「新卒入社したけどもう辞めたい……」
「新卒だけどバックレて辞めてもいい？」

このような悩みをお持ちではないでしょうか。

新卒入社した会社を辞めたいあまり、バックレを考える方もいるかもしれません。

しかし、バックレはさまざまな問題を引き起こす可能性があるため、退職代行で辞めるのがおすすめです。

この記事ではバックレで起きる問題や、おすすめの退職代行サービスを紹介します。

バックレてしまったときの対処法もあわせて解説するため、ぜひ参考にしてください。

新卒でバックレて辞めるのはおすすめできない

結論として、新卒入社した会社を辞めたくなっても、バックレて辞めることは避けましょう。

「新社会人の勤務意識に関するアンケート」によると、入社から2ヵ月で約半数の人が退職を検討しています。

また、厚生労働省が発表した「新規学卒者の離職状況」によると、令和5年度の大卒離職者のうち、1年目以内に約11％の人が実際に辞めています。

このように、新卒者が退職するのは珍しいケースではありません。

しかし、その場合でもバックレではなく、正しい手順を踏んで辞めるべきだといえます。

「バックレてしまえば後腐れもなくラクだろう」と短絡的に考えてしまうかもしれませんが、実はバックレるリスクのほうがずっと大きいのです。

関連記事：新卒で仕事を辞めたい！退職してもいい5つの理由やリスクを解説

関連記事：新卒で退職を言いづらい原因は？対処法や退職するべきケースを解説

新卒でバックレを考えるのはどんなとき？

新卒でバックレを考えるのは、次のような場合です。

パワハラやいじめに遭っているとき

パワハラやいじめがあるような会社は、我慢せずすぐに辞めましょう。

新卒社員に対して次のような態度を取る人がいた場合、れっきとしたパワハラです。

このような状態では業務に必要なスキルが身につかず、正当な評価を受けられないでしょう。

さらに、周囲に溶け込めない、給与が上がらないといった問題にもつながります。

我慢し続けると、ストレスによる心身不調を引き起こす可能性もあるため、注意してください。

関連記事：パワハラ（パワーハラスメント）の定義とは？3つの要件と6類型を徹底解説

関連記事：パワハラで退職する際の退職理由は？退職前にやるべきことや退職の流れを解説

入社前に聞いていた労働条件と異なっていたとき

入社前に聞いていた労働条件と大きく異なることも、新卒者が辞める理由として挙げられます。

これは雇用主の法律違反にあたり、労働基準法第15条によると、事前提示された労働条件が実際と異なる場合は即時に労働契約を解除できるとされています。

残業が多い、研修が多すぎてプライベートの時間がない、給与が低すぎるなどの問題がある場合は、正当な権利として堂々と辞めてOKです。

ストレスで適応障害やうつ病になったとき

新卒入社すると、ストレスで適応障害やうつ病の症状が出ることも珍しくありません。

慣れない環境で、初めて会う人たちと仕事をこなしていく中で、知らない間に心身に負担がかかっているのです。

会社に行く前に頭痛や腹痛が出るといった体調不良も、ストレスがもとで起きる心身症の一種であることも多くあります。

もし朝なかなか起き上がれない、憂うつな気分が長く続く、わけもなく涙が流れるといった症状があれば、適応障害やうつ病の可能性があります。

悪化しないうちに退職し、ゆっくり心と体を休めるのがおすすめです。

関連記事：適応障害で退職する方法｜流れ・伝え方・受けられる支援制度も紹介

関連記事：うつ病を理由に退職しても問題ない？仕事を辞める際の手続きや手順を解説

新卒でバックレると起きること

新卒でバックレてしまった場合、次のようなことが起きる可能性があります。

事故や体調不良ではないか心配される

ある日突然出社しないと、まず事故ではないか、体調不良で倒れているのではないかなどと心配されることになります。

職場から電話が来るのはもちろん、無視していると、同僚や上司が心配して家まで来ることもあるでしょう。

最悪の場合は捜索願いを出されたり、警察が家まで来たりするなどの大ごとに発展しかねないため、バックレでまわりを巻き込むのは避けるべきです。

家族や実家に連絡が行く可能性がある

入社時に緊急連絡先として実家の住所や電話番号を記載した場合、出社しないとまず家族や実家に連絡が行きます。

すると家族にも心配や迷惑をかけることになり、社会人としても恥ずかしい思いをしてしまうでしょう。

バックレで親バレしてしまうぐらいなら、正規の手順で退職するのがおすすめです。

給与がもらえない可能性がある

バックレて辞めてしまうと、もらえるはずの給与がもらえない可能性も出てきます。

本来であれば、退職しても出勤した分の給与はもらう権利がありますが、バックレてしまうと会社と直接のやりとりができません。

そのため、会社としても手続きが進められず、支払われないケースが多いのです。

あとあとトラブルになりやすいため、バックレではなく、退職日や手続きをはっきりさせて辞めるのがベストです。

書類手続きや備品の返却などの手間がかかる

バックレは、書類手続きや備品の返却などの手間がより多くかかってしまいます。

失業保険の申請に必要な離職票や、年末調整に必要な源泉徴収票など、退職にあたって必要な書類は意外に多いのです。

また、健康保険被保険者証や社員証など、会社に返却すべき書類もあります。

これらのやりとりや手続きは、直接連絡をとらないとできないため、バックレると結局自分が困ることになるでしょう。

懲戒解雇になると今後の転職活動に響く

バックレのもっとも大きなリスクは、懲戒解雇になる可能性があることです。懲戒解雇は、就業規則で定められた懲戒処分の中でもっとも重い処分です。

たとえば、一定期間無断欠勤を続けた場合、会社側は即時解雇にできます。

一度懲戒解雇になるとその経歴は消えず、企業は離職票などでその事実を確認できます。

そうなると、今後の転職活動やキャリアにおいて大きな影響を及ぼすため、注意しましょう。

損害賠償を請求される可能性がある

場合によっては、会社から損害賠償を請求される可能性もあります。

新卒であっても、突然仕事に穴をあけ、取引に悪影響が出たりした場合は、訴えられるケースもないとはいえません。

そうなると時間的にも、金銭的にも大きなリスクを背負うことになるため、正規の手順で辞めるようにしましょう。

罪悪感に悩まされる

バックレは、真面目な人や気が弱い人ほど、のちのち罪悪感に悩まされることになります。

「会社に迷惑をかけたのではないか」「残された同僚の仕事の負担が増え恨まれたのではないか」と不安や心配が消えず、辞めたあとも考え続けてしまうかもしれません。

きちんと辞めなかった後悔が残ると、転職活動にも身が入らなかったり、また同じことを繰り返すのではないかと不安になったりする恐れもあります。

そんな思いをするぐらいなら、はじめから正規の退職手続きを踏んで辞めるべきだといえます。

もし新卒でバックレてしまったらどうする？

もし新卒でバックレてしまったら、次の方法で対処しましょう。

退職届を郵送し退職手続きを進めてもらう

まずは会社へ電話連絡を入れ、退職届を郵送します。

退職日がはっきりすれば、会社側で退職手続きが進められます。

そうなれば必要な書類も郵送してもらえますし、働いた分の給与がきちんと振り込まれる可能性も高まるでしょう。

電話連絡のときだけは気まずかったり、怒られたりするかもしれませんが、放置するリスクを考えるとそこは踏ん張りどころです。

早めに転職活動を始める

バックレてしまったあとは、早めに転職活動を始めましょう。

新卒では失業保険の受給条件を満たさない可能性があり、目先の生活費に困るかもしれません。

また、職歴としても空白期間が長くなるほど不利になります。

新卒退職者は第二新卒扱いとなり、転職市場での需要は高いため、市場価値が高いうちに次を決めてしまいましょう。

新卒でバックレを考えるなら退職代行で辞めよう

新卒でバックレを考えるほど追い詰められているときは、退職代行を利用して辞めるのがおすすめです。

退職代行を使うと、会社への退職の意思伝達を代行してくれます。

必要に応じて書類手続きや、有給休暇・未払いの残業代の交渉などもおこなってくれるため、会社と直接やりとりする必要がありません。

そのため、辞めるという言い出しづらさや、退職日までの気まずさを感じずに済みます。

また、会社と合意すればその日のうちに辞めることもでき、就業規則に従って1〜3ヵ月待つよりもスピーディーです。

おすすめのサービスについては、以下の記事でくわしく解説しているため、参考にしてください。

関連記事：退職代行おすすめ23社比較ランキング｜サービス内容や料金・評判を解説

関連記事：新卒で退職代行を使ってもいい？利用するメリット・デメリットやおすすめのサービスを紹介

新卒でバックレずに辞めたい人におすすめの退職代行3選

ここでは、新卒でバックレずに辞めたい人におすすめの退職代行3選を紹介します。

退職代行Jobs

退職代行Jobsは、労働組合と提携している退職代行サービスです。

必要に応じて組合費用を払うことで、交渉の依頼もできます。

最短30分というスピーディーさから、即日で辞めたい人にぴったりです。

退職完了後の転職・引っ越し・給付金などのサポートを受けられるため、もし勢いで辞めてしまっても後のことを心配せずに済みます。

すぐに辞めたい、または手厚いサポートを受けたい方は、退職代行Jobsの利用を検討してみてください。

退職代行ガーディアン

退職代行ガーディアンは、20年の運営歴がある労働組合法人の退職代行です。

万が一、退職後に嫌がらせや書類の未交付などのトラブルが起きても、費用内で交渉に当たってもらえます。

長い運営歴で培ったノウハウを持つため、安心して任せられるでしょう。

相談から退職までLINEで完結でき、全国どこからでも利用できる点も便利です。

当メディアからの申し込みで23,800円（税込）の割引価格になるため、ぜひ検討してみてください。

退職代行OITOMA

退職代行OITOMAは、24,000円（税込）という安さで後払いもできる退職代行サービスです。

労働組合が運営するサービスの中では最安水準の料金で、「とにかく安さを重視して選びたい」という方に向いています。

万が一退職できなかった場合の全額返金保証もついており、顧客満足度も96％と高い数字になっています。

退職完了までは無制限でサポートが受けられるため、安心して利用してみてください。

退職代行を利用する手順

退職代行を利用する手順は次のとおりです。

1.問い合わせ・相談をする

まずは問い合わせや無料相談をしてみて、どのサービスを利用するか決定します。

自分の状況ではどれぐらいの時間がかかるのか、どのような手順で進めるのかなどを確認しましょう。

2.申し込み・支払いをする

料金やサービス内容に納得できたら、申し込み・支払いをします。

多くの業者では、クレジットカード払いや銀行振込に対応しています。

不安な場合は、後払いに対応している業者を選ぶといいでしょう。

その後、希望退職日や勤務先の情報などの必要事項を記入します。

3.退職代行サービスから退職連絡をしてもらう

料金の支払いが済むと、希望のタイミングで業者が会社へ退職連絡を入れます。

進捗はメールやLINEで知らせてもらえるため、連絡を待っていれば大丈夫です。

会社と合意した場合は即日で、合意できなかった場合でも2週間経てば退職となります。

4.退職届の郵送や貸与物の返却をする

退職通知後は退職届を郵送し、書類手続きをおこないます。

また、会社からの貸与品があれば返送しましょう。

手続きは郵送で済み、会社の人と直接のやりとりは発生しません。

5.退職が完了する

退職日を過ぎ、離職票などの必要書類を受け取れば、無事退職完了です。

離職票は失業保険の手続きで必要になるため、なかなか送られてこない場合は、代行業者を通じて催促するといいでしょう。

まとめ｜新卒で退職したいならバックレるよりも退職代行の利用がおすすめ

近年は新卒入社しても10人に1人は辞める時代で、バックレを考える人も少なくありません。

しかし、バックレには家族バレしたり、書類手続きの手間が増えたり、懲戒解雇になったりとリスクが多いため、正規の手順で辞めるのが一番です。

それでも言いづらい、辞めづらいと感じる場合は、退職代行を利用するのがおすすめです。

スピーディーかつスムーズな退職がかなうため、新卒で会社を辞めたいと感じている方は、ぜひ利用を検討してみてください。