データサイエンティストに興味があるけれど「やめとけ」といった意見を耳にし、実際どうなのか気になっている方もいるでしょう。

本記事では、データサイエンティストがやめとけと言われる理由と、実際にはおすすめできる職種である理由などを解説します。

もしデータサイエンティストになることを考えているようでしたら、参考にしてください。

データサイエンティストが「やめとけ」と言われる3つの理由

まず、データサイエンティストが「やめとけ」と言われる理由について解説します。

その理由としては、以下の3点が挙げられます。

結果を出すのが難しい

まず、データサイエンティストの業務としては以下のようなものが挙げられます。

そして、成果として認められるのは「事業や業務が改善されたか」という結果が主になります。

「これを作った」「この量をこなした」といった見えやすい成果があまりないため、データサイエンティストの仕事はハードルが高いといえるでしょう。

幅広い知識やスキルが高レベルで求められる

データサイエンティストは幅広い知識やスキルが求められます。

一つだけでも十分に有用な知識を幅広く持っている必要があり、それぞれ学ぶのが難しい分野です。

事業の改善やビジネス課題の解決にはこれらの知識が総合的に必要となるため、一流のデータサイエンティストになるには「幅広い知識やスキルが高レベルで求められる」といえます。

この難しさが、データサイエンティストがおすすめされない理由の一因になるのではないでしょうか。

AIに取って代わられるのを心配されている

昨今、AIはさまざまな分野で注目されていますが、それもあってか「データサイエンティストはAIに取って代わられるのでは」と心配している人も少なくありません。

実態としてデータサイエンティストは数字を分析したうえで事業の改善やビジネス課題の解決までを担う仕事なので、まだまだAIに取られるような職種ではありません。

AIに取られるといわれる職種は沢山ありますが、いずれもAIの目まぐるしい進歩からくる不安によって噂されているのではないでしょうか。

データサイエンティストは「やめとけ」と言われるような職種ではない

データサイエンティストが「やめとけ」といわれる理由について解説しましたが、実際はおすすめできない職種ではありません。

むしろ、最近需要の高い注目の職種とも言えるでしょう。その理由を簡単に解説します。

市場価値が高い

データサイエンティストは市場価値が高い傾向にあります。

少し古い情報ですが、2019年のデータサイエンティスト協会の調査によるとデータサイエンティストがいる企業は全体の3割にも満たないとされています。

また、データサイエンティストの採用活動をおこなった企業で「この一年間で目標としていた人数を確保できなかった」とする企業は58%にも及んでいます。

さらに、2024年4月に調査された求人ボックスの統計結果によると、データサイエンティストの平均年収は約671万円とかなり高い水準にあります。

このことからもデータサイエンティストは需要が高く、市場価値が高い職種であると評価できるでしょう。

事業に深く関われる

データサイエンティストの最終目的は、事業の改善やビジネス課題の解決を目指すことです。

これは事業の中枢に深く関わることであり、経営判断にもつながることです。

ここで成果を出せれば企業において重要な人材と認められますし、ハードルが高い分、やりがいも感じられるでしょう。

事業に深く関わって、やりがいの感じる仕事がしたいと思うのであれば、データサイエンティストはおすすめの職種です。

データサイエンティストに向いている人の特徴

データサイエンティストに向いている人の特徴について、いくつか例をあげます。

もしあなたがデータサイエンティストに興味があるようでしたら、参考にしてください。

上記は特徴の例なので、もちろん全てに当てはまる必要はありません。自分に合っているかどうかの参考程度にしてください。

未経験でもデータサイエンティストになれる？

データサイエンティストは未経験でもなることは可能です。

IT転職エージェント大手のマイナビエージェントでは、業界未経験でデータサイエンティストを検索すると51件（※2024年6月時点）の求人があります。

やや狭き門ですが、業務のハードルの高さを理解したうえで取り組めば、転職は不可能ではありません。

もちろん最初から即戦力になることは難しく、最初は業務の一部分を受け持つなど、少しずつ身につけていく形でデータサイエンティストの経験を積んでいくことになるでしょう。

最初は手間のかかる単純作業になる可能性もありますが、そこから知識や技術を身につけていきましょう。

データサイエンティストでの活躍を目指す際に必要なポイント

データサイエンティストで活躍するうえで大切なポイントをいくつか紹介します。

これらは一部ではありますが、いずれも必要なことです。

それぞれ簡単に解説します。

ビジネス課題から必要なデータを逆算できるようになる

とくに重要なのが、ビジネス課題から必要なデータを逆算できるようになることです。

分析するデータはあくまでビジネス課題を解決するための手段であり、目的ではありません。

そのため、ビジネス課題の解決につながるデータを逆算して集め、そこから具体的な解決策を考えていく必要があります。

企業の現状を知るためのデータも必要ではありますが、それだけでは企業成長には繋がりにくいです。

何を解決したくてどのようなデータを分析する必要があるのか、目的と手段が一致するように、考える力を身につけましょう。

ビジネスを学ぶ

データサイエンティストは数字に強いだけでは務まりません。

所属する企業や事業、業界なども踏まえて、ビジネスをしっかり理解していないといけません。

もしデータサイエンティストへの転職を考えているようでしたら、気になる業界について調べてみたり、経営やマーケティングなどのビジネス関連の知識を幅広く学ぶようにしましょう。

英語を身につける

データサイエンティストは、学術論文を読むことも少なくありません。

最先端の論文は基本的に英語で書かれているため、それを読み解けるだけの英語力があると有利です。もちろん世界のデータサイエンティスト同士で意見交換などをする際にも役立ちます。

また、データサイエンティストは日本国内よりも海外の方が給与やできる仕事が多いこともあるので、最先端のデータサイエンティストで活躍することを志す人は、海外で働くことも視野に入れる必要があります。

いずれの場合も英語力はとても役立つので、ぜひ身につけられるよう勉強しましょう。

開発スキルを身につける

データを分析するにあたって、開発スキルは重要です。

データを収集する仕組みを作ったり、ビッグデータを集約して解析したり、機械学習を活用する際にも開発スキルは必要となります。

このような業務に対応できるよう、分析で活用できるプログラミング言語やデータを活用するためのプラットフォームに関する知識を身につけましょう。

データサイエンティストへの転職でおすすめの転職エージェント

最後に、データサイエンティストへの転職でおすすめの転職エージェントを紹介します。

転職エージェントは転職にあたって自分に足りないものを教えてもらったり、条件にあった求人を見つけてくれたり等、うまく活用できると転職活動の大きな味方になるでしょう。

今回紹介するのはいずれもIT転職に強い転職エージェントなので、データサイエンティストへの転職にも強みを持っています。

マイナビITエージェント

マイナビITエージェントは、転職業界大手マイナビのITに特化したエージェントです。

大手のエージェントなだけに保有している求人が多く、あなたが希望する収入や働き方などに合わせて、幅広い選択肢が見つかるでしょう。

また、エンジニア経験のあるアドバイザーも在籍しているため、具体的なアドバイスを多くもらえます。

レバテックキャリア

レバテックキャリアはITエンジニアやクリエイターに特化したハイクラス転職エージェントです。データサイエンティストの求人についても、2024年6月13日時点で974件と豊富にあります。

レバテックキャリアの公式サイトによると、支援を受けたエンジニアのうち、90％の方が「アドバイザーの知識が豊富」と回答しており、94％の方が紹介された求人に満足したと回答しています。

「データサイエンティストとして前線で活躍したい！」という強い気持ちがあるようでしたら、レバテックキャリアはとてもおすすめです。

Geekly

GeeklyもITに特化した転職エージェントです。

業界別だけでなく、それぞれの職種に合わせた専門のコンサルタントが在籍しているため、データサイエンティストへの転職でも専門的なアドバイスが期待できます。

専門コンサルタントならではの視点で、あなたの強みや市場価値を見出し、できるだけ理想に近い転職へのサポートを受けられるはずです。

もし「自力での転職活動は厳しい」、「専門的なアドバイスやサポートを受けながら転職したい」と思うようでしたら、Geeklyに登録してみてはいかがでしょうか。

まとめ

「データサイエンティストはやめとけ」という意見はありますが、実際は需要の高いハイレベルな職種であると言えます。

むしろそのハイレベルさが「やめとけ」と言われるゆえんの一つと言えます。

幅広い知識とスキルを活かして、事業やビジネスの課題を解決する職種はどのような企業においても必要不可欠です。

常に沢山の勉強が必要にはなりますが、やりがいを持って活躍できるデータサイエンティストはおすすめできる職種です。

もしデータサイエンティストへの転職に興味がありましたら、紹介した転職エージェントなどで話を聞いてみてください。