サービスエンジニアへの転職を考えているものの、同僚や家族から「やめとけ！」と言われている方も多いのではないでしょうか。

サービスエンジニアはトラブルが起きた場合にすぐ対応する必要があり、仕事へのプレッシャーを感じる人も少なくありません。

そこで本記事では「サービスエンジニアはやめとけ」と言われる理由を5つ紹介しました。

サービスエンジニアに向いている・向いていない人の特徴とあわせて、仕事内容や年収、将来性も解説しています。

転職活動をしている方はこの記事を参考に、サービスエンジニアを目指すかどうかを検討してください。

また、一人で行う転職活動に不安のある方は、転職支援サービスの利用をおすすめします。

エンジニアに特化したサービスもあるため、ぜひ活用してください。

関連記事：IT転職エージェントおすすめ比較28選【2024年最新】エンジニア向けに徹底解説！

サービスエンジニアはやめとけと言われる理由を5つ紹介

サービスエンジニアはやめとけと言われる理由を、5つ紹介します。

専門的なスキルが必要だから

専門的なスキルが必要なことは、サービスエンジニアはやめとけと言われる理由の一つです。

サービスエンジニアは自社商品の内部構造やパーツの交換方法を理解する必要があり、専門的な知識を求められます。

例えば、パソコンや医療機器などで使用するパーツが廃盤になると、代替品で対応する場合もあるでしょう。

既存のパーツと代替品の互換性や、故障の原因にならないかを理解する必要があり、自社の商品やサービスに特化した専門的なスキルを求められます。

最新のスキルを学ぶ必要があるから

サービスエンジニアは商品やサービスの保守・メンテナンスを担当するため、最新のスキルを学ぶ必要があります。

通常業務をしながらスキルを習得する必要があるので、サービスエンジニアはやめとけと言われる原因になるでしょう。

とくに、ソフトウェアシステムやIoTデバイス（インターネットに接続できる商品）はアップデートが繰り返され、常にメンテナンス方法の確認が必要です。

自社で新商品やサービスをリリースした場合は、動作チェックの項目や交換パーツも理解する必要があるでしょう。

業務以外の時間でスキルを学ぶため、ワークライフバランスを重視する人からは「やめとけ」とアドバイスを受けることもあります。

長時間労働になりやすいから

長時間労働になりやすいことも、サービスエンジニアはやめとけと言われる理由の一つです。

商品やサービスのメンテナンス作業はお客さまのスケジュールに合わせることが多く、特定の日に多くの予定が入ると残業になることもあるでしょう。

また、商品やサービスにトラブルが起きると現場に呼び出されることがあり、休日を返上して対応する場合もあります。

本来のスケジュールにプラスして突発的な業務を担当する必要もあるため、シフト通りに働きたい人は「やめとけ」と言われることもあるでしょう。

コミュニケーションスキルが必要だから

サービスエンジニアは顧客対応する機会が多いため、コミュニケーションスキルが求められます。

「初対面の人と話すことが苦手」「電話応対が得意ではない」という人は、サービスエンジニアはやめとけとアドバイスを受けることもあるでしょう。

例えば、商品やサービスにトラブルが起きた場合は、営業用のスマートフォンにお客さまから直接連絡が届きます。

トラブルが起きている場合は、お客さまも冷静に状況を説明できないことが多く、少ない情報から故障の原因を予想するスキルも必要です。

お客さまとの会話から修理に必要な情報を集める必要があるため、サービスエンジニアには高いコミュニケーションが求められます。

これまでプログラマーや設計者などの職種で働き、顧客とのやりとりする機会が少なかった方は、やめとけとアドバイスを受けることもあるでしょう。

クレームへの対応でストレスが溜まるから

クレームへの対応でストレスが溜まることも、サービスエンジニアはやめとけと言われる原因の一つです。

商品やサービスにトラブルが起きた場合、お客さまの業務は進まないため、サービスエンジニアがクレームに対応する機会は少なくありません。

例えば「商品の動作が急に止まった」「アップデート後にバグが発生した」などの場合は、お客さまから文句を言われることもあるでしょう。

クレームへ適切に対応できないと顧客満足度も低下し、上司や他の部署に迷惑をかける可能性も出てきます。

業務時間外や休日のクレーム対応でストレスを抱えやすいことも、サービスエンジニアはやめとけと言われる理由の一つです。

サービスエンジニアとは

サービスエンジニアとは、顧客が購入した商品やシステムの点検・修理を担当する職種です。

デスクワークが中心のシステムエンジニアとは異なり、直接現場へ出向いてお客さまとコミュニケーションを行います。

サービスエンジニアの特徴を、詳しく解説します。

サービスエンジニアの仕事内容

サービスエンジニアの具体的な仕事内容は、以下のとおりです。

サービスエンジニアは顧客が購入した商品やシステムにトラブルが起きないよう、定期的に保守・メンテナンス作業を行う職種です。

機械に不具合が出たときには状況をヒアリングし、直接現場へ向かいトラブルへ対応します。

自社が販売する商品やサービスに関する専門知識はもちろん、コミュニケーションスキルや臨機応変にトラブルへ対応する能力が求められるでしょう。

サービスエンジニアの将来性

サービスエンジニアの仕事は、今後も一定の需要があると予想されます。

商品やサービスを稼働させるには定期的なメンテナンスが必要なため、サービスエンジニアの仕事が将来的になくなる可能性は低いでしょう。

多くの企業はDX（デジタルトランスフォーメーション）対応を進めており、クラウドやIoTのサービスを扱えるエンジニアの需要は高まりそうです。

一方、業務のデジタル化が進むことで、紙媒体を扱うコピー機やFAXなどを担当するサービスエンジニアを採用する企業は減る可能性があります。

データをクラウドに保存する企業が多くなると、自社サーバーやネットワーク機器の保守・メンテナンスを担当するエンジニアの仕事も少なくなるでしょう。

サービスエンジニアへの転職を検討している人は、最新のトレンドに注目して志望する企業や業界を選んでください。

サービスエンジニアの平均年収は431万円

マイナビAGENTの調査によると、サービスエンジニアの平均年収は431万円です。

国税庁の資料では給与所得者の平均年収が461万円のため、サービスエンジニアの年収は平均よりも低いと言えるでしょう。

一方、年代別の平均年収は以下のとおりで、勤続年数が上がる30代以降は年収も高くなる傾向があります。

また、サービスエンジニアへの転職後に収入が上がった人の割合は67％で、年収アップを目的としたキャリアチェンジも可能といえそうです。

高年収のエンジニアを目指したい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事：エンジニアで年収1,000万円を目指す方法7選！稼げる人の共通点についても解説

参考：マイナビAGENT｜国税庁 統計情報

サービスエンジニアに向いている人の特徴

サービスエンジニアに向いている人の特徴を解説します。

転職活動を始めた際は自己分析を行い、サービスエンジニアに向いているかどうかを判断しましょう。

実際にサービスエンジニアへ転職した人の体験談も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

関連記事：ITエンジニアに向いている人の特徴とは？適性や転職を成功させるコツを解説

コミュニケーションスキルが高い人

コミュニケーションスキルの高い人は、サービスエンジニアに向いているといえそうです。

日々の業務では顧客対応をする機会が多く、企業の担当者との会話が弾むとスムーズにメンテナンス業務は進むでしょう。

顧客からの意見を直接聞くことで、仕事にやりがいを感じるエンジニアも多いです。

当編集部が行ったアンケート調査でも、「お客さまの声をダイレクトに聞けるので、設計者からサービスエンジニアに転職しました」という声がありました。

相手の話をしっかりと聞ける、お客さまの立場や感情を理解できる人は、サービスエンジニアに向いているでしょう。

【アンケート名】エンジニアの転職に関する実態調査
【調査日】2024年6月3日
【調査対象】エンジニアから転職したことのある男女
【調査人数】300人（男性269人/女性31人）
【調査方法】アイブリッジ株式会社Freeasyを用いたインターネットリサーチ（調査元：キャリアアップステージ編集部）

臨機応変にトラブル対応できる人

トラブルのときに臨機応変に対応できる人は、サービスエンジニアの素質を持っています。

業務で使用する機械にトラブルが起きると顧客も冷静な対応ができないため、お客さまに寄り添った対応ができるエンジニアは高く評価されるでしょう。

とくに、接客経験のないエンジニアやプログラマーは、機械のトラブル対応と顧客へのサポートを同時にこなすことは難しいです。

マニュアルに沿った対応ではなく、お客さまの感情や現場の状況に合わせて作業ができる人は、サービスエンジニアに向いていると言えるでしょう。

最新のスキルや情報を学び続けられる人

最新のスキルや情報を自ら学べる人も、サービスエンジニアに向いています。

サービスエンジニアは自社の新商品やサービスがリリースされるたびに、メンテナンス方法や定期的に交換するパーツを理解する必要があるからです。

例えば、新商品の特徴や従来との変更点を理解していないと、故障やトラブルのときに適切な対処ができません。

自社商品に互換性のあるサービスや最新のメンテナンススキルを学び続けられるエンジニアは、企業からも高い評価を受けるでしょう。

サービスエンジニアに向いていない人の特徴

サービスエンジニアに向いていない人の特徴を、3つ解説します。

機械操作が苦手な人

サービスエンジニアは日常的にメンテナンス業務を行うため、機械操作が苦手な人は向いていないと言えそうです。

「エラーメッセージが表示されると慌ててしまう」「操作手順をすぐに忘れてしまう」などの方は、サービスエンジニアの仕事に苦手意識を持つ可能性があるでしょう。

とはいえ、各企業は商品やサービスをメンテナンスする際に必要なマニュアルを用意しています。

機械操作が苦手でもマニュアルに沿って作業ができる方は、サービスエンジニアへ転職しても業務を進められるでしょう。

残業や深夜勤務ができない人

サービスエンジニアは突発的な業務を頼まれるため、労働時間が不規則になりやすいです。

残業や深夜勤務ができない方は、サービスエンジニアに向いていないと言えるでしょう。

例えば「保育園のお迎え時間が〇〇時まで」「親の介護があり夜間は働けない」など家庭の事情がある方は、社内SEやフロントエンドエンジニアなど、比較的残業が少ない職種への転職をおすすめします。

関連記事：大手企業のSEに転職するための秘訣は？転職する5つのメリットも解説

英語が苦手な人

英語が苦手な人も、サービスエンジニアに向いていない特徴の一つです。

海外製の商品やサービスを担当すると、英語で書かれたマニュアルを読み取るスキルが求められます。

例えば、機械のメンテナンス中に英語のマニュアルを読まなければ作業が進まないシチュエーションはよくあります。

交換するべきパーツに不具合があり、海外のカスタマーサポートに問い合わせる場合も、英語でのやり取りが必要です。

サービスエンジニアへの転職を検討している方は、英語でコミュニケーションが取れるように、書籍や英会話アプリを活用した勉強をおすすめします。

未経験からサービスエンジニアとして働く方法

未経験からサービスエンジニアを目指す方は、以下3つの方法で転職活動を進めてください。

はじめての転職で不安のある方は、転職支援サービスの利用をおすすめします。

関連記事：未経験のエンジニア転職は「やめとけ」と言われる理由とは？実態や成功のコツを解説！

サービスエンジニアの業務に必要なスキルを学ぶ

転職活動を始めたら、サービスエンジニアの業務に必要なスキルを学びましょう。

具体的には、以下のスキルを学ぶと企業から内定をもらいやすいです。

上記のスキルの他に、基本情報技術者試験や家電製品エンジニアなどの資格を取得すると、内定を獲得しやすいでしょう。

また、サービスエンジニアは車を使っての移動が多いため、普通自動車免許の保有を必須とする求人が多いです。

ポートフォリオを作成し面接対策をおこなう

サービスエンジニアに必要なスキルの習得と並行して、転職活動で必要なポートフォリオの作成と面接対策も行いましょう。

ポートフォリオの作成では、企業の担当者にあなたが持つスキルセットが伝わりやすいフォーマットを使用してください。

具体的には、以下の項目をポートフォリオに記載しましょう。

また、企業はコミュニケーションスキルが高く、どんな顧客にも対応できるサービスエンジニアを求めています。

事前によく聞かれる質問への回答を準備して、面接対策をしっかりと行いましょう。

転職支援サービスを利用する

一人で行う転職活動に不安のある方は、転職支援サービスの利用をおすすめします。

なぜならば、転職支援サービスに登録すると、無料で担当のアドバイザーからサポートを受けられるからです。

具体的に受けられるサポートは、以下のとおりです。

また、エンジニアに特化した転職支援サービスもあるため、IT業界に詳しいアドバイザーから対応してもらえます。

サービスエンジニアにおすすめの転職支援サービス

サービスエンジニアにおすすめの転職支援サービスは、以下の3つです。

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、ITエンジニアが利用したい転職エージェントNo1を獲得したサービスです。

30秒で無料登録でき、IT業界に特化した50職種の転職をサポートしています。

レバテックキャリアではサービスエンジニアの求人も取り扱っており、業務内容や仕事で使用する技術、転職成功率なども紹介しています。

月曜日～土曜日は個別相談会を開催しているため「そもそも転職するべきか迷っている……」「現在のスキルで転職できるのだろうか？」と悩んでいる方は、ぜひレバテックキャリアを利用してください。

（※1）レバテックキャリア公式サイトより

マイナビIT AGENT

マイナビIT AGENTは、ITやWebエンジニアの求人情報を豊富に取り扱っています。

利用した人の73.7％は転職後に年収がアップしているため、キャリアアップを目指すエンジニアにとって魅力的なサービスでしょう。

また、マイナビIT AGENTは人材紹介会社のマイナビが運営するため、異業種への転職でも手厚くサポートしてもらえます。

無料登録後はIT業界に精通した担当者からアドバイスを受けられるので、はじめての転職でも安心して利用できるでしょう。

（※1）マイナビIT AGENT公式サイトより

Geekly

Geeklyは、IT転職に詳しいアドバイザーが100名以上在籍する転職支援サービスです。

IT・Web・ゲーム業界に特化しており、各分野に精通した担当者が転職活動をサポートしています。

Geeklyの担当者は過去の転職に関するデータをもとに、求職者の希望に沿った企業を紹介しています。

そのため企業とのマッチング精度が高く、転職後の職場定着率は97％（※1）と非常に高い数字です。

長期的にサービスエンジニアとして働きキャリアをアップさせたい方は、Geeklyに無料登録して担当者に相談してみましょう。

（※1）Geekly公式サイトより

サービスエンジニアに関するよくある質問

サービスエンジニアに関するよくある質問を、3つ紹介します。

疑問点や不安なことを解消して、転職活動を進めてください。

サービスエンジニアの仕事で大変なことを教えてください

サービスエンジニアの仕事で大変なことは、以下のとおりです。

一方で、故障した商品やサービスの修理が完了すると、お客さまから直接感謝されます。

サービスエンジニアは大変な仕事ではありますが、やりがいもある職種です。

サービスエンジニアの離職率を教えてください

厚生労働省の資料によると、サービスエンジニアを含む情報通信業の離職率は11.9％です。

離職率の高い宿泊業・飲食サービス業（26.8％）やサービス業（19.4％）と比べても低い数字で、社員の定着率は高いと言えるでしょう。

参考：厚生労働省 産業別の入職と離職

サービスエンジニアになるためには何が必要ですか?

サービスエンジニアに必要なスキルは、以下のとおりです。

また、求人情報の応募資格には「普通自動車免許をお持ちの方」「機械いじりに興味がある方」など、必要な資格などが書かれています。

希望する企業の求人情報を確認し、必要なスキルや資格をチェックしてください。

関連記事：エンジニアの転職方法と成功につなげるコツを徹底解説！

まとめ｜サービスエンジニアはやめとけと言われる理由を理解して転職活動をしよう

この記事では、サービスエンジニアはやめとけと言われる理由を解説しました。

サービスエンジニアは機械の故障やトラブルに対応する業務があり、プレッシャーのかかる仕事です。

一方で、修理が完了したときにはお客さまから感謝され、やりがいを感じられる仕事でもあります。

自身がサービスエンジニアに向いているかどうかを理解して、転職活動を行いましょう。

また、自己分析のやり方が分からずサービスエンジニアに向いているかを判断しにくい方は、転職支援サービスの利用をおすすめします。

担当のアドバイザーから自己分析のサポートをしてもらい、あなたにあった職種を探してください。