こういったモヤモヤした思いを抱えている方が、実は多く見られます。

インターネットや広告で「自分にしかできない仕事をしよう！」といったポジティブ過ぎるメッセージを見て、内心うんざりしている方もいるのではないでしょうか。

本記事では「自分が何をしたいのかわからない」と悩んでいる人に向けて、そう感じてしまう背景や、やりたいことを見つけるためのポイントなど詳しく解説します。

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自分が「何をしたいのかわからない」とはどういう状態か

「何をしたいのかわからない」状態は、多くの方が人生の転換期やキャリアの節目で経験する悩みです。

自分の進むべき方向もはっきりしないまま、日々の生活や仕事にも強い意識を持てなくなっているのではないでしょうか。

ここからは「何がしたいのかわからない」という漠然とした表現を、もう少し掘り下げた表現に置き換えてみましょう。

悩みの具体像が見えてくれば、対策を考えやすくなるかもしれません。

自分の価値観がわからなくなっている

自分が大切にしたいものや、物事を判断する際の基準が曖昧になっていると、自分のやりたいことが見えなくなりがちです。自分の本当の興味や関心がどこにあるのか、何に喜びや充実感を感じるのかがわからなくなっています。

たとえば、新卒でなんとなく就職した会社で数年間働いてきて、ふと「この先どうしよう」と感じたときに、やりたいことが特に思いつかなかったという経験は、このパターンにあたります。

日々の仕事はこなしていても、やりがいや成長につながる実感を得られず、漠然と疑問を抱いている方もいるでしょう。この状態に陥った方は、転職を考えようとしても、自分がどの業界や職種に進むべきなのかも想像しづらくなっています。

将来の目標を見失っている

キャリアの方向性が定まらず、5年後や10年後の自分の姿がイメージできなくなっているケースも考えられます。短期的な目標は立てられても、長期的なビジョンが描けず、現在の行動と将来の希望をつなげることができなくなっています。

同期入社のメンバーたちが次々と昇進する姿を見たり、学生時代の友人の活躍をSNSで目にした場合を想定しましょう。

「自分も何か頑張らないといけないな」と感じつつ、何を頑張ればいいのか見えてこない方は、この状態に陥っている可能性があります。このような状態が長く続くと、将来への展望が持てなくなり、モチベーションが下がったり自己肯定感を失ったりしてしまいます。

仕事へのモチベーションが低下している

毎日の仕事に対する意欲がなくなり、ただ時間が経つのを待つような気持ちで過ごしている方もいるでしょう。ミスをして一時的に落ち込んでいるだけであれば数日で回復しますが、長引いているようであれば注意が必要です。

たとえば、毎朝アラームで目が覚めると「あぁ、今日も仕事か…」とため息をつきたくなるような状態です。与えられた業務はこなすものの、新規プロジェクトやチャレンジングな仕事に対しては積極的に手を挙げる気になれず、見送ってしまうようなイメージです。

モチベーションが低下した状態が続くと、仕事の質が下がったり、周囲のメンバーとのコミュニケーションが減ったりして、さらに悪循環になってしまう可能性もあります。

心が疲れ切って何も考えられなくなっている

精神的な疲労が蓄積し、自分の将来や希望について考える余裕がなくなっている状況です。

この状態に陥った方は、日々の業務をこなすのに精一杯で、自己分析や新しい目標の設定など、自分自身と向き合う時間や気力を失っています。

帰宅して一通りの家事を済ませてから「何をしようかな」と考えても何も思いつかない、新しい趣味を始めようと思ってもやりたいことが思いつかないといった状態が続くようであれば、少し危険な状態かもしれません。

このように、判断力が低下した状態があまりにも長く続く場合は、メンタル面に不調が発生している可能性があります。そのため、現状を変えるための行動を起こす気力を完全に失う前に、周囲の人やカウンセラーに相談した方が良いかもしれません。

目の前の仕事などで精一杯になっている

目の前の仕事などで精一杯になっていると、自分が何をしたいかわからない状態に陥りやすくなります。

例えば、仕事量が多すぎて毎日タスクに追われている、勤務時間が長くて身体・精神的に疲弊しているなどの状況だと、自分の将来について考えることは難しいでしょう。

なかなか自省することができない状態が続いた結果、自分がなにをしたいか明確になるまで時間がかかってしまうのです。

自分が何をしたいのか・やりたいことがわからなくなる6つの主な要因

「やりたいことがわからない」と感じる背景には、さまざまな要因が絡み合っています。ここからは、主な要因を6つの観点から説明します。

自分の悩みの要因がわかるだけでも、解決への道筋が見えてくるかもしれません。

社会人としての理想と現実のギャップ

就職前に抱いていた仕事のイメージと、実際に働き始めてからの業務内容や職場環境の間にギャップが生じていることで、価値観を見失ってしまうことがあります。

「ずっと憧れていた仕事だったのに、実際にやってみたらやりがいを感じられなかった」という経験をした方もいるでしょう。あるいは「思っていた通りの仕事に就けたのに、自分の能力が不足していると感じた」方もいるかもしれません。

こういったズレが大きければ大きいほど、状況を改善するための方法も考えづらくなり、自分のやりたいことが見えにくくなりがちです。

周囲との比較による自己評価の低下

SNSの普及によって、友人や同僚の活躍を目にする機会が増えたと言われています。そういった他者の状況と自分を比較して「自分は何もできていない…」と落ち込んでしまうことも珍しくありません。

「同期があんなに頑張っているのに、自分は何もできていない」「学生時代の友人は皆輝かしい人生を送っているようだ」といった思いに囚われることがあるでしょう。

とくに、SNSは人生の一部分だけを切り取って見せているに過ぎません。しかし、他者と自分を比較し続けた結果、自己肯定感が低下し、自分の本当の希望ややりたいことを見失ってしまうのです。

将来のキャリアパスへの不安

現在取り組んでいる仕事が今後のキャリアにどうつながるのか、見通しが立たなくなることがあります。特に、AIなどの技術革新が著しい業界や職種で働いていると、今後のキャリアパスの見通しを立てるのが難しくなるでしょう。

「このまま今の仕事を続けていても大丈夫なのか」「将来通用しない人材になったらどうしよう」といった漠然とした不安が、自分の本心を見えにくくさせてしまう場合があります。

このように、明確なゴールが定まらない状態では、目の前の仕事にも全力を出しづらく、かといってチャレンジをすることもためらいがちになるのです。

業務のマンネリ化によるモチベーション低下

同じような仕事を長期間続けた結果、マンネリ化してやる気を失ったという方もいるでしょう。

単調なルーティンワークはたしかに楽なのですが、淡々とこなすだけになってしまい、成長している実感が得られにくいものです。

「同じことの繰り返しで、刺激がない」といった感覚に陥ると、仕事へのモチベーションが低下してしまいます。その結果、仕事そのものへの関心が薄くなり、新しいことに挑戦する意欲までもが減退してしまうのです。

心身の疲労とストレスの蓄積

長時間労働や過度なノルマ、職場での人間関係など、さまざまな要因で疲労やストレスが溜まってしまうことがあります。

このような状態が続くと、自分の状況を落ち着いて見つめ直す余裕がなくなってしまいます。

とくに、「休日も仕事のことが頭から離れない」「日曜日の夜に『明日は仕事か』と思うと寝付けない」といった経験をした方も多いのではないでしょうか。あるいは「何をしても楽しめない」「常に疲れている感じがする」という方もいるかもしれません。

このように、集中力や記憶力が低下した、物忘れが激しくなった、ネガティブな考えが頭から離れないといった状態が続いている場合は、心身のコンディションが低下している可能性があります。

忙しさによる視野の狭まり

日々の業務に追われ、自分のキャリアや人生について考える時間が取れなくなっていることがあります。目の前の仕事をこなすのに精一杯で、広い視野で自分の将来を見つめる余裕がなくなってしまうのです。

仕事が忙し過ぎて「納期に常に追われていて、ゆっくり自分の仕事を整理する時間もない」「1ヵ月後のことを考えるのもやっとで、その先のことを考える余裕がない」といった状況に陥っている人は案外多いのです。

このような状態が続くと、新しい可能性を探ったり、自分の本当にやりたいことを見つけたりする機会を逃してしまう可能性があります。

そのため、ときには立ち止まって、人生の方向性を見直す時間を作ることが大切かもしれません。

自分にはできることがないと思っている

やりたいことがわからなくなる要因として、自分にはできることがないと思っている可能性があります。

このように自己肯定感が低い方は、自分の能力を客観的に正しく判断できていない傾向にあります。

転職できないと思っていても実は他社では需要の高いスキルを身につけているケースは少なくありません。

周りの声に耳を傾けず、自分を常に主観的に見てしまうことで、「自分にはできることがない」と勘違いしている場合もあります。

自分が何をしたいのかわからないまま働き続けるリスク

自分のやりたいことがわからないまま、惰性で仕事を続けてしまうと、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。ここからは、そのリスクを5つの観点から解説します。

どういった危険性があるかを把握しておくことで、現状を改善するためのきっかけが見つかるかもしれません。

モチベーションが上がらず生産性が低下する

やりたいことが見つからないまま仕事を続けると、日々の業務に対する意欲が失われ、仕事の効率が落ちてしまう可能性があります。

「なんのために働いているんだろう」「この仕事に意味があるのか」といった疑問が頭をよぎり、集中力が低下してしまうかもしれません。また「どうせやっても評価されない」と考え、最低限の仕事しかしなくなってしまう方もいるでしょう。

このように、モチベーションの低下は、単に仕事の質や量に影響するだけでなく、職場の雰囲気にも悪影響を及ぼす可能性があります。

自己肯定感や自信が低下してしまう

明確な目標や方向性が見出せないまま仕事を続けた結果、自分に対する評価が下がり、自信を失ってしまうケースがあります。

こういった状態が続くと、自分自身に対する否定的な考えが抜けなくなりがちです。たとえば会議で何かアイデアが思いついても「どうせ私の意見なんて採用されないだろう」と諦め、発言自体をしなくなってしまうケースなどが考えられます。

このように、自己肯定感の低下により、仕事の場面だけでなく、プライベートの人間関係にも影響が出る可能性もあります。

ストレスが溜まり燃え尽き症候群のリスクが増大する

やりがいを感じられない状態で仕事を続けると、慢性的なストレスが蓄積し、心身の健康を損なうリスクが高まります。

とくに注意が必要なのは、燃え尽き症候群です。これは、長期間のストレスにより、極度の疲労感や仕事への無関心、達成感の喪失といった症状が現れる状態を指します。

たとえば、以前なら頑張れていた締め切り前の残業が極端につらく感じられたり、同僚や顧客へのコミュニケーションが負担になったりする場合、燃え尽き症候群になっている可能性が考えられます。

このような状態が続くと、単に仕事のパフォーマンスが落ちるだけでなく、うつ病などのメンタルヘルスの問題に発展するリスクもあります。

心身の健康を損なってしまう

自分が何をしたいのか見えないまま働き続けた結果、ストレスや不満が蓄積し、心身の傾向にまで悪影響を及ぼす場合があります。精神面の健康を損なうと、集中力が低下したり、睡眠障害などの症状が現れたりします。

「ちょっとしたことでも過剰に落ち込む」「なかなか寝付けないうえに途中で目が覚めてしまう」といった経験をしたことがある場合は、注意が必要です。

身体面では、慢性的な疲労感や頭痛、胃腸の不調などの症状が現れることがあります。また、ストレスから暴飲暴食に走ったり、飲酒量が増したりしたことで、健康を損なってしまう場合もあるでしょう。

心身が健康であることは、仕事だけでなく、充実した人生を送るための基盤となります。そのため、心配な点がある場合には、無理せず産業医やカウンセラー、その他の医療機関に相談するのがおすすめです。

転職やキャリアチェンジの機会を逃す

自分のやりたいことがわからないまま時間が過ぎると、新たなキャリアアップのチャンスを見逃してしまう危険性があります。

一般的に、年齢とともにキャリアの選択肢は狭まっていくものです。「自分に合った仕事が見つからない」と悩んでいる間に、本当にやりたいことにチャレンジする機会を失ってしまいます。

少しでも若いうちに気持ちを切り替えられれば挽回できるかもしれません。

しかし、方向性が定まらないまま長い時間が経った結果、いつの間にか選択肢自体が限られ、挑戦する機会そのものを失う可能性があります。

自分が何をしたいのかわからないまま転職活動をおこなうリスク

自分が何をしたいのかわからず悩んだ結果、環境を変えようと転職を検討する人も見られます。しかし、安易な転職はおすすめできません。

ここからは、目標が決まらないまま転職してしまうことで生じかねないリスクを5点紹介します。

転職自体はそこまで珍しいことではなくなった時代とはいえ、ミスマッチが起きると自分にも企業にも負担がかかります。以下のような転職をしてしまわないよう注意しましょう。

適切な職場や職種を選択できない可能性がある

自分の適性や希望がはっきりしないまま転職すると、納得できない転職をしてしまう危険性があります。

「とにかく今の状況を変えたい」という思いだけで転職先を選んだ結果、自分の価値観や働き方に合わない会社を選んでしまったというケースは多いのです。

たとえば営業職のノルマがつらいからと、それまでとはまったく異なる事務の仕事を選んだ結果、細かいチェック作業が自分に合わずに後悔してしまったりします。

とくに、転職活動を検討する際には、まず自分のスキルや特性、仕事への価値観などを明確にすることが重要です。

自己PRがうまくできずに希望の企業に受からない

自身のキャリアビジョンが定まらないまま転職活動に臨んだ結果、自分のスキルや強みをアピールしきれず、苦戦してしまう場合があります。

自分は何が得意なのか、企業にどのような価値を提供できるかといった質問に具体的に答えられなければ、なかなか良い企業には採用されません。

また、やりたいことが不明確なままでは、志望動機や入社後の展望もあやふやになってしまうでしょう。転職にはポジティブなものとネガティブなものがあります。

そのため、自分が何をしたいのかわからないまま転職活動をしてしまうと、ネガティブな転職をしてしまうリスクが高くなってしまうのです。

給与や条件のみで仕事を選んでしまう

「やりたいことは特にないけれど年収を上げよう」といった考え方で転職をしてしまうと、仕事内容や職場環境になじめず、結果的に長続きしないおそれがあります。

たとえば給与に不満があるからと、求人広告の記載だけ見て給与の高そうな企業に転職したところ、実は歩合による割合が大きく、基本給自体は大きく下がってしまう場合などが考えられます。この場合、ボーナスは基本給をベースに計算されるため、結果的に年収が下がる場合もあるでしょう。

このように、給与や福利厚生といった待遇面だけで転職先を決めると、ミスマッチにつながり、短期離職を引き起こすリスク要因にもなってしまいます。

転職によって自分の悩みを解消できない

先が見えない状況にいると、とりあえず環境を変えることで問題を解決しようと考える方もいます。しかし、自分が何をしたいのかが見えないまま環境だけ変えても、その悩みを解消するのは難しいのが現実です。

「今の仕事にやりがいを感じられないから」という理由で転職しても、新しい職場でもすぐに同じ感覚を抱く可能性があります。あるいは「人間関係がうまくいかないから」と職場を変えても、結局同じようなトラブルに巻き込まれるかもしれません。

このように、転職を検討する際には、自分の強みや弱みを客観的に把握したうえで、今の悩みを解消するにはどんな企業を選ぶ必要があるのかもしっかり整理しておきましょう。

長期的なキャリアビジョンが描けず、将来の選択肢を狭める

目先の状況だけで判断し、長期的な展望がないまま転職を重ねてしまうと、一貫性のないキャリアパスになってしまう可能性があります。

もちろん、やりたいと思った仕事に挑戦するのは素晴らしいことです。しかし、たとえば「エンジニアから営業職になり、その後事務職になった」といった経歴では、どうしても他人からは「フラフラしている人」という印象を持たれてしまうでしょう。

若いうちは他業界や他職種への転職もしやすいですが、年齢を重ねると高いスキルや専門性を求められるようになります。このように、自分自身が「長期的にどうなりたいか」を考えてから、転職に踏み切るのがおすすめです。

自分のやりたいことを見つけるには？ 適職を見出す方法6選

ここからは「自分が何をしたいのかわからない」と悩んでいる方に向けて、適職を発見するための6つの方法を紹介します。

ポイントは、自己理解を深め、将来どうなりたいのかという目標設定をはっきりさせておくことです。

詳しくはそれぞれ説明します。

自己分析をおこなう

転職活動を成功させるためには、自己分析は必須であると言えます。自分のことを理解していないまま、自分に合った仕事を探すのは不可能に近いからです。

たとえば以下のような項目を箇条書きで書き出してみましょう。

ひたすら書き出していく人もいれば、マインドマップや「Will Can Must」のようなフレームワークを活用する人も見られます。

入念な自己分析は、転職が成功する確率を大幅に高めてくれるでしょう。

適性診断ツールを活用する

転職サイトなどに設置されている診断ツールを活用し、客観的に自分を見直すのも効果的です。

これらのツールは、自分では気付きにくい適性や才能を見つけるのに役立つでしょう。

ただし、診断ツールの問題は多くても数十問程度です。答えはあくまで自分の一面に過ぎないことは覚えておく必要があります。

診断ツールを使う際には複数のツールを利用して、共通する要素を見出すといった使い方をするのがおすすめです。

身近な人に相談する

家族や友人、信頼できる社内の人に自分の悩みを打ち明け、アドバイスをもらうのも良いでしょう。客観的な視点から、さまざまな助言をもらえる可能性があります。

悩んでいるときは自分の短所ばかりが意識されがちなものです。

しかし、他の人から客観的に長所を評価してもらうことで、転職活動時のアピール材料を見つけられるだけなく、自信を回復させる効果も期待できるでしょう。

短期・中期・長期目標の設定をする

転職を検討する際には、さまざまな期間の目標設定をおこなうことが重要です。悩んでいるとつい目の前の短期的な環境変化だけを求めて企業を選びがちですが、一度落ち着いて5年後、10年後の姿もイメージしてみましょう。

もちろん、今設定した目標を完全に達成できるとは限りません。しかし、目標を持つことで自分の中の軸が明確になり、そのための優先順位も決めやすくなります。

また、目標に向かって努力する中で、新たな目標に出会える可能性も考えられます。

そのため、目標は「一度設定したら終わり」ではありません。定期的に見直しをおこない、アップデートしていきましょう。

「やりたくないこと」から逆算する

今自分の「やりたいこと」が見えなくなっていたとしても「やりたくないこと」なら思いつくという人は多いのではないでしょうか。

やりたくないことを明らかにし、そこから自分の考え方を深掘りしていくのも、実は効果的な方法です。

たとえば「長時間労働は避けたい」「人前で話すのは嫌だ」「デスクワークばかりの仕事は飽きそう」など、何でもかまいません。

まずは思いつくものをどんどん書き出していき、そこから逆算して自分に合う仕事の条件を絞り込んでいきましょう。

様々な職業について調べてみる

様々な職業について調べてみるのも、自分のやりたいことを見つけるうえで効果的な方法です。

「やりたいことを見つけないと」と焦っていると、ついつい自分の頭の中だけで考え、答えを出そうとしてしまいます。

しかし、世の中には知られていない職業がたくさんあります。

今ある情報に囚われず、できるだけ多くの情報に触れてから、やりたいことにつながりそうなものを見つけていきましょう。

雑誌やSNSの活用などもおすすめですが、キャリアのプロである転職エージェントに直接聞いてみるのもおすすめです。

転職エージェントに相談する

自分一人で悩むより、転職のプロに相談した方が、効率的に転職活動を進められます。

転職エージェントを利用すると、自覚していなかった希望条件が明確になったり、思わぬ業界の適性を見出してもらえる可能性があります。

転職エージェントは豊富な求人情報を持ち、内部事情にも詳しいです。求人情報だけでは汲み取れない部分まで判断したうえで提案してもらえるため、自分に合った企業に出会える確率が高まります。

転職エージェントを活用する際には、自分の悩みや希望を包み隠さず伝えることが重要です。序盤の相談をスムーズに進めるためには、あらかじめ自己分析やスキルの棚卸しを進めておくと良いでしょう。

自分が何をしたいかわからない方におすすめの転職エージェント

ここからは、自分が何をしたいのかわからず悩んでいる方にもおすすめの転職エージェントを3つ紹介します。

いずれも豊富な経験を持つコンサルタントに相談できるうえに、多彩な非公開求人を持っている大手エージェントばかりです。

転職エージェントは、転職が成立した際に企業からお金を受け取るビジネスモデルであり、求職者側は無料で利用可能です。

まずは登録し、実際にキャリアカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

ビズリーチ

「自分が何をしたいのかわからない」と悩む人からのよくある質問（FAQ）

ここからは、自分のやりたいことがわからなくなってしまった人から寄せられる質問に回答します。

Q1: 心が疲れているサインは？

自分が何をしたいのかわからなくなっている方は、心が疲れ、余裕を失っている可能性があります。

精神的な疲労は、以下のような形で表面化することがあります。

こういった症状が複数あったり、長く続いている場合には、心が疲れている可能性が高いと言えるでしょう。

Q2: 心が疲れた時の過ごし方は？

心の疲れを癒すには、まず十分な栄養と睡眠をとることが何より重要です。まず心身のコンディションを整えてから、プラスアルファの手法を取り入れるようにしましょう。

ある程度エネルギーが回復してきた方には、以下のようなリフレッシュ法がおすすめです。

「何をしたいのかわからない」と思い詰めていると、つい視野が狭くなってしまいます。

ですので、休日を使って仕事から完全に心身を切り離し、思いきりリフレッシュしてみましょう。

Q3: 自分に向いていない仕事を続けるとどうなる？

自分に合わない仕事を長期間続けると、さまざまな悪影響が生じる可能性があります。そもそも「合わない」と思いながら働いている時点でモチベーションは上がらないため、生産性はある程度低下すると考えるのが自然でしょう。

また、自己肯定感の低下や自信の喪失から積極性を失い、成長やキャリアアップのチャンスを見逃してしまうかもしれません。

さらに、仕事での不満がプライベートにも影響を及ぼす可能性もあります。疲れ切って友人と疎遠になったり、家族につい八つ当たりして険悪になったりするケースが見られます。

自分の努力によって改善できそうな部分は試すべきですが、そうでない要素が原因で「向いていない」と感じるのであれば、転職を検討しても良いのかもしれません。

Q4: 自分に向いていることを見つける方法はありますか？

自分に合った仕事や活動を見つけるには、まず自己分析をおこない、自身の強みや興味関心を整理することが重要です。

一人では難しいと感じたら、自己分析ツールや適職診断ツールを試し、客観的に分析してみるのも効果的です。

それでも「何をしたいのかわからない」と感じるのであれば、客観的に判断してくれるプロに相談してみましょう。メンタルの不調を感じるのであれば産業医やカウンセラーに、転職について迷っているのであれば、転職エージェントに相談するのが最も的確で効率的です。

自分が何をしたいのかわからない場合は自己分析によって価値観を整理しよう

「自分が何をしたいのかわからない」という悩みは、多くの人が経験するものです。

特に日々の仕事が忙しく、精神的な余裕を失っているときには、自分の本心を探ったり将来をイメージしたりするのは難しくなってしまうでしょう。

そんなときは一度立ち止まって、まずは自己分析をおこなうことが重要です。自分の価値観を見直し、どんなことに興味があり、どんな強みを持っているのかを再確認するだけでも、やりたいことが見えてくる可能性があります。

それでも難しい場合には、周囲の人や専門家の意見を聞くのも効果的です。

焦らず、じっくりと自分と向き合いながら、この先のキャリアや人生について考えていきましょう。