薬剤師から転職を検討している方の中で、「転職サイトを選ぶな」という意見を聞くと本当に利用していいのか不安になるでしょう。
なかには、転職サイトを利用しないと決断した方もいるかもしれません。
結論、転職を有利に進めるためにも、薬剤師転職サイトを活用すべきです。
本記事では、薬剤師は転職サイトを選ぶなと言われる理由や、利用するメリットなど解説しますので、最後まで本文を読んでください。
関連記事:薬剤師向け転職エージェント14社を徹底比較|選び方や転職成功ポイントも
目次
薬剤師は転職サイトを選ぶな!は間違い
薬剤師は転職サイトを選ぶな!が間違いである理由は、転職サイトを利用したほうがスムーズな転職活動がおこなえるからです。
転職サイトがおこなってくれる対応の具体例は、以下のとおりです。
- 転職先探し
- 転職先と面談の日程調整
- 各種の手続き
上記のような内容をあなたの代わりに実行してくれます。
また、転職者のなかには、「転職サイトを利用したから自分では見つけられない求人と出会えた」と転職サイトを評価する声もあがっています。
そのため、転職先が決まっていない薬剤師や、転職に時間を費やせない方こそ転職サイトを利用すべきです。
薬剤師は転職サイトを選ぶなと言われる5つの理由とは
前章で、転職サイトは利用すべきと解説しました。
しかし、転職サイトを選ぶな!と言われる理由が存在するのも事実です。
1. 連絡がしつこいことがあるから
転職サイトに登録すると、連絡がしつこい可能性があるため「転職サイトを選ぶな」と言われることがあります。
基本的に転職サイトは、メールやLINEで通知が来るように設定できます。転職エージェントの場合だと、キャリアアドバイザーの対応によっては電話で連絡があるかもしれません。
ただし、電話での連絡は重要なことが多いです。たとえば、急に好条件求人が見つかり募集が埋まる前に連絡してくれるケースです。
とはいえ、昼夜関係なく連絡がくると、「あまりにも多い」と感じ、ストレスになるおそれがあります。
対策は、担当キャリアアドバイザーに指定の時間以外は連絡しないでほしいこと、また連絡可能な時間を明確に伝えましょう。
メールが頻繁にくるなら、通知設定を変更して、転職サイトからの通知頻度を調整するのも1つの選択肢です。
2. 希望条件の求人が見つからない可能性があるから
希望条件の求人が見つからないのは、各転職サイトで苦手分野の求人があるからです。
たとえば、調剤薬局求人が多い求人転職サイトAは、病院関係の求人数が少ないといったケースです。
希望条件の求人が少ない転職サイトを利用していては、転職は難航してしまうでしょう。
以下表のように分類わけすると、転職サイトの傾向を理解しやすくなります。
得意 | 苦手 | |
---|---|---|
転職サイトA | 病院関係求人数が多い | 製薬会社求人数は少ない |
転職サイトB | 製薬会社求人数が多い | 研究開発求人数は少ない |
転職サイトC | 研究開発求人数が多い | 病院関係求人数の求人数は少ない |
上記ケースの場合、病院関係求人を探している方は、転職サイトAで探すと希望求人が見つかりやすいです。転職サイトの傾向を理解して、希望求人に出会う可能性は高めましょう。
3. キャリアアドバイザーから転職を急かされることがあるから
転職サイトで転職エージェントのサポートを利用すると、転職先企業の紹介や転職サポートしてくれるキャリアアドバイザーがつきます。
キャリアアドバイザーが、転職を急かすことがあるのは内定者数などノルマのクリアや、応募期限のある案件が急に見つかったなど理由があるからです。
急かされることで、自分のペースで転職活動できなくなるおそれもありますが、今しか応募できない求人に出会えるチャンスもあります。
キャリアアドバイザーからの連絡すべてに返信する必要はないものの、紹介された求人はその日のうちに目を通しておくことで、チャンスを逃す可能性を抑えられるでしょう。
4. 転職後のミスマッチが起こる可能性があるから
転職サイトの仕組み上、企業が転職サイト側に支払う金額が大きいため、採用コストが高くなってしまいます。
高い採用コストを支払って入職してきた転職者が、企業側の想定より、スキル・能力が低いとミスマッチを感じるケースはあるでしょう。
また、転職希望者側も転職後にギャップを感じ、早期退職するケースもあります。
厚生労働省のデータによると、以下の結果が判明しました。
3カ月以内離職率 | 6カ月以内離職率 | |
---|---|---|
転職サイトを利用 | 12.1% | 19.8% |
転職サイト以外を利用 | 6.9% | 10% |
上記のように、転職サイト利用者のほうが高い離職率であることがわかります。
とはいえ、転職サイトを利用したことで転職に成功するケースもあります。ミスマッチを防ぐためにも、転職を早まらず、よく情報収集した上で進めましょう。
5. 直接応募の方が採用されやすいケースがあるから
直接応募の方が採用されやすいのは、採用コストを抑えられるからです。
もちろん、優良な人材を採用するため、人件費がかかるのはいたし方ないと考える企業もあります。
しかし、手数料を負担に感じている方も多いのが実情です。
企業の採用担当者の心理から考えると、同じ能力や資格がある求職者がいた場合、直接応募の方を採用したいでしょう。
薬剤師が転職サイトを利用する際の3つのコツ
薬剤師転職サイトを利用する際のコツを紹介します。具体的には以下3つのコツがあります。
転職サイト利用のコツを知り、有効活用してください。
1. 連絡可能な時間と日程を伝えておく
連絡可能な時間帯や日程を伝えておけば、連絡がしつこいストレスは解消できるでしょう。
伝える際は、具体的な詳細まで伝えてください。
- 平日17時から20時までの間
- 休日には連絡しないでほしい
- 急ぎの連絡以外はメールで伝えてほしい
上記のように、詳細な条件をメールで記録しておくと、キャリアアドバイザーも対応してくれるはずです。
希望を伝える際は、キャリアアドバイザーも他に転職希望者を担当している可能性があるため、スケジュールに幅をもたせておくと担当者も動きやすくなるでしょう。
もし、こちらの要望にしたがってくれない場合、担当者の変更を申し出るか、他社の転職サイトへ乗り換えて関係を断つべきです。
2. 希望条件と外してほしい条件を明確に伝えておく
希望条件と外してほしい条件を明確に伝えることで、自分の考えを理解してもらいやすくなります。
伝える際は、検索項目やエリア、職種だけでなく「未経験OK」、「年収」など詳しい内容まで伝えてください。
ポイントは「年収500万円以上」など、どうしても譲れないことから優先して伝えることです。もっとも通したい希望条件がある求人を優先して紹介してくれるでしょう。外してほしい条件も同様です。
上記のような「条件のすり合わせ」をおこなうことによって、キャリアアドバイザーもあなたにマッチした求人を提案しやすくなります。
3. 転職後のギャップを少なくするため営業担当者からも話を聞いておく
転職サイトにおける営業担当は、転職先企業とやりとりをおこない、紹介できる転職先を探す仕事です。
つまり、実際の企業情報を深く知っているのは営業担当です。
営業担当者から具体的に聞く内容は、
- 募集背景
- 勤務条件
- 社員の年齢層
など、あなたが気になる点を中心に質問しましょう。
ただし、「この会社の社風はどうですか?」など、営業担当が答えにくい抽象的質問は避けるべきです。
営業担当から話を聞きたい方は、キャリアアドバイザーに希望する企業を担当する営業担当から話が聞けないか確認してください。
薬剤師で転職サイトを選ばないほうがいい方の特徴
薬剤師で転職サイトを選ばないほうがいい方の特徴は、以下のとおりです。
上記のように、目的がはっきりしている方や、自分のペースを乱されたくない方は、転職サイトではないほうがスムーズに転職活動を進められるでしょう。
転職したいのは「◯◯大学病院」と決まっている場合、直接応募のほうが企業も紹介料を転職サイト側に支払う必要がないため、転職には有利です。
また、公務員薬剤師は官公庁のホームページで募集しています。
公務員薬剤師を目指すなら転職サイトを活用する必要はありません。
希望の転職先が決まっている人
希望の転職先が明確な場合、転職サイトの利用は必要ではありません。
応募したい企業や病院が既に決まっている場合、直接応募すると企業側の採用コストを削減でき、採用につながりやすくなる可能性があるからです。
また企業に直接熱意を伝えられるのもメリットです。
ただし、条件交渉や手続きは全て自分で行う必要があります。不安な場合は、転職エージェントのサポートや専門機関への相談など、自身に必要な支援を検討しましょう。
自分のペースで転職活動を進めたい人
「転職活動は自分のペースでじっくり進めたい」と考えている方も、転職サイトの利用は必須ではありません。
転職サイト、特にエージェントサービスを利用すると、キャリアアドバイザーから求人紹介の連絡や面談の調整が入ることがあります。
「急かされている」と感じる方や、多くの情報を比較検討するのに時間をかけたい方には、このような連絡がストレスになる可能性があります。
納得いくまで時間をかけて活動したい方は、無理に転職サイトを使う必要はないでしょう。
公務員薬剤師を目指している人
公務員薬剤師への転職では、転職サイトの利用は非効率的になる恐れがあります。公務員薬剤師の求人は通常、各自治体や官公庁の公式サイトで告知されるため、民間の転職サイトにはほとんど掲載されません。
薬剤師で転職サイトを選んだほうがいい方の特徴
薬剤師転職サイトを選んだほうがいい方の特徴は、以下のとおりです。
上記のような方は、転職サイトの活用をおすすめします。
特に、転職の方向性が定まっていない方こそ利用すべきです。多くの求人をみて比較することで、自分に適した求人が見つけ出しやすくなるからです。
転職サイトは、薬剤師の転職市場動向をリアルタイムで知れるため、どのような求人が多いのか把握する手助けになるでしょう。
初めて転職する人
薬剤師として初めて転職活動する方は、転職サイトの利用をおすすめします。転職活動では、履歴書・職務経歴書の作成、求人情報の収集や面接対策、条件交渉などやるべきことが多くあります。
転職サイトや転職エージェントを利用すれば、これらのプロセスを専門のキャリアアドバイザーが無料でサポートしてくれるため、何から手をつければ良いかわからないという不安を解消し、スムーズに転職活動を進められるでしょう。
転職回数が極端に多い人
これまでの転職回数が多く、選考で不利にならないか心配な方も、転職サイトのサポートを受けるのが有効です。
転職回数が多い場合、採用担当者に「すぐに辞めてしまうのでは?」という懸念を抱かれやすい傾向があります。
キャリアアドバイザーは、これまでの経歴をポジティブに伝え、各転職理由をしっかりと説明できるよう職務経歴書の添削や面接対策を行ってくれます。
転職が成功するか不安な人
「本当に自分に合う転職先が見つかるだろうか」「転職して失敗したらどうしよう」などの不安を抱えている薬剤師の方も、転職サイトを利用するメリットは大きいです。
キャリアアドバイザーは、あなたのキャリアの悩みや希望を丁寧にヒアリングし、客観的な視点からアドバイスをくれます。
また、求人票だけではわからない職場の雰囲気や人間関係といった内部情報を提供してくれることもあり、入職後のミスマッチを防ぐのに役立ちます。
一人で悩まず、プロに相談できる安心感は、不安な転職活動の大きな支えとなるでしょう。
スピーディーに内定を獲得したい人
「できるだけ早く転職先を決めたい」と考えている方には、転職サイトは効率的なツールです。
転職サイトは、一般には公開されていない「非公開求人」を多数保有しており、中には急募の好条件案件も含まれます。
在職中で忙しい方でも、キャリアアドバイザーが希望に合った求人を迅速に紹介し、応募手続きや面接日程の調整を代行してくれるため、効率的に転職活動を進められます。
最短ルートで内定獲得を目指したい方におすすめです。
転職サイトを利用した人の体験談
本章では、実際に転職サイトを利用して転職を成功させた人の体験談を紹介します。
【アンケート概要】
調査期間:2025/4/23 ~ 2024/4/30
調査対象:転職サイトを利用して製薬業界の転職を成功させた人の体験談
調査方法:インターネットによる調査
※ユーザーアンケートより抜粋
回答者
愛知県の30代男性
製薬業界の経験 | あり 中小の医薬品卸会社で営業職として勤務していましたが、より専門性の高い仕事に挑戦したいと考え、転職を決意しました。 |
---|---|
転職時の年齢 | 30代後半 |
内定にかかった期間 | 3か月 |
利用した転職サイト | ファーマキャリア 医薬専門エージェントとして、業界知識が非常に豊富で、特にMSLやCRAなどの専門職の求人を多数扱っていました。 担当の方も製薬業界出身者が多く、業界特有の事情や選考プロセスを熟知しており、的確なアドバイスをいただけました。 リクルートエージェント 大手総合型エージェントとして、製薬業界の求人も幅広く扱っていました。 大手企業とのコネクションが強く、公開されていない非公開求人も紹介してもらえました。 |
転職サイトを利用してよかったこと | 私が転職エージェントを利用して良かった点は、専門性の高い製薬業界の求人情報を豊富に持っている点と、業界知識や選考プロセスに精通したキャリアコンサルタントから的確なアドバイスをもらえた点です。 自分一人では知り得ない情報や対策を提供してもらったことで、効率的に転職活動を進めることができました。 |
転職サイトを利用して残念だったこと | エージェントによっては、求人情報の詳細が不明確な場合があり、応募前に自分で確認する必要がありました。 また、担当者との連絡がスムーズにいかないこともあり、不安を感じる場面もありました。 |
年収の変化 | 大幅に増加 |
上記の男性は大手の転職エージェントと、製薬業界に特化した転職エージェントを併用していることがわかります。このように転職エージェントを併用し、効率よく転職活動を進めるのはおすすめの方法です。
業界に特化した転職サイトで自分に合った求人を探し、大手サイトの充実したサポートを受けるなど、使い方を工夫することで理想の転職を実現できる可能性が高まります。
薬剤師の方で転職サイトを利用しない場合の4つの転職方法
薬剤師の方で転職サイトを利用しない場合は、以下4つの方法で転職活動できます。
あなたの状況によって、転職サイト以外の方法で転職したほうがいいケースがあるため、ぜひチェックしてみてください。
1. 自分で応募する
自分で直接、転職したい会社へ応募する転職方法です。
下記に自分で直接応募するメリットとデメリットをまとめます。
【自分で応募するメリット・デメリット】 | |
---|---|
メリット | 企業の採用担当者と直接やりとりでき熱意が伝わりやすい 採用コストがかからないため、同じ能力・スキルの方が転職サイト経由であった場合、有利にはたらく |
デメリット | 転職サポートがないため、面接対策や応募文添削は受けられない 求めるスキルや能力との乖離から、入職後ギャップが生じる可能性がある 応募のタイミング、面接対策など自己流でおこなってしまい、企業側に悪い印象を与えてしまう可能性がある |
ただし、誰のサポートも受けられないため、自分で細かい点まで確認しましょう。
- 条件交渉は慎重におこなう
- できるかぎり職場見学にいく
- 疑問点はうやむやにせず質問する
後悔しない転職にするためにも実施してください。
2. ハローワークで探す
ハローワークで薬剤師の転職先を探すメリットとデメリットは、以下のとおりです。
【ハローワークで探すメリット・デメリット】 | |
---|---|
メリット | 失業手当を受けながら、安心して転職活動がおこなえる 地方の医療機関や小規模な調剤薬局が見つかりやすい 公共機関であるため、中立的な意見が聞ける |
デメリット | 内定後の給与交渉は自らおこなわなければならない 求人情報の更新遅れがある |
ハローワークで転職先を探すのに向いているのは、急がず自分のペースで転職活動したい方です。
今すぐ職場を辞めないといけないほど追い込まれている方は、退職後、ハローワーク経由で転職活動するのも1つの選択肢です。
ただし、偽りの情報を掲載した求人情報やブラック企業が含まれている可能性があります。
そのため、他の転職方法との併用がおすすめです。
3. 求人広告サイトで探す
リクナビNEXTやタウンワーク、Indeedなどが求人広告サイトに該当します。
求人広告サイトのメリット、デメリットは以下にまとめました。
【求人広告サイトで探すメリット・デメリット】 | |
---|---|
メリット | 自分で求人情報を閲覧できる 自分のペースで転職活動できる |
デメリット | サポートが受けられない 求人情報の詳細は確認できない |
ただし、転職サポートは受けられないため、転職のノウハウを十分理解している必要があります。
求人広告サイトと転職サイトの違い
求人広告サイトと転職サイトの違いは、以下の表を参考にしてください。
項目 | 求人広告サイト | 転職サイト |
---|---|---|
会員登録の必要性 | 不要 | 不要 |
利用料 | 無料 | 無料 |
マッチング機能 | なし(基本的に求人検索のみ) | あり(転職サイトによる) |
キャリアアドバイザーの有無 | なし | あり(転職エージェント利用の場合) |
応募の流れ | 自ら応募 | 転職サイト経由で応募 |
サポートも受けたい方は、転職サイト(エージェント)と併用して対策しましょう。
4. 知人の紹介で探す
家族や知人などからの紹介を受けて転職するケースです。
知り合いだからこそ、信頼関係が構築できているため、内定率は高くなるでしょう。
知人や前職の紹介を受けて転職する方は、毎年一定数存在します。
知人の紹介で探すメリット・デメリットは、以下のとおりです。
【知人の紹介で探すメリット・デメリット】 | |
---|---|
メリット | 実際に働いている方や、それに近い方からの情報が聞けるため、ミスマッチが少ない |
デメリット | 内定後の給与交渉は自らおこなわなければならない 期待値に対するプレッシャーを受ける |
前職で実績をおさめている方や、専門知識やスキルを持ち合わせている方は、知人経由で新たな転職先を見つけられる可能性が高いです。
薬剤師が転職サイトを利用する3つのメリット
薬剤師が転職サイトを利用するメリットは、以下の3つです。
転職サイト利用のメリットとデメリット両面を知れば、あなたが利用すべきか的確に判断できるようになるでしょう。
1. 求職者の強みなど客観的アドバイスが受けられる
求職者は自分を客観視するのが困難です。
自分が何を強みにしているのか理解できていないと、転職で自分をアピールできません。
- どんな仕事でこれまで貢献できたか?
- 周囲から評価されたのはどんな時か?
- 苦にせずおこなえることは何か?
上記のように、自分の強みを明らかにすることが重要です。
転職サイトへ登録すると、キャリアアドバイザーに相談できるため、自己分析の壁打ちを活用することも可能です。
転職のプロからアドバイスを受けられるため、あなたが気づかない強みを発見しやすくなるでしょう。
2. 書類添削や面接対策などサポートを受けられる
転職の経験が乏しい方や、転職から日にちが経過している方は、転職活動に不安を感じるのではないでしょうか。
転職サイトへ登録をおこなえば、下記のようなサポートを受けられます。
- 履歴書・職務経歴書などの書類添削
- 面接対策
- 企業情報の提供
- 非公開求人の斡旋
- スカウトサービス
- 転職ノウハウの提供
- キャリアカウンセリング
サポートはすべて無料であるため、金銭面の負担もありません。
「年収アップ」など目標がある場合は、転職活動でアピールできるかが重要であるため、手厚いサポートは必須です。
転職サイトは、1人の転職活動では難しい、待遇やポジショニングなどの交渉サポートも受けられるため、心強い存在になるでしょう。
3. 転職希望会社の内情を事前に知れる
転職で後悔する理由の多くは、「人間関係の問題」「仕事内容の不満」「年収が下がる転職」です。
転職を後悔しないためには、
- 企業理念や社風が自分と合っているか
- キャリアパスが描ける人事制度を導入しているか
- フレックス制度やリモートワークなど柔軟な働き方ができるか
上記のような内容を、事前に確認しておくことが重要です。
1人で転職活動した場合、情報収集できる範囲は限られてしまいますが、転職サイトを利用することで、情報収集量が増えます。
薬剤師におすすめする転職サイトの選び方
薬剤師におすすめする転職サイトの選び方を解説します。
具体的には、以下3点を必ず確認してください。
それぞれ詳しく解説します。自分の状況と比較しながら参考にしてください。
求人数の多い転職サイトを選ぶ
求人数の多い転職サイトを選ぶメリットは、比較検討することが可能になり、自分に適した仕事に出会えるチャンスが増えることです。
1つの求人しか見ていないと、条件や待遇の良し悪しを判断できません。ただし、求人数が多いことで情報過多になり、整理できなくなる可能性もあります。
ですので、求人数だけでなく、自分の求める転職先を明確にして、必要な情報に絞り込むことで対策してください。絞り込むことで、必要な情報を取捨選択できるようになるでしょう。
利用者の口コミ数が多い転職サイトを選ぶ
口コミ数が多い転職サイトは、利用者の声が多く反映されているため、自分が重視したい機能があるか、アプリが使いやすいかなど判断する手助けになります。
利用者が満足している口コミも参考にすべきですが、ネガティブな口コミも積極的にみていくと、各社の転職サイトの特性がわかりやすくなるでしょう。
注意点は、ネガティブな口コミだけで転職サイトを判断しないことです。利用者の評価を大きく左右するのはキャリアアドバイザーとの相性です。
気になる転職サイトがあったら、登録し一度利用した上でキャリアアドバイザーと合わないか判断してください。
複数の転職サイトへ登録する
転職サイトは、各社キャリアアドバイザーのスキルと相性が異なるため、複数社登録すべきです。
たとえば、仲のいい友人であれば、気兼ねなく質問できますよね。しかし、苦手な先輩や上司には自分の素直な気持ちは話せないはずです。
キャリアアドバイザーも上記と同じで、相性の良し悪しが存在します。相性によって、転職の成功率を左右するといっても過言ではありません。
もちろん、最初に登録した転職サイトのキャリアアドバイザーと相性がピッタリなら、複数社登録する必要はないでしょう。
関連記事:転職サイトは登録だけの利用も可能!登録する際の注意点やメリットを解説
転職サイトを利用する流れ
転職サイトを利用する流れは、以下の7ステップです。
- 会員登録
- キャリアアドバイザーとの面談(転職エージェントサービス利用の場合)
- 求人の紹介
- 応募
- 履歴書添削・面接対策
- 面接・職場見学
- 内定
転職サイトは、転職エージェントを利用すれば、会員登録から応募、面接まで幅広くサポートしてくれます。利用することで、自分に適した転職先を安心して探せるでしょう。
注意点は、キャリアアドバイザーの言葉を鵜呑みにしないことです。キャリアアドバイザーも完璧ではないからです。自分で調べたり、疑問点を質問したりして転職活動を主体的に進めてください。
転職サイトで利用できる機能や、利用する際の注意点は以下の記事をご覧ください。
関連記事:転職サイトは登録だけの利用も可能!登録する際の注意点やメリットを解説
薬剤師におすすめの転職サイト
薬剤師におすすめの転職サイトを紹介します。
紹介する薬剤師転職サイトは、それぞれ特徴があるため、自分に合った転職サイトを選ぶのが大切です。
マイナビ薬剤師

- 全国を網羅する豊富な求人
- 質の高いコンサルティング
- 大手ならではの信頼感
大手マイナビが運営するマイナビ薬剤師は、全国各地の豊富な求人と、薬剤師専任アドバイザーによる手厚いサポートが高く評価されています。
調剤薬局やドラッグストアはもちろん、病院や製薬会社といった企業求人も多数扱っており、幅広いキャリアパスを検討可能です。
特に、初めての転職で丁寧なサポートを求める方や、キャリアプランについてじっくり相談したい方にとって、質の高いコンサルティングは心強いでしょう。
全国に相談拠点があり、対面での相談にも力を入れています。 さらに、土日・夜間対応など、利用者目線のサービス設計も大手ならではの安心感につながっていると考えられます。
サービス概要 | |
---|---|
サービス名 | マイナビ薬剤師 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://pharma.mynavi.jp/ |
ヤクジョブ

- 業界屈指の求人数
- 多様な働き方に対応
- 個別最適化された提案
ヤクジョブは、業界トップクラスとされる5万件以上の求人数を誇り、豊富な選択肢の中から自分に合った転職先を探せるのが最大の強みです。
正社員やパートはもちろん、派遣社員や紹介予定派遣といった多様な雇用形態にも幅広く対応し、多くの薬剤師のニーズに応えてくれます。
「高収入」「ワークライフバランス重視」「未経験分野への挑戦」など、具体的な希望を持つ方にもおすすめです。
経験豊富なキャリアアドバイザーが、個々の状況に合わせてオーダーメイドで求人を厳選・提案してくれるため、効率的な転職活動が可能です。
サービス概要 | |
---|---|
サービス名 | ヤクジョブ |
運営会社 | クラシス株式会社 |
公開求人数 | 52,550件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://yaku-job.com/ |
レバウェル薬剤師

- 職場のリアル情報に強み
- 柔軟な活動スタイル
- 便利な連絡手段
レバウェル薬剤師の最大の魅力は、職場のリアルな情報提供に徹底的にこだわっている点です。キャリアアドバイザーが実際に薬局や病院を訪問して情報収集を行います。
そのため、求人票だけではわからない人間関係や雰囲気、残業の実態などを詳しく伝えてくれます。転職後のミスマッチを極力減らしたいと考える薬剤師には特におすすめのサービスです。
また、アドバイザーに相談する「エージェント」機能だけでなく、自分で求人を探したり、企業からの「スカウト」を待ったりと、自分に合ったスタイルで転職活動を進められる点も魅力です。LINEでの手軽なコミュニケーションも可能で、忙しい中でも効率的に活動できるでしょう。
サービス概要 | |
---|---|
サービス名 | レバウェル薬剤師 |
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公開求人数 | 4,777件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://levwell-yakuzaishi-agent.jp/lp/1/ |
薬剤師の方から転職サイトに関するよくある質問
薬剤師の方から転職サイトに関するよくある質問を紹介します。
よく挙がる疑問点を先回りして理解し、リサーチ時間を短縮しましょう。
薬剤師の転職は厳しいですか?
結論ですが、以前より薬剤師の転職は厳しくなっています。
厚生労働省のデータでは、以下表のとおり有効求人倍率は下落しています。
年月 | 有効求人倍率 |
---|---|
2020年4月 | 2.92倍 |
2021年4月 | 2.49倍 |
2022年4月 | 1.88倍 |
2023年4月 | 1.99倍 |
2024年4月 | 2.12倍 |
しかし、全職種の有効求人倍率1.26倍と比較すれば、薬剤師の求人数は少なくありません。ですので、薬剤師からの転職を諦めないでください。
薬剤師が転職を成功させるためには、以下のコツを実践しましょう。
- 対人業務を身につける
- 患者のニーズに沿った相談に応じられる薬剤師になる
- 在宅業務可能な薬剤師になる
- 専門資格を取得する
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事:薬剤師の転職が厳しいと言われる原因と転職を成功させるために知っておきたい情報まとめ
薬剤師で転職サイトをしなくても問題ない方はいますか?
薬剤師で転職サイトをしなくても問題ない方の特徴は、以下のとおりです。
- 公務員薬剤師を目指している
- 転職したい企業が決まっている
- 自分のペースで転職活動したい
転職サイトの利用は本当に無料ですか?
結論、転職サイトの利用は無料です。
なぜなら、転職サイト利用にかかる費用は企業が負担しているからです。
転職サイトは有料職業紹介事業者で、職業安定法により求職者に費用を請求してはいけないことになっています。(出典:職業安定法32条の3第2項)
薬剤師は転職サイトは利用すべき!転職サイトを利用して納得の転職を実現しよう
結論、転職を有利に進めるために、薬剤師転職サイトを積極的に利用しましょう。
特に転職をした回数の少ない方こそ、さまざまな面で転職のサポートをおこなってくれるので、安心して転職活動がおこなえます。