国立・私立大学にある保健室で看護師として働くことができることをご存知ですか?
病院以外の場所で働くことを希望する看護師が多くなってきているなかで、夜勤がない大学保健室で働くことに魅力を感じる人も多いはずです。
今回は転職を考えている看護師に向けて、私立大学の保健室での勤務経験がある看護師がその仕事内容や魅力、転職を成功させるポイントなどをご紹介します。

看護師におすすめの転職サイト5選 | ||
サイト名 | 評価 | 強み |
4.8 |
アドバイザーの対応No,1の転職サイト。充実のサポートで納得のいく転職を実現できる。 |
|
|
4.5 |
保有求人数No.1の転職サイト。まずは登録しておきたい転職サイト。 |
4.5
|
利用者満足度96%を誇る大手マイナビグループの転職サイト。 |
|
|
4.3 |
病院からのスカウトが受けられる!最短1か月で転職可能! |
4.0 |
病院からのスカウトが受けられる転職サイト。面接対策が高評価! |
大学保健室の特徴と役割とは

「保健室」というと小中高校の保健室をイメージする人が多いですが、実は大学にも「保健室」が設置されています。
ただし保健室という名称ではなく「保健管理室」や「大学健康管理センター」など大学によって名称はさまざまです。
さらに医師が常駐しているところもあれば、そうでないところもあります。
保健師や看護師は必ず配置されていて、健康診断実施のための検査技師がいたり、薬剤師が配置されていたりするところもあります。
また、学生や教職員のメンタルヘルスを支えるために臨床心理士(公認心理師)が常駐している保健管理施設も少なくありません。
基本的に保健管理施設を利用しても学生や教職員に費用はかからないものの、最近では健康診断を有料化にしたり、投薬や検査に負担を求める大学もあるようです。
大学保健は小中高校の保健室の役割と、教職員に対する健康管理を担う部分の両方を兼ね備えているところが一番の特徴でもあります。
以下に大学保健の特徴を挙げてみましょう。
- 学生と教職員が対象になり対象人数が多い
- 思春期〜成人期に移行する学生のメンタルヘルスに関わる
- 学生に対しては教育的な姿勢で接することも求められる
- 感染症や違法薬物問題などを取り扱うこともある
- 国内事情や法令のみで応じられない、留学生に対するケアも求められる
このように大学保健においては、私たちが想像している以上に多くの健康課題や問題に取り組むことが求められています。
そこで必要とされる保健師や看護師にも大学保健を担う一員として、大切な役割が課せられることも容易に想像がつくでしょう。
看護師が大学保健室に転職した際の主な仕事内容5つ

実際に保健師・看護師が大学保健室に転職をしたときには、どのような仕事をするのでしょうか。
私は病院・クリニック勤務から大学保健室への転職経験がありますが、その仕事内容はこれまでの臨床経験とは多くの点で異なっていました。
とくに大学保健室での保健師・看護師の重要な仕事は、学生と教職員の日々の健康管理に加えて定期健康診断の実施とフォローが多くのウエイトを占めます。
大学保健室での保健師・看護師の主な仕事内容を5つ挙げていきましょう。
大学の学生や教職員の健康診断の実施とフォロー
主に春と秋に行われる定期健康診断を学生・教職員向けに実施します。健康診断の結果に異常が見られた場合には、ほか再検査やほか医療機関への受診などのフォローが必要になります。
けがや体調不良などの場合の初期治療の介助、医療機関への受診指示
授業や部活動中のけがや体調不良時の簡単な応急処置、医師の診察を受けた場合の診察介助を行います。けがや体調に応じて他医療機関への受診調整と指示を行います。
相談活動・メンタルヘルスの支援
ストレスや心の不調を訴える学生や教職員の相談業務やカウンセリングを行います。
医師・公認心理師・心理カウンセラー・学生ピアアドバイザーなどとの連携して、何が支援として適切なのかを見極めていきます。
ここでも必要と判断したら、心療内科や精神科など他医療機関への紹介も行います。
感染症に関する情報発信とワクチン接種
麻疹や新型インフルエンザなどの流行を抑えるため情報発信や大学によってはワクチン接種を行うところもあります。
さらに思春期の学生に対しては性感染症の情報発信も欠かせません。
健康教育・保健指導・衛生指導・調査研究など
そのほか健康教育の一つとして、熱中症予防のポスター作成やアルコール・パッチテスト実施などを行います。
とくにアルコール・パッチテストは、お酒が飲める年齢になった学生が心配だからと受けに保健室を訪れることが多かったように思います。
大学保健室のなかには、禁煙外来や女性外来を設置している大学もあるようです。
さらに大学という教育機関であるため、大学の学生や教員が行う調査や研究に協力することもあります。
看護師におすすめの転職サイト5選 | ||
サイト名 | 評価 | 強み |
4.8 |
アドバイザーの対応No,1の転職サイト。充実のサポートで納得のいく転職を実現できる。 |
|
|
4.5 |
保有求人数No.1の転職サイト。まずは登録しておきたい転職サイト。 |
4.5
|
利用者満足度96%を誇る大手マイナビグループの転職サイト。 |
|
|
4.3 |
病院からのスカウトが受けられる!最短1か月で転職可能! |
4.0 |
病院からのスカウトが受けられる転職サイト。面接対策が高評価! |
看護師が大学保健室に転職する魅力とは|よくある疑問を経験者が解説!

小中高校にある保健室とは違う大学保健室で働いてみたいという保健師・看護師もいますよね。
ここでは大学保健室に転職する魅力をご紹介します。
給与は良い?
結論からいうと、夜勤手当などがある病院勤務の看護師の給与に比べれば給与はよいとはいえません。
しかし、大学保健室勤務でも大学職員と同じ給与規程となるため、給与は安定しているといえます。
長く勤務するほど年収は上がり、より給与も安定する傾向があります。
さらに国公立大学勤務となれば、公務員となるため安定性はさらに見込まれるでしょう。
私立であっても、私立大学の教職員の給与規程に準じたものになり、決して期待を大きく下回るものではありません。
夜勤などの手当がないため病院勤務と比べると、給与は下がることはあるものの、夜勤の身体的つらさがないと思えば、どちらのメリットをとるのかは人によるといえるでしょう。
病院勤務と比較した際の休みは?
病院勤務と休みの取りやすさを比べると、圧倒的に大学保健室勤務の方がメリットがあります。
基本的に大学保健室は、休日夜間の開室はしておらず、休みも暦どおりに取ることができます。さらに小中高校と比べて、大学には夏季と冬季の休み、さらに試験休みが長く設定されています。
長期休み期間中に保健室が開室していても、休み期間中は大学に通う学生や教職員も少なくなります。
そのため比較的余裕を持って勤務することができ、その間にまとまった休みを取ることも可能でしょう。
大学保健室で働くやりがいは?
大学保健室勤務の最大のやりがいといえば、学生対象の学校保健と教職員対象の産業保健の二つを同時に学ぶことができることです。
とくに思春期保健やメンタルヘルスに興味があれば、それらに対するケアを実践からより深く知識や経験を得ることができます。
また大学職員の立場から学生に対して教育的な立場で関わることも求められ、そのような経験ができるのも大学保健に関わる医療職ならではです。
ときには10代20代の学生から恋愛相談を受けることもあります。
女性として医療職としてどのように対処するのか、病院勤務では味わえない立場から顧客である学生から意見を求められる場面も多く、そのような経験を通して人としても成長することができます。
看護師におすすめの転職サイト5選 | ||
サイト名 | 評価 | 強み |
4.8 |
アドバイザーの対応No,1の転職サイト。充実のサポートで納得のいく転職を実現できる。 |
|
|
4.5 |
保有求人数No.1の転職サイト。まずは登録しておきたい転職サイト。 |
4.5
|
利用者満足度96%を誇る大手マイナビグループの転職サイト。 |
|
|
4.3 |
病院からのスカウトが受けられる!最短1か月で転職可能! |
4.0 |
病院からのスカウトが受けられる転職サイト。面接対策が高評価! |
大学保健室への転職におすすめの転職サイト3つ
病院勤務とは異なる魅力のある大学保健室での仕事ですが、転職するためにおすすめの転職サイトを3つご紹介します。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)の最大の特徴は、転職経験が少ない方にも安心の手厚いサポートです。
LINEで転職相談ができるのでスピーディーなサポートを受けながら、非公開求人などの中からそれぞれにぴったりの求人を見付けられます。
ナース人材バンク
ナース人材バンクの保有する求人数は全国No.1です。地方の方でも選べる求人の幅が広いため転職先を探しやすいのが特徴です。
地方の方も都心の方も幅広い選択肢の中から求人を吟味したい方にオススメの転職エージェントです。
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)は業界横断的に求人を出している転職エージェントです。
医療業界全般に対するノウハウの蓄積があることが強みと言えるでしょう。
看護師・保健室を含めて幅広く求人をあつかう転職サイト3つ
実際には大学保健室の求人は少なく、大学保健室での勤務を視野にいれながら、他の業種の求人も検索したいときにおすすめの転職サイトを紹介します。
リクルートエージェント
転職支援実績No.1のリクルートエージェントでも保健師や看護師としての求人を探すことできます。
とくに企業内の健康管理室の求人が多く出ており、大学保健室に勤務する前に産業保健を勉強するためにも良い機会を得ることができるかもしれません。
doda

このdodaでも様々な業種の転職情報があり、そのなかでも医療系専門職としての求人を探すことができます。
マイナビエージェント
看護や医療業界に限らず幅広い業界の転職情報を扱っているマイナビエージェントなら、看護師や保健師の資格を生かした別の業種への転職の可能性も探ることができます。
看護師が大学保健室への転職を成功させるポイント4つ

大学保健室の求人情報が比較的少ないため、まずは求人情報を探すことが転職を成功させる第一歩になります。
保健師の資格を持っていると良い!その他に有利になる資格3つ
『看護師』と『保健師』の両方の資格を持っているとベターです。
さらに、病院勤務経験プラス産業保健の経験があるとなお良いでしょう。
病院勤務では、大学保健で扱うことの多い内科・外科・精神科などの勤務経験があると転職にはより有利に働くかもしれません。
以下に、看護師・保健師の資格に加えてあれば有利になる可能性がある資格を挙げてみます。
思春期保健相談士|一般社団法人日本家族計画協会
思春期保健に対する専門的な知識や経験を積んだ思春期保健相談士が、おもに思春期の 子どもや周囲の大人に対して適切に対応し支援することを目指します。
とくに大学保健では思春期にあたる学生への支援に役立つでしょう。
【参考記事】http://www.jfpa.or.jp/puberty/consultant/
産業カウンセラー|一般社団法人日本産業カウンセラー協会
産業カウンセラーは、企業や機関で働く人々のメンタルヘルス問題に対応します。大学の教職員のメンタル不調の予防、介入と支援や休職者に対する職場復帰の援助に役立ちます。
【参考記事】https://www.counselor.or.jp/course/tabid/125/Default.aspx
ワードやエクセルの資格
ワードやエクセルなどのマイクロソフトオフィス製品が利用できるというスキルを証明 する資格です。
大学保健室勤務だと資料作成などの事務的な仕事も多く、PC処理能力が求められること があり、このような資格があるとアピールポイントになるかもしれません。
【参考記事】マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
大学保健室には直接応募でも転職できる?
大学の健康管理施設が直接保健師や看護師の求人を出していることもあります。その際は、直接応募して転職をすることができます。
さらに、大学卒業の看護師や保健師であれば、自分が卒業した母校に求人が出ていれば、そこに応募することで転職がスムーズにいく可能性もあります。
直接応募をする場合は、どの大学が応募をしているのかを自ら調べる必要があります。
その際は、自分の住所地から通える範囲にある大学で募集があるかどうかを一つずつ調べていくとよいでしょう。
転職サイトやエージェントを利用する方が有利?
転職サイトやエージェントを利用するのか、直接応募するのか、どちらが転職に有利かは一概には言えません。
しかし、想像以上に大学保健室の応募は多くないため、自分で直接応募ができる可能性のある大学を調べながら、転職サイトやエージェントを利用するとより募集を見つけやすいといえます。
なかなか欠員がないときは非常勤職員や産休・育休の代替要員として募集があることもあり、そのような非公開求人を探すときには転職サイトやエージェント利用が有利に働くこともあります。
あった方が良いスキルは?
大学保健室で勤務するにあたり、特別にあった方が良いスキルはありません。
しかし、学生や教職員の相談や対応業務で多い、
・内科・精神科などでの勤務経験や簡単な応急処置ができるスキル
・異常の早期発見ができ適切な処置や対応が取れるスキル
などがあると、より安心して大学保健室で働くことができます。
さらに実践では、学生だけでなく、大学に関わる教職員もケアの対象になるため、広く成人保健が理解できることや社会人としてのマナーも身についているとよいでしょう。
またワードやエクセルなどの必要最低限のオフィスワークができることも必須です。
大学保健に興味があり、いつか関わる仕事がしたいと思うなら、大学保健に関わる協会のサイトから、大学保健について調べて知識をつけておくのも一つの方法です。
研究会や講演会に参加することで、大学保健ではどんなことが課題になっているのか分かります。
以下のような大学保健に関わる協会や研究会があります。
「全国大学保健管理研究集会」では、全国の大学保健管理施設に所属する医師や看護師・保健師・研究者・薬剤師・放射線技師・検査技師が毎年集まり、大学保健に関するテーマや課題をもとに研究発表や議論、講演を行っています。
引用元:公益社団法人全国大学保健管理協会
大学のメンタルヘルスに関わる専門家・研究者・医師・カウンセラー・看護師・保健師などが大学において学生や教職員のメンタルヘルス向上のために支援のスキルや方法を学んだり、情報奥間を行ったりしています。
引用元:全国大学メンタルヘルス協会
国立大学法人の保健管理に関する調査や研究などに必要な事業が行われています。
一般社団法人国立大学保健管理施設協議会のフィジカルヘルス委員会の元で発足し、大学保健に関わる方によるシンポジウムや講演会が行われています。
国立私立などの関係なく全国の大学保健に関わる医師・看護師・保健師が集まり、大学保健や産業保健などに関わるフィジカルやメンタルヘルスに関わるトピックスを取り上げています。
引用元:フィジカルヘルス研究会
まとめ
大学保健では、学生と教職員を対象にし、そこで働く医療職にもさまざまな役割が求められています。
病院勤務とは異なる視点から対象者に関わることができ、そこが魅力の一つでもあります。
さらに働く側からみると、大学保健室での仕事は夜勤がない分、身体的な負担の軽減は見込めます。
しかし、夜勤がないからといって決して楽な仕事ではありません。
学生や教職員に両方に関わることから実際の仕事量としては多いと感じることもあるでしょう。
大学の規模や大学経営側が大学保健に何を求めるかによって、保健師・看護師に求められる役割や仕事量も変わってくるため、それらを踏まえて転職を検討することをおすすめします。
看護師におすすめの転職サイト5選 | ||
サイト名 | 評価 | 強み |
4.8 |
アドバイザーの対応No,1の転職サイト。充実のサポートで納得のいく転職を実現できる。 |
|
|
4.5 |
保有求人数No.1の転職サイト。まずは登録しておきたい転職サイト。 |
4.5
|
利用者満足度96%を誇る大手マイナビグループの転職サイト。 |
|
|
4.3 |
病院からのスカウトが受けられる!最短1か月で転職可能! |
4.0 |
病院からのスカウトが受けられる転職サイト。面接対策が高評価! |