新卒だけど仕事を辞めたい新卒社会人の方へ|辞めたいなら辞めても良い理由と早期に辞める不安への回答

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新卒だけど退職したい

新卒で入った会社だけど辞めてフリーターになりたい

入社前と入社後のギャップにより退職を考えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、「せっかく新卒で入った会社なのに、辞めて後悔しないのか」と不安を抱えている方もいるかもしれません。

そこで、今回の記事では新卒が仕事を辞めたくなる理由や第二新卒での転職を考えている方のために、20代や第二新卒に強い転職エージェントをご紹介します。仕事を辞めたいと悩んでいる新卒社会人の方はぜひ参考にしてください。

目次

新卒社会人がすぐに退職したい理由と新卒社員の本音

厚生労働省が発表している「新規学卒者の離職状況」によると、平成30年に大学を卒業した新卒社会人のうち、勤続年数ごとの退職割合は以下のとおりです。

  • 1年目 6
  • 2年目 3
  • 3年目 9

離職率は毎年、大卒で3033高卒で40近くになるケースも多くなっています。では、就職してから間もない期間で仕事を辞める新卒社会人は、どういった理由で退職しているのでしょうか。

新卒社会人が抱える主な悩みには、次のようなものが挙げられるでしょう。

  • 人間関係や社風が合わない
  • 給与が安い
  • 仕事がキツイ
  • 仕事にやりがいがない

実際の声を紹介しながら解説しますので、ぜひ参考にしてください。

【参考記事】新規学卒就職者の離職状況を公表します|厚生労働省

人間関係や社風が合わない

現在、不動産会社で就業しております。

まだ、若い会社で、営業職は新卒と二年目しかおりません。

社長と直に仕事する機会が多いのですが、ワンマン経営で、気分で動く人です。ですので、毎日毎日顔色を伺い、機嫌が悪そうだったら話しかけないようにしているのですが、それにだんだんに疲れてしまいました。

私自身社長に嫌われているというか、目をつけられている状態で、話さなければならない場合でも、萎縮してしまってうまく話せなかったり、話しかけることすらままならない時もあります。

引用元:Yahoo!知恵袋

勤め先の上司や同僚との関係性がうまく作れず、悩みを抱えている新卒社会人は少なくないでしょう。とくに、配属された部署の先輩社員や上司との相性は重要で、不満を感じるようになると毎日の出社が憂鬱なものとなります。

また、上司などからのパワーハラスメントや、いじめ被害を受ける新卒社会人もいるでしょう。こうした場合は、うつなどに追い込まれてしまう場合もあるので、できるだけ早く仕事を辞めることを検討するべきです。

自分の性格と社風の間の大きなギャップは、仕事を辞めたくなる原因にもなるでしょう。

給与が安い

給与が大変安い職場です。

高卒の初任給とあまり変わりません。30歳になろうかっていうのに20万超えてないです。

転職するべきか。

しかし正社員。残念なことに将来性のある職場では無いです。ストレスといつも戦いだし、お客さんは減る一方。お客さんのリクエストに応えるような

案を出しても上が全て却下します。

そのため未来は無いです。

引用元:Yahoo!知恵袋

新卒社会人が仕事を辞めたくなる理由のひとつに、給料の安さへの不満があります。サラリーマンが給料として実際に受け取る金額は、税金や保険料が引かれた後の金額です。

そのため、働く前に自分が想像していたものよりも、安いと感じる方が多いでしょう。

仕事がキツイ

私は今、新卒でアルバイトとしてある受付事務をしています。

ですが…辞めたい気持ちでいっぱいです。ワガママかと甘えかと思われるかもしれませんが、精神的に本当に苦しいです。

仕事内容が私のキャパシティーを超えており、プレッシャーで押しつぶされそうで精神が持ちそうにありません。寝ても疲れはとれないし、むしろ疲労が蓄積されていって、仕事を始めた頃から脳みそもずっとボーとしている状態です。

家に居ても友達や家族と話していても何をしていても仕事の事ばかり考えてしまい、心から休めません…

引用元:Yahoo!知恵袋

ある程度の重労働は覚悟していたのですが、想像を遥かに超えていたため辛いです。

9:30出社で、退社は24:00-26:00頃です。4人のルームシェアタイプの社員寮で、2人一部屋、二段ベッドでの生活のため、プライベートな時間はほとんどありません。休日は月に2日ほどです。

退職を検討しているのですが、人間関係は良好なので上司に申し訳がないのと、転職先を決める時間がないため、どうすればいいのかと悩んでいます。

どなたかアドバイスを下さい。

引用元:Yahoo!知恵袋

大学を卒業して、働き始めてみると思った以上に仕事がキツイと感じる方も多いでしょう。とくに、毎日のように残業しなくてはいけない会社や、休日出勤をしなくてはならない会社だと、仕事を続けることに不安を感じてしまうものです。

働き続けることで慣れてくると悩みが解消されるケースもありますが、極端に労働時間が長い、いわゆる「ブラック企業」の場合は、慣れてしまう前に転職する方が賢明でしょう。

仕事にやりがいがない

仕事のやりがいって大事ですか?

今の仕事にやりがいがあまり感じられません。

20の女で、社会人2年目です。

新卒から入ってる会社なので他がどうとかもわからず、業界に関してもあまり詳しく調べなかった事は自分の反省点だと思っています。

土木業界の事務で、会社全体の人数も10数人、年齢層高めです。

ハローワークの求人では、一般事務として出ており、事務職で探していたので応募しました。

各書類作成とか備品管理とか総務的事務を始め、官公庁への書類届け出が基本的な内容でした。

最初の1年はそれを基本的にやってましたが、次第に仕事が増え一般事務ではなく工事事務になっています。

調べると中小の土木業界の事務はそうなりがちなようで、自分の考えが浅はかだったと思ってます。

パートどころか中学生でもできる内容ばかりで、ただ人に言われて動く日々です。

引用元:Yahoo!知恵袋

仕事を辞めたいです。

某自動車工場に新卒で入社しまだ2年目なのですが、

精神的に本当に辛いです。

職場の人間関係は全く問題ないのですが、

毎日単純作業でやりがいもなく、仕事に対しての意欲が全くでてきません。

それから自分は元々皮膚が弱くすぐにかぶれたりすることが多いのですが、機械の油などで全身痒くただれています。

こんな状態が何十年も続くのかと思うと死にたくなります。

仕事を辞めようと思っても車のローンがあり辞めれない状態で精神的にも身体的にも限界です。

引用元:Yahoo!知恵袋

 自分が希望していた部署とは別の部署に配属されてしまい、日々の仕事が自分に合わないと感じる方もいるでしょう。自分がやりたい仕事ではないため仕事がつまらなく、やりがいが見いだせないというのも深刻な悩みのひとつです。

また、希望通りの仕事ができていても、働き始める前に思い描いていた理想と現実にギャップを感じてしまうケースも少なくありません。想像していたものと違い、辞めたくなるというパターンです。

新卒がどうしても退職したいときの3つの対処法

さまざまな悩みを抱えた新卒社会人は、仕事を辞めたいと思ったときにどういった対処法を選択すれば良いのでしょうか。

選択肢は大きく分けて、以下の3つが挙げられます

  • 仕事を辞めて転職する
  • しばらく仕事を休業する
  • フリーターとして働くことも視野に入れる

それぞれの選択肢について詳しくみていきましょう。

仕事を辞めて転職する

パワーハラスメントやいじめ、過度に長い労働時間を強いられるブラック企業に勤めているといった深刻な問題を抱えている方は、今の会社は辞めた方が良いでしょう。劣悪な環境で我慢しても、良いことはありません。

また、それ以外にも今の仕事に不満があり、次にやりたいことが決まっている人も転職がおすすめです。自分の今後のビジョンがちゃんとあるのであれば、そのために新しい会社を探すのは決して悪いことではありません。

転職する方法は?

「新卒の状態で仕事をやめて、転職することができるのか」と心配される人も多いのではないでしょうか。結論、新卒でも正社員への転職は可能です。

たしかに新卒1年未満での転職は比較的厳しいとも言われていますが、理解を示す企業も増えています。もしも転職を検討するのであれば、以下の順番に行動することがおすすめです。

  • 自己分析をする
  • 企業を探す
  • 履歴書や職務経歴書を準備する
  • 応募する
  • 面接

まず、自己分析を行ってみましょう。自分に合った会社や仕事を見つけるために、得意な事や不得意な事を洗い出し、今の仕事をやめたいと思った理由などと合わせて情報をまとめておきます。

また、面接で退職理由を聞かれた際は、なるべくポジティブな理由に変換をして話せるようにしておきましょう。応募している会社では、退職理由になったような事態が起きないことが想定される理由もおすすめです。

たとえば、「決まったルーチンワークのみだったため、成長が難しいと考えていました。そのため、さまざまな業務に携わりスキルアップできる会社で働きたいと思いました。」など前向きな理由にしましょう。

いざ転職活動を始めても「何をしたらいいか分からない」「将来どうしようか」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。一人で転職活動をすることも可能ですが、悩んでしまうのであれば転職エージェントの利用もおすすめです。

転職エージェントを利用すれば、キャリアの相談や転職のサポートをしてくれるので、心強い味方になってくれます。

しばらく休業する

もし、金銭的に余裕があるなら、仕事を辞めた後にゆっくりと休みをとるのも良いでしょう。ブラック企業での仕事や、職場のいじめなどで心身ともにダメージを受けてしまった人におすすめする選択肢です。

悩みや不安から解放され、自分の時間をゆっくり過ごすことで、心身ともに元気になっていくでしょう。自己都合退職であれば、3カ月後から失業保険を受け取ることも可能です。

誰もがとれる選択肢ではないかもしれませんが、限界まで追い込まれて仕事を辞めたい方は休息をとることも考えてみてはいかがでしょうか。

フリーターとして働くことも視野に入れる

転職や休職をするにも「転職活動」「必要書面の用意」「社内手続き」などそれなりの労力や時間がかかります。また、「転職をするならどんな業種がいいのだろう」「休職中の金銭面が不安だ」など、悩んでしまう方もいるでしょう。

転職や休職の選択肢以外にも、フリーターになるという手段があります。正社員への転職は時間がかかってしまうこともあり、直近で必要になる生活費を用意することができない場合におすすめの方法です。

過去にアルバイトを経験した人であれば、同じ職種を選べば覚える仕事も少ないためストレスなく働けます。正社員になるまでの期間をアルバイトで働き、体調がすぐれない時は休むことが出来るのもフリーターのメリットです。

フリーターになるメリット① 正社員より比較的に早く仕事が見つかる

フリーターになるメリット1つめは、正社員より比較的に早く仕事が見つかりやすいことです。応募する求人によっては比較的すぐに仕事が決まるケースが見られます。

金銭面の問題などからすぐに働きたい人や、今すぐ仕事を辞めて転職したいけれど金銭面が心配といった人でも早く収入源が得られるでしょう。

フリーターになるメリット② 正社員登用されることもある

フリーターになって長く働いていると、正社員として登用される場合もあります。仕事内容が自分に合っていると感じた場合、アルバイト先で正社員になっても良いのではないでしょうか。

正社員はアルバイトと比べ、福利厚生や待遇面が優遇されています。また、解雇の心配も少ないでしょう。

アルバイトとして長く働いていた職場であれば、正社員になってからも仕事内容の劇的な変化は少ないため正社員登用後の心配もありません。正社員登用の声がかかれば転職活動をしなくても再就職できます。

フリーターになるデメリット① 給料が減るケースがある

多くの場合、フリーターになると正社員時代よりも給料が減ってしまうケースが考えられます。正社員はボーナスが出ることも多いですが、ほとんどの場合ボーナスはもらえません。

時短勤務などをした場合はさらに給料が減ってしまいます。フリーターになると給料が減る可能性がある点は、デメリットといえるでしょう。

フリーターになるデメリット② 年金・保険の支払いが大変

ほかにも、年金や保険の支払いが大変になることも挙げられるでしょう。正社員時代は、会社が手続きを全部おこなってくれていましたが、フリーターの場合自分で手続きをしなければなりません。

また、所得税・住民税などの支払いを自分でおこなう必要があり、支払う税金や保険料の金額も正社員より高くなるため注意が必要です。正社員の場合は保険料の一部を会社が負担してくれますが、フリーターの場合、全額自分で支払う必要があります。

手続きの面でも金額の面でも、年金や保険料の支払いは大変になります。

フリーターになるときに気を付けるべきポイント

新卒で入社した会社を退職し、フリーターとして働くときに気を付けるポイントについてご紹介します。

やりたい仕事があれば関連する職種を選ぼう

やりたい仕事があれば、関連する職種を選びましょう。たとえば「Webデザイナーになりたい」「事務の仕事がしたい」「アパレル関連の仕事につきたい」など、将来的にやりたい仕事はないでしょうか。

興味のある職種が自分に向いているか確認することができるため、やりたい職種に近い仕事を見つけることが重要です。

スキルが身につくバイトを探す

スキルが身につくバイトを探しましょう。アルバイト採用が頻繁におこなわれていてスキルが身につく仕事としては、Webデザイナー事務などがあげられます。

事務の仕事は人気で、経験者が優遇されることが多いです。アルバイトで仕事を経験しておくと、正社員になりたいと思った時、仕事が見つかりやすくなる可能性が高いでしょう。

また、WebデザイナーになってWeb制作のスキルを身につければ、転職先を見つけやすくなるでしょう。

自分の性格に合ったバイトを選ぶ

自分の性格に合ったバイトを選ぶことも重要です。人と関わることが好きな人は接客業、黙々と作業を進めることが好きな人は製造業などの仕事があります。

また、仕事内容だけでなく、バイト先の雰囲気も大切です。にぎやかな場所が好きなのか、静かな場所が好きなのかを考えてみましょう。

自分の時間や心を大切にするためにも、自分の性格に合ったバイト先を選ぶことがおすすめです。

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新卒で退職してフリーターになっても再就職はできる?

フリーターになってからでも再就職は可能です。一旦はフリーターとして時短勤務で働いて、その後正社員として再就職する人もいます。

再就職を目指す人は、正社員を目指す年齢をあらかじめ決めて計画を立てておきましょう。再就職時の面接では、前の会社をやめた理由やフリーター期間にどんなことをしていたかなど聞かれます。

面接対策を行い、計画を立てて行動に移せば、フリーターからでも再就職は可能です。ただし、フリーターの期間が長引いてしまうと、再就職のハードルが上がるため注意しましょう。

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新卒で退職するための手順

新卒で働き始めたばかりだと、仕事を辞めづらいと感じるでしょう。しかし、辛く苦しい仕事を続けることは簡単ではありません。仕事を辞めるには、いくつかのステップが必要です。

入社して間もない頃であっても、仕事に急に穴があくと迷惑をかけてしまうこともあります。しかし、仕事を辞めたい気持ちが限界を迎えているのであれば、新卒であっても仕事を辞めて新しい道に進むことは可能でしょう。

手順を踏んで退職すれば、周囲への負担の軽減にもつながるでしょう。新卒で仕事を辞める手順は以下のとおりです。

  • 退職の意思を上司に伝える
  • 退職願を提出する
  • 業務を後任に引き継ぐ
  • 社内外へ挨拶する
  • 保険関係の手続きを済ませる

記事を参考にしてスムーズに退職手続きを進め、気持ちよく次の職場へ移りましょう。

退職の意思を上司に伝える

まずは、退職の意思を上司に伝えます。上司と定期面談があれば、その機会を利用しましょう。

原則的には退職する旨を退職の2週間前までに伝える必要があります。企業の就業規則には退職に関する特別な取り決めが記載されているケースがあり、およそ1カ月前、2カ月前と定められている場合が多いでしょう。

上司と面談する機会がない場合は、上司に正直に「お話しがあるので、お時間をいただけないでしょうか」と伝えましょう。なるべく他の人に聞かれることがないよう、個室スペースや会議室を利用するのが理想です。

上司に退職の意思を伝える際は、まず退職を考えている旨を伝えます。理由を言わなくてもいい場合は、正直にすべてを伝える必要はありません。

とにかく「退職します」と伝えるだけで十分です。「退職させない」と言われたとしても、上司に法律的な権限はないので気丈に対応しましょう。

退職願を提出する

上司との話し合いが完了したら「退職願」を提出します。「退職願」とは労働契約の解除を会社に願い出るための書類です。

仕事を辞める=退職願を出すと思われることが多いですが、実際は退職願の提出は義務ではありません。話し合いで退職の旨を伝え、問題がなければそのまま退職手続きが進みます。

退職願に長文を書く必要はありません。「一身上の都合により〇〇年〇月〇日を持って退職いたしたくここにお願い申し上げます」と、所属部署・氏名を記載する程度です。

万が一、上司が退職に反対で退職願を受け取ってもらえない場合、郵送で退職願を提出し、2週間後に退職することも可能です。ただし、郵送で退職願を提出する際は、証拠を残すために「内容証明郵便」を利用しましょう。

業務を後任に引き継ぐ

退職の意思を上司に伝えられたら、実務的な段階に進みます。退職日を2週間後に設定している場合、それまでにすべての仕事が引き継げるようにしましょう。

後任者が決まっていなければ、資料や書類をわかりやすくまとめておきます。注意点や引継ぐべき内容があれば、メモなどを残しておくと便利です。

通常業務と並行して引継ぎを行うことになるので、バタバタしないように可能な範囲で準備を進めておきましょう。

社内外へ挨拶する

新卒であっても数ヶ月から数年仕事をすれば、社内での交友関係が生まれます。仕事で関わった方や交流があった方にはなるべく挨拶してから去りましょう。

職場によっては退職の前にスピーチを求められる可能性もあります。いきなり指名されて困らないように、ある程度話す内容を固めておくとスムーズです。

保険関係の手続きを済ませる

企業に勤めているサラリーマンが企業を退職する際には、次の4つの手続きが必要です。

  • 住民税
  • 失業給付
  • 年金
  • 健康保険

会社で働く従業員は、住民税や年金の支払いを会社に代行してもらいます。そのため、会社と雇用契約にある間は個人の複雑な手続きの必要がありません。

一般的な退職の流れでは、退職日付近に人事部と面談をおこないます。その際に必要書類や印鑑を持参し、書類の整理や手続きをおこなう流れになるでしょう。

とくに、会社から保険や税金に関する話がない場合、人事部に問い合わせてみましょう。

新卒で退職する際の注意点

新卒で仕事を辞める場合、退職の経験がなく不安を感じるでしょう。規模の大きい会社であれば、退職者は過去にもいるはずなのでノウハウがあるはずです。

そのため、不安を抱くことなく必要な手続きを1つずつこなしましょう。新卒者が仕事を辞める際に注意すべき点は、次のとおりです。

  • 退職届は2週間前までに提出する
  • 退職の相談は直属の上司にする
  • やむを得ない理由の場合は電話でも可

最低限のルールは守り、最後まで気持ちよく仕事できるようにしましょう。

退職届は2週間前までに提出する

法律上、原則的に退職日の2週間前までに退職届を提出する必要があります。2週間という期間は一般的なルールに過ぎず、企業の就業規則に期間が示されている場合は、そちらが優先となります。

1カ月や2カ月など長めに期間を設定しているケースがほとんどですので、退職を決意したら就業規則をチェックしましょう。退職届から退職日までに2週間の時間があるのは、その期間に企業が後任を見つけるためでもあります。

退職時にバタバタすることがないよう、可能な限り早めに退職の旨を伝えましょう。

退職の相談は直属の上司にする

退職の相談は、直属の上司にするのがマナーです。直属の上司が原因で退職したい場合や話しづらい相手であっても、まずは直属の上司に一言声をかけましょう。

直属の上司への報告を避けるためさらに上の上司に話してしまうと、トラブルの原因になる可能性があります。直属の上司が忙しく相談の時間をとれないケースもあるので、退職の意思を伝えるためには早めに動き出しましょう。

やむを得ない理由の場合は電話でも可

直属の上司に相談をしようと思っても、体調不良ややむを得ない理由で出勤できない状態にある場合は、電話でも退職の意思を伝えられます。理想は直接会って話すことですが、体調を崩して退職を検討しているケースでは難しいでしょう。

電話で報告をする際は話が長くなる可能性があるので、まずは上司に空いている時間があるかメールやメッセージで確認をとるとスムーズです。電話が苦手な方は、話したい内容をあらかじめ決めてメモしておくと、ストレスを軽減できます。

メールで退職を伝えることも可能ですが、メールをしたあとに1本電話を入れるとよりスマートです。

退職するのが難しい場合|今の職場で働き続けるためにできること

仕事を辞めたいと悩んでいても、退職するよりも今の会社で働き続ける方が良い人もいます。短期離職はマイナス要素になってしまうことも多いので、今の職場のままでも改善・解消できる悩みならこの選択肢をおすすめします。

同じ職場で働き続けながら、仕事を辞めたくなるような悩みを改善・解消するためには次のような対処法が有効です。

可能であれば上司へ相談する

職場の特定の誰かとうまくいかない場合や仕事がキツイと悩んでいる場合は、直属の上司に相談してみましょう。自分が悩んでいる問題を解決する助けとなる可能性があります。

また、上司とのコミュニケーションが円滑にとれるようになれば、仕事の辛さも軽減されるはずです。

担当業務を変えてもらう

今やっている業務が退屈でやりがいが感じられない人は、同じ職場内で別の業務に変えてもらうことで解決するのではないでしょうか。もちろん会社の事情によっては、別の業務に変えてもらうことが可能とは限りません。

しかし、仕事を辞めてしまう前に、一度交渉してみる価値はあるのではないでしょうか。

部署異動を検討する

今働いている部署の雰囲気が合わない人や、部署の上司・先輩からパワハラやいじめを受けている人は、部署を変えてもらうことで大きく改善する場合があります。同じ会社であっても、これまでの人間関係をリセットすることは十分に可能なのです。

また、今やっている仕事に不満がある場合も異動によって解消されるかもしれません。

新卒で退職することに関してよくある不安とその回答

新卒で仕事を辞めて良いのか、経歴に傷が付くのではないか?など、不安に思うことが多いと思いますので、そのあたりの疑問や不安について触れておきます。

新卒で仕事を辞めるのは甘え?

「仕事辞めたい」という発言が甘えではなく、「深刻に受け止めて向き合う必要があること」と判断されるケースもあります。

  • 自分のキャリアアップに限界を感じている
  • 会社の将来に不安がある
  • 重度のパワハラや精神的損害を受けている
  • 職場の人間関係が修復不可能なレベル など

こういった場合は、「甘え」ではなく、新卒であっても退職を視野に入れても問題ないといえます。とくに人間関係に関しては、職場内がギクシャクしていると業務上のコミュニケーションがうまくいかなくなり、孤独を感じることもあるでしょう。

多少の人間関係のトラブルであれば、きちんと向き合って解決していかなくてはなりませんが、修復不可能なレベルであれば話は別です。毎日をもっと楽しむためにも、退職を検討しても良いでしょう。

給与が低すぎるのが理由で仕事を辞めても良い?

場合によりますが、5年後10年後を見据えた場合に、似たキャリアの先輩社員を見て判断するようにしましょう。先輩社員の給与があまり高くないようであれば、別の職場にいくという選択肢を考えても問題はありません。

社内の部署異動・職種替えと比較し、どう考えても割に合わないと思えば、将来を考え転職するのは妥当な判断であるといえるでしょう。

新卒1年以内に仕事を辞めるのは経歴にキズが付く?

新卒で退職してしまうと、転職希望先の面接官から「またすぐに辞めるのではないか」と思われ、マイナスイメージを持たれてしまう可能性はもちろんあります。採用担当者は、その人の応募書類を判断材料にします。

退社の理由を、ポジティブに伝えることができれば、そこまでマイナスイメージになることはないでしょう。むしろ、転職をプラスと捉える企業も増えています。

20代・第二新卒はチャレンジの時期・転職に卑屈になる必要はない

やりがいのもてない仕事を毎日やっていて、5年後10年後はどうなっているでしょうか。終身雇用の時代は我慢して働けばそれなりの暮らしはできましたが、今は事情が違います。

3年は我慢した方が良い」とよくいわれていますが、そこまでとらわれる必要はありません。自分が本当にやりたい仕事を見つけられれば、転職してキャリアを積んだほうが、自分の将来のためでもあります。

短期間で転職を繰り返すとマイナスになることは覚えておこう

1年以内の転職を、2回・3回と繰り返してしまうのは良くありません。あなたにいくら学歴があろうと、評価を下げてしまう可能性があります。

また、人によっては、逃げ癖がつくリスクがあると肝に銘じておきましょう。転職を繰り返さないためにも、自己分析・企業分析を入念におこない、マッチする会社を選ぶ必要があります。

新卒で転職をした人の体験談と転職に成功した理由

ここでは、実際に転職エージェント利用して転職を経験した方の体験談をご紹介します。

体験談①

「最初は求人誌をたくさん読んだり、ハローワークに行って転職先を探したりしていました。でも正直、いい企業が見つからなくて…。膨大な量の求人を自分で探すので、時間もかかっていました。そこでようやく転職エージェントに登録したのですが、一番驚いたのは求人の質が全然違ったこと。自分で探していたときはわからなかったのですが、第二新卒を歓迎している大手企業って、こんなにいっぱいあったんだ!とびっくりしました。おかげで希望の大手企業に転職することができましたが、自分で求人を探していた時間はもったいなかったな、と思います」。

引用元:マイナビエージェント

転職エージェントを活用することで、第二新卒を積極的に採用している大手企業の情報を豊富に得ることができたようです。スムーズに転職活動を進めるために、転職エージェントの利用は有効であるといえるでしょう。

体験談②

転職活動を開始したFMさんが、希望条件の上位に挙げたのは「若い社員が多いこと」でした。

聞くと、彼の職場では、一番年齢が近い先輩で5歳年上。40代が最も多く、部門長は50代後半とのこと。その会社では、バブル崩壊以降、ずっと新卒採用を手控えてきており、彼は久しぶりに復活した新卒採用者だったのです。しかも、入社3年目を迎えた現在も、彼の部署には、後輩がまだ1人も配属されないそうです。職場に、話が合う人がいない。一緒に入社した同期は何人かいるものの、皆、他県の営業所に散らばっています。グチを言い合ってストレス解消することも、励ましあってモチベーションを高めることもままならない状況でした。

何より彼が不安に感じていたのは、3年目になっても仕事内容が代わり映えせず、ベテランをフォローする「雑用係」の域を抜けきれていないこと。

世間一般の同年代に比べて成長が遅れているのではないかと、焦りを感じていたのです。

「学生時代にクラブでワイワイやっていたときのような、そんな雰囲気の職場に憧れますね。それに、もともと負けず嫌いなので、同年代のライバルに囲まれていたほうが、力を発揮できると思うんです。

F・Mさんは、興味のある業種の中から、平均年齢が20代の、第二新卒を大量採用している会社をいくつかピックアップし、求人情報の収集を始めました。そんなときにグッドニュースが飛び込んできました。なんとFMさんが希望している業種の大手企業が、第ニ新卒を中心に、4月入社の中途採用者の求人を始めたのです。この企業なら、みんな4月に同時に入社するので「同期」がたくさんできるとFMさんは即応募。無事、採用に至りました。

こうして4月に入社した彼は、20数人の中途採用者のほか、100人近い新卒入社者の「同期」を得たのです。

「心強いですね。『仲間』と感じられる存在がいるって。でも、同期連中に負けないよう、しっかりがんばらないと(笑)」と、FMさんは目を輝かせました。

引用元:リクルートエージェント

転職を希望する理由は、人によってさまざまです。しかし、仕事は生活時間のうちの大きなウェイトを占めるため、気の合う仲間と成長したいと思うことは当然といえます。

「こんな理由で新卒のうちに転職するなんて…」といわれることでも、当人にとっては重要な問題かもしれません。仲間がいる環境でキャリアアップしていきたいという姿勢は、新卒時のフレッシュな視点ならではといえるでしょう。

体験談③

入って1カ月ぐらいで既に「転職したいな」とは思い始めていました。でも新卒ですぐ辞めるなんてハンデでしかないと思っていたし、父に「誰でも最初はつらいものだから」「3年は頑張れ」と諭されて、「頑張ってみよう」という気持ちと「辞めたい」という気持ちの間で、毎日悩んでいました。

就活のときも面接が苦手で苦労したことを思い出しましたけど、とにかくここから出て行きたい一心で、死に物狂いで取り組みました。半年しか社会人をやってないこともあって不安でしたが、TOEICの点数は良かったので、それだけが武器でした。やっぱりお祈りメールも何通ももらいましたし苦戦しましたけど、通訳・翻訳関係の仕事で内定をもらうことができました。

最初は転職に良い顔をしていなかった両親も、60時間残業しながら面接対策や履歴書の記入をしたり、週末ごとに面接を受けに都心へ通っている私の状況を知って、「そこまでして転職したいほど、つらい労働環境だったのか」と、理解してくれたみたいです。

——新しい会社ではどんなお仕事を?

国際会議や輸出入の商談のために、通訳者や翻訳者を紹介するエージェントです。入社初日から仕事を任されたんですが、すぐそばにOJTをしてくれる先輩がいるから何でも質問できるんです。オフィスには同じ仕事をしている同僚がたくさんいるし、英語だけでなく中国語などいろんな言語が飛び交っていて、活気があって楽しいです。残業も少ないし、何から何まで前職とは雲泥の差です!

引用元:doda

自分の武器を活かして現状を打破し、理想の職場に転職成功した例です。新卒は転職市場でスキル不足とみなされることもありますが、それを補うだけの強みがあれば、転職は十分可能です。

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第二新卒向けのおすすめ転職エージェント5

ここでは、退職したいと考えている新卒社会人のために、以下の5つの転職エージェント」をご紹介します。

  • DYM就職
  • 就職カレッジ
  • キャリアスタート
  • ハタラクティブ
  • 安定のお仕事

20代や第二新卒の転職に強い転職エージェントとなりますので、ぜひ記事を参考に検討してください。

DYM就職

DYM就職

DYM就職」は、フリーターやニート向けの就職エージェントで、東証プライム上場企業やトップベンチャー企業など、DYM就職が厳選した優良企業を紹介してくれます。また、既卒やフリーター、ニートの方でも安心して就職できるよう、研修が充実した求人も豊富に取り揃えているのも大きな特徴です。

フリーターだから上場企業には就職できない」と思っている方は、一度登録してみるのも良いでしょう。

就職カレッジ

就職カレッジ JAIC

「就職カレッジ」では、古くからフリーターや既卒・ニートを対象にした就職支援を行ってきた実績を持つ転職エージェントです。

正社員経験のない方の割合は73.9%(※)と、既卒・第二新卒・中退・フリーターなど経歴に自信のない方でも心強い味方となってくれるでしょう。

転職活動に関わるサポートはすべて無料で受けることができるという点も、就職カレッジを利用するメリットの一つといえるでしょう。

(※)2021/2/1~2022/7/31の就職カレッジ研修参加者の内、当社が把握している正社員未経験者の割合

キャリアスタート

キャリアスタート

キャリアスタート」は、フリーターや第二新卒、既卒などの主に20代を中心にサポートする転職エージェントです。20223月時点で登録者数は68,165名に達し、充実した面接トレーニングによって内定率は86を誇っています。

また、キャリアスタートは求職者と企業とのマッチング分析に力を入れており、入社後の定着率は92とかなり高い割合です。就職しても長く続くか心配な方や、自分がどのような仕事に向いているのか分からないという方は、キャリアスタートのマッチング分析力にゆだねてみるのも一つの手でしょう。

ハタラクティブ

ハタラクティブ

ハタラクティブ」は20代の就職・転職支援に特化したエージェントで、フリーターやニートの転職におすすめです。紹介求人の約8割が未経験OKの求人なので、学歴や経験がない方でも安心して転職活動に臨めるでしょう。

未経験OKと聞くと「ブラック企業なのでは?」と不安に思うかもしれませんが、ハタラクティブでは未経験OKの優良企業を取り揃えており、利用した約8割が大企業に就職しています。面接対策や履歴書添削などもサポートしてくれるので、転職活動に不安がある方は利用を検討してみてはいかがでしょうか。

安定のお仕事

安定のお仕事

株式会社安定のお仕事が運営している「安定のお仕事」は、フリーターや第二新卒などの20代を支援する転職エージェントです。専任アドバイザーが、転職成功まで支援してくれるので「安定した正社員になりたい」「学歴や経験に自信がない」という方に最適な転職エージェントといえます。

また、単純な転職支援だけでなく、DX時代の必須スキルであるネットワークやサーバー関連の資格取得を支援してくれるのも大きなメリットのひとつです。

新卒で退職しフリーターになっても正社員への転職は可能

新卒で就職したものの、何らかの問題から「退職したい」「フリーターになりたい」と考えてしまうこともあるでしょう。今回の記事では、新卒が仕事を辞めたくなる理由を解説し、併せて20代や第二新卒に強い転職エージェントをご紹介しました。

20代・第二新卒に強い転職エージェントは、以下の5つが挙げられます。

  • DYM就職
  • 就職カレッジ
  • キャリアスタート
  • ハタラクティブ
  • 安定のお仕事

転職エージェントでは、専任アドバイザーから転職活動のサポートを受けながら転職活動をおこなうことができます。仕事に対する相談もできますので、以下のような悩みがあるときは打ち明けてみると良いでしょう。

  • 人間関係がうまくいかない
  • 仕事がキツイ
  • 給料が思っていたより安い

新卒で退職して、一旦はフリーターになったとしても、正社員として転職することは可能です。自分だけで転職活動することに不安が大きいのであれば、転職エージェントに登録してアドバイザーに相談しながら自分に合った会社を探しましょう。

自分の人生を豊かにするために、本当に自分に合った会社を探し転職を成功させてください。

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株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。