キャリアコンサルタントに転職相談できるおすすめサービスは?相談OKの転職エージェントも紹介

編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
本記事は転職エージェント公式サービス(ビズリーチ・マイナビ・リクルート等)のプロモーションを含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。
有料職業紹介許可番号:13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが作成しています。

転職したいけれど、どんな職が向いているのかわからない……

今転職すべきかどうか決められない……

転職に対するこのような悩みは、キャリアコンサルタントへの相談がおすすめです。キャリアコンサルタントは、転職エージェントだけでなく、有料のキャリアコンサルティング機関やハローワーク、企業内のカウンセリングルームなどに在籍しています。

本記事では、キャリアコンサルタントに相談できる機関や相談内容、相談するメリットやデメリットについて解説します。本記事を読むことで、キャリアコンサルタントへの相談がなぜ大切かが理解できるでしょう。

無料で相談したいなら転職エージェント

関連記事:コンサルタントにおすすめの転職エージェントランキング比較|戦略コンサル・ITコンサル・未経験向けに解説

目次

キャリアコンサルタントとは

キャリアコンサルタントは厚生労働大臣の登録を受けた試験機関が実施する国家資格になります。キャリアコンサルタント試験に合格し、キャリアコンサルタント名簿に記載された方のみが名乗れる名称独占資格です。試験に合格し名簿に記載されていないと、キャリアコンサルタントの名称は使用できません。

キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングをおこなう専門家です。

厚生労働省のホームページによると、「キャリアコンサルティング」とは次のように定義されています。

「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導をおこなうことをいいます。

引用元:キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント|厚生労働省

キャリアコンサルタントは名称独占資格ですが、キャリアコンサルティングはキャリアコンサルタントの独占業務ではありません。従ってキャリアコンサルタントの資格がなくても、キャリアコンサルティングは可能です。

キャリアコンサルタントの資格がない方がキャリアコンサルティングをする場合、担当者は「キャリアアドバイザー」「転職アドバイザー」と呼ばれています

キャリアコンサルタントに転職相談したい人におすすめの相談先

キャリアコンサルタントへの相談ができるサービスには、有料と無料があります。有料のキャリアコンサルティングは、民間企業が運営するサービス内で提供されています。

一方、無料のキャリアコンサルティングは、公的機関や転職エージェントで受けることが可能です。

キャリアコンサルタントを選ぶ際は、ご自身と相性の良い人柄かどうか、相談したことでネクストアクションを提示してご自身の悩みを解決してくれるかどうかに着目すると良いでしょう。

有料サービス

キャリアコンサルティングは、民間企業が運営する有料キャリアコンサルティングサービスで受けられます。

有料のキャリアコンサルティングサービスでは、複数回のキャリアコンサルティングで自己分析や得意、強みを知ることにより、将来の働き方を見つめ直すサポートを提供しています。

有料のキャリアコンサルティングサービスの期間や相場、サポート内容などは以下のとおりです。

期間1ヵ月~2年4ヶ月程度
面談回数4回(1ヵ月)~16回(2年4ヵ月)程度
入会金無料~55,000円
価格187,000円~ 1,669,900円
※無料体験や分割払い可の場合あり
サポート内容・自己分析
・転職相談
・キャリア設計
・転職活動サポート
・選考対策
・チャットサポート

無料サービス

転職活動中でも、ハローワークや転職エージェントにてキャリアコンサルタントへの相談ができます。ハローワークには、キャリアコンサルタントが在籍しています。転職エージェントにもキャリアコンサルタントが在籍している場合があるので、積極的に活用しましょう。

ハローワークやキャリア形成・学び直し支援センター

ハローワークでは、公共職業訓練の受講対象者や就職の可能性を高めたい方を対象として、キャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングが実施されています。

実際にハローワークに出向くだけでなく、オンラインでも相談可能です。

また、厚生労働省の委託事業である「キャリア形成・学び直し支援センター」でもキャリアコンサルタントによるキャリアカウンセリングが受講可能です。

キャリア形成・学び直し支援センターは全国にあり、過去の活動歴や自己PRが記載され転職活動に役立てられる「ジョブ・カード」を活用したキャリアコンサルティングが無料で受けられます

転職エージェント

転職エージェントの中でも、キャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングを受けられる場合があります。

無料でキャリアコンサルティングや転職相談ができる転職エージェントについては、次の項で詳しく紹介します。

無料で転職相談ができるおすすめ転職エージェント6選

無料で転職相談ができる転職エージェントは多数あります。中でもおすすめするのは、次の6社です。

いずれも、キャリアアドバイザーによる自己分析やキャリア形成相談、履歴書・職務経歴書の添削が行われています。転職エージェントごとにサポート体制が異なるので、自分に合った転職エージェントを見つけましょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する転職エージェントです。2023年9月現在の公開求人数は約45万件あります。各業種や職種に精通したキャリアアドバイザーが、希望やスキルに沿った求人を厳選して紹介しています。

リクルートエージェントでは、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供などのサービスも充実しています。転職活動だけでなく、キャリアプランに関する悩みや自身のありたい姿を実現する方法、自分の持ち味を生かしながら将来も考えたキャリア形成を、転職希望者とともに考える姿勢を持つ転職エージェントです。

リクルートエージェントでは、登録者向けに自己分析や自己PR、志望動機の書き方に関するオンラインセミナーも開催しています。これまでで37万人以上の転職に成功させた実績による充実したサポートで、転職活動を成功へと導いてくれる転職エージェントと言えるでしょう。

社名株式会社リクルート
(Recruit Co., Ltd.)
本社所在地〒100-6640
東京都千代田区丸の内1-9-2
グラントウキョウサウスタワー
従業員数19,836名(2023年4月1日現在)
資本金3億5千万円
事業内容・新卒採用サービス
・中途採用サービス
・就職・採用・労務支援 など

【参考記事】
リクルートエージェントについて|リクルートエージェント
会社概要|株式会社リクルート

ビズリーチ

ビズリーチ

ビズリーチは、企業やヘッドハンターからスカウトメールが届くハイクラス向けの転職サイトです。

スカウトメールは、企業やビズリーチ所属のヘッドハンターから送られます。ヘッドハンターからスカウトを受けた場合は、ヘッドハンターへの相談はもちろん、職務経歴書の書き方、面接対策などのサポートを受けることも可能です。

ビズリーチのスカウトは、事前に入力している職務経歴書を元に送付されます。事前に情報がわかっているところからスタートなので、転職活動にかける時間を短縮できる点も魅力です。

ヘッドハンターのサポートも受けつつ自分の経験を活かしてキャリアアップしたい、今の環境よりもランクアップした企業に就職したい場合、ビズリーチは特におすすめの転職エージェントといえるでしょう。

社名株式会社ビズリーチ
本社所在地〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-15-1
渋谷クロスタワー12F
資本金1億3千万円
事業内容・インターネットを活用したサービス事業
・即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」
・OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」 など

【参考記事】:会社概要|株式会社ビズリーチ

マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。

マイナビエージェントでは、キャリアアドバイザーは業界ごとの専任制になっています。キャリアアドバイザーが業種ごとの転職事情を熟知していることから、個々に応じた最適な求人を提案してもらえる点が特徴です。

マイナビエージェントでは、キャリアアドバイザーとは別に、企業の人事担当者とやり取りする「企業担当アドバイザー」も在籍しています。企業担当アドバイザーが実際に見聞きした、求人票には掲載されていない企業情報を知ることも可能です。

マイナビエージェントでは、初めての転職、2回目以降の転職でそれぞれ気をつけたいポイントを押さえてくれる点も魅力と言えます。転職回数や年代に応じて転職活動のアプローチを変えてくれる点も、マイナビエージェントの大きな特徴です。

社名株式会社マイナビ
(Mynavi Corporation)
本社所在地〒100-0003
東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号
従業員数約7,550名(2023年4月現在)
資本金21億210万円
事業内容・新聞の発行および出版事業ならびに電子出版事業
・就職情報の提供ならびに求
・採用活動に関するコンサルティング
・宣伝、広告、ピーアール業
・労働者派遣事業
・有料職業紹介事業 など

【参考記事】:会社概要|株式会社マイナビ

doda

doda

dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する転職エージェントです。2023年9月現在、非公開求人を含めた総求人数は約25万件あります。

「doda」では、専門領域に精通した転職のプロである専任のキャリアアドバイザーによるキャリアコンサルティングがおこなわれます。キャリアコンサルティングは、オンラインや電話中心です。

dodaのキャリアアドバイザーは、現在勤めている業界や職種に沿って選ばれます。履歴書・職務経歴書の添削サービスもあるので、転職に際して心強い味方となってくれるでしょう。

社名パーソルキャリア株式会社
(PERSOL CAREER CO., LTD.)
本社所在地〒100-6328
東京都千代田区丸の内2-4-1
丸の内ビルディング27F
従業員数5,756名(2023年3月現在)
資本金11億2,700万円
事業内容・人材紹介サービス
・求人メディアの運営
・転職・就職支援 ・採用・経営支援・副業・兼業・フリーランス支援サービスの提供

【参考記事】:会社概要|パーソルキャリア

type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェントは、株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職エージェントです。IT・営業・ハイクラスの転職に強い特徴があります。

サービス開始から25年、34万人以上の転職支援実績から個々の強みや経験を活かせる求人紹介が魅力です。

type転職エージェントでは、20代で初めての転職を目指す方や、女性、離職中の方向けなど、さまざまな転職相談会やセミナーが無料で毎週実施されています。キャリアアドバイザーへの個別相談も可能です。

専任のキャリアアドバイザーによるキャリアコンサルティングは「安心して転職活動を進めることができた」「丁寧に接してくれた」と好評です。

社名株式会社キャリアデザインセンター
(CAREER DESIGN CENTER CO.,LTD.)
本社所在地〒107-0052
東京都港区赤坂3-21-20
赤坂ロングビーチビル
従業員数695名(2022年9月現在)
資本金5億5,866万円
事業内容・企業の採用活動の総合的なサポート
・キャリア転職の専門情報サイト『type』『女の転職type』などの運営
・転職フェアの開催 ・人材紹介事業 など

【参考記事】:会社概要|キャリアデザインセンター

MyVision

MyVision

公式サイト:https://my-vision.co.jp/

MyVisionは、200社以上のネットワークがあるコンサルに特化した転職エージェントです。

MyVisionの主なサービス
  • キャリア相談
  • エージェントサービス
  • 非公開求人紹介
  • 書類添削・模擬面接等の選考対策
  • セミナー・選考会
  • 転職後のさらなるキャリアアップサポート

コンサルに特化した選考対策や面接対策を受けることができるため、未経験や異業種からコンサルを目指す方にもおすすめです。

また、利用者の95%以上が年収を上げているため、現職よりも高年収・キャリアアップを実現するための転職サポートをしてくれるでしょう。

【年代別】キャリアコンサルタントに相談する主な悩み

キャリアコンサルティングでは、生き方や働き方などキャリアに関するさまざまな悩みを相談できます。転職に限らなくても大丈夫です。

ここからは、キャリアコンサルタントに相談されることが多い悩みを、20代・30代・40代の年代別に紹介します。

【20代】仕事や会社、人間関係が合わない

20代がキャリアコンサルタントに相談する悩みの代表格は「仕事や会社、人間関係が合わない」ことです。

20代では、仕事や会社、人間関係が自分と合わないことから転職を希望するケースが多くあります。実際の会社の雰囲気や仕事内容が、就職・転職時に想像していたものと違っていたケースも同様です。

この場合、なぜ仕事や会社が自分と合わないのか、自己分析しながら合わない理由を深掘りしていきます。合わない理由が見つかったところで、自分に合うのはどのような仕事や会社なのか、キャリアコンサルタントと一緒に探していく流れです。

【20代】自分が何をしたいか、何に向いているかわからない

20代がキャリアコンサルタントに相談する悩みの2点目は「自分が何をしたいか、何に向いているかわからない」ことです。

自分が何をしたくて何に向いているのかがわからないことから転職活動に進めず、悩みを抱えてしまうケースが挙げられます。

キャリアコンサルタントに相談した結果、自己分析を通して自分の好きなことや強み、得意分野に気づき、よりよいキャリア形成をしていくことが可能となるでしょう。

【20代】将来に対して漠然とした不安がある

20代がキャリアコンサルタントに相談する悩みの3点目は将来に対して漠然とした不安がある」ことです。

会社や人間関係が合わないこと、自分の適性がわからないことから、この先社会でやっていけるのかという漠然とした不安をキャリアコンサルタントに相談します。

こちらも、自己分析で適性を知ることで将来に対する見通しが開ける可能性が高いと言えます。

【30代】仕事と家庭の両立

30代がキャリアコンサルタントによく相談する内容の筆頭は「仕事と家庭の両立」です。

結婚、家の購入やローンの借入、出産・育児など、30代は自身を取り巻く生活が大きく変わります

生活の変化と家庭を両立させる「ワークライフバランス」の取り方に悩む時期でもあるため、仕事と家庭を両立するにはどうすべきかを相談するケースが増える傾向です。

【30代】自分の市場価値を高める方法

30代は「自分の市場価値を高めるにはどうすればいいか」も多く相談されます。

30代は、今よりもいい給与を得るため、もしくは今よりもやりがいのある仕事に就くため、自分の市場価値を高めることを検討し始める時期です。従って、自分の市場価値をどう高めるといいかについても、相談される傾向があります。

加えて、30代は、会社でもある程度仕事を任され始める年代です。会社でも責任ある立ち位置となりつつあることから、市場価値を高めると同時に、転職しても後悔しないかどうかもキャリアコンサルタントに相談されています。

【30代】業務内容の変化

30代では、業務内容の変化についてもキャリアコンサルタントに相談されます。

30代は、これからの業務内容が変化する兆しを感じる時期です。同じ業務ばかりで変化がないからどうにかしたい、この先は管理職を目指すべきかスペシャリストを目指すべきかといった業務内容の変化についても、キャリアコンサルタントに相談されるケースが多くあります。

【40代】家庭や会社での環境変化

40代がキャリアコンサルタントに相談する悩みとして、家庭や会社での環境変化が挙げられます。

30代と違う点は、育児や介護により、仕事と家庭の両立が難しくなってくる点です。変えたくないけれど働き方を変えなければならないことへの戸惑いや抵抗について、キャリアコンサルタントに相談するケースが見受けられます。

加えて、40代は、20代や30代と比べると、変化への適応速度がどうしても遅くなりがちです。DX化やテレワークのような職場内での環境変化に対応しきれていないことや急激な変化についていけないことを、キャリアコンサルタントに相談する場合もあります。

【40代】周囲が昇進していることに対する不安

40代では、周囲が昇進していることに対する不安も多く相談されます。

  • 周囲が役職につきはじめているが、自分は昇進できていない
  • このまま自分は役職になれず終わってしまうのだろうか

このような不安を、キャリアコンサルタントに相談することも増えてきます。

【40代】セカンドキャリアへの不安

40代がキャリアコンサルタントに相談する悩みとして、セカンドキャリアへの不安も挙げられます。40代後半は、会社員としてのゴールである「定年」が見えてくる年代です。定年後のセカンドキャリアを考えるときには、次のような不安が出てきます。

  • 定年後の生活はどうすればいい?
  • 定年後も同じ会社に残る?違う会社に行く?
  • そもそも別の会社に転職できる?

セカンドキャリアは、自分や家族の状況によって変わります。友人や同僚に相談しても、それぞれの状況によって最適解が変わるため、明確な答えを出にくいでしょう。

セカンドキャリアについては最適解が出しづらいことから、キャリアコンサルタントに相談するケースが多いと言えます。

キャリアコンサルタントに相談する際に押さえたいポイント3選

ポイントを押さえておくことで時間をより有効に活用できます。次の3点を押さえておくといいでしょう。

  • 相談することで悩みが解消されそうか
  • 自分の目的と合っているか
  • キャリアコンサルタントと相性が合うか

ポイント1|相談することで悩みが解消されそうか

キャリアコンサルタントに相談することで悩みが解消されそうかどうかは、とても重要です。

相談しながら、悩みに対して何らかの解決策を一緒に考えてくれるキャリアコンサルタントかどうかを見極めるといいでしょう。気持ちが楽になるアドバイスだけでなく、行動面でのアドバイスをもらえるかどうかも大切です。

キャリアコンサルティングで悩みを解消するには、今の気持ちや考えを正直にキャリアコンサルタントに伝えることも大切です。キャリアコンサルタントに思いを包み隠さず伝えられるかどうかも、悩みを解消するためには重要と言えるでしょう。

ポイント2|自分の目的と合っているか

キャリアコンサルタントを利用する目的は、人それぞれです。そして、キャリアコンサルタントにも得意分野があります

相談する際は、自分の利用目的とキャリアコンサルタントの得意分野が合っているかも、気をつけたいポイントです。

キャリアコンサルタントを選ぶときは、以下の点に注意するといいでしょう。

利用目的キャリアコンサルタントの得意分野
自分に合う職業を知りたい

今の会社が合わない

環境変化に適応できない
・自己分析や強みを見つけることが得意
キャリアアップしたい

自分の市場価値を高めたい
・履歴書・職務経歴書、面接対策が得意

キャリアコンサルティングの際は、事前にキャリアコンサルタントを選べない場合も多くあります。

転職エージェントやハローワーク、有料サービス利用時に相談内容を事前に伝えておくことで、先方が相談内容に合ったキャリアコンサルタントを選んでくれる可能性があります。あらかじめサービス利用先に相談内容を伝えておくようにしましょう。

ポイント3|キャリアコンサルタントと相性が合うか

キャリアコンサルティングにおいては、キャリアコンサルタントと相性が合うかも大切です。

キャリアコンサルタントも人間なので、相性が合わないときもあります。たまたま自分と合わないキャリアコンサルタントに出会ってしまっただけで、全てのキャリアコンサルタントと合わないわけではありません。

「相性が合わない」「話が嚙み合わない」など、キャリアコンサルタントに対して違和感を持ったときは、別のキャリアコンサルタントに相談してみることがおすすめです。キャリアコンサルティングは、転職エージェントと同様に、複数利用しても問題ありません

キャリアコンサルティングは、将来のキャリア形成につながる大事なことを相談する場所です。だからこそ、複数名の中から自分に合ったキャリアコンサルタントを選びましょう。

キャリアコンサルティング利用者が増加している理由

独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、2006年から2017年の10年間で、キャリアコンサルタント有資格者の活動状況は15%増加していました。

キャリアコンサルタントの活動量増加から、キャリアコンサルティング利用者も増加傾向にあることがうかがえます。

労働政策研究報告書No.200 第9章 キャリアコンサルタントの活動状況の経年比較(前3回調査との比較)|独立行政法人労働政策研究・研修機構
引用元:労働政策研究報告書No.200 第9章 キャリアコンサルタントの活動状況の経年比較(前3回調査との比較)|独立行政法人労働政策研究・研修機構

キャリアコンサルティングの利用者が増加している理由として、産業構造や雇用形態の変化と人材に対する企業の捉え方の変化が挙げられます。

理由1|産業構造や雇用形態の変化

キャリアコンサルティング利用者が増加している1つ目の理由は、産業構造や雇用形態の変化です。

近年は、産業構造が変化しただけでなく雇用形態も変化しています。企業での終身雇用が崩れたことにより個々のライフスタイルに応じた働き方を選択するケースも増加しました。

産業構造や雇用形態の変化により、労働者が主体的にキャリアを考える時代となったことで、キャリアコンサルティングの利用者も増加したと考えられます。

理由2|人材に対する企業の捉え方の変化

キャリアコンサルティング利用者が増加している2つ目の理由は、人材に対する企業の捉え方の変化です。

企業においては、人材を「人的資源」から「人的資本」として捉える動きが出てきました。

先ほど紹介した独立行政法人労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書No.200」によると、2006年から2017年の10年間で、企業内で活動するキャリアコンサルタントの割合が12%増加しました。

労働政策研究報告書No.200 第9章 キャリアコンサルタントの活動状況の経年比較(前3回調査との比較)|独立行政法人労働政策研究・研修機構
引用元:労働政策研究報告書No.200 第9章 キャリアコンサルタントの活動状況の経年比較(前3回調査との比較)|独立行政法人労働政策研究・研修機構

企業が人材を『消費する「資源」』から『価値を生み出す「資本」』と捉えるようになったことで、人材個々の価値を高めるために、企業内でキャリアコンサルティングの利用が促進されたとも考えられます。

キャリアコンサルタントに相談するメリット4選

キャリアコンサルタントに相談すると、専門的なアドバイスが期待できます。

キャリアコンサルタントから専門的なアドバイスを受けられるメリットは、次の4点です。

  • 自分の強みや向いている仕事について理解できる
  • 今後のキャリアプランを設計できる
  • 転職活動のポイントを押さえられる
  • 客観的なアドバイスを受けられる

メリット1|自分の強みや向いている仕事について理解できる

キャリアコンサルタントに相談するメリット1点目は、自分の強みや向いている仕事について理解できることです。

キャリアコンサルティングでは、自分の強みや向いている仕事がわからない場合、自己分析をおこないます。

キャリアコンサルタントから客観的に自分を見てもらうことで、自分では気づかなかったところに焦点が当たります。その結果、自分では何とも思っていなかったことが「強み」であり「向いている理由」であることに気づけるでしょう。

キャリアコンサルタントと相談しながら自己分析をおこなうことで、自分の特性や強みが明確になり、向いている仕事は何か理解できることが、キャリアコンサルタントに相談する最初のメリットです。

メリット2|今後のキャリアプランを設計できる

キャリアコンサルタントに相談するメリット2点目は、今後のキャリアプランを設計できることです。

キャリアコンサルタントは、転職だけでなく、自分の目指す生き方や働き方に沿ったキャリアプランの設計も手伝ってくれます。さらに、就職や将来に対する不安を相談することも可能です。

キャリアコンサルタントに相談することで、将来に対する漠然とした不安を言語化してもらえるだけでなく、一緒に今後の方向性を考えキャリアプランを設計することで悩みが解消できることが、キャリアコンサルタントに相談するメリットです。

メリット3|転職活動のポイントを押さえられる

キャリアコンサルタントは、転職活動に対するアドバイスも可能です。

キャリアコンサルティングでは、自己分析で自分の長所や強みを把握し、長所を活かせる職場の特徴やポイントを教えてもらえます

キャリアコンサルタントとのやり取りは、自分対キャリアコンサルタントの1対1です。

他人と比べたり一般論で終わったりすることなく「あなたはこうだからこうした方がいい」と、自分だけの転職活動のポイントを押さえらえる点も、キャリアコンサルタントに相談するメリットと言えます。

メリット4|客観的なアドバイスを受けられる

理想のキャリア形成には、希望の職業に就くことが大切です。

そのためには、自己理解を深める事が重要と言えます。キャリアコンサルタントに相談すると自分のことを客観的に見てもらえるため、自分では気づかなかった強みや可能性に気づくことができるでしょう。

キャリアコンサルタントに相談すると、強みや可能性に気づくだけでなく、条件や将来性よりも感情を優先して転職しようとした場合も、客観的な視点でアドバイスをもらうことも可能です。

転職活動を進めるにしてもやめるにしても客観的なアドバイスを受けられる点は、キャリアコンサルタントに相談するメリットと言えるでしょう。

キャリアコンサルタントに相談する2つのデメリット

キャリアコンサルタントに相談する場合、デメリットも存在します。キャリアコンサルタントに相談するデメリットは、次の2点です。

  • 有料の場合がある
  • キャリアコンサルタントと合わない場合がある

デメリット1|有料の場合がある

キャリアコンサルタントへの相談は、必ずしも無料とは限らない点に注意が必要です。

ハローワークでのキャリアコンサルティングは無料です。転職エージェントでキャリアコンサルタントに相談する場合も、ほとんどが無料となっています。

しかし、「キャリアコーチング」と呼ばれるサービスや、個人のキャリアコンサルタントに直接お願いする場合はほとんどが有料です。

無料で転職活動をおこないたい場合、キャリアコンサルタントへの相談に料金が必要かどうか、事前に確認しておきましょう。

デメリット2|キャリアコンサルタントと合わない場合がある

キャリアコンサルタントとの相性が良くないと問題や悩みが解決しないかもしれない点も、キャリアコンサルタントに相談するデメリットのひとつです。

キャリアコンサルタントと意見や考え方が合わない場合は、別のキャリアコンサルタントに相談することがおすすめです。キャリアコンサルタントは途中で変えても問題ありません。

キャリアコンサルタントと合わないなと感じたときは、複数のキャリアコンサルタントに話を聞き、自分に合ったキャリアコンサルタントを見つけましょう。

キャリアコンサルタントに相談する前の準備

キャリアコンサルタントに相談する前の準備は、有意義なコンサルティングの時間にするために欠かせません。キャリアコンサルタントに相談する前に、次のことを準備しておきましょう。

  • 相談内容を明確にする
  • 履歴書・職務経歴書を準備する
  • スキルやキャリアの棚卸しをしておく

相談内容を明確にする

キャリアコンサルタントに相談する前に、主体的に話をできるよう何を相談するのかまとめておくことが大切です。

  • 転職の悩みかキャリアプランの悩みか
  • 自己分析がしたいのか転職活動に対するアドバイスが欲しいのか

悩みや目的がわからなくては、キャリアコンサルタントもアドバイスができません。自分が何をどう悩んでいるのか、このキャリアコンサルティングでどうなりたいのか、あらかじめ書き出しておくことをおすすめします。

言語化できないような漠然とした不安がある場合は、「漠然とした不安」があることを伝えることが大切です。何に悩んでいるのか、どう不安なのかなど、できるかぎり相談内容を明確にしておきましょう。

履歴書・職務経歴書を準備する

キャリアコンサルティングで履歴書・職務経歴書の添削を希望する際は、準備必須と言ってもいいでしょう。

履歴書や職務経歴書は、スキルや強みの棚卸しでも使える素材です。履歴書や職務経歴書に経歴を書き出すことで、自分のことを客観的に見られるようにもなります。

キャリアコンサルタントにいつでも見てもらえるよう、すぐに転職しない場合でも履歴書・職務経歴書を準備しておくことをおすすめします。

スキルやキャリアの棚卸しをしておく

キャリアコンサルタントに手伝ってもらわなくても、自分で認識しているスキルやキャリア経験があるはずです。あらかじめわかっているスキルやキャリアは、履歴書・職務経歴書の作成と同時にピックアップしておきましょう。

事前にスキルやキャリアの棚卸しをしておくことで、キャリアコンサルティングはそれ以外の強みや長所を見つけられる時間にできます。

あらかじめわかっていることを再認識する時間ではなく、有意義な時間にするためにも、キャリアコンサルタントに相談する前に、自分なりにスキルやキャリアの棚卸しを一通り済ませておきましょう。

キャリアコンサルティングの流れ

キャリアコンサルティングは、以下の流れで実施されます。

  • 自己理解・仕事理解・啓発的経験
  • 意思決定
  • 方策の実行
  • 適応

自己理解・仕事理解・啓発的経験の段階では、興味や適性、能力等を明確にし、職業経験の棚卸しがおこなわれます。同時に、希望職種に求められる能力やキャリアルートを理解する工程もおこないます。

つまり、自分の能力と希望職種に求められる能力の「すり合わせ」です。

意思決定の段階では、キャリアプランや目標の設定がおこなわれます。

設定した目標に向けた方策がきちんと実行できているか、キャリアコンサルティング内で把握され、必要に応じてキャリアコンサルタントがサポートします。

【参考記事】:キャリアコンサルティングの流れ|厚生労働省

キャリアコンサルティング利用者の口コミ

キャリアコンサルティングを利用したことがある方の口コミを紹介します。

「スムーズに転職を進められた」「心強かった」といった、肯定的な口コミが多く見られました。

専任のキャリアコンサルタントが園の雰囲気など詳しい情報を教えてくれるので選びやすかったです。コンサルタントとはLINEでやり取りすることが可能で、気になることがあった時に気軽に相談できるのも良かったです。また土日祝日も対応してくれるなど必要な時にしっかり対応してくれるので、初めての転職活動でもストレスを感じずに進めることができました。コンサルタントのおかげもあって、スムーズに転職先を見つけることができて良かったです!

引用元::保育士コンシェルの口コミ・評判|みん評

実際に登録してみると、キャリアカウンセラーが元第二新卒の方でした。そのため、こちらの気持ちを良く理解してくれて、とても心強かったのを覚えています。

引用元::UZUZ-ウズウズの口コミ・評判 9ページ目|みん評

何社か登録していたのですが、ファルマはキャリアコンサルタントと直接会って話を聞いてもらえました。時間と手間はかかりますが、こちらの希望や私自身の性格までしっかりヒアリングをしてくれ、親身に相談にのってもらえました。

引用元:ファルマスタッフの口コミ・評判 4ページ目|みん評

まとめ|希望の転職先探しには転職エージェントのキャリアコンサルタントへの相談がおすすめ

キャリアコンサルタントは、専門的なキャリアコンサルティングをおこなうための国家資格です。

キャリアコンサルタントに相談することで、自分の特性や向いている職業をより深く知ることができるため、希望の転職先を見つける近道となるでしょう。

転職においては、キャリアコンサルタントへの相談に加えて、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは転職先探しから履歴書・職務経歴書の添削、面接対策までを無料でおこなってもらえます。

転職エージェントとキャリアコンサルティングを併用して自分の強みや特性を知り、少しでも早く希望の職種への転職を叶えていきましょう。

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転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。