「MRから転職しようと考えてるけど、どんな転職先がある?」
「転職するときに、MRで培ったスキルは役立つかな?」
現在MRで働いているけど、仕事内容に不満があったり、将来に対する不安があったりすると転職について考えてしまうものです。
ただ、MRからどんな業界に転職できるのかや転職するときにどんなことが必要なのかわからない方も多いでしょう。
本記事では、MRから転職する時に気を付けるべきことや、他のMRがどんな理由で転職を考えているのかについて紹介します。
またMRから転職できる業界や、転職の際に役に立つスキルについても解説します。
あわせてMRが転職するときに活用すべき転職エージェントも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
関連記事:製薬業界の転職に強いおすすめ転職エージェント8選|業界求人や年収・将来性も解説!
目次
MRから異業種転職を考える際に意識すべきこと
MRから異業種への転職を考える際に意識すべき点は、以下の3つです。
それぞれの意識すべきことについて詳しく解説していきます。
年齢による転職の難易度と対策
MRから転職する時に、年齢によって難易度が違うことを意識しておく必要があります。
まず、年齢別で転職の難易度を表にしてみました。
年代 | 転職難易度 | 特徴 |
---|---|---|
20代 | ★★☆☆☆ | 柔軟性があり、新しい分野に挑戦しやすい時期。 未経験でも可能性大。 |
30代 | ★★★☆☆ | 経験が評価されるが、異業種転職には工夫が必要。 スキルアピールが重要。 |
40代 | ★★★★☆ | 管理職経験が求められることが多く、同業界での転職が一般的。 |
50代+ | ★★★★★ | 経験を活かせるポジションが限られる。 コンサルやアドバイザーが狙い目。 |
やはり、年齢が若いほど転職できる可能性は高まる傾向にあります。
逆に、年齢が上がるほど専門性や経験を求められる場面が増えてくるでしょう。
また、20代での転職では、ポテンシャル採用をされる場合があり、おこなわれます。
20代でポテンシャル採用をされる理由として、伸びしろのある年代ということが関係してくるのです。
とくに、若いうちはスキルを磨くことに重点を置き、年齢が上がるにつれて専門性を意識した転職活動をおこなっていきましょう。
転職後の給料ダウンの可能性
MRから転職する時に考えておかなければならないのは、給料がダウンする可能性です。
求人ボックスによるとMRの平均年収は、509万円ということがわかりました。
また、30代で年収1,000万円ということも夢ではありません。
とくに製薬業界は他の業界に比べて収益性が高く、製品の価格が高いため、MRに対して高い報酬を支払うことが可能です。
そのため、MRから異業種へ転職した場合、選んだ業界によっては給料が下がることも考えられます。
しかし、給料をなるべく落としたくない場合は、今の自分のスキルを棚卸しをおこない専門性をアピールすることで、現在と同じぐらいの給料の会社への転職を検討しましょう。
使えるスキルと新たなスキルの習得の必要性
MRの仕事で得たスキルを活かしつつ、新たなスキルも習得して転職に備えることが重要です。
理由としては、MRの仕事で培った営業力やコミュニケーション能力が、転職市場で評価される可能性があるからです。
一方で、志望する業界や職種によっては新たな専門知識が必要となり、また急速に変化する職場環境に適応するには継続的なスキルアップが欠かせないでしょう。
とくに、転職を検討している方は、志望する異業種の専門知識を習得する必要があります。
転職する上でデジタルスキルの習得は欠かせません。デジタルツールやソフトウェアを使用するスキルは、多くの業界で必要とされています。
また、今後はAIの活用も習得していくことも必要です。
そのため、現在のスキルを正確に把握し、それを活かしつつ、転職先で求められる新しいスキルを習得することで、キャリアチェンジの可能性を広げられるでしょう。
MRから転職を考える主な理由3選
MRから転職を考える理由はさまざまありますが、よく考えられるMRから転職を考える理由を3つ紹介します。
それぞれの理由について詳しく解説します。自分も当てはまるか確認してみると良いでしょう。
MRの仕事内容や営業スタイルへの不満
このような営業スタイルは、訪問先のスケジュールに合わせた時間の調整が必要であり、拘束時間が長くなることが考えられます。
とくに、医師のスケジュールに合わせて薬の説明をおこなう必要があるため、夜遅くや早朝の訪問も求められ、結果として長時間労働になりやすい傾向にあります。
また、MRの仕事は成果主義であるため、ノルマなどに対してプレッシャーを感じることもあるでしょう。
そのため、MRの仕事内容が自分の仕事のスタイルに合わない場合、転職を考える方が多いのです。
キャリアに対する将来への不安
さまざまな社会情勢の変化により、医薬品業界は大きく変化してきています。
とくに、ジェネリック医薬品の普及や新薬の開発の遅れにより、医薬品業界全体の成長が鈍化しているとされています。
そのため、MRの仕事の需要が減少してきている懸念があります。
また、業務の自動化やデジタル化が進んできており、医薬品の情報提供にもその波がきています。
とくにAIの普及により、医療情報がMRを介さずに入手できる環境が整いつつあります。
これにより、MRの仕事の役割が縮小される可能性があるでしょう
MRの労働条件に対する不満
とくに、医療機関への訪問時間の調整や移動に多くの時間を要するため、結果として長時間労働になることが多いです。
また、MRは転勤の頻度が多いという現状があります。製薬会社では転勤が一般的で、頻度としては5年〜10年は勤務地が変わることが多いです。
そのため、転勤となると家庭や個人生活に負担を与えることが多く、転勤が多すぎることでMRの仕事に対して不満を抱く方も多いのです。
関連記事:MRが「やめとけ」と言われる5つの理由とは?MRの実情とおすすめの転職先を解説
MRから転職できる主な仕事・業界
MRのスキルや経験を活かして転職できる業界は、主に下記の4つです。
それぞれの仕事や業界で、MRでのスキルや経験をどのように活かすべきか、詳しく解説していきます。
医療機器メーカーの営業
医療機器メーカーでは、診断装置や治療機器、消耗品など、幅広い製品を扱っています。
MRとして培った医療や薬品に関する知識は、医療機器の説明や導入提案に非常に役立ちます。
とくに専門的な情報を提供する際には、説明力が活かされ、効果的な営業活動をおこなえるでしょう。
実際、高齢化社会の進展に伴い、医療機器の需要は年々増加しています。
そのため、医療機器業界は今後さらに成長が見込まれるでしょう。
また、医療機器の営業は一般的にMRよりも労働時間が規則的で、転勤の頻度も低いことが多い傾向にあります。
これにより、ワークライフバランスが改善され、生活の質が向上する可能性があります。
コンサルティングファーム
具体的には、クライアント企業の課題を分析し、効果的な解決策を提案します。提案を実行するためにさまざまなサポートもおこない、企業の成長や課題解決に役立つでしょう。
そのため、MRとして働いてきた経験は、コンサルティングファームでも大いに活かせます。
例えば、医薬品業界に対する専門的な知識を活かし、製薬会社向けコンサルティングで活躍できます。
医療従事者とのコミュニケーション能力は、様々なクライアントとの関係構築に役立つでしょう。
コンサルティングファームに転職することで、多岐にわたる業界の知識とスキルを習得でき、キャリアの選択肢を拡大できます。
また、高度な専門知識やスキルを持つ人材が集まる環境で、自身の成長が期待できるでしょう。
ただし、転職に際しては、分析スキルやプレゼンテーション能力の向上、英語力の強化など、新たなスキル習得も必要になる場合があります。
これらの準備を進めることで、よりスムーズな転職が可能になるでしょう。
金融業界(証券・銀行など)
この業界には主に銀行、証券会社、保険会社などが含まれ、資産運用やリスク管理、法人営業など幅広い業務がおこなわれています。とくに営業職では、顧客に対する高い提案力が求められます。
そのため、MRとしての経験は金融業界でも大いに活かせるでしょう。営業スキルや顧客管理能力は、金融機関での営業職に直接応用できます。
さらに、医療分野で築いた人脈は、病院や製薬会社向けの法人営業などで強みとなる可能性があります。
金融業界の魅力の一つは、成果主義の報酬体系です。努力次第で高収入を得られる可能性があるため、収入アップを目指す方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
また、金融業界で働くことで経済や金融に関する幅広い知識を習得できます。
これらの知識は、将来的なキャリア展開において大きな資産となり、様々な方向性でのキャリアアップの可能性を広げられます。
関連記事:金融業界に強いおすすめの転職エージェント13選!目的別の選び方や利用するコツを解説
医療・ヘルスケアベンチャー
医療・ヘルスケアベンチャーは、医療や健康に関する新しい技術やサービスを提供する企業です。
主に、下記のサービスや製品の研究開発をおこなっています。
- 新薬の開発や遺伝子治療などの研究開発
- 健康管理アプリや遠隔医療プラットフォームの開発
- 新しい医療機器や診断装置の設計・製造
医療・ヘルスケアベンチャーの多くはスタートアップ企業で、技術革新や市場変化に迅速に対応する柔軟性が求められます。
このような環境では、MRが持つ医療に関する深い知識が非常に役立ちます。
そのため、MRの経験を活かして、医療業界のニーズを理解し、新しい製品やサービスの開発に貢献することが期待されます。
とくに、医療従事者とのネットワークを活用することで、ベンチャー企業の製品やサービスを効果的に市場に広められるでしょう。
女性MRに人気の転職先の条件とは
MRの中でも女性MRが転職を考える時に、下記の3つの項目を重視する傾向があります。
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
ワークライフバランスの取れた職場
女性MRが転職先を選ぶときに、ワークライフバランスの取りやすい職場が人気です。
ワークライフバランスの取れる環境としては、パートタイムで勤務できたり、フレキシブルな働き方ができる職場が選ばれています。
また、MRの仕事は短時間労働でも時給が高い傾向にあるため、家庭の時間を大切にしたい女性MRに選ばれる職場となっています。
女性が働きやすい企業文化のある職場
女性が働きやすい企業文化のある職場も、女性MRに人気のある職場です。
とくに、女性のキャリアアップを支援する制度があったり、ダイバーシティを重視する企業文化がある職場は選ばれる傾向にあります。
関連記事:【女性編】就いて良かった!「楽しい」「やりがいがある」と感じる仕事ランキング12選
家庭との両立を支援する制度
家庭との両立を支援する制度がある企業も女性MRに選ばれる会社です。
女性MRから選ばれる理由としては、産休・育休に取得実績が高い企業や時短勤務・在宅勤務の導入している企業は家庭と仕事を両立を希望する女性には重要です。
また、実際にこれらの制度を活用して働いている女性MRも多数います。
ですので、家庭と仕事のバランスを保つためには制度の整った企業を選びましょう。
MRから転職する時に活用できるスキル4選
MRから転職を考えた時に、これまでの仕事で得られたスキルを活かすことができます。特に、下記の4つのスキルはMR以外の異業種に転職したとしても利用できるスキルです。
営業スキル
MRとしての経験で培った営業スキルは、他の業界に転職する際にも大いに役立ちます。MRは医師や薬剤師に対して製品情報を提供し、信頼関係を築くことが求められる仕事です。
このスキルは、紹介する製品が変わっても応用が可能です。
例えば、医療関係者に製品の効果や利点、欠点を伝える際に、多くの資料を準備し、情報を集めてプレゼンテーションをおこなう能力は、どの業界でも重要です。
このようなスキルを持つMRは、新しい職場や異なる職種においても、自分の経験を活かし、成功する可能性が高いといえます。
コミュニケーション能力
MRとして医薬品の情報提供をおこなう際には、医師や薬剤師と頻繁にコミュニケーションを取る機会があります。
また、医療業界であれば医師や薬剤師以外に看護師や事務スタッフなどさまざまな職種の方と話す機会があるでしょう。
そんな中、商品を知ってもらうために、相手にどうやってわかりやすく伝えるかを考えてコミュニケーションを取る必要があります。
定期的に訪問したり購入していただいた商品のフォローアップに行ったりすることで、より良いコミュニケーションが取れ、顧客のニーズに対応できるでしょう。
ですので、コミュニケーションスキルは、違う業種や職種でも必ず役に立つスキルとなります。
プロジェクト管理能力
MRは、新薬を導入する際、さまざまなプロモーションやキャンペーンを計画・実行することがあります。
このような活動には、優れたプロジェクト管理能力が求められます。プロジェクト管理では、多くの人々の協力を得て、複数のタスクを効率的に進めることが必要です。
また、目標を達成するためには、計画的にプロジェクトを管理し、チームをまとめて動かす力が求められます。
そのため、プロジェクト管理能力は、医療業界に限らず、どの職場でも役立つ重要な能力です。
専門知識と分析能力
MRの仕事では、医薬品や医療機器についての深い知識が求められます。MRは、市場の動向を理解するためにデータを分析し、医師や薬剤師に医薬品の効能、副作用、使用方法などを詳しく説明する能力が必要です。
このように得られる専門知識や分析能力は、他の職種でも大いに役立つでしょう。
そのため、専門知識と分析能力のスキルは、異業種への転職を考える際に強力な武器となるでしょう。
MRからの転職を成功させるコツ
MRから転職を成功させるコツは、下記の3つです。
転職を成功させるために必要なことについて、詳しく解説していきます。
市場価値を明確化させる
まずは、これまでのMRとしての経験やスキルがどれだけ市場で価値があるのかを確認しましょう。
自分の市場価値を確認するには、まず自分のスキルを棚卸しすることが必要です。自分がどんなスキルを持っていて、これまでどんな業務を経験してきたかを整理します。
次に、棚卸ししたスキルを基に、求人サイトや業界レポートを使って、転職を検討している職種やポジションの求人情報を調査しましょう。
この調査をすることで、自分のスキルが市場でどの程度の価値があるのかを確認できます。
業界分析をおこなう
業界分析をすることで、転職先の業界で求められる人材がどんな人なのかを確認しましょう。
また、業界の最新情報やニーズについても把握できます。
業界分析をおこない、業界のトレンドや企業の成長性を確認し、転職しても問題ないか、自分のスキルにどのようにフィットするかなどを考えましょう。
そして、自分が転職した後、どのように活躍できるが具体的にイメージしておくことが大切です。
具体的にイメージすることにより、転職後のミスマッチを防げるでしょう
転職エージェントを活用する
自己分析も重要ですが、他者評価によって自分の現状や適性のある転職先が明確になります。
そのため、転職エージェント等を活用し、自分の履歴書や職務経歴書をみてもらうと良いでしょう。
エージェントから履歴書を確認してもらうことで、このスキルが転職市場ではどれぐらいの価値があるのか把握できます。
また、転職エージェントから自分の意見とは違ったものをもらい、新たな一面を発見することもできます。
このことから、転職エージェントからもらったアドバイスをもとに、転職先を選ぶ基準とするとよいでしょう。
関連記事:【5ステップ】転職エージェント活用時・登録後の流れと注意点を解説
MRから転職するときのおすすめエージェント3選
MRから転職を考えている方は、次のようなエージェントがおすすめです。
それぞれの特徴やおすすめできるポイントを詳しく解説します。
MRからの転職を検討している方は、これらのエージェントの活用をご検討ください。
関連記事:薬剤師向け転職エージェント15社を徹底比較|選び方や転職成功ポイントも
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まとめ
MRから転職を考えた時に、年齢による転職の難易度や転職後の給料ダウンの可能性など考慮すべき点はたくさんあります。
転職を考えた時に、これまでのMRの経験やスキルは異業種でも必ず役に立ちます。これまでのMRの経験を活かせる仕事や業種は下記の4つがあります。
また、MRから転職を成功させるためには、自己分析や業界分析を行い、転職エージェントを活用しましょう。この記事ではMRから転職する時に役に立つ転職エージェントを3つ紹介してきました。