このような話を耳にして、ゲームプランナーへの転職を迷っている人もいるのではないでしょうか。

この記事では「ゲームプランナーはやめとけ」と言われる理由を解説します。

結論から言うと、ゲームプランナーは非常にやりがいのある仕事です。

記事では、向いている人の特徴も解説しています。

自分がゲームプランナーに向いているかどうか知りたい人は、最後まで読んでみてください。

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ゲームプランナーが「やめとけ」「きつい」と言われる5つの理由

一般的に、ゲームプランナーが「やめとけ」と言われる理由は以下の5つです。

• 納期に追われる
• 納品後も対応が続く
• 仕事が多く激務
• やりたい仕事ができない
• 給料が安い

ひとつずつ解説します。

納期に追われる

ゲームプランナーは納期に追われることが多い職業です。

ゲーム開発は納品までに、3ヶ月から6ヶ月間かかるのが一般的です。そのため、事前にスケジュールを組んで、各クリエイターの作業工程が割り当てられています。

もし他のクリエイターの工程が遅れると、自分の作業も遅れてしまうのです。

しかし、クライアントへの納期は守らなければなりません。

結果、納期に間に合わせるため、残業や休日出勤が続いてしまうことがあります。

納期に追われないためには、スケジュール通りに作業工程が進んでいるかを把握し、調整することが重要です。

納品後も対応が続く

ゲームの納品が完了しても、業務は終わりというわけではありません。

納品後の問い合わせに対応するのも、ゲームプランナーの仕事なのです。

とくに、新作発表後やアップデート後は、不具合などの問い合わせが集中するでしょう。

対応が遅れれば契約を打ち切られる可能性もあるため、迅速な対応が求められるのです。

このように、次の開発が始まった後も顧客対応しなければならず「きつい」と言われることがあります。

仕事が多く激務

ゲームプランナーは、やらなければならない業務が多く、激務になりがちです。

ゲーム制作の上流から下流工程まで関わるため、幅広く仕事をしなければなりません。

具体的には以下のような仕事があります。

• 企画書の立案
• 仕様書の作成
• 開発チームとの連携
• 品質チェック
• 改良

このような業務の多さが「やめとけ」と言われる原因になっています。

やりたい仕事ができない

ゲームプランナーはやりたい仕事ができにくいことも「やめとけ」と言われる原因のひとつです。

多くの仕事を経験できる一方で、したくない仕事を行うこともあります。

たとえば、開発がやりたくてゲームプランナーになったのに、デバッグ作業ばかりに追われれば、ストレスを感じるでしょう。

ゲームプランナーは、携わる業務が多いため、このようなケースは珍しくありません。したくない業務ばかりだと、やりがいを感じにくくなります。

給料が安い

給料が安いから、ゲームプランナーは「やめとけ」と言われることがあります。

しかし、ゲームプランナーの平均年収は高い傾向です。

ゲームプランナーと、民間企業全体の平均年収を比較してみました。

• ゲームプランナー：579.8万円（参照：厚生労働省職業情報提供サイトjobta）
• 民間企業全体：443万円（参照：国税庁民間給与実態統計調査結果）

資料を見てわかる通り、ゲームプランナーの平均年収は、日本の平均年収よりも多いことがわかります。

それでもゲームプランナーの給料が安いと言われるのは、業務量に対する報酬が見合っていないと感じているからです。

企業規模によって差はありますが、ゲームプランナーとしての実績や経験を積むことで収入アップは十分期待できるでしょう。

ゲームプランナーが転職する理由

ゲームプランナーは「やめとけ」と言われる理由のひとつに、転職者が多いことも挙げられます。

なぜ転職するのかを見ていきましょう。

主な理由として以下のようなものがあります。

• 収入が上がらない
• 残業が多く仕事がきつい
• 人間関係がつらい

順番に解説します。

収入が上がらない

ゲームプランナーは収入が上がらないと言われることもあります。

しかし、実際には実績不足であることも多いのです。

ゲームプランナーの評価は「売り上げ」が大きなウェイトを占めます。つまり、開発したゲームが売れるほど評価が高くなる仕組みです。

ゲーム制作会社は実力主義を取り入れている企業が多いため、長く勤務するだけでは年収が上がりにくいでしょう。

経験を積んで、ディレクターやプロデューサーへキャリアアップすることが年収をあげることにつながります。

残業が多く仕事がきつい

ゲームプランナーは仕事の種類が多く、同時に複数の業務を行わなければならないため残業が多くなることもあります。

予期せぬ事態や不具合が発生すると、迅速に対応しなければなりません。

また、もうひとつの原因は人手不足です。

ゲーム市場の拡大により開発側の人材が追いついていません。ゲーム制作には高度な知識や技術力が求められるため、簡単には就職できないのです。

そのほか、ゲーム業界は他の業界に比べて離職率が高い傾向にあり、実力者が少ないことも影響しています。

参照：厚生労働省令和4年雇用動向調査結果の概要

人間関係がつらい

ゲームプランナーの中には、人間関係に悩んでいる人もいます。

クリエイターには職人かたぎの人が多く、上下関係もはっきりしているケースが多いのもゲーム業界の特徴です。

ゲームプランナーはチームをまとめる役割があるため、苦手な人とも接しなければならず、クリエイターとの板挟みになることもあります。

そのため、コミュニケーションが取りづらいと感じる人も少なくありません。

このように、人間関係がうまくいかないことを理由に転職する人もいます。

ゲームプランナーに向いている人の特徴

「自分はゲームプランナーに向いているのだろうか…」と悩んでいる人もいるでしょう。

このような人のために、向いている人の特徴を解説します。

ゲームプランナーとして、活躍している人の共通点は以下です。

• ゲーム好きな人
• プレイヤー目線で考えられる人
• コミュニケーション能力が高い人
• 創造力がある人
• チームワークが得意な人

当てはまっている項目がないか、確認してみてください。

ゲーム好きな人

ゲームプランナーにとって重要なのは「ゲーム好きである」ことです。

仕事中の多くの時間は、企画や仕様書作成などゲーム制作に関することだけに時間を費やします。

ゲーム開発はゲームに対する情熱が重要なため、一日中ゲームに没頭できる人は向いているでしょう。ゲーム好きな人にとっては、好きなことを仕事にできるため、苦になりません。

ただし、好きなジャンルのゲーム開発ばかりではないことは覚えておきましょう。

プレイヤー目線で考えられる人

ゲーム開発にはプレイする側の視点で考えられることが重要です。

プレイヤー目線で考えられる人は、ゲームをする人の気持ちが理解できます。

たとえば「操作のしやすさ」や「課金なしでも十分楽しめるか」などです。とくに、しつこく課金を促すメッセージが発生するゲームは、ユーザーが離れてしまう可能性もあるでしょう。

プレイする人がストレスなく遊べるように考える力も、ゲームプランナーには必要です。

コミュニケーション能力が高い人

コミュニケーション能力が高い人は、ゲームプランナーに向いています。

ゲームプランナーは制作の過程で多くの人と話さなければなりません。

たとえば、企画の段階ではクライアントやディレクター、プロデューサーと話し合うことがあります。

また、宣伝のために広告会社の営業担当とも話す機会があるでしょう。

プロジェクトメンバーや外部との打ち合わせが多いため、コミュニケーション能力が高い人は仕事がしやすくなります。

創造力がある人

独創的な発想で物語を考えることや、ブレイクしそうなアイデアを思いつく人はゲームプランナーに向いています。

人気のゲームにするためには、プレイする人が興味をもつ内容にしなければなりません。

たとえば、以下のような要素があります。

• ゲームコンセプト
• 世界観
• ストーリー
• キャラクターデザイン

このような要素を考える創造力もゲームプランナーには必要です。

創造力がある人は、ゲームのコンセプトやストーリーを考える際に、創造力を発揮して提案できる可能性があります。

チームワークが得意な人

ゲーム制作はプロジェクトで進行するため、チームワークと協調性が不可欠です。

ゲームが完成するまでには多くの工程があり、個々のクリエイターがプロジェクトメンバーとして参加しています。

ゲームプランナーもメンバーの1人として、各工程を担当するクリエイターと連携してプロジェクトを進めなければなりません。

チームワークが取れなければ、連携がスムーズにいかず、納期に間に合わなくなる可能性があります。

プロジェクトをまとめる力も、チームワークのひとつと捉えてよいでしょう。

プロジェクトで仕事を進めるには、チームワークが必須なのです。

ゲームプランナーのやりがい3選

ゲームプランナーは「やめとけ」という人は、やりがいを見つけられていないこともあります。

ゲームプランナーのやりがいは、大きく3つあります。

1. 好きなことを仕事にできる
2. ゼロからゲーム作りが学べる
3. 自分のアイデアが商品化される

つらい面もありますが、向いている人にとっては、やりがいのほうが大きいでしょう。

好きなことを仕事にできる

ゲームが好きな人にとっては、好きなことを仕事にできる魅力的な職業です。

自分の知識やゲームに対する情熱をゲーム開発に活かせるため、やりがいがあります。

アイデアが反映されたり、おもしろいと言われたりしたときは、さらにやりがいを感じるでしょう。

このように、ゲームプランナーは、毎日ゲームのことを考えられるだけでなく、自分のアイデアを提案することも可能です。

好きな仕事でやりがいを感じられればモチベーションも上がります。

ゼロからゲーム作りが学べる

ゲームプランナーは、開発からゲームが完成するまでの工程をすべて学べます。

全体の仕事内容や流れを把握できるため、高度なスキルや知識が身につきやすく、今後のキャリアアップにもつながるでしょう。

ゲーム制作の中心的なポジションのため責任もありますが、その分、多くの人と協力してひとつの作品を完成させたときの喜びはひとしおです。

また、知識だけでなく、全体をコントロールする力やマネジメント力が身につくのもやりがいのひとつです。

自分のアイデアが商品化される

ゲームプランナーは企画段階から作品づくりに携われるため、アイデアが出しやすい環境が整っているでしょう。

そのため、自分のアイデアが商品化されやすい特徴があります。

自分の考えたゲームが、世の中に出る喜びを感じられるのがゲームプランナーの大きな魅力です。

さらに、プレイヤーから「面白かった」と感想をもらえると、作り手として大きなやりがいを感じられるでしょう。

ゲームがヒットすれば、業界から注目される可能性もあり、モチベーションも上がります。

ゲームプランナーに転職するには

ゲームプランナーになる方法はいくつかあります。

しかし、独学でプログラムを学び、自分で転職先を探す方法はおすすめしません。なぜなら、時間がかかってしまい効率が悪いからです。

次に、効率よくゲームプランナーに転職する方法を、理由も合わせて紹介します。

方法は以下の3つです。

• プログラミングスクールに通う
• アルバイトで経験を積む
• 転職エージェントを利用する

自分に合った方法を検討してみてください。

プログラミングスクールに通う

1つ目は、プログラミングを勉強してから転職する方法です。

プログラミングの学習にはプログラミングスクールに通うとよいでしょう。

ゲームに特化したスクールのため、ゲーム開発専用の機器や開発ツールなど、最新の技術を使って学べる環境が用意されています。トレンドの言語や業界の動向なども入手可能です。

また、企画書や仕様書の作成方法も学べるため、有利に転職活動を進められます。

さらに、プログラミングスクールは、卒業後の就職先を紹介してくれるケースが多いのも特徴です。

オンラインで学べるスクールもあり、通う時間がない人でも学びやすいので検討してみてください。

アルバイトで経験を積む

2つ目は、ゲーム開発会社でアルバイトとして働くことです。

現場で働きながら勉強できることが大きなメリットで、実力がつけば社員として採用してもらえることも珍しくありません。

ゲーム開発会社ではデバッガー（発売前のゲームを体験して、ゲームの不具合をチェックする人）のアルバイトを募集していることが多くあります。

まずはアルバイトとして現場を経験し、自分で企画書を作成して能力をアピールしていくとよいでしょう。

アルバイトで実際に業務を経験しながら、キャリアアップするのも有効な手段です。

転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用すれば、未経験からでもゲームプランナーへの転職が可能です。

ゲームプランナーのようなクリエイティブな求人は、一般の求人サイトなどで公開されていないことが多く、自分で探すのは難しいでしょう。

転職エージェントは、このような非公開求人を多く保有しており、企業の人事担当者とも頻繁に情報交換しています。

キャリアアドバイザーに相談すれば、未経験でも応募可能な案件を紹介してもらうことが可能です。

応募に関しての質問や不安なことはキャリアアドバイザーに相談でき、条件交渉なども代行してもらえるので、効率よく転職したい人にはメリットがあります。

転職エージェントに関しては、こちらの記事でも解説しているので、読んでみてください。

関連記事：ゲーム業界に強いおすすめの転職サイト・エージェント11選｜未経験やキャリア向けに解説

ゲームプランナーによくある質問

最後に、ゲームプランナーへなりたい人によくある質問にお答えします。

疑問解消の参考にしてください。

ゲームプランナーの年収はどれくらいですか？

ゲームプランナーの平均年収は579.8万円です。

ゲームプランナーは年収が低いからやめとけと言われることがありますが、民間企業全体を比べて高い傾向があります。

• ゲームプランナー：579.8万円（参照：厚生労働省職業情報提供サイトjobta）
• 民間企業全体：443万円（参照：国税庁民間給与実態統計調査結果）

ゲーム業界は術力主義の企業が多いため、キャリアアップしていけば、さらなるなるほど年収アップが期待できるでしょう。

ゲームプランナーには未経験からでもなれますか？

未経験からでもゲームプランナーになることは可能です。

実際に、未経験で入社して活躍している人も多くいます。

未経験でも応募可能な求人はありますが、一般の求人サイトなどで見つけるのは困難です。転職エージェントに登録して紹介してもらいましょう。

ゲームプランナーの転職に有利な資格はありますか？

ゲームプランナーになるために、特別な資格は必要ありませんが、以下のような資格をもっていれば企業からの評価は高くなります。

資格名	内容
CGクリエイター検定	映像表現技術やCG理論の知識を証明できる検定
ITパスポート	ITの基礎的な知識を証明できる国家試験
基本情報処理技術者試験	幅広いIT知識が包括的に学ぶことができる試験
プログラミング言語の資格	C/C++、C#、JavaScriptなど
Illustratorクリエイター能力認定試験	「Illustrator」でのグラフィックコンテンツ制作技術を測る検定
Photoshopクリエイター能力認定試験	「Photoshop」でのコンテンツ制作技術を測る検定
マイクロソフトオフィススペシャリスト	オフィス製品のスキルを証明できる資格

ゲームプランナーに必要なスキルは何ですか？

ゲームプランナーは企画段階から開発に携わります。

また、他のクリエイターやディレクター、プロデューサーとも連携して進めなければなりません。

まとめ：ゲームプランナーはきついが、やりがいもある

ゲームプランナーは「きつい」「やめとけ」と言われることが多い職業です。

たしかに、状況によってはスケジュール調整が必要な場合もあります。

しかし、ゲームが好きな人にとっては、1日中ゲームに触れることができ、自分のアイデアが商品化されるやりがいのほうが大きいでしょう。

また、プレイした人から評価されたときの喜びは、きついことを乗り越えるモチベーションになるでしょう。

未経験からチャレンジする価値は十分にあります。

ゲームプランナーの求人は一般に公開されていない求人がほとんどのため、転職エージェントの利用がおすすめです。キャリアアドバイザーにサポートしてもらいながら、ゲームプランナーへの転職を成功させましょう。