事務から営業に転職する理由やメリット|必要なスキルと成功のコツを解説

CAREERUPSTAGE編集部のアバター
株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

  • X
  • facebook
  • LINE
  • linkedin
  • URLcopy
   
本記事は、転職エージェント公式サービス(リクルート・マイナビ・ビズリーチ等)の広告リンクを含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。

毎日が定型業務の繰り返しでマンネリが辛い

自分の実力を発揮して給与を上げたい

こういった理由から、事務職から営業職に転職を希望する方が増えています。しかし、これまで事務職の経験しかないため、営業職に転職できるか不安という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

近年は人手不足が深刻化し、やる気のある営業人材を積極的に募集する企業が増えています。

今回は、事務職から営業職へ転職したい方に、営業職へ転職する理由やメリットをはじめ、営業職への転職に必要なスキル、転職成功のコツを徹底解説します。事務職を辞めて営業職でのキャリアアップを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

事務から営業に転職する主な3つの理由

事務職から営業職への転職を希望する主な理由は、次の3つです。

  1. 年収を上げたいから
  2. マンネリ業務から脱却したいから
  3. 営業職でキャリアを積みたいから

それぞれ詳しく解説します。

年収を上げたいから

事務職の特徴として、実務経験を増やして業務の知識やスキルを上げたとしても、成果報酬が発生しにくく、給与が低水準となりがちな点があげられます。どれだけ頑張っても昇給が少なく、仕事へのモチベーションが上がらないという方も多いようです。

事務職の給与が低いことから、自分の実力を発揮して、成果を上げた分だけ給与が上がる営業職へ転職を考える方が増えています。実際、事務職よりも営業職の方が給与が高い傾向にあり、営業職の方が実力に応じた報酬を獲得しやすい傾向です。

マンネリ業務から脱却したいから

事務職では仕事での達成感が得にくいため、業務に対する実績を可視化できる営業職へ転職しようと考える方が増えています。事務職の仕事は定型業務が多いため、経験を積むほどマンネリを感じる方が少なくありません。業務を効率化して会社への貢献度を上げたとしても、それに見合った評価を得られることが少なく、達成感を得にくい側面もあります。

営業職では顧客ごとに異なった提案書を作成したり、プレゼンテーションを行なったりするため、業務がマンネリ化することも少なく、やりがいを持って仕事に取り組むことができるでしょう。

希望業種でキャリアを積む第一歩にしたいから

キャリアを積む第一歩として、希望業種の営業職に転職するというケースが増えています。

営業職は、さまざまな業界に存在する職種です。業務がきついイメージから人材不足の傾向にあり、未経験でも比較的採用されやすい特徴があります。

事務職から営業職へ転職したい方の中には、キャリアアップを図りたいからという方も少なくありません。キャリアアップの第一歩として、営業職への転職を考える方も多い傾向があります。

営業職の仕事の内容

営業職は、顧客に自社の商品やサービスの良さをアピールし、売り込むことが仕事です。現代の営業職は、インターネットの普及により「誰に」「何を」「どのように」売るかがかなり変わっています。

転職する際は、自分がどの業界で、どのような営業職に就きたいかを明確にすることが重要です。以下では、営業の対象や扱う商材、営業手法について解説します。

法人営業と個人営業

営業職の業務は、営業を行う対象により「法人営業」「個人営業」とに分けられます。

法人営業の対象は企業です。B to B(企業間取引)のビジネスモデルでの営業を指します。

営業担当者が何度も顧客と商談を重ね、決裁者が承認してからの契約となります。対象が企業のため、決裁までに時間がかかるケースが多いことと、専門知識が必要なことが特徴です。

大手の法人が顧客の場合、商談に至るまでに何度も企画書を提出してプレゼンを行うといったプロセスが必要なケースもあり、比較的高い営業スキルが求められます。

一方、個人営業は個人の消費者が対象です。B to C(企業と消費者の取引)を指します。生活に密着した商品やサービスを扱うため、営業職の経験が浅くても売り込みやすいのが特徴です。個人営業では営業先が消費者となり、決裁者である消費者に直接商品を売り込みます。

個人営業は個人の消費者対象であることから、事業を営む個人事業主やフリーランス人材は対象外です。事業を営む個人は「企業」とされ、法人営業として扱われます。

営業職へ転職する際は、法人営業と個人営業の特徴を理解した上で選択しましょう。

新規顧客と既存顧客

営業する顧客が新規か既存かでも、営業形態が分かれます。

新規営業では、これまで取引のない企業や個人に対して、電話や訪問を行いながら営業していきます。いちから顧客との信頼関係を構築するため、高いコミュニケーション能力が求められます。新規顧客を対象とする営業は難易度が高く、成約すると高い成果報酬を受け取れる可能性があります。そのため、やりがいを求める転職者に人気があります。

既存顧客への営業の一例として「ルート営業」が挙げられます。ルート営業とは、すでに取引経験のある企業や個人に対して取引を継続したり、新たな営業を行う手法です。顧客との信頼関係を構築することは必須ですが、精神的な負担が少なく、営業に不慣れな方でも取り組みやすい特徴があります。

有形と無形の商材

営業職が扱う商材には「有形」と「無形」の2種類があります。

有形は「形のある商品」を指し、無形は「形のないサービス」を指します。近年は、ライフスタイルが変化し、消費者のニーズが「モノ(有形)」から「コト(無形)」へ移ったと言われています。有形の商品である「モノ」は満たされたため、欲求や希望を満たす「コト」へのニーズにシフトしたのです。

とはいえ、有形商材は顧客が商品を実際に確認できるためにイメージしやすく、売りやすい傾向は変わりません。

無形商材の営業では、顧客がサービス内容を具体的にイメージできるような、詳しい説明が必要です。商材への深い知識と理解だけでなく、サービスや情報をわかりやすく伝える能力も必要となります。

対面営業と非対面営業に分かれる

営業は、顧客と会うか会わないかで「対面営業」「非対面営業」に分かれます。これまでは対面営業が主流でしたが、インターネットの普及や新型コロナウイルス感染症対策により、対面営業から非対面営業が増えてきました。

「対面営業」では、顧客と直接会って商談をします。代表的な手法は訪問営業や飛び込み営業です。

「非対面営業」は、電話やメール、Web会議などを使い顧客と会わずに営業します。地方でも都市部の高単価業務を請け負うことができるため、近年注目を集めています。

以前の非対面営業は、成約前のテレアポやメール営業といった見込み顧客への営業がメインでした。最近では、対面営業で行っていた活動にもオンライン会議ツールが活用され、営業の幅が広がっています。

事務から営業に転職する3つのメリット

事務職から営業職へ転職するメリットには、次の3つがあります。

  • 未経験でも求人が多い
  • 結果次第で高収入を得られる
  • 事務の経験を活かせる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

未経験でも求人が多い

営業職に転職するメリットのひとつに「未経験者でも求人が多い」ことがあります。

専門職の中には、経験者でなければ就業できない職種もあります。営業職は、未経験者歓迎の業界が多く、転職しやすいことがメリットです。

しかし、未経験者を歓迎する求人の中には、いわゆるブラック企業もあります。転職するときは、求人情報だけに惑わされず、安心して働ける会社を選ぶことが大切です。

営業職の転職を希望する方には、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントでは、転職のプロであるキャリアアドバイザーが、転職活動をサポートしてくれます。さらに、転職者の希望や相談を受けたうえで信頼できる会社を紹介してくれるため、安心して転職ができることが魅力です。

結果次第で高収入を得られる

営業職に転職する最大の魅力は、なんといっても結果次第で高収入を得られる「やりがい」ではないでしょうか。営業職への転職理由でも「自分の実力通りの収入を得られる」という理由が多いです。

営業職の報酬形態は、固定報酬型、成果報酬型、固定+成果報酬型があります。

固定報酬型は、月給・年俸など月や年で固定の報酬形態を言います。「フルコミッション営業」とも呼ばれる成果報酬型は、売上に応じて報酬が決まる仕組みです。固定+成果報酬型は、固定給に加えて「インセンティブ」と呼ばれる成果報酬が支給されます。

成果報酬型で高い収入を得ている方もいますが、未経験で成果報酬型の営業に就くのはリスクが高くおすすめしません。自分の実力を活かしつつ、きちんと報酬を受け取れる契約を選びましょう。

事務の経験を活かせる

事務職から営業職へ転職する際は、前職の知識やスキルを活かせるのもメリットのひとつと言えるでしょう。転職する際は、事務職で覚えたスキルや能力が営業職でも使えることを、しっかりと応募先の企業にアピールすることが大切です。

事務職で覚えたPCスキルや事務処理能力は、営業職でも十二分に活かすことができます。事務職では、日々くるメールや売上の数値、社員の勤怠や給与など、たくさんの情報を整理してまとめる業務が多くあります。情報を整理しまとめる情報管理能力は、営業職でも活用できる大きな強みとなりえるでしょう。

それぞれの能力をどう営業職に活かすかについて、解説します。

PCスキル

近年は、営業職でもPCスキルが必須のため、PCスキルがあることは大きな武器となります。ExcelやWord、PowerPoint、Googleドキュメント、スプレッドシートなどを使って営業資料を作成したり、メールやオンライン会議でパソコンを使ったりすることが多いからです。

営業職は営業活動の合間にPCスキルを身につけるため、一日中パソコンに触れている事務職に比べると、PCスキルが低い傾向があります。

営業職は商品やサービスを販売することが仕事なので、パソコンを使った資料やメール作成が苦手な方も多くいます。PCスキルが低い方も少なくありません。PCスキルを持ちつつ営業もできる事務職経験者は、企業でも重宝されることでしょう。

事務処理能力

事務処理能力とは、資料作成やデータ入力、数字の計算といった、主に机でできる事務作業を処理する能力です。事務処理能力は、営業職でも必須となる能力のひとつです。

見積書や報告書の作成など、営業職にも事務的な要素が多くあります。営業職に就く方の中には事務処理が苦手な方もいるため、事務処理が得意なことは、アピールポイントとなります。

事務処理を早く終えることができれば、営業に時間を割くことが可能です。短時間で事務処理を終わらせることにより、営業の結果がより出しやすくなるでしょう。

情報処理能力

情報処理能力とは、収集した情報やデータをまとめ、アウトプットする能力です。事務職では、さまざまな部署から送られてくるデータや情報をまとめ、整理する場面も多かったのではないでしょうか。このような能力も、営業現場で活用できる能力のひとつです。

情報処理能力は、営業営業職でも企画書や提案書の作成や、プレゼンテーションで役に立ちます

事務職で培った能力を遺憾なく発揮することで、営業職へ転職しても十分に活躍できるでしょう。

事務から営業への転職に成功するコツ

事務職から営業職への転職を成功させるコツは、次の6点です。

  1. 転職したい理由を明確にする
  2. 扱う商材に知識のある業界を選ぶ
  3. ノルマの厳しくない営業職を選ぶ
  4. 営業に活かせる経験をアピールする
  5. 入社後のキャリアプランを明確にする
  6. 事務処理や管理能力をアピールする

それぞれ解説します。

転職したい理由を明確にする

事務職から営業職に転職する際は、「自分が転職する理由を明確にする」ことが大切です。

「もっと給与が欲しい」「やりがいのある仕事に就きたい」など、自分の中で転職の理由を明確にしておかなければ、転職先での業務と本来希望していた業務にミスマッチが起きてしまうからです。

仕事のミスマッチが起きると、やりがいを感じられなくなり、短期間で退職してしまう可能性があります。退職すると、再び転職活動をしなければなりません。短期間に転職を繰り返すことで、職場の内定がどんどんもらいにくくなってしまいます。

転職を繰り返さないためにも、事務職から営業職に転職したい理由や転職先でやりたいことを自分の中で明確にしておくことが大切です。希望や転職理由を明確にし、ズレが少ない転職先を選びましょう。

扱う商材に知識のある業界を選ぶ

営業職に転職する際は、扱う商材に知識がある業界を選ぶのも良い方法です。前職と同じ業界であれば、商材を深く勉強しなくてもスムーズに営業活動ができるかもしれません。もともと興味のある商材を選ぶのもいいでしょう。

業界や商材に興味がないのに、報酬が高い点だけで転職先を選んではいけません。

興味も熱意もないことは、すぐ顧客に伝わります。顧客は、営業が興味も熱意も持っていない商品を買うことはありません。商品が買われないことで成績も上がらず給与も増えないためつまらなくなり、短期間での退職へと繋がってしまいます。短期間で退職してしまうと、次に転職する際のキャリアアップにもなりません。

転職に際して、競業企業への転職や会社設立を禁止する「競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)」を定めている会社もあります。競業避止義務は、入社時の誓約書や就業規則に書かれています。前職と同じ業界へ転職する際は、競業避止義務に反していないか、必ず確認しましょう。

ノルマの厳しくない営業職を選ぶ

初めて営業職に就く方は、いきなりノルマの厳しい企業を選ばないように注意しましょう。

ノルマがないからといって成果報酬型の営業職を選ぶと、収入がゼロになる可能性もあります。初めて事務職から営業職に転職する際は、ノルマが厳しくなく、固定報酬型、もしくは固定+成果報酬型の企業がいいでしょう。

転職先を探すときは、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは、転職希望先のノルマが厳しいかどうかを教えてくれます。ノルマが厳しくない会社で安心して営業職に就くために、転職エージェントの利用を検討してみてください。

営業に活かせる経験をアピールする

営業職の転職では、ほとんどの企業で書類選考や面談があります。転職活動では、営業に活かせる経験やスキル、能力をしっかりとアピールすることが大切です。

営業に活かせることがわからない場合は、自分の得意なことや好きなことを紙に書き出してみましょう。紙に書いて可視化することで、客観的に自分の強みが見つけられ、営業に活かせる能力をすでに持っていることに気づきます。

書き出してみてもわからない時は、家族や友人へ自分の強みを聞いてみるといいかもしれません。転職エージェントを利用している場合は、キャリアアドバイザーに相談すると良いでしょう。

入社後のキャリアプランを明確にする

キャリアプランとは、将来の理想像を明確にし、理想を実現するための行動計画です。転職にあたっては、事前に入社後のキャリアプランを明確にすることも重要です。キャリアプランを明確にすることで、転職先の求人情報にあるどの要素を重視すべきかが明らかとなり、自分にあった会社が見つけやすくなります。

ワークライフバランスを含めた将来のキャリアプランを見据えて、自分のスタイルにあった転職先を選んでいきましょう。

事務処理や情報処理能力をアピールする

事務処理や情報処理といった能力は、営業職でも使えるスキルです。得意なことやスキルを書き出すことで、自分は何ができるか、何が得意かを客観的に把握できます。把握した自分の強味を転職先にどう活かせるか考え、書類作成や面接の準備をしていきます。

営業職に転職する際は、事務職で何を身につけたか、何ができてどう営業職で活かせるかをよく考え、面談や職務経歴書でしっかりアピールしましょう。

営業職に求められるスキル

営業職に求められる主なスキルは次の12項目です。

  1. コミュニケーション能力
  2. ヒアリング能力
  3. 交渉力
  4. 課題発見力
  5. セルフマネジメント能力
  6. 臨機応変な対応力
  7. 行動力
  8. ロジカルシンキング
  9. マーケティング能力
  10. クロージング能力
  11. ストレス対応能力
  12. 人脈構築力

これらが全て必要というわけではありません。自分の強みを活かせる能力を磨いていきましょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、営業に欠かせない能力のひとつです。顧客との信頼関係を構築したり、営業する商品やサービスのメリットを伝えたりする際に必要となります。

営業に必要なコミュニケーション能力とは、饒舌なことではありません。少々口下手であっても誠心誠意顧客に向き合い、顧客が持つ課題や問題を解決できる提案ができれば、営業職で十分に活躍できるでしょう。

商品やサービスに対する知識が深まるにつれて、コミュニケーション能力も向上していきます。「口下手だからコミュニケーション能力がない」と思わず、自信を持って転職活動に取り組みましょう。

ヒアリング能力

ヒアリング能力とは、顧客が持つ課題や問題を聞き出し、最適な提案を行うために必要な能力です。前職や転職先の営業担当者からさまざまな成功事例や失敗例を聞き出し、自分なりの営業マニュアルを作成するのも、ヒアリング能力やコミュニケーション能力を高める良い方法です。

しかし、自分が扱う商品やサービスに対する深い知識がなければ、顧客から聞き出した悩みを解消する提案はできません。ヒアリング能力を高めると同時に、商品やサービスの知識も深めていきましょう

交渉力

交渉力も、営業職に欠かせない大切な能力です。交渉の目的は相手との合意に到達することであり、相手を説き伏せることではありません。合意に達するためには、相手と自分双方の主張を整理しながら、合理的な解決方法を見出し、相手に納得してもらうよう説明する力が必要です。

営業では、顧客だけでなく、上長や製造部門と交渉するケースもあります。同じ社内や部署でも意見が違うことは多々あるため、双方の意見の落としどころを見つけ、説明する力は大切です。

課題発見力

課題発見力とは、商談の中で顧客にある本当の課題や問題を抽出する能力です。

顧客は自社を客観的に分析しにくいため、本来解決すべき潜在的な課題や問題に気づいていないケースも少なくありません。そこで、客観的に市場を見られる営業担当者が、商談の中で顧客が持つ潜在的な課題や問題を発見していきます。

営業担当者が顧客の潜在的な課題を発見し解決策を提案できると、商品の成約率も上がっていくでしょう。

セルフマネジメント能力

セルフマネジメントとは、目標達成のために、自分自身の行動や感情を管理することです。

営業職はハードワークになりやすいため、生活や業務における自己管理が欠かせません。自己管理にあたっては、事務職で培った事務処理や情報処理といった能力が活かされるでしょう。

セルフマネジメントでは、自分の感情も管理できます。セルフマネジメント能力があると、営業職のマイナス面を「辛さ」から「やりがい」に変えられ、より実力を発揮できます。

臨機応変な対応力

営業職では、事務職のような定型業務が減る代わりに、顧客への突発対応やトラブルシューティングといったイレギュラーな対応が増えます。突発的なトラブルや顧客からの要求にも、臨機応変に対応する能力が求められます

例えば、予期せぬトラブルが発生した場合には、自分で決めていたスケジュールを変更したり、関係各所に速やかに連絡したりしなければなりません。

営業職では常に臨機応変に対応する能力が必要です。ただその場の問題をクリアすれば良いという考えではなく、自分なりのトラブルシューティングマニュアルを作成する、問題をどう解決したか記録するといった準備も大切と言えます。

行動力

行動力とは、「自ら考えイメージしたことを実行に移す」ことで、営業のスキルアップに欠かせません。

営業職では、顧客の要望に応えるだけでなく、自ら進んで商材の知識を深め、市場分析するといった積極性が求められます。日頃は仕事に追われている営業職が知識を深めるには、休日や通勤時間に勉強するといった行動力が必要です。

行動力を身につけるには、時間や行動を管理するといった、セルフマネジメント能力も求められます。営業職では、セルフマネジメント能力を使って時間や行動を管理し、空いた時間でスキルやキャリアアップのために学ぶといった行動力を持つことがとても大切です。

ロジカルシンキング(論理的思考力)

ロジカルシンキングとは、論理的に物事を考える力です。ロジカルシンキングを身につけることで、情報を整理し、最短距離で物事のゴールに向かえるようになります。

さまざまな情報を収集し整理するロジカルシンキングは、ヒアリング能力や課題発見力とも密接に関わるスキルです。ロジカルシンキングを鍛えることで、突発的なトラブルが発生しても、論理的に処理し適切な対応をとることができるようになります。

マーケティング能力

マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを作ることです。商品やサービスを売るために、市場調査や分析を経て商品を開し、宣伝活動を行います。

マーケティング能力を身につけることで、「どの顧客に」「どの商品・サービスを」「どのように訴求すれば良いか」を的確に選択できるようになるでしょう。そして、自社の商品やサービスを差別化できるようになり、より効果が出せる営業ができるようになります。

クロージング能力

クロージングとは、商品やサービスを「成約」させる営業活動です。クロージングができないと営業は成功しないため、非常に重要な能力と言えます。

顧客が商品を契約するのは、自社が持つ問題や課題の解決ができるからです。商品を契約に結びつけるには、顧客の根本の課題や契約に踏み切れない問題を自社商品がどう解決できるか見つける必要があります。課題や問題をどう自社商品が解決できるかを提案し、契約へ結びつけられるのが、クロージング能力です。

顧客の話を聞き問題を見つける力が問われるクロージング能力は、ヒアリング能力や課題発見力とも密接に関わると言えるでしょう。

ストレス対応能力

ストレスに対応する能力も、営業職には必要です。顧客と直接やり取りする営業職は、事務職と比べるとストレスのかかる仕事です。特に、業務に慣れるまでは強いストレスを感じるため、早期に離職する場合もあります。

ストレスに対応するには、さまざまな方法があります。自分なりのストレス発散方法を身につける、先輩営業マンからアドバイスをもらうなどさまざまな方法を試し、自分に合ったストレス対応能力を身につけましょう。

人脈構築力

営業の成功には、良い人脈作りも大切です。良い人脈を作れることは、信頼関係を構築できる証でもあります。良い人脈を構築することで、新しい顧客を紹介してもらえたり、さまざまな情報を入手できたりできます。困った時に助け合うこともできます。

人脈構築力は、営業の仕事だけではなく、人生を豊かにすることにも役立ちます。営業職はたくさんの人と出会う機会がある業務です。今のうちにコミュニケーション能力を磨き、人脈を構築する練習をしておきましょう。

事務から営業への転職では年齢の若さが有利に働くことも

客先に出向き顧客と最前線で対応する営業職においては、年齢の若さが有利に働くこともあります。体力やバイタリティーが充分にあるからです。そのため、積極性や伸びしろを感じられれば、第二新卒でも十分に転職可能です。

一方、30代や40代が営業職に転職する場合は、豊富な社会経験から何ができるか、何をしたいかをきちんとアピールすることが大切です。経験を活かして営業職で何ができるか、何をしたいのか積極的にアピールし、まだまだ成長できることを伝えることで、より企業の目に留まるようになるでしょう。

事務から営業に転職する際の職場の探し方

事務職から営業職へ転職する際は、一般的に次の4つの方法で職場を探します。

  • 転職エージェントで探す
  • 転職サイトで探す
  • ハローワークで探す
  • 人材派遣会社に登録する

それぞれの特徴を解説します。

転職エージェントで探す

転職エージェントは、民間の人材紹介サービスです。利用者が転職に成功することで、掲載企業から手数料が入る仕組みのため、利用者は基本無料で利用できます。

転職エージェントでは、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーから適切なアドバイスを受けられます。キャリアアドバイザーは、求職者との面談を通じて経験やスキル、希望条件、キャリアプランなどを把握します。

求人情報との最適なマッチングを行いつつ転職活動全般をサポートしてくれる転職エージェントは、初めての転職活動でも安心して利用できるサービスです。

転職サイトで探す

転職サイトでは、運営会社が管理するWebサイトに企業が依頼して求人が掲載されます。求職者が条件に合った求人を自分で探し、応募する形式です。

転職サイトを使うと、自分で求人探しや応募をするため、マイペースで転職活動ができます。一方、転職サイトは求人数が多いため、自分にあった企業を見つけにくいというデメリットもあります。

ハローワーク(公共職業安定所)で探す

ハローワーク(公共職業安定所)は、国が所管する地域の総合雇用サービス機関です。管轄地域内にある企業は、無料で求人を出せるのが特徴です。管轄地域外の求人や、全国区で応募しているオンライン営業職を扱う場合もあります。企業規模や業種、職種、雇用形態も含めて、さまざまな求人を探すことができます。

ハローワークの求人は、管轄地域内にある企業がほとんどです。地域によってはオンライン営業の求人がない場合があります。求人票の作成は企業に一任されているため、自ら情報を精査していくことが必要です。

人材派遣会社に登録する

転職する際は、人材派遣会社に登録する方法もあります。人材派遣では、原則として同じ職場で3年以上働くことができない、時給制が多いなど、会社に直接雇用される場合と雇用形態が異なります。

人材派遣会社経由で転職する場合の雇用主は、派遣先ではなく派遣会社です。派遣先の企業とは、直接雇用関係を締結しません。

事務から営業に転職するなら転職エージェントの利用がおすすめ

事務職から営業職へ転職する場合には、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントを利用すると、次のようなメリットがあります。

  • 非公開求人を紹介してもらえる
  • 企業の内情を把握している
  • 履歴書や職務経歴書など応募書類を添削してくれる
  • 推薦状で企業側へアピールしてくれる
  • 面接対策から日程調整まで行ってくれる
  • 内定後の条件交渉を代行してくれる

転職エージェントは人材を紹介することで企業から手数料を得ているため、上記のサービスをすべて無料で利用可能です。コストをかけずに転職や自分のスキルに対するアドバイスがもらえるのも、求職者にとって大きなメリットと言えるでしょう。

まとめ

営業職の範囲は広く、対象や営業形態によってさまざまです。事務職から営業職へ転職する際は、営業職の仕事やメリットをしっかりと理解した上で、どのような営業をしたいか決めることが重要となります。

事務職から営業職への転職は、自分の持つスキルや強みを客観的に把握したうえで転職活動を行うことで、転職に成功する確率が格段に上がります。

自分の強みがわからないという方には、転職エージェントの活用がおすすめです。転職する際は、ぜひ自分にあった転職エージェントを活用し、希望にマッチして自分の能力を最大限に発揮できる場へ転職しましょう。

  • URLcopy
CAREERUPSTAGE編集部のアバター
株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。