
「履歴書は空白だらけ」、「人と話すのが怖い」、「正社員なんて自分に無理だと思う」
そんなふうに悩んでいるニートの方でも、社会復帰の第一歩を踏み出すことはできます。
実際、働いた経験がなくても、正社員として再スタートを切った人は多く存在します。
この記事では、「履歴書の書き方」「面接の答え方(例文つき)」「未経験OKの求人の探し方」など、ニートの方が正社員になるための現実的な4つの方法を丁寧に解説。
“何から始めればいいか分からない”という方こそ、ぜひ参考にしてください。
小さな一歩が、社会とのつながりを取り戻すきっかけになります。
目次
ニートから正社員になる4つの方法
ニートから正社員になるには、下記の方法があります。
正社員登用制度を活用
ニートから正社員になるには、正社員登用制度を活用する方法があります。
パートやアルバイト、契約社員などの非正規雇用従業員を正社員として登用する制度を正社員登用制度といいます。現在の会社に正社員登用制度がある場合、登用試験に合格することで正社員になれます。
正社員登用制度で正社員になると、環境や業務内容は変わらず雇用形態だけ正社員に変わるため、これまでの経験を十分に活かせるメリットがあります。
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年2月)の概況」によると、正社員以外の労働者から正社員への登用制度がある会社は調査産業計76%で、比較的多くの会社で正社員登用制度は存在します。
しかし、登用制度があっても登用実績がない会社は34%と、制度があまり活用されていないのが現実です。
その他の方法と組み合わせて就活を進めるのがおすすめです。
求人サイトで探す
マイナビやリクナビなどの求人サイトからの応募です。
アルバイトを探すときに、求人サイトの使用経験がある方も多いと思います。
この方法は、自分で企業を探したいという方におすすめの方法です。求人サイトを使う場合は、「未経験OK」、「フリーター可」というフィルターを使うとより正社員になれる可能性の高い求人を発見できるでしょう。
地域若者サポートステーションの活用
ニートから正社員を目指す場合、地域若者サポートステーションを利用する方法があります。
地域若者サポートステーションは、働くことへの悩みを抱える若年層(基本15〜49歳)向けの就職支援を行う公的機関です。
現在、全国177ヶ所に設置されており、厚生労働省の支援を受けています。
デメリットを克服するためにも、その他のサービスとの併用がおすすめです。
転職エージェントの活用
転職エージェントとは企業と求職者を仲介して、転職がスムーズに進むようサポートをしてくれるサービスです。転職エージェントを活用すれば、キャリアアドバイザーが、自分に合った会社の紹介や、履歴書の添削、面接の練習などをしてくれます。
また、転職エージェントは大きく分けると総合型と特化型に分かれており、特化型の中にはニートに強いエージェントもいます。フリーターならではの悩みや企業対策を熟知しているため、活用すれば転職活動がスムーズに進みやすいです。
さらに基本的にはすべてのサービスを無料で使うことができるので、正直、転職エージェントを使わない手はありません。
ニートから正社員になれる3つの理由
ニートからでもいきなり正社員になることができるのは、主に以下の3つの理由です。
理由1:有効求人倍率が高く人手不足の社会
令和5年5月の有効求人倍率は1.31倍で、求職者より求人の方が多い状況です。
【参考記事】厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年5月分)について
現在、日本は未曾有の少子高齢化社会となり、労働人口がどんどん減っています。これに伴って、企業は慢性的な人手不足となり、とにかく働いてくれる人が足りないという状況になっています。
引用元:株式会社帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2021年1月)」
図のように、35%以上の企業で従業員が不足しているのです。
また、最近では、経営は黒字にも関わらず、人手不足だから倒産するという「人手不足倒産」も聞くようになりました。猫の手も借りたいほど人手が足りない社会ですので、働く意欲さえあれば、ニートであっても企業は欲しいと考えるようになったのです。
理由2:卒業後3年以内の20代なら既卒枠のポテンシャル採用がある
厚生労働省は、学校卒業後3年以内であれば新卒枠で採用するよう企業に呼びかけています。
【参考記事】厚生労働省|3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!
2020年のマイナビの調査によると、既卒者の内定率は34.4%になっており、実際に既卒枠で人材が採用されていることがわかります。
【参考記事】マイナビ|「マイナビ 2020年度既卒者の就職活動に関する調査」を発表
ちなみに、既卒や第二新卒など20代の若い人材を採用することを「ポテンシャル採用」と呼ぶことがあります。
ポテンシャル採用とは、即戦力を求めるのではなく、将来性を期待して20代を採用することです。

ニートであっても20代であればポテンシャル採用で就職できる可能性があります。
理由3:ニート向けの未経験者歓迎の転職エージェントが出現
人手不足に伴って、企業もどうにかして人材を集めなければいけなくなりました。
そこで、下記で紹介するような転職エージェントでは、フリーターやニートなどの就職もサポートすることで、人材確保をしようとしています。
このようなエージェントでは、ニートを歓迎してくれる企業の求人を紹介してくれたり、ニート中の空白期間を履歴書や面接でどのように答えるかのアドバイスなど、ニートの就活を親身になってサポートしてくれます。

引きこもりニートから正社員になった体験談

私が相談対応した25歳の男性で、ニートから正社員に就職した人がいます。
その人の体験談を紹介します。
新卒で就職した会社が合わず退職して、そのままニートになってしまったそうです。
実家暮らしだったこともあり親にも申し訳ないと思い、正社員を目指して就活を始めました。
手に職をつけたかったので、プログラマーかネットワークエンジニアを志望。
転職サイトで求人を集めていましたが、たくさんの求人があって選べなくなってしまったそうです。
そこで「ニート向けの転職エージェントも併用すると良いですよ」とアドバイスをしました。
結果、ニート向けの転職エージェントから紹介されたIT企業に就職できたそうです。
ニートの採用実績があるIT企業を紹介されたそうで、それが決め手になりました。
このように、ニートから正社員に就職する人はいます。
あなたも一歩を踏み出してみましょう。
ニートから正社員になれない人の7つの特徴

転職活動をしているけど、ニートから正社員に採用されない人には、以下の7つの特徴があります。あてはまる項目があれば、修正することで、就職できる可能性が高まるかもしれません。
- 仕事に対する誤った偏見がある
- 他責思考になっている
- ポジティブな発想を持っていない
- 行動していない
- 条件を絞りすぎている
- やりたい仕事に偏りすぎている
- 就職難易度が高い人気企業を狙っている
- 受からないで自信をなくしている
こちらもひとつずつ詳しく解説していきます。
仕事に対する誤った偏見がある
ニートから仕事を探す際に「営業職は向いていないからイヤ」や「中小企業はブラック企業ばかりだから無理」などの偏見を持っていると、なかなか就職する選択肢を広げられないかもしれません。
実際には、営業職にも新規と既存など様々な種類があり、営業職以外でもコミュニケーションが必要な職業がほとんどです。また、法令に違反してしまっている大手企業もあれば、法令を遵守しているホワイトな中小企業も多数あります。

そこで、実際の状況を良く認識した上でご自分の強みや希望に合いそうな就職先を、無料で紹介してくれる転職エージェントに相談するのがおすすめです。
他責思考になっている
就職面談で「ニートになった理由」を聞かれた場合に「親のせい」や「前職でパワハラにあったから」など、他人のせいにしてしまうと、それが事実であっても選考に不利に影響する可能性があります。
そこで転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談して、適切なアドバイスを受けて、受け答えの内容を改善してみましょう。
ポジティブな発想を持っていない
ニートになってしまった方の中には、何らかのきっかけで「自信を失った」という方もいることでしょう。
しかし、誰しも失敗や挫折をすることはあります。良い勉強ができたとポジティブに考え、ニートを脱却する行動に移しましょう。その姿勢が、正社員となる原動力となるはずです。
行動していない
ニートから正社員になるには、まず「行動すること」が大切です。
考えているだけでは就職活動は成功しませんので、わからないことや疑問があれば、ニートからの就職に特化した転職エージェントに登録して、どんどん質問しましょう。
現代は人手不足が問題化するほど就職しやすい時代です。
実際に、ニートから正社員になっている事例も多いので、すぐにでも行動に移しましょう。
条件を絞りすぎている
求人の条件を絞りすぎていないかチェックしましょう。
条件を絞りすぎると応募する数が減ってしまうからです。
就活は応募する数が少ないと採用されにくいです。
ニートから正社員を目指すなら最低でも20社は応募しましょう。
応募数が少ない場合は、少し条件をゆるめて求人を見てみてください。

判断がつかない場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに無料で相談してもOKです。
やりたい仕事に偏りすぎている
応募が「あなたがやりたい仕事」に偏りすぎていないかチェックしましょう。
やりたい仕事に就職できるとは限らないからです。
例えば「マンガが好きだからアシスタントをやりたい」と思っても、そもそも正社員の募集が少ないです。
やりたい仕事に応募してもいいですが、今のあなたにできる仕事にも応募しましょう。
就職難易度が高い人気企業を狙っている
人気企業ばかり狙っていないかもチェックしましょう。
人気企業は応募者が多く、就職難易度が高いからです。
そもそも知名度の高い企業は新卒採用と中途採用のみで、応募できない可能性もあります。
もちろん人気企業に応募してもいいですが、業務内容が似ていて採用されやすい会社にも応募してみてください。
受からないで自信をなくしている
採用に受からず、自信をなくした状態で面接などに臨んでいないかチェックしましょう。
自信をなくしている状態だと、面接で自信がない雰囲気が伝わってしまい不採用になることがあるからです。
誰でもうまくいかないときはあります。
どうしても辛いなら少し休んでから、再び就活に挑戦しても良いでしょう。

履歴書を改善したり、面接の練習をしたりするなどポジティブに行動すると突破口が見えてきます。
ニートから正社員になる5つのコツ


ニートから正社員に就職するコツを知りたいな。
ニートから正社員に就職するコツは以下の5つです。
こちらもひとつずつ解説するので、実践していきましょう。
未経験者歓迎の求人に応募する
「未経験者歓迎」の求人に応募しましょう。
たとえ全く経験のない業種や業界だとしても、採用されやすいからです。
転職サイトで「未経験者歓迎」の求人を調べたり、転職エージェントに未経験者歓迎の求人を紹介してもらえばOKです。

ただし、このあと解説する「ビジネスマナー」「ビジネススキル」などもきちんと対策しておきましょう。
未経験者歓迎の求人だからといって、決して「簡単に採用される」という意味ではありません。
コミュニケーション能力をアピールする
あなたのコミュニケーション能力もアピールしてください。
どの仕事もコミュニケーション能力が求められるからです。
仮にニートであったとしても、コミュニケーション能力があれば採用されることがあります。
特に営業職、介護職、サービス業は採用される可能性が高いです。

コミュニケーションは自信がない…
という人は、コミュニケーションを勉強しましょう。
コミュニケーションの本を読んだり、YouTubeで勉強するだけでもコミュニケーション能力は高まります。

後述する「就職カレッジ」という転職エージェントでは、就職カレッジという研修に無料で参加できます。
ここでコミュニケーションも教えてもらえるので、活用してみてください。
ビジネスマナーを身につける
ビジネスマナーも勉強しておきましょう。
ニートであっても、ビジネスマナーが身についていれば就職できることがあるからです。
特に営業職、接客業、介護職、サービス業はビジネスマナーを重視しています。

働いたことがないから、ビジネスマナーがわからない…
という人も、本やYouTubeで勉強しましょう。

先ほどふれた就職カレッジでも、無料でビジネスマナーを教えてもらえます。
就活しながらビジネススキルの勉強をする
就活を進めながら、仕事に必要なビジネススキルも勉強していきましょう。
ニートであったとしても、ビジネススキルがあれば採用されやすいからです。

ビジネススキルって、そんな簡単に身につくものじゃないでしょ…?
と思うかもしれませんが大丈夫です。
「仕事に使えるビジネススキルを勉強している」と伝えると、ポジティブな印象で採用される確率が上がるからです。
例えば、IT企業に応募する場合は「現在プログラミングを勉強しています」と伝えるだけでも印象が良くなります。
先ほどお伝えしたとおり「ポテンシャル採用」も増えているので、今すぐ実戦で使えるスキルがなくても大丈夫です。
なので、就活を進めながら応募する仕事に必要なスキルを勉強していきましょう。
書類選考なしで面接できる就職エージェントを利用する
書類選考なしで面接に進める就職エージェントがあるので活用しましょう。
空白期間が長いニートだと、書類選考を通過できないことがあるからです。
こちらも先ほどの就職カレッジがおすすめです。
書類選考なしで20社と面接できます。
面接指導もあるので、採用されやすいです。

ニートが面接で聞かれやすい質問とその答え方【例文つき】
「面接が怖い」、「何を聞かれるかわからない」、「働いた経験がない自分に何が話せるのか不安」
ニートの方が就職面接を受けるとき、こうした悩みを抱えるのは自然なことです。
実際に面接でよく聞かれる質問と、状況別の回答例をセットで紹介します。
答え方に正解はありませんが、「理由+前向きな意欲」を伝えることが大切です。
質問1.なぜこれまで働いていなかったのですか?
この質問は、ブランクの理由や今の状況を知りたいという意図があります。
ポイントは、言い訳をせず、これからどうしたいかを明確に伝えることです。
生活リズムが乱れてしまい、就職活動にうまく踏み出せませんでした。今は生活習慣も整い、安定して働きたいという気持ちが強くなっています。
人と接することに苦手意識があり、働くことへの不安が強く、時間がかかってしまいました。ただ、今は少しずつ気持ちの整理ができ、社会復帰に向けて行動を始めています。
家族の介護に専念していたため、就職活動ができない期間が続きました。現在は状況が落ち着き、自分自身の将来に向けて働きたいと考えています。
質問2.なぜ正社員として働きたいと思ったのですか?
正社員を目指す理由に納得感があるか、将来の方向性があるかを見ています。
漠然と「安定したい」だけでなく、自分なりの目標を添えると印象が良くなります。
将来的に自立して生活できる力をつけたいと思っています。長く働ける環境で経験を積みたいと考え、正社員を目指しました。
アルバイトの経験を通じて、もっと責任ある立場で働きたいと思うようになりました。仕事を通じて社会人として成長したいという気持ちがあります。
これまで続けてきた非正規雇用では生活が安定せず、将来に不安を感じました。長期的に働ける環境を求め、正社員としての就職を目指しています。
質問3.なにか続けてきたことはありますか?
職歴がなくても、生活の中で「継続力」や「習慣」を持っていることを伝えると好印象です。
家事は毎日続けており、特に料理や掃除は自分の中でルーティンになっています。地道な作業を続けるのは得意だと感じています。
動画編集のスキルを独学で学び続けており、今では知人の依頼で簡単な編集作業もしています。学ぶことを続けるのは苦になりません。
簿記の資格取得に向けて、1日1〜2時間の勉強を続けています。将来的には経理や事務にも挑戦できるよう、準備を進めています。
面接で好印象を与えるためのコツ
- 暗記でなく、自分の言葉で話すよう心がけましょう
- 答えは完璧でなくて大丈夫。「伝えようとする姿勢」が評価されます
- 過去の失敗より、「これからどうしたいか」に焦点を当てて話しましょう
「一人では面接が不安」「何を話せばいいか分からない」というニートの方は、就職エージェントの模擬面接サポートを活用するのもおすすめです。
▶ おすすめのサポート付き就職エージェントはこちら
【ニートからでも大丈夫!】ニート・無職におすすめの就職エージェント7選を紹介
ニートから正社員を目指す人におすすめの業界

そもそも、どんな業界ならニートから正社員になれるの?
結論、以下の業界は正社員に就職できる可能性があります。
いずれも未経験者の募集があり、ニートから正社員に就職しやすい業界です。
こちらもひとつずつ解説していくので、業界選びの参考にしてみてください。
IT業界
IT業界が就職しやすい理由は、需要が拡大しているのに人材が足りていないからです。
経済産業省の調査でも、IT業界は今後も成長と人手不足が続くと予測されています。
引用元:経済産業省|(IT人材育成の状況等について)
令和5年5月のIT業界の有効求人倍率は1.45倍です。
【参考記事】厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年5月分)について
求職者一人に対して1.45件の求人がある状態なので、就職しやすくなっています。
後述しますが、プログラマーやネットワークエンジニアはニートからでも始めやすいです。

IT需要は今後も伸びていくため、成長産業に就職できるのは大きな魅力です。
医療業界
医療業界が就職しやすい理由も、少子高齢化で需要が拡大しているのに人材が足りていないからです。
令和5年5月の医療業界の有効求人倍率は1.76倍です。
特に、看護や介護が人手不足です。
- 看護師:1.76倍
- 介護サービス職業従事者:3.54倍
【参考記事】厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年5月分)について
特に介護業界はニートから就職しやすいです。
今後も需要がなくならない業界なので、長く稼いでいきたい人に良いでしょう。
建設業界
建設業界に就職しやすい理由も、需要があるのに少子高齢化で人が足りないからです。
引用元:国土交通省|建設産業の現状と課題
令和5年5月の建設業界の有効求人倍率は4.95倍なので、かなり就職しやすいです。
【参考記事】厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年5月分)について
特に施工管理や職人はニートから就職しやすくなっています。
モノづくりに興味がある人や、建設に興味がある人には良い業界です。
運輸業界
運輸業界に就職しやすい理由は、Amazonなどの需要拡大で人が足りていないからです。
引用元:経済産業省|電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました
令和5年5月の運輸業界の有効求人倍率は2.09倍なので、ニートでも就職しやすい業界です。
【参考記事】厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年5月分)について

特に、車の運転が好きな人にはおすすめの業界です。
製造業
製造業もニートから就職しやすい業界です。
メリットはマニュアルや研修が整備されているため、誰でも働きやすい環境であることです。
デメリットとしては、夜勤や休日出勤など働く時間が一定でないことです。
とはいえ、マニュアルがあるため、ブランクがある人も仕事復帰しやすい業界です。
狙うべきはIT業界か医療業界
ITサービスを提供する企業は不況の中でも高い求人倍率を維持しています。特に良いのは、『HRテック』と呼ばれるサービスを提供している企業です。
昨今の「テレワーク」や「脱ハンコ」「人事評価」に関しては、働き方改革を余儀なくされている関係上、多くの企業がITツールを導入しています。このようなサービスを提供する企業においては、営業職やカスタマーサポート部門の人員が人手不足となっているのが現状です。
また、医療業界においても、看護・介護・老人ホームにおける人手不足が酷い状態に陥っており、アルバイトの求人募集もかなりたくさんあります。
ニートから正社員を目指しやすいおすすめの職種7選

ニートから正社員に就職しやすい職種は何?
結論、以下の7つは就職しやすいです。
こちらもひとつずつ解説していくので、仕事選びの参考にしてみてください。
営業職
営業職に就職しやすい理由は、コミュニケーションスキルがあればできるからです。
特別な資格や経験がなくてもできるため、ニートの人でも就職しやすいです。
- 新規営業:新規顧客を開拓する営業
- ルート営業:既存顧客を回る営業
- 個人営業:個人顧客から契約をもらう営業
- 法人営業:企業から契約をもらう営業

営業に自信がない人は、ルート営業から始めるのがおすすめです。
新規営業は難易度が高いので、まずはルート営業で慣れましょう。

ITエンジニア
ITエンジニアに就職しやすい理由は、先ほどもお伝えしたとおり需要が拡大して人が足りないからです。
ITエンジニアの中でも、ニートの人が就職しやすいのは以下の職種です。
- プログラマー:システムやWebサイトのプログラムを書く仕事
- ネットワークエンジニア:ネット回線を設計・構築する仕事
いずれも手に職がつく仕事です。
長期で安定して稼ぎたい人はITエンジニアも検討してみましょう。
介護職
介護職に就職しやすい理由は、先ほどお伝えしたとおり人材が足りておらず、さらに特別なスキルがいらないからです。
体を動かす仕事をしたい人や、人と関わる仕事をしたい人に良いでしょう。
また、思いやりのある人に向いています。
警備員
警備員に就職しやすい理由は以下の4つです。
- 求人が多いから
- 需要が大きいから
- 資格がいらないから
- 特別なスキルがいらないから
施設、病院、駅、イベントなどの警備を担当します。

コミュニケーションは少なめの仕事なので、人と話す自信がない人には良いでしょう。
ドライバー
ドライバーに就職しやすい理由は、先ほどお伝えしたとおり、需要が拡大しているのに人が足りていないからです。
近年は免許取得費用を負担してくれる会社が増えているため、普通自動車免許があればニートからでも就職しやすいです。
具体的には、タクシーやトラックの運転手の募集があります。
一人で運転するのが好きな人に向いてる仕事です。
工場作業員
特に24時間稼働の大型工場は人が足りないため、求人が多くて就職しやすいです。
先ほどもお伝えしたとおり、マニュアルが整備されている工場が多いため、働きやすい仕事といえるでしょう。
また、シフト制が多いため残業は少なめです。
「まずは残業なしで働きたい」という人には良いでしょう。

職場でのコミュニケーションも少なめなので、話すのが苦手な人におすすめです。
サービス業
サービス業に就職しやすい理由は、難しいスキルがいらず、人手不足で求人が多いからです。
令和5年5月の有効求人倍率は2.86倍です。
【参考記事】厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年5月分)について

サービス業って、どんなところで働くの?
例えば、以下のようなところで働きます。
- 小売店
- ホテル
- レストラン
- コールセンターなど
コミュニケーション能力が高い人には良い仕事です。
【厳選】ニートにおすすめの就職エージェント3選
「そもそも、人と話すのが怖い…」、「外に出るのもおっくうで、働くなんて無理かも」
そんなふうに感じている方でも、“社会復帰”の第一歩をひとりで踏み出す必要はありません。
今回紹介する3社は、職歴やブランクに不安がある方はもちろん、人と話すことが苦手な方でもオンラインやLINEで気軽に相談できる環境が整っています。
まずは、話しやすい就活のアドバイザーに今の気持ちを伝えることから始めてみませんか?
▷ さらにエージェントを比較したい方はこちら:
【ニートからでも大丈夫!】ニート・無職におすすめの就職エージェント7選を紹介
ハタラクティブ

- 書類通過率96%以上・就職成功率80.6%(※1)
- 転職支援18万人以上と豊富な実績(※2)
- 利用者の8割が大企業への就職を実現
(※1)2023年12月〜2024年1月時点の面接実施した求職者のうち、内定が出た求職者の割合
(※2)2023年12月〜2024年1月時点
「ハタラクティブ」は、フリーターや既卒など20代未経験者向けの就職・転職エージェントです。
ハタラクティブは、公式で「未経験専門」というキャッチコピーを掲げるほど未経験に強く、未経験OKの求人は全体の8割を占めています。IT、営業、サービス業、事務、工場、クリエイティブなど幅広い業種・職種から仕事を選べます。キャリアアドバイザーが求職者の希望や性格を丁寧にヒアリングし、厳選した求人を紹介してくれますが、希望に合わない求人を紹介されたらもちろん断って問題ありません。求人を押し付けられることはないので安心して利用できます。
ハタラクティブの面接対策や履歴書添削のサービスはマンツーマン対応で、2025年2月現在、書類選考の通過率は96%以上、内定率は80%以上の実績を誇ります。
「初めての就職活動に自信がない…」というフリーターの方におすすめです。
未経験採用の求人が多いのにもかかわらず、利用者の8割が大企業に就職しているため「できるだけ大きい会社に就職したい」、「安定した収入がほしい!」フリーターの方は、登録して求人をチェックしてみましょう。
- どんな職種が向いているのか分からない方
- 学歴や経歴に自信が持てない方
- 書類や面接がなかなか通らない方
サービス概要 | |
---|---|
サービス名 | ハタラクティブ |
運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
公開求人数 | 5,161件 |
非公開求人数 | 非公開 |
正社員として働けるまでの期間 | 最短1週間(平均約1か月) |
研修制度 | なし |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://hataractive.jp/ |
- 自分に向いている求人数はあまり多くなかったものの、それでも未経験可能な求人は様々にあったので、その点はとても良かったと思います。(20代男性)
- 担当の方は希望とする業界の知識が非常に高く、内部事情などまで詳しくアドバイスして頂けたのはとても助かりました。(20代男性)
- 担当の方とは基本的なやり取りがLINEだったので、隙間時間で気軽に相談をしやすくて助かりました。(20代男性)
えーかおキャリア

- 内定獲得率が大手転職エージェントの4倍
- Google口コミ ★4.7(2025年2月時点)と高評価
- 入社後の定着率91.4%
※公式サイト参照
「えーかおキャリア」は、フリーターを含む20代のサポートに特化した就職・転職エージェントです。
年間約6,000人の就職・転職をサポートしているため、これまで積み上げられて生きた独自のノウハウを活かして高い内定獲得率を誇っています。えーかおキャリアの内定獲得率は大手転職エージェントの4倍を記録しています。
Googleの口コミには利用者から300件以上のレビューが寄せられ、星4.7と高い評価を獲得しています。充実したサービス内容や、担当者の親身なサポートに満足するコメントが多く見られました。
就職活動中はキャリアアドバイザーが親身に寄り添ってくれ、面談を通して求職者一人ひとりの希望を詳しくヒアリングしてくれます。求職者の希望に合った求人のみ紹介してくれるので、ミスマッチが心配な人も安心して利用できるでしょう。
入社後のフォローアップも継続しておこなっており、不安や悩みがあればいつでも相談できます。
そのため、入社1年後の定着率は91.4%と業界高水準です。
「自分に合わない会社に就職して後悔したくない…」「正社員で安心して働きたい!」フリーターの方は、えーかおキャリアに登録して求人を見せてもらいましょう。
- 社会人経験が1年未満の方
- 1カ月以内に内定が欲しい方
- 未経験職種にチャレンジしたい方
サービス概要 | |
---|---|
サービス名 | えーかおキャリア |
運営会社 | 株式会社For A-career |
公開求人数 | 優良求人を直接ご紹介 |
非公開求人数 | 非公開 |
正社員として働けるまでの期間 | 最短2週間 |
研修制度 | あり |
対応地域 | 関東、関西、東海、九州 |
公式サイト | https://e-kao.co.jp/ |
- 担当者の方はとても親切でわからないことなど細かく説明してくださいました。(20代男性)
- 選考対策がとにかく丁寧で、安心できます。履歴書やエントリーシートの書き方、面接対策などもしっかりと対応してもらえるため、自信にもなります。未経験な領域に挑戦する上でも励みになりました。(20代女性)
- 担当の方は基本的にレスポンスが早かったので、内定を貰うまでスムーズに進んだのはとても助かりました。(20代男性)
就職カレッジ

- 19年以上累計36,289人の就職支援実績(2005年~2024年)
- 書類選考なしで最大20社と面接できる
- 入社後定着率92.1%以上(2023/2〜2023/7に入社した人材の3ヶ月定着率)
※公式サイト参照
「就職カレッジ」は、フリーター・既卒・第二新卒専門の就職支援サービスです。もともと企業向けの研修をおこなっていた株式会社ジェイックが、その研修ノウハウを求職者向けに展開しています。
就職カレッジでは、オンラインの無料就職講座を受けることができ、ビジネスマナーや自己分析、履歴書対策などを徹底的に学べるため、初めて正社員を目指すフリーターの方でも安心して企業の選考に応募することができるでしょう。
また、書類選考なしで最大20社と面接できるため、フリーター歴が長く履歴書に自信がない方にもおすすめです。さまざまな企業の話を聞いて、どの企業が自分に合っているか確かめたい人にも適しています。
さらに、就職後1年間はフォローアップ研修を受けられるので初めての正社員でも不安なく働けるでしょう。フリーターの方は、登録して情報収集してみましょう。
- 転職活動前にビジネスマナーを学びたい方
- 書類選考をスキップしていきなり面接から始めたい方
- 自分に合った働きやすい企業を探している方
サービス概要 | |
---|---|
サービス名 | 就職カレッジ |
運営会社 | 株式会社ジェイック |
公開求人数 | 優良求人を直接ご紹介 |
非公開求人数 | 非公開 |
正社員として働けるまでの期間 | 最短2週間 |
研修制度 | あり |
対応地域 | 東京、大阪など全国 |
公式サイト | https://www.jaic-college.jp/ |
- 書類なしでいきなり面接できるのが良いです。書類を書く手間が省けるため、内定までスピーディーだと言えるでしょう。最初からいきなり採用の決定権を持つ人と面接できることもあるらしく、私もあっという間に内定がもらえました。(20代女性)
- ビジネスマナーや面接対策などで就活活動に必要な知識などが無料で学べることがてもいいところだなと感じました。(20代女性)
- 担当者の方は私の質問一つ一つに丁寧に返答してくださいました。わからないこともしっかりと教えてくださいました。(20代男性)
【Q&A】ニートから正社員になる際によくあるお悩みや質問
最後に、ニートから正社員に就職するときによるある悩みや質問に答えていきます。
Q.ニートが面接に行ったら怒られる?
怒られません。面接官に怒る理由がないからです。
特に「未経験者歓迎」の求人であれば、ニートの人が面接にくることも想定しています。
そのため、怒られる心配はありません。
Q.ニートは面接の自己紹介でなんと言えばいいですか?
過去の経験や、いま勉強していることを伝えましょう。
経歴が評価されたり、いま勉強していることでポジティブな印象を与えられます。
◯◯◯◯(名前)です。前職では営業をしており、今はプログラミングを勉強しています。
Q.30代ニートなんですが、就職は無理ですか?できますか?
できなくはないですが、20代と比べると就職の難易度が上がるため、入念な対策や準備が必要になります。
下記記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

Q.中年のニートです。就職できますか?難しいですか?
中年のニートや引きこもり・無職でも対策をおこなえば就職は可能です。
しかし、難易度は高いので、しっかしとした対策が必要です。
下記記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

Q.引きこもりニートの女性でも正社員になれますか?
ニートが正社員になる際に、性別による差はほとんどないと言えるでしょう。事実、女性の方が採用率の高い職種も多くあります。
女性の正社員採用が多いおすすめの職種には、介護職や接客業、サービス業などが挙げられます。また、黙々と仕事ができる工場での軽作業なども、比較的人気の高い職種の1つです。
Q.面接でニートだった空白期間を家事手伝いと伝えるのはアリ?
大丈夫です。ただし、以下の2点を伝えるともっと良いでしょう。
- 就職する気はあったが家庭の事情で家事手伝いをしていた
- 家事手伝いでも学ぶことがあった
例文は以下のとおりです。
仕事をしていなかった期間は、主に家事手伝いをして過ごしました。
親が体調を崩していたことが理由で、仕事を探すことができませんでした。
それでも、家事手伝いで時間管理・責任感・計画立案を学びました。
また、空き時間には貴社の業務に必要なスキルや資格の勉強を進めてきたため、貢献できると思います。

このように伝えるとポジティブな印象になります。アレンジして使ってみてください。
Q.女性はニートから正社員ではなく結婚を目指すのはアリですか?
アリだと思いますが、近年の男性は「女性にも正社員で働いてほしい」と思っている人が多いです。
【参考記事】ワタベウェディング|「国際女性デー」にあわせ、“女性の結婚とキャリア”について配偶者である既婚男性に意識調査!
まだパートナーがいない場合は、正社員就職も視野に入れながら婚活していくのが良いかもしれません。
Q.ニートだとみんなが嫌うような仕事しか就職できない?
そんなことはありません。
2021年の高校生のアンケートでは、なりたい職業1位が「エンジニア・プログラマー」でした。
【参考記事】学研教育総合研究所「高校生の日常生活・学習に関する調査」
プログラマーは先ほど紹介したとおり、ニートでも就職しやすい仕事です。

特に20代であればまだ仕事を選べるので、興味がある仕事を選びましょう。
Q.ニートだとブラック企業しか就職できないですか?
そんなことはありません。
例えば、先ほど紹介したニート向けの転職エージェントは就職後の定着率が高いです。
- ウズウズ:95%
- ジェイック:91.5%
もしブラック企業しかないなら、こんな高い数値にはなっていないはずです。

不安であれば、ニート向けの転職エージェントに優良企業を紹介してもらいましょう。
Q.ニート期間が2年もあると採用されないですか?
求人によっては採用される可能性があります。
【ご報告】
— トーリ (@tori_alterna) July 11, 2023
2年2ヶ月もの間ろくな転職活動もせず引きニート生活やってきましたが、とうとう来週木曜から就職する事となりました
ブランク長すぎて不安しかないですがこれから少しは健全に生活できるかと思われます
以上いい歳したおっさんの戯言でした🙂
特に20代なら、採用される可能性が高いでしょう。この記事でお伝えした就活の方法を実践してみてください。
Q.とりあえずニートからフリーターになって社会復帰するのはアリ?
目的によります。
まずアルバイトで仕事に慣れてから社会復帰したい場合は良いと思います。
でも、いずれ正社員になりたいなら一歳でも若い方が正社員に就職しやすいです。
フリーター期間が長いほど正社員に就職しにくいので、慎重に考えましょう。
引用元:厚生労働省|若年者雇用を取り巻く環境

フリーターになるか正社員になるか判断できない場合も、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
客観的なアドバイスをくれます。
Q.今までのニート生活が変化するのが怖い…
新しいことを始めるときは、誰もが怖いと思います。
以下などを試してみてください。
- できることから小さく始めてみる
- プロのキャリアアドバイザーに相談する
- 自己啓発本を読む
- 今までのあなたを許し前に進む
Q.大学を中退してニートになりました。就職できますか?
大学を中退してニートの方も正社員として働くことが可能です。
大学を中退して正社員を希望している方のうち、約4割は正社員に就職できています。
就職成功者側に行くためにも、ぜひ下記記事を参考に行動してみてください。

Q.ニートから正社員の就活に役立つ資格はありますか?
資格を取ってもいいですが、転職エージェントを利用すれば資格がなくても就職できる可能性があります。
資格の勉強に時間を取られてしまうと、さらに就職が遅くなってしまうので注意しましょう。
「現在◯◯の資格取得に向けて勉強中です」と伝えることでもアピールになって採用される可能性があります。
そのため、資格取得にとらわれすぎないのがコツです。
Q.ニートは何歳までなら脱出できますか?
具体的に何歳までというのはありませんが、1歳でも若い方が有利なのは間違いありません。
今日からできることを始めましょう。
Q.自分に合った仕事を探す方法は?
あなたに向いてる仕事を探すのが良いでしょう。
具体的な方法は、向いてる仕事がわからない!適職を見つけるポイントや転職に有効な方法も紹介を参考にしてみてください。

Q.したい仕事がないニートはどうすればいいですか?
以下を実施してみましょう。
- 自己分析してみる
- 世の中にどんな仕事があるか調べる
- キャリアアドバイザーに相談する
どうしてもしたい仕事が見つからない場合は、今あなたにできる仕事に挑戦してみましょう。
できる仕事を始めることで自信もつくし、したい仕事が見えてくるかもしれません。
Q.今から人生を一発逆転できますか?
一発逆転できる可能性はあるでしょう。
ですが、それは1日でできることではありません。
小さいことを積み重ねる事が、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。
人生を一発逆転させるには、まず今できることから始めるしかありません。
まずは正社員に向けて就活を始めましょう。
まとめ|エージェントを味方につけてニート脱却!
ニートからの就職は、なかなか勇気のいることでしょう。しかし、この記事を検索した時点で、一歩目は踏み出せているのではないでしょうか。
先ほども話した通り、ニート脱出は早い方が有利です。いきなり正社員になることも決して不可能ではありませんので、ぜひ、さらにもう一歩踏み出してみてください。