大学を卒業した後に、より専門的な知識を身に着けたり、キャリアの幅を広げたりするために大学院への道を選んだ方も多いでしょう。
ただ、実際に大学院に進むと、実際に進学するまでは見えなかったことが見えてくるのも事実。
なんらかの理由があって中退を検討していたり、既に中退したという方もいるでしょう。
この記事では、そんな大学院を中退した・しようとしている方の就職状況について紹介していきます。
結論からお伝えすると、院を中退しても大卒の資格はあるので就職にはなんら問題はありません。
なので就職希望の方はぜひ自信を持って取り組んでみてください。
ただ、新卒ではなく「既卒・第二新卒」という扱いにはなるので、中退の理由はしっかりと伝えられるようにはしておくのが良いでしょう。
以下、すぐ知りたい人向けの就職におすすめのエージェント一覧です。
情報をたくさん集めるためにも、エージェントは2~3つほど併用するのがおすすめですよ。
以下、就職に関する情報をひとつずつ詳しく見ていきましょう。

大学院を中退すると「新卒」での就職活動ができない⁉
まず、大学院中退を考えている人が知っておかなければならないポイントがひとつあります。
それは大学院を中退した場合は、「新卒」の枠では就職活動ができないという点です。
大学や大学院卒業時に一括で採用される「新卒」ではなく、「第二新卒」や「既卒」に分類されることになります。
新卒採用で就職した学部時代の周りの人たちと同じ「新卒」でないという事実に不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、単に「新卒」でないことや「既卒」であることだけで極端に不利になるようなことはありません。
安心してくださいね。

大学院を中退する人の割合と理由は?
大学院に通う人のうち、大学院を中退する人はどのくらいの割合でいるのでしょうか。
文部科学省ホームページに掲載されている
「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」報告書1
「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」報告書2
をもとに、中退の主な理由と合わせてみていきましょう。
報告書による大学院の中退者数
- 修士課程で、3,122人(全学生数121,303人)
- 専門職大学院で、521人(全学生数11,963人)
- 博士課程で、3,411人(全学生数63,374人)
でした。
中退率は、修士課程がもっとも低く約2.6%、博士課程が5.4%です。
大学院の中退理由
回答数が上位のものから「就職」、「転学」、「学業不振」、「一身上の都合」、「経済的理由」、「病気・けが」などが挙げられています。
中退の理由として最も多いのは「就職」で、その割合は約18%にも上ります。
これだけ多くの人が大学院を中退して就職活動をおこなっているのですね。
大学院中退が就活で不利になる4つの理由
大学院を中退しているからといって、就職活動がうまくいかないなんてことは絶対にありません。
しかし全く不利にならないかというと、残念ながらそうはいきません。
大学院中退故のマイナスポイントを知ることは、就職活動をスムーズに進めるためにも大切なポイントです。
大学院中退が就活で不利になる理由をチェックしていきましょう。
①教授や研究室のサポートがない
大学院を卒業して就職活動をおこなう場合、院生時代に在籍していた研究室やお世話になった教授からのサポートを受けられることがあります。
教授や研究室からの推薦が受けられる企業を目指す場合、このサポートはかなり大きな武器になります。
しかし大学院を中退する場合は、このようなサポートを受けることは難しいでしょう。
②既卒扱いで新卒よりも年齢が高い
大学を卒業したタイミングで「新卒」として就活をおこなっていた場合の年齢。
大学院を中退して「既卒」枠で就活をおこなう今の年齢。この両者の差は、僅か数年です。
しかし、この数年の差を重視する企業が存在するのも事実なのです。
若い人材を求めている企業の場合、大学院中退者の年齢の高さをマイナス要因として捉えるケースもあるようですね。
③中退自体へのマイナスイメージ
大学院を中退したこと自体が、中退者の評価を下げてしまうこともあります。
何かしらの目的があって大学院に進学したのに、途中で辞めてしまった。
つまり、物事を途中で投げ出すタイプで会社をすぐに辞めるリスクも高いのでは?
と考えられてしまうのです。
そうならないためにも、大学院を中退した理由や事情をしっかりと説明できるようにしておきましょう。
④専攻分野の専門職への就職は難しい
大学院で学んでいた専攻分野の研究職などへの就職は難しいというのも気をつけなければならないポイントのひとつです。
専攻分野の専門的な知識が必要な企業や職種への就職を目指すなら、基本的に大学院を卒業した方が勝算は高いでしょう。
大学院中退者が失敗しない就職活動をするには
大学院を中退して就職活動をおこなう場合、次の2つのポイントに気をつけてください。
①本当に中退しても後悔しないか考える
そもそも大学院を中退するという選択肢に問題がないか、よく考えるようにしましょう。
この際、自分一人で考えるだけでなく、大学院の教授や先輩、友人、家族などに相談することも大切です。
後々、大学院中退したことを悔いることがないように考え抜いてから、就職活動に望むようにしましょう。
②中退理由を明確にする
大学院を中退して就職活動をおこなう場合、「なぜ中退したのか」という質問は繰り返し聞かれることになるでしょう。
この質問に対しきちんと理由を説明できないようでは、「大学院を途中で投げ出した人」とマイナス評価をされてしまう可能性もあります。
そうならないためにも、
- どうして中退するのか
- 中退してから何をしたいのか
といったポイントを自分自身でしっかり理解し言語化して、人に説明できるようにしておきましょう。
大学院中退者に心強い就職支援サイトおすすめ3選
「新卒」枠での就職活動というと、「リクナビ」や「マイナビ」などを思い浮かべることと思います。
しかし先ほど説明したように、「既卒」扱いの大学院を中退した人の就職活動では他のサービスを利用することになります。
数多くのサービスが存在し、どれを使えばいいかわからず困っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、大学院中退者におすすめの就職支援サイトを紹介したいと思います。
就職活動を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
就職カレッジ

- 特徴① 就職成功率81.1%、入社後定着率92.21%(※1)
- 特徴② 無料の就職講座や書類選考なしの集団面接会を開催
- 特徴③ 実際に訪問して優良企業と判断した求人のみを紹介
フリーター・第二新卒の就職を支援する就職カレッジでは、2005年のサービス開始以来、33,000人以上(※2)の正社員就職を成功させた実績があります。
また、アドバイザーが実際に訪問して「安心して働ける」と判断した求人のみを紹介しているため、入社後3ヵ月の定着率は92.21%(※1)と高い数値になっています。
就職カレッジの特徴は、面談後に無料の就職支援講座を受けられることです。
社会人に必要なビジネスマナーを学べるほか、自己分析・企業分析の支援や応募書類の指導、面接練習もあり、知識を身につけたうえで就職活動に臨めます。
また、優良企業約20社を集めた集団面接会があり、書類選考なしで参加できることもメリットです。
(※1)2022/8/1~2023/1/31に入社した人材の3か月定着率
(※2)2005/5/1~2023/4/30の当社主催の面接会参加人数
サービス名 | 就職カレッジ |
運営会社 | 株式会社ジェイック |
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめポイント |
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対応地域 |
東京、大阪など全国
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公式サイト |
【就職カレッジの口コミ・評判】
20代の私でも再就職できました!
大学卒業と同時に就職しましたが、職場に馴染めずに約8ヶ月で退職してしまいました。
(中略)
いろいろな国家資格を有した就職アドバイザーが在籍していて、不安に思うことや分からないことなどを、何でも相談できるのが良かったです。以前は自分で履歴書やエントリーカードを作成していましたが、JAICには就職カレッジというのがあって、自己分析や企業研究もサポートしてくれたので、履歴書などを一から作り直すことができ、内定獲得にも役立った気がします。
また、書類選考なしの集団面接会があり、私の場合は14社が参加した面接会でしたが、一度にいろいろな企業の方とお会いして話せたので、自分に合う会社がすぐに見つかり内定をもらうことができました。
その間サポートしてくれただけでなく、就職後もビジネスマナーや仕事の進め方などで分からないことも継続サポートしてくれたので、安心して職場に馴染めています。今度こそ長続きできそうで、新しい会社で頑張っています。
サポートが手厚く、相談にのってもらえる
ジェイックの研修では、人間性とコミュニケーションについて学ぶことができます。また、グループワークがたくさんあるので、普段、話すことに慣れていない人は、すごく成長することができると思います。なので、面接の時には、あまり緊張することなく話すことができます。
また、講師の方もすごく明るい人たちで、思いやりのある方ばかりです。私も悩んでいる時に相談にのってもらいました。
私は、ジェイック大阪支店の研修を受けたのですが、研修を受けて良かったと思いますし、何より自分自身が成長することができました。
就職、転職で悩んでいたら、ジェイック大阪支店さんをおすすめします。
DYM就職

- 特徴① 未経験可や研修充実の求人が多い
- 特徴② 書類選考なしで面接に進むことも可能
- 特徴③ エージェントが二人三脚でサポート
DYM就職は、第二新卒・フリーター・ニートの方におすすめしたい就職エージェントです。
「未経験歓迎」や入社後の研修が充実している企業の求人を多数取り扱っているため、はじめて就職を目指す方でも優良求人に出会える可能性があるでしょう。
企業規模が幅広いのも特徴で、中小企業やベンチャー、大手企業の中から希望条件に合う求人を紹介してもらえます。
書類選考なしで面接に進める求人も保有されており、経歴や職歴よりも人柄を重視した選考がおこなわれることもあるようです。
社会人経験がない方の就職には不安がつきものですが、DYM就職のエージェントは二人三脚でサポートしてくれるため、安心して就職活動に取り組めます。
応募書類の指導や面接対策のほか、服装指導や入社後のフォローをしてもらえることもうれしいポイントでしょう。
サービス名 | DYM就職 |
運営会社 | 株式会社DYM |
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめポイント |
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対応地域 |
全国
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公式サイト |
【DYM就職の口コミ・評判】
経歴職歴関係なく選考に進むことができました。
大学時代に3社から内定をもらい、最も熱心に自分を誘ってくれた会社へ入社しました。 しかし、入社直後、それまでの温かい社風とは180度変わって理不尽に怒られる毎日。終電で帰れた事は数えられる程で、 休みも月に1~2回取れれば良い方でした。 「このままではダメになってしまう・・・」と感じ、結果3ヶ月で退職してしまいました。
入社からたった3ヶ月で退職した自分が転職活動をするのはとても大変でした。 転職サイトで応募をするも書類選考落選の毎日で、良い求人に出会えないまま時が過ぎていきました そんな中DYM就職に出会い、書類作成から面接まで詳しくやりかたを教えてもらい、無事に内定をもらうことが出来ました。 今では自分のペースで楽しく仕事に取り組むことが出来ています!引用元:就職成功者の声|DYM就職
迅速に対応してもらいました。
専門学校を卒業してから3年間、契約社員をしていました。ある日、ずっと仲の良かった契約社員の友人が就職活動に成功して正社員に。 そこで初めて正社員と契約社員の年収や待遇の差を知り、自分も長く安定して働ける会社で正社員になろうと思いました。 リクルーターの方と面談では1時間しっかりと自分の話や経歴や思いを聞いていただけました。 その場で2社をご紹介していただき、そのうちの1社に1週間で内定をいただきました。ちょうど契約期間が切れるタイミングだったため、スピードが早く非常に助かりました。また、しっかりと面談した上でご紹介していただいたので、企業の社風や風土が自分にとてもマッチしていて、入社後もスムーズに溶け込むことができました。利用して良かったと心から思っています。引用元:就職成功者の声|DYM就職
キャリアスタート

- 特徴① 18~25歳の就職支援に強み
- 特徴② 未経験可の求人が1,000件以上
- 特徴③ 丁寧なサポートに定評あり
キャリアスタートは、主に18~25歳前後の第二新卒・フリーターの就職に強みがある就職エージェントです。未経験可の求人が1,000件以上(※)保有されているため、スキルや経験に自信がない方でも気軽に応募できるでしょう。
登録すると、経験豊富なキャリアコンサルタントからマンツーマンでの支援を受けられます。適性に合った求人の紹介から応募書類の添削、企業ごとの面接対策、内定後の条件交渉まで、時間をかけて丁寧にサポートしてもらえるのが特徴です。
じっくり話を聞いたうえで一緒にアピールポイントを考えてもらえるため、一人での就職活動に不安を抱える方は、登録して相談してみるといいでしょう。
(※)キャリアスタートの公式ホームページより
サービス名 | キャリアスタート |
運営会社 | キャリアスタート株式会社 |
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめポイント |
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対応地域 |
北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、福岡など全国
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公式サイト |
【キャリアスタートの口コミ・評判】
キャリアスタートに相談して、自分の目標が明確になりました。これから営業として、頑張っていきたいと思います。
右も左もわからなかった僕に手を差し伸べていただきありがとうございました。これからも貪欲に成長していきます!
まとめ
大学院を中退した場合「新卒」ではなく「既卒」枠での就職活動になり、
- 教授や研究室からのサポートがない
- 新卒より年齢が高い
- 中退そのものを低く評価する企業もある
といったいくつかの不利なポイントが存在します。
しかし、それだけで就職が困難になるほどの大きな影響はありません。
就職を理由に大学院を辞める人は決して少なくないですし、就職支援サイトをうまく使えば効率的に就活を進めることも可能です。
この記事を参考に、大学院中退からの就職活動成功を目指して頑張ってください!