「バスの運転手」と検索すると、やめとけ・きついなどのマイナスな印象が強い記事がたくさん出てきます。
これからバスの運転手を目指そうとしている場合、「バスの運転手はやめたほうがいいの?」と不安になる方もいることでしょう。
今回は、バスの運転手はやめとけといわれる理由に加え、バスの運転手が向いている人・向いていない人を紹介します。
バスの運転手はやめとけといわれる理由を考慮し、それでも自分はバスの運転手に向いているのか気になる方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
バスの運転手はやめとけといわれる理由とは
まずは、バスの運転手はやめとけといわれる理由を6つ紹介します。
バスの運転手特有の、働くうえでの不安要素もあるので、バス運転手未経験者はしっかり目を通してください。
事故のリスクがある
勤務時間の多くを運転に費やす、バスの運転手。
そのため、営業周りで車を運転する人よりも、事故のリスクが高いのが特徴です。
バスを運転するには大型自動車第二種免許が必要で、もちろん免許取得後にしっかり技能研修をおこなったうえで人を乗せますが、バスの運転に慣れるまでは緊張してしまう運転手も少なくありません。
このように、人の命を乗せる仕事であることから、プレッシャーは大きいといえます。
勤務時間が変わりやすく休みも少ない
勤務時間はバスの種類によって異なりますが、路線バスの場合は早くて朝5時から、夜は深夜1時まで運行している地域もあります。
観光バスや深夜バスの場合は拘束時間も長くなり、場合によっては数日家に帰れないことも多々ある職業なのです。
とくに、早朝出勤や深夜出勤が交互にあることで身体への負担も大きくなり、睡眠不足や寝坊のリスクにつながりやすくなるでしょう。
また、やっと迎えた休日も「1日中寝ていた…」なんてこともあり、生活リズムが崩れやすいことから仕事を辞めてしまう人もいるようです。
給料が低い
バス運転手の仕事の平均年収は約465万円です。日本の平均年収461万円と比較すると、やや高い傾向にあります。
しかし、拘束時間や身体への負担を考慮すると、「給料が見合ってない」という声もあります。
休みが少ないうえにお盆や年末年始の出勤もあるため、日本の平均年収よりも多くもらっているとしても「給料が低い」と感じるようです。
乗客からのクレームが多い
バスの運転手が乗客から威圧的な態度をとられていたり、理不尽なことを言われていたりするのを目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。
私たちは到着時間を逆算し、目的地に向かうための手段としてバスを利用しますが、天候や渋滞などの交通状況だけでなく、支払い時に時間がかかる乗客やバスを無理やり停める乗客などにより、バスはよく遅延してしまいます。
現在はドライブレコーダーの設置により安全性は上がりましたが、小言を言われるなど、運転手のストレスがなくなったとは言い難いのが現状です。
拘束時間が長く好きな時間にトイレに行けない
決まった時間に決まった場所に乗客を届けるバスの運転手は、突然尿意や便意をもよおしても、運転中にトイレに行くことはなかなかできません。
次の運行までの空き時間の間にトイレに行くなど、決められた時間に行っておく必要があります。
そのため、「トイレに行けないと思えば思うほどトイレに行きたくなる…」など、不安になりやすい人は、バスの運転手は向いていないでしょう。
将来性が低い
バスの運転手はやめとけといわれる理由の1つに、バスの運転手の将来性は低いという面があります。
バス業界は、常に運転手不足→利用者減→経営困難→運転手不足という負のスパイラルに陥っています。
運賃の値上げや、県や市からの補助金によって生き残っている企業もありますが、運賃の値上げにも限界があり、補助金をいつまでももらうわけにはいかないのが現実です。
また、最近では自動運転のバスを導入している自治体も多く、益々バスの運転手の将来性は低くなっていくことが予想できます。
知っておこう!バス運転手の種類と仕事内容
バスの運転手は、大きく以下の4つに分けられます。
勤務時間や仕事内容に若干の違いがあるので、バスの運転手を転職先として考えている方は、その違いを明確に説明できるようにしておきましょう。
また、バス会社によっては、路線バス事業しかおこなっていないこともあります。
自分が何をしたいのか明確にしておくことで、仕事の軸がブレることなく転職活動をスムーズに進めることができます。
路線バス
一定の距離を基準として区間が定められており、利用者は乗った区間数に応じて運賃を支払います。
とくに、通勤や通学に利用する乗客が多く、路線バスの運転手は、運行時間を正確に守ることが求められるでしょう。
高速バス
高速バスの運転手は、高速道路をメインに走り、利用者を目的地まで運ぶ仕事を担っています。
長距離区間を移動することから、一般の路線バスと異なり利用者の乗り降りが少ないのが特徴です。
とくに、長時間の運転が苦にならない方や、通勤ラッシュの運転はなるべく避けたいと思う方に向いているでしょう。
また、夜行バスも高速バスのうちの1つで、長距離を夜通し走って翌朝に着くバスのことを指します。
日中走る高速バスよりも格安で利用できることから、少しでも移動費を抑えたい人に人気があります。
観光バス
主に団体ツアーなどで利用されることが多いバス形態で、たとえば、学校の修学旅行や会社の慰安旅行、旅行会社が主催となるパッケージツアーなどが挙げられます。
バスガイドが同乗することもありますが、最近では運転手1人でのワンマン運行も増えている傾向です。
運行時間や状況に応じ、サービスエリアなどで適度に休憩を取り、その際の時間の管理や人数確認も運転手がおこなう必要があります。
送迎バス
他のバスとは異なり、特定の場所で待ち合わせをしたお客様を乗せ、目的地まで運びます。
また、ルートがある程度固定されているため、路線バスの運転手よりも難易度は低いといえます。
似たようなバスの形態にシャトルバスがありますが、シャトルバスは、不特定の方を乗車させてイベントのためだけに運行されることが多いのが特徴です。
バス運転手になるメリット
バスの運転手になることで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。
前職、または現職で抱えている悩みを思い浮かべながら、その悩みがバスの運転手で解決されるのかどうかという視点で読み進めるのがおすすめです。
バスの運転手になるメリットを3つ紹介します。
ノルマがない
バスの運転手には、「契約を取ってくるまで帰れない」といった営業職のようなノルマがありません。
決められた仕事をきちんとこなし、渋滞に巻き込まれたりトラブルが発生したりしない限り、就業予定時刻に上がることができます。
バス運転手には、人の命を乗せる仕事である、自分のタイミングでトイレに行けないなどのストレスやプレッシャーはありますが、仕事に縛られすぎないのがメリットです。
そのため、前職のノルマ制度で苦労し、精神的に追い込まれてしまった経験がある方に向いている仕事といえるでしょう。
人間関係でトラブルが起きにくい
バスの営業所で従業員同士が顔を合わせることはありますが、他の社員と長く接することはほとんどないため、上司の顔色をうかがうようなことはありません。
これまで職場の人間関係で悩み、同僚や上司とのコミュニケーションができるだけ少ない仕事を探している人にはぴったりの仕事です。
ですが、利用客と常に接する仕事ではあるため、人との関わりが少ない仕事ではありません。
そのため、人と接するのが苦手、コミュニケーションが苦手といった方は、入社後ストレスを抱えてしまう可能性が高いため、注意しておきましょう。
採用されやすい
さらに、学歴よりも忍耐力や安全意識の高さが求められるため、学歴に自信のない方でも挑戦しやすい仕事です。
最近では、女性の積極的な採用や人材育成に力を入れている企業も増えています。
企業の特色や取り組みを比較して、自分の仕事軸に合う企業を選んでみてください。
バスの運転手が向いている人の特徴
バスの運転手の仕事がどれだけ魅力的に思えても、自分に合っていなければ意味がありません。
「こんなはずじゃなかった」と就職してから後悔しないためにも、以下のバスの運転手が向いている人の特徴に目を通し、自分に当てはまるのかどうかチェックしてみてください。
運転が好きな方
バス運転手の仕事のほとんどは、バスを運転することです。
運行バスによっては長時間運転することもあるため、これまで長時間運転していても苦になったことがないか、応募する前に振り返っておきましょう。
長時間運転したことのない方は、実際に運転してみて確かめてみてください。
また、自分では気づいていなくても、運転中にイライラしたり、同乗者が不安になる運転をしたりしていることもあるかもしれません。
そのため、他人の目から見て「運転が好き」だと分かる運転ができているのかどうか、一度見てもらうのもおすすめです。
責任感が強い方
バスの運転手は、人の命を乗せる仕事です。
他人のせいにしたり、見てみぬふりをしたりした経験がないか、今一度これまでの人生や自分の性格を振り返ってみてください。
運転態度は自分では分からないことも多いため、家族や友人に聞いてみるのもおすすめです。
また、バスの運行中は、他に頼れる先輩も同僚もいません。
時間管理が得意な方
バスの運行は、分刻みでおこなう必要があります。
計画を立て実行したり決められたことを守ったりすることが得意な方、作業時間を記録して効率化を目指すのが得意な方などは、時間管理が得意な方といえます。
時間にシビアになりながら、利用者の状況や気持ちを汲み取って働くことができる方は、なお向いているでしょう。
バスの運転手が向いていない人の特徴
バスの運転手に挑戦しようか否か判断する際、バスの運転手が向いていない人の特徴に目を通しておくことも重要なことです。
やりがいを持ち、できるだけ長く同じ職場で働くためにも、本当に自分に合っている仕事なのか、以下の特徴をもとに確認してみましょう。
車酔いしやすく長時間座り続けるのが苦手な方
当たり前のことですが、バスの運転手を目指すうえで意外と抜け落ちているポイントが、「車酔いしやすい体質か否か」「長時間座り続けるのが得意か否か」という点です。
バスの運転手のメリットばかりに気を取られてしまい、一番大事なポイントを見落としてはいけません。
一般道路では問題なくても、「山道だと酔いやすい…」なんてこともあります。
どのような区間を任されるか入社前に把握することは難しいため、どのような道でも問題なく運転できるのが望ましいでしょう。
トラブルが生じた際パニックになりやすい方
事故やバスの不具合、利用者の体調不良など、バスの運行中何が起こるか分かりません。
走行中であれば、バスの停車が優先か、様子見で問題ないのかなど、瞬時の判断が求められます。
これまでの人生や自分の性格を振り返り、トラブルが生じた際に焦ってしまうことが多かったかどうか考えてみてください。
土日休みが欲しい方
平日の朝はもちろんのこと、休日の昼に利用する人も多いからです。
企業によっては土日の休み希望を出せる体制を整えている場合もありますが、基本的に土日の休みは取りづらいと認識しておいたほうがいいでしょう。
子供の休みに合わせて土日休みが欲しい方や、友人と過ごす時間を確保するために土日休みが欲しい方は、バスの運転手は向いていないといえます。
バスの運転手になると決断したら活用してほしいおすすめの転職エージェント3選
近年、数多くの転職エージェントがあり、どれを活用すればいいのか悩む方は多いでしょう。
以下、バスの運転手を目指している方にぴったりの転職エージェントです。
ぜひ、それぞれの特徴を比較しながら、自分に合う転職エージェントを見つけてください。
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参考ページ | リクルートエージェントの評判はひどい? リクルートエージェントとマイナビエージェントを徹底比較 リクルートエージェントとdodaを徹底比較 リクルートエージェントの費用は無料? リクルートエージェントはフリーター・ニートも使える? リクルートエージェントは第二新卒でも利用できる? リクルートエージェントは20代におすすめ? 30代でもリクルートエージェントで転職できる! リクルートエージェントは40代におすすめ? 50代の転職事情とリクルートエージェントを利用するメリット |
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マイナビエージェント
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サービス概要 | |
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サービス名 | マイナビエージェント |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 71,179件 |
対応地域 | 東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
参考ページ | マイナビエージェントはひどいって本当? リクルートエージェントとマイナビエージェントの違い マイナビエージェントとdoda、おすすめは? マイナビエージェント(女性の転職)の評判・口コミ マイナビエージェントが20代におすすめできる理由は? マイナビエージェントは30代におすすめの転職エージェント 40代がマイナビエージェントを利用するメリットとは? マイナビエージェントに断られた場合の対策 |
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サービス名 | ビズリーチ |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
公開求人数 | 143,687件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外 |
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参考ページ | ビズリーチの使い方・利用するメリット ビズリーチのハイクラス会員とは? ビズリーチに登録できない!審査落ちする理由 ビズリーチの登録が今の会社にばれるって本当? ビズリーチは20代でも利用できる? ビズリーチは30代でも転職可能? ビズリーチを40代が利用するべき理由とは? 【50代の転職】ビズリーチの現実に迫る! ビズリーチを利用した看護師の口コミは? |
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まとめ
バスの運転手は、給料が低く、勤務時間が変わりやすく休みも少ないという理由から「やめとけ」といわれています。
しかし、ノルマがない・人間関係でトラブルが起きにくい・採用されやすいなどのメリットもあり、運転が好きな方や責任感が強い方には向いている仕事ともいえます。
そのため、世間の声ばかり気にするのではなく、まずはバスの運転手の仕事内容をしっかり把握し、自分の性格や仕事の軸に合うかどうかという視点で、転職先の候補に入れるかどうか判断しましょう。
また、転職活動をするなかで、なにかと迷いが生じたり「自分には無理だと」悲観的になったりすることもあります。
そんなときにおすすめなのが、求職者の悩みに寄り添いながら希望に沿う企業を提案してくれる、転職エージェントです。
バスの運転手になると決断したら、まず転職エージェントに登録し、効率よく転職活動を進めてみることをおすすめします。