小児科医に向いている人ってどんな人?
このように小児科医に興味はあるけど、向いているかどうかがわからない人は少なくありません。
そこで本記事では小児科医に向いている人や向いていない人、さらにやりがいや大変な点についても解説します。
目次
小児科医の主な仕事内容
まずは小児科医の主な仕事内容から勤務時間・平均年収について解説します。
小児科医は主に乳幼児から15歳までを診療
小児科医の仕事は、乳幼児から15歳までの診断と治療が主な仕事内容ですが、ほかにもさまざまな仕事があります。
- 処方箋の作成
- カルテの作成
- 学校健診
診断や治療だけではなく、子どもの発達や健康に関する保護者へのアドバイスも仕事のひとつです。
幼い患者やその家族とのコミュニケーションが欠かせません。
小児科医の平均年収
年収 | 年収 |
---|---|
300万円未満 | 2.4% |
300~500万円未満 | 7.7% |
500~700万円 | 5.9% |
700~1,000万円未満 | 14.8% |
1,000~1,500万円未満 | 33.1% |
1,500~2,000万円未満 | 28.4% |
2,000万円以上 | 7.7% |
勤務医として病院やクリニックで働く場合の数字であり、開業医となると大きく変動します。
また、年収への満足度の半数が満足と答えており、年収に関して満足している人が多い傾向であることがわかります。
【参考記事】
12-9.給与・賃金の額に対する満足度|勤務医の就労実態と意識に関する調査(2012年)|独立行政法人労働政策研究・研修機構
小児科医の勤務時間
また、小児科医の1週間あたりの勤務時間は以下のとおりです。
勤務時間 | 割合 |
---|---|
20時間未満 | 5.4% |
20~40時間未満 | 10.2% |
50~60時間未満 | 15.6% |
60~70時間未満 | 29.3% |
70~80時間未満 | 24.9% |
80時間以上 | 8.3% |
全診療科の週当たり平均労働時間は46.6時間であるため、小児科医は平均よりも約6時間勤務時間が長いようです。
地方の病院では、医師一人で多くの患者を診ることもあるでしょう。
また、定期的な健診や予防接種などが重なることで忙しさが増します。小児科医はやりがいを感じる一方で、勤務環境によっては大変なことも多い職種です。
小児科医に向いている人の特徴
小児科医に向いている人は、以下のとおりです。
- 子どもを喜ばせることが好きな人
- コミュニケーション力が高い人
- 洞察力が高い人
それぞれ詳しく解説します。
子どもを喜ばせることが好きな人
小児科医は、子どもたちの健康を守るために診断や治療をおこないます。
子どもが好きで子どもを喜ばせるのが好きな人は、小児科医として働くことにやりがいを感じられるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人
患者が子どもの場合、治療内容や診察方針は保護者と会話をして決める必要があります。
保護者としっかりコミュニケーションを取れないと、保護者も治療内容に納得してもらえないかもしれません。
保護者が安心して治療できるように、病気の説明や投薬の際の注意点を詳しく説明することが求められます。
洞察力が高い人
洞察力が高い人も小児科医に向いています。
医師には洞察力が求められますが、小児科医にはとくに子どもや乳幼児の症状を見抜く洞察力が必要です。子どもや乳幼児は、症状を詳しく伝えることができない場合もあります。
小児科医は子どもとの対話で症状をうまく聞き出して、どの病気なのか特定しなければいけません。
そのため、小児科医には高い洞察力が求められます。
小児科医に向いていない人の特徴
続いて、小児科医に向いていない人の特徴を紹介します。
病気の子どもの面倒を見るのがつらい人
小児科医は子どもたちの健康を守るために、ときに厳しい決断を下すことがあります。
感情移入しすぎると、難しい判断や苦しい現実に立ち向かうのが難しいかもしれません。
小児科医には、子どもたちやその家族に対する思いやりが不可欠ですが、冷静さと客観性が必要です。
コミュニケーションを取るのが苦手な人
小児科医は患者である子どもたちだけでなく、その家族ともコミュニケーションを取る必要があります。
治療方針の説明や保護者の不安を解消するためにも、コミュニケーション能力は欠かせません。
うまく治療内容が説明できていなかったり、薬の副作用の説明が漏れていたりすると、保護者との信頼関係を築くことができません。
小児科医のやりがい
続いて、小児科医としてのやりがいについて詳しく解説します。
幅広い患者や疾患に対応可能
小児科医は、乳幼児から思春期まで、幅広い年齢層のさまざまな疾患の診断・治療をおこないます。
たとえば、赤ちゃんの健康管理から、子どもの成長に伴う発達障害や感染症の治療まで、あらゆる局面で患者と向き合うことが求められます。
さまざまな疾患に対応するためには、幅広く知識を深める必要がありますが、小児科医として専門性を身につけると、キャリア形成においても役立つでしょう。
また、患者一人ひとりの状態に応じたケアを提供することで回復に貢献できることは、やりがいを感じる瞬間でもあるはずです。
子どもの成長を楽しめる
小児科医としてやりがいを感じる場面は、子どもたちの成長を見守ることです。定期的な健診や予防接種、病気の治療を通じて、子どもたちの成長を肌で感じることができます。
子どもたちが成長していく様子をサポートできるのは、小児科医ならではの特権です。
小児科医の大変な点・辛い点
小児科医の仕事は多くの面で充実感ややりがいを感じられますが、同時に大変な点も存在します。
そこで具体的にどのような場面で大変だと感じるのか解説します。
子どもへの対応
小児科医の大変な点のひとつは、子どもへの対応です。
子どもたちは大人と異なり、自分の痛みや不調を適切に表現できないことがあります。そのため、症状を正確に把握し、的確な治療をおこなうためには、子どもの言葉や行動を読み解く能力が必要です。
また、子どもたちが病院で不安や恐怖を感じることは少なくありません。
小児科医には、子どもたちの心を落ち着かせ、信頼を築くためのスキルも求められます。
幅広い知識が必要
小児科医のもうひとつの大変な点は、幅広い知識が必要であることです。小児科医は乳幼児から15歳まで幅広い年齢層の患者に対応するため、さまざまな疾患や病態に関する知識が求められます。
特定の専門分野に偏ることなく、幅広い症例に対応できる能力が必要で、最新の情報を常に取り入れなければいけません。
日々の業務で忙しい中で、勉強し続けないといけないことは小児科医の大変な点でもあります。
重症化しやすい年齢の患者が多い
重症化しやすい年齢層の患者が多いことも小児科医の大変な点です。
子どもは成人と比べて免疫力や抵抗力が低く、また急変することが多いため、病気が重症化するリスクが高くなってしまいます。
小児科医は患者の年齢や病状に応じて、迅速かつ適切な医療処置をおこなう必要があります。
そのため、重症化しやすい年齢層の患者への対応には、高度な専門知識と臨機応変な判断力が求められます。
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前職の経験を活かすことができるため、小児科への入職や転職は十分可能です。
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まとめ|小児科医に向いている人
本記事では小児科医に向いている人について解説しました。
小児科医に向いている人・向いていない人の特徴は以下のとおりです。
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
子どもを喜ばせることが好きな人 コミュニケーション力が高い人 洞察力が高い人 | 優しすぎる人 コミュニケーションを取るのが苦手な人 |