人と密に関わり、体力勝負の仕事も多い作業療法士の仕事では、辛さのあまり転職を考える方も少なくないでしょう。
とくに、人間関係での問題は、同じ作業療法士として別の職場に転職するだけでも改善される場合があります。
本記事では、作業療法士におすすめの転職サイトのご紹介や、転職サイトと活用して転職を成功させるポイントなどを解説します。
高齢化が進む日本では、今後も作業療法士の必要性は求められる続けることでしょう。数少ない転職でしっかりチャンスを掴んで、将来的にも安定して満足できる働き方ができるようにしていきましょう。
関連記事:理学療法士(PT)におすすめの転職エージェント12選!選び方のコツや転職の流れを解説
目次
作業療法士におすすめの転職サイト
作業療法士におすすめの転職サイトを5社紹介します。
転職活動をする時間がない方や、転職するか迷っている方は登録してみてはいかがでしょうか。
【関連記事】転職エージェントおすすめ比較ランキング!サービスが手厚い大手17社の特徴や選び方を解説
PTOTSTワーカー
PTOTSTワーカー は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士向けの転職サイトです。
豊富な求人数を強みとしており、2024年3月時点の作業療法士の求人だけでも約16,000件保有しています。また、求人票には記載されない「職場の雰囲気」などを教えてもらえるのも魅力です。
人と人とのやりとりが多い作業療法士にとって、施設内の雰囲気は重要な判断要素になり得ます。事前に雰囲気や人間関係がわかると「こんなはずじゃなかった」というズレを防ぐことができるからです。
豊富な求人の中から選びたい、好条件の転職先を探している、といった方は登録してみてはいかがでしょうか。
運営会社 | 株式会社トライトキャリア |
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本社所在地 | 〒530-0057 大阪府大阪市北区曽根崎2-12-7 清和梅田ビル13階 |
公開求人数 | 作業療法士:16,863件 |
おもな求人職種 | 理学療法士/作業療法士/言語聴覚士 |
公式サイト | https://ptotst-worker.com |
レバウェルリハビリ
レバウェルリハビリは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のための転職支援サービスです。
運営会社のレバレジーズメディカルケア株式会社は、ほかにも看護師や介護士、医療技師に特化したサービスを展開しており、医療・介護業界で10年以上の実績を有しています。
実際に施設に足を運んで情報を収集しているため、福利厚生や職場の雰囲気といった詳細な情報まで共有してもらえるでしょう。
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
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本社所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号 |
公開求人数 | 762件 |
おもな求人職種 | 理学療法士/作業療法士/言語聴覚士 |
公式サイト | https://reha-oshigoto.jp/lp/4/03/ |
PTOT人材バンク
PTOT人材バンク は、作業療法士・理学療法士などのリハビリ職専門の転職支援サービスです。
作業療法士に特化したキャリアパートナーが在籍しているため、質の高いサポートを受けられるのが利点です。専門性の高いキャリアパートナーは、その業界や職場に精通しているため、業界ならではの悩み相談も乗ってもらえるでしょう。
実際の年収や給料、職場の雰囲気や休暇なども細かく教えてもらえるので、納得したうえで応募できます。
手厚いサービスを受けたい、専門コンサルタントに担当してほしい、という方におすすめです。
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
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本社所在地 | 〒105-0011 東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー |
公開求人数 | 作業療法士:約13,715件 |
おもな求人職種 | 理学療法士/作業療法士/言語聴覚士 |
公式サイト | https://www.ptotjinzaibank.com/ot |
マイナビコメディカル
マイナビコメディカルは、転職サービスの大手マイナビが運営する、リハビリ職向けの転職サイトです。
公開求人が多いだけでなく、求人の更新頻度が高いことや、非公開求人の数も多いことから、定期的に求人をチェックしておきたい転職サイトです。
大手転職サービスのリハビリ職特化の転職サイトは珍しく、業界に精通したキャリアアドバイザーに相談しながら転職活動を進められます。
面接の同席にも対応しているため、面接で緊張してうまくアピールできない方は利用したい転職エージェントです。転職後のフォロー体制もしっかり整えられています。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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本社所在地 | 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号 |
公開求人数 | 作業療法士:12,251件 |
おもな求人職種 | 理学療法士/作業療法士/言語聴覚士 |
公式サイト | https://co-medical.mynavi.jp/ |
ジョブメドレー
ジョブメドレーは医療・介護業界の幅広い求人を多数取り扱っている転職サイトです。
ここまでご紹介したサービスは、登録後に担当者が就き、求人紹介をしてもらってから応募する「転職エージェント」タイプのサイトが中心でした。ジョブメドレーは、求人サイトになっており、全求人を自分で探して自分で応募するスタイルです。
自分で求人を選別したり、応募の手続きをしたりする手間は増えてしまいますが、自分のペースで転職活動を進めたい人におすすめです。
運営会社 | 株式会社メドレー |
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本社所在地 | 〒106-6113 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 13F |
公開求人数 | 作業療法士:10,512件 |
おもな求人職種 | 理学療法士/作業療法士/言語聴覚士 |
公式サイト | https://job-medley.com/ |
作業療法士が転職サイトを使うメリット
上記で作業療法士におすすめの転職サイトをご紹介しました。作業療法士の転職活動で転職サイトを使うことには、次のようなメリットがあります。
ぜひ有効活用しながら転職活動を有利に進めて、納得できる転職を成功させましょう。
最新の求人情報を大量に観覧できる
転職先を探す方法は、転職サイト以外にも求人情報誌や転職エージェント、ハローワーク、転職先の採用情報などさまざまあります。その中でも、一番多くの求人が見られる方法は転職サイトだといえるでしょう。
上記でご紹介した転職サイトでも、作業療法士の求人だけで1万件以上あるところがほとんどで、幅広い求人の中から条件を絞って転職活動を進めていけるようになります。
また、転職エージェントタイプの転職サイトでは、非公開求人を保有している場合もあります。 非公開求人とは、ネット上では公開されていない求人のことです。公開求人よりも条件が良いことも多く、キャリアアップ転職も成功させやすくなるでしょう。
転職事情やノウハウが知れる
転職サイトでは、求人の掲載だけでなく、作業療法士の転職で役に立つ最新の転職事情や面接対応のポイントなどを紹介しているサイトも多くあります。
初めて転職をする方には、このような情報も有効活用できます。 また、転職エージェントタイプのサービスであれば、担当者から直接応募書類の添削や面接の練習などを受けることも可能です。
自己診断で客観的に転職活動ができる
転職サイトには、転職の自己診断ツールが用意されているサイトもいくつかあります。簡単な質問に回答するだけで、どのような職業に向いているかなどを提示してくれます。
また、転職エージェントタイプのサービスでは、登録後に担当者との面談が組まれます。面談では、希望する転職先の条件等をヒアリングするだけではなく、これまでの職歴や適性などの自己診断をおこなってくれることも多いです。
自己判断で転職活動をすると、今の仕事内容や給与が適性かどうかの正しい判断ができない場合もあります。第三者の意見が入ることにより、新たな視点から転職活動をすることもできるようになります。
作業療法士が転職サイトを使うデメリット
作業療法士の転職では、転職サイトの利用は必須といえるくらいメリットが多いです。しかし、転職サイトを使うにあたって、デメリットとなる部分も若干出てくる可能性があるので知っておきましょう。
利用に登録が必要なケースがある
転職サイトの中には、「転職エージェント」タイプのサービスも多く、登録しないと求人の詳細が見られなかったり、直接応募できなかったりするケースがあります。
自分のペースで転職活動をしたい方には、応募するまでに時間がかかって煩わしく感じてしまうこともあり得ます。 そのような方は、求人から自分で応募できるタイプの転職サイトを利用していきましょう。
頻繁に連絡が来るケースがある
また、登録が必要な転職サイトでは、登録したメールアドレス宛に担当者から連絡が届くこともあります。
転職サイトとしては、自社のサイトを使って転職してもらいたい気持ちがありますので、頻繁に連絡が届くケースもあります。
とくに担当者が就けられるタイプの転職サイトであれば、担当者の性格ややり方によっては、しつこく感じたり、転職を急かされたりするようなことも起こり得ます。
作業療法士が転職サイトを選ぶときの注目ポイント
作業療法士が転職サイトを利用する場合には、自分に適した転職サイトを選ぶことも大事です。こちらの項目では、自分に合った転職サイトを選ぶための3つのポイントをご紹介します。
転職サイトか転職エージェントか
何度か触れていますが、転職サイトと似たサービスに転職エージェントがあります。
どちらにも一長一短がありますので、一概にどちらが良いとはいえませんが、ご自身がどのような用途で転職サービスを使いたいかどうかで、どちらを優先的に使うかから決めると良いでしょう。
転職サイトと転職エージェントの違いをまとめると次の通りです。
転職サイト | 転職エージェント | |
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求人応募 | 求職者自身がおこなう | キャリアアドバイザーが紹介 |
転職サポート | 基本的に情報提供のみ | 履歴書の添削や面接対策、日程調整などさまざまなサポートが受けられる |
情報量 | 求人票の情報しかない | 詳しい業界・企業情報が得られる |
未経験職への転職 | 向いている | 質の高い求人が多めなので、経験者が求められやすい |
利用のしやすさ | 気軽に利用できる | 登録・面談が必要で、少し時間がかかる |
端的にいうと、よりサポートが充実している方が「転職エージェント」です。
とくに初めて転職をする方や、キャリアアップ転職などに挑戦したい方におすすめで、本記事でご紹介しているサービスにも転職エージェントタイプが多くあります。
一方で、「転職サイト」は、手軽に応募先に応募しやすい点が特徴ですので、自分のペースで転職活動を進めたい方や、転職に慣れている方におすすめです。
医療・介護分野の転職サイトとして代表的なものには、「ジョブメドレー」があります。
求人数の多さ
本記事でも、作業療法士の求人数に絞って転職サイトをご紹介しましたが、ご自身で探す場合にも、極力希望する職種や地域に絞って求人数を判断しましょう。
転職サイトというと、やはり最初は「マイナビ」や「リクルート」などの大手が思い浮かべられますが、大手でも特定の職業の求人は少ないこともあります。
とくに作業療法士などの専門的な仕事であれば、本記事でご紹介したような医療・介護業界やリハビリ職に特化している転職サイトがあり、求人も充実しています。
担当者との相性
「転職エージェント」タイプのサービスでは、登録後に担当者がつけられます。転職活動を効果的に進めていくためには、担当者と良い関係を築いて進めていくことが重要です。
しかし、転職エージェントの担当者も人間ですので、相性の良し悪しが出てきてしまいます。
まずは、ご自身でしっかり本音で話してみて、それでも相性が合わないようであれば、他のサービス利用も検討していきましょう。
【関連記事】転職エージェントの選び方とは?失敗しない見分け方を徹底紹介!
作業療法士が転職サイトを使って転職する主な流れ
こちらの項目では、作業療法士が転職サイトを使う基本的な流れをご紹介します。自分で応募できるタイプの転職サイトであれば、気になる求人から直接応募できますので、そこまで難しいものではありません。
気になった転職エージェントの公式サイトから、まずは会員登録をおこないます。
このとき、住所、氏名、年齢、メールアドレス、電話番号などの個人情報のほかに、いつまでに転職を完了したいか(今すぐ、3ヵ月以内、6ヵ月以内、1年以内など)、希望年収、勤務地,希望通勤時間など、転職に求める条件を入力します。
会員登録が完了すると、キャリアアドバイザーとの面談日時を決めます。メールなどで案内があるため、手順に沿って面接日時を決定しましょう。
面談では会員登録で申告した内容をもとに、具体的にどんな職場へ転職したいか、どんな雇用条件だと嫌なのかなど、転職先に希望することや具体的な経歴などのヒアリングがおこなわれます。
キャリアアドバイザーとの面談が終了すれば、希望に添った求人が見つかり次第、紹介されるようになります。公開求人のほかに非公開求人も含めて紹介してもらえるため、自分でもよく確認し、気になることがあれば担当キャリアアドバイザーに質問してみましょう。
転職エージェントによっては自分でも求人検索できるようになっているため、自分のペースで実際に検索しながら比較検討することも可能です。
応募する求人が確定したら、順次応募します。
求人に応募する際まず大切になるのが、履歴書や職務経歴書です。採用担当者の目にとまるようわかりやすくかかれていることや、的確に自己PRができている必要があります。
書類選考で落とされないようにするためには、転職エージェントの書類添削サービスを活用しましょう。転職のプロの目線で添削してもらえるため審査にも通りやすくなるはずです。
書類審査に通れば次は面接です。
面接は緊張する、苦手、いつも面接で落とされるなど、面接に対する悩みを持っている方も少なくないはずです。転職エージェントでは、模擬面接などで、よくある質問を知れたり、話し方をアドバイスしてもらえたりする場合もあります。
準備が整い次第、キャリアアドバイザーが応募の手続きをしてくれます。 合否に関する連絡は1週間ほどかかる場合が多いので、メールが迷惑メールなどに振り分けられていないかなどに注意し連絡を待ちましょう。
無事、内定を獲得した場合、提示された入社の条件をよく確認して、問題がなければ内定を受諾します。
その後、現職の退職手続きに進みます。
退職届の書き方や上司への退職する旨の伝え方、入社日の調整代行など、退職に関するサポートをしてくれる転職エージェントもあるため、円満退社を目指したいならこうしたサービスも積極的に利用するとよいでしょう。 現職の引き継ぎや退職日を踏まえたうえで入社日を決めます。
作業療法士が転職を成功させるための転職サイトの活用法
上記で転職サイトの基本的な利用方法をご紹介しましたが、転職を成功させるためには、利用者自身の工夫があることも望まれます。
転職をさらに良い結果にしていきたいのであれば、転職サイトを利用する際に次のことも取り入れてみてください。
複数の転職サイトを使いながら1~2社に絞る
大手まで含めると数多くの転職サイトがありますが、その中から無理に1つに絞る必要はありません。気になる転職サイトが見つかった場合、その中からいくつかに登録してみて、実際に使いながら比較していくと良いでしょう。
職業が作業療法士に絞られていると、どうしても求人数にも限りが出てきます。複数の転職サイトを使うことで、求人数にも幅を持たせることができます。
また、転職エージェントの利用では、担当者との相性が重要だともお伝えしました。しかし、担当者との相性は、実際に面談してみないとわからないことも多いです。
多少の手間はかかってしまいますが、複数の担当者からヒアリングを受けてみて、一番任せられると思った人と一緒に転職活動を進めていくと決めてみても良いでしょう。
積極的に転職活動に参加する
転職エージェントにお任せしていれば、求人紹介や応募先とのやり取りなど、あなたに代わってサポートしてくれます。
転職活動に割く時間を削減できることはメリットなのですが、だからといって、転職エージェントに任せっきりになることは避けておきましょう。
求人に対して希望があれば、はっきり伝える必要がありますし、自分のアピールポイントも、積極的に担当者に伝えておくべきでしょう。
応募書類の添削をしてもらいたいなら、自発的に書類を作っておくとスムーズです。担当者からの連絡にも、極力当日中に返信することも大事です。
転職エージェントに対して受け身であれば、担当者から「この人は転職する気があまりないのかな」と判断されて、求人紹介も後回しになってしまうこともあります。
合わない担当者がいれば変更してもらう
どうしても相性が合わない人もいますし、サービスが悪い転職エージェントであれば、高圧的な態度でこられるようなことも起こりえます。
どうしても担当者が合わなければ、転職エージェントの運営会社に伝えることで担当者を変更してもらうことができます。
合わない担当者から無理に転職サポートを受け続ける必要はありません。
作業療法士が転職を成功させるポイント
転職の失敗例があるのと同様に、成功例もあります。
この章では、転職を成功させるポイントを紹介します。
自分の気持ちを見つめ直す
なぜ今の職場を辞めたいのか、自分の気持ちを見つめ直してみましょう。
人間関係や体力、給与など、さまざまなものが挙げられるでしょう。
一方で「今日、先輩から注意を受けて腹が立った!」といった、衝動的な感情で転職を考えている場合は、転職をしないほうがいいケースもあります。
なぜなら、どの施設・どの業種に転職しても、苦手な人は存在します。注意を受けることも、給料が割に合わないことも、起こり得るのです。
じっくりと自分の気持ちを整理してみましょう。
転職理由を明確にする
転職活動をするうえで、非常に重要なのが、目的を明確にすることです。
目的をハッキリさせることで、自分の進む道が見えてきます。
「目的がわからない」という方は、以下の項目を参考にして考えてみてください。
- 作業療法士として、転職先でどのように働きたいのか
- どんな職場で働きたいのか
- 自分は今後、どうなりたいのか など
転職する目的が明確になると、仕事への姿勢や熱意を応募先にも伝えられるようになります。
また、実際に候補の施設に見学に行くのもおすすめです。転職するにあたり、転職先の職場の雰囲気は気になるところではないでしょうか。
下見や見学に行くと「柔らかい雰囲気」「明るくハツラツとした雰囲気」など、施設ごとのカラーを自分の目や直感で感じ取れるため、価値観の不一致の防止につながります。
履歴書を丁寧に記入する
転職をする際、履歴書の提出は欠かせません。
記入欄が多く、面倒くさいと思うかも知れませんが、履歴書の書き方によってはイメージを下げてしまう可能性があります。
たとえば、以下のような例が挙げられるでしょう。
履歴書の書き方 | 抱かれがちなイメージ |
---|---|
字が乱雑 | カルテの記入なども雑にしそうな人 |
誤字脱字が多い | 注意力がない人 最終確認をしない人 |
自己PRや志望動機が空白のまま | 仕事も手を抜きそうな人 やる気がない人 |
採用担当者はまだ、転職者の人柄を把握しているわけではないため、履歴書からイメージするケースも少なくありません。
つまり、乱雑に書くとイメージダウンにつながる反面、志望動機などをしっかり記載すると、好印象を持たれる可能性もある、と言い換えられます。
近年は、パソコンでの作成も主流になりつつありますが、パソコンでの作成であっても、誤字脱字や記入漏れなどは起こり得ます。
履歴書も採用の大事な判断材料だと心得て、丁寧に記入していきましょう。
ポジティブな転職理由にする
ネガティブな理由が退職のきっかけになっているケースは多くあります。しかし、面接でそのまま伝えてしまうと、マイナスなイメージを持たれてしまいかねません。
本音はネガティブな理由でも、ポジティブに変換して伝えるようにしましょう。
ネガティブな理由 | 言い換え例 |
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やりがいが感じられない | これまで以上に業務の幅を広げたい |
給与が上がらない | 適切な評価のもと、自分の経験やスキルを発揮したい |
キャリアアップができない | より専門性を高めたい |
採用担当者から「活躍してくれそう」「即戦力になってくれそう」など、好感をもってもらうのが成功のポイントです。
転職サービスを利用してみる
転職支援サービスを利用するのも、ひとつの方法です。
とくに、現職で働きながら転職活動をするとなると、求人をゆっくり探す時間がありません。心身ともに疲れ果ててしまい、最終的に「内定もらえれば、どこでもいいや!」と投げやりになってしまうこともあるでしょう。焦りや、投げやりでの転職は、失敗する可能性があります。
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーから自分に合う求人を探してもらえるので、仕事をしながらでも転職活動ができます。
転職に失敗しがちな作業療法士の特徴
転職活動は、成功する人もいれば、失敗する人もいます。
この章では、失敗する特徴を以下4つ紹介します。
転職の目的がハッキリしていない
例えば面接の際に「今回、弊社に応募した理由を聞かせてください」と言われたとしましょう。そのとき、どう回答しますか?「えっと」や「なんとなくです」といった回答では、担当者から好感をもってもらうのは難しいでしょう。
転職の面接時には、担当者から必ずといっていいほど、退職理由や志望動機について質問されます。質問を受けた際に、ハッキリ答えられるよう目的を明確にする必要があります。
条件にこだわりすぎている
例えば給料や休日数など、待遇面ばかりこだわっている場合、施設の方針や社内の雰囲気などが見落としがちになります。結果、入職後に「こんなはずじゃなかった」「イメージと違った」と、ショックを受けてすぐに転職したくなる可能性があるのです。
自分の中で、外せない条件と譲れる条件を見極め、優先順位をつけることが重要です。
応募先の情報をあまり見ていない
なぜなら、施設の方針と、自分の価値観や考え方が一致しているとは限らないからです。アットホームな環境で、患者との心のつながりを第一に考える施設もあれば、1日も早い社会復帰を目指して日々ノルマを課す施設もあります。
こうした施設の基本理念や方針を確認しないまま転職してしまうと「雰囲気が嫌だった」「考え方に納得できない」と不満が溜まり、入職そうそう退職を考えてしまいかねません。
転職理由がネガティブ
ネガティブな転職理由は、不採用になってしまう恐れが高まります。
例を挙げてみましょう。担当者から、退職理由を質問されたとします。以下、A・Bどちらの転職者と仕事をしたいと思いますか?
- 転職者A…「上司との価値観が合わなかったからです」
- 転職者B…「これまでの経験を活かしてスキルアップしたいと思ったからです」
転職者Bを採用したいと考える方が多いのではないでしょうか。
ネガティブな表現は、担当者や施設側に不安感を与えてしまいます。「採用しても、またすぐに辞めるのではないか」と思われてしまうと、本来は優秀な人材であっても、成功するのは難しいでしょう。
作業療法士から異業種への転職は可能?
作業療法士から、一般企業や異業種への転職もできます。
作業療法士の資格を活かしながら働ける一般企業には、以下のようなところがあります。
- スポーツジムなどのフィットネス業界
- 福祉用具専門員
- 介護サービスの営業
- 障がい者支援事業
- 福祉用具の開発 など
「できれば、医療・福祉業界とは関係のない業界での仕事がしたい」という方もいるかもしれませんね。
まったくの異業種で転職する場合、作業療法士の「資格」ではなく、「これまで培ってきたスキル・能力」をアピールする必要があります。
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- マネジメント能力 など
採用担当者に好印象をもってもらえれば、他業種への転職も可能です。
ただ、未経験業界への転職は、当然わからないことが多々でてきます。同業種の転職とは違った困難があることも覚悟しておきましょう。
まとめ
「転職活動に失敗したくない」と思うのは、ごく自然なことです。
失敗しないためにも、転職を考える際は目的や条件をしっかり整理しておきましょう。
キャリアアドバイザーからアドバイスや自己分析をしてもらうことで、新たな視点も見えてくるかもしれません。
成功のコツを押さえて転職を有利に進めていきましょう。