転職回数の多さがマイナス評価につながり、「転職回数が多いと人生終わり」と考える方が多くいます。

ただ、転職に至る経緯や転職にかける思いは人それぞれです。

転職回数が多くても転職が上手くいく方がいるように、やり方次第であなたが思い描くキャリアライフを歩むことができるのです。

本記事では、転職が多いと人生終わりといわれる理由や、転職回数が多い方の転職を成功させるためのコツを紹介します。

転職回数が多いことをコンプレックスに感じている方や、転職の多さを理由に不合格になったことのある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

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転職回数が多いのは人生終わり？

転職回数が多いと人生終わりともいわれていますが、そんなことはありません。

転職回数が多い方でも、転職活動を進めて無事に就職先が決まった方はたくさんいます。

ただ、1点注意しておきたいのは、転職理由が何かということです。

スキルアップのため、前職で得た知識を他の仕事で活かしたいため、などのポジティブな理由であれば企業側にあなたを採用するメリットが伝わり、転職に成功する可能性が高くなります。

ただ、職場環境が合わなかった、やりたくない仕事をさせられた、などのネガティブ理由だと企業にあなたの魅力が伝わりません。

ネガティブな転職理由では内定をもらうのは難しいでしょう。

つまり、転職回数だけでなく、転職理由も転職に成功するか否かに関係しているのです。

転職回数を気にするのは日本だけ？人生終わりといわれる理由

転職回数が多いからといって、人生終わりではありません。

とはいえ、日本は転職回数を気にする風潮があり、勤続年数を重視する企業が多い傾向にあります。

たとえば、勤続年数に応じて給料がアップする仕組みを取り入れていたり、勤続年数が長い人が多く在籍していることを企業の強みとしてアピールしたりするなどがあります。

海外では、スキルアップや給料アップのために転職するのは当たり前という価値観が根付いており、転職回数をこれほど気にするのは日本だけともいえるでしょう。

「同じ職場で長年働くことこそ正義」という考えが日本社会に残っていることから、「転職回数が多いと人生終わり」といわれているのです。

転職回数が多いことによるデメリット

ここでは、転職回数が多いことで生じる以下の4つのデメリットを紹介します。

デメリットをきちんと理解することで、自分や企業、周りの方が抱くどのような不安を払拭すべきかがイメージできるようになります。

社会的信用が得にくくなる

社会的信用とは、高い経済力や社会的地位などに裏付けされた信用力のことを指します。

大手企業に勤めていたり役職に就いていたりすることで、社会的信用は高まると考えられています。

そのため、転職が多く勤続年数が短いと社内的信用を得にくく、住宅ローンの審査落ちや融資を受けられないなど、生活に大きな支障が出る可能性が高いです。

年収が安定しない可能性が高い

日本はまだまだ年功序列の仕組みが取り入れられており、転職が多く勤続年数が短いと、なかなか年収が上がらないことがあります。

スキルを強みにして、年収の高い企業に転職することもできます。

ただ、今の職場に不満を感じ転職したい場合は、現職よりも年収が下がることがあり、年収が安定しない可能性が高いといえるでしょう。

最悪の場合、最終的な生涯収入が減るといった事態に陥るかもしれません。

長期継続の成功体験を積めないため専門性を磨くのが難しい

企業の経営目標は1、2ヶ月ベースで進んでいるものもあれば、5、10年という長いスパンをかけて取り組むものもあります。

そのため、勤続年数が短いと、最初から最後までプロジェクトに関わることができず、成功体験を積めない可能性があります。

また、長期的に物事に取り組んだり成功体験を積んだりしたことのない方は、専門性を磨くことが難しいといえます。

つまり、転職でアピールできる強みがない状態で転職を繰り返す羽目になるのです。

家族や友人から呆れられてしまう

転職回数が多いと、家族や友人から呆れられてしまう可能性があります。

転職理由が何であれ、頭ごなしに転職を否定する家族や友人はいないのではないでしょうか。

とくに「人間関係がうまくいかない」といった理由であれば、無理に続けさせるのは精神的にもよくありません。

ただ、転職を繰り返していると家族や友人は心配になります。

1年以内で退職する仕事が徐々に増えると、「また転職するの？」「また上手くいかなかったの？」と最終的に呆れられてしまうでしょう。

転職の多さは、家族や友人から見放されてしまうおそれもあるのです。

転職回数をごまかすのはあり？どんなリスクがある？

転職回数が多いと不利になるからといって、転職回数をごまかそうとしている人は多いのではないでしょうか。

結論からいうと、転職回数は入社後にバレる可能性があり、リスクも高いので、転職回数をごまかすのは控えましょう。

最悪の場合、経歴詐欺として損害賠償を請求されるおそれもあります。

転職回数は、主に以下の手続きによってバレてしまいます。

転職回数をごまかすと、バレないかという不安を常に抱え続けることで、精神的な負担が大きくなります。

自分の経歴を受け入れ、その中でどのように自分の強みをアピールしていくか前向きに考えましょう。

転職回数が多いことで考えられる末路を頭に入れておこう

何度も転職を繰り返すなかで、「大手企業に固執する方」や「キャリアに一貫性がない方」、「人間関係の悪化が原因で離職することが多い方」は、いつまでも経っても仕事が長続きせず、最終的には以下のような末路を迎えてしまうおそれがあります。

自分に合う仕事を探すという決意を確固たるものにするためにも、転職を繰り返すことで考えられる最悪の事態を頭に入れておきましょう。

書類選考で落とされる

転職多いと、仕事先が決まらないどころか、書類選考に通過しないおそれがあります。

というのも、書類選考は主に経歴と資格、スキルといった、あなたがこれまで経験したことや得たものをもとに合否を判断する選考フェーズだからです。

とくに大手の人気企業であれば応募する方も多く、何十分もかけて履歴書を見ることはあまりないでしょう。

そのため、転職回数が多いといった情報だけで、落とす可能性が高いといえます。

書類選考に通過できなければ、直接会って転職回数が多い理由を自分の口で説明したり、他の応募者には負けない自分の魅力を伝えたりすることもできないのです。

ジョブホッパーになり転職するたびに年収が下がる

ジョブホッパーとは、1社に定着せず、短期間で転職を繰り返している人のことを指します。

勤務年数が短いことから、成功体験を得たりスキルを身に付けたりするのが難しいといったデメリットがあります。

そのため、転職できても企業からそれほど大きな価値を感じてもらえず、前職よりも年収が下がる傾向にあります。

また、そもそも勤続年数が短いゆえに、年収アップのチャンスに居合わせていないことも考えられるのです。

自分のキャリアビジョンを描けていない、飽きっぽい性格などの特徴がある方は、とくにジョブホッパーになりやすい方です。

一度、自分の性格について考えてみてください。

条件が悪い会社にしか受からない

ホワイト企業は離職率が低いため、採用する人数が少ない、またはそもそも募集をかけていないことが多いです。

一方、条件の悪い会社は、離職率が高く常に人材を募集しているため、転職回数が多い方でも採用されやすい傾向にあります。

ただ、条件の悪い会社は、働く中で自分自身も「働きにくい」と徐々に感じるようになり、結果的に辞めてまた新たな仕事を探す羽目になるでしょう。

転職回数が多くても即採用される人の特徴から選考対策

これまで転職回数が多い方のデメリットや考えられる末路などを紹介しましたが、「転職回数が多いと人生終わり」なんてことはありません。

アプローチ方法を変えることで、合格率がグンと高まります。

転職回数が多くても即採用される人の特徴を参考に、以下の選考対策を実施しましょう。

転職理由を言語化できるように頭の中を整理しよう

経験やスキルにかかわらず、自己分析をして転職理由を言語化しておくのは大事なことです。

ただ、転職回数が多い方は「なぜまた転職したいと思ったのか」と面接で聞かれる可能性が他の応募者よりも高いため、しっかり頭の中を整理してから転職活動をおこないましょう。

たとえば、以下の問いを順番に自分自身に投げかけることで、自分の思いや考えが明確になり、転職理由を言語化しやすくなります。

転職回数の多さを強みに変えポジティブに伝えよう

転職回数の多さを強みに変え、ポジティブに伝えましょう。

転職回数の多さは、ついついネガティブ要素と捉えがちです。

仕事が自分に合わない、上司が苦手などの転職理由をそのまま伝えると、「またすぐに辞めてしまうのではないか」とマイナスの印象を与えかねません。

仕事を辞めた理由がたとえネガティブ要素だったとしても、より良い環境を求めてその状況から抜け出そうと仕事を辞めたことは、勇気ある行動です。

転職＝自分が成長するためのステップと考え、転職回数の多さを強みに変えましょう。

たとえば、「様々な経験をしてきたからこそ、貴社（口頭の場合は御社）の仕事が自分に合うと思いました」「20代は量においても質においても経験を重視して転職を何度か経験しました」とポジティブな印象を受ける伝え方がおすすめです。

転職回数を気にしない業界に応募しよう

転職理由をポジティブにまとめてみたものの、それでも「自分を採用してくれるのだろうか」と不安を拭えない方は、転職回数を気にしない業界に応募するのがおすすめです。

たとえば、流動性が比較的高いITやWeb業界・不動産業界・サービス業界であれば、転職回数をそれほど重視しない可能性があります。

また、経歴不問と書かれている企業や、第二新卒・既卒を積極的に採用している企業を狙うのも良いでしょう。

求人記事をしっかり読み込むことで自分が受かりやすい企業を見分けられるので、合格率をアップできるかもしれません。

転職回数を気にしない業界を転職エージェントに聞いてみよう

「転職回数を指摘されそうで、転職活動に踏み切れない」「転職回数を気にしない業界を知りたい」そんな方は、転職エージェントに相談してみましょう。

転職エージェントとは、求職者と求人募集を出している企業の間に立って、転職成功を支援するサービスのことを指します。

今回紹介するリクルートエージェント・ビズリーチ・マイナビエージェントは、どれも自分の経歴に悩みを抱えている人をバッグアップする体制がしっかり整っている転職エージェントです。

それぞれ特徴が異なるので、自分の性格に合っているのかどうか、使いやすいのかどうかなどをチェックして、活用する転職エージェントを決めてみてください。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

ビズリーチ

転職回数が多いことに悩んでいる方のよくある質問

ここでは、転職回数が多いことに悩んでいる方のよくある質問を3つ紹介します。

転職を繰り返すなかで少しでも疑問が残っている方は、ここで解消しましょう。

人生で転職する回数は平均で何回ですか？

人生で転職する回数は平均で2.3回といわれています。

各年齢に達するまでの平均転職回数は、以下の通りです。

20代で多くの方は1度転職を経験しています。

また、40歳を過ぎると転職回数が変わらないことから、50代で転職する人が少ないということが分かります。

転職は何回までならOKですか？

転職回数は、何回までなら大丈夫という決まった回数はありません。

スキルアップのために転職を繰り返し、その都度年収アップを実現している方もいるからです。

ただ、日本の企業は、転職の多さをマイナス要素と捉える傾向にあります。

実際に、転職回数が3回以上になると、人事担当者は「転職が多いな」と考えるそうです。

転職回数は何回までならOKではなく、「転職回数はなるべく少ないほうが高評価を得やすい」と考えると良いでしょう。

転職して後悔する人は何割くらいですか？

転職をして後悔した人は一定数おり、厚生労働省が2020年に行った調査では、転職して後悔した人の割合は、およそ10人に1人とされています。

現職の不満を解消したいと思い転職したものの、不満が解消されない、または解消されても新たな不満を抱えることになる人がいることが明らかになっています。

参考：転職について｜厚生労働省

まとめ

転職回数が多いと人生終わりといわれています。

実際に、転職回数の多さはマイナス要素と捉えられることが多く、なかなか次の転職が決まらないこともあります。

しかし、自己分析をして自分に合う企業を見つけることができれば、転職を繰り返す人生に別れを告げることができます。

自分一人で転職活動をおこなうのは、案外難しいものです。

「入社したけれどもう辞めたい」と思わないためにも、ぜひ今回紹介した転職エージェントを活用してみてください。