「介護士に転職したくても年齢が40代なので、迷っている」「介護の仕事は未経験なので、40代から始めてもついていけるかどうか心配」と、悩みを抱えていませんか。
実は、介護業界は慢性的な人手不足のため、40代の未経験でも歓迎されます。
介護士に転職したいが年齢を気にしている方や、未経験なので自信が持てない方の参考になる内容です。ぜひ最後まで記事に目をとおし、お役立てください。
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関連記事:介護職向け転職エージェントおすすめ15選|資格・施設別に徹底比較【2024年最新】
目次
40代が介護士に転職しやすい3つの理由
介護士への転職は、40歳を過ぎても問題ありません。
年齢を理由に介護士への転職を迷っている方は、以下の「40歳でも大丈夫な理由」をよく読んで、自信をつけてください。
介護業界は人手が足りない
介護の業界は人手不足の状況が続いているため、40代の未経験でも歓迎されます。介護業界への転職は、40代からでも遅くはないのです。
厚生労働省の「令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果」では、66.3%の事業所が介護士の不足感を覚えています。実際に介護の求人をみても、年齢を問わない募集がほとんどです。
【参考記事】厚生労働省「令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果」
介護業界で40代は若い方
「令和4年度 介護労働実態調査結果」によると、介護業界で働く方の平均年齢は48.0歳です。そのため、40代は若手ととらえられ、貴重な戦力と期待されるでしょう。
とはいえ40代で介護経験がない場合、自分に介護業務が務まるかどうか不安になるものです。
しかし介護の業界では、50代や60代から介護士になり現場で活躍している方が大勢います。人生経験を活かせる場面も多いため、年齢が40代であることは不利な条件にはなりません。
【参考記事】厚生労働省「令和4年度 介護労働実態調査結果 介護労働者の就業実態と就業意識調査」
介護業界の求人は年齢不問・未経験者歓迎が多い
介護業界の多くの求人では、年齢不問や未経験者歓迎などの条件で募集しています。
介護業界は人手不足の状況が続いているため、幅広い層からの応募を促しているのが理由です。
そうはいっても、介護の経験がないため自分にできるか心配されている方も多いでしょう。
ただし、2024年4月から介護士として働く場合、認知症介護基礎研修が義務化されるため注意してください。
【参考記事】厚生労働省「令和3 年度介護報酬改定の主な事項について」
40代で介護士に転職する6つのメリット
介護士への転職には、次にあげる6つのメリットがあります。
メリットの解説を最後まで目をとおし、介護士へ転職するかどうかの判断材料としてください。
40代のスタートでもキャリアアップが望める
40代から介護業界に転職した場合でも、キャリアアップを目指せます。
また、自施設での昇進が難しそうな場合でも、経験と資格を武器により条件の良い施設への転職も可能となるのです。
40代からでも長く働ける
介護業界では65歳を越えても、多くの方が介護士として働いています。
年を重ねた方の豊富な人生経験は利用者さまとの関係構築に役立つため、大きな強みとなるでしょう。そのため、施設側も戦力として必要としているのです。
とはいえ、体力が落ちて続けられないと感じる場合もあるはずです。
しかし、移乗リフトやスライドシートなど、力のいらない介助法をすすめている施設も増えています。そのような施設に転職しやすいことも、40代から介護士に転職するメリットのひとつです。
【参考記事】厚生労働省「令和4年度介護労働実態調査 事業所における介護労働実態調査 結果報告書」
景気に左右されない
介護業界は、景気の変動にあまり影響を受けないといった特徴があります。
2025年までに、いわゆる「団塊の世代」が75歳を超えるため、要介護者数の増加が見込まれています。
それゆえ介護業界への需要は、今後も増えていくでしょう。
【参考記事】
総務省統計局「統計トピックスNo.132 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで」
生活スタイルに合わせた働き方が可能
介護業界ではフルタイム勤務だけでなくパートタイムや夜勤専従など、さまざまな働き方が可能です。
「いっぱい稼ぎたいので、夜勤のある仕事をしたい」「子育て中なので、日勤のみのデイサービスで働きたい」など、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選択できます。
家族の介護に役立つ
40代で介護士に転職する大きなメリットのひとつは、将来自分の家族が介護を必要とした場合に介護の知識や技術が役に立つことです。
また、介護保険制度や各種サービスの利用方法についても詳しくなるため、適切なサービスを選択できるのです。
就職先が多く転職に困らない
介護士に転職するもうひとつのメリットは、就職先が豊富にあることでしょう。
日本は急速に高齢化が進んでおり、介護職の需要は年々高まっています。そのため介護士にとっては、就職先・転職先を見つけやすい状況といえます。
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40代で介護士に転職した場合のデメリット
さまざまなメリットのある介護士への転職ですが、デメリットもあります。
転職後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、どのようなメリットがあるか確認しましょう。
介護士へ転職した場合のデメリットは、以下のとおりです。
給与が下がる場合がある
40代で介護士に転職した場合、給与が下がるかもしれません。
介護業界では、未経験者や無資格者の給与は低めに設定されています。とくに前職での経験やスキルが介護業務に活かせない場合、給与は下がってしまうでしょう。
しかし介護士は経験を積み資格取得すれば、給与アップが見込めます。
体力的な負担が大きい
介護士の仕事は入浴介助や移乗介助など、身体への負担が大きい仕事です。
とくに40代以降では体力の低下を感じる方が多いため、若い方よりも負担となるでしょう。
また、介護業界には夜勤がある職場も多く、生活リズムの変化による身体への影響も避けられません。
上司が年下の可能性がある
40代で介護業界に転職すると、上司やリーダーは年下になるかもしれません。
年下の上司からの指導やアドバイスに、抵抗を感じる方もいるでしょう。
しかし、認知症の方や高齢者の心理状態などは、知識や経験がないと理解しづらいものです。
それゆえ介護未経験の方には、経験豊富な先輩職員からの指導やアドバイスが欠かせません。
休みの日が家族とあわない
40代で介護士に転職した場合のデメリットとして、休日が家族と合わないことがあげられます。
介護業界ではシフト制で働くケースが多く、週末や祝日の勤務も珍しくありません。
とくに子育て中の方やパートナーとの時間を大切にしたい方にとっては、大きなデメリットと感じるでしょう。
40代から介護士へスムーズに転職するコツ
特に未経験の方が40代から介護業界に挑戦することは、勇気もいりますし、腰が重くなることもあるでしょう。
急ぎで転職先を見つける必要がない方は、事前に準備を進めた上で転職活動に挑んだ方が、介護士へスムーズに転職しやすくなります。
こちらでは、40代から介護士にスムーズに転職するコツをご紹介します。
良い施設を選べるように情報収集をする
介護士への転職は、条件の良い施設選びが重要です。良い施設の選び方は、後述しますので、参考にしながら判断できるようにしておきましょう。
しかし、好待遇の施設を見つけるためには複数の施設をピックアップし、給与や福利厚生などの条件を詳しく調べないといけません。数多くの施設を一つひとつ調べるのは現実的ではないでしょう。
転職エージェントを利用すれば、希望条件に合ったおすすめの転職先を紹介してくれ、質問すれば気になる福利厚生や職場の雰囲気まで教えてくれます。
いろいろなサービスを使いながら、幅広く転職先の情報をリサーチしておきましょう。
正社員以外の働き方から介護業界に慣れていく
ほかにも、介護の派遣会社に登録するのもひとつの手です。介護派遣会社に登録すれば、派遣会社があなたの提示した条件にあった介護施設を探してくれます。
初めて介護業界に転職する方や、介護士に復職する方などは、正社員以外の働き方で慣れていくことも1つの方法です。
口コミや比較サイトでは、転職エージェントや介護派遣会社を利用した方の生の声が聞けるため、あなたにあったところが見つかります。
資格取得や職業訓練を先にやっておく
介護に関する資格については後述しますが、介護関係の資格は働きながらも取得が可能であるものも多いです。
また、現在失業中の方、もしくは退職が近い方は、職業訓練を受けられるケースがあります。
介護に関する職業訓練は、どこのハローワークでも多く実施されており、受講料も無料が多いため、低コストで介護の知識を身につけておくことも可能です。
介護士に転職する人がおさえたい職場選びのポイント3つ
介護士への転職活動には、3つのポイントをおさえてください。ポイントをおさえて活動すれば、よりよい職場が見つかります。
ポイントの解説をよくお読みになって、転職活動に備えましょう。
理想の働き方を考える
介護士に転職する際、まずは自分の理想の働き方を明確にしてください。
たとえば「夜勤のあるところで稼ぎたい」「プライベートを重視したい」といった、自分にとっての働きやすさを考えましょう。
福利厚生・待遇を確認
介護士に転職する場合、福利厚生や待遇のチェックも欠かせません。
健康保険や雇用保険、退職金制度の有無など、自分が安心して働ける環境かどうかを確認しましょう。
また、給与面だけでなく、キャリアを築くためのサポート体制が整っているかも重要なポイントです。
職場の雰囲気も大切
最後に職場雰囲気の見極めも、介護士転職の成功には重要なポイントです。
職場見学や面接の際には、以下の点に注意して観察しましょう
- スタッフのチームワークはとれているか
- スタッフ同士のコミュニケーションが活発か
- スタッフと利用者さまとの関わり方は良好か
- 施設に清潔感があるか
働く環境が自分に合っているかどうかは、仕事のやりがいや働きやすさにつながります。
40代で転職した介護士が活躍するためにやるべきこと
40代の転職は新卒採用とは違い、次にあげる3つの項目が課題となります。
解説を参考に課題へ取り組めば、職場で信頼される介護士となることでしょう。
コミュニケーションをとる
40代で介護士に転職するために大切なのは、コミュニケーション能力です。
介護現場ではさまざまな専門職が協働してケアに当たるため、円滑なコミュニケーションが必須です。
また、利用者さまと信頼関係を築くためにも、適切なコミュニケーションが求められます。
上司や同僚にまめに報告・連絡・相談がおこなえ、利用者さまの想いに寄り添える介護士は、どの施設でも重宝されます。
年下の先輩へ敬意をもつ
介護未経験で介護士に転職した場合、先輩介護士の知識や経験は多くの学びになります。
大切なのは相手が年下の場合でも、年齢に関係なく敬意をもってアドバイスを聞くことです。
敬意をもって先輩介護士に接すれば、多くの知識や経験をあなたに伝えてくれるでしょう。また、年上のあなたが年下の先輩から学ぶ姿勢をみせれば、先輩だけでなくほかの同僚もあなたを尊重するでしょう。
介護の資格取得を目指す
介護未経験の介護士の場合、ぜひ介護の資格取得を検討してください。
介護福祉士や介護福祉士実務者研修などは介護の知識や技術の証明となり、転職やキャリアアップにおいて大きな強みとなります。
40代で介護士に転職したあとの人生設計も考えよう
介護士に転職したあとは、今後のキャリアについて考える機会をもちましょう。
無計画な人生設計だと、キャリアアップのチャンスを逃しかねません。
介護士からのキャリアアップには、主に以下の4つがあります。それぞれの項目を参考に、どのようなキャリアを築きたいのか考えておきましょう。
生活相談員
生活相談員は介護が必要な方やその家族と、施設や行政などの関係機関の架け橋となり、相談業務やサービス計画の立案をおこないます。
40代の介護士にとって生活相談員は、豊富な人生経験を活かせる場といえます。
生活相談員になるためには、社会福祉主事任用資格といった資格が必要です。また、介護の基礎知識はもちろん、介護保険制度への理解も欠かせません。
サービス提供責任者
サービス提供責任者は、訪問介護事業所において介護サービスの質を保証し、ヘルパーの管理やサービス計画の作成をおこなう仕事です。
サービス提供責任者には、チームをまとめサービスの質を高めるリーダーシップが求められます。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャーは介護が必要な方の生活全般にわたる支援計画を作成し、さまざまなサービスの調整をおこないます。
ケアマネジャーになるためには、介護の実務経験と介護福祉士の資格取得が要件です。
また、ケアマネージャーは多職種との連携が欠かせないため、コミュニケーション能力も重要です。
管理者
介護士にとって管理者やリーダーを目指すのは、非常に大きな目標です。
しかし、40代で介護士になった方でもチャンスはあります。とくに異業種から介護士に転職した方なら、違った視点や介護業界以外での経験をもち込めます。
ゆえに、これまでにないリーダーシップを発揮できる可能性があるのです。
40代から介護士に転職したい方におすすめの転職エージェント
40代から介護士に転職したい方におすすめの転職エージェントを紹介します。
介護ワーカー
- 業界トップクラスの求人数
- 年間1万人の転職成功実績あり
- 経験者にも未経験者にも合う求人が見つかる
介護ワーカーは、医療・福祉業界への人材紹介や派遣サービスをおこなっている株式会社トライトキャリアが運営している介護士向けの転職エージェントです。
あなたに合う転職先を積極的に提案しサポートしてくれるので、すぐに転職したい人や手厚いサポートを望む人におすすめです。
サービス概要 | |
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サービス名 | 介護ワーカー |
運営会社 | 株式会社トライキャリア |
公開求人数 | 52,131件 |
非公開求人数 | 優良求人を直接ご紹介 |
対応地域 | 東京、名古屋、大阪、福岡など全国 |
公式サイト | https://kaigoworker.jp/ |
- 希望年収より50万円ほど高い職場に転職できた
- 面接同行をしてくれたので安心できた
- 自分のキャリアを踏まえた求人提案をしてくれた
レバウェル介護(旧きらケア)
- 正社員はもちろん派遣求人も充実
- 実際に訪問しているから内部情報がわかる
- 気になる職場は事前に見学可
レバウェル介護(旧きらケア)は、人材紹介・人材派遣事業をおこなっているレバレジーズメディカルケア株式会社が運営している介護特化型の転職エージェントです。
職場の雰囲気や人間関係・自分では聞きづらい残業時間や離職率まで共有してもらえるため、ミスマッチの少ない転職が実現できるでしょう。
サービス概要 | |
---|---|
サービス名 | レバウェル介護(旧きらケア) |
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公開求人数 | 156,186件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 北海道、東北、北陸、関東、東海、関西、中国、九州、沖縄 (※) |
公式サイト | https://job.kiracare.jp/ |
(※)甲信越・四国は対応外
- 高給与の求人を紹介してくれた
- 福利厚生がしっかりしているなど、質の高い求人が多かった
- 地方でも求人が充実していた
ミラクス介護
- 介護職・ケアマネ・相談員に特化
- 非公開求人の多さがトップクラス
- 未経験OKの求人が充実
ミラクス介護は、介護・保育・医療の人材派遣や紹介を手掛けている株式会社ミラクスの転職エージェントです。
好条件求人も多く、未経験OKの求人もあるため、他業種から介護士として正社員を目指したい方にも向いているでしょう。
サービス概要 | |
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サービス名 | ミラクス介護 |
運営会社 | 株式会社ミラクス |
公開求人数 | 44,244件 |
非公開求人数 | 93,461件 |
主な対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://kaigo.miraxs.co.jp/ |
- 自分に合った求人を紹介してくれた
- 求人数が多く幅広い選択肢から選べるのがよかった
- 職場の雰囲気を事前に教えてもらえた
マイナビ介護職
- 大手マイナビ運営で安心
- 無料の転職相談会を開催している
- 全国23ヶ所に拠点があり地方転職も◎
マイナビ介護職は、大手人材サービス会社の株式会社マイナビが運営している、介護士など福祉系の転職エージェントです。
介護業界に精通した転職アドバイザーが求人を紹介し、丁寧にサポートしてくれるので、初めての転職の方にもおすすめです。
サービス概要 | |
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サービス名 | マイナビ介護職 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 80,218件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 東京、名古屋、大阪、福岡など全国 |
公式サイト | https://kaigoshoku.mynavi.jp/ |
- 求人情報が充実しており探しやすかった
- 経験者にとってキャリアアップに繋がる求人が多かった
- 面談から求人紹介までが早かった
カイゴジョブ
- こだわり条件で絞り込んで求人検索できる
- 手厚いサービスで自分に合った求人を見つけられる
- 電話サポートで支援してもらえる
カイゴジョブは、介護・福祉職に就く方のための転職支援サイトです。
求人検索におけるこだわり条件の選択肢が豊富で、職種や福利厚生、勤務時間、サービス種別など、細分化された条件から希望に合う求人を簡単に絞り込めます。
また、電話サポートも注目ポイントで、うまく求人を検索できなかったり、時間をとれなかったりする場合、無料で求人探しを支援してもらえます。
希望条件を登録すると施設から直接スカウトが届く機能もあるので、自分だけで求人を見つけられる自信がない方におすすめの転職サイトといえるでしょう。
ただし、応募以降は自分で転職活動を進める必要がある点には注意が必要です。
60日以上勤務すると最大3万円が支給される勤続支援金制度もあり、入職後のモチベーション維持につながるでしょう。
サービス概要 | |
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サービス名 | カイゴジョブ |
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
公開求人数 | 226,297件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 東京、大阪、福岡、名古屋など全国 |
公式サイト | https://www.kaigojob.com/ |
介護士の仕事内容
身体介護は入浴・食事・排泄などの身体的なサポートを指し、利用者の身体に直接触れる介助をおこないます。
一方で生活援助は、掃除や洗濯、買い物のような日常生活を支えるサービスです。
とはいえ、介護未経験の場合仕事内容を知ったとしても、実践の場面では戸惑うかもしれません。
しかし、厚生労働省「令和4年度介護労働実態調査」によると、半分以上の事業所が「教育・研修計画を立てている」と答えています。
【参考記事】厚生労働省「令和4年度 介護労働実態調査結果 介護労働者の就業実態と就業意識調査」
気になる40代介護士の年収は?
介護は給与が低いとのイメージをもたれがちです。それでは実際のところ、どれくらいの給与なのでしょうか。
厚生労働省「令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果」による40代介護士の平均給与を、以下の表にまとめました。
性別 | 月額 | 年収 |
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40代男性介護士 (平均勤続年数は10.2年) | 35万9,180円 | 431万160円 |
40代女性介護士 (平均勤続年数は9.5年) | 31万8,630円 | 382万3560円 |
- 40代一般労働者の平均年収
-
- 40歳~44歳:491万円
- 45歳~49歳:521万円
調査方法が違う可能性もあるため、そのまま比較することはできません。しかし、給与の多い男性介護士と比べても、一般労働者の年収とは60〜90万の差があります。
処遇改善加算などで段階的に介護士の賃金はアップされていますが、まだまだ平均には届いていない状況です。
【参考記事】厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」
国税庁「民間給与実態統計調査」
介護士に転職したらどこで働く?
介護士に転職といっても、介護業界にはさまざまな施設があります。
介護士が活躍する主な職場は、以下の4つです。それぞれの解説に目をとおして特徴を把握し、自分に合っている施設はどれか、事前にチェックしましょう。
入所施設
介護士への転職を考えた場合、まず入所施設があげられます。
入所施設には特別養護老人ホームや有料老人ホームなどがあり、入居者に対して24時間体制で必要な介護サービスを提供します。
入所施設では身体介護と生活援助のどちらもおこなうため、総合的な介護の力が求められる職場といえるでしょう。
通所施設
次に通所施設も、選択肢のひとつです。
通所施設にはデイサービスやデイケアなどがあり、日中のみ利用者さまにサービスを提供します。
入所施設と比べて身体介護が少なく、レクリエーション活動などをとおして利用者の社会参加を支援するのが特徴です。
訪問介護
訪問介護は利用者さまの自宅を訪問し、身体介護や生活支援などのサービスを提供する仕事です。
ただし、基本的に1人で訪問するため、現場での判断力や対応力が求められます。ゆえに、介護の経験がないと難しいかもしれません。
また、訪問介護では労働時間や担当する利用者数によって給与が変わります。そのため、収入が不安定なのも気になるところです。
病院
病院における介護士の仕事は、患者さまの日常生活サポートやリハビリテーションの補助が中心です。
日常生活のサポートでは、食事介助・入浴のサポート・移動補助など、患者さまの基本的な生活の支援をおこないます。
また、リハビリテーションでは専門のリハビリスタッフと協力し、患者さまの運動療法や機能訓練のサポートをおこないます。
介護士におすすめの資格3つ
ここでは、介護士ならぜひ取得したい資格を3つ紹介します。資格の取得は、介護士の知識・スキル向上のために重要です。
ぜひ、介護士におすすめの資格を理解し、資格の取得を検討してください。
介護職員初任者研修
介護士の経験がない場合、まずは介護職員初任者研修を受講しましょう。
介護職員初任者研修では、介護の基本的な知識や技術が身に付きます。介護系資格の中では比較的とりやすく、3か月程度で取得可能です。
また、介護職員初任者研修を修了すれば、訪問介護も選択肢のひとつになります。
介護福祉士実務者研修
次にステップアップを目指す場合、介護福祉士実務者研修を検討してください。
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりもさらに深い知識と技術を身につけられます。
また、介護福祉士を受験するためには、介護福祉実務者研修の修了が必須です。
介護福祉士
介護福祉士は、介護系資格で唯一の国家資格です。
介護福祉士を取得すれば介護の専門職として質の高いサービスを提供できるため、給与アップやキャリアアップが期待できます。
介護福祉士になるためには、次の二つのルートがあります。
- 専門学校で3年間学び、国家試験を受けるルート
- 介護現場で3年間実務を経験したうえで介護職員実務者経験を修了し、国家試験を受けるルート
転職サービス
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公開求人数
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まとめ
介護士への転職は、40代からでも十分間に合います。
介護業界は人手不足の状況が続いています。働いている方の平均年齢も高いため、あなたを迎え入れる施設も戦力になると期待するでしょう。
介護士として実務経験を積み必要な資格を取得していけば、キャリアアップも可能です。
とはいっても、さまざまな施設の中から自分に合った職場を見つけるのは、簡単ではありません。
あなたにあった介護の職場を見つけるために、ぜひ転職エージェントや介護派遣会社を活用してください。
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