大学院中退は逃げ?中退する理由やその後のキャリアで後悔しない選択のポイントを徹底解説

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柚木瑛里那
監修者
株式会社アシロ HR事業部 副統括責任者
柚木 瑛里那
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約5年にわたり、弁護士有資格者のキャリア相談や転職活動全般のサポートを行いながら、大手法律事務所を中心に、代表の先生方との関係性を築く。弁護士特化エージェント『NO-LIMIT』の立ち上げメンバーとして参画し、現在チームのマネージャーとしてプロフェッショナル人材の転職支援を主導。
CAREER UP STAGEは、転職サイトやエージェントを『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説します。
有料職業紹介許可番号:13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが作成しています。

大学院を中退するのは『逃げ』なのかなぁ

大学院中退者を世間の人はどう思うのだろう?

大学院を中退して就職できるのかなぁ

大学院を中退することは、「逃げ」だと考えている人は少なくありません。

大学院を中退するデメリットとして、大学院卒より就職が難しくなったり、給与が大学院卒より低くなったりする点が挙げられます。

もちろん、大学院卒より就職が難しかったり給与が低かったりしても、安定した企業に就職したいと考える方は多いでしょう。

ですが、大学院を中退したからと自分にスキルがないと感じたり、仕事で活かせる資格を取得しているのに、活かせないだろうと悲観的にとらえている方は少なくないのです。

このような悲観的な状況を打破するためにも、多くの方が大企業へ就職した実績をもつハタラクティブ」を利用しましょう。

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目次

大学院中退は逃げではない

大学院中退は逃げではありません。

ここでは、大学院中退への偏見や誤解、大学院中退の考え方を考察します。

社会の偏見や周囲の誤解で「逃げ」と捉えられるケース

大学院中退に対する社会の偏見や周囲の誤解が原因で「逃げ」と思われる場合があります。

周囲の期待に応えられないプレッシャーが大学院生自身を追い込み、中退を「逃げ」と思い込むこともあります。

大学院中退もひとつの選択肢

大学院中退も選択肢のひとつであり、必ずしも「逃げ」ではありません。

『大学院の卒業=成功』とは言い切れない場合もあります。

成功の定義は人それぞれで、さまざまな価値観があり、人生の選択肢も「大学院卒業」だけではありせん。

周囲の偏見や誤解に屈することはなく、あなたにとって最善の道を選び、将来的に後悔しないことが重要です。

大学院中退が逃げといわれる理由

大学院中退が「逃げ」といわれるのは、以下の理由です。

順番にみていきましょう。

学業へのプレッシャーに耐えられなかったと誤解される

大学院の中退が「学業へのプレッシャー耐えられないから」と誤解されるのも「逃げ」といわれる理由のひとつです。

実際、研究などの学業が想像以上に大変で負荷がかかっている場合があります。

学業へのプレッシャーが挫折感につながる人もいます。

そういった人は、ほかの大学院生と自分を比較して劣等感を抱き、大学院中退を「逃げ」と感じてしまうのです。

期待している周囲が大学院中退を「逃げ」という

周囲の期待が大きいほど、親や身内などから大学院中退を「逃げ」といわれてしまいます。

周囲が大学院中退を「逃げ」というのは、大学院生本人への期待の現れかもしれません。

また、教授や指導教員の期待が「逃げ」という場合もあります。

修士号取得を強く望む周囲の期待が「逃げ」という言葉につながる場合もあるのでしょう。

誤解や過度な期待により、大学院中退は「逃げ」といわれてしまうのです。

大学院を中退する理由

大学院を中退する理由は、大学院生によりさまざまです。

理由には以下の内容が多く見られます。

順に見ていきましょう。

学業上の理由

大学院を中退する理由として、学業上の理由があります。

大学院に進学したものの、研究課題を克服できなかったり、理解できなかったりなどで、研究能力の不足を感じる場合です。

研究テーマへの興味が喪失する場合や、研究へのプレッシャーを感じる人もいます。

研究など学業上の理由を退学の理由にする人は、一定数います。

個人的な理由

個人的な理由も大学院中退の理由の一つです。

両親の介護や育児などの家庭的な事情、病気や心身の不調など健康上の理由、学費や生活費が苦しいなどの経済的な理由などさまざまです。

個人的な理由で、やむを得ず退学する場合があります。

キャリアプランの変更

大学院中退の理由として、キャリアプランの変更が挙げられます。

研究者ではなく別のキャリアを目指したいなど将来の目標が変わった、研究よりも、直接社会に貢献したいなど社会貢献への強い想い、自身のアイデアで事業を立ち上げたい(起業や独立)したい場合などです。

キャリアプランが途中で変わることは珍しくありません。

将来への不安

将来への不安も大学院中退の理由として挙げられます。

修士号の必要性や、修士号が必須の職業があるのか、なんのために研究を続けているのかなど、です。

漠然とした将来への不安が退学の理由になる場合もあります。

大学院中退の理由は、必ずしもネガティブなことばかりではなく、ポジティブな理由もあることがわかります。

大学院中退のメリット

大学院中退には、以下のメリットがあります。

順に詳細を見ていきましょう。

早めに社会に出られる

大学院を中退するメリットとして、早めに社会に出られる点が挙げられます。

大学院での数年は貴重なキャリアアップの機会となりますが、将来的なライフプランによっては無駄になってしまう可能性もあるのです。

大学院で培った知識や経験は社会でも役立ちますが、社会にでて独学や研修で学ぶことも可能です。

研究テーマやキャリアビジョンが明確でない場合は、大学院中退という選択肢もあります。

経済的な負担を減らせる

大学院中退で挙げられるメリットとして、経済的な負担を減らせる点があります。大学院生活は、学費や生活費など、多額の費用がかかります。

修士課程で2年、博士課程で3年と長期化する場合など、負担はさらに大きくなってしまうのです。

学費のほかに生活費を考えると、年間200万円以上かかるケースも少なくありません。

大学院を中退することで、これらの費用を節約できます。

研究以外のキャリアパスを選択できる

研究以外のキャリアパスを選択できる点も、大学院中退のメリットといえるでしょう。

大学院では、専門的な研究に集中することになります。

研究以外の分野でキャリアを積みたい場合は、中退で選択肢が広がります。

研究職ではなく、コンサルタントやエンジニアなど、企業で働くことを希望している場合は、大学院で研究を続けるよりも、早めに社会に出て経験を積む人が有利です。

大学院を中退することで、幅広いキャリアパスを選択することができます。社会人としての経験を積むことで、自身のキャリアビジョンをより明確にできるでしょう。

自分に合った仕事を見つけやすい

大学院中退のメリットとして、自分に合った仕事を見つけやすいという点が挙げられます。

大学院では、専門分野の研究に特化するため、幅広い視野を持つことが難しくなります。

早めに社会に出れば、さまざまな業種や職種に触れる機会が増え、自身の適性や興味に合った仕事を見つけやすくなります。

大学院に進学したものの、実際に研究活動に携わってみて、自分がもっと人と接する仕事のほうが向いていると気付くケースもあるでしょう。

大学院を中退することで、さまざまな経験を積み、自身の強みや弱みを把握できるのです。

企業や求人情報に触れる機会も増えれば、自分に合った仕事を見つけやすくなるでしょう。

よい人生経験になる

大学院中退が、よい人生経験になる場合もあります。

大学院を中退することで、社会人としての経験を積んだり、起業したり、さまざまなことに挑戦できます。

海外留学やボランティア活動など、大学院ではできないような経験も可能です。

これらの経験は、自身の視野を広げ、人生を豊かにしてくれます。将来のキャリア形成にも役立つでしょう。

大学院中退のデメリット

一方で、大学院中退には以下のデメリットもあります。

デメリットも理解しておきましょう。

修士号を取得できない

大学院中退のデメリットの一つは、修士号を取得できない点です。

修士号は、専門知識や研究能力の証明となり、就職や転職に有利になる場合があります。大学院での研究経験は、その後のキャリアにおいても役立つ可能性もあります。

研究職やコンサルタント職など、専門性を重視する職種に就職したい場合は、修士号を持っている人が有利です。大学院で培った専門知識を活かして、起業したい場合にも、修士号があると有利に働きます。

中退することで、これらの機会を逃してしまう可能性があります。

就職活動がむずかしくなる

就職活動が難しくなる点も大学院中退のデメリットとして挙げられます。

多くの企業は、新卒採用枠を設けています。大学院中退者は既卒扱いとなるため、応募できる企業や職種が限られます。

面接では中退理由を聞かれることが多く、ネガティブな印象を与えるかもしれません。

このように、大学院を中退することで就職活動が難しくなる場合があります。

給与が低くなる

大学院中退で就職した場合、給与が低くなるかもしれません。

多くの企業では学歴に基づいて給与を決めており、修士号を持っている人が高収入になる傾向です。

大学院での研究経験が、給与に反映される場合があります。

同じ企業で働いていても、修士号を持っている人のほうが高給の場合もあります。大学院中退をすることにより、生涯収入が低くなるかもしれません。

メリットとデメリットをよく理解して、慎重に大学院を中退するか判断しましょう。

大学院を中退しても就職はできる

大学院を中退しても、その経験を活かして就職はできます。

理由は以下の内容です。

詳しくみていきましょう。

修士号よりも重視されるポイントがある

結論からいうと、修士号よりも重視されるポイントとしては、大学院を中退しても就職は可能なことです。

近年では、修士号よりも職務経歴やスキル、熱意などを重視する企業が増えています。

たとえば、ベンチャー企業では、柔軟性やチャレンジ精神を重視するため、修士号よりも、インターン経験や起業経験などを評価するケースがあります。

営業職であれば、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が重視されるため、修士号よりも、学生時代のアルバイト経験などが評価されることもあるでしょう。

大学院の中退で修士号を取得することはできませんが、実務経験やスキルを身につけ、修士号以上の価値を持つ人材になることは可能です。

大学院中退経験を活かせる職種を選べる

大学院中退経験を活かせる職種を選べば、就職することは可能です。

大学院では、専門知識や研究能力を身につけ、問題解決能力や論理的思考力を高められます。

これらの経験は、コンサルタント、シンクタンク、研究職など、専門性を活かせる職種で高く評価されます。

たとえば、コンサルタントであれば複雑な課題を分析し、解決策を導き出す能力が求められるでしょう。

また、シンクタンクであれば、社会問題に関する調査研究をおこない、政策提言をおこなう能力を求められます。

大学院を中退するため、修士号を取得することはできませんが、大学院での経験を活かせる職種を選択し、自身の強みを活かしたキャリアを築くことは可能です。

「自分の目標や将来のために大学院を中退した。中退は出発点」とあなたの考えを堂々といえることが重要です。

大学院中退者におすすめの職業や職種

大学院の中退経験や大学院在籍時の経験を活かせる職業や職種は、多くあります。

本章ではこれらの職業や職種について解説します。

研究分野を活かせる職種

研究分野を活かせるのは、以下の職種です。

研究分野を活かせる職種

順に紹介します。

研究開発職

研究開発職は、大学院で培った専門知識や研究能力を活かせるため、中退者にとってもキャリアチェンジしやすい職種といえます。

また、研究開発職は企業の将来を担う重要な部門であり、やりがいのある仕事も多く存在します。

たとえば、製薬会社や化学メーカーなどの研究開発職、IT企業の研究開発職などです。

研究開発職は、中退者にとってキャリアアップのチャンスとなる可能性もあります。

コンサルタント

コンサルタントは、問題解決能力や分析力、論理的思考力など、大学院で培った能力を活かせる職種です。

コンサルタントはさまざまな企業や業界と関わるため、幅広い知識や経験を身につけられます。

たとえば、経営コンサルタントであれば、企業の経営課題を分析し、解決策を提案する仕事に携わることができます。

ITコンサルタントであれば、企業のITシステムに関する課題を分析し、解決策を提案する仕事に携わることができます。コンサルタントは、大学院中退者におすすめの職業です。

教育職

教育職は、大学院で培った専門知識や研究能力を活かせるだけでなく、自身の経験や熱意を伝えられる仕事です。

教育職は社会貢献度の高い仕事であり、やりがいを感じられる仕事も多く存在します。

大学であれば、研究者として教鞭を執りながら研究を続けられるでしょう。

高校であれば、専門科目の教員として、自身の知識や経験を生徒に伝えられます。

教育職は、中退者にも適している職業です。

ビジネススキルを活かせる職種

ビジネススキルを活かせるのは、以下の職種です。

ビジネススキルを活かせる職種

内容を詳しく見ていきましょう。

営業職

営業職は、大学院で培ったコミュニケーション能力や論理的思考力、プレゼンテーション能力などを活かせる職種です。

営業職は成果が可視化されやすく、高い評価を得やすいというメリットもあります。

医薬品メーカーであれば、医療従事者に対して医薬品の営業をできるでしょう。

IT企業であれば、企業に対してITソリューションの営業ができます。

営業職は、中退者のスキルを活かせる職種といえます。

マーケティング職

マーケティング職は、大学院で培った分析力、企画力、コミュニケーション能力などを活かせる職種です。

マーケティング職は近年注目度が高まっており、需要も高くなっています。

消費財メーカーやIT企業のWebマーケティングや広告運用、新商品の企画や開発、販促活動などです。

マーケティング職は、中退者の専門性を活かせるでしょう。

起業・独立系の職種

起業や独立系の以下の職種も大学院の中退者に向いています。

起業・独立系の職種

内容を見ていきましょう。

ライター

大学院中退者にとって、起業・独立系のライターは、自身の専門知識や経験を活かして自由に働ける選択肢の一つです。

クライアントや案件を自由に選択できるため、自身の興味や関心に沿った仕事を選べます。

大学院で培った専門知識や研究能力を活かして、専門性の高い記事やコンテンツの作成もできるでしょう。

翻訳者

翻訳者も、大学院中退者におすすめの職業です。

大学院中退者にとって、翻訳者として働くことは、自身の専門知識と語学力を活かして働ける仕事といえます。クライアントや案件を自由に選択できるため、自身の語学力、興味や関心に沿った仕事を選べるでしょう。

また、大学院で培った専門知識や研究能力を活かして、専門性の高い文書の翻訳も可能です。

翻訳者としての起業や独立は、やりがいのある選択肢といえるでしょう。

大学院を中退するほうがよい人|しないほうがよい人

大学院を中退するほうがよい人と、しないほうがよい人の具体例は以下の通りです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

中退を検討すべき人

中退を検討すべき人は、以下のような人です。

順に見ていきましょう。

学業のプレッシャーに耐えられない人

学業のプレッシャーに耐えられない人は、大学院中退を検討すべきかもしれません。

大学院は、学部よりも高度な専門知識や研究能力を習得する場であり、学業のプレッシャーが非常に高い環境です。

学業のプレッシャーに耐えられないと、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 精神的なストレスや体調不良
  • 単位取得の遅れや研究の停滞
  • ドロップアウトや中退

学業のプレッシャーに耐えられないと感じる人は、大学院を中退し、ほかの進路を検討してもよいかもしれません。

研究テーマへの興味を失った人

大学院での研究テーマへの興味を失った人も、中退を検討してもよいといえます。

大学院は、研究テーマを深く掘り下げて研究する場であり、研究テーマへの強い興味と情熱が必要です。

研究テーマへの興味を失ってしまうと、研究へのモチベーション低下や研究成果の停滞を招きかねません。

研究テーマへの興味や情熱は、時間をかけて変化していくこともあります。

定期的に自身の興味や関心を振り返り、研究テーマへのモチベーションをチェックしましょう。

将来のキャリアプランが変わった

将来のキャリアプランが変わった人は、大学院の中退を検討してみてもよいかもしれません。

将来のキャリアプランが変われば、研究テーマとの関連性がなくなり、モチベーションが低下したり、研究成果が出なくなったりするかもしれません。

また、卒業後の就職や進路に不安を感じることもあるでしょう。

将来のキャリアプランが変わった場合は、無理に大学院に残る必要はなく、中退という選択肢も視野に入れるべきでしょう。

家庭や健康上の理由で続けるのが困難になった人

家庭や健康上の理由で続けるのが困難になった人も、大学院の中退を検討すべきでしょう。

大学院生活は、学業や研究に多くの時間と労力を費やすため、心身ともに大きな負担がかかります。

大学院を続けるのが困難になったと感じながら研究を続けても、成果が出ないかもしれません。

家庭や健康上の理由で大学院生活を続けるのが困難になった場合は無理に続けず、中退という選択肢も視野に入れてみましょう。

中退すべきではない人

以下に当てはまる人は、大学院を中退すべきではないといえます。

自己分析をして、中退すべきかどうかを決めましょう。

将来への具体的なプランがない人

将来への具体的なプランがない人は、大学院を中退すべきではないといえます。

大学院を中退する前に、必ず将来への具体的なプランを立てましょう。

将来のキャリアプランや人生設計が定まっていない状態で中退してしまうと、大学院を中退したことを後悔する可能性があります。

また、将来への具体的なプランがない場合、安易に退学せず、研究を続けるのも選択肢の一つといえるでしょう。

研究への情熱がまだある人

研究への情熱がまだある人は、たとえ困難な状況に直面していても、大学院を中退する必要はありません。

むしろ、解決策を探し、自身の研究をあきらめずに続けたほうがよいでしょう。

大学院生活は生活の維持や日々の研究など困難なことも多いですが、研究への情熱がまだある場合は、あきらめずに前に進むことが大切です。

解決策を探し、研究を継続して目標を達成していきましょう。

大学院を中退する際の準備と手順

大学院を中退する際は、以下の準備を整えましょう。

大学院を中退する際に必要なこと

大学院中退には、計画と手続きが必要になります。

中退に向けた計画を立てる

以下の内容をもとに、中退に向けた計画を立てましょう。

順に説明します。

将来のキャリアプランを明確にする

大学院を中退することは、決して「逃げ」ではありません。

周囲から「逃げ」と誤解されないためには、将来のキャリアプランを明確にしておくことが重要です。

将来のキャリアプランが明確であれば、採用試験の面接などで、中退理由を説明しやすくなります。

親兄弟や友人、教授、指導者など周囲の理解も得やすくなります。

自分の興味や関心を軸に、しっかりとしたキャリアプランを立て、自信を持って行動していきましょう。

中退後の生活費など経済的な計画と準備

大学院を中退する前に、中退後の生活費など、経済的な計画と準備が大切です。

計画や準備がないまま中退してしまうと、経済的な困窮に陥る恐れがあります。

家賃や食費、水道光熱費などはもちろん、現状の生活費をすべて算出しましょう。生活費を算出したら、収入の計画を立ててみてください。

就職のほか、就職が決まるまでの間はアルバイトやフリーランスなどの副業を検討するのもよいでしょう。

就職活動の準備

大学院を中退する際は、就職活動の準備をしっかりおこなうことが大切です。

準備不足のまま就職活動を始めると、希望する職種への就職が難しくなる場合があります。

自己分析や希望する職種・業界を研究しましょう。

また、履歴書・職務経歴書の作成や、面接対策も重要となってきます。これらの対策を計画的に進め、希望する職種に就職できるように準備しましょう。

具体的な手続き

具体的な手続きとしては、以下の手続きがあります。

それぞれ、見ていきましょう。

指導教員に相談する

大学院を中退する際には、必ず指導教員に相談しましょう。

良好な関係のまま中退すれば、中退後も就職活動などで必要な推薦書の作成などを、指導教員に依頼できる場合があります。

逆に、相談せずに中退してしまうと、トラブルに発展する恐れがあります。

また、指導教員に相談する際は、中退理由を明確に伝えることが大切です。中退を検討している場合は、早めに指導教員に相談し、円滑な中退を目指しましょう。

退学届の提出

大学院を中退する際には、退学届を提出する必要があります。

提出しないと、学籍抹消や奨学金返済などの手続きができません。

大学院所定の退学届け出用紙に記入し、必要事項を全て記載のうえ、指導教員の署名を得て、大学事務室に提出するのが一般的です。

提出期限や提出方法などは大学院によって異なるため、事前に確認が必要です。

学生証を返納する

大学院を中退する際には、学生証を返納する必要があります。

学生証は、大学院施設への通行証を兼ねている場合もあるので、退学する際は速やかに返納しましょう。

返納方法は大学院によって異なります。

事前に確認し、期限までに返納するようにしましょう。

国民健康保険加入の手続き

大学院を中退してすぐに就職しない場合は、国民健康保険に加入しましょう。

加入しないと、病気になったときの医療費が全額負担になり、高額になります。

住んでいる市区町村役場で加入の手続きができます。

保険料は所得に応じて算定されるため、退学する前に確認しておきましょう。

大学院中退者におすすめの就職エージェント3選

キャリアコンサルタントの質、就職実績、サポート内容などを調べて申し込みましょう。

複数の就職エージェントに登録するのもよいでしょう。

【関連記事】大学院中退におすすめの就職支援サイト3選と大学院中退でも内定を勝ち取るポイント

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関連記事:ハタラクティブの評判はやばい?口コミからメリット・デメリットを解説

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 口コミをもっと知りたい方はこちら
関連記事:マイナビジョブ20'sの評判と口コミ|メリット・デメリットを実態をもとに解説

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えーかおキャリアの悪い口コミ・評判

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関連記事:えーかおキャリアの評判はひどい?メリットやデメリットを口コミとともに解説

まとめ:大学院中退は「逃げ」ではない

大学院中退は、決して「逃げ」ではありません。とはいえ、周囲の偏見や誤解を招くことがあるのも事実です。

大学院の中退を検討している場合は、周囲に相談し、情報収集や状況の説明をきちんとおこないましょう。中退後の進路が明確になっていることも重要です。

あなたの将来や人生を後悔しないようにしましょう。

明確な目的をもち、前向きに取り組めば就職成功への道は開けます。

大学院中退を考えている人は、この記事を参考にして「逃げ」ではない大学院中退を進めていきましょう。

CAREER UP STAGE編集部 柚木 瑛里那

運営者情報

キャリアアップステージ」は、有料職業紹介事業許可番号13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが運営する転職メディアです。当メディアは「コラムガイドライン」に基づき運営しています。また、サイト内で紹介している転職支援サービスは「ランキング概要」等を基準に選定・評価しています。
会社名 株式会社アシロ(ASIRO Inc.)
2021年7月20日 東証グロース上場(7378)
URL https://asiro.co.jp/
本社所在地 160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号
新宿アイランドウイング4F
法人番号 9011101076787
設立日 2009年11月
代表者(代表取締役社長) 中山博登
主な事業内容 HR事業、インターネットメディア事業(リーガルメディア、派生メディア)、少額短期保険事業
許認可 有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可 許可番号13-ユ-313782)
グループ会社 株式会社アシロ少額短期保険
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株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。