正社員は、毎月安定した給料がもらえたり、高い社会的信用度を得られたりとメリットが豊富なため、正社員になりたいと考えている人は多いです。

しかし、アルバイトやパートで働き続けてきた場合、どのようにして正社員になれるのかわからないと悩みを抱えている人も少なくないでしょう。

結論、正社員になる方法は複数存在しているほか、正社員への就職を成功させるコツについて確認しておくと安心して就職活動に臨めます。

本記事では、正社員になる方法や正社員への就職を成功させるコツについて詳しく解説します。

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正社員になるには？何が求められる？

正社員になる場合は、どのようなことが求められるのか気になる人は多いでしょう。

ここでは、年代別に正社員になるためにどのようなことが求められるのかを詳しく解説します。

20代はポテンシャルを評価してもらえる

20代は経験・スキルの高さよりも、人柄や働く意欲などのポテンシャルを評価してもらえる傾向にあります。

企業は人材採用の際に、可能な限り長く働ける人材や若い世代ならではの柔軟な考え方を取り入れたいと考えています。

そのため、20代の人は業界や職種が未経験の場合でも、ポテンシャルが評価されれば正社員として採用してもらえる可能性があるでしょう。

ただし、年齢を重ねるにつれてポテンシャルではなく、経験・スキルが重視されるようになるため、正社員になりたいと考えた場合は、早めの行動が重要です。

30代・40代は経験やスキルが求められる

30代や40代は、ポテンシャルではなく経験・スキルが求められる傾向にあります。

20代と比較して、実務経験や高いスキルが求められるため、未経験での転職は難易度が高いといえるでしょう。

多くの企業は30〜40代の求職者に対して「業務に活かせる実務経験や即戦力となるスキル」を求めています。

そのため、非正規雇用から正社員を目指す場合は、市場価値の高いスキルを身につけたり、資格取得したりすることが有効です。

正社員になるメリット

正社員になるメリットは、次のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

正社員を目指している人は、事前に正社員になるメリットについて確認してみましょう。

安定して給料を受け取れる

正社員になるメリットとして、安定して給料を受け取れる点が挙げられます。

非正規社員と異なり正社員は雇用期間が明確に定められておらず、業績不振や人件費削減などの理由でいきなり解雇されるリスクが低いです。

また、安心して日常生活を送ることができるため、スキルアップやキャリアアップにも専念できます。

福利厚生が充実している

福利厚生が充実している点も、正社員に就職するメリットです。

正社員になると次のような福利厚生を受けられます。

福利厚生が充実していると、日常生活がより豊かになります。

ただし、通勤手当や住宅手当など一部の福利厚生に関しては、法律で義務付けられていないため、企業によっては支給されない点には注意が必要です。

非正規雇用と比較して賃金が高い傾向にある

正社員は、非正規雇用と比較すると賃金が高い傾向にあります。

厚生労働省の調査によると、正社員・正職員と正社員・正職員以外の平均給与は次のとおりです。

雇用形態	平均給与
正社員・正職員	336.3万円
正社員・正職員以外	226.6万円

正社員は、長期的に働いて実績を積むため、昇進や昇給などの制度によって非正規雇用よりも給与アップの機会が多い傾向です。

また、正社員は課長や部長などの役職がつくことや、各種手当・賞与などの制度があるため、非正規雇用よりも高収入を実現しやすいといえるでしょう。

社会的信用度が高い

正社員は非正規雇用と比較すると、社会的信用度が高くなります。

非正規雇用と比較して、人件費削減や業績不振などの理由でリストラされるリスクが低いため、安定性の高さから社会的信用度も高くなります。

また、社会的信用度が高いと、各種ローンやクレジットカードの審査に通りやすくなるなど、メリットが豊富です。

そのため、車や家などの大きな買い物をしたいと考えている人は、正社員に就職するメリットは大きいといえるでしょう。

キャリアの幅を広げられる

正社員は、非正規雇用と比較して長く働けるため、キャリアアップの機会も多いです。

役職が上がることにマネジメントスキルを身につけられたり、スペシャリストとしてより高度なスキルが身についたりと、キャリアの幅を広げられます。

また、仕事を通じての成長は、大きなやりがいにもつながるため、キャリアの幅を広げられる点は正社員に就職する大きなメリットです。

正社員になるデメリット

正社員になるデメリットは、次のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

メリットばかりではなくデメリットもあるため、正社員の働き方が自身に適しているかよく確認しましょう。

転勤や部署異動のリスクがある

正社員のデメリットとして、転勤や部署異動のリスクが挙げられます。

配偶者や家族がすでにいる場合は、転勤によって単身赴任や家族全員での引越しが必要になるなど、さまざまな不都合が生じるでしょう。

とくに、家族や友人から離れて生活することや、新しい職場を転々とすることに抵抗のある人は、事前に転勤や部署異動がないかどうかを確認しておくようにしてください。

責任が増える

正社員になると、業務経験を積むにつれて業務の難易度が上がるほか、実績や経験次第では課長や部長といった役職がつき、部下のマネジメントを任されるようになります。

非正規雇用でも責任感のある業務を任される場合がありますが、契約期間や勤務時間の自由度が高い点から、任される業務範囲は限定されがちです。

非正規雇用から正社員になると「責任が重い」「大きなプレッシャーがある」などと感じる可能性がある点には注意が必要です。

休日出勤や残業を求められる場合がある

非正規雇用の場合は、シフト制で比較的勤務時間の自由度が高く、ワークライフバランスを充実させやすいといえます。

しかし、正社員の場合は基本的にフルタイムで稼働する必要があるほか、業務量も多くときには休日出勤や残業を求められる可能性があるでしょう。

このように、ワークライフバランスを充実させたいと考えている人は、残業や休日出勤が多いと、プライベートの時間が減る可能性がある点には注意しましょう。

正社員になりたいのになれない人の特徴

正社員になりたいのになれない人の特徴は、次のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

正社員を目指しているのになかなかなれないと悩んでいる人は、特徴に当てはまっていないかどうか確認してみてください。

スキル・経験が不足している

正社員に就職できない理由として、スキル・経験が不足していることが挙げられます。

即戦力を求める企業の場合は、正社員としての実務経験やスキルが不足していると、不採用となる確率が高くなるでしょう。

とくに、30代〜40代の場合は即戦力を求められる可能性が高くなるため、就職難易度も高くなるのです。

自己分析が足りない

自己分析が足りていないと、正社員になれない可能性が高いといえます。

自身が将来実現したいキャリアや強み・弱みを明確にしていない場合、企業から自己PRを求められた場合に納得のいく回答ができません。

このように、自分の魅力がうまく伝わらなければ、企業も採用したいとは考えないため、不採用となる確率は高くなるでしょう。

そのため、正社員への就職を成功させるためには自己分析によって、自身のキャリア像や強み・弱みを洗い出すようにしておきましょう。

企業研究が足りていない

企業研究が足りていない場合も、正社員への就職は難しくなります。

企業研究に入念に取り組めば、企業の理念や求める人物像、社風などの情報収集ができるため、就職活動の際に採用担当者が納得できる志望動機を伝えられます。

しかし、企業研究を怠ると企業や業務への理解が低いと判断され「本当に入社する気があるのか」とネガティブな印象を与えられる可能性があるでしょう。

ですので、採用担当者が納得できる志望動機を作成するためにも、企業研究は徹底しておこなうようにしてください。

仕事に対する主体性が不足している

仕事に対する主体性が不足していると採用担当者に判断されると、不採用となる確率が高くなるでしょう。

とくに、正社員として働く場合は、自身で主体的に考えて行動する積極性が求められます。

面接の際に「周りが正社員になっているから志望した」「親に言われて仕方なく」などの理由を伝えると、仕事に対する意欲が低いと判断されやすくなるでしょう。

そのため、採用担当者に主体性を示すためには「自身のスキルを活かしたい」「会社の業務を通じて社会貢献したい」などと、ポジティブな姿勢を示すようにしてください。

コミュニケーションに消極的

面接で自身の強みをうまくアピールできない場合や、自信なさそうに見られてしまうと、採用担当者からコミュニケーションが苦手な人なのではとネガティブな印象を与える可能性が高いといえるでしょう。

コミュニケーション能力が乏しいと入社後にうまく馴染めない可能性があるため、可能な限りコミュニケーション能力が身についている人を採用したいと考えています。

そのため、採用担当者に好印象を与えるためにも、自信を持ち堂々とした振る舞いで面接に臨むようにしてください。

正社員になる方法

正社員になる方法は、次のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

アルバイトやパート、派遣などさまざまな雇用形態から正社員を目指す方法を解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

未経験歓迎の正社員求人に応募

正社員に就職する方法として、未経験歓迎の正社員求人に応募することが挙げられます。

未経験歓迎の正社員求人の場合は、正社員としての実務経験やスキルがなくても、正社員に就職できる可能性があります。

とくに、未経験を積極的に採用する企業では、研修や社内教育体制が整っている場合も多く、正社員を目指す多くの人におすすめの方法といえるでしょう。

そのため、未経験歓迎の正社員求人は、転職サイトや就活サイト、企業の公式サイトなどから確認できるため、ぜひ確認してみてください。

正社員登用制度を利用する

アルバイトやパートとして勤めている場合は、正社員登用制度の利用がおすすめです。

アルバイト先で実績を積み、企業から一定の評価が得られると、正社員登用制度を活用することで正社員へ就職できる可能性があります。

厚生労働省の調査によると、有期契約労働者を雇用している事業所の約46.5%が正社員登用制度を設けていると報告されています。

いきなり正社員が不安に感じる人は、アルバイトやパートから実績を積み、正社員登用制度を活用して就職すると良いでしょう。

紹介予定派遣制度を活用する

紹介予定派遣制度は、一定期間派遣社員と勤務し、正社員として正式採用されることを前提とした正社員に就職する方法です。

派遣社員として働くなかで、企業との相性や仕事内容を確認できるため、正社員就職後のミスマッチにつながるリスクが低い点が大きなメリットになります。

このように、自身に適した環境で正社員になりたいと考えている人は、紹介予定派遣制度を利用しての就職がおすすめです。

正社員への就職を成功させるコツ

正社員への就職を成功させるコツは、次のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

正社員への就職活動がうまくいかないと悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

正社員になりたい理由を明確にする

正社員への就職を目指す場合は、正社員になりたい理由を明確にしましょう。

他に勧められたから、親に言われたからなどと正社員になりたい理由が不明確なまま就職活動に取り組むと、採用担当者に熱意をアピールできず不採用となる可能性が高いといえます。

「正社員として企業に貢献したい」「身につけたスキル・経験を活かしたい」などと、ポジティブな理由を考え、就職活動に臨むようにしてください。

自己分析・企業研究を徹底する

正社員への就職を成功させるためには、自己分析や企業研究が重要です。

自己分析は、自身のキャリアの軸を決める際に役立つほか、経験・スキルなどの棚卸しができます。

企業研究では、企業の求める人物像や企業理念、社風などを事前にリサーチしておくことで、採用担当者が納得できる志望動機の作成につながるでしょう。

また、自己分析や企業研究によって企業に求める条件を洗い出すことができるため、入社後のミスマッチ防止にもつながります。

必要なスキル・資格を取得する

正社員への就職を成功させたい場合は、必要なスキル・資格の取得がおすすめです。

業界・職種で求められるスキルを身につけたり、市場価値の高い資格を取得したりすると、就職活動を有利に進められます。

とくに、資格取得はスキルを客観的に証明できるため、未経験業界の正社員を目指す場合に役立つでしょう。そのため、正社員への就職を成功させたい場合は、必要なスキル・資格の取得を目指しましょう。

就職エージェントを活用する

正社員への就職には、就職エージェントの利用がおすすめです。

就職のプロであるキャリアアドバイザーから、書類添削や面接対策などの充実した就職サポートが受けられます。

そのため、未経験業界への就職の場合も、専門性の高いキャリアアドバイザーから的確なアドバイスを得られるため、安心して就職活動に臨めるでしょう。

また、就職エージェントは内定後のサポートも手厚い点が特徴です。

このように、入社スケジュールの調整や給料・勤務地などの条件面での交渉を代わりにしてもらえるため、スムーズかつ納得できる就職を実現できます。

正社員への就職を成功させたい人は、就職サポートが充実している就職エージェントの利用がおすすめです。

正社員になりたい人におすすめの就職エージェント

正社員になりたい人におすすめの就職エージェントは、次のとおりです。

それぞれ特徴やサービス内容を詳しく解説します。

自身のニーズを満たす就職エージェントを活用し、正社員への就職活動を有利に進めましょう。

えーかおキャリア

ハタラクティブ

就職カレッジ

正社員になりたいに関するよくある質問

正社員になりたいに関するよくある質問は、次のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

同様の悩みを抱えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

正社員になりやすい職種はありますか？

正社員になりやすい職種は、人手不足の業界が挙げられます。

IT業界や介護業界など、需要に対して人材の供給が追いついていない業界では、多くの企業で未経験者の採用を積極的におこなっています。

とくに、入社後の研修制度が充実している場合も多く、スキルに自信のない人でも安心して働けるでしょう。

また、営業職や販売職などのどのような業界でも求められる職種は、未経験でも就職しやすい職種です。

就職サイトや就職エージェントなどを活用し、自身に適した企業の求人を探してみてください。

アルバイト経験しかなくても正社員を目指せますか？

アルバイトのみの経験でも正社員になることは可能です。

正社員登用制度を設けている企業は多く、アルバイトのときに実績を残すと、正社員になれる可能性があります。

また、未経験歓迎の求人を出している企業も多数存在しており、興味のある業界や職種に未経験でチャレンジすることも可能です。

正社員になりたい理由の伝え方を教えてください。

正社員になりたい動機を企業に伝える際は、理由を明確にし、採用担当者が納得できるように具体的に伝える必要があります。

「正社員として働きたい理由は、企業の事業に貢献しつつ自身も成長し、長期的に安定したキャリアを築きたいと考えているためです」と具体的な志望動機を伝えると、採用担当者も入社後のイメージができるため、採用してもらえる可能性が高くなるでしょう。

また、正社員を目指す場合は主体性やコミュニケーション能力を採用担当者にアピールするようにしましょう。

過去の経験やエピソードを交えて伝えると、より具体性が増すため、採用してもらえる可能性が高くなります。

まとめ | 正社員になりたい人は就職エージェントの利用がおすすめ

正社員になりたい人は、就職エージェントの利用がおすすめです。

正社員登用制度や紹介派遣制度など複数の方法がありますが、就職エージェントでは就職活動に必要な準備やサポートが受けられます。

書類添削や面接対策などを事前にしておくと、希望条件にマッチする企業の正社員に就職できる確率が高くなるでしょう。

また、内定後に給与や勤務地での交渉を代わりにしてもらえるなど、自分からではハードルの高い部分も対応してもらえます。

そのため、入社後に長く働き続けたいと考えている人は、就職における充実したサポートが受けられる就職エージェントの利用がおすすめです。