看護師からの転職を考えているものの、何がしたいかわからずに悩んでいる人は少なくありません。

「このまま医療業界で経験を積み重ねたい」「異業種へ転職して幅広いスキルを身に付けたい」など、自身のキャリアビジョンに迷っている人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、転職活動の際に行う自己分析のやり方や、将来何がしたいかわからない方への解決法を解説しました。あわせて、看護師からの転職時におすすめの職種も紹介しています。

看護師からの転職を検討している方は、本記事の内容を参考にしてください。

また、自身のキャリアを誰かに相談したい方は、転職支援サービスの利用をおすすめします。

転職支援サービスの担当者はキャリア相談にも対応できますので、公式サイトから無料相談を依頼してみましょう。

関連記事：【2024年最新】看護師におすすめ転職エージェント19選！各社を徹底比較

看護師の転職で何がしたいかわからない場合の解決法

転職を考えているものの何がしたいかわからない看護師の方に向けて、解決法を5つ紹介します。

明確な目標を決めないまま転職活動を進めても転職後にミスマッチが起きる可能性もあるため、以下の方法を試してください。

自己分析をおこなう

転職に対する明確な目標が見つかっていない場合は、看護師として身に付けたスキルや経験を再確認できる自己分析がおすすめです。

自己分析をおこなうと、以下のメリットがあります。

また、自己分析は以下の手順で行いましょう。

自分ひとりでおこなうのはもちろんですが、客観的な意見を取り入れるために友人・家族などに相談することも成功の秘訣といえます。

一定期間休む

転職後にやりたいことが明確に決まっていない看護師の方は、一定期間休むことをおすすめします。

仕事を休むことで心身ともにリフレッシュでき、自分自身と向き合う時間を確保できるからです。

勤務先の状況にもよりますが、可能であれば有給休暇を取得して、自己分析の時間や転職に関する情報収集の時間を作ることをおすすめします。

セミナーや異業種交流会に参加する

転職後に何がしたいかわからないと悩んでいる看護師の方には、セミナーや異業種交流会への参加をおすすめします。

セミナーや異業種交流会に参加すると、幅広い業界の最新情報や、自分の興味や適性を発見できる機会を得られるからです。

とくに看護師以外への転職を希望している方であれば、異業種交流会へ積極的に参加すると、他業種で求められるスキルを直接聞くこともできるでしょう。

セミナーや異業種交流会の情報は、地域のビジネス団体やイベントサイトで検索できます。

適職診断を受ける

自身が希望する職種が決まっていない看護師の方は、適職診断を受けてみましょう。

適職診断を通じて、自身のスキルや経験、価値観などから最適な職種や業務内容を理解できるからです。

適職診断はハローワークの診断サービスを利用するほか、オンラインのツールを活用して自宅で受けることも可能です。診断結果を参考にして、あなたに適した職種や業務内容を明確にしてください。

キャリアコンサルタントに相談する

専門家からキャリアプランの意見を聞きたい方は、キャリアコンサルタントへの相談がおすすめです。

キャリアコンサルタントに相談すると、豊富な知識や経験からあなたに適した転職先や働き方を提案してくれます。

例えば夜勤での勤務が難しくなった看護師の方には、無床のクリニックや訪問看護ステーション、看護師を必要としている企業への転職を提案してくれるでしょう。

キャリアコンサルタントに相談できるおすすめのサービスを探している方は、以下の記事もあわせて読んでください。

関連記事：キャリアコンサルタントに転職相談できるおすすめサービスは？相談OKの転職エージェントも紹介

看護師が転職で抱えがちな悩み

転職を検討する看護師が抱えがちな悩みを、5つ紹介します。

転職すべきなのか分からない

転職すべきかどうかを迷いながら、日々の業務に取り組んでいる看護師は少なくありません。

「慢性的な長時間労働がつらい」などの理由で現状に不満を感じながらも、患者からの感謝の言葉にやりがいを感じ、転職に踏み切れない看護師は多いといえそうです。

しかし、転職すべきなのか分からないまま転職活動を進めると、自身の希望とあわない職場を選ぶリスクが高まります。

現職を辞めようかどうか迷っている看護師の方は、自己分析や適職診断を受けて、自身の希望を明確にすることが大切です。

関連記事：看護師が転職を成功させるコツとは？事前にチェックすべきポイントも解説！

退職を受理してもらえない・引き留められている

退職を受理してもらえない、または引き留められていることも、看護師が転職活動で悩む原因の一つです。

例えば退職の意思を伝えたものの「新人が育つまで待ってほしい」などと引き留められると、退職日が決まらずに転職活動がスムーズに進まない可能性も出てきます。

退職の手続きがなかなか進まない看護師の方は、以下の対処法を試してください。

これらの対処法を活用し、正式な手順に沿って退職の手続きを進めてください。

関連記事：退職の引き止めがしつこい場合はどうすればいい？対処法や引き止められる理由も解説

忙しくて転職活動に割く時間がない

日々の業務に追われて自由に使える時間が少ないことも、転職を検討する看護師が抱える悩みの一つです。

とくに人手が不足している病棟に勤務している場合は、長時間の残業や夜勤の回数も多くなり、プライベートの時間を確保しにくいでしょう。

忙しくて転職活動に割く時間がない看護師は、転職支援サービスのサポートを受けることをおすすめします。

とくに看護師に特化した転職支援サービスでは、地域の医療施設に詳しい担当者からアドバイスを受けられます。

以下の記事では、忙しい看護師でも利用しやすい直接応募型の転職サイトを中心に紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事：電話なしで利用できる看護師転職サイト8選｜しつこい連絡を減らす方法も解説！

自分に合った求人が見つからない

医療施設の求人が多すぎて、自分に合った職場を見つけられずに悩んでいる看護師は少なくありません。

とくに転職先への希望条件が多い場合は、理想の職場を見つけることは難しいといえそうです。

自分に合った求人が見つからなくて悩んでいる看護師は、転職先への希望条件に優先順位をつけて、複数の求人情報を比較検討してください。

また、看護師に特化した転職サイトを利用すると、短時間に多くの求人情報を取得できるでしょう。

関連記事：看護師転職サイトおすすめランキング15選｜評判や特徴から徹底比較！

経歴・スキルに自信がなく転職先が見つかるか不安

看護師として働いた経験が浅い場合、経歴やスキルに自信がなく転職先が見つかるか不安になる方も少なくありません。

募集要件に「臨床経験〇〇年以上」と記載された求人情報を目にすると、「自分は経験が不足しているから採用されないだろう」と諦めてしまう方もいるでしょう。

とはいえ、看護師は慢性的に人手が不足しており、多くの医療機関では人材を募集しています。

求人情報にある「臨床経験〇〇年以上」は、あくまで目安として記載している場合もあるでしょう。あなたの希望条件に適した職場であれば、経歴やスキルに自信がなくても積極的に問い合わせてください。

看護師からの転職を成功させるコツ

看護師からの転職を成功させるコツを、6つ紹介します。

関連記事：看護師が転職を成功させるコツとは？事前にチェックすべきポイントも解説！

転職先への希望条件を明確にする

転職活動を始めたら、転職先への希望条件を明確にしましょう。

転職先へ希望する条件を項目ごとに整理すると、自身に適した職場を効率的に見つけられるからです。

具体的には、以下の条件を紙に書き出してください。

希望条件を書き出したら優先順位をつけ、転職活動の方向性を決めてください。

在職中に転職活動を始める

在職中に転職活動を始めることも、転職を成功させるコツの一つです。

現在の仕事を続けながら転職先を探すことで、毎月の収入を確保でき、経済的な不安のない状態で自身に適した職場を探せます。

例えば、夜勤中に患者の状態が落ち着いているタイミングや、仮眠中の空き時間を利用して転職サイトの閲覧が可能です。

また、夜勤明けから次の出勤までに余裕のある場合は、セミナーへの参加やキャリアコンサルタントとの面談に充てられるでしょう。

求人情報を比較検討する

看護師からの転職を成功させるためには、求人情報の比較検討も重要なポイントです。

複数の職場を比較すると、勤務地や給与、就業時間や残業の有無などを考慮して、あなたに適した転職先を探せます。

例えば、複数の転職サイトから求人情報を調べたり、キャリアコンサルタントに相談したりすると、より多くの選択肢から職場を探せるでしょう。

転職先への希望条件と照らし合わせながら、長期的に働ける職場を探してください。

職務経歴書を詳細に記入する

応募する企業が決まったら、職務経歴書を詳細に記入しましょう。

看護師の業務で身に付けたスキルや知識を職務経歴書に書くことで、書類選考や面接時に良い印象を与えられます。

具体的に記入する内容は、以下の通りです。

職務経歴書は履歴書に書ききれない部分を補足するイメージで、具体的なエピソードや実績を盛り込んで作成してください。

面接対策を徹底する

看護師からの転職を成功させるためには、面接対策も重要なポイントの一つです。

面接では以下の質問をよく聞かれるため、回答を事前に準備してください。

よく聞かれる質問への回答例は、以下の記事で詳しく紹介しています。面接前に一度読んでおくと、より効果的な準備ができるでしょう。

関連記事：看護師の転職面接でよく聞かれる質問と回答例とは？答え方のポイントを解説

転職支援サービスを活用する

現在の業務が忙しく転職活動に多くの時間を使えない方は、転職支援サービスの利用がおすすめです。

転職支援サービスに無料登録すると、以下のサポートを依頼できます。

また、看護師に特化した転職支援サービスに登録すると、医療施設に詳しい担当者からアドバイスをもらえます。

看護師からの転職でおすすめの転職支援サービス

看護師からの転職でおすすめの転職支援サービスを、3つ紹介します。

どのサービスも看護師に特化しているため、医療業界に精通した担当者からアドバイスを受けられるでしょう。

レバウェル看護

レバウェル看護は、看護師に特化した転職支援サービスです。

今すぐに仕事を探していない方でも登録でき、情報収集や転職活動の相談にも対応しています。

レバウェル看護の公式サイトでは、病院やクリニックで働く看護師のインタビュー記事を掲載しているため、応募前に職場の雰囲気を確認できるでしょう。

公式サイトの求人数も多く、正看護師はもちろん准看護師や保健師の求人も取り扱っているため、幅広い職種からあなたに適した仕事に応募できます。

ナース専科 転職

ナース専科 転職は、年間の利用者数が10万人を超える転職支援サービスです。

ナース専科 転職の特徴は、地域ごとに担当が決まっているキャリアパートナーから、医療施設のリアルな情報を受け取れることです。

公式サイトから1分で無料登録ができ、担当のキャリアパートナーとはLINEで転職に関する相談もできます。

スキマ時間を活用してLINEで相談や問い合わせができるため、日々の業務が忙しい看護師でも自分のペースで転職活動を進められるでしょう。

（※1）ナース専科 転職公式サイトより

看護roo!転職

看護roo!転職は15年以上看護師の転職を支援しており、累計の利用者数は60万人を超えました。

全国の求人情報を取り扱っており、公式サイトでは希望する勤務地や職種、雇用形態を指定するとあなたに適した職場を検索できます。

また、公式サイトには看護roo!転職を利用した看護師のインタビュー記事も掲載しているため、転職の流れや相談方法を具体的にイメージしやすいでしょう。

（※1）看護roo!転職公式サイトより

転職後に看護師の経験を活かせる職種【体験談あり】

転職後に看護師免許や医療現場で学んだ知識を活かせる職種を、5つ紹介します。

看護師から転職を経験した方へのアンケート結果も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【アンケート名】看護師の退職・転職に関する実態調査
【調査日】2024年5月15日
【調査対象】看護師を辞めた/看護師から転職した経験がある男女
【調査人数】300人（男性43人/女性257人）
【調査方法】アイブリッジ株式会社Freeasyを用いたインターネットリサーチ
（調査元：キャリアアップステージ編集部）

産業看護師

産業看護師とは、一般の企業で働く看護師を指す言葉です。

業務内容は社員の健康管理や応急処置の対応などがあり、従業員数の多い企業が求人を募集する傾向があります。

企業にもよりますが、夜勤で働く機会は少なく、土日・祝日に休みを取りやすい特徴があるでしょう。

一方で、産業看護師の募集人数は少ない傾向があるため、時期によっては求人情報が見つからない可能性もあるので注意してください。

訪問看護師

訪問看護師は、自宅で療養中の患者を訪問して医療行為を行う仕事です。

病院やクリニックに比べて一人の患者に多くの時間を使えるため、細かく病状を観察でき異常の早期発見もしやすいといえます。

当編集部が行ったアンケート調査では、以下のような意見が見られました。

訪問看護師も夜勤や土日・祝日に出勤する機会は少ないため、ワークライフバランスを重視する看護師におすすめの職種です。

関連記事：訪問看護の転職方法とは？失敗しない求人の探し方を解説！

保育園看護師

保育園看護師のおもな業務内容は、園児の健康管理や体調不良時の応急処置などがあります。

転職時に保育士資格を取得する必要はありませんが、小児科での勤務や子育ての経験があると内定をもらいやすいでしょう。

当編集部が行ったアンケート調査では、以下のような声がありました。

保育園に勤務する看護師の人数は少ないため、病院やクリニックに比べて人間関係のストレスは少ないと言えそうです。

保健師

保健師とは、地域の保健所で住民の健康相談や予防医療に携わる職種です。

保健師に転職するには保健師免許が必要なため、保健師を養成する専門学校や看護系大学の保健師養成課程で知識を学ぶ必要があります。

当編集部が行ったアンケート調査では、以下のような意見がありました。

保健師への転職を成功させるコツを理解したい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事：保健師向け転職エージェントおすすめ8選｜成功のコツや選び方も解説

医療事務

医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関で働く事務職を指します。

おもな業務は以下の通りで、接客スキルや医療保険制度に関する知識が必要です。

医療事務の仕事はデスクワークが多いため、立ち仕事や体力を使う業務がつらい看護師におすすめします。

医療事務の求人情報を取り扱っている求人サイトは、以下の記事で紹介しています。
関連記事：医療事務系の求人サイトを比較｜自分に合う求人の探し方も紹介

看護師の転職に関するよくある質問

看護師の転職に関するよくある質問を、4つ紹介します。

看護師が転職で重視することは何ですか？

看護師が転職で重視するおもなポイントは、以下の7つです。

これらの項目の重要度は、看護師によって異なります。

転職活動中は重視するポイントに優先順位を決めて、求人情報を比較検討してください。

看護師が仕事を辞めたいと思う理由は何ですか？

看護師が仕事を辞めたいと思う具体的な理由は、以下の7つです。

とくに人間関係が良くないという理由で、仕事を辞める看護師は多いといえるでしょう。

看護師を辞めたいと感じたときの対処法は以下の記事で紹介したので、ぜひ参考にしてください。

関連記事：看護師を辞めたいときの対処法5選｜辞めたい理由や退職の判断基準も解説

看護師になろうとしたきっかけを面接でどう答えればいいですか？

面接では具体的なエピソードを交えて回答すると、看護師の仕事に対する熱意が伝わりやすいでしょう。

具体的には、以下の回答例を参考にしてください。

転職時の面接対策を徹底したい方は、以下の記事もあわせて読んでください。
関連記事：看護師の転職面接でよく聞かれる質問と回答例とは？答え方のポイントを解説

看護師のキャリアパスを教えてください

看護師のキャリアパスは、大きく分けて3つの方向性があります。

看護師のキャリアパスを決めるときには、主任や師長などと相談しながら、スキルアップの方法や具体的な計画を立ててください。

まとめ｜看護師からの転職で何がしたいかわからない人は自己分析がおすすめ

この記事では、転職したいけれど何がしたいのかわからない看護師の方に向けて、解決法を5つ紹介しました。

何がしたいかわからないまま転職活動を進めると、職場に求める希望条件が曖昧になり、自分に合わない病院やクリニックを選んでしまう可能性が高まります。

転職後のミスマッチを防ぐためにも自己分析を行い、転職先への希望条件を明確にしてください。

また、自己分析の方法に不安のある方や転職のプロに相談をしたい方は、転職支援サービスへの登録がおすすめです。転職支援サービスでは経験豊富なアドバイザーに無料で相談できるため、ぜひ一度活用してみましょう。