訪問看護の転職は、転職サイトを利用するのがおすすめです。

人材紹介型サイトは、キャリアアドバイザーのサポートがあり、求人紹介のほか履歴書添削や面接対策、聞きづらいことの確認をしてくれます。

一方求人サーチ型サイトは、キャリアアドバイザーのサポートはありません。

応募や日程調整など自分でおこなう必要がありますが、自分のペースですすめられます。

それぞれのメリットや注意点を理解し利用するとよいでしょう。

この記事では訪問看護の転職におすすめの転職サイト、選び方のポイントを解説します。

訪問看護師の仕事内容ややりがい、需要の拡大が見込まれる背景についても見ていきましょう。

訪問看護師におすすめの転職サイト5選【人材紹介型】

訪問看護師への転職は、転職サイトの利用がおすすめです。

利用によるメリットがさまざまあり、理想の職場に転職しやすくなるためです。

おすすめの人材紹介型の転職サイトを5つ紹介します。

レバウェル看護

レバウェル看護は、職場の雰囲気や働きやすさがわかることを強みとした、転職支援サービスです。

年間4,000件を超える職場訪問から、現場の情報を収集しています。

自分では聞きにくい質問を代行してくれるため、気になる疑問を解決しやすいです。

LINEでも相談が可能で、自分のペースで転職活動をすすめられます。

キャリアアドバイザーが履歴書の書き方や、面接対策のサポートをしてくれるため、自信を持って応募できるでしょう。

ナース専科 転職（旧ナース人材バンク）

ナース専科転職は、2005年のサービス開始以降、累計利用者が100万人の転職サイトです。

運営会社では、就職・転職支援、看護知識の発信も行っており、看護師の働き方を幅広く支援しています。

キャリアパートナーは地域担当制のため、地域のリアルな情報を保有しています。

看護師の仕事を理解するための研修があり、知識が豊富です。求人情報は複数提案してもらえるため、理想の職場に出会いやすいでしょう。

メールやLINEでのやり取りも可能であるため、効率的な転職活動ができます。

看護roo!（カンゴルー転職）

看護roo!転職は、看護師の転職支援を始めて15年以上の転職サイトです。

全国の病院やクリニック、企業看護師などの求人から、通勤や働き方を指定して検索できます。

求人紹介や病院見学のセッティング、書類の添削、面接日程の調整などのサポートを受けられます。そのため、はじめての転職活動もスムーズに進められるでしょう。

「辞めたいけど自分に合う職場がわからない」「今辞めてよいかわからない」といったときでも相談が可能です。

状況によっては、今の職場での勤務継続をおすすめするケースもあります。

ナースではたらこ

ナースではたらこは、2009年から看護師の転職支援を始めた転職サイトです。

専門のキャリアアドバイザーが求人紹介から面接対策、円満退職のサポートをおこないます。

現場訪問で得た独自情報があるため、希望にマッチした求人を紹介してもらえるでしょう。

求人紹介や条件交渉はもちろん、入職後の悩みに対してもアドバイスがもらえるのも嬉しいポイントです。

求人が出ていない場合は、キャリアアドバイザーが状況を確認してくれるので、あきらめる前に相談してみてください。

看護師ワーカー

看護師ワーカーは、医療福祉業界の転職をサポートするトライトワーカーの転職サイトです。

応募方法は、キャリアアドバイザーのサポートがある「転職サポート経由」と、施設からのスカウトが受け取れる「直接応募」があります。

自分に合った方法で転職活動をすすめられるのがメリットです。

転職サポート経由では、休日や勤務時間外の面談も可能です。直接応募では、スカウトを受け取れます。

今すぐの転職を考えていない場合も利用できるため、気軽な情報収集からはじめられるでしょう。

訪問看護師におすすめの転職サイト2選【求人サーチ型】

転職サイトは人材紹介型のほかに求人サーチ型もあります。

訪問看護師におすすめの求人サーチ型の転職サイトを2つ紹介します。

ジョブメドレー

ジョブメドレーは、医療介護業界の転職・復職・就職のための転職サイトです。

医療介護職の求人の取り扱いは、全国48万件以上です。正社員、契約社員、アルバイト・パート、業務委託の情報を掲載しています。

時短勤務や子育て支援を取り入れている求人やキャリアアップしやすい求人など、希望に合いやすい求人を探せます。

求人応募や面接日程の調整は自分でおこなう必要がありますが、自分のペースで転職活動を進められるでしょう。

事業所と直接やり取りするため、選考までスピーディーに進むこともメリットといえます。

サービス概要
サービス名	ジョブメドレー
運営会社	株式会社メドレー
公開求人数（※看護師/准看護師のみ）	43,788件
対応地域	全国
公式サイト	https://job-medley.com

関連記事：【看護師向け】ジョブメドレーの評判は？しつこい？口コミから実態を調査！

コメディカルドットコム

コメディカルドットコムは、医療福祉業界の転職の転職・復職を支援する転職サイトです。

全国の民間病院の64％以上、特老・老健の42％が利用しています。

サイト独自のキャリアシートの作成だけで、簡単に選考に進めるため、負担を感じずに転職活動ができるでしょう。

面接・内定までスピーディーに進みます。スカウト経由の応募は、内定率のアップが望めます。

求職者と求人の相性がわかるマッチング機能もあるため、自分に合った求人が見つかりやすいです。

看護師転職サイトは「人材紹介型」と「求人サーチ型」の2分類がある

前章でご紹介したように、看護師転職サイトは大きく2つに分類されます。

一般的な転職サイトとして知られているのは、人材紹介型サイトです。

担当のキャリアアドバイザー（※呼び方はサイトにより異なる）が、求人探しや紹介、面接の日程調整などをサポートしてくれるのが特徴です。

一方求人サーチ型は、キャリアアドバイザーの介入はありません。

応募や面接までのやり取りや日程調整は、希望者自身でおこないます。

転職サイトを利用する際は、両者の特徴を理解し、サービスを利用することが大切です。

人材紹介型サイトを利用するメリットと注意点

人材紹介型サイトをうまく利用すれば、転職の成功確率を高められるでしょう。

ただし、注意が必要なこともあります。ここでは以下について解説します。

それぞれ解説しますので、転職サイト選びの参考にしてみてください。

人材紹介型サイトを利用するメリット

人材紹介型は、検索する時間がない人や、自分だけでは不安がある人にとってメリットが高いです。おもなメリット5つを見ていきましょう。

1.自分では聞きづらい情報を確認してくれる

人材紹介型では、自分では直接聞きづらいことを確認してくれます。

たとえば、給与やボーナスなど金銭に関わる内容です。

サイトの情報では、事業所の雰囲気や人間関係などわかりにくい場合があります。

キャリアアドバイザーが内部情報を持っていたり、看護師に代わって確認してくれたりするため、不安を減らせるでしょう。

2.面倒なやり取りを代行してくれる

在職中の方は、日中の連絡が困難なときもあるでしょう。

人材紹介型では、担当のキャリアアドバイザーが、面倒なやり取りを代行します。

職場見学や面談日程の調整などをおこなってくれるため、忙しくても効率的に転職活動を進められます。

3.複数の求人を紹介してもらえる

転職活動を自分一人でおこなおうとすると、じっくり検索できず、希望に合った職場を見つけられない場合もあるでしょう。

人材紹介型では求人を複数紹介してくれます。

キャリアアドバイザーが希望に近い求人を探し、いくつか紹介してくれるため、自分で探す手間が省けます。

4.非公開求人がある

人材紹介型では非公開求人があります。

会員登録をしていると閲覧できる求人です。

人気の求人や高給与の求人、管理職の求人が多いため、好条件で転職したい方は登録すべきでしょう。

5.履歴書添削や面接対策のサポートがある

履歴書や面接での回答は、採用を決めるうえで重要な判断材料となります。

内容や書き方によっては面接に進めないため、十分な対策が必要です。

人材紹介型は、多くのところで履歴書の添削や模擬面接サポートを受けられます。

過去の面接事例を保有しているところもあり、効果的な対策ができるでしょう。

人材紹介型サイトの注意点

人材紹介型サイトのメリットは大きいですが、注意点もあります。以下の3つを理解しておきましょう。

1.頻繁に電話が来る場合がある

人材紹介型は、電話で連絡が来るのが一般的です。

なかには電話が頻繁にくるケースもあります。

自分の企業で転職を決めてもらうことも、キャリアアドバイザーの役割であるためです。

しかし、予想以上に連絡が来ると、人によってはしつこいと感じてしまうかもしれません。

2.希望に合わない求人を紹介されることもある

希望に合わない求人を紹介される可能性もあります。

キャリアアドバイザーが、希望を十分に把握していない場合や、条件に合った求人が見つからない場合などです。

ヒアリングの際は、希望を具体的に伝えるようにしてください。

とはいえ、条件がすべて叶うとは限りません。希望する条件の優先順位を決めて担当者に伝えることが大切です。

たとえば給料アップやキャリアアップ、ワークライフバランスの充実など何を第一条件にするかです。

目標や大事にしたいことをよく考えておきましょう。

3.利用するサイトによってサポート内容が異なる

人材紹介型のサポート内容は、各社共通する部分がある一方、異なるサービスもあります。

たとえば面接同行サービスの有無です。

自分に必要なサポートを受けられるか確認しておきましょう。

求人サーチ型サイトを利用するメリットと注意点

求人サーチ型サイトは、キャリアアドバイザーはつかず、自分が主体となって活動を進めるのが特徴です。

ここでは以下について解説します。

人材紹介型サイトとの違いを理解し、自分に合った転職サイトを選ぶようにしましょう。

求人サーチ型サイトを利用するメリット

求人サーチ型を利用するメリットは以下のとおりです。

1.事業所とのやり取りがスピーディー

求人サーチ型はキャリアアドバイザーを介さない分、やり取りがスピーディーです。

希望の事業所の担当者と直接やり取りするため、短期間で選考まで進むケースもあります。

2.電話がかかってこない

求人サーチ型は、応募から採用までWeb上でのやり取りが基本です。

電話連絡がないため、自分のペースで転職活動を進められるでしょう。

人材紹介型も、要望を伝えれば電話連絡の回数は減らせます。

両方のタイプを登録して、自分に合う方を選択するのがおすすめです。

3.気になる事業所は複数応募できる

求人サーチ型は、気になった求人に複数応募できます。

検索条件の絞り込み機能をうまく使って、希望に近い求人を探せます。

求人サーチ型サイトの注意点

求人サーチ型の注意点は以下のとおりです。

1.求人検索から応募、採用までの連絡をすべて自分でおこなう必要がある

求人サーチ型は、すべてのやり取りを自分でおこなわなければなりません。

求人のリストアップから応募、面接等の日程調整、入職に関してのやり取りなどです。

一定の労力が必要といえるでしょう。スケジュール管理も大切です。

2.断るときも自分で連絡する必要がある

やり取りを通して合わないと感じるときや他の事業所に決定したときは、辞退の連絡を自分でおこなう必要があります。

訪問看護師が転職サイトを選ぶポイント5つ

訪問看護師として働きたい場合、転職サイトを選ぶポイントは以下の5つです。

人材紹介型でも求人サーチ型でも、これらを踏まえてサイトを選ぶとよいでしょう。

1.求人数は豊富か

掲載されている求人数が豊富か確認しましょう。

求人数が多ければ、自分に合った訪問看護ステーション（訪問看護事業所）を探しやすいです。

非公開求人の数もチェックしましょう。

2.希望する地域の求人数は多いか

希望する地域の求人数も確認してみてください。

保有している求人数は転職サイトによって異なるためです。

地方は都市部と比較すると求人数が少ないため、サイトを一つに絞ると見つかりにくいかもしれません。

複数の転職サイトを利用すると、求人の幅を広げられるでしょう。

3.検索機能

検索機能をチェックするのも一つの方法です。

掲載されている訪問看護ステーションの情報は詳しいか、雇用形態や給与で絞り込みができるかを見てみましょう。

絞り込みの項目が多ければ、より希望に近い求人を見つけられます。

4.利用者の口コミはよいか

利用者の口コミや評判を確認しましょう。

適切なサービスを受けられるかの判断材料となります。

あくまで判断のサポートとして利用してみてください。

5.自分の希望するサービスを受けられるか

自分が希望するサービスを受けられるかも大事なポイントです。

履歴書添削や面接対策をサポートして欲しい方は、人材紹介型を選ぶとよいでしょう。

それぞれ特徴があるため、登録時によく確認してください。

おすすめは、人材紹介型と求人サーチ型の組み合わせです。

訪問看護師の役割や仕事内容、やりがい

初めて転職する方や病棟経験が長い方は、訪問看護について詳しくわからない方もいるでしょう。

ここでは以下について解説します。

ひとつずつ見ていきますので、概要を知ったうえで転職を考えてみてください。

訪問看護師の役割

訪問看護師は、病気や障害があっても自宅で過ごしたいと考える方や、最期まで自宅で過ごしたいと希望される方を訪問し、看護を提供します。

利用者さんの健康管理や医療処置の実施、家族支援などを、他の事業所と連携しながら支援していきます。

訪問看護師の仕事内容

訪問看護師は主治医の指示のもと、看護を提供します。

おもな仕事内容は以下のとおりです。

要支援・要介護状態の方や医療的ケアが必要な小児、厚生労働大臣が定める疾病の方などが対象となります。

緊急時にも対応できるよう、多くの事業所が24時間体制を整えています。

訪問看護師のやりがい

訪問看護師のやりがいはさまざまあります。

病棟勤務では、一人で何人もの患者さんを受け持つため、じっくり関われないことが多いです。

訪問看護では、訪問時間は一人の利用者さんの看護に専念できます。

家族とコミュニケーションをとれる機会もあり、信頼関係も構築しやすいです。

利用者さん主体の看護を提供できることもやりがいといえます。感謝の言葉をいただけることも多く、自身の励みになるのです。

また、医療機関や他の事業所とのやり取りを通し、地域医療に関わっていることを実感できます。

連携によって、利用者さんの状態や生活がよくなったときは、喜びを感じられるでしょう。

訪問看護師の1日のスケジュール

訪問看護師は、利用者さんが生活している居宅（自宅や有料老人ホームなど）に移動して、看護を提供するのが大きな特徴です。1日のスケジュールを紹介します。

＜訪問看護ステーションの1日のスケジュール＞
8:30	事業所内清掃 ミーティング	訪問看護ステーションに出勤 事業所内の清掃を分担しおこなう オンコール当番からの申し送り スケジュールの確認 電話対応（他の事業所からの電話は朝や昼が多い）
9:00	午前の訪問開始 （午前の訪問は2件程度）	訪問先へ自動車で移動 利用者の自宅や、施設に訪問し、看護をおこなう ※利用者の状況によっては、利用者宅で主治医に連絡する場合もある
12:00	ステーションに戻り昼食	昼食、休憩 利用者についてスタッフ間で情報交換 ミーティングや勉強会 他事業所と電話連絡
13:00	午後の訪問開始 （午後は3件程度）	訪問先へ移動 看護をおこなう ※サービス担当者会議や退院時カンファレンスなどが随時入る
16:30～17:00	訪問終了 ステーションに戻る	タブレットや事業所内パソコンで記録 訪問看護記録、訪問看護計画書や報告書の作成 主治医やケアマネジャーへの報告
17:30	退勤

訪問時間は1件につき30分から90分です。

介護保険での訪問は、ケアプランにもとづき訪問します。

医療保険での訪問は医療処置が中心となるため、訪問時間は長くなる傾向です。

仕事内容は看護の実施や書類作成、病院での退院時カンファレンス、サービス担当者会議への参加などがあります。

日中は、時間が空いている看護師や担当看護師が、電話相談や緊急訪問をおこないます。終業時間以降は、オンコール当番が対応します。

なお、「訪問看護に転職したいときの探し方のポイント7つ」をこちらの記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】訪問看護の転職方法とは？失敗しない求人の探し方を解説！

訪問看護は今後どうなる？

訪問看護は、今後も需要の拡大が見込まれる注目の分野です。

ここでは以下について解説します。

ひとつずつ解説しますので、訪問看護師を希望する方は参考にしてください。

需要拡大が見込まれる背景

日本の高齢化は世界に類を見ないスピードで進んでいます。

団塊の世代方々すべてが後期高齢者になる2025年には、75歳以上の人口が全人口の18％になるとされています。

さらに団塊のジュニア世代が65歳以上となる2040年には、全人口の35％が65歳以上になると推計されているのです。

国は、サービスの需要に対し、必要なサービスを供給できる体制作りが重要だとして、地域包括ケアシステムの構築を推進しています。

訪問看護は地域医療を担う役割として、大いに期待されているのです。

訪問看護を取り巻く変化として、利用者の重度化・複雑化があります。

最期まで住み慣れた自宅で暮らしたいと希望する人も増加傾向です。今後も利用者は増えていくでしょう。

【参考記事】我が国の人口について／厚生労働省

訪問看護に求められていること

「訪問看護アクションプラン2025」では、大きく以下の4つを実践すべきとしています。

訪問看護の量的拡大や機能拡大のためには、人材確保が欠かせません。

多死社会を迎える日本では重要な課題となっています。

【参考記事】訪問看護アクションプラン2025／公益財団法人日本看護協会・公益財団法人日本訪問看護財団・一般社団法人全国訪問看護事業協会

訪問看護ステーション数の推移

訪問看護ステーション数は年々増加しています。

全国の事業者数は2002年には5,000弱でしたが、2022年には全国で13,866ヶ所となっています。

利用者数も増加し、2022年には、要介護・要支援を合わせると69万人との調査結果でした。

今後も増加が見込まれ、2040年には84万人と推計されています。

【参考記事】厚生労働省社会保障審議会,介護給付費分科会,訪問看護／厚生労働省　老健局

訪問看護ステーションの3分類

訪問看護ステーションは、おもに以下の3つに分類されます。

それぞれ解説しますので、転職先を選ぶときの参考にしてみてください。

総合型

総合型は幅広い年代や疾患を受け入れる、一般的な訪問看護ステーションです。

利用者が可能な限り居宅で生活できるよう、看護師が訪問し、医師の指示のもと健康管理や医療的なケア、療養上の相談をおこないます。

リハビリ特化型

リハビリ特化型の訪問看護ステーションは、リハビリテーションが中心の事業所です。

看護師のほか理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が在籍します。

医師の指示によるリハビリテーションを、リハビリスタッフがおこない、機能の維持・改善を目指します。

リハビリ職員だけでなく看護師も介入できるため、異常の早期発見や重症化予防を図れるのがメリットといえるでしょう。

精神科特化型

精神科特化型の訪問看護ステーションは、精神疾患を持つ方を対象としています。

利用者が在宅で自立した生活ができるよう支援するのがおもな仕事です。

精神科特化型では「精神科での経験が1年以上」を求められます。

ただし、日本訪問看護財団や全国訪問看護事業協会などが実施する研修を受けると、入職可能となるケースもあります。

介護保険サービスを利用していない場合は、看護師が他事業所との調整役を担うケースも多いでしょう。

訪問看護でよくある質問

訪問看護でよくある質問をまとめました。

1.利用者さんはどのような疾患の方が多いですか？

令和元年の「介護サービス施設・事業所調査」では、以下の結果でした。

上記のほか幅広い疾患や状態に対応するため、学習が欠かせません。

【参考記事】訪問看護「訪問看護ステーションの利用者の傷病分類」／厚生労働省
介護サービス施設・事業所調査 / 令和元年介護サービス施設・事業所調査 詳細票編 居宅サービス事業所 訪問看護ステーションの利用者／e-Stat

2.訪問看護で高収入はのぞめますか？

訪問看護師の基本給与額は、病院看護師よりはやや低めです。

日本看護協会の「2021年看護職員実態調査」では以下のとおりでした。

	平均基本給与額	平均税込給与総額
訪問看護ステーション	269,811円	367,775円
病院	277,696円	386,046円
診療所	259,062円	354,563円
行政	314,765円	397,324円
介護施設	257,822円	346,236円

病院看護師よりは低めですが、診療所や介護施設よりは高い傾向です。

訪問看護ステーションはオンコール体制をとっているところが多く、付随した手当が支給されます。

オンコール当番となると「オンコール手当」、オンコールを受けて訪問すると「緊急訪問手当」などが支給されるケースが多いです。

全国訪問看護事業協会の「訪問看護師テーションにおける24時間対応体制に関する調査研究事業報告書」によると、手当については以下の結果でした。

緊急訪問が多い訪問看護ステーションでは、オンコール手当や緊急訪問手当によって、給与が高くなると考えられます。

また、訪問件数に応じてインセンティブが付与されるステーションもあるようです。

【参考記事】「訪問看護師テーションにおける24時間対応体制に関する調査研究事業　報告書」2016年3月／一般社団法人　全国訪問看護事業協会

3.未経験者でも訪問看護はできますか？

訪問看護は、未経験者でも働けます。

看護師または准看護師の資格があれば転職可能です。

訪問看護の需要は拡大しているため、転職できるチャンスは多いと考えてよいでしょう。

とはいえ、病院から転職した場合、入職後にギャップを感じる可能性もあります。

訪問看護の仕事内容や介護保険制度について、事前に調べておくことがおすすめです。

転職サイトのキャリアアドバイザーに、気になることを聞いてみるのもよいでしょう。

4.教育体制は整っていますか？

教育体制は事業所によって異なり、一部では体制が整っていないこともあります。

入職後は、先輩看護師と一緒に行動する「同行訪問」が中心となるケースが多いでしょう。

同行訪問で先輩から学び、自分でおこなえるようになったのを確認してもらい、単独訪問となります。

また、訪問看護ステーションは人員的な余裕がないところも多く、座学がない場合もあります。

わからない点は自分で調べる、社外研修に参加する、といった自ら学ぶ姿勢が大切です。

近年はパソコンやスマートフォンがあれば自宅で学べる、オンラインセミナーなども開催されています。

都道府県の看護協会の研修や、日本訪問看護財団などの研修を受けるのもよいでしょう。

【参考記事】訪問看護eラーニング～訪問看護の基礎講座～のご案内／日本訪問看護財団

5.訪問看護の転職で失敗したと感じる理由は？

訪問看護の転職で失敗したと感じるのは、おもに以下の理由です。

失敗しないためのポイントを理解し、転職活動するのがおすすめです。

詳しくは以下の記事で解説していますので、合わせてお読みください。

【関連記事】訪問看護の転職で失敗しないためのポイント5選！失敗したと感じる理由や対処法も解説

まとめ｜訪問看護師への転職は特化型のサイト活用がおすすめ

日本の高齢者人口の割合は、今後も上昇することが予測されています。

看護師のキャリアとして、訪問看護師を選んでみるのもよいのではないでしょうか。

訪問看護師への転職は、看護師転職サイトの利用がおすすめです。

履歴書添削や面接対策など手厚いサポートを受けたい方は、人材紹介型のサイトを選ぶとよいでしょう。

人材紹介型と求人サーチ型をうまく利用し、理想の職場を見つけてください。