ゲームに興味がある方であれば、1度は「自分でゲームを作りたい」と思ったことがある人もいるでしょう。

しかし、ゲームエンジニアについて調べてみると「きつい」「やめとけ」という情報が出てくるため、実際はどうなのか気になっている人は多いと思います。

本記事では、ゲームエンジニアは本当にきつい仕事なのか、「きつい」と言われる理由について解説します。

ゲームエンジニアになるために必要な知識やスキルについても説明するので、ぜひ最後までご覧ください。

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ゲームエンジニアは本当にきつい仕事なの？やりがいはある？

ゲームエンジニアとして働く人や業界に詳しい人が発信する情報を見てみると、「ゲーム業界はきつい仕事」と言われていることが多くあります。

と言うのも、ゲームの製作には納期がある場合が多いため、トラブルやエラーなどでスケジュールに遅れが生じると負担が大きくなってしまうことがあるからです。

また、ゲームエンジニアは、家庭用ゲームやスマホ用のゲーム、パソコンのゲームなどによって必要な技術が異なり、さらに新しい技術も次々と誕生します。

常に情報のキャッチアップが求められるため、人によっては「きつい」と感じることも多いようです。

一方で、ゲームエンジニアには当然ながら多くのやりがいもあります。

とくにやりがいとして感じるのは、自分が理想とするゲームが完成したときの達成感です。

自分が製作したゲームが、雑誌コミックやテレビCMで紹介されたり、ダウンロード数として成果が目に見える形で現れたりした際はとくに感動を覚えるでしょう。

ゲームエンジニアが「きつい」と言われる理由7選

ゲームエンジニアの仕事が「きつい」と言われる理由としては、以下の理由が挙げられます。

• 残業が多く激務なため
• 製作のやり直しが求められる場合があるため
• 興味のないゲームも製作しなければならないため
• スキルや知識のアップデートを求められるため
• 人間関係が苦しくなることがあるため
• ユーザーの意見がダイレクトに届くため
• ゲームが純粋に楽しめなくなる可能性があるため

ゲームエンジニアへの転職を検討している方は、これらの理由を読み、自分が乗り越えられるかを考えてみましょう。

残業が多く激務なため

ゲームエンジニアが「きつい」と言われる理由として、残業が多く激務になるケースが見られるところにあります。

先ほども述べたとおり、ゲーム製作には納期があることが多いため、スケジュールどおりに製作に進まないと残業が多くなるケースがあるのです。

またリリース後も、予期せぬトラブルやバグに急な対応を求められることも珍しくありません。

勤務時間が長くなるほど体力的・精神的な負担が大きくなるため、「きつい」と言われることがあるようです。

製作のやり直しが求められる場合があるため

ゲームエンジニアが「きつい」と言われる理由として、場合によっては製作のやり直しが求められるためです。

クライアントから依頼を受けてゲーム製作をする場合、修正対応を要求されるケースが多々あります。

時には軽微な修正ではなく企画段階からやり直すケースもあり、修正量の多さに比例して業務時間も長くなります。

加えて、大幅な修正を求められると「これまでの仕事が無駄になった」という感情にもなるため、精神的にも「きつい」と感じることがあるようです。

興味のないゲームも製作しなければならないため

ゲームが好きでゲームエンジニアを志す人は多いと思いますが、ゲームエンジニアは自身が興味のあるゲームだけを製作できるわけではありません。

場合によっては、自分がまったく興味のないジャンルのゲームを製作する必要もあります。

自分が好きなゲームを製作する際は、多少の激務でも苦に感じない人は多いと思いますが、興味の薄いゲーム製作を任されたときは、モチベーションが上がりにくく、「きつい」と感じやすくなるでしょう。

スキルや知識のアップデートを求められるため

ゲーム業界は常に新しい技術やデバイスが登場するため、ゲームエンジニアにもスキルや知識のアップデートが求められます。

また、ゲームエンジニアはキャラクターデザインやゲームの作風といった、「流行」に合わせてゲームを製作するため、常にアンテナを張り続ける必要がある仕事です。

「現状維持」が通用しない業界ですので、人によっては「きつい」と感じるケースもあるようです。

人間関係が苦しくなることがあるため

ゲーム製作には、ゲームプランナーやデザイナーなど多くの人が関わります。

それに応じてコミュニケーションスキルが求められたり、自分の思い通りにプロジェクトを進められなかったりすることも珍しくなく、ストレスを感じる人もいるでしょう。

また、納期が迫るとチーム内の雰囲気がギスギスしてくることは珍しくありません。人間関係のトラブルが苦痛に感じやすい人にとっては「きつい」と感じるかもしれません。

ユーザーの意見がダイレクトに届くため

ゲームエンジニアの大きな特徴は、ユーザーからの意見を目にする機会が多いことです。

数字や口コミなどでダイレクトに評価されるため、内容によっては苦痛に感じることもあるでしょう。

ユーザーの意見はやりがいにもなりますが、モチベーション低下にもつながるため、人からの意見に左右されやすい人にとっては「つらい」と感じることもあるでしょう。

ゲームが純粋に楽しめなくなる可能性があるため

ゲームエンジニアは、もともとゲームが好きな人も多いですが、製作側としてゲームに関わるようになることでゲームを純粋に楽しめなくなる可能性があります。

とくにデバッグの業務を担当する場合、何度も同じようなシーンを繰り返しプレイしなければならないケースも多く、ゲームが嫌いになることも珍しくありません。

もともと好きだったものや趣味を失ってしまうことに対して「つらい」という人も多いようです。

ゲームエンジニアに向いている人の特徴

ゲームエンジニアが「きつい」と言われる理由を解説しましたが、以下の特徴に該当する方は、ゲームエンジニアとして前向きに働けるかもしれません。

• ゲーム好きな人
• 地道な作業が苦ではない人
• 発想力が優れている人
• 探究心が強い人
• 体調管理ができる人

ゲームエンジニアに興味がある人は、自分に当てはまるかチェックしてみてください。

ゲーム好きな人

ゲームエンジニアに向いている人の大前提として、ゲーム好きな人が挙げられます。

ゲーム好きな人は「良いゲームを作りたい」という情熱が強いため、モチベーションを高くもって仕事に向き合えるからです。

また、これまでたくさんのゲームをプレイしている人であれば、ユーザー目線でゲーム製作に取り組める点が強みになります。ゲームのストーリーや操作性の高さなど、ゲームを知っているからこそ出せるアイデアも多いからです。

このことからも、良いゲームエンジニアになるには「ゲーム好きであること」は欠かせない要素と言えるでしょう。

地道な作業が苦ではない人

地道な作業が苦ではない人も、ゲームエンジニアに向いています。

ゲームは、ひととおり作品が完成したのち、バグなどを確認するために「デバッグ」という作業が必要です。

微細な修正が度々必要になるケースも多く、地道な作業が多いのが特徴です。

そのため、細かな作業や繰り返しの作業を「つらい」と思わない方は、ゲームエンジニアに向いていると言えます。

発想力が優れている人

面白いゲームや人気のゲームには、他のゲームにはないオリジナルのストーリーやキャラクターの設定、世界観などが必要です。

ゲームの企画はプランナーがメインになっておこないますが、ゲームエンジニアもチームのメンバーとして意見を出す機会があるため、発想力は強力な武器になるでしょう。

探究心が強い人

探究心が強いのも、ゲームエンジニアに向いている人の特徴です。

「今流行りのキャラクターはなにか」「どんなジャンルのゲームが流行っているか」など、常にアンテナを張ることで、良いゲーム製作につながりますし、スキルや知識のアップデートにも役立つでしょう。

体調管理ができる人

ゲームエンジニアに限った話ではありませんが、IT業界で働くなら体調管理も重要です。

IT業界は残業やプレッシャーが多い仕事ですので、身体的・精神的に安定していなければ続けるのは難しいからです。

ゲームエンジニアとして長く活躍するためにも、規則正しい生活や自分に合ったストレス発散方法などを意識しておくことが大切です。

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ゲームエンジニアに必要なスキル

ゲームエンジニアに必要なスキルについて解説します。

これからゲームエンジニアを目指そうと考えている人は参考にしてください。

• コミュニケーションスキル
• プログラミングスキル
• ゲームエンジンスキル
• 論知的思考力
• 数学力

コミュニケーションスキル

あらゆる仕事にいえますが、ゲームエンジニアに必要なスキルとして、コミュニケーションスキルが挙げられます。

エンジニアは一人で黙々と作業するイメージがあるかもしれませんが、先ほども述べた通り、ゲームはチームで製作します。

良いゲームを作るために意見を出し合うのはもちろん、製作段階でも進捗状況を共有したりトラブルに対応したりすることが求められるため、コミュニケーションスキルは欠かせない要素の1つです。

プログラミングスキル

ゲームエンジニアとして働くためには、プログラミングスキルも求められます。

開発するゲームによって、それぞれ求められる技術は異なります。

例えば、コンシューマー系のゲームにはC++、iOSゲームにはSwiftやObjective-Cが使われることが一般的です。

すべてのプログラミング言語に精通するのは難しいため、まずは自分が製作したいゲームの種類に応じたプログラミング言語を身につけておくのが良いでしょう。

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ゲームエンジンスキル

ゲームエンジニアとして働くには、ゲームエンジンに関するスキルも必要です。

ゲームエンジンとは、ゲームを開発するために必要な機能がそろったソフトウェアのことを指します。

ゲームエンジンのスキルがあれば効率的にゲームを製作することができるため、各企業で重宝されます。

主なゲームエンジンはUnity、Unreal Engine、PhyreEngineです。これからゲームエンジニアを目指す人は、独学でも勉強しやすいUnityから習得するのがおすすめです。

論理的思考力

ゲームエンジニアは、論理的思考力も大切です。

ゲームに限らず、プログラミングには「何をどうしたらどんな結果が返ってくるか」という思考が必要だからです。

またトラブルやバグが発生したときも原因を追求するには論理的思考が大切です。

論理的思考力はどのような仕事にも活かせるスキルですので、ぜひ普段から意識し身につけるようにしましょう。

数学力

あまり知られていませんが、ゲームエンジニアとして活躍するには、数学力も必要です。

キャラクターの動きは物理演算や座標計算から導き出すからです。

3Dアニメーションなどで、リアルな動きや画面の転換をおこなうには、より複雑な数学力が必要です。

ゲームエンジニアになるための方法

ゲームエンジニアになるためにはいくつかの方法があります。

主な方法としては、以下の4つです。

• IT系の専門学校や大学に通う
• プログラミングスクールに通う
• 独学で勉強する
• 転職エージェントを利用する

自分に合った方法、または続けられそうな方法を選びましょう。

IT系の専門学校や大学に通う

ゲームエンジニアになる方法のひとつ目は「IT系の専門学校や大学に通う」です。

ゲームの製作会社は、大手になるほど「専門学校卒以上」を応募条件として募集しているため、少なくとも専門学校卒以上の学歴を有していることが必要です。

また、学生時代にプログラミングやゲームプログラミングに関する知識を得ておくことで就職・転職に有利になります。同級生や先輩などの人脈が就職・転職に活きることもあるでしょう。

プログラミングスクールに通う

ゲームエンジニアになるためには、プログラミングスクールに通うのも有効です。

プログラミングスクールでは、学びたいプログラミング言語をダイレクトで身につけることができます。

プログラミングスキルは実務に役立つため、就職・転職に有利になることは間違いありません。

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独学で勉強する

独学でもしっかり知識や技術を身につければゲームエンジニアになることができます。

独学の最大のメリットは、費用を抑えられることと自分のペースが保てることです。

一方で、独学のデメリットはわからない点を解決するのが難しく、挫折しやすい点です。

忍耐力や向上心に自信がある人や、プログラミングの基礎が身についている人であれば独学でもゲームエンジニアに必要な知識を得られるでしょう。

独学でおこなう勉強法としては、書籍や学習サイト、無料の動画配信サービスで学ぶ方法が挙げられます。

現在は、無料動画サービスなどで多くの情報が上がっているため、勉強がしやすい環境が整っています。

また、専門学校やスクールに通いながら、不足している知識を補うために自身で勉強するのも手段のひとつです。

転職エージェントを利用する

勉強にあてる時間がない方は、未経験可能な求人に応募し、実務経験を積みながら知識やスキルを身につけましょう。

その際は、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントでは、転職のプロであるキャリアアドバイザーが未経験者向けの求人をピックアップしてくれます。

そのほか、面接日程の調整や選考対策などのアドバイスをもらいながら転職活動を進めることができるため、未経験者が効率的に転職するのに役立ちます。

転職エージェントのなかには、IT・ゲーム業界に特化したものや未経験者求人を多く保有しているものなどたくさんの種類があるため、自分に合ったサービスを選択しましょう。

ゲームエンジニアを目指している人におすすめの転職エージェント

企業選びを慎重におこないたい方や、転職に失敗したくない方は、転職エージェントの利用がおすすめです。

以下に、ゲームエンジニアを目指している方向けの転職エージェントを紹介します。

ゲームキャリアスカウト

ゲームキャリアスカウトは、ゲームクリエイターに限定した求人を取り扱う転職エージェントです。

ゲーム企業のみを掲載しているため、ゲームエンジニアを目指している方は有効活用しましょう。

また掲載求人の約70％が年収600万円を超えているため、ゲームエンジニアとして高い収入を得たい方にもおすすめです。

さらに、開発領域やゲームエンジン、言語など、ゲーム業界ならではのスキルを200種類以上登録できるので、自分のスキルに合った企業とマッチすることができます。

Geekly

Geeklyは、10年以上の転職支援実績があり、IT業界特化型の転職エージェントとしては長い実績を誇ります。

累計20万件を超える選考情報を取り揃えているため、自身に合った求人が見つかりやすいのが特徴です。

また、Geeklyには職種別の専任のキャリアアドバイザーも在籍しているので、業界ならではの雰囲気や選考のポイントなどを詳しく聞ける点も魅力です。

G-JOBエージェント

G-JOBエージェントは、ゲーム業界経験のあるクリエイター向けの転職エージェントです。利用者やゲーム業界従事者の口コミが高く、87%の人に「信頼できる」と評価されています。

また4,000件を超える豊富な求人は、ゲームエンジニアだけでなくプランナー、ゲームデザイナーなどゲーム製作に関わるすべての職種に対応しており、なかには年収1,500万円以上を狙えるレア求人もあります。

ゲーム業界内での転職を考えている人や、役職・給与を上げたいと考えている人におすすめのサービスです。

【関連記事】：ゲーム業界に強いおすすめの転職サイト・エージェント11選｜未経験やキャリア向けに解説

ゲームエンジニアになるなら、転職エージェントで自分に合った働き方を見つけよう

ゲームエンジニアが「きつい」と言われる理由を紹介しました。

とは言え、一口に「ゲーム業界」といっても、手がけるプロジェクトがクライアントワークなのか、自社サービスなのか、コンシューマーゲームなのかソーシャルゲームなのかなど、状況によって働き方や求められるスキルは異なります。

ゲーム業界に転職したいと考えている方は、自分に合った働き方ができるかを確認してみましょう。

初めて転職する方や自分のスキルに自信がない方は、転職エージェントの利用がおすすめです。転職に詳しいキャリアアドバイザーがあなたのスキルレベルや志向に合った求人を紹介してくれますよ。

本気でゲームを製作する仕事がしたい方は、転職エージェントを有効活用して夢を手にしてください。