うつ病を抱える方の中には、就職して働きたいと望んでいる方もいるでしょう。
しかし、「うつ病の自分を受け入れてくれる会社はないのではないか」「うつ病だとバレると不採用になるのでは?」と不安に思い、就活に踏み出せない方もいるかもしれません。
うつ病で悩んでいる方でも、内定が出る企業はあります。
本当に残業が少ないホワイト企業かどうか見極めるためには、求人には記載されていない企業の内部情報を保有しているため就活エージェントに相談することがおすすめです。
さらに求人紹介から面接対策までを無料でサポートしてくれるので、就活がうまくいくか心配な方にとってありがたいサービスです。
一般的な方法で就職活動を進めて、企業にうつ病であることを伝えると、採用される可能性は低いといえます。一方で、うつ病であることを隠して内定をもらえたとしても、就職後に職場で理解が得られず、自身が苦しむリスクもあるのです。
うつ病を隠さずに内定をもらう方法や、うつ病に理解がある企業の見つけ方も紹介するため、最後まで読むと適切な就活の進め方を把握できるでしょう。
関連記事:【25卒・26卒向け】就活エージェントおすすめ22社を徹底比較
目次
うつ病は就活できない?隠さず伝えても就活できる理由
現代社会では、人間関係やストレスが原因でうつ病になってしまう学生は少なくありません。
そんな学生は「うつ病だから就活ができないのでは?」と悩んでいるのではないでしょうか。
企業は障害者雇用枠を確保しないといけない
「障害者雇用促進法」に基づき、常用従業員数が100人を超える民間企業は、以下のように従業員の中に一定の割合で障害者を雇用する必要があります。
民間企業の法定雇用率は2.3%です。従業員を43.5人以上雇用している事業主は、障害者を1人以上雇用しなければなりません。
引用元:1.障害者雇用率制度|事業主の方へ|厚生労働省
以前は身体障害者と知的障害者のみが障害者雇用の対象とされていましたが、2018年4月、精神障害者も対象に加えられました。うつ病を含む精神障害を持つ方々が、障害者雇用の対象者として積極的に採用されるようになったのです。
この背景を知ることで、うつ病を隠さずに正直に伝えることのメリットを理解しやすくなるでしょう。
【参考記事】令和4年障害者雇用促進法の改正等について|厚生労働省
注意点:総合職採用は難しい可能性も
うつ病の状態を正直に伝えることは大切ですが、多くの企業では採用されにくいかもしれません。特に、総合職のようなノルマや責任が課される職種は、症状が重い場合には適さない可能性があります。
面接や選考の際には、自分の症状や状態をきちんと伝え、今の自分にできる職種や業務内容にマッチする企業に応募することが大切です。
自分の状態を理解し、それに合わせて適切な職種を選ぶことが、成功する就活の鍵となるのです。
うつ病で就活できない方がまずおこなうべき対策
うつ病を抱えながらの就活は、多くの方にとって一筋縄ではいかないでしょう。
しかし、自らの強みを理解して活かす方法を身につけて、適切な対策をとることで、うつ病でも理想の職に就ける可能性を高められます。
主治医に相談する
うつ病は、一人で抱え込むべきものではありません。
まず最初に、自身の健康状態を理解するため、主治医に就職について相談しましょう。自身の症状や体調、気持ちを正直に伝え、可能な範囲でのアドバイスやサポートを受けることが大切です。
無理をする必要は全くありません。健康第一で医師からストップがかかった場合は、就活はせずに、まずは休息を取ることを考えましょう。
生活習慣を整える
就職活動をするためには、生活習慣の見直しも大切です。
就活は基本的に日中におこなうため、もし昼夜逆転している方は早起きして軽めの運動をするなどして、生活習慣を整えましょう。規則正しい生活リズムを確立することで、心と体のバランスが整い、就職活動のストレスを軽減できるかもしれません。
些細なことからで問題ないので、日常生活の中での小さな工夫や改善点を見つけ、持続可能な生活習慣を構築しましょう。
身近な人との交流を増やす
うつ病を抱えると、人と話す機会が減ってしまいます。しかし、就職活動では情報収集のためにイベントに参加したり、面接で自分についてアピールしたりと、人と会話する機会が増えるでしょう。
徐々に慣れてきたら、キャリアセンターや就活エージェントなどで初対面の人と話す機会を増やすことで、苦手意識が和らぎ、面接で堂々と自分についてアピールできるようになるはずです。
履歴書を書いてみる
就活を始める前に、今までの自身の経歴について振り返っておきましょう。
履歴書を作成するためには、自分自身が得意なことと苦手なことを理解しておく必要があります。
また、履歴書を書く過程で自分の経験を言葉にする練習ができ、面接の対策にもつながります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、一度書き始めると自分の経験や学びを再確認することができ、自信を取り戻す手助けとなるでしょう。
業界研究をしてみる
どのような業界や企業が自分の価値観や興味に合っているのかを考えたり、また、その業界での今後の展望や働くうえでの環境などを詳しく調べたりすることで、自分の適性や方向性・目標を見つけることにつながります。
さらに、志望動機や志望理由も明確に考えられるようになるでしょう。
うつ病の就活生が内定を取るための就活の進め方
「うつ病だから就活できないのでは?」「企業は私を受け入れてくれるのか?」と不安になるのは自然なことです。
しかし、うつ病だからといって就活できないわけではありません。
うつ病であることを認める
まずは、自分がうつ病であることを認め、受け入れましょう。とはいっても、現状を素直に受け入れることは簡単ではないかもしれません。
しかし、自分の今の現状を認めなければ、就活はうまくいかないでしょう。
誰しも弱さや欠点を持っているため、うつ病を発症した自分を責める必要はありません。自分の健康状態やできることを理解し、そのうえで自分に合っている企業や仕事を見つけてください。
障害者手帳を取得する
自分一人で取得するのが難しいと感じる方は、うつ病支援会社にサポートしてもらいながら進めましょう。
障害者手帳を取得すると、企業側にあなたの病気を理解してもらったうえでの採用となるため、体調や働き方への配慮を受けやすくなるメリットがあります。
【参考記事】障害者手帳|厚生労働省
うつ病支援会社を利用する
たとえば、あとで紹介するatGPのようなエージェントは、うつ病を抱える方にマッチする求人を紹介してくれるサービスです。
このようなサービスを利用すると、キャリアアドバイザーが就活を一から十までサポートしてくれるため、自分一人での負担を大幅に軽減できます。
また、企業との条件の交渉や面接のアドバイスも受けられるので、就職活動を成功に導くための大きなサポートとなるでしょう。
エージェント | 求人数 | ポイント | 公式サイト |
---|---|---|---|
キャリアパーク
★ 5.0
|
大手企業を
多数紹介 |
最短7日で
内定をもらえる |
|
キャリアチケット
★ 4.8
|
価値観の合う
企業のみ紹介 |
量より質の
就活 |
|
シュトキャリ
★ 4.6
|
首都圏求人に
特化 |
書類選考なし
特別フローあり |
|
ジール
★ 4.5
|
優良求人
3,000社以上 |
内定まで
最短2週間 |
|
キャリアスタート
★ 4.0
|
大手企業の
求人を多数保有 |
内定率
86% |
うつ病の就活生が就職を成功させる方法
うつ病と向き合いながら、就職先を見つけるプロセスは心身ともに疲れるものです。
ハローワークを利用する
ハローワークは、全国どこでも職探しができ、働く意志がある方なら誰でも利用できるサービスです。
ハローワークには、障害者雇用促進法に基づいた障害者専門の窓口があり、うつ病の方も利用できます。たとえば、専門知識を持つ職員から支援を受けられたり、面接に同行してもらえたり、障害のある方を対象とした就職説明会が実施されていたりするようです。
就職件数 | 対前年比 | |
身体障害者 | 2万1,914件 | 5.2% |
知的障害者 | 2万573件 | 3.1% |
精神障害者 | 5万4,074件 | 17.8% |
ハローワークの窓口では、あなたの状況や希望に合わせた求人情報の提供や就職に向けたアドバイスをおこなってくれるので、ぜひ一度相談してみてください。
【参考記事】障害のある皆様へ|ハローワーク インターネットサービス
うつ病に対応している求人サイトを利用する
atGPのような障害者向けの求人サイトを利用するのも、うつ病の方が就職するための方法のひとつです。
障害を理解し配慮してくれる企業や、柔軟な勤務形態を提供してくれる企業の求人情報を紹介してくれるため、効率的に就活を進めることができるでしょう。
うつ病に対応しているエージェントを利用する
就活エージェントも、うつ病を抱える方に役立つサービスです。うつ病について理解している専門のキャリアアドバイザーが、あなたの状況や希望に合わせて、求人情報の提供や面接対策をサポートしてくれます。
中でも、うつ病専門のエージェントサービスは、企業とのコミュニケーションや症状の説明など、繊細な部分もサポートしてくれるので、安心して就職活動を進められるでしょう。
エージェントの就職支援により、症状を理解したうえで配慮してくれる企業を効率的に見つけることが可能となるはずです。
うつ病の就活生におすすめのサービス
ここからはおすすめの就活支援サービス・就活エージェントをご紹介します。
キャリアパーク
- 最短1週間のスピード内定
- 専属のエージェントが就活をサポート
- 300社の中から最適な企業のみ紹介
キャリアパークは特別の選考フローや選考回数が少ない求人を取り揃えているため、内定まで早くて1週間、最速3日で内定獲得も狙えます。
また、平均5回以上の面談や選考対策のセミナーなどあなたの就活をトータルでサポートしてくれます。
なかなか内定がもらえない方や今すぐ内定が欲しい方は、年間1,000名以上の面談を行うキャリアアドバイザーのサポートを借りて、就活を成功させましょう。
サービス概要 | |
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サービス名 | キャリアパーク |
運営会社 | ポート株式会社 |
公開求人数 | 優良求人を直接ご紹介 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://careerpark.jp/ |
キャリアチケット
- 就職後のその先の未来まで見据えて就職活動をサポート
- 社会人や大学生と気軽に情報交換できる「キャリアチケットカフェ」を運営
- 就職活動のノウハウを学べるオンラインセミナー
「キャリアチケット」は、単なる求人紹介には留まらず、入社後の未来を見据えた就職サポートに力を入れています。
「長いキャリアを見据えた就職活動」をサポートするため、専任の就活アドバイザーが一人ひとりの就職活動を支援し、自身が望むキャリアにとって重要なことをプロの目線でアドバイスしています。
有名企業に固執せず、「活躍できる企業」「必要なスキルを身につけられる企業」を基準に紹介してくれるため、自身の可能性を広げられるでしょう。
- 自分に向いている仕事が分からない方
- 客観的なサポートを受けたい方
- 自分に合った企業を見つけたい方
サービス概要 | |
---|---|
サービス名 | キャリアチケット |
運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
公開求人数 | 優良求人を直接ご紹介 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 東京、名古屋、大阪、京都など全国 |
公式サイト | https://careerticket.jp/ |
- 就活の不安が解消された
- 個別面談でアドバイスもらえたのが助かった
- 充実したセミナーに無料で参加できる
シュトキャリ
- 首都圏に特化した就職エージェント
- 内定まで最短2週間
- 書類選考なしの特別選考フロー
「シュトキャリ」は首都圏の企業に特化しており、企業ごとの理解度が高くミスマッチのない求人を紹介できるの強みの就職エージェントです。
「地方から上京したい」「首都圏の企業は倍率が高いから、なかなか内定がもらえない」と悩んでいる方は、書類選考や筆記試験などをスキップできる特別選考フローがあるシュトキャリに登録してみましょう。
- とにかく早く内定が欲しい方
- 何から始めればいいか分からない方
- 自分の強みをうまくアピールできない方
シュトキャリの詳細情報 | |
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運営会社 | ヒトツメ株式会社 |
公開求人数 | 優良求人を直接ご紹介 |
非公開求人数 | 非公開 |
公式サイト | https://hitotume.co.jp/shutocari/ |
- 首都圏の求人を多かった
- 短期間で内定をもらえた
- 選考ごとに対策してくれた
atGP
atGPとは障害のある方に特化している雇用支援サービスです。
障害別のトレーニングを実施しており、自分自身にあった支援を受けることができます。
自分が興味をもった求人はもちろん、企業からのスカウトを受けることもできるためより効率的に就活を進めることができるでしょう。
またWebデザインやプログラミングスキルをみにつけたい方に向けて「ジョブトレIT・Web」というサービスを無料で利用することができます。
うつ病で就活できないと悩む就活生によくある質問
うつ病の症状がある場合、就活を続けるべきですか?
まず、健康を最優先に考えることが重要です。
また、自身の体調や精神的な状態を把握してから就活を進めましょう。
うつ病の診断を受けている場合、企業に伝えるべきですか?
一概には答えられません。
というのも、あなたの健康状態や企業の理解度、求められる職務内容によって異なるからです。
最終的には、あなたの判断となりますが、キャリアアドバイザーや専門家と相談して決めるのがよいでしょう。
企業がうつ病を理由に採用を見送ることはあるのか?
企業や業界、職種によりますが、残念ながら一部の企業ではうつ病を理由に採用を見送られることがあります。
しかし、最近では、多くの企業が健康な状態で働けるような支援や配慮をおこなっています。企業との適切なコミュニケーションと、あなた自身のスキルや能力を十分にアピールすることが重要です。
うつ病が原因で休学した期間がある場合、どのように伝えればいいですか?
休学の理由を正直に伝えることが大切ですが、アピールポイントとして、その期間にどのようなことを学び、成長したかを強調すると効果的です。
まずは何から始めればいいですか?
まずは、現在の自分の健康状態や心理状態を確認することから始めましょう。
次に、専門家やキャリアアドバイザーと相談し、就活の進め方や計画のアドバイスをもらうことをおすすめします。
アルバイトから始めてもいいですか?
もちろん、アルバイトは就職活動の第一歩として有効です。アルバイトを通じて、実際の職場環境を経験できるうえ、自身の能力や適性を試すこともできます。
また、フルタイムの雇用に比べて柔軟な働き方ができる場合が多いので、体調管理をしながら少しずつ働き始めるのにも適しているでしょう。
うつ病だからといって就活できないわけではない
この記事では、「うつ病で就活できない」と悩む方が、就活を成功させるための方法を解説しました。
うつ病の方でも、就職できる可能性は十分にあります。一般の採用枠で応募することも可能ですが、うつ病の理解を得られる職場で働きたいのであれば、障害者雇用枠での応募がおすすめです。障害者手帳を取得したうえで、障害者を対象とした求人を探してみましょう。
また、うつ病に対応している就活エージェントを利用すると、うつ病の方の受け入れ体制が整っている企業を紹介してもらえたり、面接に同行してもらえたりと、就活を心強くサポートしてもらえます。就活そのものに不安がある方や働きやすい企業を知りたい方は、ぜひ利用を検討してください。
エージェント | 求人数 | ポイント | 公式サイト |
---|---|---|---|
キャリアパーク
★ 5.0
|
大手企業を
多数紹介 |
最短7日で
内定をもらえる |
|
キャリアチケット
★ 4.8
|
価値観の合う
企業のみ紹介 |
量より質の
就活 |
|
シュトキャリ
★ 4.6
|
首都圏求人に
特化 |
書類選考なし
特別フローあり |
|
ジール
★ 4.5
|
優良求人
3,000社以上 |
内定まで
最短2週間 |
|
キャリアスタート
★ 4.0
|
大手企業の
求人を多数保有 |
内定率
86% |