「転勤したくない。」しかしながら、多くの仕事には転勤がつきまといます。
ここでは、転勤したくない主な理由、企業が転勤させる理由、転勤したくない時に拒否する方法、転勤の少ない仕事を探すポイントについて解説します。

転勤したくない理由
転職したくない主な理由は以下の3パターンです。
- 単身赴任になる可能性があるから
- 友人とのコミュニティがなくなってしまうから
- 家賃が今とは別にかかってしまうから
家族や子供と離れて暮らしたくない、友人とのコミュニティがないため転勤をしたくない、という人が特に多いのではないでしょうか。
加えて、現在家族や友人と同居しているという方は、転勤によって余計な家賃がかかってしまいますので、これがネックだという人も多いようです。
企業が転勤させる理由

企業が社員を転勤させる理由は主に以下の3つ。
企業側からすれば、転勤させるのはポジティブな理由であることが多いです。
1:幅広い知識と経験を社員に身につけてもらいたいため
1つの環境だけにとどまってしまった場合は、狭い知識と経験にしかなりません。
多種多様な人々と共に仕事をすることは、企業側の人材成長戦略でもあるのです。
2:不正取引を防止するため
1つの地域だけに営業などを行っていた場合は、取引先と仲良くなることによって癒着の問題が生じ、不正取引などにつながってしまう場合もあります。
転勤は癒着問題を避けるために銀行などが取る方法として知られています。
3:本社との結びつきを強くするため
各地方の支店は、本社などから距離が離れてしまっている分、本社の人間の目が届きにくく、マニュアルの徹底や従業員規則などが浸透しにくい場合もあります。
転勤させることによって、本社に見込まれた実力のある人間を支店に送る、といった狙いがあると言えます。
転勤拒否はできるの?できる場合とリスクを解説
企業にとって、社員を転勤させることに正当な理由があることをいくら理解したとしても、それをこころよく受け入れられるかどうかは別の話です。
もし、あなたが転勤を受け入れられないなら、「拒否したらどうなるんだろう」と思うことでしょう。
受け入れ拒否が通る場合と、拒否した場合のリスクについて以下で解説します。
転勤したくないときは正当な理由があれば拒否できる
転勤したくない時には拒否できるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、一般的には、転勤を断ることはできません。
業務規則の中に転勤規定がある場合には、正当な理由がない限り転勤を拒否することができないどころか、懲戒処分の対象になることもあります。
しかし、報復人事や嫌がらせによる転勤辞令であった場合は拒否することができます。
また、社員が転勤によって著しい不利益を受ける場合にも、転勤を拒否することができます。
例えば育児困難である場合や、身内が精神的な疾患を抱えているなどといった場合です。
このように転勤は一般的に拒否することはできないものの、正当な理由が公的に認められた場合には拒否できます。
転勤拒否した場合のリスク
正社員の場合は、長期的な雇用が前提であるため、転勤は公的に認められています。
しかし、転勤を正当な理由なく拒否した場合、企業側としては懲戒処分にせざるを得ません。
最悪の場合、転職などをする必要があることも念頭に置きましょう。
転勤の少ない仕事を探すポイント
もしあなたが、会社から転勤の指示を受けたがどうしても受け入れられないという状況であれば、転勤のない職場への転職を考えているかもしれません。
しかし、転職先でもまた転勤を命じられては苦労して転職活動を行ったことが全く報われません。
転勤の少ない仕事を探す際は、以下の4つのポイントを押さえましょう。
- 地域密着型の企業に応募すること
- 勤務先の本社が希望する地域にあること
- 経理や人事職に応募すること
- 取引先が希望する地域に多いこと
地域密着型企業(中小企業)に応募すること
転勤をしたくないのであれば、地域密着型の小規模な企業に応募するのも1つの方法です。
なぜならば、地域密着型の企業の場合は、その土地でビジネスをするという仕事の性質上、その地域における人材の確保が最優先になるためです。
また、中小企業は大企業ほど支店の増加がないため、そのぶん転勤する可能性が低くなります。
勤務先の本社が希望する地域にある
勤務先の本社が希望する地域にある場合は、転勤したくない人へおすすめできる求人と言えます。
なぜならば、本社勤務のみといった業務規則であれば、本社以外に勤務することは少ないため、希望する地域のみで勤務することが可能になるためです。
経理や人事職に応募する
経理や人事職に応募することは、転勤したくない人の対策としては有効でしょう。
なぜならば、経理や人事職は本社勤務になる場合が多く、本社が勤務を希望する地域にある場合には、その地域で働くことができるためです。
取引先が希望する地域に多い
取引先が希望する地域に多いことも、転勤したくない人にとっては、魅力的なポイントです。
なぜならば、取引先がその地域に多いということは、それだけの人材が必要であるためです。
転勤のない職場へ転職したい方は絶対に転職エージェント!おすすめ3選
前章では、転勤の少ない仕事を探すためのポイントを解説しましたが、どのようにそのような仕事を探せば良いのでしょうか。
結論としては、転職エージェントを利用することです。理由は、求職者と企業がそれぞれエージェントを介して本音を共有できるからです。
あなたが過去に入社面接を行った際のことを思い出して頂きたいのですが、面接の際に「転勤のない職場が就活の軸です」「お給料が高いところに魅力を感じました」などといった本音を企業との面接で伝えたことはあるでしょうか?
企業側も、採用人数などに目標設定されていることが多いため、なるべく求職者にはネガティブな部分を言わないものです。
実は、入社してから一定の期間が経たないうちに退職になってしまった場合はエージェント側にも報酬が発生しなかったり減らされてしまう仕組みになっていることがほとんどのため、ミスマッチな求人を提案してくるとは考えにくいです。
だからこそ、転勤のない職場に転職したい方は転職エージェントを利用すべきと言えます。
リクルートエージェント

リクルートエージェントは国内最大級の転職エージェントでありながら、20万件以上が非公開求人をとなっています。
このシステムによって求職者と企業側のミスマッチが防がれるようになっています。
リクルートエージェントのエージェントはプロの専門コンサルタントです。
エージェントには、転勤のない職場を希望していることを誤魔化さずに伝えましょう。
そうすることで、あなたの条件に合った職場を提案してもらいながらも企業側には角が立たないように希望をすり合わせてもらえるため、あなたが不利になることなく転職活動を進めることができるでしょう。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、20代を中心に若手層から人気の厚い転職エージェントです。
人気の理由は、それぞれのエージェントが一人ひとりに合った転職支援をおこなっているからです。
転勤をしたくないという要望をしっかり伝えることで、あなたの要望を尊重して異動になる可能性がほとんどゼロの求人やきわめて低い求人を紹介してくれるでしょう。
6.3万件ある求人のうち、1.8万件以上が非公開求人です。
エージェントがそれぞれの企業と関係を築くことで内情を正確に把握した上で提案してもらえるので、いざ入社してみたら「聞いていた話と違った……」といった結果を避けることができます。
非公開求人の中には、マイナビエージェントでしか募集を出していない求人も多数あると考えられます。
doda

dodaはリクルートエージェントに次ぐ大規模な転職エージェントです。22万件以上の求人票を保有しています。
最大の特徴は「自分からも動けること」と「サポートの厚さ」です。
自分で希望する求人を探すことも、エージェントから提案してもらって応募することもできます。
ただし、前述の通り企業の内情を理解しているエージェントを介すことに意味があるので、気になる求人を見付けたらエージェントに相談することで効果的に転職活動を進めることができます。
サポートの厚さについては、ただ転職相談などを行うだけでなく、履歴書の書き方などまでサポートを受けることができます。
転職の経験が浅い上に、「転勤したくない」という企業側に少々伝えづらい要望も通すとなると、こういったエージェントからのサポートを受けることで安心して転職活動できます。
まとめ
転職したくないという人にはそれぞれ理由があります。
新しいコミュニティをその場所で築かなければならないことや、単身赴任になる可能性があること、家賃がかかることなどが代表的な理由ではないでしょうか。
それとは対照的に企業は、人材育成といった観点からポジティブな転勤であることが多いです。
ポジティブな転勤であった場合には、基本的に転勤を拒否することはできず、拒否する場合には正当な理由が必要です。
転勤が少ない仕事を探すポイントとしては、地域密着型の企業に応募することや、勤務先の本社が希望する地域にあること、経理や人事職に応募することや取引先が希望する地域に多いことなどがあります。
転勤したくない人はこれらを参考に求人を選んでみてはいかがでしょうか。