「転職したいけど年収が下がって後悔したくないな…」
「転職して年収が下がる人ってどれくらいいるの？」
「転職で年収を上げるためのコツってあるの？」

そのような悩みを抱えていませんか？

仕事を変えたいと考えていても、転職で年収が下がってほしくないと考えてしまいますよね。

できることなら、年収を上げた転職がしたいと考えるかと思います。

転職をしたいけど、なかなか一歩踏み出せない方におすすめの記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

関連記事：転職エージェントおすすめ比較ランキング！人気大手18社の選び方を年代・職種別に一覧で解説

転職で年収が下がってしまい後悔している人の割合

最初に、転職をして年収が下がる方はどれくらいいるのでしょうか。

厚生労働省が公表している「－令和４年雇用動向調査結果の概況－」では、以下のように記載されています。

令和４年１年間の転職入職者の賃金変動状況をみると、前職の賃金に比べ「増加」した割合は34.9％、「減少」した割合は 33.9％、「変わらない」の割合は 29.1％となっている。

引用元：－令和４年雇用動向調査結果の概況－｜厚生労働省

上記からもわかるように、およそ3人に1人の割合で年収が減少しているようです。

ですが、年収が「増加している人」と「変わらない人」もそれぞれ同じほどいるため、年収の増減する割合はほとんど同じだとわかります。

そして、厚生労働省の「令和２年転職者実態調査の概況（個3.転職について）」の中では転職後の賃金に対して「不満足」と回答している正社員の人は26.5%と約4人に1人の割合でいます。

転職した時に約3人に1人の年収が下がってしまい、約4人に1人が給料に対しての不満があるようです。

関連記事：20代の転職は3割が年収下がる？年収ダウンを最大限防ぐポイント

転職で年収が下がってしまう理由4選

ここでは転職で年収が下がってしまう理由を4つ紹介していきます。

1つずつ紹介していきます。

未経験の業界に転職をする

未経験の業界にキャリアチェンジした場合は、知識と経験がないため給料が下がってしまいます。

なぜなら、未経験の場合だと新しいこと覚えるための教育コストがかかるため、経験者に比べて待遇が低くなってしまうためです。

未経験にかかる教育の内容は以下の通りです。

それぞれの教育に対して人件費や工数などのコストが発生してしまいます。

企業は未経験者に必要なスキルを身につけてもらった後で、成果を上げてもらうように考えているため、最初のうちは給料が低くなるかもしれません。

労働時間が減る

もし、役職や基本給などが変わらない場合でも、労働時間が減ると手当がなくなってしまうため給料が低くなる可能性があります。

なぜなら、残業や夜勤などが減ってしまうと、手当がその分減ってしまうからです。

2019年から順次施行されている『働き方改革関連法』の効果で各企業が残業を減らそうと稼働中です。

残業の多かった人が急に残業がなくなる場合、多い人だと10万以上手当が下がってしまいます。

急激に減ってしまうと、今まで問題がなかった支払いなどにも支障が出てきてしまい、後悔につながりやすいでしょう。

前職と同じ残業量がいい場合は、転職前に企業の残業に関する情報を確認しておくようにしましょう。

参照「働き方改革関連法」の概要｜厚生労働省 愛知労働局

会社の規模感が変わる

会社の規模感によっても給料が下がってしまいます。

とくに、大手企業から規模の小さい企業に転職した場合は給料が下がる傾向にあります。

なぜなら大手企業は、効率化やブランド力、仕組み化などで高い利益を得ている場合が多いからです。

そのぶん、福利厚生や基本給などに反映されやすく社員の年収が高くなります。

規模の小さい企業は比較すると利益率が低くなってしまったり、売り上げが不安定だったりする場合もあるため、比例して基本給などが低くなってしまう傾向にあります。

事業の発展により給料が上がっていく場合もありますが、規模感の小さい会社の場合は給料が下がったと感じてしまうケースが多いのです。

役職が下がる

前職で役職がついていた方は、転職後に一般社員から始まると給料が下がります。

転職するとすべて0からのスタートになるため、手当などがなくなってしまうからです。

もし、同じ役職で転職ができても年収が下がる可能性もあります。

会社によっては等級に合わせて手当が変わるため、同じ役職でも等級の違いから他の手当も一緒に下がり給料に影響する可能性もあります。

ですが、地道に等級を上げることで給料を上げていくことが可能です。

年収が下がっても後悔しない転職の判断基準4選

ここでは年収が下がっても後悔しない転職の判断基準を4つ紹介していきます。

1つずつ紹介していきます。

キャリアプランに合っていることを確認する

転職後のキャリアプランが明確になっている方が、自分のキャリアプランに合った仕事につけた場合は後悔しづらいケースが多い傾向にあります。

なぜなら、仕事内容がやりがいにつながったり、長期的な成長につながったりするため今の給料が低くても満足できているからです。

もちろん、キャリアプランによっては最初にあえて給料を下げて、経験をつむことで今後上げていくと考えている方もいるため前向きに捉えている方も多くいます。

転職で後悔しないために自分がどうなりたいか、どのような生活をしていたかを考える必要があります。

長期的にみて年収が上がるか考える

長期的にみて年収が上がるとわかっている場合は後悔しないことが多いといえます。

成長している業界は、長期的にみて年収が上がる可能性もあるため、先に年収が下がったとしても入社するタイミングで理解しているため後悔しづらくなるからです。

たとえば、固定給とは別に成果報酬として〇〇が達成したら〇〇円を別途で支払われる条件がある場合は、前向きに転職を進められるでしょう。

働き方の中で求職者が求めているものと合っていることで、後悔しづらくなります。

許容範囲を設定する

自分の生活に必要な最低額の金額を把握して、許容範囲を理解しておくことが後悔しないために必要です。

なぜなら、許容範囲を理解しておくことで年収が減った時に焦らずに、自分の判断軸ができるようになるからです。

たとえば、毎月かかっている固定費（家賃など）や変動費（光熱費など）を確認して、減らせるものはないか、月に平均いくら使っているのかを把握するようにしましょう。

そして転職先の給料が生活費を賄えるか把握することが大切です。

いくらあれば自分は生活できるのか、不要なものにお金を払っていないかを理解しておくことで、給料が下がっても生活水準を下げずに生活ができるため後悔しづらくなります。

同世代の平均年収を知る

同年代と平均年収と比べて、転職後の年収が高いか低いかを知っておくと判断しやすくなり、後悔が減ります。

転職してから年収が減ったと思っても、実際平均年収より高かったり、思っていたより年収が低かったりすることに入社前のタイミングで気づけるからです。

国税庁の調査によると各年代の平均年収は以下の通りです。

年齢	平均給料
19歳以下	160万円
20歳〜24歳	282万円
25歳〜29歳	373万円
30歳〜34歳	450万円
35歳〜39歳	499万円
40歳〜44歳	520万円

転職先の年収が自分の転職先で貰える年収と比べることで、客観的なデータとしての判断ができるようになります。

事前に平均年収を知っておくことで、入社前に納得のできる判断ができるため後悔しづらくなるといえます。

転職で年収が下がって後悔しないために事前にやるべきこと3選

ここでは転職で年収が下がって後悔しないために事前にやるべきこと3つを紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

業界の平均給与を理解する

希望する業界の平均給与を理解しておくようにしましょう。

業界によって平均給与が変わるため、事前に把握しておくと転職前の判断材料になるからです。

元々平均給与が低い業界に転職してしまうと給料を上げるのが難しくなります。

反対に業界の平均給与が高い業界に転職すると給料が上がる、または今後伸びていく可能性があります。

また、企業の平均給与を知っておく利点として、希望している企業の年収が業界水準に対して適正なのか判断が可能です。

各業界の平均給与を調べる方法は以下の通りです。

業界の平均給与を知っておくと、後悔しない転職ができるでしょう。

自分の市場価値を分析する

市場価値を分析することで自分に合った企業を選べます。

なぜなら、自分の市場価値を理解していないと転職が思うように進まなかったり、転職後に合わないことが判明して後悔する可能性があるからです。

市場価値を分析する時に必要な4つの軸は以下の通りです。

市場価値を分析することで、自分がどこに求められているのか、どのようにアピールしたらいいのかがわかるようになるため、転職がスムーズに進んで後悔しづらいといえます。

企業にアピールして年収交渉する

企業に交渉すると年収を上げてもらえる可能性があるため、入社後に後悔しづらくなります。

年収交渉のタイミングは面接中に希望年収を聞かれた時、または内定通知後といわれています。

面接中だと「希望のいくらですか？」と聞かれる場合があります。

事前に業界の平均給与と企業の給料を調べておいて、適切な金額を提示するようにしましょう。

また、面接中に給料の話が出なかった場合は内定通知をいただいた後に、相談として人事の方に交渉することもあります。

もちろん、ただ交渉するだけでは年収を上げてもらうのが難しいため、具体的な数字を用いた根拠や客観的な市場価値を提示する必要があります。

もし、転職エージェントを利用して転職をいる場合は、担当のアドバイザーが代理で交渉してもらえる可能性があるためおすすめです。

転職で年収が下がった時に知っておきたい補助金の話

転職によって年収が下がってしまった方は、国から「就業促進定着手当」の補助金を受けられる可能性があります。

厚生労働省によると「就業促進定着手当」とは以下のように記載されています。

「就業促進定着手当」は再就職手当の支給を受けた方で、再就職先に6か月以上雇用され、再就職先での6か月間の賃金が、離職日前の賃金よりも低い場合に、基本手当の支給残日数の40％（又は30％）を上限として、6か月間の賃金差額分を一時金として支給するものです。

引用元：～「再就職手当」だけじゃない。「就業促進定着手当」って何？～｜厚生労働省

補助金を受け取るためには、細かい条件をクリアしていることが必要です。

こちらはハローワークでの申請になるため、当てはまっている方は条件を確認してから窓口で申請しましょう。

後悔しないための転職手順を5ステップで解説

ここでは後悔しないための転職手順を5ステップで解説していきます。

一つずつ紹介していきます。

転職を決意した理由を洗い出す

後悔しない転職をするためには、前職を転職しようと決意した理由を洗い出す作業が必要です。

転職した理由がわかると、自分の価値観を理解できるようになるからです。

たとえば、給料が原因で退職を決意した場合は、給料が大切な価値観だとわかります。

自分が感じていた理由とは別でも「これは嫌だな」と思う内容も出てくる可能性があるため、他の人の意見も聞いてみましょう。

厚生労働省によると自己都合による転職理由TOP3は以下の通りです。

さらに、転職を決意した理由の原因をさらに深掘りすることで、次の転職で気をつけるべきポイントが多く見えるようになります。

たとえば、賃金が低くて転職しようと考えた場合、なぜ前職は賃金が低かったのかを考えるといったようなことです。

一部の例を挙げると以下のようになります。

それぞれの原因がわかると、次の会社でも同じような状況にならないようにみるべきポイントが増えるため、より後悔が少なくなるでしょう。

希望の転職先を選んだ理由が自分の求めている条件に合っているか再確認する

希望の転職先が決まった時に自分の求めている条件に合っているか確認しましょう。

ここでもし自分が求めている条件とズレがある場合、入社してから後悔をしてしまう可能性が上がってしまうでしょう。

確認したい内容は以下の通りです。

もしも希望の条件と企業の条件が違うと感じた場合は、自分の中で優先度を変えるか、別の企業を探すなどして後悔しないように修正していきましょう。

自分の経験や強みをすべて出す

転職をする際には自分の経験や強みはすべて出すようにしましょう。

自身の経験や強みは転職活動において大きなアピールポイントになったり、給料を上げてほしい時の交渉材料になったりします。

以下の項目ですべて出すようにしましょう。

今までの経験から思いつく限り出してみた後に、周りの人に聞いてみることで自他ともの意見を確認できます。

自分のアピールポイントが見つかったら、具体例を含めて説明できるようにしていきましょう。

強みをそのまま伝えても、うまく伝わらないことが多いため、実際に活用したことや経験したエピソードなどを踏まえて伝えるようにしましょう。

次の仕事で求めている条件と優先順位を決める

転職で自分のアピールポイントが決まったら、今後のキャリアプランと求める条件を決めていきましょう。

キャリアプランを考えることで今後の人生でどう生きていきたいか、どのような生活していきたいかの目標がわかるようになります。

そのキャリアプランに合わせて転職先を選ぶと後悔しづらくなるからです。

以下の項目で考えるのがおすすめです。

さらに自分の中で見つけたキャリアプランがあれば、転職の軸として採り入れるようにしましょう。

もちろん、条件がすべて叶うわけではないため、それぞれに優先順位をつけて譲れない価値観を決めるようにしましょう。

転職活動の中で優先順位や条件が変わることもあるため、臨機応変に考えることが大切です。

転職エージェントに相談する

今後のキャリアプランや転職条件の優先順位が決まったら転職エージェントに相談しましょう。

転職エージェントではプロのアドバイザーがあなたの状況や価値観を丁寧にヒアリングして、それぞれにあった企業を紹介してくれます。

仕事を代理で見つけてきてくれるので、普段の仕事が忙しくてなかなか転職活動ができていない方でもスムーズに進められます。

また、アドバイザーによっては公開されている情報には載っていない会社の内容なども、教えてもらうことが可能です。

公開情報には載っていない内容を指標にして、自分が働いても大丈夫かじっくり考えられます。

転職が成功した場合、給料の交渉も代理でしてくれるため給料を上げることも可能です。

転職エージェントに相談することで、不安が多い転職もプロのサポートで安心して転職活動を進められるでしょう。

転職で後悔しないために利用したい転職エージェント3選

ここでは転職で後悔しないために利用したい転職エージェントを3つ紹介していきます。

1つずつ紹介していきます。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

ビズリーチ

転職で給料が下がって後悔しないか悩む時によくある質問

ここでは転職で給料が下がって後悔しないか悩む時によくある質問を紹介していきます。

• 給料を上げてもらう交渉はしていいですか？
• 年収とやりたいことはどちらを優先するべきですか？

1つずつ紹介していきます。

給料を上げてもらう交渉はしていいですか？

転職の際に給料の交渉はしても大丈夫です。

面接の中で「希望年収は？」と質問がきたタイミングや、内定が決まった後のすり合わせなどで交渉することが多くなります。

年収を上げてもらう時のポイントは、具体的な根拠や客観的な視点を用いた自分の市場価値を提示することです。

具体的に提示して企業と自分が納得できるように進めていきましょう。

もしも自分の口からいいづらい場合は、転職エージェントの方に頼むことをおすすめします。

年収とやりたいことはどちらを優先するべきですか？

結論、自分の価値観をもう一度考え直すところから始めましょう。

仕事の目的が何かを考える必要があります。

そして仕事の枠組みから人生の枠組みに広げて考えることも大事です。

自分が何をしたいのか、どういう生活をしたいのかを考えてキャリアプランを形成しましょう。

もしも、やりがいを選んで給料が低くても、別でバイトや副業で稼ぐことも可能です。

反対に、給料を選んでも仕事以外のやりがいをみ見つけることもできます。

自分がどこを目指したいのかを考えることで後悔しない転職にしましょう。

まとめ

この記事では転職によって年収が下がる可能性と後悔しない転職の方法を解説してきました。

現状を変えたくて転職を考えていても、年収が下がって後悔をする転職はしたくないですよね。

転職で年収を上げるためには転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントでは、あなたの経験や状況に合わせて転職を手厚くフォローしてくれます。

年収を上げることも転職エージェントの方に交渉をお願いすることも可能です。

満足のいく転職をするためにぜひ転職エージェントに相談してみてください。