このように考えていませんか。

CRAは医薬にかかわる責任ある仕事で高収入も狙えるため、CRAへの転職を考えている人も多いでしょう。

しかし、転職エージェントは数が多く、「どのエージェントがCRAに強いかわからない」と悩む人もいるのではないでしょうか。

本記事では、CRA（臨床開発モニター）への転職を考えている人に向けて、CRAに強い転職エージェントの選び方や転職エージェントの活用方法を解説します。

本記事を読めば、CRAに特化した転職エージェントの特徴や選び方が分かり、転職がスムーズに進められるでしょう。

転職エージェントを効果的に活用して、理想的な転職を実現しましょう。

関連記事：製薬業界の転職に強いおすすめ転職エージェント8選｜業界求人や年収・将来性も解説！

CRA（臨床開発モニター）とは？

CRA（臨床開発モニター）とは、新薬開発における臨床試験（治験）が、法律や規制を遵守して正しくおこなわれるように、医療機関と製薬会社の間を取りもつ仕事です。

英語では「Clinical Research Associate」と表記されます。CRAという仕事について、以下3つの項目に分けて解説します。

CRAの主な業務内容

CRAは治験の各フェーズで以下のような業務をおこないます。

CRAは医療機関と製薬会社の間を繋ぐ「橋渡し役」として、治験全体の品質を担保する役割を担います。

被験者と直接かかわることはありませんが、治験データを見たり、治験の進捗確認をしたりして新しい薬の安全性や有効性を判断する責任ある仕事です。

【参考】治験に関わるCRAとは？主な業務内容や勤務先・CRCの違い｜マイナビコメディカル

求められるスキルと資質

CRAには、以下のような能力が求められます。

CRAは、医薬品に関する専門知識はもちろんのこと、マネジメント能力やコミュニケーション能力も求められる職種です。

CRAの年収

CRAの年収は、一般的に見て比較的高いと言えます。以下は、厚生労働省のデータをもとに算出した、年収の目安です。

年代	年収
20代	約303～382万円
30代	約446～519万円
40代	約503～509万円
50代	約530〜566万円

製薬業界は全体的に年収が高く、CRAへの転職で年収アップが期待できるかもしれません。

CRA（臨床開発モニター）におすすめの転職エージェント8選

CRA（臨床開発モニター）におすすめの転職エージェントは、以下のとおりです。

総合型の転職エージェントから、CRAに特化した転職エージェントまで幅広く紹介します。各社特徴が異なるため、複数社の転職エージェントを利用すると転職活動を効率的に進められるでしょう。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

ビズリーチ

JACリクルートメント

doda

Answers

Answersは、CRAなどの製薬業界に特化した転職エージェントです。

製薬業界専門のコンサルタントが在籍しており、一人で転職活動するよりも多くの情報を教えてもらえます。

また、転職したい企業が見つかるまでじっくりサポートが受けられるので、「転職するべきかまだ迷っている」「長期的なキャリアを考えて転職したい」人も利用できます。

サービス概要
サービス名	Answers
運営会社	株式会社 クイック
公開求人数	1,718件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト	https://answers.ten-navi.com/

CRAばんく

CRAばんくはCRA専門の転職エージェントで、これまでに40人以上のCRAへの転職成功事例があります。

未経験者でも応募でき、また研修制度が充実した求人も取り扱っているので、「初めてCRAに挑戦したいけど何から対策すればいいかわからない」「資格がなくてもCRAを目指したい」人も手厚いサポートを受けることができるでしょう。

CRAの業界・職種についての詳しい話が聞け、転職に不安があればいつでも相談に乗ってもらえます。

サービス概要
サービス名	CRAばんく
運営会社	株式会社サクセスキャリア
公開求人数	237件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
公式サイト	https://cra-bank.com/

製薬オンライン

製薬オンラインは、製薬業界に特化した転職エージェントです。CRAの求人はもちろんのこと、製薬業界の転職活動に必要な最新の情報を教えてもらえます。

豊富な求人の中から、キャリアアドバイザーが求職者一人ひとりに合った転職先を提案してくれます。ミスマッチなく転職を成功させたい人におすすめです。

サービス概要
サービス名	製薬オンライン
運営会社	オンウェーブ株式会社
公開求人数	2,586件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト	https://www.seiyakuonline.com/

CRA（臨床開発モニター）の転職市場

2024年12月現在のCRA（臨床開発モニター）の転職市場は、買い手市場でも売り手市場でもなく、「普通」の状態です。

これからは2025年春入社の募集がおこなわれるので、求人数が増加すると考えられるでしょう。

ここでは、CRAの転職市場の現状を経験者と未経験者に分けて解説します。

【参考】CRAばんく公式サイト

経験者が転職する場合

経験者のCRA転職には以下のような特徴があります。

2〜3年以上の経験があれば転職市場価値は高い

2〜3年以上の実務経験をもつCRAは、治験プロセス全体を理解しており、即戦力として期待されます。そのため転職市場での評価が高まりやすい傾向にあります。

グローバル試験経験があると優遇される可能性がある

国際共同治験の経験をもつCRAは、貴重な経験を持っていることから、企業からの評価が高く優遇されるかもしれません。

年収アップが期待できる

経験者の場合、これまでの実績やスキルが評価され、年収アップが期待できます。

あなたの経験やスキルを積極的にアピールし、より良い条件での転職を目指しましょう。

未経験から転職する場合

未経験からCRAを目指す場合は、選考難易度が上がっているのが事実です。

コロナ禍が明けてすぐのころは、中止していた治験が再開されたり感染症関連の新薬が次々と作られたりしていましたが、現在はその波が落ち着き、コロナ前の状況に戻っています。

しかし、採用難易度が上がっているからといって尻込みする必要はなく、明確な志望理由やコミュニケーション能力をしっかりとアピールしましょう。

以下は転職を成功させる具体的なポイントです。

薬剤師・看護師などの資格があると有利

薬剤師や看護師などの医療系資格をもつ方は、医学や薬学の基礎知識があることの客観的証明になります。CRAの業務に必要な知識をスムーズに習得できると評価されやすいでしょう。

CRCからのキャリアチェンジが一般的

CRC（治験コーディネーター）は、治験の現場で、医療機関のスタッフと連携を取りながら治験を円滑に進める役割を担います。CRAの業務と共通する部分が多いため、キャリアチェンジする方は多いです。

30歳前後までが転職のターゲット層

企業によっては、未経験者の採用において年齢制限を設けている場合があり、一般的に30歳前後までが転職のターゲット層になることが多いです。

CRAの求人数が豊富な転職エージェントを選ぶ

CRAの求人を豊富に取り扱っている転職エージェントであれば、未経験者が応募できるような求人も取り扱っているでしょう。また、転職活動を始める前や転職活動中に医薬品に関する基本知識を身につけると、転職意欲がアピールできるでしょう。

転職市場の現状と動向

CRAの転職市場は、国際共同治験（グローバル試験）のニーズの高まりから、英語力のあるCRAの需要は高まっています。

企業は、英語力に加えてポテンシャルや成長意欲も重視します。

CRA向けの研修やセミナーでスキルアップに努めたり、英語力を高めるためにTOEIC試験を受験したりするなどの行動が重要です。

CRA（臨床開発モニター）転職エージェントの選び方

転職エージェント選びでは以下が重要なポイントです。

以下で各項目を詳しく解説します。

CRAへの転職実績が豊富

転職エージェントを選ぶ際には、CRAへの転職実績が豊富かどうかを確認しましょう。

過去の成功事例が多いエージェントを選ぶことで、それまでの経験やノウハウを教えてもらえるため、効率よく転職活動を進められるでしょう。

また、実績豊富だからこそ、多くの企業とのコネクションをもっている可能性があり、他のエージェントでは紹介されない求人を紹介してくれる可能性もあります。

希望年収が実現できる求人が豊富

転職を考える理由の一つに、年収アップを希望する人も多いでしょう。

エージェントが希望年収を実現できる求人を豊富に扱っているかどうかも、転職エージェントを選ぶ際の重要なポイントです。

求人票に記載されている年収の額もエージェント選びの重要な要素ですが、内定後に企業と条件交渉をすることで年収アップが実現できる可能性もあります。求人票の年収額だけにとらわれないよう注意することも大切です。

条件交渉はエージェントが代理でおこなってくれるので、希望条件をしっかり伝えましょう。

サポート体制が充実している

以下のようなサポートを提供してくれる転職エージェントを選びましょう。

サポート内容の詳細は、各転職エージェントのホームページで確認することができます。

評判・口コミが良い

転職エージェントを利用する前に、利用者の評判や口コミを確認しましょう。

評判を確認するときは、良い評判だけでなく悪い評判も確認することで、転職エージェントのサービスの質を客観的に評価できます。

また、自分自身が特に求めているサービスがある場合は、それについて重点的にチェックしましょう。

CRAに強い転職エージェントを上手に活用するためのコツ

CRAの転職活動を成功させるためには、転職エージェントを上手に活用することが大切です。

ここでは、CRAに強い転職エージェントを上手に活用するための5つのコツを紹介します。

複数のエージェントを併用する

複数のエージェントを併用することで、以下のようなメリットがあります。

ただし、複数のエージェントを利用する際は、応募企業が重複しないように注意が必要です。

各エージェントに、他のエージェントも利用していることを必ず伝え、情報を共有しましょう。

関連記事：転職エージェントは複数掛け持ちがおすすめ！併用するデメリットも解説

希望条件は妥協しない

転職活動を成功させるためには、自分自身の希望条件を明確にし、妥協せずに伝えることが大切です。

たとえば、「年収600万円以上は譲れない」 「都内で勤務したい」など、具体的な条件を優先順位をつけて伝えましょう。

「早く転職を終わらせたい」気持ちから条件を妥協したいと思うこともあるかもしれませんが、転職後に後悔して、また転職を繰り返すようではもったいないので、譲れない条件はしっかりと伝えましょう。

担当者へのレスポンスは早めに返す

転職エージェントとの信頼関係を築くために、担当者へのレスポンスは早めに返しましょう。

担当者とコミュニケーションを密にとったほうが、転職意欲の高さをアピールでき、好条件の非公開求人を優先的に紹介してもらえるかもしれません。

好条件の求人や新着の求人を逃さないためにも、担当者から連絡が来たときは早く返信することを心がけましょう。

担当者は相性が合わなければ変更してもらう

転職活動をスムーズに進めるためには、担当者との相性も重要です。

「担当者と相性が悪い」と感じていながらも我慢してサービスを受け続けていると、本音を伝えられなかったり、エージェントに対して不信感が芽生えたりするおそれがあります。

担当者を変更することで転職活動に悪影響が出るわけではないので、安心して担当者の変更を申し出ましょう。

担当者変更後もサービスの質が変わらないと感じたら、心機一転新たな転職エージェントに登録することも視野に入れましょう。

面接後にフィードバックを受ける

転職エージェントに模擬面接をしてもらったら、面接官役のキャリアアドバイザーからフィードバックを受けましょう。

プロの視点でフィードバックをもらうことで、最短で面接の完成度を高めることができます。

たとえば、面接で緊張してうまく話せなかった場合、次の面接では、事前に質問を想定して回答を準備したり、話し方を意識して練習したりすることで、より自信をもって臨めるでしょう。

転職エージェントを利用する際の注意点

転職エージェントを使って転職するときは、以下のような点に注意が必要です。

エージェントからの提案に流されすぎない

あくまでも転職するのはあなた自身です。

転職エージェントからの提案を鵜呑みにするのではなく、常に自分の軸をしっかりもつことが大切です。

エージェントの提案に流されすぎてしまうと、希望しない転職先に入社してしまったり、転職後に公開したりするおそれがあります。

転職の軸をもち、自分自身の意思に基づいて意思決定すると、納得いく転職を実現できるでしょう。

二重応募はしない

異なる転職エージェントから同一の求人に応募することは「二重応募」と呼ばれます。

二重応募はどのような理由があってもNGなので注意してください。

応募先の企業からの信頼を失うだけでなく、転職エージェントからも信頼を失う可能性があります。

複数のエージェントを利用する場合は、それぞれのエージェントの担当者に応募状況を必ず共有し、トラブルを未然に防ぎましょう。

CRA（臨床開発モニター）転職エージェントに関するQ&A

転職エージェントについて、よくある質問は以下のとおりです。

CRAへの転職は何歳までにするのが良いですか？

年齢制限はありませんが、未経験からCRAに挑戦する場合は30歳前後、経験者が転職を目指すときは45歳前後までがよいといわれています。

しかし、年齢だけであきらめるのではなく、これまでの経験や持っているスキルでアピールできることがないか考えましょう。

【参考】CRA（臨床開発モニター）の年齢制限｜CRAばんく

CRAに必要な資格はありますか？

CRAになるために必須の資格はありません。

しかし、薬剤師資格や看護師資格を持っていれば、選考で有利になる場合があります。

また、TOEICで高得点を取得していることも、グローバル試験に関わる場合や外資系企業への転職を希望する場合は望ましいです。

CRAになるには英語力は必要ですか？

CRAとして活躍するためには、一定レベル以上の英語力があることが望ましいです。

目安としてはTOEIC750点以上を目指しましょう。

英語力を高めておくことで、より多くの選択肢が得られ、グローバルな舞台で活躍できる可能性も広がるでしょう。

CROからCRAに転職できますか？

CROやCRCは、CRAと業務内容や必要となる知識が似ていて、CRC・CROからCRAへのキャリアチェンジは比較的しやすいといえるでしょう。

CROでの経験はCRAとしてのキャリアアップに繋がるため、キャリアチェンジを考えている人は積極的に転職活動をしましょう。

CRCやCROでの経験を具体的に伝えることで即戦力として活躍できることをアピールしましょう。

まとめ

CRAの転職を成功させるためには、複数の転職エージェントを効果的に活用し、自分自身の市場価値を正しく理解することが重要です。

転職のタイミングや準備を慎重に見極め、CRAに特化した転職エージェントを活用すれば、理想的な転職を実現できる可能性が高まります。

本記事を参考に、積極的に行動し、理想のキャリアを実現しましょう。