
上司と馬が合わないから転職したい

次の職場では相性が良い上司と仕事がしたい
といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
何度も顔を合わせる上司が自分と相性が合わないと、転職したいと思うのは無理もありません。
しかし、上司と合わない理由を明確にしていないと、転職後の職場でも同じ状況に陥る可能性があります。
そこで本記事では、上司と合わない理由や対処法、転職する際の事前準備、注意点について詳しく解説します。

「上司と合わないから転職したい」と考えている方の悩みを解決する記事です。ぜひ、最後までご覧ください。

上司と相性が合わないと感じる7つの理由

上司と相性が合わないと感じる理由は、以下のとおりです。
- 上司の人間性に難がある
- ハラスメントをしてくる
- 自分の意見が全て正しいと思っている
- 責任を部下になすりつけようとする
- チームをまとめられない
- 正当な評価をしない
- 尊敬できない
上司と馬が合わない理由を明確にしたうえで、転職の対策を実施すれば、納得した結果を得られるはずです。
上司の人間性に難がある
上司と相性が合わないと感じる理由のひとつは、上司の人間性に難があるためです。
企業には、さまざまな性格の人たちが集まって仕事をしています。中には、言い方がきつかったり、必要な説明が不足していたりする上司もいるでしょう。
人間性に難がある上司は、以下のような特徴に当てはまる傾向があります。
- 挨拶を返してくれない
- 感情的になりやすい
- 言葉遣いが荒い
- 裏表がある
- 部下の悪口を言う

「相性が悪い」と抽象的なイメージで完結するのではなく、なぜ合わないのかを明確にすると、自己分析にもつながるでしょう。
ハラスメントをしてくる
上司からのハラスメントも、合わないと感じる要因のひとつです。職場にハラスメントをしてくる上司がいる場合は、転職を推奨します。
ただし、ハラスメントが起きている場合は、以下の方法で対処できる可能性があります。
- 人事異動
- 直属以外の上司への相談
- 社内・社外のハラスメント相談窓口への相談
- 労働局「総合労働相談コーナー」への相談
「会社に対して不満はないけど、今の上司の下では働きたくないから転職を考えている」方は、まずは上記の方法で対策してみるのがおすすめです。
【参考記事】総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省
自分の意見が全て正しいと思っている
上司が「自分の意見が全て正しい」と思っている場合も、転職したいと考える理由になるでしょう。
自分の意見だけを押しつけ、部下の話に耳を傾けない上司がいると、仕事にやりづらさを感じてしまうはずです。
仕事を円滑に進めるためには、上司とのコミュニケーションが欠かせません。
責任を部下になすりつけようとする
仕事でトラブルに直面した際、部下を守るのではなく、責任をなすりつけようとする上司もいます。
「行動が遅いから」「仕事ができないから」と部下に責任転嫁する上司は、相性以前の問題でしょう。

失敗を部下のせいにしようとする上司がいる場合は、異動願いを提出するか、信頼できる同僚・先輩に相談しましょう。
チームをまとめられない
チームをまとめられない上司の場合、円滑に仕事が進まず、トラブルになる可能性があります。
リーダーシップのある上司であれば、自らコミュニケーションを取り、チームを引っ張っていこうとするはずです。
マネジメントができない上司と仕事をしても、仕事がなかなか進まずに、ストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。
ただし、上司がマネジメント能力がないからといって転職すると、他責思考が強いと思われて、転職に苦労するでしょう。
正当な評価をしない
正当な評価は、仕事へのモチベーションに直結するため、上司との相性の良し悪しに影響します。
なぜなら、成果を出しているのに評価されない状況は、不満やストレスを生むからです。たとえば、とくに成果をあげていない同僚が、「上司のお気に入りだから」という理由だけで高く評価されていては、不満が溜まるでしょう
正当な評価がされていないことに不満を感じている人が多いことがわかります。

正当な評価をされない環境で、いくら努力しても結果が変わらない場合は、適切な評価をしてくれる企業に転職しましょう。
【参考記事】仕事をやめた者の退職理由(2009年)|厚生労働省
尊敬できない
部下は上司を手本にして成長していきます。尊敬できない上司と仕事をすると、「こんなビジネスマンにはなりたくない」と思うはずです。
尊敬できない上司のもとで働き続けても、あなたの成長の妨げになってしまうかもしれないので、合わない場合は転職を検討しましょう。
上司と合わないと思ったときの対処法5つ【キャリアアドバイザーが語る】

上司との相性が合わないことが原因で転職を検討している方は、すぐに転職せず、まずは対策を講じてみることを推奨します。

転職活動においても、状況を改善するために具体的に対策したことを伝えれば、「トラブルが発生しても行動できる人」と面接官に好印象を抱いてもらえるかもしれません。
信頼できる同僚や先輩社員に相談する
上司と合わないと思うときは、信頼できる同僚や先輩社員に相談してましょう。
同じ職場内で問題を伝えれば、ほかの社員がどのような対策をしているのかアドバイスをもらえるかもしれません。
ただし、悪いようにうわさが広まる可能性もあるので、本当に信頼できる同僚や先輩社員にだけ伝えましょう。

職場に信頼できる人がいない場合は、転職エージェントや相談窓口を利用してください。
人事異動願いを提出する
相性が合わない上司を除き、ほかの社員や会社の制度、仕事内容に満足している場合は、人事異動が有効な手段です。
人事異動願いを提出する際は、上司と合わない理由を明確に伝えれば、申請が通る可能性が高くなります。
ただし、異動願いは自分の意思が必ず通るわけではないので、実現しないケースもあります。

もし、上司との相性が合わないのに人事異動願いが却下され、耐えられない場合は、転職を検討しましょう。
考え方を変えてみる
上司と合わないときは、自分の考え方を変えてみるのも対処法のひとつです。あなたにはあなた独自の価値観があるように、上司にも大切にしている価値観があります。
マネジメント職に就いているということは、企業内において結果を出している可能性が高いはずです。相性が合わなかったとしても、仕事に対する姿勢や考え方で学べる部分があるかもしれません。
自分の価値観をもつことは大切ですが、上司の意見に寄り添う姿勢も重要です。
ただし、無理に価値観を合わせる必要はありません。考え方を変えてストレスや不満が溜まり続ける場合は、別の対処法を実施しましょう。
仕事以外のコミュニケーションを避ける
上司と部下は、あくまでも仕事上での関係です。相性が合わない上司と仕事以外で会話を続けると、ストレスが増え続ける可能性があります。
仕事だけの関わりを意識しても我慢できない場合は、転職や人事異動を検討しましょう。
転職エージェントに相談する
上司と合わないときは、転職エージェントに相談するのも有効な対処法です。
転職エージェントでは、無料の転職相談も受け付けており、「いま転職すべきかどうか」「転職する場合、どのような選択肢があるのか」などのアドバイスをしてもらえます。あなたの状況を細かく伝えることで、適切な対処法を教えてくれるはずです。
また、キャリア相談後に転職を決めた場合、以下のような転職サポートも受けられます。
- 転職市場における情報提供
- 書類作成・添削
- 面接対策
- 求人紹介
- 面接の日程調整
- 選考後のフィードバック
- 内定後の条件交渉
- 退職手続き
- アフターフォロー
上司が合わなくて転職・退職するときの事前準備

上司が合わなくて転職・退職するときは、事前に以下のような準備を進めます。
- 自分に非がないか確かめる
- 上司以外への不満を考えてみる
- 転職先に求める条件を決める
すぐに行動に移すと失敗する可能性があるため、計画的な活動が大切です。転職・退職を成功させるためにも、一つひとつ準備しましょう。
自分に非がないか確かめる
上司が合わなくて転職・退職するときは、自分に非がないか確かめましょう。
上司の嫌な部分だけに目を向けてしまうと、冷静な判断が下せないかもしれません。場合によっては、あなたにも非がある可能性もあります。
上司との相性が合わなくなったときは、自分にも原因がないか客観的に判断することが大切です。
上司以外への不満を考えてみる
上司と馬が合わないとき、実はほかに原因があるのに問題をすり替えている可能性もあります。
労働環境への不満や、思うように成果が出せない状況へのいら立ちが積み重なっているときに、上司から指摘を受けたため、ストレスの矛先を変えてしまっているのかもしれません。
上司と合わない場合は、ほかにも原因がないか考えてみましょう。上司以外に原因がありそうであれば、別の対処法を見つけることも可能です。

もし、上司と上司以外の両方に不満がある場合は、条件を明確にすることで、より適した職場を見つけやすくなるでしょう。
退職したほうがいい会社の特徴については、以下の記事を参照ください。

転職先に求める条件を決める
上司と合わなくて転職を考える際は、転職先に求める条件を決めることで、最適な職場を見つけやすくなります。
たとえば、転職先にはどのような上司がいてほしいのか、働く環境は活気があるほうがいいのか、やってみたい仕事内容は何かなど、希望する条件を明確にします。転職先に求める条件に優先順位を決めることで、より相性の良い企業を見つけられ、転職後のミスマッチも防止できるはずです。
「転職して良かった」と思える環境を選ぶためにも、転職先に求める条件を決めましょう。
上司が合わないため転職したい人におすすめの転職エージェント
ここでは、上司が合わないため、転職したい方におすすめの転職エージェントを3社紹介します。
リクルートエージェント

- 転職支援実績NO.1の転職エージェント(※)
- キャリアアドバイザーの提案力に定評がある
- 公開・非公開を合わせて約70万件以上の求人を保有
『リクルートエージェント』は、転職支援実績NO.1の転職エージェント(※)です。
※2022年6月時点、厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および 4ヵ月以上の有期雇用の合計人数(リクルート集計)
リクルートエージェントの注目すべき特徴は「キャリアアドバイザーの提案力に定評がある」点でしょう。
あなたの気づいていない価値を見つけ出し、活かせる転職先を紹介してくれ、採用担当者にあなたのことを売り込んだり、入社後の条件を交渉したりすることを得意としています。
サポート力には定評があるため、「自分自身を売り込むのが苦手」「年収などの条件交渉を代行してもらいたい」といった人におすすめです。
サービス名 | リクルートエージェント |
運営会社 | 株式会社リクルート |
公開求人数 | 364,921件 |
非公開求人数 | 233,721件 |
おすすめポイント |
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対応地域 |
東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
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公式サイト |
【リクルートエージェントの口コミ・評判】
模擬面接を通して「何をメインに伝えたらよいか」「企業側はどういう考えか」など、本番の面接で役に立ったことを学べました。
職務経歴書の添削を丁寧にしていただき、各企業に精通した担当者からのアドバイスが、とても参考になりました。
doda

- 圧倒的な求人数
- 顧客満足度No.1を獲得
- 直接応募も可能
dodaは、圧倒的な求人数と顧客満足度の高さが特徴の転職エージェントです。
保有求人は公開・非公開合わせて20万件超(※1)と多数で、キャリアカウンセリングを受けられる拠点は全国に12ヵ所あり、大手エージェントの中でも有数の規模を誇ります。
また、顧客満足度ランキングで1位(※2)を獲得した実績もあり、手厚いサポートと質の高い求人紹介に期待できるでしょう。
dodaでは、転職エージェントを介した応募のほか、気になる求人に自分で直接応募できる機能も備えられています。さらに、企業から直接スカウトが届くサービスもあり、自分に合った方法で転職活動を進められるのも魅力です。
(※1)2023年12月時点の求人数
(※2)2023年オリコン顧客満足度調査 「転職エージェント 20代」で1位
サービス名 | doda |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
公開求人数 | 223,854件(※3) |
非公開求人数 | 39,055件(※3) |
おすすめポイント |
|
対応地域 |
東京、名古屋、大阪、福岡など全国
|
公式サイト |
【dodaの口コミ・評判】
初めての転職におすすめ
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こちらの不安や要望に適した丁寧な対応に満足でした
印象的なテレビCMのキャッチコピーに背中を押されて、登録をしました。
担当の方は、とても穏やかで丁寧な対応をしてくださいました。
求人情報に関しても、こちらの要望に沿うように、繰り返し複数求人をご紹介くださいました。
また、私が職選びや面接や転職後のことで抱える不安や疑問にも一つ一つ答えて下さり、大変心強かったのが印象的でした。レスポンスに関しては、まれに時間がかかることもありましたが、全体的に満足しています。
おかげさまで無事に転職もでき、最後まで面倒を見てくださった担当者様には大変感謝しております。引用元:doda/デューダの口コミ・評判
マイナビエージェント

- 20~30代の転職に強み
- きめ細やかなサポートに定評あり
- 夜間・土曜日にも相談可能
マイナビエージェントは、はじめて転職する方におすすめの転職エージェントです。
キャリアアドバイザーの徹底したサポートに定評があり、ヒアリングに力を入れた面談を経て、希望条件に合う求人を紹介してもらえます。
応募書類の添削や模擬面接などにも対応してもらえるため、安心して転職活動に取り組めるでしょう。
保有求人数は7万件超(※1)あり、特に20~30代向けの求人を多く取り扱っています。
また、平日夜間は20:30まで、土曜日は9:30~17:30まで営業(※2)しているため、都合のいい時間に相談できることもメリットです。
(※1)2023年12月時点の求人数
(※2)店舗によって異なります。詳しい営業時間は各店舗に確認してください。
サービス名 | マイナビエージェント |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 67,499件(※1) |
非公開求人数 | 18,873件(※1) |
おすすめポイント |
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対応地域 |
東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
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公式サイト |
【マイナビエージェントの口コミ・評判】
大変お世話になり感謝しております。もし知り合いで転職を考えている方がいればぜひ紹介させて頂きたいです。大変お世話になりありがとうございました。初回の面談からしっかりと聞き取りいただき、合致する求人を紹介頂きました。こまめにフォローを頂き、質問に対すても素早く返答頂きました。また常に的確にハッキリと根拠に基づくアドバイスを頂き、とても頼りにさせて頂きました。ありがとうございました。
マイナビエージェントを利用させて頂いたことで、転職という自分の人生の転機に力になって頂き、非常に感謝しております。間違いなく自分ひとりでは何をしたら良いかもわからず、現職でただただ働き続けていて、動き出すことが出来ていなかったと思います。転職に際してどう動いたら良いかを丁寧に教えて下さり、より自分に合った求人をたくさん提供頂いたこと結果が、自身の満足のいく転職先の決定に繋がったと思っております。ひとりひとりにしっかり寄り添って提案頂けるとても良いサービスだと感じました。キャリアアドバイザーには初めてお会いしてから長い時間になりましたが、定期的に気にかけて下さり、私の希望条件もしっかり加味してフォローをして頂き、本当に感謝しております。
(後略)
上司と合わなくて転職・退職するときの注意点

上司と合わなくて転職・退職するときの注意点は、以下のとおりです。
- 面接で上司が合わなかったことを退職理由だと伝えない
- どの仕事でも人との関わりは発生することを理解する
- 転職先が決まってから退職する
面接で上司が合わなかったことを退職理由だと伝えない
上司が合わないことが退職理由だと伝えないほうがいい理由は、面接官に「同じ状況になったら辞めるかもしれない」と思われる事態を防ぐためです。
企業は自社を成長させるために採用活動に取り組んでいるため、向上心が高く、「新しい環境に挑戦したい」といったポジティブな退職理由を述べられる人材と働きたいと考えています。
採用面接では前職を退職した理由について質問されるケースが多いので、前向きな回答を準備しましょう。
また、円満退職をするためにも、職場で退職理由を聞かれた際はポジティブな理由を伝えることを推奨します。
具体的な退職理由や伝え方については、以下の記事を参照ください。

どの仕事でも人との関わりは発生することを理解する
上司と合わずに転職・退職する場合、転職先でも同じ状況が起こるかもしれません。
どの仕事においても、人との関わりは必ずといっていいほどあります。

希望する条件を明確にし、優先順位を決めれば、転職後のミスマッチの可能性を低くできます。しかし、どんな企業に転職しても、上司と合わない状況が再び起こり得ることは念頭に置いておきましょう。
転職先が決まってから退職する
転職先が決まってから退職するメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
収入が途切れることなく転職できる 妥協せずに転職先を決められる 退職の引き止めにあっても断りやすい 仕事のブランク期間が発生しない | 仕事と転職活動の両立が難しい 急募の求人だと選考で不利になる可能性がある 転職に必要なスキルや資格を身につける時間がない |
転職先が決まる前に退職する場合、金銭的なリスクからストレスを抱えたり、本来の目的を見失ったりする可能性が高くなります。
仕事を辞めてから転職活動をするメリット・デメリットについては、下記の記事を参照ください。

上司が合わないときによくある相談

上司と馬が合わないときは転職を検討しましょう

上司と馬が合わないことが原因で転職する際は、転職先で同じ状況を繰り返さないためにも、事前の対策が欠かせません。
転職前の事前準備は、以下のとおりです。
- 自分に非がないか確かめる
- 上司以外への不満を考えてみる
- 転職先に求める条件を決める
以上の対策を実施したうえで転職先を決めれば、ミスマッチを予防できる可能性が高まります。
しかし、自分一人では対策が難しい方もいるはずです。
上司と合わなくて転職を決意したものの、自信がもてない方は、転職エージェントへの相談をおすすめします。転職エージェントは、あなたの悩みに対して的確なアドバイスを提供するだけでなく、その後のサポートも手厚いのが特徴です。