移り変わりが激しいIT業界は、人材流動性が高いため、転職も珍しくない業界です。

しかし、IT業界は職種の選択肢が多く、仕事内容は労働条件、職場の環境などは、各企業によって大きく異なるため、簡単に転職できるというわけではありません。

転職すべきかどうかを、タイミングにいつにすべきなのか、一人で考えていても、なかなか結論を出すことはできないでしょう。転職をする・しないにかかわらず、だれかに相談することは、転職の決意や方向性を決めるうえで大いに役立ちます。

この記事では、IT転職におすすめの相談相手や避けるべき相談相手、相談前にしておくべきことなどを解説します。また、IT転職におすすめの転職エージェントについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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IT転職におすすめの相談先一覧

誰かに転職の相談をすることは、問題を解決するだけでなく、自分の考えを整理し、視野を広げるきっかけにもなります。

とはいえ、IT業界は専門性が高いため、相談相手が誰でもよいわけではありません。的確なアドバイスを受けるためにも、IT業界を理解したうえで相談にのってくれる相手を選ぶ必要があります。

ここでは、IT転職におすすめの相談相手を紹介します。

IT転職でおすすめの相談先
相談先	特徴
転職エージェント	転職することが前提のサービスだが、キャリア面談や面接等の対応、市場動向などの相談もできる。 ITに特化した転職エージェントもあり、より有益な相談ができることも多い。 そのまま求人紹介をしてもらい、転職活動に移ることも可能。
会社のOB/OG	損得勘定があまりなく、転職して良かったこと・悪かったことのリアルな意見を一番もらいやすい。 ただし、転職に関するサポートまでしてくれるわけではないので、次の行動は自分で判断して自分で取る必要がある。
ハローワーク	特にIT業界初心者の方が、気軽に相談しにいける場所として挙げられる。 転職に関する相談はできても、ITに関する相談はあまり期待できない。 また、地域によってはIT求人がほとんどない。
ジョブカフェ	34歳までの若年層を対象とした、厚生労働省管轄の公的な転職相談先。転職の相談だけでなく、就職セミナーや職場体験もおこなわれている。 ハローワークに併設されていることもあるので、若い方はジョブカフェの方がおすすめ。
キャリガク	キャリガクは、今までのキャリアを書いたジョブ・カードを使って、キャリアの振り返りやキャリアコンサルを受けられる厚生労働省委託のサービス。 転職先や転職市場を知るよりも、これまでの自分を深掘りする要素が強い。

転職エージェント

IT転職の最適な相談相手として挙げられるのが、転職エージェントです。

転職エージェントとは、求職者と企業の間に立ち、転職活動を支援する人材紹介サービスのひとつです。

転職エージェントは、転職のノウハウから業界の最新事情まで、個人では得ることのできない多くの情報を保有しています。多くの転職希望者をサポートしてきた実績もあることから、転職エージェントは転職のプロといっても過言ではないでしょう。

数ある転職エージェントの中には、IT業界に特化した転職エージェントも存在します。IT業界についても熟知した転職エージェントなら、IT転職ならではの悩みや相談にも、的確なアドバイスがもらえるでしょう。

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会社のOB/OG

現職がIT関連の場合、会社のOBやOGなども転職の相談相手としておすすめです。

同じ職場にいた会社のOBやOGの転職体験談は、自分が転職すべきかどうかを判断する参考になります。転職時に利用した求人サイトやサービス、転職を進め方などについても詳しく聞くことができれば、転職活動のイメージも湧きやすくなるでしょう。

ただし、IT業界の変化は激しく、数年前と現在が同じ状況とは限りません。OBやOGの転職事例は、あくまでも参考程度として捉え、最新情報については自分自身で調べるようにしましょう。

ハローワーク

IT転職の公的な相談相手として、ハローワークが挙げられます。

ハローワークは、厚生労働省が運営する総合的雇用サービス機関です。各自治体に設置され、転職に関する支援を全て無料で受けられることから、気軽に相談ができる場所といえるでしょう。

しかし、ハローワークで相談相手となるのは公務員です。数多くの転職支援をおこなっているものの、IT転職のプロではありません。IT業界の転職事情やノウハウを期待するのであれば、物足りなさを感じる可能性もあるでしょう。

参考：ハローワークインターネットサービス - トップページ

ジョブカフェ

ジョブカフェとは、原則として15〜34歳までの若年層を対象とした、公的な転職相談の場です。

都道府県主体で設置されており、正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」です。

転職の相談だけでなく、就職セミナーや職場体験などもおこなわれています。

カフェのように気軽に立ち寄ることができるため、相談先のひとつとして、ジョブカフェを利用するのもおすすめです。

参考：ジョブカフェにおける支援 ｜厚生労働省

キャリガク(キャリア形成・学び直し支援センター)

キャリア形成・学び直し支援センターとは、ジョブカードを活用して、キャリア形成支援や学び直し支援を無料でおこなっている厚生労働省委託事業です。

キャリア形成・学び直し支援センターでは、専門のキャリアコンサルタントと面談をするため、転職についてだけでなく、今後のキャリアも含めて相談したい方におすすめです。面談はオンラインでも可能なので、働きながらの利用もしやすいでしょう。

キャリア形成・学び直し支援センターでは、職業紹介のサポートはないため、転職活動は自分でおこなう必要があります。

参考：キャリア形成・学び直し支援センター（キャリガク） 【厚生労働省委託事業】

IT転職で避けるべき相談相手

IT転職を相談する際は、その相手が適切な相手かどうか見極めることが大切です。相談相手を間違えると、誤った方向へ誘導されてしまったり、その後の転職活動の妨げになってしまったりしかねません。

IT転職を避けるべき相談相手について確認しておきましょう。

家族・パートナー・友人

家族やパートナー、友人は、プライベートな関係であることから、転職について本音で相談しやすい相手です。親身になって相談にのってくれる相手ではありますが、精神的や肉体的な負担を案じた意見に偏る傾向があるため注意が必要です。

特に、生活を共にしているパートナーの場合は、転職に伴う年収の減少や生活スタイルの変化などのリスクを恐れ、否定的な意見が出るかもしれません。

転職の悩みを聞いてもらうことは問題ありませんが、IT業界への転職について冷静に判断したい場合は、身内への相談は避けた方がよいでしょう。

会社の同僚や先輩

現職の同僚や先輩は、信頼できる相手であることから、転職の相談にも適切なアドバイスがもらえるでしょう。

しかし、転職を成功させるためには、現職をスムーズに退職することが必要不可欠です。

転職を希望していることが知られることで、会社に居づらくなったり、引き止めにあったりする可能性があります。信頼できる同僚や先輩とはいえ、転職の相談相手としては注意が必要です。

IT転職の相談におすすめの転職エージェント

転職活動をすべきか悩んでいる方やキャリアアップについて相談したい方など、アドバイスを受けながら効率的に転職活動を進めたい場合は、転職エージェントを有効活用しましょう。

ここでは、IT転職の相談ができ、適切なサポートが期待できるおすすめの転職エージェントをご紹介します。

レバテックキャリア

マイナビITエージェント

リクルートエージェントIT

リクルートエージェントITは、人材業界最大手のリクルートグループが運営する、ITエンジニア専門の転職エージェントです。

リクルートエージェントITの魅力は、なんといっても求人保有数の多さです。2023年9月現在、公開求人は約11万件 、非公開求人は約99,000件と、ほかの転職エージェントに比べて圧倒的な求人保有数を誇ります。

より多くの求人情報が収集でき、希望条件に合致した仕事が見つかる可能性も高まります。

求人は、プログラマー・Webエンジニアや組込み・制御エンジニア、テスト・QAエンジニアといったように、職種を絞って検索できます。希望する職種がある方や目指したい職種がある方は、求人情報探しの時短につながり、スムーズな転職活動がおこなえるでしょう。

IT転職を考えるなら、まず登録しておきたい1社です。

運営会社	株式会社リクルート
公開求人数	113,057件
非公開求人数	99,023件

Geekly

doda

type転職エージェントIT

type転職エージェントITは、ITエンジニア実務経験向けの転職エージェントです。

IT業界の転職ノウハウが豊富な専任アドバイザーが転職活動をサポートしてくれるので、より専門性の高いサポートが受けられます。type転職エージェントを利用し、転職を成功させたエンジニア・クリエイターの年収アップ率は78％（※）と高い実績を誇ります。IT業界でのキャリアアップを目指している方には、最適なエージェントといえるでしょう。

取り扱う求人は首都圏を中心のため、これから上京をして転職活動を考えている方にもおすすめです。非公開求人を含め、25,000件以上の求人を保有しているため、まずは登録をして相談をしてみてはいかがでしょうか。

（※）type転職エージェントITの公式ホームページより

運営会社	株式会社キャリアデザインセンター
公開求人数	29,513件
非公開求人数	18,617件

Cloud Link

Cloud Linkは、自社内開発に強みを持ったITエンジニア向けの転職エージェントです。

取り扱っている求人は、年収・休日数・労働環境等など、Cloud Linkの審査を通過した優良求人情報のみです。現職の労働条件に不満を抱えている方にとって、条件改善の相談ができる転職エージェントといえるでしょう。

Cloud Linkではm100％自社内開発の求人を扱っているため、他社に出向する必要がなく、職場環境が頻繁に変わることはありません。そのため、入社後の定着率は98.3％と業界トップクラスを誇ります。社内SEへのキャリアチェンジを目指す方や、安心して長く勤められる転職先を探したい方におすすめです。

運営会社	株式会社Cloud Link
公開求人数	公開求人数：1,022件
非公開求人数	非公開

リーベル

リーベルは、コンサルティングファーム、SIer、Web系など、IT業界専門の転職エージェントです。

リーベルの魅力は、コンサルタントが全員IT業界出身であることです。IT業界についての熟知しているだけでなく、IT業界ならではの不満や悩み、葛藤までもよく理解しています。実際に働いている方にしかわかならに想いにも寄り添ってくれるでしょう。

大手の転職エージェント比べ、求人保有数は少ないため、量より質を重視したい方におすすめの転職エージェントです。現在、IT業界ならではの悩みを抱えている方は、一度相談してみることよいでしょう。

運営会社	株式会社リーベル
公開求人数	非公開
非公開求人数	非公開

IT転職の相談はこんな方におすすめ

すでに転職についての意思が固まり、目指すべき転職先や将来のキャリアが明確となっている方は、相談する必要はないかもしれません。

しかし、多くの方は、転職することに何かしらの不安を感じるものです。不安を抱えた状態での転職は、正しい判断ができない可能性もあります。

後悔しないためにも、不安を解消してから転職活動に取り組むとよいでしょう。

現職に不満を感じている方

業務内容や人間関係など、現職に不満を抱えている方は、誰かに相談することをおすすめします。

転職はキャリアに大きな影響を及ぼす選択となるため、慎重に判断したいと考える方が多いでしょう。しかし、慎重に判断したがために、現況がさらに悪化してしまう可能性もあります。

転職すべきかどうかも含め、まずは相談することから始めましょう。

将来に不安を感じている方

すでにIT業界に勤めているものの、会社の将来性に漠然とした不安を感じている方は少なくないでしょう。

「このまま今の仕事を続けていいのだろうか」と不安や迷いを感じている方は、誰かに相談することで解決への糸口が見出せる可能性があります。

第三者に話すことで、思考が整理でき、自分のキャリアを見直すきっかけにもなるでしょう。

自分の強みや長所がわからない方

IT業界への転職を考えているものの、自分の強みや長所、アピールポイントがわかならい方も、転職について誰かに相談してみてはいかがでしょう。

強みや長所は、他人によって発見されることも珍しくありません。

転職について第三者に相談することで、自覚していなかった強みや長所に気づくことができ、転職活動の面接でもしっかりアピールできるようになります。

未経験からIT業界に転職したい方

未経験の方がIT業界へと転職する場合、まずIT業界にはどのような職種があるのかを調べる必要があります。中には、経験やスキルが必須となる職種もあるため、未経験では応募できない求人も数多くあります。

数ある求人の中から、未経験でも可能かつ希望条件にあった求人を見つけるのは至難の技です。

転職エージェントでは、未経験であることを前提としてサポートしてくれるため、一人で進める転職活動よりもスムーズに進むことは間違いないでしょう。

IT転職に関する相談内容

転職について抱えている不安や悩みは人それぞれです。

ここでは、IT転職に関する主な相談内容について紹介します。

業務内容

ITの仕事といっても、さまざまな職種があります。IT業界の代表的な職種でもあるエンジニアにも、システムエンジニア（SE）、Webエンジニア、インフラエンジニアなど細分化されており、担当する業務内容もさまざまです。

IT業界で働きだしたものの、必ずしも自分が望む仕事内容に携われるとは限りません。

希望と業務内容が異なったり不満があったりなど、日々携わる業務内容の悩みは、転職を考えるきっかけにもつながります。

労働条件

システムエンジニアは、クライアントの要望に答えるため、納期に追われることも少なくありません。時には、残業を強いられることもあるでしょう。また、システムに不具合が生じた場合には、深夜や休日の対応が求められるケースもあります。

IT業界に限らず、どの企業にもある程度の残業はあるものです。しかし、残業や休日出勤が慢性的となっている状況では、ワーク・ライフ・バランスを維持することができません。

そのため、労働条件に見合った企業への転職を考えるようになります。

人間関係

上司や同僚と反りが合わない、職場の雰囲気が合わないなど、人間関係に関することもIT転職では多い相談です。

IT業界は、黙々と作業を進めることだけでなく、ほかのメンバーとのコミュニケーション力も求められます。

人付き合いが苦手だったりチームメンバーとうまくいかなかったりなど、人間関係にストレスを抱える方は少なくありません。

人間関係をリセットしたい、または悪化して修復不可能という場合は、転職という手段で解決することも選択肢のひとつとなるでしょう。

年収・給料

年収や給料は、仕事に対するモチベーションを左右しやすいものです。いつまでたっても昇給しない場合やボーナスの査定が低い場合には、会社に対する不満が募りやすくなります。

業務で成果を上げているのにもかかわらず、「正当な評価がされない」「そもそも明確な昇給システムがない」といった環境では、年収UPを目指すことは難しいため、評価制度が整った企業への転職を考えた方がよいでしょう。

将来性

自分のキャリアプランをしっかり持っている方に多いのが、将来性に関する相談です。

IT業界は多重下請け構造となっており、仕事を上流から下流へ流して開発を進めます。下流工程を請負っている企業では、今後自動化が予測されるプログラミングやテスト工程などが多く、キャリアアップにつながりにくいと考えられます。

業務の幅が狭く、経験を積むことができない環境は、将来性があるとはいえません。

目指すべきキャリアプランを叶えるためには、将来性のある企業への転職を検討するとよいでしょう。

キャリアの振り返り

転職の相談では、転職先や転職市場などのこれからのことだけでなく、あなた自身のこれまでについても相談できます。

例えば、これまでの職歴や仕事にたいする取り組み方を振り返って、あなたにとっての仕事の適性を判断してくれる相談先もあります。

何かしらの理由があってIT業界へ転職したいと考えているのでしょうが、場合によってはIT業界以外での活躍の場面があるかもしれません。

今までの考えが整理できて方向性が定まってきますので、転職に関して漠然と考えている方は、キャリア振り返りの相談をしてみることもおすすめです。

ここまでご紹介した「転職エージェント」や「キャリガク」では、キャリア面談をおこなってくれることが多いです。

IT業界の転職事情

何度か触れているように、IT業界は変化が早いです。1年前と今とでは、必要とされる人材や勢いがある企業、労働条件の相場などが変わっていることも多いです。

IT業界の最新情報を入手するためにも、転職相談を活用しても良いでしょう。特にIT業界に強い転職エージェントであれば、最新のIT業界の動向を知っていることが多いです。

IT転職の相談前にしておくべきこと

IT転職について、思いのままに相談することも可能ですが、相談から転職までをスムーズに進めるためには、事前準備をしておきましょう。

あらかじめ転職の優先順位や将来のビジョンを明確にすることは、転職成功への近道にもつながります。

現状の不満や悩みを言語化しておく

転職に対する不満や悩みは、言語化してノートやメモ帳などに書き記しておきましょう。頭の中で考えをまとめたとしても、相談する際にうまく伝えられなかったり、伝え忘れたりする可能性もあります。

考えるだけでなく、言葉として見える形で残しておくことが大切です。

言語化することで、不満や悩みを客観的に捉えることもできます。相談相手にも説明しやすくなるだけでなく、深い理解を促すこともできるでしょう。

これまでの経験やスキルの棚卸しをする

経験やキャリアの棚卸しとは、これまでの自分を洗い出す作業です。取得した資格だけでなく、今まで何をやってきたのか、過去の経験についても整理しておきましょう。

経験やスキルを棚卸しすることで、得意分野や自分の強みが明確となります。それらを踏まえたうえで、転職相談すれば、経験を活かしてた転職活動がおこなえるでしょう。

将来のビジョンを明確にする

これから5年後、10年後に、IT業界でどのような活躍をしていたいのか、将来のビジョンも明確にしておきましょう。

転職相談する際に、将来のビジョンも共有できれば、いま何が必要なのか、どのような企業へ転職すべきなのかといった、的確なアドバイスももらいやすくなるでしょう。

理想とするビジョンに加え、自分の欠点や不安要素についても伝えると、人物像が伝わりやすくなります。

転職以外の解決策を考える

なんとなくで転職活動を進めてしまった場合、転職後に「前の職場の方がよかった」と後悔するケースも珍しくありません。

元の職場に戻ることは極めて難しいため、まずは転職以外の解決策がないかについて考えることも大切です。

労働条件や人間関係に悩みがある場合は、人事部に環境改善や部署の異動を申し出てみるとよいでしょう。

転職条件の優先順位を決める

転職について相談するうちに、相談相手の意見に感化されることもあるでしょう。他人本位の転職は、「こんなはずではなかった」と、後悔につながります。

前の職場で悩みを払拭するために転職したのにもかかわらず、転職先でも前の職場と同じ悩みを抱えてしまっては、転職した意味がありません。

そのような事態を避けるためにも、IT業界でスキルアップを目指したいのか、より高い収入を得たいのかなど、絶対に譲れない条件や転職先に求める条件の優先順位を決めておきましょう。

IT転職を転職エージェントに相談するメリット

特に転職する気持ちが強い方は、IT転職の相談は転職エージェントにすることをおすすめします。

ITと転職どちらに関するアドバイスを受けられるだけでなく、そのまま気になる求人を紹介してもらえるなどのメリットも多いです。

こちらでは、ITの相談を転職エージェントに相談するメリットについて紹介します。

転職のプロからアドバイスが受けられる

転職エージェントに相談する最大のメリットとして挙げられるのが、転職のプロからアドバイスが受けられることです。

求職者と企業の間に立ち、数多くの転職を支援してきている転職エージェントからは、客観的な視点による的確なアドバイスがもらえます。

「転職すべきだろうか」といった漠然とした悩みはもちろん、転職の進め方や退職のタイミングなど、転職に関する悩みや心配事も相談できるでしょう。

IT業界の詳細情報を入手できる

IT業界に特化している転職エージェントの場合、その業界に精通したコンサルタントが、各企業と直接やりとりをしています。

そのため、IT業界の見通しや各企業の内部事情など、転職サイトやホームページからは知ることができない詳細情報を入手することができます。

現在のIT市場でどのような経験やスキルが評価されかるなど、リアルタイムの情報も知ることができるでしょう。

キャリアの相談ができる

転職エージェントでは、今後のキャリアの方向性についても相談できます。

スキルの幅を広げたり、新たな分野に挑戦したりといったキャリアアップを目指したい場合には、プロ目線での「いま何をすべきか」のアドバイスをもらえるでしょう。

これまでの経験をヒアリングした結果、自身では思いもよらなかった選択肢が発見できることもあります。

非公開求人を紹介してもらえる

非公開求人を紹介してもらえることも、転職エージェントに相談するメリットです。

非公開求人とは、一般的な転職サイトには掲載されていない求人情報のことです。非公開求人は、転職エージェントに登録しなければ応募することはできません。

非公開求人で人材を募集する理由は企業によって異なりますが、早期に人材を確保したい場合や応募が殺到することを避ける場合などに利用されます。

高いスキルが求められることもありますが、中には公開求人より条件がよい求人もあり、満足度の高い転職につながる可能性が高まります。

自己分析や面接のサポートが受けられる

転職エージェントに登録することで、転職相談だけでなく、自己分析や面接対策といった実践的なサポートもを受けることも可能です。

これまで数多くの求職者をサポートしてきた転職エージェントは、IT転職の面接でよく聞かれる質問やチェックポイントを把握しています。

履歴書や職務経歴書などの書類の添削もおこなってくれるため、初歩的なミスを防ぎ、転職活動を有利に進めることができます。

転職エージェントを有効活用するポイント

転職エージェントでは、業界を熟知したキャリアアドバイザーから、転職に関するさまざまなサポートを受けることができます。

ここでは、より手厚いサポートを受けるためのポイントを紹介します。

複数の転職エージェントに登録する

転職エージェント数は数多く、どのエージェントに登録すべきか悩む方も多いでしょう。保有している求人やサービス内容、得意分野などは、転職エージェントごとに異なるため、1社のみに登録するのではなく、3~4社程度と複数登録することをおすすめします。

複数の転職エージェントを利用することで、より多くの求人に出会える確率が高まります。ほかの転職エージェントでは出会えなかった求人に、巡り合る可能性も高まるため、各エージェントを上手に使い分けるとよいでしょう。

経歴やスキルは偽らない

IT業界への転職を希望しているものの、自分自身のスキルや能力に自信がない場合もあるでしょう。ですが、転職エージェントはもちろん、転職活動において経歴やスキルの虚偽は厳禁です。

経歴やスキルを偽ったことによって、実力以上の責任のある立場に配属されるなど、ミスマッチが発生する恐れがあります。もちろん、実際のスキルよりも低く偽ることも避けましょう。

希望条件は明確に伝える

曖昧な希望条件では、転職エージェントの求職者に対する理解が深まらず、価値観や方向性を正しく掴むことができません。経歴とスキルだけの判断となってしまった場合は、転職後のミスマッチも起こりやすくなります。

希望条件に合った求人を紹介してもらうためには、転職エージェントに希望条件を明確に伝えることが大切です。希望条件には優先順位をつけることで、希望に合った求人を紹介してもらいやすくなります。

信頼できる担当者とやりとりをする

転職エージェントでは、担当となったキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれます。転職活動をするうえで、非常に心強い味方ではありますが、「相性が合わない」「返信が遅い」などと感じることもあるでしょう。

信頼できない担当者とのやりとりは、転職に悪影響が出る恐れもあります。そのような場合は、担当者の変更を申し出ましょう。

自分で意思決定をする

転職エージェントではさまざまなサービスを活用できますが、最終的な意思決定は自分でおこなうことが重要です。

たとえ信頼している担当者だとしても、あくまでもサポート役であること忘れてはいけません。求人への応募や内定の承諾など、重要な決断は委ねないようにしましょう。

今後のキャリアや将来を左右する転職は、人生の大きなターニングポイントです。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、決断を迫られる場面では自分の意思で判断することをおすすめします。

転職エージェントに相談したら必ず転職活動をしないといけない？

転職エージェントに登録したからといって、必ず転職活動をおこなう必要はありません。

まずは、登録をして、求人情報をチェックしたり、キャリアアドバイザーに相談したりしたうえで、転職すべきかどうかを決断することも可能です。

転職することを決断した方も、転職の相談をしたい方にも、まずは転職エージェントの登録をおすすめします。

最後に｜IT転職は転職エージェントへの相談・有効活用がおすすめ

労働環境を変えたい、年収UPを目指したい、など、IT転職を相談する理由はさまざまです。近年、IT業界は人手不足で将来性が見込めることから、未経験からIT業界へとキャリアチェンジを考える方もいるでしょう。

IT業界は、移り変わりが激しく複雑なため、まずは転職エージェントに相談し、適切なアドバイスをもらうことが転職成功への近道となるでしょう。転職エージェントを活用し、IT転職の成功を目指しましょう。

基本的には転職エージェントへの相談がおすすめですが、軽い相談や転職にまつわる相談であれば、次のような相談先もあります。

IT転職でおすすめの相談先
相談先	特徴
転職エージェント	転職することが前提のサービスだが、キャリア面談や面接等の対応、市場動向などの相談もできる。 ITに特化した転職エージェントもあり、より有益な相談ができることも多い。 そのまま求人紹介をしてもらい、転職活動に移ることも可能。
会社のOB/OG	損得勘定があまりなく、転職して良かったこと・悪かったことのリアルな意見を一番もらいやすい。 ただし、転職に関するサポートまでしてくれるわけではないので、次の行動は自分で判断して自分で取る必要がある。
ハローワーク	特にIT業界初心者の方が、気軽に相談しにいける場所として挙げられる。 転職に関する相談はできても、ITに関する相談はあまり期待できない。 また、地域によってはIT求人がほとんどない。
ジョブカフェ	34歳までの若年層を対象とした、厚生労働省管轄の公的な転職相談先。転職の相談だけでなく、就職セミナーや職場体験もおこなわれている。 ハローワークに併設されていることもあるので、若い方はジョブカフェの方がおすすめ。
キャリガク	キャリガクは、今までのキャリアを書いたジョブ・カードを使って、キャリアの振り返りやキャリアコンサルを受けられる厚生労働省委託のサービス。 転職先や転職市場を知るよりも、これまでの自分を深掘りする要素が強い。