マークアップエンジニアは、HTMLやCSSなどの言語を使用し、Webサイトのテキストや画像の配置、サイト内の装飾をおこなうエンジニアです。

成果が目に見えてわかりやすく、使用言語も初歩的なもので未経験の方でも挑戦しやすいエンジニアの種類です。

ただし、転職市場において、「マークアップエンジニア」の職種で募集されている求人はほとんどありません。

マークアップ業務を含め、テストやプログラミングまでおこなう「フロントエンドエンジニア」や「Webエンジニア」などの職種まで範囲を広げると求人も見つかりやすいでしょう。

本記事では、マークアップエンジニアに転職する際のおすすめの転職エージェントや、転職エージェントの選び方、使い方などを解説します。

【関連記事】IT転職エージェントおすすめ比較28選！エンジニア向けに徹底解説

マークアップエンジニアにおすすめの転職エージェント7選

こちらでは、マークアップエンジニアにおすすめの転職エージェントをご紹介します。

おすすめはITやエンジニアに特化した転職エージェントに絞ることですが、マークアップエンジニアはどちらかというと高い知識や経験が求められにくい職種です。

エンジニア専門のものから大手ITエージェントまで7つ選定しましたので、参考にしてみてください。

エージェント名	公開求人数	特徴
レバテックキャリア	【全体】26,361件 【フロントエンド】1,588件	IT・Web業界に特化の転職エージェント フロントエンドエンジニアで求人検索可能 15年以上にわたるサービス実績 各エンジニアに特化した担当者が在籍
マイナビIT AGENT	【全体】62,421件 【エンジニア】20,256件	IT特化の大手転職エージェント エンジニアやIT求人が多い ITエンジニアの年収アップ率73.7% 転職後の定着率は97.5%と高水準
Geekly	【全体】25,701件 【エンジニア】17,484件	IT・Web・ゲーム業界専門転職エージェント 非公開求人が豊富 転職先での職場定着率97% 100名以上のアドバイザーが在籍
リクルートエージェントIT	【全体】94,625件 【エンジニア】65,612件	IT特化の大手転職エージェント 未経験転職にもおすすめ IT系職種の求人15万件以上 転職ノウハウのオンラインセミナーを実施
ワークポート	【全体】103,815件 【エンジニア】26,503件	IT・Webに強い転職エージェント エンジニア求人多数 土日祝日も面談・相談可能 サイト上で応募書類を簡単に作れる
Green	【全体】29,939件 【エンジニア】4,132件	IT未経験向け転職エージェント 人事担当者から直接スカウトを受けられる 業種・職種ともに未経験向けの求人が充実 カジュアル面談で企業の価値観がわかる
ウィルオブテック	【全体】4,128件 【フロントエンド】123件	ITエンジニア専門転職エージェント 2名体制の徹底サポート 非公開求人が約7割 利用者の年収アップ成功率が高い

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、15年以上のエンジニア支援実績を持つIT・Web分野に特化した転職エージェントです。

エンジニア転職に大きく力を入れており、他にはない専門性が高い求人や担当者からの技術的なアドバイスも特徴的です。

また、フロントエンドエンジニアで求人を絞ることもできるため、転職先の業務がおおよそ絞れているエンジニアの方にとって使いやすい転職エージェントでもあります。

一方で、未経験から挑戦しやすい求人は少なめですので、エンジニアの第一歩としてマークアップエンジニアを目指している方には少し不向きです。

エンジニア求人以外にも、WEBディレクターやWEBデザイナーなどがマークアップエンジニアと関連性がある職種として掲載されています。

マイナビIT AGENT

マイナビIT AGENTは、大手人材会社のマイナビが運営するIT・Webエンジニア向けの転職エージェントです。

求人数が多く、エンジニア求人だけでも2万件以上あります。

また、Webマーケティングなどの求人も探せますので、マーケターやサイト編集者の立場からマークアップ業務に携わる方法を探すこともできるでしょう。

転職後の高い年収アップや定着率の結果も出しており、求人の質にも自信を持っています。

非公開求人も多いため、登録して非公開求人を知れる機会を増やすのもおすすめです。

Geekly

Geeklyは、12年以上にわたってIT・Web・ゲーム業界の転職支援をおこなってきた転職エージェントです。

エンジニア求人が多く、幅広いWebエンジニアからマークアップに携われる仕事を見つけ出せるでしょう。

マイナビやリクルートほどではありませんが、Webマーケティング職の求人も取り扱っており、マーケティングの分野からマークアップ業務ができる場合もあります。

転職後の定着や活躍にも力を入れたアフターフォローを目標としており、高いマッチング力と状況に合わせたサポート力を強みに持っています。

リクルートエージェントIT

リクルートエージェントは、大手リクルートが運営する総合型の転職エージェントで、IT特化のページから求人を探すことが可能です。

IT系の職種だけでも10万件以上、エンジニアの求人は6万件以上掲載されており、未経験からマークアップエンジニアへの転職を考える方にも利用しやすいです。

マイナビと同様にWebマーケターやWeb編集者の求人も探すことができるため、エンジニア以外の方法でマークアップ業務に携わる選択肢も取れます。

大手ならではの安心感と、45年以上にわたる転職支援の実績が特徴で、面接対策や応募書類添削、オンラインセミナーなどのさまざまな転職サポートを提供しています。

初めて転職エージェントを利用する方や転職に不安がある方におすすめです。

サービス概要
サービス名	リクルートエージェントIT
運営会社	株式会社リクルート
エンジニア求人数	65,554件
対応地域	東京・名古屋・大阪・福岡など全国／海外
公式サイト	https://www.r-agent.com/it_engineer/

【関連記事】【100名に独自調査】リクルートエージェントの評判はひどい？口コミから実情を調査

ワークポート

ワークポートは、ITやWeb業界に強みを持った転職エージェントで、求人数の多さとサポートのきめ細かさが特徴的です。

求人の種類は、WEBエンジニアやWEBマーケティングだけでなく、WEB編集者やサイト運営の求人に絞って検索もでき、エンジニア職以外でマークアップ業務に関われる仕事の幅が広いです。

他にも、「週休二日制」「リモートワーク可」「残業10時間以内」など希望する条件で絞って検索もしやすいため、徹底したサポートを受けながら好条件求人に出会いたい方は一度求人を探してみましょう。

Green

Greenは、IT・Web業界の豊富な求人を提供する、カジュアルな転職を特徴とした転職サイトです。

転職エージェントとは違って、担当のアドバイザーが付かず、自分で求人応募や企業とのやり取りを進める形になりますのでご注意ください。

エンジニア求人では、そこまで高い技術や経歴を求めないものも見られ、未経験からエンジニアに挑戦したい方が応募しやすい求人も見つかります。

また、応募前のカジュアル面接では、実際に職場の訪問や担当者との話し合いをすることができ、職場の雰囲気をしっかり知った上での転職もしやすいです。

サービス概要
サービス名	Green
運営会社	株式会社アトラエ
エンジニア求人数	4,120件
対応地域	東京、神奈川、北海道、宮城など全国、海外
公式サイト	https://www.green-japan.com/

【関連記事】Greenの評判・口コミは良い？悪い？メリット・デメリットや活用方法まで徹底解説！

ウィルオブテック

ウィルオブテックは、総合人材サービス企業の株式会社ウィルオブ・ワークが運営しているITエンジニア専門の転職エージェントです。

求人数は決して多くはありませんが、求人の質に自信を持っており、転職後の年収アップ率や定着率が高い実績があります。

キャリアやスキル、給料アップを実現しやすい求人が中心になっているため、一方では未経験可の求人やマークアップエンジニアの求人は見つけにくいです。

求人やサポートの質は非常に高いと評判ですので、他のエンジニア職でのスキルや実績もある方におすすめできる転職エージェントです。

マークアップエンジニアの転職エージェントの選び方5ポイント

ここまで、マークアップエンジニアにおすすめの転職エージェントを7つご紹介しました。

実際に利用する転職エージェントを選んでいく際には、以下のポイントに気を付けて選ぶことをおすすめします。

マークアップエンジニア向けの求人数の豊富さで判断する

転職エージェントを選ぶ際に最も重要なポイントの一つは、求人数です。

求人数が多いほど、転職先の選択肢が広がり、成功する可能性が高まります。

「マークアップエンジニア」という職種で応募している求人は少ないため、「フロントエンドエンジニア」「WEBエンジニア」「ITエンジニア」などの求人数が多い転職エージェントでマークアップに携われる求人を探していきましょう。

また、エンジニア職以外でも「WEBマーケティング」や「サイト編集者」などの業務にもWEBサイトのマークアップ業務が含まれる場合があります。

マークアップエンジニアへの転職を考えている場合、マークアップエンジニアという職業にこだわりすぎずに求人を探し、該当する求人が多く見つかる転職エージェントがおすすめできます。

エンジニア分野への理解度で判断する

上記で紹介した転職エージェントは、IT業界やエンジニア職に特化しているため、基本的にマークアップエンジニアの仕事内容や転職事情にも詳しいです。

アドバイザーと一度話してみて、あなたの仕事に対する理解度を確認するのも良いでしょう。

担当者によっては、求人掲載している企業にヒアリングしてくれ、どの程度までマークアップ業務に携われるかなども調べてくれる場合があります。

もし、十分な理解が感じられない場合は、アドバイザーや転職エージェントを変更し、他の選択肢を検討することもできます。

自分自身のエンジニア経験とスキルに合わせる

マークアップエンジニアは比較的に未経験からでも始めやすいエンジニア職と言えますので、ご自身のレベルに応じて転職エージェントを選ぶこともおすすめです。

未経験の方であれば、未経験可の求人が多い転職エージェントや求人数が多い大手転職エージェント、サポートが手厚いエージェントなどがおすすめです。

一方で、経験やスキルがある方は、担当者とも専門的な話がしやすい転職エージェントを選び、なぜマークアップエンジニアを目指すのか？将来的にはどうなっていきたいのか？などを一緒に考えられるような転職エージェントを選ぶと良いでしょう。

キャリアアドバイザーとの相性で判断する

転職エージェントを利用すると、担当アドバイザーがサポートしてくれますが、そのアドバイザーには良し悪しがあります。

中には、転職を急かしたり、高圧的な態度を取ったりするなど、あまり好ましくないアドバイザーが担当になることもあります。

もしそのようなアドバイザーが担当になった場合は、転職エージェントの運営会社に連絡することで、新しい担当者に変更してもらうことができます。

キャリアアドバイザーとの相性を考慮しながら、転職エージェントを選ぶことも大切です。

必要とするサポートが提供されているかどうかで判断する

転職エージェントを選ぶ際には、サポートの充実度にも注目しましょう。

エンジニア向けの転職エージェントであれば、エンジニアの転職事情や面接対策について詳しく、有益なアドバイスが期待できます。

転職エージェントによっては、コーディングテストの対策をおこなってくれることもあります。

コーディングテストがある求人へ応募する際は心強いサポートになることでしょう。

他にも面接対策や応募書類添削、応募先企業へのヒアリング、交渉などのサポートがあります。

利用開始時にはアドバイザーとの面談がおこなわれるため、その際に気になるサポート内容について確認することをおすすめします。

マークアップエンジニアが転職エージェントを利用するメリット

マークアップエンジニアの転職で転職エージェントの利用をおすすめする理由には、数多くのメリットがあるからです。

こちらでは、マークアップエンジニアが転職エージェントを利用する具体的なメリットについて解説します。

利用料金は完全に無料

ほとんどの転職エージェントは完全無料で利用できるため、利用者は費用について心配する必要はありません。

転職エージェントでは、求人の紹介や応募だけでなく、キャリアプランの相談、面接対策、コーディングテストの対策などのサービスも利用でき、これらのサービスもすべて無料で利用できます。

これほどのサービスを無料でできる理由としては、転職エージェントが求人を掲載している企業から紹介料や掲載料を受け取るビジネスモデルを採用しているからです。

そのため、利用者は費用をかけずに充実した転職活動を進められることは、大きなメリットとなります。

他のエージェントでは得られない非公開求人を紹介してもらえる

多くの転職エージェントは、非公開求人を取り扱っています。

この非公開求人は、特に条件が良いものや人気企業の求人が多く、応募が集中する可能性があります。

非公開求人は、転職エージェントに登録しなければ紹介されないため、転職エージェントの求人検索では見ることができません。

転職エージェントに登録することで、非公開の条件が良い求人に出会えるチャンスが増えます。

優良な求人を見つけるためには、転職エージェントに登録して非公開求人まで知れるようにしておくと良いでしょう。

企業の詳細情報を提供してくれる

転職エージェントは、求人を掲載している企業の人事担当者ともコミュニケーションを取っていて、職場の雰囲気や業務の実情を詳しく把握していることがあります。

また、企業が求める人材の特徴を理解しているため、効果的な選考対策を立てる手助けをしてくれることもあります。

担当者が企業のことも理解していることは、応募先の職場が自分に適しているかどうかを判断するための貴重な情報源にもなります。

面倒な連絡や日程調整を代行してくれる

転職活動において、応募先企業とのやり取りは手間がかかるものです。

問い合わせから応募書類の送付、面接の日程調整まで、多くの細かいやり取りが発生します。

特に、複数の企業に同時に応募する際には、スケジュールを適切に管理しないと面接が重なったり、書類の取り違えが生じたりするリスクがあります。

しかし、転職エージェントを利用することで、こうしたやり取りをすべて任せることが可能です。

面接日や入社日の調整も担当者が行ってくれるため、現職に就いている間でもスムーズに転職活動を進められるのが大きなメリットです。

給与や条件に関する交渉をおこなってくれる

転職を考える理由は人それぞれですが、給料アップや残業の減少など具体的な希望を持つ方も多いでしょう。

しかし、自分自身で給料や待遇について交渉するのは勇気が必要ですし、「お金のことばかり気にしている」と誤解されるリスクもあります。

そのように、転職条件にこだわりたい方にも転職エージェントはおすすめです。

担当のアドバイザーが利用者に代わって企業と条件交渉をおこなってくれる場合があるため、交渉がスムーズに進む可能性が高まります。

うまく担当者と連携できれば、より満足のいく転職が実現しやすくなります。

また、「興味がある求人はあるものの、条件が希望と少し異なる」といった場合でも、交渉によって選択肢を広げやすくなるのも大きなメリットです。

マークアップエンジニアが転職エージェントを利用するデメリット

転職エージェントを利用することには多くのメリットがありますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。

転職エージェントに登録することで、どのようなことが起きるかまで想像した上で利用を開始すると余計なストレスや不満も出にくくなります。

こちらでは、転職エージェントを利用することで起こり得るデメリットをご紹介します。

ただし、これらのデメリットは、適切な転職エージェントや担当のキャリアアドバイザーを選ぶことで回避可能ですので、「良くない」と思ったらすぐに他の方法に移るための判断材料にすることもできます。

過剰な連絡がわずらわしく感じることがある

転職エージェントを利用することで、「連絡や条件に合わない求人紹介が多すぎる」と感じることがあるかもしれません。

エージェントは希望条件に該当する、もしくは近しい求人が見つかるたびに連絡してくるため、自然と連絡が多くなりがちです。

もし連絡がしつこく感じる場合は、連絡をしてほしい頻度や日時などの希望をあらかじめ伝えておくと良いでしょう。

転職を急かされる印象を受けることがある

転職エージェント側の主な目的は、利用者から自社経由で転職を成功してもらうことです。

そうすることで、求人を出している企業から紹介料等の金銭が発生するため、多少強引にでも転職する方向性に進められてしまうケースがあります。

特に、転職の意向が固まっていない方や希望条件が明確でない方は、無理な提案やミスマッチな求人を提示されることに不満を感じることもあります。

ただし、転職エージェントからの勧めに従う必要はなく、自分自身でしっかりと考えを整理し、転職や応募の判断を行うことが大切です。

もし強引なアドバイザーに不満を感じた際には、担当者の変更やサービスの利用中止を検討することも一つの選択肢です。

自分の希望に合わない求人を提案されることがある

転職エージェントを利用していると、希望する条件に合わない求人が提案されることがあります。

特にヒアリングが十分できていない場合、利用者とキャリアアドバイザーの考えが一致しておらず、希望から大きく逸れた求人が送られてしまうようなことも起こります。

マークアップエンジニア転職の場合、「マークアップエンジニア」という職種で募集している求人が少なく、フロントエンドエンジニアやWEBエンジニアなどの求人が紹介されることが多いです。

十分な希望が伝えられていないと、転職後にマークアップ業務にほとんど関われないようなことや、スキルに見合わない仕事を担当するようなことが起こり得ます。

転職エージェントに登録すると最初に面談がおこなわれますが、その際にしっかり希望業務や希望条件、ご自身のスキルなどを伝えられるようにしておきましょう。

マークアップエンジニアが転職エージェントを利用する流れ

転職エージェントごとに多少の違いはありますが、エージェントに登録した後は基本的に次のような流れで転職活動が進められていきます。

転職エージェントを利用する前には、全体の流れを把握しておくと良いでしょう。

1.エージェントに登録する

まず、転職エージェントの登録フォームに氏名や生年月日などの必要な情報を入力し、サイト上で登録をおこないます。

登録が完了すると、転職エージェントから入力したメールアドレスに登録完了の通知が届くか、電話で直接連絡が入ります。

この際、次のヒアリングのための日程調整や、転職エージェントの利用方法についての説明がおこなわれます。

基本的には転職エージェントからの指示に従えば問題ありません。

2.ヒアリングを受ける

担当者が就く場合、利用者一人ひとりの経歴や希望を把握するためにヒアリングの機会が設けられます。

ヒアリングでは、あらかじめ履歴書や職務経歴書を持参するよう求められることがあります。

今すぐ転職を考えていない方にとっては手間に感じるかもしれませんが、履歴書などの情報をもとにヒアリングが進むため、ぜひ前向きに取り組んでみてください。

また、後で応募書類の添削をしてもらえる機会もあるため、あらかじめ準備しておくことで転職活動がスムーズに進むでしょう。

3.求人紹介を受ける

ヒアリングで伝えた条件をもとに、マッチする求人が紹介されます。

紹介数を重視する転職エージェントの場合、個別に求人情報が送られるのではなく、複数の求人がまとめてメールなどで届くことがあります。

届いた紹介求人の中から、応募したいものを選びましょう。

気になる求人があれば、職場の環境や雰囲気など、求人情報には記載されていない詳細について担当のキャリアアドバイザーに確認すると、より具体的な情報を得ることができます。

4.気になる企業に応募する

応募を決定したら、担当者にその旨を伝えましょう。

履歴書や職務経歴書については、転職エージェントのサイト内で作成したものをそのまま利用する場合と、別途用意する必要がある場合があります。

最近では、オンラインで応募が完結できるように、マイページなどから履歴書や職務経歴書を作成する機能が準備されているところも多いです。

このようなオンラインサービスを利用すれば、担当者が書類を添削し、応募先に送信することも可能で、わざわざ企業に応じて応募書類を作り分ける手間を省くことができます。

５.企業からの採用選考を受ける

採用選考では、採用担当者が提出された応募書類を確認する書類選考がおこなわれます。

この選考を通過すると、応募先企業の採用担当者との面接へ進むことになります。この流れは一般的な転職活動と同じです。

エンジニアの転職の場合、企業によってはコーディングテストや制作物の提出などが実施されることがあります。

事前にキャリアアドバイザーと相談して対策を立てておくことと良いでしょう。

転職エージェントによっては、コーディングテストの模擬練習を実施しているところもあるため、不安がある方はそのようなサポートが受けられるエージェントを選ぶと良いでしょう。

6.内定をもらい入社に進む

内定を無事にもらえて入社に問題がなければ、内定を受諾し入職日を決定しましょう。

在職中の方は、現職での退職日を決定し、業務の引き継ぎや社内、取引先への挨拶を行う必要もあります。

内定を受けた後は残りの手続きが面倒になりがちですが、この段階でしっかりと退職の準備を進めておかないと、スムーズに退職できない可能性があるため注意が必要です。

転職後のサポートもおこなってくれる転職エージェントを利用している方は、退職に関するアドバイスも気軽に相談してみてください。

良好な関係を築いていれば、退職から入社までの期間に関する相談にも応じてくれるでしょう。

マークアップエンジニアが転職エージェントを賢く使うポイント

上記の内容が転職エージェントの基本的な利用の流れですが、利用者が工夫を加えることで、さらに効果的に活用することができます。

これから転職エージェントを利用する際は、以下のポイントに注意してみてください。

複数の転職エージェントに登録する

転職エージェントについては、1社に固執せず、複数に登録して比較しながら利用することをおすすめします。

複数のサービスを利用することで、サービスや担当者の質を判断しやすくなり、受けられる求人の数も増加します。

マークアップエンジニアの転職は分野や職種の幅が広いため、できるだけ多くの転職エージェントを活用して、さまざまな視点から求人を探してもらうことが効果的です。

しかし、あまりにも多くの転職エージェントに登録すると連絡の管理が難しくなるため、自分が管理できる範囲内に留めておくことが重要です。

理想としては、2〜3社程度が無理なく利用できる範囲でしょう。

ヒアリング前に転職に関する考えを整理する

転職エージェントへの登録後はキャリアアドバイザーとのヒアリングがおこなわれますが、その前に自分の考えを整理しておくことをおすすめします。

ヒアリングではアドバイザーが必要な情報を引き出してくれますが、しっかりと準備をしていないと、希望を伝え忘れたり、アドバイザーの意見をそのまま受け入れてしまったりする可能性があります。

ヒアリング前には、転職先に求める条件やこれまでのキャリアを振り返り、明確な目標を持って臨むと良いでしょう。

連絡にはできるだけ迅速に対応する

転職エージェントの利用を開始すると、担当アドバイザーから個別にメッセージが届くようになります。

この際、できるだけ早く返信をおこなうことで、アドバイザーも積極的にサポートしてくれる可能性が高まります。

転職エージェント側としても、「とりあえず登録しただけ」といった転職意欲の低い利用者よりも、積極的に転職を目指している人に対して優先的に対応する傾向があります。

アドバイザーとの関係を良好に保つためには、転職への意思が強いことを示し、連絡に迅速に反応することが重要です。

積極的な姿勢を見せることで、質の高い求人を優先的に紹介されたり、迅速なサポートが得られたりする可能性が高まります。

担当者の変更が可能であることを理解しておく

アドバイザーとの相性が合わない場合、転職活動が思うように進まないことがあります。

例えば、担当者の反応が遅れることで、タイミングを逃して好条件の求人を見逃してしまうことや、希望に合った求人を見つけてもらえないといった状況が発生するかもしれません。

アドバイザーとの相性が悪いと、転職活動が長引き、転職エージェントに登録した意味が薄れてしまうこともあります。

そのような場合、早めに会社のサポート窓口に連絡し、担当者の変更を依頼することをおすすめします。

アドバイザーの変更は一般的なことで、転職エージェントも迅速に対応してくれることがほとんどです。より良いアドバイザーと出会うことで、転職活動をスムーズに進められるでしょう。

マークアップエンジニアの転職事情

ここではマークアップエンジニアの転職市場に関する情報をご紹介します。

マークアップエンジニアの仕事などについて理解しておくことで、転職活動に役立てることもできるでしょう。

転職を成功させるために押さえておくべき5つのポイントは以下の通りです。

マークアップエンジニアの仕事内容

マークアップエンジニアは、WEBデザイナーが作成したデザインをHTMLやCSSなどのマークアップ言語を使い、プログラミングするエンジニアです。

Webサイトを作成する上での最後の段階を担当するエンジニアになり、マークアップ業務はフロントエンドエンジニアの仕事の一部に含まれます。

ただ単にデイザインを基にプログラミングするだけではなく、ユーザーの使いやすさに配慮したり、SEOに最適なコーディングを実施したりするなど、プログラミング以外の部分にも知識や経験が求められます。

マークアップエンジニアが担当する仕事は、そのままサイトに直接反映されてくるため、目に見えて成果が分かりやすい業務でもあります。

マークアップエンジニアとフロントエンドエンジニアの違い

マークアップエンジニアに近い職種として、「フロントエンドエンジニア」があります。

端的にいうと、マークアップエンジニアの上位種のような職種で、マークアップ業務を含めた幅広い業務が担当されます。

フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションのユーザーインターフェースを構築する職種で、HTMLやCSS以外にもJavaScriptを使用し、Webサイトのビジュアルやインターフェイス構築の全体を担当します。

転職においても、マークアップエンジニアのみでの求人が出されているものは少なく、フロントエンドエンジニアの募集まで範囲を広げることで、求人が見つかりやすくなるでしょう。

マークアップエンジニアでの転職をお考えの方も、フロントエンドエンジニアに関する業務に関心を持ち、スキルや知識の向上に励んでみてください。

【関連記事】フロントエンドエンジニアにおすすめの転職エージェント10選！選び方のポイントと活用術をご紹介

マークアップエンジニアに必要なスキル・知識

マークアップエンジニアとして必要なスキルや知識は下記の通りです。

マークアップエンジニアには、多様な技術や知識が必要とされます。

その中でも特に重要なのが「HTML」と「CSS」のマークアップ言語と言われるものです。

この言語は、マークアップエンジニアに転職するなら事前に必須と言える言語ですので、未経験からマークアップエンジニアを目指すのであれば、最低限習得しておくようにしましょう。

インターネット上の情報や書店の本でも基礎的な情報は得られますし、実際に自分でブログやサイトを立ち上げてみて、HTMLやCSSに触れてみるのも良いでしょう。

また、マークアップエンジは、サイト上でユーザーが直接触れる部分を担当するため、ユーザーインターフェイスやSEOなどの知識も求められます。

人がどういった経緯でサイトにアクセスしてくるのか？どのような心理でリンク先をクリックするのか？などの視点を常に持っておくと良いですね。

マークアップエンジニアの転職に役立つ資格

マークアップエンジニアとして働くために必須の資格はありませんが、持っていると転職に有利になる資格があります。

資格を取得することで、自分の能力を効果的にアピールできるため、ぜひ下記の関連資格の中から役立ちそうなものを検討してみてください。

ただし、すべての資格を一度に取得する必要はありません。無理のない範囲で知識やスキルを磨きつつ、効果的に資格を取得していくことが大切です。

未経験からマークアップエンジニアになる難易度

未経験からでもマークアップエンジニアを目指すことは十分に可能です。

他のエンジニア職に比べてみても、専門性は高くなく、成果が目に見えやすいので、むしろ未経験からでも挑戦しやすいエンジニア職に挙げられるでしょう。

ただし、上記で触れたHTMLやCSSの知識は未経験でも求められます。ご自身で勉強しておくようにしましょう。

何度かお伝えしているように、マークアップエンジニアでの求人募集はあまりありません。

上位種のフロントエンドエンジニア求人を探す方が求人も見つかりやすいでしょう。

そうなると、もう少し上の知識や経験を求められるようになりますので、スクールで学んでみたり、自分でサイトを作ったり、サイト編集の仕事を経験したりする方が良いケースもあります。

マークアップエンジニアにこだわりがない方であれば、サイト編集者に転職して、その業務の中でマークアップ業務に関わるようなこともできます。

ご自身の希望する将来像や労働条件、給料などを考慮しながら、どのような方法でマークアップ業務に関わっていくかを選んでいくと良いでしょう。

ぜひIT分野に強い転職エージェントの担当者とも相談されてみてください。

まとめ

マークアップエンジニアへの転職を目指す場合、エンジニア向けの転職エージェントを複数活用し、キャリアアドバイザーと連携しながら希望に合った求人を探すことをおすすめします。

転職エージェント選びで最も大切なのは、担当のキャリアアドバイザーとの相性です。

自分の悩みや希望を気軽に話せるアドバイザーを見つけられれば、転職成功の可能性が大いに高まります。

興味のある転職エージェントに登録し、実際に面談を受けてみて、信頼できるキャリアアドバイザーと心の底から働いてみたい企業を見つけていきましょう。