AIエンジニアへの転職をお考えの方は、エンジニア向けの転職エージェントを活用していきましょう。

近年急発展をしてきたAI分野ですので、まだAIエンジニアとしての採用をおこなっている企業も数が限られています。

そんな中、エンジニア向けの転職エージェントを使えば、AIエンジニアの求人も効率的に探せますし、担当アドバイザーに転職や技術に関する相談をすることも可能です。

本記事では、AIエンジニアにおすすめの転職エージェントのご紹介と、転職エージェントを使う場合に知っておくべき項目をご紹介します。

【関連記事】IT転職エージェントおすすめ比較28選！エンジニア向けに徹底解説

AIエンジニアにおすすめの転職エージェント9社まとめ

早速ですが、AIエンジニアにおすすめの転職エージェントを9社ご紹介します。

冒頭でも触れましたが、AIエンジニアそのものがまだ職業として一般ではありません。

いくつかの転職エージェントを見てみましたが、AIエンジニアの求人が100件以上もあれば十分にある方だと捉えることができそうです。

今後増えていく可能性もありますが、2024年10月時点でAIエンジニアの求人が多かったおすすめ転職エージェントには次のものがあります。

エージェント名	公開求人数（AIエンジニア）	特徴
レバテックキャリア	211件	IT・Web業界に特化の転職エージェント 15年以上にわたるサービス実績
マイナビIT AGENT	555件	大手のIT特化転職エージェント 開発・インフラ両方に強み
Geekly	628件	IT・Web・ゲーム業界専門転職エージェント 非公開求人が豊富
ビズリーチIT	399件	年収800万円以上の求人が多数 経験やスキルに自信がある方向け
社内SE転職ナビ	139件	社内SE専門の転職エージェント 提案可能な求人数が平均25.6社

レバテックキャリア｜5人に4人が年収アップを実現！アドバイザーの専門性に定評あり

レバテックキャリアは、IT分野で15年以上のエンジニア支援実績をもつ転職エージェントです。

IT分野に特化してきた転職支援会社だけあって、キャリア相談だけでなく、技術的な相談にも対応できるアドバイザーが在籍しています。

AIといった最新技術に対しても、興味を持って情報を仕入れているアドバイザーが多いと考えられます。

エンジニアの求人数も他の大手転職エージェントに劣らず、十分に満足できる求人を見つけられることでしょう。

ITやエンジニア職に特化していることもあり、他の転職エージェントにはみられない質の高い求人も期待できます。

サービス概要
サービス名	レバテックキャリア
運営会社	レバテック株式会社
公開求人数	33,748件
AIエンジニアの求人数	211件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国／海外
公式サイト	https://career.levtech.jp/

ビズリーチIT｜年収800万円以上の求人が豊富！ハイキャリアを望むAIエンジニアに

ビズリーチITは、スカウト型サービス「ビズリーチ」が運営するエンジニア向けの転職エージェントです。

スカウト型サービスとは、サイト上で自身の経歴を登録しておくことで、あなたに興味を持った企業からオファーが届く仕組みです。

通常、転職先を探す際は自分の希望する条件に合った企業を選んでいきますが、スカウト型では自分の考えの外からのオファーもあるため、転職の選択肢を広げてくれることも多いです。

また、ビズリーチ自体がハイクラス向け転職サービスになっていますので、年収800万円以上のエンジニア求人も多数見られました。

公開されている求人の中にAIエンジニアとして募集している求人は見当たりませんでしたが、スカウト型という今までとは少し違った転職方法も試してみたい方におすすめです。

サービス概要
サービス名	ビズリーチIT
運営会社	株式会社ビズリーチ
公開求人数	29,467件
AIエンジニアの求人数	399件
対応地域	全国
公式サイト	https://www.bizreach.jp/

マイナビIT AGENT｜大手マイナビ運営の安心感！年収アップ率は73.7%と高水準

マイナビIT AGENTは、大手人材会社のマイナビが運営するエンジニア向けの転職エージェントです。

求人数は、エンジニア向け転職エージェントの中でもトップクラスで、公開求人だけでも6万件以上があります。

エンジニア求人に絞っても2万件以上が見つかり、豊富な求人の中からAIエンジニアの求人も見つけやすいでしょう。

また、転職後の年収アップや定着率も高水準を記録しており、満足できる転職が実現しやすい点もおすすめポイントです。

サービス概要
サービス名	マイナビIT AGENT
運営会社	株式会社マイナビ
公開求人数	21,041件
AIエンジニアの求人数	555件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国／海外
公式サイト	https://mynavi-agent.jp/it/

Geekly｜AIエンジニアの求人数が最多！一都三県・大阪のエンジニア向け

Geeklyは、IT、Web、ゲーム業界に特化した転職エージェントです。

そのため、エンジニア向けの求人が豊富で、開発職とインフラ職の両方において多くの求人を取り揃えています。

AIエンジニア求人もトップクラスの多さを誇っており、AIエンジニアに転職しようと決めているのであれば、優先的に利用しておきたい転職エージェントです。

また、Geeklyには100名以上のIT専門アドバイザーが在籍しているため、エンジニア転職に関する悩みを安心して相談することができます。

サービス概要
サービス名	Geekly
運営会社	株式会社Geekly
公開求人数	29,282件
AIエンジニアの求人数	628件
対応地域	東京・大阪を中心とした都市部
公式サイト	https://www.geekly.co.jp/

リクルートエージェントIT｜幅広いエンジニア求人を見たい方向け

リクルートエージェントITは、大手人材会社が運営する総合型の転職エージェントです。

AIエンジニアや社内SEなど、IT系職種の求人だけでも10万件近くあるので、求人の網羅性を高められるでしょう。

転職・就職支援大手のノウハウを活かした、手厚いサポートも魅力です。

登録後は、徹底的に応募書類の添削や面接対策をしてもらえるため、選考が不安な方でも自信を持って採用試験に挑む後押しをしてくれます。

転職活動のノウハウが学べるオンラインセミナーも開催しているので、転職を有利に進めたい方は登録して参加してみてください。

サービス概要
サービス名	リクルートエージェント×IT
運営会社	株式会社リクルート
公開求人数	103,832件
AIエンジニアの求人数	405件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト	https://www.r-agent.com/

社内SE転職ナビ｜AIを取り扱う社内SEを視野に入れている方におすすめ

社内SE転職ナビは、社内SEの求人を中心に取り扱う転職エージェントです。

AIエンジニア職に限定すると数も少なくなるため、社内SE求人を探すことは非効率になります。

しかし、AI関連の仕事や企業まで幅を広げて求人を探してみると、業務の中でAIを取り扱う社内SE求人もあり、選択肢の1つとして考えることができそうです。

また、提案される求人数が多いことが特徴で、平均25.6社の求人を提案しているようです。

AI専門のエンジニアという強いこだわりがない方であれば、色々な働き方を模索する1つとしておすすめです。

サービス概要
公開求人数	5,337件
AIエンジニアの求人数	140件
主な対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
運営会社	アイムファクトリー株式会社
公式サイト	https://se-navi.jp/

関連記事：社内SE転職ナビの評判・口コミ｜基本情報や利用の注意点・SE職との違いも解説

ウィルオブテック｜担当者が2名体制で手厚くサポート

ウィルオブテックは、総合人材サービス企業の株式会社ウィルオブ・ワークが運営している転職エージェントです。

AIエンジニアの求人数は決して多くはありませんが、求人の質に自信を持っており、転職後の年収アップ率や定着率が高い実績があります。

半数以上が非公開求人と割合が高いため、登録してみてより良い求人に出会える可能性も高いでしょう。

また、ウィルオブテックでは他のエージェントと異なり、担当者が2名体制で手厚くサポートをおこなってくれるのが特徴です。

じっくり満足のいく転職をしたいエンジニアの方におすすめの転職エージェントです。

サービス概要
サービス名	ウィルオブテック
運営会社	株式会社ウィルオブ・ワーク
公開求人数	4,293件(※)
AIエンジニアの求人数	61件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国／海外
公式サイト	https://willof.jp/techcareer/

Direct type｜AIエンジニアを含むスカウトを受けられる

Direct typeは、ITエンジニアに特化したスカウト型の転職サービスです。

有名な大手企業からスタートアップ企業まで、1,600件以上のIT求人を扱っています。

経歴や希望条件を登録すれば、待っているだけで企業からスカウトが届くので、手軽に自分に合う求人と出会えるでしょう。

職種や言語など、ご自身の経験や希望を細かく登録できるため、精度の高いマッチングが期待できます。

AIエンジニアの求人はどうしても数が少なくなりますので、さまざまな方法でマッチングできるように準備しておくことをおすすめします。

サービス概要
サービス名	ダイレクトタイプ
運営会社	株式会社キャリアデザインセンター
公開求人数	1,600件以上(※)
非公開求人数	優良求人を直接ご紹介
対応地域	全国
公式サイト	https://directtype.jp/

【年代別】AIエンジニアにおすすめの転職エージェント

この章では、年代別にAIエンジニアに強い転職エージェントを紹介します。

なお経験者を想定してエージェントを紹介しますので、完全未経験からAIエンジニアを目指したい方は「未経験からAIエンジニアを目指す方におすすめの転職エージェント」までスキップしてください。

20代AIエンジニアにおすすめの転職エージェント

20代でAIエンジニアの求人をお探しの方には、求人数が多くサポート体制が充実しているエージェントがおすすめです。

エージェント名	特徴
マイナビIT AGENT	20代の若手向け求人が充実 AIエンジニアの求人が500件弱と多い
レバテックキャリア	20代登録者が全体の52.4%（※）といったデータあり 5人に4人が年収アップを実現
Direct type	気軽にスカウト待ちができる 大手企業のAIエンジニアになりたい方向け

AIエンジニアの求人数で選ぶのであれば、本記事で紹介した中でも比較的求人が多く、若手向けの求人を取り揃えているマイナビIT AGENTがおすすめです。

ある程度スキルに自信があって年収アップを積極的に狙いたい方は、レバテックキャリアを活用すると理想に近づけるでしょう。

「エージェントを使うほどではないけれど、自分の市場価値を把握しておきたい」というAIエンジニアの方には、スカウト型のDirect typeもおすすめです。

30代AIエンジニアにおすすめの転職エージェント

30代に差し掛かると、勤続年数も長くなり「中堅エンジニア」として即戦力を期待されることも多いでしょう。

ここではAIエンジニアの求人数がある程度あり、年収アップやワークライフバランスの充実など、求職者に寄り添った対応に定評があるエージェントを紹介します。

エージェント名	特徴
レバテックキャリア	年収アップに強み 各職種に特化したアドバイザーが在籍
ビズリーチIT	年収800万円以上の求人が充実 スキルを活かしてハイキャリアを望む方に◎
Geekly	IT・Web・ゲーム業界に特化 リモート勤務・年収アップなどを希望する方に

レバテックキャリアは20代の章でも紹介しましたが、年収・スキルアップに強みを持つエージェントですので、自分の市場価値を知りたい方にもおすすめです。

培ってきたスキルを活かしてハイキャリアを目指したい方には、スカウト型サービス「ビズリーチIT」を活用するのもおすすめです。

AIエンジニアのほか、データサイエンティストや機械エンジニアなどの他のサービスではあまり取り扱っていない求人も充実しているのが魅力といえるでしょう。

一都三県で自由度の高い働き方をしたい方には、IT・Web・ゲーム業界に特化したGeeklyもおすすめです。

全体でリモート可能の求人を1.7万件ほど取り扱っているほか、平均年収アップ額も78万円と高水準ですので、納得のいく転職を叶えやすいでしょう。

40代AIエンジニアにおすすめの転職エージェント

40代のAIエンジニアには、開発経験のほかにもマネジメント経験などが求められるようになります。

20代・30代と異なり転職を経験した方もいるでしょうから、これまでの経験を深く理解してくれるエージェントを活用するのが成功のカギです。

エージェント名	特徴
ビズリーチIT	年収800万円以上の求人が充実 マネジメント経験を活かしたい方におすすめ
Geekly	エンジニア専門のアドバイザーが在籍 専門性と求人の質の高さが強み

豊富な経験を活かせる求人をお探しの方には、取り扱い求人のほとんどが年収800万円を上回っているビズリーチITがおすすめです。

またエンジニア専門のアドバイザーが在籍しているGeeklyも心強い味方になってくれるはずです。

Geeklyが運営元の「Geekly Media」では40代のエンジニア転職に関するコンテンツも公開されているため、年齢を理由に断られる可能性は低いといってよいでしょう。

【未経験向け】AIエンジニアにおすすめの転職エージェント

この章では以下の2パターンの方に向けて、おすすめの転職エージェントを紹介します。

Geekly｜AIエンジニアや機械学習エンジニアに強い

ITエンジニアの経験があり、AIエンジニアへの転向を考えている方には、比較的求人が多いGeeklyがおすすめです。

AIエンジニアを目指す場合は、機械学習の開発スキルを身につけ、機械学習エンジニアとして働きながら経験を積むことが近道といえます。

類似職種であるデータサイエンティストやアナリストといった職種も取り扱っているため、AI技術全体に興味のある方は必見といえるでしょう。

サービス概要
サービス名	Geekly
運営会社	株式会社Geekly
公開求人数	29,282件
AIエンジニアの求人数	628件
対応地域	東京・大阪を中心とした都市部
公式サイト	https://www.geekly.co.jp/

AI Connect｜完全未経験からAIスキルを習得できる

AI Connectは、AIスキルやデータ分析・プログラミングを基礎から学ぶことができるプラットフォームです。

経済産業省が実施する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」に選ばれており、企業と雇用契約を締結している方であれば講座を「実質0円（※）」で受講することが可能です。

講座は全てe-ラーニングで受講できるため、休みの日や通勤時間などのちょっとしたスキマ時間を活用して気軽に学ぶことができます。

まずは無料のメンバー登録をして、自身が利用対象に当てはまるかどうか相談してみてはいかがでしょうか。

※利用には企業等と雇用契約を締結していて、受講要件に関するキャリア面談を受けて頂く必要があります。

サービス概要
サービス名	AI Connect
運営会社	株式会社D4cアカデミー
公開求人数	講座受講後にキャリアコンサルタントからご紹介
対応地域	全国
公式サイト	https://ai-c.net/

AIエンジニアが転職エージェントを選ぶときのポイント

ここまでAIエンジニアにおすすめの転職エージェントを8社ご紹介しました。その中から実際に利用する転職エージェントを選んでいきましょう。

転職エージェントを選ぶ際には、次の内容に気を付けながら選んでみてください。

AIエンジニアの求人数の多さ

転職エージェントを選ぶ上で大事なポイントが求人数です。求人数の多さは、転職先の選択肢を広げ、転職成功の確率を上げてくれます。

一般的には、大手転職エージェントの方が求人数も多く持っているのですが、希望する職種が決まっているなら、その職種の求人が多い特化型の転職エージェントを中心に選んでいきましょう。

ただし、AIエンジニアは近年になって注目されてきた職種です。

「AIエンジニア」という職種で求人を出していることも少ないため、AI分野や特定のコーディングスキルで求人を検索してみる方法も試してみましょう。

AIやエンジニアへの理解度

AIはここ数年で発展してきたテクノロジーであるため、まだまだ理解をしきれていない人も多くいます。

上記でご紹介した転職エージェントは、エンジニアには強い転職エージェントでまとめていますが、アドバイザーがAI分野にまで詳しいとは限りません。

一度アドバイザーと話してみて、あなたの仕事に対しての理解があるかどうかを判断しても良いでしょう。

あまり理解がないようであれば、アドバイザーや転職エージェントを変更して他を選ぶこともできます。

キャリアアドバイザーとの相性

転職エージェントを利用すればアドバイザーが付いてくれますが、そのアドバイザーにもアタリ・ハズレがあります。

中には、転職を急かしたり、高圧的な態度を取られたりするような良くないアドバイザーが担当になってしまうこともあります。

良くないアドバイザーが付いてしまった場合、転職エージェントの運営会社に連絡することで、新しい担当者に変更してくれます。

キャリアアドバイザーとの相性を考えながら転職エージェントを選んでいきましょう。

利用したいサポートの有無

転職エージェントの利用を考えている方は、サポートの手厚さにも注目してください。

エンジニア向けにサービスをおこなっていた転職エージェントであれば、エンジニアの転職事情や面接対応にも詳しく、有意義なアドバイスをもらえます。

また、転職先の企業との繋がりが深ければ、応募前に転職先の詳しい情報を仕入れられる可能性も高いです。

転職エージェントの利用開始時には、アドバイザーとの面談がありますので、面談時にサポート内容について聞いてみることもおすすめです。

AIエンジニアが転職エージェントを利用するメリット

AIエンジニアの転職では、転職エージェント利用がおすすめです。こちらの項目では、AIエンジニアが転職エージェントを利用するメリットをご紹介します。

完全無料で利用できる

まず、ほとんどの転職エージェントは完全無料で利用できます。求職者の方は、費用面での心配は不要ですのでご安心ください。

転職エージェントを利用すれば、求人紹介や求人への応募だけでなく、キャリアプランの相談や面接対策、コーディングテスト対策などもできます。そして、これらが無料で利用できます。

転職エージェントの利用が無料になっている理由は、転職エージェント側が求人を掲載している企業側から紹介料や掲載料をもらうビジネスモデルになっているからです。

費用をかけず、より一歩踏み込んだ転職活動ができることは大きなメリットと言えるでしょう。

他社にはない非公開求人を紹介してもらえる

多くの転職エージェントでは、非公開求人を保有しています。

非公開求人とは、特に条件が良い求人や、人気企業で応募が殺到しそうな求人を非公開にしているもので、転職エージェントに登録していなければ紹介されません。

ネット上だけでは知ることができない、高条件の求人に出会える可能性があることも転職エージェントを利用する大きなメリットに挙げられます。

AIエンジニアの求人は珍しい求人であると言えますので、転職エージェントによっては非公開求人で保有している場合があります。

さまざまな方法で少しでも多くの求人を見つけるために、転職エージェントに登録して非公開求人も知れる状態にしておくと良いでしょう。

企業の詳細を教えてくれる

転職エージェントは求人掲載先の企業とパイプを持っており、実際の職場の雰囲気や業務の実情などを把握している場合があります。

また、どのような人材を必要としているかを把握していれば、効果的な選考対策ができるかもしれません。

応募先の職場が自分に合っているかどうかを、推し量る材料にもできます。

AIに関しては、企業や採用担当者側が十分に理解をしていないまま求人を出している場合もあり得ます。

事前に詳細まで調べることができれば、入社後のミスマッチを防ぐこともできるようになるでしょう。

面倒な連絡や日程調整を代わりにおこなってくれる

転職活動で手間になるのが、応募先企業とのやり取りです。

問い合わせから応募書類の送付、面接の段取りなど、転職活動では応募先施設との細かなやり取りが多く発生します。

複数の企業を同時に受ける場合には、しっかりとスケジュール管理をしていないと、面接がバッティングしてしまったり、書類の行き違いが起きてしまったりする原因になります。

転職エージェントを利用すればこうしたやり取りを一任できます。

面接や入社日などの日程調整もおこなってもらえるため、現職で働きながらでもスムーズに転職活動を進められるメリットがあります。

給料や条件などの交渉をおこなってくれる

転職を考える理由は人それぞれですが、中には年収アップや残業減などの明確な希望を持っている方も多いでしょう。

ただ、年収や待遇について自分から交渉するのは勇気がいるほか、転職前に「お金のことばかり気にしている」と誤解されてしまう可能性もあります。

転職エージェントを活用すれば、担当のアドバイザーが利用者に代わって条件を交渉してくれます。

上手に活用すれば、納得のいく転職を実現しやすくなるメリットもあります。

求人の総数が少ないAIエンジニア転職においては、「AIエンジニアの求人はあったものの、条件面が少し希望に沿わない」というような求人も候補に入れられることもメリットになります。

AIエンジニアが転職エージェントを利用するデメリット

転職エージェントを利用するメリットが多い反面、利用する上でのデメリットが生じてしまう場合があります。

これらのデメリットは、転職エージェントや担当者のキャリアアドバイザーをしっかり選んでいれば回避できる内容でもありますので、どのようなデメリットがあるのかを知っておきましょう。

連絡がしつこいと感じる場合がある

転職エージェントを利用すると、「連絡がしつこい」と感じる場面が出てくることもあります。

転職エージェントはマッチする求人が見つかる度に連絡してくるため、必然的に連絡が多くなる傾向にあるのです。

どうしてもしつこいと感じるなら、「週に1回」「〇曜日だけ」「平日の〇時～〇時」など、連絡が取れる時間を指定しておくのも方法です。

転職を急かされると感じる場合がある

転職エージェント側の目的としては、利用者に自社経由で転職してもらうことが一番にあります。

自社経由で転職が決まることで、紹介料等の費用を売上にすることができるからです。

各キャリアアドバイザーもノルマを持たされている場合もあり、ノルマ達成のために多少強引に転職を勧められてしまうケースも起こり得ます。

特に転職する気持ちが固まっていない方や、希望条件が固まっている方などは、無理に転職を勧められたり、ミスマッチの求人を紹介されたりして不満に思いやすくなるかもしれません。

転職エージェントに勧められたからといって、必ず転職しないといけない決まりはありません。必ず、自分の中でも一度考えを整理して、転職や応募をすべきか判断していきましょう。

あまりにも強引なキャリアアドバイザーや転職エージェントは、変更してもらったり利用を辞めたりして問題ありません。

希望に沿わない求人を紹介されることがある

転職エージェントを利用していると、希望条件に沿わない求人を提案されることがあります。

考えられる理由としては「キャリアアドバイザーが求職者の希望をはっきり理解していない」「そもそも希望条件を満たす求人がない」などです。

特に求人数が少ないAIエンジニアの転職に関しては、利用する転職エージェントに十分なAIエンジニア求人がなくて類似の求人を紹介されてしまうようなことが起こってしまうかもしれません。

AIエンジニアの転職エージェント利用では、複数の転職エージェントに登録してみて、粘り強く求人を探していく必要も出てきます。

AIエンジニアの転職エージェントの基本的な使い方

利用する転職エージェントによって若干違いますが、転職エージェントは基本的に次のような流れで進んでいきます。

利用前に全体的な流れをイメージしておきましょう。

登録

まずは、転職エージェントの登録フォームに氏名や生年月日などの必要事項を入力し、登録作業をおこないます。

登録が完了すると、転職エージェントから入力したメールアドレス宛に登録完了の連絡がくるか、電話で直接連絡がきます。

その際、次のヒアリングのための日程調整や転職エージェントの利用方法についての説明があります。

ヒアリング

担当のキャリアアドバイザーがつく場合、最適な求人を提案するため、求職者一人ひとりの経歴や希望などをヒアリングする機会が設けられます。

この際、あらかじめ履歴書や職務経歴書の持参を求められるケースがあります。

今すぐ転職するつもりがなかった方は面倒に思うかもしれませんが、履歴書等の情報を元にヒアリングが進められますので、ぜひ前向きに取り組んでみてください。

後ほど応募書類の添削をおこなってくれるケースもありますので、前もって作っておけばスムーズに転職活動が進められます。

求人紹介

ヒアリングで伝えた条件をもとに、マッチする求人の紹介を受けます。

紹介数を重視している転職エージェントの場合、一つひとつというよりは複数の求人情報がメールなどでまとめて送られてきます。

送られてきた紹介求人の中から、応募したい求人を選んでいきましょう。

気になる求人があれば、職場の環境や雰囲気など求人情報に載っていない情報について担当のキャリアアドバイザーに確認することで、教えてもらうことができます。

紹介された求人が自分の希望とかけ離れていて違和感がある場合、求人を紹介してくれた具体的な理由も確認しておきましょう。

中には、担当者が自身のノルマ達成のためにマッチしていない求人を紹介しているケースもあります。

そのような担当者は信用できないので、担当者の変更なども検討しましょう。

ただし、一見条件にマッチしていないような求人でも、担当者しか知らない内部の情報があって勧めてくれた可能性もあります。

そのため、一度詳細を聞いてから判断することが重要です。

担当者の話を鵜呑みにしないためにも、紹介された職場を検索し、悪い評判などがないか自分でも確認しておきましょう。

応募

応募を決めたら担当者にその旨を伝えましょう。

「履歴書」と「職務経歴書」は、転職サイト内で作成したものをそのまま使うケースと、別で用意しなければいけないケースがあります。

最近では、ネット上で完結させるためマイページなどから履歴書や職務経歴書を作成できる機能があります。それを担当者が添削し、応募先へ送ることも珍しくありません。

採用選考

まずは、採用担当者が提出された応募書類を確認する書類選考がおこなわれます。

書類選考に通過したら、次は応募先企業の採用担当者との面接です。

エンジニアの転職であれば、企業によってはコーディングテストが実施されるケースもあります。事前にキャリアアドバイザーと相談しながら、対策を取っておきましょう。

転職エージェントによっては、コーディングテストの模擬を実施してくれるところもありますので、不安がある場合には、対応してくれる転職エージェントを選ぶと良いでしょう。

内定・入社

無事に内定をもらったら、内定を受諾し入職日を決定しましょう。

まだ在職中の人は退職日を決定し、業務の引き継ぎや社内や取引先への挨拶を済ませます。

内定をもらうと残りの手続きに手を抜きがちになってしまいますが、ここでしっかり退職の準備を済ませておかないと、スムーズに退職しにくくなるため注意が必要です。

担当のキャリアアドバイザーがついてくれるのであれば、迷ったときはとにかく相談することをおすすめします。

良い関係が築けていれば、退職から入社までの期間の相談にも応じてくれます。

AIエンジニアが転職エージェントを上手に使うコツ

上記が転職エージェントの基本的な利用方法ですが、利用者がさらに工夫することでさらに有効活用することが可能です。

これから転職エージェントを利用する際は、次の点を気にしながら使ってみてください。

複数の転職エージェントに登録する

本記事でもいくつかの転職エージェントをご紹介しましたが、1つにこだわりすぎずに複数に登録して比較しながら使ってみる方法がおすすめです。

複数のサービスを利用することで、サービスの良し悪しが判断できやすくなりますし、単純に紹介を受けられる求人数も増やすことができます。

また、良い求人が紹介されない場合には、「他のサイトではこのような求人もありましたが…」などと引き合いに出す方法も取れます。

特にAIエンジニア転職になると、どうしても求人数が少なくなってしまいますので、少しでも多くの転職エージェントを使って、さまざまな方向性から求人を見つけてきてもらう必要性も高くなります。

ただ、あまりに登録し過ぎても連絡の管理などが大変になりますので、ご自身で管理ができる範囲内に抑えておくことも大事です。

また、求人に応募する際は、同じ企業に別の転職エージェントから応募しないように注意しましょう。

ヒアリング前に転職に関する考えをまとめる

登録後はキャリアアドバイザーとヒアリングがおこなわれますが、ヒアリング前にご自身で考えをまとめておくことをおすすめします。

ヒアリングなので必要最低限必要な情報はアドバイザーが聞き出してくれますが、特に考えていないと、希望を伝え忘れてしまったり、相手の言い分をそのまま受け入れてしまったりすることにもなります。

ヒアリング前には、ご自身が転職先に求める条件とこれまでのキャリアの棚卸しをしておくと良いでしょう。

連絡はなるべく早くに返す

転職エージェントの利用を始めた場合、アドバイザーから個別にメッセージが届く場合がありますが、極力早くに返信することで担当者も積極的に対応してくれます。

連絡が早い人であれば、「転職に意欲的」と判断され、担当者も協力してくれやすくなるからです。

転職エージェントは、利用者が転職先を決定することで採用した企業から費用を受け取ります。

よって、転職エージェント側の立場で考えると、「とりあえず登録してみた」などの転職に対する意欲が低い人の対応は後回しにされてしまいがちです。

担当者を味方に付けることができれば、良い求人を優先的に紹介してもらったり、質問にすぐに返答してくれたりと、良い関係を築くことができます。

転職の意思が強い人ほど、転職エージェントからの連絡にはすぐに返信することを意識しておきましょう。

担当者の変更が可能

キャリアアドバイザーにもさまざまな人がいます。

担当者の対応が遅いのが原因で良い条件の求人を逃してしまったり、希望する求人を探してくれなかったりするようなケースもあります。

担当者と相性が悪いと、転職活動が長引いたり希望する求人に出合えなかったりと、転職エージェントに登録した意味がなくなってしまいます。

また、転職活動中は担当者とのやり取りが頻繁になるため、相性が悪いとストレスに感じてしまい、余計に転職活動が苦しくなってしまう悪循環に陥る可能性もあります。

もし、担当者との相性が悪いと感じた場合、会社のサポート窓口などに変更の希望を伝えてみましょう。

担当アドバイザーの変更は決して珍しいことではありません。転職エージェント側も求職者がスムーズに転職するため、すぐに対応してくれるはずです。

AIエンジニアの転職事情

最後に、AIエンジニアの転職に関して知っておきたい内容について解説します。

AIエンジニアの仕事内容

AIエンジニアは業務の細分化が進んでおり、多くの職種が存在します。

代表的な職種と仕事内容をまとめると次の通りです。

職種	仕事内容
データアナリスト	データの集計 データの分析 データを用いた意思決定の支援
データサイエンティスト	データの分析 データを活用して課題を解決 機械学習を活用した業務の自動化・効率化
機械学習エンジニア	システム開発 ソフトウェア開発 アプリ開発
データエンジニア	データベースの設計 クラウド環境の構築 教師データの作成
データアーキテクト	データの整理 データベースの整備 データアナリストの支援

AIエンジニアの仕事内容は、データ収集・分析とシステム・ツール開発の2つに分けられます。

職種ごとに必要なスキルや知識は異なるため、AIエンジニアを目指す方は事前に仕事内容を確認してください。

「AIエンジニア」の大枠で求人を探そうとしても、求人数が少なくなってしまいます。

転職前には、ご自身がどの業務に従事したいかの方向性を定め、上記の職種で求人を探してみる方法も取ってみましょう。

AIエンジニアの将来性

近年急発展を遂げるAI分野ですが、結論から言うと、AIエンジニアの将来性はとても高いです。

経済産業省の調査によると、2030年時点でAI人材は1万2千人～14万5千人不足すると予想されており、AIエンジニアの需要も高まることが考えられます。

多くの企業ではAIを活用した業務効率化を進めており、今後AIエンジニアの求人数も増えていくことが予想されます。

参考：経済産業省　IT人材需給に関する調査

AIエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴

他のエンジニア職からAIエンジニアに転職する場合、自分にAIエンジニアの適性があるかどうかを判断することも大事です。

AIエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴をまとめると次の通りです。

向いている人	向いていない人
PythonやRustを学んでいる人 新しい技術やツールの活用が好きな人 コミュニケーション能力が高い人	データ分析が苦手な人 確率や統計学など数学が苦手な人 英語が苦手な人

AIは常に進化を続け、新しい技術や応用ができる分野でもありますので、エンジニア自らも新しいことが好きで常に学び続ける姿勢がある方でないと変化に対応できなくなってしまうでしょう。

また、現在ではAIに関する最新の動向は海外中心になるため、英語ができた方が最新情報も追いやすくなります。

上でも触れましたが、AIエンジニアの仕事では、データ収集や分析が中心になることもあります。

データ分析に苦手意識がある方は、AIを使った業務ではなく、自らの想像力を働かせて開発をおこなうエンジニアの方が向いている場合もあります。

関連記事：AIエンジニアはやめとけと言われる理由は？向いていない人の特徴を徹底解説

AIエンジニアの年収は558万円

厚生労働省の調査によると、AIエンジニアの年収は558万円となっていました。

給与所得者の平均年収は461万円のため、AIエンジニアの年収は平均よりも高いと言えるでしょう。

一方、エンジニア全体の年収も557万円でしたので、他のエンジニアとAIエンジニアとの給料格差はあまりないと考えられます。

AIエンジニアに転職する際も、これまでのエンジニアでの年収を基準に希望する給料を考えて問題ないでしょう。

もちろん、高いスキルや経験をお持ちの方は、さらに年収を上げるための転職を目指していきましょう。

今後AIエンジニアの職業が普及していき、多くの企業で必要されていくとなると、今後も年収が上がっていくことも予想されます。

参考：職業情報提供サイト jobtag
参考：国税庁 統計情報

まとめ｜AIエンジニアは求人が少ないため、複数の転職エージェントを併用するのが成功のカギ！

AIエンジニアへ転職しようとした場合、正直に申し上げると求人自体がそこまで多くない現状があります。

エンジニア向けの転職エージェントを複数使いながら、人海戦術のようなやり方で、キャリアアドバイザーとうまく連携を取りながら希望に沿った求人を探していきましょう。

また、AIエンジニアにこだわりすぎず、データアナリストや機械学習の分野に携われる仕事まで幅広く探してみることで、思わぬ仕事が見つかるかもしれません。

AIエンジニアの転職エージェント選びで一番大事とも言えることが、担当となってくれるキャリアアドバイザーとの相性です。

悩みや希望を本音で話せるキャリアアドバイザーを見つけることができれば、転職成功にかなり近づくことができます。

ぜひ、気になる転職エージェントに登録してみて、実際に面談までやってみることをおすすめします。

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