「既卒で職歴がない自分でも就職できるか知りたい…」
「自分に合う履歴書や面接でのアピール方法が知りたい…」

このように感じている方も多いのではないでしょうか。

既卒でまともに就職した経験がないと確かに不安ですよね。

結論からいうと、既卒職歴なしでも正社員として就職できます。

本記事では、既卒職歴なしでも活躍できる職種と業界の選び方について解説します。また、正社員になるコツと心構えも紹介するので、最後まで読んでみてください。

関連記事：第二新卒の転職サイトおすすめ比較ランキング【2024年版】全22社を徹底解説！

既卒職歴なしでも正社員として就職できる3つの理由

ここでは、既卒職歴なしでも正社員として就職できる3つの理由を紹介します。

「第二新卒・既卒採用枠」を設けている企業も多い

多くの企業が「第二新卒・既卒採用枠」を設けているため、既卒で職歴がなくても正社員を目指せます。

厚生労働省のデータでは、2023年の有効求人倍率は1.31倍と上昇傾向にありますが、さまざまな業界で人手不足が課題となっています。

このため、若手の柔軟性や成長性に期待して、未経験でも受け入れる企業が増えており、既卒で職歴がなくても就職に関して特別に心配する必要はありません。

「第二新卒・既卒採用枠」を活用して、自分の可能性を伸ばせる企業を探してみましょう。

参考元：雇用情勢の動向｜厚生労働省

既卒者向けの就職支援サービスが充実している

既卒で職歴がない場合でも、就職支援サービスを活用すれば正社員になれるチャンスはいくらでもあります。

就職支援サービスを利用すると、求人紹介だけでなく履歴書や職務経歴書の添削、面接対策まで徹底的にサポートしてくれます。

とくに既卒者に特化した就職支援サービスでは、未経験の方が持つポテンシャルを引き出し、求人応募先の採用担当者に対し、魅力をアピールしてくれるでしょう。

当然、魅力が適切に伝わることで採用確率も向上します。既卒で就職に悩んでいる方は、悩む前にプロの支援を活用してみてください。

労働力不足の業界では既卒者に対しての需要が高い

労働力不足が深刻な業界では、既卒で職歴がなくても採用される可能性が高くなります。具体的な業界は、介護や物流、飲食、建設、IT業界などが挙げられます。

これらの業界では「やる気」「柔軟性」「若さ」が重視されるため、20代の既卒者は常に引っ張りだこになるでしょう。

まずは就職サイトや就職エージェントなどを活用し、興味のある業界の未経験歓迎求人を調べ、資格取得支援や研修制度のある企業を探してみてください。

参考元：労働経済動向調査（令和5年11月）の概況｜厚生労働省

次章では、既卒で職歴なしの方が就活で失敗しないための方法について紹介します。

既卒職歴なし：正社員に向けた就活で失敗しないための方法

既卒で職歴なしの方が就活で失敗しないための方法は、以下のとおりです。

詳しく解説します。

応募する企業を絞りすぎない

応募する企業を絞りすぎると、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性があります。

たとえば、大手企業や人気が高い事務職などだけにこだわらず、営業職や販売職など求人の幅を広げることで、内定をもらえる就職先はみつけやすくなるでしょう。

最初から選択肢を狭めず、多様な求人に挑戦することが大切です。

魅力的な履歴書・職務経歴書の書き方を覚える

既卒で職歴がなくても、履歴書や職務経歴書を工夫すれば採用担当者の目に留まる応募書類が作れます。ポイントは、自分の経験や意欲を効果的に伝えることです。

とくに既卒で職歴がない場合、学業やアルバイト経験、ボランティア活動などで得たスキルや考え方をアピールするのが書類選考通過のポイントです。

まずは「なぜその仕事をやりたいのか」を具体的に言語化し、履歴書や職務経歴書に反映させましょう。

面接でテキパキ受け答えができるようにしておく

面接でテキパキと受け答えができるよう準備することは、既卒で職歴がない方にとって重要です。

採用担当者は面接で「どんな人物か」「会社でどう活躍できるのか」をみています。

そのため、質問に対して簡潔かつ具体的に答えられると「この応募者なら弊社でも活躍してくれそう」と思われ、内定を獲得しやすくなるでしょう。

面接対策としては志望動機や自己PR、長所・短所など、定番の質問を想定し、自分の言葉で答えを用意しておくのがおすすめです。また、声に出して練習し、スムーズに話せるようにしてみてください。

次章では、既卒職歴なしから正社員としてスムーズに就職する3つの方法を紹介します。

既卒職歴なしから正社員としてスムーズに就職する3つの方法

ここでは、既卒職歴なしから正社員としてスムーズに就職する3つの方法を紹介します。

就職エージェントを利用する

就職エージェントを活用すると、既卒で職歴がなくても正社員になることは十分可能です。

また、就職エージェントでは未経験者向けの求人が豊富で、履歴書の添削や面接対策などのサポートも充実しています。

企業の内部情報も熟知しているため、自分に合う職場を効率的に探せるのが大きな利点です。

実際、筆者が就職エージェントを利用した際も、キャリアアドバイザーからの的確なアドバイスで、内定を獲得できました。

一人で抱え込まず、プロの力を借りて就職の可能性を広げましょう。

就職サイトを利用する

就職サイトを活用すれば、既卒で職歴がない方でも効率的に求人を探せます。

大手の「マイナビ」「リクナビNEXT」などには、未経験歓迎や既卒者OKの求人が豊富に掲載されており、条件を絞り込んで自分に合った企業をみつけやすいです。

また、企業の詳細情報や社員の口コミなどが掲載されているため、職場の雰囲気を事前に確認できるでしょう。

就活エージェントと並行して効率的に就職活動を進めてみてください。

ハローワークを利用する

ハローワークは、既卒で職歴がない方にとって心強い就職支援の場です。地域密着型の求人情報が多く、無料で利用できます。

また、35歳以下が利用できる「わかものハローワーク」を利用して、就職セミナーや職業訓練などの利用もおすすめです。まずは最寄りのハローワークに足を運び、相談してみましょう。

次章では、既卒職歴なしで就職活動した際の失敗事例と成功事例を紹介します。

既卒職歴なしで就職活動した際の失敗事例と成功事例

ここでは、既卒職歴なしで就職活動した際の失敗事例と成功事例についてそれぞれ紹介します。

就職に失敗した事例

既卒で職歴がない場合、書類や面接対策ができず就職活動がうまくいかないことがあります。

弊社のアンケート調査では、職歴がない方の多くが書類選考で不採用、内定を得ても条件が悪いと感じるなど、就職活動に苦戦している状況が見受けられました。

こうした状況を改善するには、自力での就職活動にこだわらず、就職エージェントの専門家に相談するのが効果的です。

プロのサポートを受けると応募書類の質を高めたり、面接での印象を向上させたりできるため、就職しやすくなります。

就職に失敗したくない既卒者の方は、一度就職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

就職に成功した事例

既卒で職歴がなくても、戦略的に動けば就職活動を成功させられます。

弊社独自で調査したアンケートでも、以下のように30社目にして就職できた男性や、資格を活かして事務職に採用された女性の例もあります。

上記の成功事例からわかるように、自分の強みを明確にし資格取得や面接対策に力を入れておくと内定への道は切り開けるでしょう。

既卒職歴なしの方におすすめの仕事｜3選

既卒職歴なしの方におすすめの仕事は、以下のとおりです。

それぞれ紹介します。

営業職

営業職は、既卒で職歴がなくても挑戦しやすい仕事です。必要なのは経験ではなく、人と話す力や頑張りたい意欲です。

そのため、多くの企業が未経験歓迎の求人を出しており、既卒者の方にも多くのチャンスがあるでしょう。

このように営業職は「人と関わるのが好き」「新しいことに挑戦したい」気持ちがあれば既卒者の方でも十分挑戦できる職種です。

関連記事：営業職の転職に強いおすすめ転職エージェント徹底比較17選｜失敗しない選び方と転職成功のコツを解説

IT職

IT職は、既卒で職歴がなくてもはじめやすい仕事です。IT業界は人手不足が続いており、多くの企業で既卒者のような20代の方を求めています。

IT業界には向き不向きがあるので、まずはオンラインでプログラミングやITの基礎を学び自分に合うのか確認してみましょう。もし、自分に合うなと感じたら「未経験歓迎」「研修あり」の求人などを探してみてください。

関連記事：IT転職エージェントおすすめ比較28選！エンジニア向けに徹底解説【2024年最新】

販売職

販売職は、既卒で職歴がなくてもはじめやすい仕事の一つです。接客やコミュニケーションスキルを活かしやすく、未経験者歓迎の求人も多くあります。お客様との会話が好きな方や挑戦してみたい既卒者の方は、販売職への就職もおすすめです。

このあとは、既卒職歴なしの方向け就職エージェントを3つ紹介します。

【既卒職歴なしの方向け】おすすめの就職エージェント｜3選

既卒職歴なしの方向けのおすすめ就職エージェントは、以下のとおりです。

詳しく解説します。

えーかおキャリア

ハタラクティブ

就職カレッジ

既卒職歴なしの方に関するよくある質問

最後に、既卒職歴なしの方に関するよくある質問を5つ紹介します。

既卒者が取得しておくべき資格やスキルはありますか？

既卒者が就職活動を有利に進めるために取得しておくとよい資格やスキルは、応募する業界や職種によって異なります。

一般的には、以下のような資格やスキルを取得していると就職活動の際に役立ちます。

これらのスキルと資格はあくまで一例なので、就職する業界に合わせた資格やスキルを取得しましょう。

既卒者特有の就職活動で注意すべきポイントはありますか？

既卒者の就職活動では、空白期間の説明や未経験歓迎の求人探しが重要です。

また、空白期間はアルバイトや独学で得たスキルなど、ポジティブな経験を具体的にアピールしましょう。

「既卒歓迎」「未経験OK」の求人は意外と多いため、早めに行動することが成功のポイントです。

既卒者の就職活動の具体的なスケジュールはどのような感じですか？

既卒者の就職活動のスケジュールの一例としては、次のようなものがあります。

このようなスケジュールで就職活動をおこなうと、既卒者の方でも約3か月で就職先が決まるでしょう。

既卒ニートで資格を取得しても意味がないですか？

既卒ニートでも、資格取得は就職活動で大きな意味があります。資格はスキルや知識を証明し、職歴がなくても企業に信頼される材料の一つです。

また、資格を取得する過程での努力は、向上心や行動力を示すポイントとして評価されます。履歴書や面接で資格をアピールできれば「前向きに行動している人だな」と好印象を与えられるでしょう。

就職活動に不安がある場合はハローワークや就職エージェントなどを利用して、必要な資格について相談してみてください。

既卒で職歴がなくても公務員になれますか？

職歴なしの既卒者でも、公務員試験の一般枠は受けられます。

ただし、公務員試験合格率は約13〜20％と難易度は高いようです。

試験	合格率
国家公務員	約13〜20％
地方公務員	約15〜20％

参考元：試験情報｜人事院

そのため、既卒から公務員を目指す場合、公務員だけに絞り込まず民間企業も就職候補として入れておくのがおすすめです。

まとめ：既卒職歴なしでも正社員として就職できる

既卒職歴なしでも、正しい手順を踏めば正社員として就職できます。

しかし、既卒で職歴なしでの就職は新卒より難易度が上がるのも事実です。

このため、就職活動する際は、書類の準備や面接対策は入念にしておきましょう。

しかし「職歴もないし履歴書の書き方どうしよう…」と不安に思う方も多いはずです。

このように悩んだ際は、勇気を出して転職エージェントに相談してみてください。プロのサポートを受けながら、自分に合った解決策をみつけられると前向きに転職活動が進められます。