「公務員試験に落ちてから就活でも内定は間に合う？」
「民間企業へ就活をすることになったけどやり方がわからない…」

公務員試験に落ちてからの就活は、自身の失敗経験にも、続々と決まる周りの内定にも影響されて焦りや不安でいっぱいではないでしょうか。

本記事は、そのような不安を抱えている方に向けて、公務員試験に落ちてからの就活事情について解説します。

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公務員試験に落ちてからの就活でも間に合う

結論、公務員試験に落ちてからの就活でも内定には十分間に合います。

その主な理由はこの2点です。

以下ではそれぞれの理由について詳しく解説します。

秋でも採用している企業があるから

一般的な就職活動に時期に限らず、夏や秋、また通年で新卒採用をおこなっている企業があります。

そのような企業の中には、日立製作所や富士通といった有名企業や大手企業も含まれます。

公務員試験に落ちてから就活を始める人は、まずは秋採用や通年採用をしている企業を探してみましょう。

7月・8月・9月に就活を始めると、それぞれやり方や戦略が異なります。

就活開始時期に合わせて、それぞれの時期での就活におけるポイントを解説した記事がありますので、参考にするとよいでしょう。

新卒採用に苦戦している中小企業が多いから

秋まで採用をおこなっている企業は、冬や春に思うように人員を獲得できなかった企業が多いです。

そのような企業は、学生からの知名度が低かったり、業界の人気が低かったりします。

しかし、知名度や人気がなくても、実績のある安定した企業や、福利厚生の充実した企業は存在します。

企業研究を抜かりなくおこなえば、希望する就職ができるでしょう。

公務員試験に落ちてからの選択肢

公務員試験に落ちたあとの進路の選択肢としては、やはり民間企業への就職が一般的ですが、そのほかにもいくつかの選択肢があります。

以下で公務員試験に落ちてからの進路候補について詳しく解説します。

公務員試験を再受験する

公務員になることを一心に目指して努力してきた学生の中には、公務員以外の進路を妥協できない人も多いでしょう。

公務員試験再受験の中にも以下のような複数の選択肢が存在します。

学生を続けながら再受験を目指すのであれば、学費はもう1年分必要になるものの、空白の時間ができないことがメリットです。

就職浪人するのであれば、翌年以降の民間企業への就活は第二新卒または既卒として扱われてしまうのがデメリットですが、勉強時間を十分に確保でき、公務員の筆記試験の合格率を上げることができるでしょう。

民間企業で仕事をしながら試験勉強をするのは簡単なことではありません。しかしその場合は、すでに正職を持っているという安心感があり、さらには万が一再度公務員試験に落ちてしまったときでもリスクを最小限に抑えることができます。

公務員試験を再受験することを選ぶ場合、どの方法が自分自身にとって最適なのか、リスクヘッジをしながら行動しましょう。

民間企業に就職する

民間企業に就職することは、公務員試験に落ちてしまった学生のもっとも一般的な進路選択です。

もともと民間企業への就職を目指している学生と比べるとビハインドを大きくとっている状況なので、すぐに切り替えて行動を始める必要があります。

就活時の負担が大きくても、多くの学生がこの選択をするのは負担を上回るメリットが存在するからです。

次章で「民間企業に就職するメリット」を詳しく説明します。

大学院へ進学する

大学院へ進学するのも一つの方法です。

専攻にもよりますが、大学院入試には夏季と冬季、2度チャンスがあります。

公務員試験に落ちてから対策を始めても間に合う見込みがあります。

また、大学院で専門知識を深めることで、将来の進路選択の幅が広がるかもしれません。

就職浪人をする

「来年は必ず合格する！」と自信をもって試験勉強を続けられる人は、就職浪人をして再度公務員試験に挑戦することもできます。

費用はかかりますが、公務員試験対策を専門とした予備校に通って計画的に対策を進めるのがおすすめです。

就職浪人している間は「空白の期間」としてみなされます。

万が一再度公務員試験に落ちて民間企業への就職を目指す場合は、面接の際に必ずと言っていいほど面接官から質問されることになり、リスクの高い選択になります。

家族や進路の相談窓口などとしっかり話し合いをして慎重に選択しましょう。

民間企業へ就職するメリット

いくつかの進路の選択肢がある中で、民間企業への就職を選ぶ人が多いのは、民間企業へ就職することにメリットがあるからです。

そのメリットは以下のとおりです。

キャリアの選択肢が増える

民間企業に実際に勤めてみたら「想像以上に満足して働けている」という状況もあるかもしれません。また、企業に勤めていれば様々な実用的なスキルが身につきます。

スキルや経験があれば、以後転職したくなったときに、転職を有利に勧められる可能性があり、自分自身がより満足できるキャリアを積むことができるでしょう。

自分に合った職場を見つけられる

総務省統計局が2023年に発表したデータによれば、日本の民間企業の数は約368万社にものぼります。

民間企業は一社一社働き方や雰囲気・社風が異なり、それぞれ独自の特徴を持っています。

企業研究を入念におこなえば、自分自身の理想にあった企業を見つけられるでしょう。

【参考】我が国の事業所・企業の経済活動の状況｜総務省統計局

公務員試験に再挑戦できる

民間企業に就職することは、公務員への道を諦めることではありません。

公務員試験の対策に限らず、実際、会社勤めをしながら資格取得のために勉強している会社員の方は多くいます。

勉強時間を確保することが大変という難点もありますが、何よりも再受験に際してのリスクが最小限に抑えられることが最大のメリットです。

また、公務員の受験枠には一般枠と社会人枠とが存在します。

年齢制限を超えていなければ、一般枠と社会人枠とを比較して自分自身が有利な方で出願・受験できるので、受験の幅が広がると考えることもできます。

公務員試験に落ちてからの就活を効率的に進めるコツ

公務員試験に落ちてから就活を始めると、内定までの時間が短いため効率的に就活を進める必要があります。

この章では効率的に就活を進めるためのコツを5つ紹介します。

就職活動の流れを理解する

急いで就活をしないといけないからといって、むやみやたらに企業に応募しても空回りしてしまうかもしれません。

まずは就活の流れを理解し、自分が今どの段階にいて、いつの時期までに何をしなければならないのかを明確にしてから行動しましょう。

次章で「公務員試験に落ちてから就活する流れ」を詳しく説明します。

焦らず失敗の原因を探す

公務員試験での失敗を、民間企業への就活でも繰り返してしまっては、いつまでも内定がもらえません。

「筆記試験で点が足りなかった」「面接でうまく答えられなかった」とざっくりした振り返りをするのではなく、「面接官から○○という質問をされたときに、「自分の考えを順序だてて説明できなかった」「話すときに論理を飛躍させてしまいがちだから、一つひとつ丁寧に説明するように面接練習を重ねたい」など、具体的に失敗の原因を突き詰め、着実に改善するように心がけましょう。

自己分析や企業研究を入念におこなう

夏以降の採用では、内定をもらえる難易度があがるため、ほかの就活生と差別化を図れるオリジナリティのある志望動機が必要になります。

そのような志望動機を書くためには、自分自身のことも、企業のことも深く理解していることが重要です。

とくに企業の分析に関しては、企業理念・経営動向・福利厚生など複数の角度から立体的に考察することを心がけましょう。

説明会に積極的に足を運ぶ

夏以降も企業の独自の説明会や、合同説明会は開催されています。

その企業で実際に働いている人とつながりを持てるまたとないチャンスです。

合同説明会は一度に複数の企業について知れる機会なので、有効活用しましょう。

就活エージェントを活用する

短い時間で内定を獲得するためには、就活のプロにサポートしてもらうのがおすすめです。

業界（企業）研究・ESの作成・面接対策といった実務的なサポートに限らず、「公務員試験に落ちてから就活する」不安を相談することもでき、心理的・精神的サポートも受けられます。

一人で悩みすぎず、周りに相談しながら就活を進めましょう。

後の章では「公務員試験に落ちてから就活する方におすすめのエージェント」をまとめてあります。ぜひ参考にしてください。

公務員試験に落ちてから就活する流れ

公務員試験の対策を進めてきたために、民間企業への就活の流れをよく知らないという方もいるでしょう。

この章では基本的な就活の流れを説明します。

就活を始めてから内定が決まるまでの流れは以下のとおりです。

自己分析・業界（企業）研究

自分自身の性格・強みや弱みを理解し、どの業界・企業が自分に合っているのかを見極めます。

とくに、企業が求める人物像が自分自身の人間性に合っているかどうかを重点的に意識してチェックしましょう。

また、「他者から自分はどのような人間だと思われているか」を知ることも重要です。

客観的に自分自身を見つめ、企業の求める人物像と合致するような自己PRを考えましょう。

ESの準備

ESに用いる過去の経験やエピソードは、公務員試験で用いたものを再度使用して問題ありません。

ですが、その企業の求める人物像に合致するように、構成を練り直したり、強調して伝える箇所を変えたりと伝え方の工夫をしましょう。

「ESの書き方がわからない」「どのようなエピソードを伝えたらよいかわからない」方は、エージェントなどの相談窓口を積極的に活用してください。

面接対策

就活生がどのような質問をされやすいのか、質問に対してどのように回答するのが良いのか、事前に下調べをして不安要素をなくしましょう。

面接対策は、基本的には公務員試験における面接対策の延長線だと考えて問題ありません。

公務員試験で「面接に失敗した」と考えている方は、失敗の原因と真摯に向き合い、その箇所は万全の状態といえるまで対策をしましょう。

後の章では「公務員試験に落ちた就活生が面接で聞かれやすい質問」をまとめました。ぜひ参考にしてください。

エントリー～内定

公務員試験に落ちてから就活する方は、内定までの時間があまりありません。

一日でも早く面接に臨めるような態勢を整えることが重要です。

しかしその中でも焦りは禁物です。志望動機の作成はじっくり力をかけて取り組みましょう。

公務員試験に落ちてから就活する方におすすめの就活エージェント

効率的に就活を進めるために、就活エージェントを積極的に活用しましょう。

数ある就活エージェントの中から、公務員試験に落ちてか就活する方に特におすすめのエージェントを紹介します。

キャリアパーク

キャリアチケット

シュトキャリ

公務員試験に落ちた就活生が面接で聞かれやすい質問

公務員試験に落ちた就活生が、面接官からよく聞かれる質問を以下にまとめました。

面接に際しては、事前に回答を準備して、万全な体制で臨みましょう。

なぜ今の時期に就活をしているのですか？

秋採用にエントリーする学生は少ないので、高い確率で聞かれる質問です。

「公務員試験に落ちたから」という理由に不安を感じる方もいるかもしれませんが、これも正当な理由なので隠さず正直に伝えましょう。

公務員試験に落ちた失敗を乗り越えて就活の糧にしていることを伝えるのがポイントです。

なぜ公務員を目指していたんですか？

「公務員を目指していた」ことを伝えると、公務員の志望動機も併せて聞かれるでしょう。

もちろん公務員を目指していた理由を正直に答えることが大事なのですが、その際に、面接をしてくれている企業にも通じる箇所を特に強調して話すとよいでしょう。

公務員でしかできないことを強調してしまうと、その会社の面接に本気で臨んでいるのかを疑われてしまうので注意が必要です。

公務員志望から民間企業を志望するようになったんですか？

この質問に対しては「公務員志望から民間企業志望にシフトチェンジした」結果を強調するのではなく、「自分自身のやりたいことが民間企業に就職してもできることに気が付いた」気持ちの変化をしっかり伝えるようにしましょう。

公務員への志望動機と、民間企業への志望動機がかけ離れていると、一貫性のない人間と思われてしまう可能性もあります。

公務員になることは諦めたのですか？

「本当はまだ諦めたくない」「将来的には公務員への転職を考えている」方も、「今現在は御社に一生懸命貢献したい」と思いを伝えるのが無難です。

というのは、企業は長年にわたって自社で活躍してくれるような、意欲の高い人を採用したいからです。

また面接官によっては「公務員になることをあきらめた」前提で話を進める場合がありますが、このような質問を聞かれたとしてもそうでなかったとしても、面接をしてくれている会社に貢献したい旨を伝えることがポイントです。

公務員試験に落ちてから就職活動を始める人によくある質問

公務員試験に落ちてから急に民間企業への就活を始めると、不安や疑問がいっぱいだと思います。

この章では、公務員試験に落ちてから就活を始める人によくある質問をいくつかピックアップしました。

疑問を解決してから就活を開始しましょう！

公務員落ちで秋採用でも間に合いますか？

もちろん、公務員試験に落ちてからでも間に合います！

そのためには戦略的・効率的な就活をする必要があります。

まずは就活エージェントに相談して一緒に内定までの計画を立ててみるのがおすすめです。

関連記事：【25卒・26卒向け】就活エージェントおすすめ22社を徹底比較

公務員試験に全落ちする人の割合はどれくらいですか？

株式会社Synergy Careerの調査によれば公務員試験に落ちる人の割合は約65％です。

落ちたのは自分だけではないと自分自身を励ますための材料にもなりますが、来年以降再受験したら必ず合格するとは言えないのが注意点です。

【参考】【約65％】公務員に全落ちしてしまった後の行動8選｜落ちた後の対処法・目指す業界も｜株式会社Synergy Career

公務員と民間の切り替えの時期はいつがいいですか？

就活時に公務員と民間企業を併願するのであれば、公務員試験が本格化する前に民間企業で内定を取っておくのが最善といえます。

もし公務員専願で試験に臨み、不合格となってしまった場合には、なるべく早く気持ちを切り替えて秋採用をおこなっている企業にエントリーしましょう。

最終的に「公務員になることを諦める」選択を取る場合、その選択で自分自身が納得できるのか、やりきったと思えるのかを明確にして判断するとよいでしょう。

そのあとに民間企業への就職を目指すのであれば卒業後3年以内が目安です。

参考として、厚生労働省は「卒業後3年以内の既卒者は『新卒枠』で応募」できるように企業に呼びかけています。

【参考】卒業後3年以内の既卒者は「新卒枠」での応募受付を！｜厚生労働省

【まとめ】公務員試験落ちてからの就活は、エージェントを上手に活用しよう

公務員試験に落ちてからの就活は時間も限られていて大変ですが、エージェントを活用して準備・対策すれば内定を取れる見込みはまだ十分にあります。

民間企業で勤務すれば、スキルが身についてキャリア選択の幅が広がり、手に入れたスキルや経験を活かして公務員試験に再度挑戦できるかもしれません。

まずは自分自身のやりたいことや就活における悩みを、就活のプロであるエージェントの方に相談してみてください。

エージェントに相談することで前向きに就職を進めることができるしょう。