というイメージから、公務員への転職を検討している方も多いでしょう。

しかし、どの転職サイトを使って転職を決めたらいいかわからないケースもあるはずです。

そこで本記事では、公務員の転職に強い転職サイトを厳選して紹介します。それぞれの特徴や選び方、最大限利用するポイントなども解説します。

公務員への転職を目指している方は、ぜひ最後までご覧ください。

公務員の転職に強い転職サイト5選

公務員への転職を考える方にとって、適切な転職サポートを提供してくれる転職サイトを選ぶのは重要です。

民間企業から公務員としてのキャリアに転換するときには、専門的なアドバイスや公務員試験対策が必要になるため、ひとりで転職活動するのは難しくなるでしょう。

そこで、公務員の転職に特化した転職サイトを厳選して紹介していきます。

公務in

公務inでは、全国の公務員の求人や採用試験情報を提供しています。「一般事務職」「福祉・保育職」「医療職」「一般行政職」など、取り扱い職種が豊富です。「地方公務員」「みなし公務員」「国家公務員」など、公務員の種類も選べるので、目当ての求人を効率よく発見できるでしょう。

希望の職種や職場などはもちろん、自身が保有している資格、「新卒」「中途採用」「障がい者」などの応募条件、試験の程度などから自分にぴったりの求人を検索できます。

新しい機能として「お気に入りボタン」が提供されており、会員登録せずに公務員試験や求人の管理が可能です。最大50件登録できるので、ぜひ活用してください。地方公務員などは一般的な転職サイトなどでは取り扱いが少ないのが特徴です。効率よく公務員への転職を叶えたい方は、ぜひ公務inを活用しましょう。

サービス概要
サービス名	公務in
運営会社	株式会社peko
公開求人数	3,125件
公式サイト	https://koumu-in.jp/

ニフティ転職

ニフティ転職は、「エン転職」「はたらいく」「とらばーゆ」「女の転職type」など、大手転職サイトの求人を一挙に検索できます。2024年3月現在、検索可能な求人は377,699件あり、公務員の求人も豊富に扱っています。

公務員求人は、市役所だけでなく非営利団体や国立研究開発機構の求人も閲覧できます。応募の際は求人掲載サイトへそのままジャンプできるので、面倒な手間もありません。一度求人をチェックすれば履歴から同じ求人を確認できるので、再検索の必要もないのがポイントです。

また、職種ごとにそれぞれの求人件数も確認できます。「公務員191件」「団体職員183件」「学校法人136件」など、それぞれどのくらいの求人数なのか一目で把握可能です。数多くある転職サイトを1つで検索・比較・応募できるニフティ転職で、理想の公務員求人をぜひ見つけてください。

サービス概要
サービス名	ニフティ転職
運営会社	ニフティライフスタイル株式会社
公開求人数	377,669件
公式サイト	https://tenshoku.nifty.com/

マイナビ転職

大手人材会社マイナビ株式会社が運営しているマイナビ転職は、幅広い業種・職種の求人があります。年代関係なく多くの転職希望者が利用しており、公務員に関連した求人も豊富です。働きたい職種が決まっている方は「職種の絞り込み」、やりたい仕事が決まっていない方は「新着求人」や「おすすめ求人」のチェック、経験やスキルを活かしたいなら「キーワードチェック」など、状況に合わせた求人検索ができます。

毎週2回新着求人が入るので、常に鮮度の高い公務員の求人をチェックできるのも特徴です。公務員の求人は、技術系や事務系などをはじめ、団体や学校法人職員、自衛隊、警察官など幅広くあります。

無料で参加できる「転職フェア」を開催しているので、企業の採用担当者と直接会って話せるチャンスを掴んでください。詳しい仕事内容や社風など、リアルな話が聞けます。会社の特徴や、知っておくべき転職ノウハウなどの情報も入手可能です。豊富な選択肢から自分にぴったりの転職先を見つけたい方は、ぜひマイナビ転職を利用しましょう。

doda

dodaでは、自分にぴったりの求人を紹介してほしい方は「エージェントサービス」、企業からの直接オファーが欲しい方は「スカウトサービス」が利用できます。また、自分のペースでゆっくり転職したい方は、求人サイトとしての活用も可能です。

自分の状況に合わせ、適切なサービスを利用しましょう。公務員の求人では、実務未経験者でも応募可能求人があるので、他業界から公務員への転職もスムーズです。

職務経歴書はガイドに沿って入力するだけで作成できるツールがあるため、転職が初めての方でも問題ありません。履歴書の場合、「厚労省様式」「JIS規格」をはじめ、「スキルや強みを強調できる」「職歴欄が多い」など、様々なタイプのテンプレートがあります。

初めての転職をスムーズに進めたい方や、プロにサポートしてもらいながら転職活動をおこないたい方は、ぜひdodaを活用しましょう。

リクナビNEXT

リクナビNEXTは、転職業界大手の株式会社リクルートが運営する転職サイトです。幅広い業種と職種の求人を掲載しており、20代の登録は特におすすめです。

公務員求人では、未経験者歓迎求人も多くあります。求人を検索する際に「新着のみ」や「未経験者歓迎」を選んで探せるので、簡単に希望の求人を発見できるでしょう。

リクナビNEXTには、自治体と協力して地域の課題を解決する「統括管理」や、地域づくりをサポートする「地域搬送支援者」など、種類豊富な幅広い求人があります。

他では見つけられないような特別な公務員求人と出会い、思い描く理想的な転職を成功させましょう。

サービス概要
サービス名	リクナビNEXT
運営会社	株式会社リクルート
公開求人数	100,173件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、大阪、福岡、名古屋など全国／海外
公式サイト	https://next.rikunabi.com/

公務員転職に強い転職サイトの選び方

公務員転職に強い転職サイトを利用するなら、以下のようなポイントを基準に選ぶと良いでしょう。

それぞれの理由について解説します。

扱っている求人数

公務員転職に強い転職サイトを選ぶときには、扱っている求人数が重要なポイントです。

求人数の多い転職サイトと少ない転職サイトにはそれぞれメリット・デメリットがあります。

	メリット	デメリット
求人数が多いサイト	公務員試験に関する情報を多く入手できる 応募できる求人数が増える	探すのに時間がかかる 応募する求人に悩んでしまう
求人数が少ないサイト	穴場の求人に出会える可能性がある 地域や職種に特化している	選択肢が限られる

自分に適した転職サイトを選ぶには、自分の希望条件・転職の状況に合った求人数を提供している転職サイトを利用しましょう。

条件に合った求人を幅広く探したい場合は求人数の多いサイトがおすすめです。一方、地域・特定の職種に絞って転職を考えている場合は、その条件に特化した転職サイトを選ぶと良いでしょう。

利用者の口コミ・評判

また、転職サイトを選ぶ際は利用者の口コミ・評判を参考にしましょう。

なぜなら、利用者のリアルな体験・感想を知ると、転職サイトの信頼性や利便性を客観的に把握できるからです。他のユーザーの経験・意見を知れば、自分の転職活動に役立つ情報も得られます。

口コミや評判を確認する場合は、転職サイトやSNS、口コミ・評判サイトなどがあげられます。公正な視点から転職サイトを比較し、自分にとって最適な選択をとりましょう。

提供しているサービス内容

公務員転職に強い転職サイトは、提供しているサービス内容が異なります。一般的な転職サイトでは、求人情報の閲覧・応募支援・履歴書の作成などが主なサービスです。

しかし、公務員転職に特化したサイトでは、公務員採用試験の情報提供・過去問題の解説・試験対策セミナーの開催など、より公務員採用に特化したサポートを提供しています。

さらに、公務員志望者向けのオリジナルコンテンツ・公務員職員によるアドバイス・体験談の公開などをしている転職サイトもあります。

これらのサービスを活用すれば、公務員転職に関する情報収集・準備をより効果的にできるでしょう。

公務員への転職に強い転職サイトを活用するメリット

公務員転職に強い転職サイトを活用するメリットは、自分のペースで活動できる点です。

たとえば、転職エージェントは担当者が利用者と連絡を取りながら進捗状況を確認し、求人案件の紹介・応募先の提案をします。

利用者は転職エージェントと頻繁に連絡を取り合うため、転職エージェントのスケジュール・ペースに合わせて転職活動をしなくてはいけません。

一方で、転職サイトは転職エージェントに比べて自由度が高く、自分の意志で転職活動を調整できるので、ストレスを感じにくいでしょう。

また、求人の情報収集・応募手続きもオンライン上でできるため、時間や場所に制約されずに転職活動できるメリットもあります。

関連記事：転職エージェントのデメリット・メリットは？最大限活用するためのポイントを解説

公務員への転職に強い転職サイトを活用するデメリット

公務員転職に特化したサイトでは、転職に関する疑問・悩みを相談する相手が少ないという点がデメリットとしてあげられます。

また、公務員試験や選考についての正確な情報が転職サイトだけでは得られず、適切な対策・準備ができない可能性があるでしょう。

このようなとき、転職エージェントを活用すると、担当のアドバイザーから相談やサポートを受けられます。

転職エージェントは公務員転職に特化した知識を持ち、利用者のニーズに合わせたサポートを提供してくれるため、より安心して転職活動を進められるでしょう。

転職エージェントについてより詳しく知りたい方は、「転職エージェントも活用する」をご覧ください。

公務員への転職で評価される経験・スキル7つ

公務員への転職で評価される経験・スキルは、以下のとおりです。

公務員への転職を考えるなら、求められる経験・スキルを理解することが重要です。公務員として働くためには、特定の職種・部署によって異なる要件があります。

公務員への転職で評価される経験・スキルについて詳しく見ていきましょう。

論理的思考力

論理的思考力とは、物事を逆算し、道筋を立てて行動するスキルです。

公務員は法律・規制・政府の政策など、さまざまな規範や指針にもとづいて業務をします。

問題解決や意思決定のときには、論理的思考力を用いて複雑な情報を分析し、適切な判断を下す必要があります。

また、市民のニーズや社会的課題を的確に把握し、効果的な政策を立案しなくてはいけません。

論理的思考力を活用すると、公正な判断や合理的な政策の策定ができるでしょう。

行動力

公務員は、ときに短期間で多くの業務をこなす必要があります。たとえば、災害時の対応・緊急の業務など、迅速な対応が求められる場面も少なくないでしょう。

このような状況では、即座に行動し、効率的に業務を遂行する能力が必要です。

また、公務員は政府の政策・プログラムを実施する役割も担っています。

そのため、新たな政策の実施・改善案の提案など、積極的に行動すれば公務員として活躍できるでしょう。

忍耐力

公務員は多くの場合、長時間かけて複雑な業務に取り組むケースが多くなります。

法律・規則にもとづく手続きや審査などは時間がかかる場合がありますが、その過程で忍耐力を持って着実に業務を進めることが重要です。

また、公務員は市民からの批判・苦情に直面するときもあります。このような場面では忍耐力を発揮し、冷静に対応しなくてはなりません。

忍耐力があれば困難な状況にも動じずに業務を遂行できるため、市民に信頼される公務員になれるでしょう。

説明力

説明力は、情報や考えをわかりやすく伝えるスキルです。

公務員は市民とのコミュニケーションを円滑におこなう必要があります。

たとえば、税金の使い道・地域の施策など、一般の方に理解しやすい言葉で説明することが求められます。

説明力があれば、法律・規制・政策などの専門的な内容をわかりやすく説明し、相手に理解を促せるでしょう。

また公務員は報告書・資料を作成し、上司や関係者に提出するときもあります。説明力があれば、複雑な情報を整理してわかりやすくまとめ、効果的な報告書・資料を作成できるでしょう。

データ管理能力

データ管理能力とは、データを効率的に整理・保管し、必要な情報を活用する能力です。

公務員は予算・人口統計・政策の効果など、さまざまな場面でデータを扱います。データ管理能力があれば、膨大な情報を適切に整理し、データベースやファイルシステムなどに保管できます。

また、データ管理能力は情報の信頼性・正確性を確保するうえでも重要です。誤った情報や古いデータを使用してしまうと重大な問題を引き起こす可能性があります。

データ管理能力が高いと、正確な情報を見つけ出し、最新の状況を把握できるでしょう。

リサーチ力

公務員は、公共サービスの改善や社会問題の解決に向けて、適切な政策を策定するための十分なリサーチが欠かせません。

統計データ・学術論文・市民の意見など、さまざまな情報源から情報を収集し分析すると、より効果的な政策を提案できるでしょう。

また、リサーチ力は問題解決にも役立ちます。公務員は日常業務の中で、さまざまな課題やトラブルに直面します。

そのような状況下では、リサーチ力を活かして問題の原因・背景を調査し、集めた情報を基に適切な対応策を導き出すことが求められます。

コミュニケーション能力

公務員の業務では、さまざまな場面でコミュニケーション能力が求められます。

公務員はチームでの業務が多く、部署内での情報共有や連携が欠かせません。コミュニケーションを通じて、チームメンバー・上司との関係を構築し、業務の円滑な進行を図れます。

また、公務員は市民とのやり取りも多いため、適切な情報提供・説明が求められます。良好なコミュニケーションがとれれば、市民との信頼関係を築き、地域社会の発展に貢献できるでしょう。

コミュニケーション能力が高い公務員は、職場内外で円滑な人間関係を築き、信頼関係の構築・業務の効率化が可能になります。

転職サイトを利用して公務員に転職するステップ

ここでは、転職サイトを利用して公務員に転職するステップを解説します。

公務員転職におすすめの転職サイトを最大限利用するポイント

公務員転職におすすめの転職サイトを最大限利用するポイントは、以下のとおりです。

公務員としてのキャリアを築くためには、適切な情報を提供してくれる信頼性の高いサイトを最大限活用することが大切です。

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

在職中に活動する

公務員への転職を考えるなら、在職中から転職活動を進めましょう。

以下では、在職中に転職活動するメリットとデメリットを表にしてまとめました。

メリット	デメリット
収入が安定している ブランクが発生しない 時間をかけてじっくり考えられる	スケジュールの調整が難しい 自由時間がとれない 退職がスムーズにできない場合がある

在職中に転職活動を始めると、安定した収入があるうちに公務員採用試験や選考に臨めるため、経済的な不安・焦りを感じずに自分のペースで転職活動を進められます。

一方で、対策の時間が取れなかったり、スケジュール調整が難しかったりするデメリットもあるので、計画的な行動が必要です。

詳しくは下記記事を参照ください。

関連記事：仕事を辞めてから転職活動をするメリット・デメリットや注意点を徹底解説

事前に自己分析を終わらせる

事前に自己分析すると、自分の志向・適性・強み・弱みを把握でき、適切な職種や職場を見つけられるでしょう。

自己分析の方法は自分の経験・スキル・興味関心を整理し、自分が何を得意とし、どのような仕事に興味を持っているのかを明確にします。

自分に合った職種・目標が定まれば、転職サイトの膨大な求人数を目にしても、自分に合った求人がわかるでしょう。効率の良い転職活動をしたい方は、実行してみてください。

複数の転職サイトを併用する

複数の転職サイトを併用すると、より多くの求人を収集できます。

各サイトに掲載されている求人はそれぞれ異なるため、複数のサイトをチェックすると見逃していた求人に出会えるでしょう。

ただし、転職サイトの併用は2〜3つ程度がおすすめです。なぜなら、併用する転職サイトの数が多いと、情報の整理や管理が大変になってしまうからです。

管理方法を工夫して、重要な情報を逃さないようにしましょう。

転職エージェントも活用する

円滑な転職活動を目指すなら、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントは業界のトレンド・市場動向に精通したプロフェッショナルであり、個々の希望条件に合った求人を紹介してくれます。

転職エージェントの主なサポート内容は、以下のとおりです。

また、転職エージェントは企業と直接パイプを持っているため、一般的な求人サイトには掲載されていない非公開求人や優良求人も紹介してもらえる場合もあるでしょう。

自分の希望条件・経歴にマッチした求人を厳選して紹介してもらえるので、時間や労力を無駄にせずに効率的に転職活動を進められます。

公務員に転職するときの注意点

公務員の種類によって転職の難易度が異なる点に注意しましょう。公務員の種類は大きく分けると以下2種類です。

公務員に転職する場合は、選考を受ける種類の試験・面接対策を十分にしなくてはなりません。また、試験の内容や求められる資格など、公務員種別ごとの特性・条件を理解することも大切です。

一方で、地方自治体の公務員採用は求人数が比較的少ない場合があるため、情報収集や応募のタイミングを見極めましょう。

公務員向けの転職サイトによくある質問と回答

公務員向けの転職サイトによくある質問と回答をまとめました。

民間企業からの転職難易度は高いですか？

民間企業からの公務員への転職は可能です。しかし、公務員になるには国や地方自治体で実施される公務員試験に合格しなければなりません。

十分な試験対策が必要であるため、簡単に転職できるとはいえないでしょう。

詳しくは下記記事を参照ください。

関連記事：民間から公務員へ転職するなら知っておくべき注意点と大切なポイント

公務員に転職して後悔することはありますか？

民間企業から公務員へ転職する場合、リサーチを怠ってしまうと公務員への転職を後悔する場合もあります。

公務員への転職で後悔する主な理由は、以下のとおりです。

公務員への転職を後悔しないように、民間企業と公務員の働き方の違いを理解しておきましょう。

関連記事：公務員から転職してよかったことは？｜後悔しないための方法も解説

取得すると良い資格はありますか？

宅地建物取引士・FP・英語検定などは持っておくと、公務員の転職活動に有利になります。

何か資格を取得しようとしている方はまずこれらの資格の勉強から始めるといいでしょう。

公務員に強い転職サイトを活用して転職を成功させよう

公務員への転職は可能ですが、民間企業とは違い公務員試験を受けなければならないため、適切な情報収集や対策が必要不可欠です。

公務員転職の情報収集を得る際は、特化した転職サイトの活用がおすすめです。転職サイトでは、公務員試験の情報・募集要項・試験対策のノウハウなどが多く掲載されています。

さらに、以下の最大限活用するポイントを理解すれば、より転職活動が効率よく進みます。

とくに、公務員転職に特化した転職エージェントは、必要な対策・情報を網羅しています。そのため、公務員に転職できる可能性を高められるでしょう。

公務員転職に強い転職サイト・エージェントは無料で利用できるため、まずは一度登録してみてはいかがでしょうか。