラブで就職するために必要なこと

スポーツクラブに就職するためには、ある程度の準備が必要です。

インストラクターやトレーナーを目指すなら、資格を取得しておいた方がいいでしょう。資格だけでなく、さらにスキルや知識も合ったほうが有利になる場合があります。

ただし、スキルや資格があったとしても希望職種につけるとは限りません。未経験からでも、就職できる可能性もあります。

必要なスキルや資格

実際に役立つスキルや資格、知識はどのようなものでしょうか。

ここでは重要なスキルと、参考になる資格を解説します。ぜひ検討してみてください。

スキル

フロントやインストラクターの業務は、接客業の要素が大きいです。そのため、コミュニケーション能力やホスピタリティの精神が重要視される傾向があります。

この2つのスキルは、スポーツクラブに限らず他の業界や職種でも培えます。未経験からの就職の際は、コミュニケーション能力がアピールできる事例を伝えてみてはいかがでしょうか。　

資格

主にインストラクターを希望する方に当てはまるのが、スポーツ関連の資格です。

インストラクターにも下記のような資格があります。

• NESTA-PFT：世界20ヵ国に資格保持者がいる国際的に認知がある資格。取得のハードルは低い。
• NSCA-CPT：アメリカや日本で資格保持者がいる。受験資格として救命系資格の保有が必要。　
• JATI-AT：日本の協会発行の資格。専門学校などの卒業や、指導経験3年以上が資格取得の条件。

パーソナルトレーニングといった専門性の高い職種の場合は、資格必須の施設もあります。

資格の有無により指導内容の幅は左右されます。しかし、必ずしも資格があるからといって就職できるわけではないので注意しましょう。

インストラクターの資格以外にも下記スポーツに関連する資格であればアピールできます。

• 救命救急の資格
• 健康運動指導士
• ヨガや水泳などの特化した資格

スポーツ業界の知識

年々、トレーニングの方法やスポーツルールなどは変化しています。スキルや資格の他に、スポーツ業界に関する知識を深めることも大切です。

情報をキャッチアップし、指導やスポーツクラブの運営に反映させることが必要になります。

また、顧客は質の高いサービスを希望しています。顧客ニーズに応えるためにも、勉強を怠らないようにしましょう。

スポーツクラブへの就職方法

スポーツクラブへ就職する方法はいくつかあります。

今回は3つの方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

アルバイトする

アルバイトからスポーツクラブのキャリアをスタートさせることもできます。

アルバイト業務をとおして、自分に合った働き方かも判断できるので、一度挑戦してみたいという方にはおすすめです。

アルバイトでの働きの評価が就職の判断基準になることも多いため、教えられたことは吸収し誠実に対応しましょう。

また、必ず面接や業務を通じて、「就職したい」という希望は伝えておきましょう。

各企業のサイトから応募する

各スポーツクラブの公式サイトから求人情報を探し、応募する方法もあります。勤務形態や、給与、その他条件などの募集要項を確認したうえで応募ができ、自分の希望に合った就職先を見つけることもできます。

しかし、一つひとつスポーツクラブのサイトを閲覧していくため、探す時間と手間がかかります。

また、繁忙期や欠員に合わせて募集がスタートすることもあるため、定期的なチェックが必要です。

スポーツ業界の案件を保有するエージェントを活用する

スポーツ業界のノウハウを知った就職エージェントを利用することで、適切な仕事を見つけやすくなります。

就職を希望する方に、担当がつき相談しながら求人を紹介してもらえます。

履歴書などの添削サポートや面接日程調整など、さまざまなサポートがあるため、時間がない方や業界未経験の方にはおすすめといえます。

スポーツクラブへの就職はスポーツ業界の知識があるエージェントに相談がおすすめ

スポーツ業界の知識を保有したエージェントは、豊富な求人があるだけでなく、就職に必要なさまざまなサポートも得られるのがメリットです。

業界未経験だったとしても、心強いでしょう。

業界について知識が豊富

就職エージェントはスポーツ業界の深い知識があり、業界未経験でも丁寧にサポートしてくれます。

エージェント自身がインストラクターや競技者の場合も多く、仕事の詳しい情報や待遇などが知れるのも魅力です。

悩みや不安を相談し、事前に多くの情報を得られることで希望の職種を選択しやすくなります。

就職前に内情がわかる

業界特化型のエージェントの場合、スポーツクラブと独自の関係を築いていることもあります。

エージェントのアドバイスを受けることで、スポーツクラブの内情を把握でき、就職してから思った職場と違ったといったギャップが起こりにくくなります。

また、スポーツクラブとの関係性を持っていることから、繁忙期などの求人が出やすいタイミングや、独自ルートで求人を入手してもらえることもあります。

就職先の選択肢が広がりやすくなると、就職に成功する確率も高くなるでしょう。

客観的にアドバイスしてくれる

就職エージェントは客観的な視点からアドバイスを提供し、適切な選択をサポートしてくれます。

特に、業界未経験の場合は、自分に何が合っているのか、未経験でも強みになるものは何かわからないことがあります。自分のことを伝えることで、客観的な視点から強みを発見してもらい、合いそうな求人を紹介してくれます。

希望条件が決まっている場合は、具体的に伝えることで膨大な数の求人から合ったものを見つけてもらえ、さらに業界知識のアドバイスがもらえるでしょう。

スポーツクラブへの就職におすすめのサイト9選

スポーツクラブへの就職情報を提供するサイトはいくつかあります。就職を有利に進められるおすすめのエージェントを9つ紹介します。

アスリートエージェント

アスリートエージェントはアスリート・体育会に特化した就職支援サイトです。

体育会系出身のみの就職をサポートしているのが特徴です。10万社以上から、合った企業を提案してくれるため幅広い提案を受けられます。

大手からベンチャー企業と幅広い求人を保有しているので、一人ひとりにあった求人が見つかるでしょう。

またアスリート人材に特化したサポートを行っているため、一般のエージェントよりもアスリートが抱える悩みに寄り添ってサポートしてくれるでしょう。

就職サイト名	アスリートエージェント
運営会社	株式会社アーシャルデザイン
対応エリア	全国
公開求人数	非公開
サイトURL	https://www.a-cial.com/aa/

マイナビアスリートキャリア

株式会社マイナビが運営する、スポーツに携わってきた方の就職・転職をサポートしてくれるサイトです。

スポーツで培った経験から、キャリアの築き方を提案してくれます。

また、スポーツを続けながら仕事をしたいという競技継続希望者にも対応しており、スポーツとの多彩な関わり方が可能です。

就職サイト名	マイナビアスリートキャリア
運営会社	株式会社マイナビ
対応エリア	全国
公開求人数	非公開
サイトURL	https://athlete-career.mynavi.jp/

リクルートエージェント

ビズリーチ

マイナビエージェント

リジョブ

美容系の求人サイトですが、ヨガやトレーニングといったスポーツクラブに関係する求人も掲載されています。

また、受付・フロントといった事務職も掲載があり、未経験から有資格者まで十分に求人を探せるのが特徴です。

就職サイト名	リジョブ
運営会社	株式会社リジョブ
対応エリア	全国
公開求人数	非公開
サイトURL	https://relax-job.com/

スポチョク

スポチョクは、体育会系在籍経験がある方のみ利用できる就職サイトです。

10,000名以上のアスリートが受けた適性検査を実施しており、強みなどの自己分析を細かくおこなえます。

気づかなかった自分の強みから、思いがけない求人に出会えることもあります。

就職サイト名	スポチョク
運営会社	株式会社アーシャルデザイン
対応エリア	全国
公開求人数	非公開
サイトURL	https://www.a-cial.com/supochoku/

スポジョバ

スポジョバは、スポーツ業界に特化した求人サイトです。

掲載されているのは全てスポーツ業界企業となっており、スポーツクラブだけでなくさまざまなスポーツ関連求人と出会えます。

また、業界に特化したセミナーやイベントも開催しており、情報収集にも役立ちます。

就職サイト名	スポジョバ
運営会社	株式会社スポーツフィールド
対応エリア	全国
公開求人数	3,192件
サイトURL	https://spojoba.com/

CSParkCareer

部活で忙しい学生のために、オンライン就活を提供しているのがCSParkCareerです。

求人数が他に比べて少なめですが、就職に役立つ情報を講座動画で確認できたり、体育会系限定のエントリーシートの見本を閲覧できたりします。

就職サイト名	CSParkCareer
運営会社	株式会社CSParkCareer
対応エリア	全国
公開求人数	非公開
サイトURL	https://career.cs-park.jp/

スポーツクラブとは

スポーツクラブと聞くと、どのようなイメージを持たれますか。

スポーツクラブの定義は、室内プール・トレーニングジム・スタジオなど運動施設があり、会員に提供する事業所とされています。

スポーツクラブは、健康やフィットネスを追求する人々にとって重要な場所なのです。

スポーツクラブとフィットネスクラブの違い

スポーツクラブと似た言葉で、フィットネスクラブがあります。

実は、フィットネスクラブもスポーツクラブとほぼ同じと考えられています。

フィットネスクラブは、スポーツクラブの特徴にさらに追加して、専門インストラクターを配置し、効果的なトレーニングを教える施設を指します。

スポーツクラブの種類

スポーツクラブは、運営や対象によってさまざまな種類があります。

• 学校生徒を対象：学校スポーツクラブ（クラブ活動など）
• 企業の社員を対象：企業スポーツクラブ（実業団など）
• 民間企業が営利目的で運営：民営スポーツクラブ（フィットネスクラブなど）
• 地域を対象：地域スポーツクラブ（総合型地域スポーツクラブなど）

自分が関わっていきたい対象や目的を絞ることで、希望するスポーツクラブも異なってきます。どのような方を対象にしていきたいか、スポーツクラブを決める際にはぜひ検討しましょう。

また、スポーツクラブに似たスポーツジム、スポーツセンターなどもあります。スポーツジムは言葉の通り、筋肉トレーニングに特化したスポーツ施設です。

一方で、スポーツセンターは地方自治体が運営するような広域スポーツセンターのことをいいます。体育館や武道館など形態はさまざまです。

スポーツセンターはスポーツクラブの地域を対象としたものといえますが、スポーツジムはスポーツクラブとは区分されていました。しかし、スポーツジムにプールも併設するジムも増えているため、境界線は曖昧となっています。

スポーツクラブの仕事とは

スポーツクラブには、下記のような仕事があります。

• フロント
• インストラクター
• 管理職
• その他必要な業務

どのような仕事をしたいのか、考える参考にしてみてください。

フロント

施設を利用する方の受付業務や既存や新規会員の対応をおこないます。

比較的業務の流れはパターン化されていることが多く、ハードルは低いといえるでしょう。

しかし、スポーツクラブの顔となる重要なポジションです。コミュニケーション能力が必要とされ、人の役に立ちたい！と考える方にはおすすめです。

また、スポーツクラブで行われる内容を把握しなくてはならないため、スポーツやトレーニングにも詳しくなります。

インストラクター

スポーツクラブの花形といえるのが、インストラクターです。トレーニングやスポーツ指導を会員におこないます。

近年では、ヨガやピラティスなど数多くのプログラムが実施され、自分が得意なジャンルでインストラクターとして活躍できる可能性があります。

また、パーソナルトレーニングも注目を集めており、質の高いトレーニング提供が要求されています。

差別化を図るためにも、ただ単に知識が多いだけでなく質の高い技術も必要のため、向上心を常に持ち続けられる方に向いているでしょう。

管理職

スポーツクラブを運営するうえで、スタッフの管理やシフト調整、会員の管理といった業務を担います。

さらに、他のスポーツクラブとの差別化や、会員を獲得するため店舗マネジメントも必要です。新しい顧客に知ってもらうための広報やサービス強化のためのメニューの企画立案など、業務は多岐にわたります。

裏方の仕事が多く、会員と接する機会はあまりありません。しかし、クレーム対応といった場面でお客様の前に立つこともあります。

よりよい店舗を作るために、誠実な対応が求められます。

その他必要な業務

他にも、清掃やメンテナンススタッフ、人事担当などといったスポーツクラブを維持するために必要な業務があります。

たとえば、企業がスポーツクラブを運営する際、大規模であればスタッフの人数も多くなり、管理職だけでは全てを把握しきれません。そのため人事を切り離して業務をおこなうこともあります。

スポーツクラブの仕事は、会員と直接関わる業務から裏でスポーツクラブを支える業務まで多種多様あるので、業界未経験でも挑戦しやすいといえるでしょう。

スポーツクラブで働くメリット

スポーツクラブの仕事には、いくつかの魅力的なメリットがあります。ここでは、人気のある3つのメリットを紹介します。

施設を利用できる

スポーツクラブで働く大きなメリットとして、勤務時間外には無料で施設を使えることがあります。

どの施設も従業員には無料利用を認めているケースが多く、身体を鍛えるのが好きな方や運動好きの方には、かなり嬉しいポイントです。

トレーナーでなくても利用できることも多く、事務職など座ったままの仕事が多い方には健康維持につながるメリットといえるでしょう。

物販などに割引がある

スポーツクラブで働くと、関連商品を割引価格で購入できることがあります。

スポーツジムによっては、会員に向けて有名ブランドやオリジナルのサプリメント、トレーニング関連グッズなどを販売しています。

日頃愛用している商品があれば、お得に購入できるので魅力です。

多くの方と交流できる

スポーツクラブには、さまざまな年代・職種の方が利用します。中には、普段出会えないような方もおり、多くの方と交流できるのは大きなメリットといえます。

スポーツやトレーニングが好きといった共通点が多いため、比較的コミュニケーションが取りやすいです。

また、会話を通じて顧客のニーズに気づくこともできるため、新しいメニュー開発や集客にも活かせるでしょう。

スポーツクラブで働くデメリット

スポーツクラブで働くのは、多くのメリットもありますが、一方で働く際に注意すべきデメリットも存在します。

身体に負担がかかる

スポーツクラブの仕事は、立っていることも多く身体への負担が大きくなります。トレーニングはもちろんのこと、フロントもいつ顧客が入ってくるかわからないため、立ったまま業務することも少なくありません。

また、マシンの移動や物販の補充といった力仕事も発生します。

丸一日机に向かって仕事をするのが苦手な方にとっては、身体を動かしている時間の方が多いので向いているといえるでしょう。

うまく休憩しながら疲れをとり、業務効率をあげていくことが大切です。

休日が不規則になる

スポーツクラブの営業時間に合わせて勤務するため、休日が不規則になることがあります。

特に土日祝日は営業していることが多く、休みは取りにくくなります。土日休みを希望したい方には、不向きかもしれません。

あらかじめ、休館日が設定されていれば定期的な休みは確保できるでしょう。就職する際には、休館日や休日のタイミングは確認しておくのがおすすめです。

キャリアアップが想像しにくい

スポーツクラブの一部の職種では、キャリアアップが限定的になることがあります。中でも、トレーナーやインストラクターは、どうやってキャリアアップしていけばよいのかわかりにくく、悩む方も少なくありません。

長く勤務してスポーツクラブを支える裏方の仕事をおこない、管理職になるという選択肢もありますが、インストラクターを希望する方の多くは現場に立ちたいという思いを持っている方も多いでしょう。

そのため、インストラクターの場合、ある程度自分でレッスンがおこなえるようになると、独立し自身のスポーツクラブを運営したり、書籍を出したりとフリーランスで活躍する方もいます。

キャリアプランをどのようにしたいのかを考えて就職先を選択した方が、将来的に迷わなくなるでしょう。

スポーツクラブへの就職成功のポイント

スポーツクラブへの就職を成功させるためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。

まとめ

スポーツクラブは、充実感とやりがいを感じられる仕事のひとつです。

適切なスキルと情報を持ち、スポーツ業界に特化したエージェントを活用することで、成功への道が開けるのではないでしょうか。