薬剤師が転職して企業に勤める場合の仕事内容は?転職する際の注意点や対策も解説!

           
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「製薬会社などの企業に転職したい」と考えていらっしゃる薬剤師の方も多いのではないでしょうか。いわゆる企業薬剤師にはいくつかの職種があり、仕事内容もそれぞれ異なります。

企業薬剤師に転職する際は、仕事内容や特徴・やりがいなどをきちんと理解して、自分に合った職種や企業に応募したほうが成功率もグッと高まります。

本記事では、企業薬剤師の仕事内容や、転職を成功させるための注意すべき4つのポイントについて紹介します。薬剤師から企業への転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

企業薬剤師とは?

企業薬剤師とは、調剤薬局や病院ではなく、企業や専門機関に就職して仕事をする薬剤師のことです。
職種は大きく10種類に分けられ、企業も、製薬会社のほかに医療品卸売業者や化粧品メーカー、食品関連会社や医療機関などがあります。

これから企業薬剤師への転職を目指したい」という方は、自分にどの職種が向いているのか、しっかり検討しましょう。

調剤薬局や病院の薬剤師との違い

企業薬剤師と調剤薬局や病院の薬剤師との最も大きな違いは、「誰を相手に仕事をするか」です。

ドラッグストアやクリニックでは、不特定多数の顧客や患者に対しサービスを提供しますが、企業薬剤師の場合は、組織の人間として企業や医療機関などの取引先を相手に業務をおこないます。

企業薬剤師への転職は難しい?

企業薬剤師の転職は難易度が高いと言われています。なぜ難易度が高いのかについて解説していきます。

求人数が少ない

企業薬剤師は求人数が少ないことが、難易度が高い原因のひとつです。求人数が少ないと見つけること自体難しくなります。ポジション自体が少ない職種なので、転職したいタイミングに運よく求人があるとは限りません。また、競争率が激しくなるため、他の応募者に負けない実績やスキルが必要です。

転職活動を行う場合は一般公開されている求人情報だけでなく、転職サイトやエージェントを活用することで求人の数増えるのでおすすめです。

採用通過の難易度が高い

企業薬剤師は売り手市場になるため、採用通過の難度が高い特徴があります。調剤薬局やドラッグストアに応募では面接が1回で終わるところ、企業薬剤師だと3回ほどあるケースが珍しくありません。志望動機や自己PRなど細かく確認されるため、面接対策は必須といえます。

採用通過の難易度は企業によって異なり、薬事やDI(ドラッグ・インフォメーション)、品質管理を行う企業は比較的通過しやすいです。また、CRA(クリニカル・リサーチ・アソシエイト)やCRC(クリニカル・リサーチ・コーディネーター)は臨床経験が必要なケースが多く、病院勤務をしていた方なら採用に有利になる可能性があります。

一方、難易度が高いのは、MR(メディカル・リプレゼンタティブ)や製薬企業の研究職です。

MRは薬剤師だけでなく一般企業からの転職希望者が多いため、ライバルが多い環境です。研究職はほとんどの場合博士号の取得が必須なので、難易度が高いといえます。

企業薬剤師への転職に向いている方の3つの特徴

企業薬剤師は、調剤薬局や病院の薬剤師にくらべると、各企業の取引先となる特定の病院や医師・医療機関との関わりが多くなります。

ここでは、そんな企業薬剤師への転職に向いている方の3つの特徴を説明します。

プライベートを充実させたい

「プライベートを充実させたい」という方は、企業薬剤師への転職を検討するとよいでしょう。

調剤薬局や病院は不特定多数の顧客や患者を対象にサービスを提供するため、週末や祝日も営業しています。しかし、企業薬剤師として製薬メーカーなどに転職すると、自社も取引先もカレンダー通りの休みであることが一般的です。

また、企業によって内容は異なるものの、住宅手当や各施設の割引・有給休暇など、福利厚生が充実していることも少なくありません。

週末や祝日に休暇を取って趣味や運動を楽しむなど、プライベートを充実させたい方は、企業薬剤師に向いているといえます。

仕事に刺激を求めたい

「仕事に刺激を求めたい」という方も、企業薬剤師への転職を検討するとよいでしょう。

製剤薬局や病院の薬剤師とは異なり、企業薬剤師は、各企業の商品や医療機関に関わる職業です。

そして、組織の人間であるからには、専門的な知識やスキルによって会社に利益をもたらさなければなりません。

見方を変えれば、自社ならではのノウハウや企業秘密に関わる可能性も高く、愛社精神を持てるような企業に転職できれば「仕事で役に立っている」という達成感を十分に実感できます。

新しい商品やサービスを積極的に開発している企業に転職した場合は、「その分野の第一線で仕事をしている」との大きな充実感も得られるでしょう。

資格やスキルを活かしてバリバリ仕事をしたい方にも、企業薬剤師はおすすめの職業です。

キャリアアップしたい

「キャリアアップしたい」という方にも、企業薬剤師への転職をおすすめします。

調剤薬局や病院の薬剤師の仕事は、調剤業務や服薬指導が中心です。取り扱う薬品は既存のものに限られ、どちらも不特定多数の利用者を相手に毎日同じような業務をおこなうことが多いでしょう。

また、薬の服用の仕方や使い方を説明する際は、薬剤師としての専門的な知識よりも明るくていねいに説明するなど、コミュニケーション能力が重視されるケースも珍しくありません。

一方、企業薬剤師の場合は、職種にもよりますが、薬品の研究や文書の管理・医療に関する契約手続き、医薬品に関する情報収集など、より専門的な知識を求められます。

自社の新しい薬品や、医療業界における最新の医療情報や論文などに精通している必要があるため、常に新たな知識を習得しようという上昇志向も必要です。

求められるスキルや知識が多い分、企業側も評価体系を明確にしていますので、企業薬剤師に転職すれば将来のキャリアビジョンを立てやすくなります。

学習意欲が高く、「薬剤師として第一線を目指したい」という方も、企業薬剤師への転職を検討すべきでしょう。

企業薬剤師の10職種|主な仕事内容とやりがい

企業薬剤師には、大きく分けて10種類の職種があります。

薬剤師として企業に転職するには、病院や調剤薬局の薬剤師への転職とは違う対策が必要です。ここでは、企業薬剤師の主な仕事内容や転職した場合のやりがいについて説明します。

企業薬剤師への転職活動を開始する前に、まずは自分にどの職種が合うのかを考えてみましょう。

1.MR(メディカル・リプレゼンタティブ)

MRとは、製薬会社に在籍し、病院や医師に対して自社の薬を宣伝する職種です。製薬会社と現場の医療スタッフとの関係を取り持つ重要なポジションになります。

一般企業のいわゆる「営業職」と比較すると「売り込む」要素が薄く、MRは、薬に関する情報を正直に伝え、病院や医師に自社の商品を選んでもらうことで売上アップを目指す職種といえます。

主な仕事内容

MRの主な仕事内容は、情報の提供と収集です。MRは、病院やクリニックに訪問し、自社の商品の安全性や効能などについて説明します。MRに必須の資格はありませんが、薬剤の安全性や効能を説明するため、薬剤師としての幅広い知識を求められます。

情報提供に加え、臨床現場での情報収集もMRの大事な業務です。薬剤を販売した病院やクリニックのフィードバックを製薬会社に持ち帰って報告し、商品の改善につなげていきます。

また、医療業界の営業職として自社商品のプロモーション活動をおこないますので、薬剤に関する知識のほかにコミュニケーション能力も必要です。

薬剤師がMRに転職した場合のやりがい

薬剤師がMRに転職した場合のやりがいは、大きく分けて2つあります。

1つは、「医療に貢献している」という充実感です。MRは、病院やクリニックを通して患者に自社商品を使用してもらうよう働きかけることを主な業務とします。

実際に病気やけがに苦しんでいる方に、商品の安全性や効能を正しく伝えたうえで自社の開発商品を使用してもらえれば、大きな達成感を得られるでしょう。

2つ目のやりがいは、社内評価をしっかり得られることです。MRは、営業職として組織から「売上ノルマ」を与えられます。毎月のノルマを達成した際は会社から正当に評価してもらえるため、やりがいを感じることも多いでしょう。

2.製薬会社の研究職

製薬会社の研究職は、薬の製造過程で必要となる情報を収集し、集めた情報を今後の薬の開発にどう活かすか、既存の技術をどう新薬作成に応用するかを研究する職種です。

薬剤師としての専門性をフルに発揮でき、新薬開発による利益も大きいため、MRと同様に高年収を期待できます。

主な仕事内容

製薬会社の研究職の主な仕事内容は、新薬の研究や開発で薬の合成や分析などを研究することです。
薬の研究には数年かかることも多く、長期的なプロジェクトに参加するケースも想定されます。最先端の知識を活用して研究に取り組むため、薬に関するより高度で専門的な知識が必要です。

製薬会社の研究職は、主に合成・製材・薬理の3部門に分かれ、どの部門でもハイレベルな知識や技能を求められます。

企業薬剤師のなかでは最も人気が高く、製薬会社の研究職は、転職するにはかなり難易度の高い職種といえるでしょう。

薬剤師が製薬会社の研究職に転職した場合のやりがい

製薬会社の研究職に転職した場合のやりがい
  • 最先端の技術に関われる
  • 研究に没頭しながら収入を得られる
  • 薬の開発で特効薬を生み出す可能性がある

各企業の取り扱う分野にもよりますが、常に新しい情報を収集しながら新薬の開発に関する研究に専念できるため、研究が成功した時の達成感は非常に大きいでしょう。

3.DI(ドラッグ・インフォメーション)

DIは、社内外の関係者に医薬品の情報提供をする職種です。また、従業員や外部関係者からの薬に対する問い合わせに対応することもあります。

主な仕事内容

DIの主な仕事内容
  • 医薬品の在庫管理
  • 医療従事者からの問い合わせへの対応
  • 行政に関する手続

DIは、自社で開発した医薬品の情報・在庫管理に関わり、使用期限のチェックや在庫として置かれている薬剤の品質管理をおこないます。

また、製薬会社に求められる許認可申請の届出など、行政機関に関する手続きもDI業務の1つで、具体的には、必要書類を作成・提出します。

薬剤師がDIに転職した場合のやりがい

DIに転職した場合のやりがい
  • 医療業界に大きく貢献できる
  • 患者の助けになれる
  • プライベートが充実する

医薬品の情報収集や管理を通して、医薬業界を支えているという充実感を得られます。また、病院で取り扱う医薬品を管理するわけですから、間接的に患者の役に立っていることも実感できるでしょう。

DIに転職すると、規則的な勤務形態となるケースが多く研究がないため、定時に帰れる確率が高くなります。プライベートを大事にしたい方は、DIの転職がおすすめです。

4. RA(レギュラトリー・アフェアーズ)

RAは、日本語で「薬事申請担当者」といわれるように、薬事の申請業務に携わる職種です。
医療業界では、厚生労働省からの「医薬品製造販売承認」を受けなければ医薬品を販売できません。RAは、その承認を受ける際に必要な申請書類の作成業務を担当します。

主な仕事内容

RAの主な仕事内容は、薬事申請に必要な書類作成や治験現場でのサポート、マネジメント業務などです。

昨今は、薬事申請の手順が複雑で、基準も厳しくなっています。申請書類の作成には莫大な労力と時間を要するため、RAの業務なくして新薬の販売は難しいでしょう。

薬剤師が RAに転職した場合のやりがい

薬剤師がRAに転職した場合のやりがいは、薬事申請が受理された時の達成感です。

経験やスキルにもよりますが、RAは製薬会社や医療機器メーカーにとって「収益の要」となるポジションですので、細部までていねいに書類を作成しなければなりません。

その後、再審査や再調査となった場合も、速やかに正確な書類に修正する処理能力が求められますので、最終的に申請が受理された時の達成感は大きいでしょう。

また、このような業務の実態から企業薬剤師のなかでも年収が高い傾向にあり、より専門性を高めることで年収をさらにアップできるのも、RAのやりがいのひとつです。

知識を深めてコツコツと作業をすることが好きな方にとって、RAは魅力的な職種であるといえます。

5.CRA(クリニカル・リサーチ・アソシエイト)

CRAは、「臨床開発モニター」ともいわれる製薬会社の新薬の開発に携わる職種です。
新薬は、必ず治験を経て市場に流通しますが、CRAは、流通前に新薬に関して収集したデータを基に薬の有効性や安全性を証明する重要なポジションです。

主な仕事内容

CRAの主な仕事内容は、新薬を製品化する際、「臨床開発試験(治験)」が適切に実施されているかどうかを監視することです。

具体的には、被験者となる患者に開発中の薬を投与し、その症例に関するデータを収集し、治験の進捗状況を管理します。

薬剤師がCRAに転職した場合のやりがい

薬剤師がCRAに転職した場合のやりがいは、医師や患者から感謝されることが多く、自分の関わった新薬が世の中に流通していく過程を見られることでしょう。

CRAは、既存薬では治らなかった患者への新薬の投与に関わりますので、社会貢献度の高い職種です。

また、年収も比較的高く、管理職になると年収はさらに上がります。今の年収に不満を感じている方にとっては、転職の検討材料となるでしょう。

6.QA(クオリティ・アシュアランス)

QAは、日本語で「品質管理」といわれ、薬剤の知識を活用して原薬の受け入れ試験と製造工程を調査する職種です。
原薬とは、医薬品の中に含まれる有効成分のことで、QAは試験室にて原薬を分析し、自社製品に問題がないかを確認します。原薬の試験を実施することで、企業は「安心して服用できる薬」を生産できます。

主な仕事内容

QAの主な仕事内容は、原薬の試験結果を受けて報告書を作成したり、異常が出た際の原因究明をして担当者に改善策を提案したりすることです。

また、消費者が医薬品を安心して使えるよう医薬品の製造工程を評価・検証し、不良品が出ないようコントロールして品質を保証するのもQAの業務に含まれます。

薬剤師がQAに転職した場合のやりがい

薬剤師がQAに転職した場合のやりがいは、薬剤師としての専門性を活かせることです。薬や原薬には試験してみなければ得られない発見があります。

試験結果が想定と違った場合に原因を究明したり、新たな発見のために試験を重ねたりするのも、QAというポジションならではのやりがいといえるでしょう。

そんなQAにとって一番のやりがいは、薬剤師としての専門性を存分に活かしつつ研究に近い業務に携われることです。手順に従ってていねいに進める作業を得意とする方は、QAへの転職をおすすめします。

7.CRC(クリニカル・リサーチ・コーディネーター)

CRCは「治験コーディネーター」ともよばれ、企業薬剤師として働く場合は、治験をサポートする民間企業「SMO(治験施設支援機関)」に所属し、各医療機関に派遣されることが一般的です。

ちなみに、CRCには、医療機関に所属して業務をおこなう「院内CRC」という働き方もあります。

主な仕事内容

CRCは、「臨床開発試験(治験)」が円滑におこなわれるよう病院や製薬会社・被験者との間に立って調整するポジションです。

その主な仕事内容は、治験を実施する際に医師の指示のもとでおこなわれる次の5つの業務です。

主な仕事内容
  • 被験者に対する治験の説明
  • 治験スケジュールの調整
  • 被験者・医師・スタッフ・製薬会社間の連絡
  • 治験データの管理および報告書の作成
  • CRA(臨床開発モニター)との連携

薬剤師がCRCに転職した場合のやりがい

薬剤師がCRCに転職した場合のやりがいは、CRAと同様に新薬の開発に関われることが大きいでしょう。

治験は、試験管や動物実験などの非臨床試験の後、健常者を対象とする臨床試験を経て最後におこなわれます。

ある程度の年月を経ても既存薬で治らなかった患者に治験を実施し、認可前に薬の効果を確認できるCRCに転職すれば新たな知識も習得でき、大きな達成感を得られるでしょう。

8.CRO(開発業務受託機関)の従業員

企業薬剤師には、CRO(開発業務受託機関)の従業員も含まれます。CROとは、製薬会社から委託され、医薬品を開発する目的で実施される臨床試験や製造販売後の調査、安全性の情報管理をおこなう専門機関のことです。

臨床試験には、患者の命や安全を最優先すべく、厳格な法的手順が定められています。提出を求められるデータも膨大で、多額の費用と大きなマンパワーが必要です。

そこで、製薬会社は開発をスピーディーに効率よく進めるため、必要とされるさまざまな手続きをCROに委託します。

主な仕事内容

CROの従業員の主な仕事内容は、企業ごとのプロジェクトや案件によって異なりますが、次の6つです。

主な仕事内容
  • 臨床試験を実施する際の医療機関の選定や治療の依頼
  • 臨床試験に関する法的な手続き
  • 治療中のモニタリング
  • 症例報告書の確認および回収
  • 症例データの分析
  • 厚生労働省に提出する申請書類の作成

CRAやCRCが治験に携わる業務であるのに対し、CROの従業員は、治験の前段階である臨床試験に関わる業務を中心におこないます。

薬剤師がCROの従業員に転職した場合のやりがい

薬剤師がCROの従業員に転職した場合のやりがいは、どのポジションを担当するかによって異なります。

いずれにしても、CROの従業員には、各部署や機関を調整する役割を担う際のコミュニケーション能力や調整力・折衝力が必要です。

また、法的な手続きに熟知してスムーズに業務を進める正確性や緻密さに加え、最近では世界各国で臨床試験を同時におこなう国際共同治験も増えているため、英語力を問われるケースも少なくありません。

CROの従業員は、多くの専門的なスキルを求められる職種ですが、その分、どのポジションを担当しても日々の業務で得られる達成感や充実感は大きいでしょう。

このほか、業務形態から薬剤師の専門的な知識をベースに各部署や機関の関係者とコミュニケーションを図り、常に経験値を上げられることもCROの従業員の大きなやりがいといえます。

9.メディカルライター

メディカルライターは、医薬品や医療機器の開発・承認などに必要な書類の作成を担う職種です。広告代理店のメディカルコピーライターとは異なり、より専門的な見地から書類の作成や執筆作業に関わります。

主な仕事内容

メディカルライターの主な仕事内容は、新薬を開発する際の治験に必要な提出書類の作成や論文・症例報告書の執筆、薬事承認取得に必要な申請書類の作成などです。また、治験を実施する際の必要書類を作成することもあります。

薬剤師がメディカルライターに転職した場合のやりがい

薬剤師がメディカルライターに転職した場合のやりがいは、薬剤師としてのスキルや知識を活かして自分にしかできない仕事を自分のペースでできることです。

また、メディカルライターはレアな求人ですので、企業に専属で就任できれば機密文書や社内秘に携わる機会も多く、大きな使命感を得られるでしょう。

10.MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)

MSLは、最近になって、製薬会社や医薬品のマーケティング活動をおこなうCSO業界から注目されている職種です。日本では2010年代から採用されるようになった新しい職種で、まだ職種自体が世間にそれほど認知されていません。

具体的には、製薬企業内の一部門に所属し、医師などの専門家と中立的な立場を保ちながら、医学的および科学的な視点でディスカッションをおこなうポジションです。

主な仕事内容

MSLの仕事内容は、企業規模などによって異なりますが、主に次の5つです。

主な仕事内容
  • 担当する疾患に関する最新情報の収集および提供
  • 製薬企業に影響力を持つ医師等との面談や資料・論文等の準備
  • 医療提供者との連携による医療現場のインサイト情報の収集
  • 社内外の研修や勉強会の企画および運営
  • メディカルプランの策定

MSLは、医師とのディスカッションによって、医学的な見地から明らかにする必要のあるデータや解決すべき課題に関する情報を収集し、今後の新しい治療法の確立や患者への最適な治療法の普及活動に携わります。

医療の営業職として売上ノルマのあるMRとは異なり、「患者ファースト」でありながら中立的な立場にあるのもMSLの特徴です。

薬剤師がMSLに転職した場合のやりがい

薬剤師がMSLに転職した場合のやりがいは、担当分野における第一線の医師と話せることや、医師でさえ知らない知識を臨床試験を通じて幅広く学べることです。

メディカル的なことに加え、医師やスタッフとディスカッションすることでマーケティングにおけるステークホルダーを拡大し、次の仕事につなげられるのもやりがいの1つになるでしょう。

MSLは、論文などから情報を正確に読み取る情報処理能力や各機関・スタッフとのコミュニケーション能力など、高いスキルを求められる分、業務から得られる充実感は大きくなります。

さらに、MRや研究職・医療コンサルタントなどの職種に就いていた方が転職すれば、それまでに培ってきた専門的な知識を活かせるというのも、MSLならではのやりがいといえるでしょう。

企業薬剤師に求められるスキル 

難易度の高い企業薬剤師に転職するには、求められるスキルを身に着けておくのも手段のひとつです。少しでも採用通過で有利になるためにチェックしておきましょう。

英語スキル

本記事で紹介した企業薬剤師のなかでは、特に以下の職種で英語力が求められます。

英語力が求められる職種
  • DI(ドラッグ・インフォメーション)
  • CRA(クリニカル・リサーチ・アソシエイト)
  • CRO(開発業務受託機関)の従業員
  • メディカルライター
  • MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)

DIは海外の医薬品を取り扱う機会が多く、薬剤添付資料や論文は英語で作成されているので読解スキルが必要です。今までは英語スキルが重視されなかったCRAでも、臨床データを英語で入手したり報告書を英語で作成する機会が多くなっています。

CROもまた、国際共同治験の増加により英語が必要な場面が少なくありません。メディカルライターは資料となる論文や出版物が英語であることから、英語の読解が必要であり、英語で文章を作成することもあります。MSLも読解力は必須です。企業によってはネイティブな会話力を求められることも。

外資系企業のなかには、応募条件にTOEIC800点以上を提示しているケースもあるので確認しておきましょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルも企業薬剤師に欠かせないスキルです。なかでも、以下の職種で重要視されます。

コミュニケーションスキルが求められる職種
  • MR(メディカル・リプレゼンタティブ)
  • DI(ドラッグ・インフォメーション)
  • CRA(クリニカル・リサーチ・アソシエイト)
  • QA(クオリティ・アシュアランス)
  • CRO(開発業務受託機関)の従業員
  • MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)

MRは専門性の高い営業職なので優れたコミュニケーションスキルが求められる職種です。DIは問い合わせを受ける機会が多いため、スムーズに対応するためにコミュニケーションスキルが必要となります。

医師との信頼関係が求められるCRAは、医師とのコミュニケーションが重要です。QA、CRO、MSLでは、クライアントや関連部署など、社内外さまざまなかたとの連携が必要なのでコミュニケーションスキルが重要になります。

マネジメントスキル

ドラッグストアや医療機関よりも、規模の大きい製薬会社などの企業は従業員の数が多い傾向があります。従業員が多いほど、人を管理して育てる力が求められるため、前職のマネジメント経験は評価につながるでしょう。

少人数でも人を教育した経験がある方は、マネジメントスキルあるとアピールすることで、他の応募者と差をつけることができます。

企業薬剤師に転職する3つのメリット

「企業薬剤師」を大きな枠でとらえても、メリットは多数存在します。企業薬剤師に転職するメリットは、次の3つです。

それぞれくわしく解説します。

メリット①|福利厚生が充実している

企業薬剤師に転職した場合の1つ目のメリットは、福利厚生が充実していることです。企業によって異なりますが、たとえば、高額な家賃補助やアミューズメント施設・旅館の格安利用などがあります。

また、企業薬剤師は、有給が取りやすい傾向にあります。有給取得率が高いことに加え、なかには前日に申請しても有給を取れる企業もあるようです。

体調を崩したときやリフレッシュで旅行に行く際に有休を取得できることは、仕事のモチベーションを保つ上でもメリットのひとつといえるでしょう。

メリット②|生涯年収がアップする可能性が高い

生涯年収がアップする可能性が高いのも、企業薬剤師に転職するメリットです。

病院や調剤薬局、ドラッグストアの薬剤師でも、平均年収以上を超える可能性はあります。しかし、実際には、勤めている病院や薬局と役職の有無などによって年収は大きく変動します。

企業薬剤師に転職し、MRや研究職・開発職のような職種についた場合は、年収1,000万円を超えるケースもあるようです。

メリット③|評価体系が明確でわかりやすい

評価体系が明確でわかりやすいことも、企業薬剤師に転職するメリットといえるでしょう。

企業薬剤師の転職した場合は、上司に結果だけでなく過程を見てもらえます。評価体系もわかりやすいため、企業薬剤師として勤務すると、業務の過程や結果が年収などの評価に反映されやすくなります。

調剤薬局やドラッグストアでは、直属の上司が本社や支社・支店のエリアマネージャーを兼任しているケースも少なくありません。しかし、複数の店舗を統括していれば、個々の従業員の働きぶりを管理するのは容易ではなく、結果だけを見て人物評価せざるを得ない状況も考えられます。

その点、企業薬剤師に転職した場合は同じ部署に上司がいて、自分が何をしているか把握してもらえるケースがほとんどです。業務の結果や過程に関する評価システムも整っているため、結果だけでなく過程も考慮に入れて評価を受けられます。

企業薬剤師に転職する3つのデメリット

企業薬剤師に転職するとメリットも多い反面、いくつかのデメリットも存在します。企業薬剤師に転職するデメリットは、次の3点です。

メリットだけを見て転職すると、転職後に後悔することになりかねません。転職する際はメリットだけでなく、デメリットもきちんと把握しておきましょう。

デメリット①|転勤や出張が多い職種もある

企業薬剤師の場合、職種によっては転勤や出張が多くなります。紹介した職種の中では、MRは転勤が多く、臨床開発モニターは出張が多い傾向です。

MRの転勤は3年から5年ごとといわれ、新しい土地や業務に慣れた頃に転勤になるため、環境の変化が心身の負担になるかもしれません。また、遠方への出張が多い場合は、家族に何かあってもすぐに戻れない状況を考慮に入れる必要もあります。

企業薬剤師に転職する際は、何年単位で転勤があるのか、出張は多いかなどについて事前に確認しておきましょう。

デメリット②|転職直後は収入が下がる可能性がある

特に、企業薬剤師に転職して1年目は、即戦力にならない場合や研修がほとんどを占めるケースもあり、収入が下がる可能性があります。

とはいえ、企業薬剤師は長期的に見れば高収入を得られる傾向にあり、一時的に年収が下がっても将来的に年収をアップさせたい方にはおすすめの職業です。

デメリット③|すぐに転職できない場合もある

企業薬剤師は求人が少ないため、すぐに転職できない場合があることも、企業薬剤師に転職するデメリットの1つです。

調剤薬局の求人数とくらべると、企業薬剤師の求人は少ない場合がほとんどです。企業薬剤師は年収が高く、福利厚生が充実していることからも、当然、求人倍率は高くなります。

そのため、企業薬剤師の求人に応募しても、なかなか採用されないケースも想定しておかなければなりません。企業薬剤師への転職を急ぐ必要のある方は、転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに相談しましょう。

企業薬剤師の年収

年収は誰もが気になるポイントのひとつです。職場別に薬剤師の年収を紹介します。

職場平均年収
製薬会社431~664万円
調剤薬局428~596万円
ドラッグストア446~594万円
病院薬剤師401~542万円
参考:マイナビ薬剤師|薬剤師の転職Q&A|業種別の平均年収

企業は規模によってさまざまなので、年収に幅があります。小規模な企業だと450~700万円ほど、大規模であれば年収が大きくなる以外に福利厚生が手厚いといったメリットがあります。

続いて、職種ごとの年収を見ていきましょう。

職種平均年収
MR約720万円
製薬企業の研究職約500万円
CRA約550万円
QA約520万円
CRC約420万円
CRO約600万円
メディカルライター約500万円
MSL約770万円

職種で見ると、MR・MSLが企業薬剤師のなかで年収が高いようです。多くの場合、年齢と共に年収は上がっていくので、昇進することで平均年収よりも多くの年収をもらえます。

参考:doda|あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑
マイナビIT AGENT|製薬会社の年収は高い?職種ごとの年収や高い理由について解説
求人ボックス給料ナビ|CRAの仕事の年収・時給・給料
ヤクジョブ.com|メディカルライターとは?仕事内容や年収・必要なスキルなどを徹底解説
indeed|日本でのMSD MSL(メディカルサイエンスリエゾン) 年収の給与

薬剤師が企業に転職する際に注意すべきポイント

薬剤師が企業に転職すると、安定した環境で高収入と充実した福利厚生を得ながら働けます。

しかし、求人の数が少ないだけでなく、待遇がよいことから競争が激しいケースも見受けられます。少ないチャンスを活かして企業薬剤師への転職を成功させるには、事前の対策が大切です。

ここでは、薬剤師が企業に転職する際に注意すべきポイントを紹介します。

時間に余裕をもって転職活動をおこなう

時間に余裕をもっておくことも、薬剤師が企業薬剤師への転職活動をおこなう際に注意すべきポイントです。

そもそも企業の求人件数が少なく、競争率の高い傾向にありますので、薬剤師の資格を持っていてもすぐに志望する企業に転職できるとは限りません。

また、転職を急がないと経済的に苦しくなるような状況では、活動自体がプレッシャーになってうまく進まない可能性もあります。「時間がかかって当然」と考え、時間に余裕をもって転職プランを立てましょう

転職の目的を明確にする

企業薬剤師に転職する目的を明確にするのも、転職活動を成功させるための重要なポイントです。たとえ運よく転職できても、転職後の明確なビジョンがなければ長続きしないとも考えられます。

なぜ企業薬剤師に転職したいのか、企業薬剤師として何をしたいのか、転職を志望する企業で自分のスキルや能力をどう活かしたいか、転職後にどんなスキルを身につけたいのかなど、転職の目的を自分の中で明確にしておくことが大切です。

年収だけで転職先を選ばない

企業薬剤師は職場によって大きく年収が異なります。転職において年収は重要な条件のひとつですが、年収だけで転職先を選ぶのはおすすめできません。

そもそも年収が高い職場は、残業が多かったり休日出勤があったりなど、多忙な職場が多い傾向があります。毎日仕事のことばかり考える生活になる職場では、自分の時間が取れずにストレスが溜まり転職を後悔する可能性があります。

もちろん年収は大切ですが、自分の心身の健康はより重要です。

転職を後悔しないためにも、仕事内容ややりがい、ワークライフバランスを考えて転職先を選ぶことが大切です。

条件に優先順位をつける

転職に失敗しないためには、条件に優先順位をつけて転職先を選びましょう。スキルを活かしたいのか、キャリアアップを目指すのか、ワークライフバランスを実現するのかなど、優先したい条件は人それぞれあると思います。

優先順位を決めていない場合、本当は求めている条件があっても、妥協して応募する恐れがあります。あるいは、求める条件が多すぎることで、なかなか転職先が決められないといったことも考えられます。

ゆずれない条件・妥協できる条件を決めておくと、転職先選びに迷いがなくなり、求人の検索や応募に時間がかからなくなります。

また、入社後にミスマッチが起こりづらくなるため、条件を見つめ直して優先順位を決めて転職活動をおこないましょう。

薬剤師が企業の転職に成功する方法

ここからは、薬剤師が企業の転職に成功する方法を3つ紹介します。求人が少なく、選考の難易度が高い企業薬剤師になるためにも、これから紹介する方法を実践してみてください。

転職エージェントを活用し情報を収集する

1つ目は転職エージェントを活用し、できるだけ多くの情報を収集することです。

企業薬剤師の求人は、どの職種も総じて少ないといえます。本記事でご紹介する薬剤師向け求人サイトの総合求人数と企業求人数を比較すると、下記のとおりです。

エージェント総求人数企業求人数
薬キャリエージェント3万2,536件170件
ファーマキャリア3万1,542件12件
マイナビ薬剤師4万3,693件4,452件(※1)
ファルマスタッフ4万7,148件604件
お仕事ラボ8,464件14件
(※2023年8月時点)
(※1)営業(MR・MS・その他)、企業の薬剤師求人の合計

いずれのサイトも、企業求人数が極めて少ないことがわかります。非公開求人も多いため、転職エージェントの活用は必要不可欠です。

また、なかには「他社に採用動向を知られたくない」「応募の殺到を避けるため、件数を絞りたい」などの理由で、閲覧や応募を転職エージェント登録者に限定する企業もあります。

好待遇でやりがいもあり、安定した企業に転職したいのであればなおさら、数少ない企業薬剤師の求人を探す際は、転職エージェントに登録しましょう。

入念な面接対策をおこなう

企業薬剤師への転職を成功させるには、入念に面接対策をおこなうことも重要なポイントの1つです。

特に、求人数の少ない企業薬剤師は、ひとつの求人に対する応募数が高くなる傾向にあります。当然、応募者にはスキルや経歴の高い優秀な方も多く、その大勢のなかから採用されるためには十分な面接対策が必要です。

志望動機や退職理由、企業薬剤師として何がしたいかなど、自分の考えや志望理由を深く掘り下げ、面接できちんと答えられるよう事前に準備することが大切です。

最低限、何を聞かれるのかを想定し、転職エージェントを活用して面接の練習をしておくとよいでしょう。

転職難易度の低い職場を選ぶ

業務内容にこだわりがない場合、転職難易度の低い職場を選ぶことで企業薬剤師への道が近づきます。また、活かせるスキルや実績があるなら、さらに採用通過率が上がるでしょう。

前述したとおり、前職が病院薬剤師で臨床経験がある方は、CRA(クリニカル・リサーチ・アソシエイト)やCRC(クリニカル・リサーチ・コーディネーター)への転職難易度が低いといえます。

また、英語力やコミュニケーションスキルに自信があるなら、業務内でそのスキルが活かせる職種に挑戦すると転職に成功しやすい可能性があります。

即戦力は中途採用で注目されるポイントなので、自分の強みは積極的にアピールしましょう。

薬剤師の企業への転職でおすすめしたい転職エージェント5選

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師の特徴
  • 「顔が見える面談」による丁寧なヒアリング
  • 手厚い転職サポート
  • 臨床開発室・治験コーディネーターなど取り扱い職種が幅広い

マイナビ薬剤師は、大手人材紹介企業である株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。

対面、またはWebでおこなわれる「顔が見える面談」にこだわりがあり、今後のキャリアプランや仕事に求めることなど、求職者の話に耳を傾けて、叶えたい転職内容を汲み取ってくれるでしょう。

サポートの手厚さに定評があり、求人紹介や書類添削、面接対策などの支援にくわえ、面談同行や給与交渉なども任せられます。

求人情報の読み方や内部情報も教えてもらえるため、気になることは何でも質問してみるのがおすすめです。

取り扱い職種の幅が広いことも特徴で、薬局、病院、ドラッグストアのほか、臨床開発室・治験コーディネーターなどの企業勤務の求人も保有されています。

さまざまなキャリアの選択肢を検討したい方に、うれしいポイントでしょう。

サービス概要
サービス名マイナビ薬剤師
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数48,773件
非公開求人数非公開
対応地域全国
公式サイトhttps://pharma.mynavi.jp/
2024年11月1日時点

関連記事:マイナビ薬剤師の評判は悪い?口コミからわかるメリット・デメリットを徹底解説

ヤクジョブ

ヤクジョブ
ヤクジョブの特徴
  • 求人を4万件以上保有
  • 取引企業・医療機関は7,000社以上
  • 企業を取材しているので詳しい情報がわかる

ヤクジョブ.com」は、30年近く薬剤師業界を中心に医療業界の人材サポートをおこなっている、クラシス株式会社が運営する薬剤師向けの転職サイトです。

長年かけて医療機関と築いてきた信頼と実績があるからこそ、現在も6万件以上の求人情報を保有し、利用満足度97.7%()を誇ります。

全国47都道府県の求人を取り扱い、ほとんどの都道府県で100件以上の求人を保有しています。なかでも調剤薬局の求人は、全体の8割と豊富に扱っています。

)ヤクジョブ.com公式サイト参照

  • ミスマッチを防ぎたい方
  • 多くの求人から自分に合った求人を選びたい方
  • ライフスタイルに合った働き方をしたい40代の方
サービス概要
サービス名ヤクジョブ
運営会社クラシス株式会社
公開求人数51,065件
非公開求人数非公開
対応地域全国
公式サイトhttps://yaku-job.com/
2024年11月1日時点

レバウェル薬剤師

レバウェル薬剤師
レバウェル薬剤師の特徴
  • 取引先医療機関1.4万件(※公式サイト参照)
  • 転職前に職場の内部情報が分かる
  • 医療・ヘルスケア領域に精通したアドバイザーがサポート

レバウェル薬剤師は、医療業界の転職に特化したサービスを展開するレバレジーズメディカルケア株式会社が運営しています。

業界に精通したアドバイザーからのサポートが受けられるのはもちろん、アドバイザーは直接職場訪問して情報収集をしているため、職場の内部情報を詳細に知ることが可能です。

また、「転職エージェント」「スカウトサービス」「求人サイト」を兼ね備えたサービスのため、自身に合ったスタイルで転職活動を進めていくことができます。

サービス概要
サービス名レバウェル薬剤師
運営会社レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数2,752件
非公開求人数非公開
対応地域全国
公式サイトhttps://levwell-yakuzaishi-agent.jp/lp/1/
2024年10月1日時点

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ
ファルマスタッフの特徴
  • 業界最大レベルの求人数と地方求人の多さに強み
  • 転職相談満足度96.7%
  • 薬剤師のための教育サービスも提供

全国12拠点を有するファルマスタッフでは、2024年1月現在、4万9,000件超(※1)の求人が保有されており、大都市だけでなく地方の求人も充実しています。

「年収600万円以上」「土日休み」「派遣」など、希望条件に合う求人が見つかるでしょう。

また、転職相談満足度が96.7%(※1)と高く、転職サポートが充実していることも魅力です。

書類作成や条件交渉の支援のほか、コンサルタントが実際に足を運んで収集した内部情報の提供もおこなっており、転職後のミスマッチを最小限に抑えられるはずです。

ファルマスタッフの母体は日本調剤株式会社とあって、教育面でも転職したい薬剤師を応援してくれます。

転職を機にキャリアアップやスキルアップしたい方におすすめのエージェントです。

(※1)ファルマスタッフの公式ホームページより

サービス概要
サービス名ファルマスタッフ
運営会社株式会社メディカルリソース
公開求人数51,783件
非公開求人数非公開
対応地域全国
公式サイトhttps://www.38-8931.com/
2024年11月1日時点

関連記事:ファルマスタッフの評判は?派遣でも使える?口コミから実態を調査!

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師の特徴
  • 最短3日で転職先が見つかる
  • 紹介先の事前調査をしてくれる
  • 非公開求人が多い

「リクナビ薬剤師」は、人材業界でトップシェアを誇るリクルートグループが運営する薬剤師向け転職エージェントです。知名度の高さと独自のネットワークを活かし、さまざまな製薬会社や薬局の優良求人を多く保有しています。

また、長年の転職支援により、ノウハウやサポート体制が充実しているのもリクナビ薬剤師の強みです。最短3日のスピード転職から、妥協しない職場選びまで、求職者の要望に応じたサポートが可能となっています。

サービス概要
サービス名リクナビ薬剤師
運営会社株式会社リクルートメディカルキャリア
公開求人数18,801件
非公開求人数非公開
対応地域全国
公式サイトhttps://rikunabi-yakuzaishi.jp/
2024年11月1日時点

関連記事:リクナビ薬剤師の評判は?口コミをもとにメリット・デメリットや利用時の注意点まで徹底解説!

薬剤師の企業転職でよくある質問

最後は、薬剤師の企業転職に関するよくある質問を紹介します。気になる質問はチェックして解決しておきましょう。

企業内診療所薬剤師とは?

企業内診療所薬剤師とは、企業に設置された診療所で勤務する薬剤師を指します。企業で働く従業員の健康管理や、調剤業務、服薬指導が主な業務内容です。

従業員が必要としなければ診療所を訪れることはないので、他の職場で働く薬剤師よりも時間的に余裕を感じながら業務に取り組めます。しかし、薬剤師としてのスキルを上げたい方は、経験を積めるチャンスが少ないので向いていないといえます。

企業内診療所薬剤師も企業薬剤師と同じように求人の数が少ないので、転職するには難易度が高いです。そのため、企業内診療所薬剤師を目指す際にも、転職エージェントの活用をおすすめします。

企業薬剤師が正社員として働けるのは何歳まで?

勤務する職場によって異なりますが、ほとんどの場合「60~65歳」まで働くことができます。企業では定年を60歳、あるいは65歳と決めています。

60歳で定年を迎える場合でも、定年延長や再雇用などの制度で65歳まで働ける職場が増えています。しかし、定年後は給与や待遇が低下するケースが多いため、確認しておきましょう。

また、MRや製薬会社の研究職などは体力的にきついこともあり、定年になる前に関連事業部や関連会社に出る道を選択することがあります。

まとめ

企業での薬剤師の職種は多岐にわたります。企業薬剤師への転職を志望する際は、各職種の仕事内容を理解したうえで自分がどの職種に就きたいのかを分析し、注意すべき4つのポイントを押さえてしっかり準備することが大切です。

さらに、企業薬剤師の求人は件数が少なく、非公開となっている求人も多いため、実質的に転職エージェントの登録が必須といえます。少しでも多くの求人から自分に最適な転職先を探せるよう、転職エージェントは複数社に登録すべきです。

志望する企業薬剤師への転職を成功させるためにも、自分に合った転職エージェントを見つけて転職活動を進めましょう。

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2021年7月20日 東証グロース上場(7378)
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