プログラミング言語のPythonは、ここ数年で人気の高い言語となりました。

はじめて学ぶプログラミング言語としてPythonを選ぶ人もいれば、AI関連技術やデータサイエンスなどの分野で高度な利用をしている方もいるでしょう。

多くの開発で利用されていることもあり、需要も高い言語です。

本記事では、Pythonを扱うことのできるPythonエンジニアが転職する際におすすめの、転職エージェント9選を紹介します。

加えて、Pythonエンジニアの転職事情や転職エージェントについて知っておきたいポイントについても解説します。

転職を考える際は、ぜひ参考にしてください。

関連記事：IT転職エージェントおすすめ比較28選！エンジニア向けに徹底解説【2024年最新】

Pythonエンジニアにおすすめの転職エージェント9選

それでは早速、おすすめの転職エージェントを紹介します。

転職エージェントは基本的に無料で利用できるところがほとんどで、複数社併用することも多くあります。

気になるところがあれば、ひとまず登録してみましょう。

レバテックキャリア

レバテックキャリアはITエンジニアやクリエイターに特化した、ハイクラス転職エージェントです。

レバテックキャリアの公式サイトによると、レバテックキャリアのエージェントから支援を受けたエンジニアのうち、90％の方が「アドバイザーの知識が豊富」と回答しており、94％の方が紹介された求人に満足したと回答しています。

また、年収についても転職者の80%が収入アップしているというデータもあり、キャリアアップを狙った転職にピッタリの転職エージェントです。

機会学習エンジニアやデータサイエンティストの方など、言語に加えて深い専門知識のある方には特におすすめとなります。

マイナビIT AGENT

マイナビITエージェントは、転職業界大手マイナビのITに特化したエージェントです。

大手エージェントなだけあり保有している求人が多く、幅広い求人の中から条件にあったものを紹介してもらえます。

また、エンジニア経験のあるアドバイザーも在籍しているため、自分の市場価値や足りないスキルなどを客観的に評価してもらえることも期待できます。

転職活動が初めての方や、転職サイトから自分にあった求人を探すのが難しい方などにおすすめです。

転職活動に不安がある方にとって、安心して相談できる転職エージェントとなります。

Geekly

GeeklyもITに特化した転職エージェントです。 業界別だけでなく、それぞれの職種に合わせた専門のコンサルタントが在籍している点がGeeklyの強みです。

また、実務未経験やコーディング以外の強みに自信がない方のサポートにも強い点も魅力となります。

これからエンジニアとして活躍していきたいと考えている方は、Geeklyで専門コンサルタントの力を借りてみましょう。

ビズリーチIT

ビズリーチITはハイクラス転職エージェントで、SEやインフラエンジニア、データサイエンティストなど幅広い職種それぞれの求人が充実しています。

公式サイトによると、ITエンジニア求人のうち22,000件以上が年収800万円以上となっており、同社の調査では転職後の平均年収も840万円と高水準となっています。

年収を重視した転職をしたい方や、自身の市場価値を把握したい方におすすめの転職エージェントです。

Direct type

Direct typeはスカウト型の転職エージェントです。

経歴やスキルを登録するだけで企業からスカウトが届き、直接やりとりをして面接等をおこないます。

スカウト型で担当者はつきませんが、一方で気軽に自分のペースで転職活動ができます。

サービスの使いやすさや便利機能なども定評がありますので、「具体的な時期などの予定はないけど、とりあえず転職活動をはじめてみよう」という方などにおすすめです。

ウィルオブテック

ウィルオブテックもITエンジニアに特化した転職エージェントです。

求職者に対して担当者が2名つく体制となっており、求職者・企業側それぞれの観点でアドバイスをしてくれます。

キャリアプランを考えるところから丁寧にサポートしてもらえるため、ミスマッチを少ない満足のいく転職活動に取り組めるでしょう。

まだそこまで知名度が高いわけではなく、最大手に比べると求人数が少なめですが、特に都内で本格的に転職活動をしたい方におすすめの転職エージェントです。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、業界最大手のリクルート社が運営母体となる転職エージェントです。

キャリアアドバイザーが全工程をサポートしてくれるため、転職に不慣れな方でも安心して転職活動に取り組めます。

多くの実績があることから、自分自身で気づいていない強みを客観的に見つけてくれるかもしれません。

初めての転職や未経験など、不安の多い方におすすめの転職エージェントです。

（※）2022年6月時点、厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および 4ヵ月以上の有期雇用の合計人数（リクルート集計）

Green

Greenは、IT業界の求人を多数保有している転職サイトです。

2024年9月時点で、29,000件ほどの求人があり、ベンチャー企業から大手企業まで、幅広い求人を比較して転職先を探せます。

また、企業から直接スカウトされたり、企業と直接やりとりができるようになる「気になる」ができたりするため、企業との距離が近いサービスです。

「気になる」は企業へ興味があることを示すことができ、企業側とマッチングすればカジュアル面談が実現します。

本格的なエントリー前に接点が持てるため最初のハードルが低くなり、気軽に利用しやすいサービスと言えます。

サービス概要
サービス名	Green
運営会社	株式会社アトラエ
公開求人数	29,867件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国／海外
公式サイト	https://www.green-japan.com/

関連記事：Greenの評判・口コミは良い？悪い？メリット・デメリットや活用方法まで徹底解説！

ユニゾンキャリア

20代で首都圏の一都三県または大阪でエンジニア転職を考えている方には、ユニゾンキャリアがおすすめです。

20代限定ということもあり企業側もポテンシャルを含めて見てくれるため、未経験からの転職にはぴったりです。

また、ユニゾンキャリアは独自の基準で厳選した優良企業のみ紹介しているため、ブラック企業を避けたい方にもおすすめな転職エージェントとなります。

20代でエンジニア未経験の方や、自分の経験がまだ浅いと感じる方は利用してみてはいかがでしょうか。

Pythonエンジニアの転職事情

ここからは、転職するうえで知っておきたいポイントについて解説します。

まずはPythonエンジニアの転職事情を解説します。

Pythonエンジニアの平均年収

レバテックキャリアの2023年10月の調査によると、Pythonエンジニアの平均年収は607万円となっています。

厚生労働省から出ている同年の賃金構造基本統計調査のデータでは、ITエンジニアの平均年収が496万円となっていることから、Pythonエンジニアは比較的高い給与水準と言えるでしょう。

参照：レバテックキャリア - Pythonエンジニアの年収が高い理由は？需要と将来性も解説

Pythonの需要

Pythonの言語自体の需要としては、昨今注目度の高い分野でよく使われていることから、需要があると言えるのではないでしょうか。

Pythonは数学的な処理に適したライブラリが多くあることから、数学的処理を必要とする機械学習やデータ分析などの分野で利用されることが多くあります。

また、PythonにもWeb開発のできるフレームワークがあったり、AWSのLambdaサービス上で最も利用されている言語でもあることから、汎用性も高い言語と言えます。

Python + 専門知識で需要が高いエンジニアになれる

Pythonは需要のある言語であり、Pythonエンジニアの平均年収も高水準ではありますが、ただPythonでプログラミングができれば良いという訳ではありません。

特に重要なのが、Pythonを扱うスキルに加えて専門知識のあるエンジニアを目指すことです。

Pythonエンジニアの平均年収が高い要因として、先述のとおり機会学習やデータ分析などの専門性の高い分野で使われることが挙げられます。

AI分野やデータサイエンティストとしての専門知識と合わさることで、需要の高い高度なエンジニアになることができます。

Pythonエンジニアの職種例

Pythonエンジニアの職種には、どういったものがあるでしょうか。

例としていくつか紹介いたします。

AI関連エンジニア

AI関連のエンジニアを目指す場合はPythonスキルが役に立ちます。

機械学習などの分野ではPythonのライブラリが重宝することから、Pythonで処理を記述する場合が多いです。

ただ、大規模なデータを扱う場合はC++を使ったり、統計にはR言語が使われたりもします。

もしAI分野を目指すようでしたら、Pythonに慣れてきた後、他の言語や知識も身につけておきましょう。

関連記事：AIエンジニアにおすすめ転職エージェント・サイト9選【2024年最新】

データサイエンティスト

データの収集、分析、可視化を行う際に、Pythonがよく使われます。

NumPy、Pandas、Matplotlibといったライブラリは必須とも言えるので、身につけるようにしましょう。

データサイエンティストは大規模なデータを扱うことも多いので、GCPのBigQueryなどと合わせて学習してみてはいかがでしょうか。

関連記事：データサイエンティストにおすすめの転職エージェント9選

Webアプリケーションエンジニア

PythonはWebアプリケーションの作成にも活用できます。

Web開発の代表的なフレームワークとしてDjangoやFlaskといったものがあり、主にバックエンド開発で使われています。

バックエンドで使われる言語はNode.jsやPHPなど様々ありますが、シンプルで読みやすいPythonは学習しやすい言語であるため、取り組みやすいのではないでしょうか。

関連記事：アプリエンジニアにおすすめの転職サイト6選｜利用の流れや選ぶコツも解説

DevOpsエンジニア

DevOpsエンジニアは開発効率の向上などを目的として、開発ライフサイクル全体を効率化・自動化するエンジニアです。

システムの開発、運用、保守といったプロセスで自動化する際に、Pythonでスクリプトを書くことがよくあります。

コーディング以外の知識も幅広く必要となるため、Python以外の知識・スキルも多く求められます。

Pythonエンジニアに強い転職エージェントの選び方

自分にあった転職エージェントを選ぶ際は、以下の点での比較がおすすめです。

それぞれ簡単に解説します。

ITエンジニアに特化したサービスを選ぶ

まず、職種を問わない転職エージェントよりもITエンジニアに特化したサービスの方がおすすめです。

ITエンジニアに特化した転職エージェントの方が担当者のITへの理解が深い場合が多く、かつITエンジニアの中でも細かな職種で検索などができるためです。

もちろんITに特化していなくても優良な転職エージェントは多くありますので、比較する上での一つの観点として考えてください。

求人数の多さで選ぶ

求人の多さはそのまま選択肢の多さです。

希望の働き方や業種・職種など、条件にあった求人を探すのであれば、やはり求人数が多い方が比較対象も多くあるため、多いに越したことはありません。

求人数の少ない転職エージェントは首都圏や大阪あたりが中心になっていることが多く、地方でITエンジニアをやりたい方が苦労してしまう場合もあります。

働きたいエリアの求人が多いかを最初に調べてみるのも、比較するうえで重要です。

言語別に検索できるサービスを選ぶ

言語に限った話ではないのですが、自分が持っているスキルで検索できるサービスを利用することがおすすめです。

ここが無いと、企業側が望んでいるスキルセットを自分が持っているかを把握できるのが遅くなり、転職活動の時間や手間のロスが生まれやすくなります。

IT特化のサービスの方が言語やスキル別で検索できることが多いので、その辺りも踏まえて比較検討してください。

Pythonエンジニアが転職エージェントを利用するべき理由

Pythonエンジニアが転職エージェントを利用するべき理由・メリットは以下のとおりです。

これらは個人では難しい部分もあるので、転職エージェントの大きなメリットと言えます。

それぞれ簡単に解説します。

自分に合った求人をスムーズに紹介してもらえる

自分の条件にあった求人の検索自体は、自分でもできる作業です。

しかし、意外と見落としがあったり、そもそも多くの時間が必要な作業です。

これらをエージェントがおこなってくれれば、その時間を自己分析や知識・スキルの棚卸しなど、自分がやるしかない作業に使えるようになります。

ある程度受け身の姿勢でも転職先候補が見つかるため、転職活動のハードルを下げられる点もメリットです。

書類選考や面接の対策をしてもらえる

多くの求職者を転職に導いた転職エージェントだからこそ、内定を得られやすい書類の書き方や面接のアドバイスができるものです。

これは自分一人ではできない練習が難しく、かつ客観的なアドバイスは得難いものです。

選考対策のサポートまでしてくれる転職エージェントは、強い味方と言えます。

企業の内部情報までリサーチしてもらえる

転職エージェントは内部情報のリサーチは転職エージェントの大きなメリットです。

企業の内部情報は個人で調べるのはとても難しいことは、言うまでもありません。

転職しても希望する業務ができない、入社してみたらブラック企業だったというリスクを減らす意味でも、転職エージェントの利用がおすすめです。

Pythonエンジニアが転職エージェントを利用する際のポイント

転職エージェントを利用する際にも、覚えておきたいポイントがあります。

いずれもできていると転職活動の助けになるので、できるだけ実施することがおすすめです。

スキルや知識の棚卸しをする

まず、開発者としてのスキルや知識の棚卸しは必須です。

今持っているスキルや知識は、たとえちょっとしたものであっても記載することがおすすめです。

今後身につけたいスキルについても考えておくと、より良いでしょう。

また、これまでの経験についても重要です。経歴書には記載されないかもしれませんが、開発で苦労したエピソードなどは面接でも良い話題となります。

希望条件やキャリアプランを明確にする

希望条件やキャリアプランも明確にしておきましょう。

希望条件は年収や労働環境だけでなく、職場の雰囲気や飲み会の頻度なども考えておくと良いです。

また、キャリアプランを考えることは特に重要です。

エンジニアにとって経験は特に重要であるため、今自分がしたい経験ができる会社への転職ができるかどうかで、将来を大きく左右します。

キャリアプランが明確になっていることで、「自分の軸をもって仕事している人材だ」と思ってもらえるメリットもあります。

複数の転職エージェントを利用する

転職エージェントは複数利用がおすすめです。

求人の違いもありますし、エージェントが得意とするサポートにも違いがあります。

複数利用することでより視野が広がり、希望を満たせる求人に出会える可能性が高まります。

転職エージェントはほとんどが基本無料で利用できるので、気軽に登録してみましょう。

Pythonエンジニア転職のQ&A

最後に、Pythonエンジニアが転職するうえでのQ&Aを紹介します。

もし気になっていることがあれば、参考にしてください。

未経験でも転職できる？

実務未経験でも転職は不可能ではありません。

Geeklyやユニゾンキャリアなどの未経験にも強い転職エージェントが存在するのは、未経験から転職を成功させた方がいるからです。

エンジニアの実務経験がない分、学習などの行動で示せるように意識しましょう。

転職に有利な資格はある？

目指している職種に関する資格を持っていれば、転職に有利に働くこともあります。

PythonであればPythonエンジニア認定資格やデータサイエンティスト検定、日本ディープラーニング協会のG検定などがおすすめです。

あくまで自分が目指す職種を踏まえたうえで、それに見合ったものを優先的に取るようにしましょう。

転職エージェントは費用がかかる？

転職エージェントはほとんどが無料で利用できます。

オプションで有料サービスが含まれているものもありますが、まずは無料の転職エージェントから利用してみると要領が得られやすいかと思います。

無料で利用できる複数の転職エージェントを比較して自分に合ったエージェントを見つけてください。

まとめ

本記事では、Pythonエンジニアにおすすめの転職エージェントをはじめ、転職事情や転職活動でおさえるべきポイントなどを解説しました。

Pythonはまだまだ需要のあるプログラミング言語です。

前述のとおり、プログラミングスキルに加えて専門性を持てるようになれば、エンジニアとしてますます活躍していけるでしょう。

自分にあった転職エージェント・転職先を見つけ、ぜひ素晴らしいキャリアを積み上げてください。