財務の転職は難しい?転職で評価されるスキルと転職成功ポイント・おすすめの転職エージェントまで

編集者
佐藤達也
【キャリアアドバイザー】国弁護士・公認会計士・税理士等の士業や、管理部門特化の転職サポートを行う人材紹介会社に在籍。士業・バックオフィスに特化した転職ノウハウ・企業調査を担当しています。分野特化だからこその、勘所を押さえたリアルな情報を発信できるよう心がけています。
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財務は経理が作成した財務諸表などをもとに予算計画や資金調達、財務戦略の立案などを行う職種です。

企業が安定して成長していくために不可欠な職種ですが、大量募集されることはなく、1~2名の少人数を募集するケースが大半です。

少ない枠に経験者が応募するため転職難易度は高い職種だといえるでしょう。そんな難易度の高い財務への転職を成功させるにはどうすればよいのでしょうか。

この記事では財務の転職をテーマに、転職を成功させやすい時期や必要な能力、応募時のポイントなどについて解説します。

目次

財務の転職事情・転職難易度

最初に、財務職に関する転職市場の状況や転職の難易度について解説します。

コロナ禍でも求人は比較的安定

新型コロナウイルスの蔓延にともない、転職市場の動向は大きく変わりました。コロナ禍前と比べて一時期の有効求人倍率は大きく下がり、各企業で求人募集を見送る動きがありました。

財務部門をもつ企業も例外ではありませんが、財務職の場合は欠員補充を理由とした募集も多いため、好景気・不景気にかかわらず必要があれば求人が出ます。そのためコロナの影響はそれほど多くありません。

求人がまったくないということはなく、比較的安定して求人はあります

経験者有利の傾向が強い

どの職種にもいえることですが、特に財務は経験者有利の傾向が強く、企業が未経験者を採用することは基本的にはありません。

即戦力を採用するか、社内の異動によって人員を補充するケースが主流です。また、AIRPAなどで入力業務などの単純作業が自動化されているため、単純業務以外のスキルや経験を持った人材を求める傾向もあります。

コロナの影響で厳選採用する傾向が強まったため、以前にも増して経験者が有利です。

経理経験のみでは基本的に難しい

財務と混同されがちな経理ですが、財務と経理は異なる職種です。経理経験のみで財務に転職するのは基本的に難しいと考えるべきでしょう。

経理は財務諸表の作成と報告を中心とした過去の会計情報の取りまとめを行う職種です。財務は資金調達や資金運用、予算編成、財務戦略の立案といった未来の会計に関する業務を行う職種です。

どちらも会社のお金を扱う職種ですが、財務のほうが経理よりも上位に位置する業務と考えられており、年収水準も高めです。

ただし中小企業の場合は経理と財務を兼務するケースが多いので、経理課出身でも実質的には財務もやっていたという人材はいます。その場合は財務経験をアピールすれば転職が可能です。

また、経理も財務も未経験という人より経理経験はあるが財務は未経験という人のほうがはるかに有利です。

マネジメントもできる財務経験者のニーズが高い

マネジメントもできる財務経験者はどの企業でも求めており、ニーズが非常に高いです。したがって、採用可能性の高い年齢層としてはマネジメント経験のある30代・40代が中心になるでしょう。

20代はポテンシャル採用に期待できる年齢層ですが、財務の場合は経験が必須なので基本的にポテンシャル採用は行われません。少人数の財務部にはポテンシャルで採用された人材を育てる余裕もない企業が多く、20代の転職は難しいでしょう。

もっとも、条件付きで転職できる場合があり、この点は後述します。

財務の転職難易度は高め

財務の求人は通年ありますが、1社あたりの枠は1名ないし2名です。財務や経理といったバックオフィス系の職種は少人数で業務をまわすケースが多いため、採用枠がもともと少なめです。

さらに経理だけでなく財務ポジションもあるのは大企業が中心なので、経理と比べて求人はより少なくなります。また財務は求められる経験・スキルが高い、年収水準が高いため競争が激しいといった理由から採用のハードルは経理よりも高いのが現状です。

そのため財務への転職を成功させたい場合は戦略的に転職活動を進める必要があります。

財務部に転職した際のキャリアパス

ここで、財務のキャリアパスを確認してみましょう。財務職としてどんなキャリアを展開できるのでしょうか。

社内で昇進して管理職を目指す

まずは、今いる会社で昇進して管理職を目指すパターンです。よくあるのは経理スタッフとして3年ほど経験を積み、主任やリーダークラスへ昇進、さらに2~3年の経験を積んで経理課長や財務部長へと昇進していくコースです。

財務のキャリアパスは基本的に経理からスタートし、どこかのタイミングで異動して財務経験を積み管理職を目指すパターンが考えられます。

最高財務責任者(CFO

経理課長や財務部長のほかにCFOになるキャリアパスもあります。たとえばベンチャー企業の財務担当者として経験を積んでからなるパターン、大手企業の財務部で管理職になってからベンチャーや中小企業へCFOとして迎え入れられるパターンなどがあります。

大手企業にいたままCFOになる人もいますが、狭き門であることはいうまでもないでしょう。それよりもベンチャーや外資系への転職などでCFOを目指すほうが現実的だと考えることができます。

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上位資格を取得して独立開業する

税理士や公認会計士などの上位資格を取得して独立開業するキャリアもあります

税理士や公認会計士として企業内で働く方法もありますが、企業では専門性を活かしきれないため、税理士事務所や会計事務所などで経験を積んで独立する人も多いです。

資格をもとにコンサルティングファームへ転職し、コンサルタントとして独立する人もいます。いずれも難関資格で取得は簡単ではありませんが、独立という目標があれば合格を勝ち取れるかもしれません。

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希望のキャリアを叶えるためには30代で方向性を定めることが大切

どのようなゴールを目指すにしても、希望のキャリアを叶えるには少なくとも30代の間に方向性を定めることが大切です。

そうしないと、

  1. キャリアアップのために転職するべきか
  2. どの企業へ転職してキャリアアップを図るのか
  3. その過程でどんなスキルや資格が必要になるのか

などを考え、逆算して行動する時間がなくなってしまいます。

たとえば極端な話ですが、40代未経験者がほかの職種から転職して財務畑でトップを目指すことはできないでしょう。はやいうちに財務畑で経験を積み、転職が必要なら転職も重ねながら希望のキャリアを実現することが大切です。

経験年数が短い人や未経験者でも財務への転職はできる?

財務としての経験年数が短い人や財務未経験者でも転職を成功させられるのでしょうか。

未経験や経験年数が短いと転職は難しいが条件付きで可能

財務は経験者が圧倒的に有利な職種であり、市場に出てくるのも経験年数5年~10年の中堅・ベテラン層が中心です。

5年~10年の経験を積めば転職活動を有利に進められるため、そのくらいのタイミングで転職を考える人材が多いためです。

したがって、未経験者はもちろん、経験年数12年など短い場合は転職が簡単ではありません。ただし次で述べるように一定の条件を満たした場合は転職できる可能性があります。

財務と親和性の高い職種からの転職

未経験といっても、まったくの畑違いの職種から転職するのか、財務と親和性の高い職種から転職するのでは採用される可能性は大きく異なります。

後者の場合、たとえば税理士補助や銀行員からの転職が考えられるでしょう。前職の経験やスキルをうまくアピールすれば採用される可能性があります。

経験年数が短いが年齢が若い

経験年数が短くても若い人ならチャンスがあります。まったくの未経験では難しいですが、経理経験はある、あるいは短いものの財務経験があるといった人は財務畑での成長に期待してもらえる可能性があります。

特に次世代を担う若手人材を探している企業でニーズがあるでしょう。

財務に活かせる資格を持っている

財務として働くのに資格は必須ではありませんが、一定の資格があれば知識やスキルがあることの客観的証明にはなります。

具体的には税理士や公認会計士、中小企業診断士、FASS検定といった資格が考えられます。経験年数の短さや未経験であることに不安があるなら資格をアピールするのもひとつの方法です。

ただし、資格取得が目的にならないよう注意しましょう。未経験で財務への転職を希望するなら、資格取得よりもまずは経理経験を積んだほうが近道です。

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財務と経理を兼務できる企業へ転職するのも方法

経理経験しかない場合に財務へ転職するのは難しいですが、経理財務を兼務できる企業への転職なら可能性があります

経理の部分では経験を活かしつつ、未経験の財務は業務経験を積みながら覚えていくという形です。大手企業は経理と財務が分業化されているケースが多いため、基本的には中小企業やベンチャー企業を中心に転職活動を進めることになるでしょう。

財務の転職が成功しやすい活動のタイミング

財務の転職が成功しやすい時期はあるのでしょうか。転職活動を開始する適切なタイミングについて解説します。

転職希望者が増える時期

財務の転職希望者が増えるのは3月頃です。現職の繁忙期にあたる4~5月を終えたタイミングで転職できるよう、3月頃から転職活動を始める人が多いと考えられます

また5月や11月も夏・冬の賞与が出た後に転職できるよう準備を始める人が増えてきます。

繁忙期23ヵ月前に求人が多くなる

財務の繁忙期を迎える23ヵ月前には求人が増えやすい傾向があるため、少しでも多くの求人の中から選びたい方はこのタイミングを狙って転職活動を進めるのも方法です。

財務の繁忙期は決算と株主総会がポインです。4~5月が決算集計で、その後は6月にある株主総会に向けた準備で忙しいため、この時期を避けて求人が増える可能性があります。

事業年度終了月 法人数
事業年度年1回 2月 176,981
3月 543,709
4月 195,243
5月 216,449
6月 252,265
7月 202,806
8月 238,234
9月 290,587
10月 114,052
11月 70,919
12月 245,664
1月 94,398
2,641,307
事業年度年2回以上 2・8月 3,105
3・9月 6,859
4・10月 2,931
5・11月 3,411
6・12月 7,011
7・1月 3,065
26,382

【参考記事】国税庁|(3)決算期月別法人数

具体的には年次決算前の12月、中間決算前の78月が応募のチャンスでしょう。

人材補充を目的とした求人は通年あるから求人チェックは必要

上記のように財務の求人が増える時期はありますが、財務は基本的に欠員が出たタイミングで募集をかけるので1年を通じて求人があります。

そのため求人は常にチェックしておき、希望に合った求人が出たタイミングで応募するつもりでいましょう。

現職との兼ね合いもあるでしょうが、よい求人が見つかったらすぐに応募することで、適切な時期を逃さずに済みます。

財務の転職を成功させるために必要な能力・スキル4つ

財務の転職を成功させるには、どんな能力が必要なのでしょうか。

実務経験は必須だがそれだけだと弱い

財務の転職で実務経験は必須ですが、ただ実務経験があれば確実に転職できるわけではありません。

ほかの応募者も基本的に経験者であり、採用枠が少ないため経験者同士の競争になるからです。そのため実務経験以外にもスキルや能力をアピールする必要があります。

高い分析力

財務は過去の会計情報を扱う経理と異なり、財務戦略や資金調達など未来の会計に関わる職種です。そのため数字をもとに事業の展望を予測し戦略を立てたり、経済の動向を見極めたりするための高い分析力が必要です。

経営サイドの考えを理解する力

財務は予算計画や財務戦略を立てるといった業務内容から分かるように、経営よりの職種にあたります。そのため経営者視点や経営サイドの考えを理解する力が求められます。

社内外に発信できるコミュニケーション能力

財務は社内の人と連携しながら仕事を進める場面が多い職種です。また取引先や融資先など社外の人に対して説明や説得する機会も多いでしょう。そのため社内外に発信できる高度なコミュニケーション能力が必要です。

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財務の転職を成功させるポイント

財務の転職を成功させるための、転職活動のポイントを解説します。

転職理由を明確にする

まずは転職理由を明確にすることです。転職理由は応募書類で記載する必要があり、面接でも質問されます。

企業が転職理由を質問するのは、自社との相性や応募先の企業研究ができているのかを確認するためです。ネガティブな転職理由の場合には、同じような理由でまた退職しないのかをチェックする意味もあります。

こうした企業側の意図を理解したうえで、回答を準備しておきましょう。

転職理由を明確にすることで、転職の方向性も定まってきます。どんな企業に応募するべきか、応募先の選定に役立ちます。実際に応募する際には一貫性があり説得力のあるアピールもできます。

求められる役割とスキルがマッチするか確認する

応募先の企業が財務に求めている役割と、自分のスキルがマッチするのか確認したうえで応募しましょう。

いくら優れた経歴や高い能力があっても、企業側が期待する役割と自身のスキルがマッチしないと採用を勝ち取ることはできません。自己分析やキャリア・スキルの棚卸しを通じて確認しておきましょう。

応募先の詳細な情報を集める

転職が成功するか失敗するかは、情報収集力が大きな鍵を握ります。応募先の詳細の情報を集めておくことで、転職した後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。

ここでいう情報は給与や待遇などの条件面はもちろんですが、応募先のカルチャーや組織風土なども含まれます。

応募書類の充実と面接対策

応募書類を充実させることと、面接対策も重要です。財務は優秀なライバルたちとの競争になるため、しっかりと準備しておきましょう。

業務経験は具体的にかつ要点をまとめて書く

応募書類に記載する業務経験はできるだけ具体的に書くようにしましょう。

採用担当者は業務経験を見て、自社で担当してもらいたい業務範囲と一致しているのか、どの程度のレベルの業務ができるのかを確認したいと考えています

ただし、多く書けばよいというものではありません。せっかくアピールポイントになる業務経験があっても、情報量の多さに埋もれてしまう可能性があるからです。

応募先の企業で求められる経験・スキルを把握したうえで、その範囲に合致する経験を中心に要点をまとめて記載することが大切です。

入社した後のビジョンを説明できるように

面接については、一次面接(あるいは二次)では具体的な経験・スキルにおよぶ項目を中心に質問されます。職務経歴書に記載した内容をしっかり押さえておくことで対応できるケースが多いでしょう。

しかし最終面接では入社した後のビジョンや入社意欲を確認するための質問が中心です。入社後のビジョンを説明できるよう準備しておくことが大切です。

財務の転職を成功させるなら転職エージェントの利用が必須

財務の転職方法は大きく分けてリファラル採用(縁故採用)と転職エージェントを利用した応募の2つがあります。

リファラル採用は応募時の不安や負担が軽減されるなど求職者側のメリットも大きいのですが、働きたい企業に知り合いがいなければ使えません。また入社後にミスマッチが生じたときに辞めにくいといったデメリットもあります。

そのため転職エージェントを利用した応募がもっとも現実的でおすすめの方法です。財務は専門性の高い職種なので、業界事情や職種への理解がある転職エージェントに相談するのがよいでしょう。

自身の市場価値を知り、財務への転職可能性を知ることができる

転職エージェントを利用すると、財務としての市場価値と転職可能性を判断できます。エージェントから紹介された求人の年収や業務内容を見れば、自分がどんな企業から求められているのか、企業が自分に支払える年収はどれくらいなのかを測ることができます

また転職エージェントは最新の業界動向や市場のニーズに詳しいため、キャリア相談を通じて市場価値に関するアドバイスをくれる場合もあります。

市場価値が低いと感じた場合は、今のタイミングでの転職を見送るのもひとつの選択肢です。反対に、自分が思っていた以上に市場価値が高い場合には、よりレベルの高い企業へチャレンジするという選択肢も生まれるでしょう。

重要なポジションなので非公開求人の中にある

財務は経営に関わる重要なポジションなので求人を一般公開しない企業が少なくありません。また採用活動の効率化といった意味でも、採用枠が少なく応募者が殺到しやすい財務は非公開求人で募集する場合が多々あります。

非公開求人は転職エージェントに紹介してもらわないと見ることができません。したがって、求職者がより自分に会った求人に応募するには転職エージェントの利用が不可欠なのです。

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応募書類の添削と面接対策をしてくれる

財務の転職は財務経験のある応募者との競争なので、ほかの応募者との差別化を図るためにも応募書類を充実させること、面接対策をしておくことが必須です。

しかし自分ひとりでは気づかないポイントがあるため、客観的な第三者の目線で書類添削や面接対策をしてもらう必要があります。

転職エージェントならプロの視点から的確なアドバイスをしてくれるため、書類選考や面接の通過確率を高めることができます

年収交渉を頼める

転職によって年収を上げたい人は内定が出た後に年収交渉を行う場合があります。

年収交渉は自分でもできますが、自分の価値について説得力をもってアピールする必要があるため、交渉に慣れた人でないと難しいでしょう。

転職エージェントであれば年収交渉のノウハウもあり、客観的な立場から求職者の価値を伝えてくれるため年収アップに期待できます。

財務の転職に強い管理部特化の転職エージェント5選

最後に、財務職特化型のおすすめ転職エージェントを5社、ご紹介いたします。

BEET-AGENT|財務・経理・管理部門特化の転職エージェント

BEET-AGENT 経理/財務

BEET-AGENT」は財務/経理・法務部・人事・IR・経営企画など管理部門に特化した転職サイトです。もともと弁護士や法務人材向けの転職サービスとして高い評価を得ているサイトですが、管理部門の転職支援にも力を入れています。

上場企業やIPO準備企業の求人、年収2,000万円以上の求人など質の高い求人を扱っています。

BEET-AGENTでは求職者と企業のどちらも1人のアドバイザーが担当する「両面型」を採用しているため、採用のミスマッチがないのが魅力です。業務内容やスキル、現在の職場環境やキャリアプランなどを丁寧にヒアリングしたうえで求職者にもっとも適した求人を紹介してくれるでしょう。

公式サイト:https://beet-agent.com/

Hi-Standard(ハイスタ会計士/ハイスタ税理士

ハイスタ会計士

「Hi-Standard」は、公認会計士やUSCPA、税理士、科目合格者に特化した転職エージェントです。有資格者・試験合格者の登録者が多く、求人の専門性も高くなっています。

会計士・税理士に特化していることで、ハイクラスな求人を保有しています。IRで開示できない業務や、IPO準備を非公開に進めている企業の非公開求人を紹介してもらえます。

人気ポジションの求人が多くなっていますが、専門性が高く狭き門のため、一部転職エージェントでしか扱っていない求人が多数存在します。

有資格者・試験合格者が効率よく転職活動を進めるためのノウハウが蓄積されているため、一度キャリア相談してみることをおすすめします。

ハイスタ会計士:https://hi-standard.pro/cpa/

ハイスタ税理士:https://hi-standard.pro/tax/

SYNCA

SYNCA

SYNCA」は財務や経理、経営企画といったバックオフィス・管理部門の求人に特化した転職エージェントです。

SYNCAは管理部門の求人の中でも、ベンチャー企業やスタートアップなどが多く、メガベンチャーやIPO準備中の会社まで幅広い求人を保有しています。

そのため、多種多様な働きやマルチなスキルが求められる求人などが掲載されているので、自身の適正に合うベンチャー企業を見つけやすいエージェントと言えるでしょう。

特にSYNCAでは経験者の方のキャリアアップ支援に力を入れているので、今も財務を担当していて、キャリアアップを狙いたい人には非常におすすめの転職エージェントです。

公式サイト:https://synca.net

MS-Japan

MS-Japan

MS-Japan」は財務/経理・人事・法務などの管理部門および会計士・税理士・弁護士の士業に特化した転職サイトです。2020年に名称を「MS Agent」に変更していますが、30年以上の実績とノウハウがある老舗エージェントとして知られています。

MS-Japanは管理部門特化型サイトの中で求人数が非常に多いのが特徴です。

上場企業の70%にあたる約2,600社と取引があるため、上場企業の求人も多くあります。財務の求人件数も豊富で保有求人の90%は非公開求人、MS-Japanならではの独自求人も紹介してもらえます。

また求人の52%500万円以上、年収交渉も行ってくれるため年収を上げたい財務人材におすすめです。

公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/

ジャスネットキャリア

ジャスネットキャリア

ジャスネットキャリア」は公認会計士・税理士・経理/財務の転職支援に特化した転職サイトです。

公認会計士が創業したサービスなので会計業界に詳しく、高い専門性を活かしたアドバイス・サポートを受けられるのが魅力です。人材紹介に加えて人材派遣や人材教育ビジネスも行っているため企業の現場責任者とのコネクションが強く、他社にはない求人情報が集まっています。

ジャスネットキャリアの保有求人は99%以上が非公開求人となっており、求人数は会計系特化型のサービスではトップクラスの水準です。

幅広い選択肢の中から自分に合った求人を紹介してもらえるため、財務人材の転職では登録しておきたいエージェントのひとつです。

公式サイト:https://career.jusnet.co.jp/

まとめ

財務職の求人はもともと採用枠が少なく欠員募集が基本であること、求められる経験・スキルレベルが高いことなどから転職の難易度は高めです。

転職を成功させるには入念な準備と対策が必要なので、転職エージェントに相談しながら転職活動を進めましょう。

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弁護士・公認会計士・税理士等の士業や、管理部門特化の転職サポートを行う人材紹介会社に在籍。士業・バックオフィスに特化した転職ノウハウ・企業調査を担当しています。分野特化だからこその、勘所を押さえたリアルな情報を発信できるよう心がけています。